スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

登録日:2016/06/13 (月) 02:20:19
更新日:2024/03/28 Thu 23:04:46
所要時間:約 13 分で読めます





魅惑の香りで虫を誘う二輪の美しき花よ

今ひとつとなりて、その花弁の奥の地獄から、新たな脅威を生み出せ!


融合召喚!現れろ、飢えた牙持つ毒龍!



レベル8

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!





遊戯王ARC-Vに登場する融合モンスター。
ユーリが使うエースモンスター。

毒のドラゴンということもあり、紫の体に触手が多数生えた毒々しい外見ながら、
悪役モンスターまっしぐらな、見方によっては格好良いデザイン。
ユーリの使う捕食植物のためか、触手は節が開いて体液が滴っており、
また、体の各所には光る球体がついている。

スターヴは飢えるという意味。





概要


アニメ版


闇属性モンスター×2
(1):このカードがフィールドのモンスターのみを素材として融合召喚に成功したターンに発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの攻撃力の合計分アップする。
(2):1ターンに1度、相手フィールドのレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。
ターン終了時まで、その相手モンスターの効果は無効化され、このカードはその対象の相手モンスターの効果を得る。
(3):このカードが破壊された場合に発動できる。
相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊し、その攻撃力の合計分のダメージを相手に与える。

遊矢のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン
ユートのダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
ユーゴのクリアウィング・シンクロ・ドラゴン
これらとはやはりなんらかの繋がりがあるようだ。
しかしこのカードのみ唯一元々の攻撃力が2500でなく2800、レベル7のオッドアイズやクリアウィングと違いレベル8と、少し差異がある。



スタンダード次元の頃からカード名は明らかになっていたが、ユーリのまともなデュエル描写がなく、長らく詳細は不明だった。
この時は赤き竜が紫になったようなシルエットでぼかされていた。カードイラストだとシルエットに近くも見えるが、それ以外だと地に足をついてるせいで似てな(ry

シンクロ次元編でようやく融合召喚されるものの、
クリアウィングとの共鳴、さらに遊矢の暴走によってユーリも巻き込まれ、デュエルは中断となった。


初めてまともに披露されたのは遊勝塾の5人対ユーリ1人のバトルロイヤルで、ユーリの先攻2ターン目に融合召喚。
前のターンに捕食植物スキッド・ドロセーラが除去されたことで相手の融合モンスター全てに捕食カウンターが乗った状況で、
そのモンスター達の攻撃力を吸収して13000になり、スーパービークロイド-ジャンボドリルの効果をコピーして守備貫通効果を手にする。

場を空にした一人目をダイレクトアタックでオーバーキルした上、スキッド・ドロセーラの効果で全体攻撃効果を付与され、
見事にワンターンスリーキルゥ…ならぬワンターンファイブキルを成し遂げた。

触手による攻撃方法が多彩で、各部にある触手を次々と放ち、撥ね飛ばしたり、攻撃対象にかじりついたり、
尻尾は鞭のように巧み使い、翼からのビーム攻撃も可能。

ちなみに、珍しく効果名も攻撃名も判明していない。
初登場からデュエルでの活躍までの期間の長さと言い、どこの超タキオンだろうか。*1

あまりにも効果がてんこ盛りでスタッフが把握しきれなかったのかは定かではないが、
遊矢と零児のラストデュエルでは(3)の効果が発動すれば大量ダメージを受けて敗北するという状況にもかかわらず、
零児がヘル・アーマゲドンでスターヴ・ヴェノムを破壊しようとするトンデモプレイングを披露。
更に、攻撃を通せば自身の勝利が確定するはずの遊矢がこれを防いでしまったことで一部の視聴者を困惑させた。

ただのプレイングミスなのか、それともアクションカードによるダメージ回避を狙っていたのかは神のみぞ知るところ。
ちなみにダークネス・ヘル・アーマゲドンの効果によって破壊されたときも(3)の効果を発動していないが、
こちらはダークネス・ヘル・アーマゲドンの効果で破壊できないためデュエルへの影響はとくにない。



OCG版


インベイジョン・オブ・ヴェノムの看板モンスターとしてOCG化。

融合・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2000
トークン以外のフィールドの闇属性モンスター×2
(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を選び、その攻撃力分だけこのカードの攻撃力をターン終了時までアップする。
(2):1ターンに1度、相手フィールドのレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。
ターン終了時まで、このカードはそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
(3):融合召喚したこのカードが破壊された場合に発動できる。
相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。


案の定弱体化しているが、これはアニメ版がぶっ壊れていただけなので順当な調整である。

最大の売りは闇属性2体という、これまでにない緩さの融合素材指定。
出すだけならば、既存の闇属性デッキに融合を突っ込むだけでも採用はできる。

代わりに、フィールドからしか融合できないため、手札融合は元より、龍の鏡などによる墓地除外融合では出せない。
OCG化で効果の条件ではなく素材指定そのものになり、さらにトークンも使えなくなった。
手札に素材を揃えるのみならず、フィールドへの展開力も求められる。

逆に、相手が闇属性デッキだった場合、超融合の標的にできる。

また融合素材指定が「フィールド上」と指定されているため、素材モンスターを融合解除などで特殊召喚できない。
これは墓地に存在するカードはその時点で「フィールド上のモンスター」ではなくなり、関係性が切れるためである(要はプリズマーなどの名前変更と同じ裁定)。
当然だが、アニメ本編で披露した超越融合からの素材の蘇生も不可能となった。


相性の良いデッキとしては、闇属性モンスターがおり、カテゴリ専用融合以外の通常の《融合》カードを使う融合デッキ。
フィールドに揃えることも難しくないムーンライトやD-HERO
闇属性のエッジインプモンスターを使うファーニマルなど。

闇属性ペンデュラムモンスターを使うならば、
融合召喚効果を内蔵したEMトランプ・ガールを使うことで、スケール1でペンデュラム召喚できる限り何度でも融合でき、
さらにオッドアイズは、エクストラのみの融合はできないものの、天空の虹彩からサーチできるオッドアイズ・フュージョンにも対応。

ARC-V出演組が多いのは、もしかしたらファンサービスなのだろうか?

なお、肝心の【捕食植物】はサポートはあるので出しやすいものの融合捕食植物のスペックが十分高い上にキメラフレシアというエースを擁するため、爆発力は高いが活躍の機会が少ない点は否めない。
これは進化形態で捕食植物を素材にするグリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンも同様で、後者を使う場合は専用構築にしたほうが良い。というかグリーディーは単体で【捕食植物】に投入できるのでこっちは究極、不要であるが。

ヴェノムの名を冠しているが、属性と種族の違いで併用は困難。
ヴェノムの貧弱なサポートカードに対応している程度の関連性なので仕方は無いが。
またこれにより、ヴェノムに初めて爬虫類族以外のモンスターが登場した。



効果は、攻撃力吸収と、相手の効果コピー、破壊時の相手モンスター破壊の3つ。
融合素材指定もだが、アニメ版と比べるとどれも弱体化はしているものの、それぞれの効果はなかなかのもの。

1つ目の攻撃力吸収効果は、融合召喚したターン限定の強化。
まるでRR-ライズ・ファルコンのようにフィールド全体から1体のみになってしまったが、
対象を取らない効果なので、対象耐性や、標的にしようとしたモンスターにエスケープされた場合でも有効。
1ターンで攻撃力は元に戻るので、できればそのターン内にダメージを与えるなり高攻撃力モンスターを倒すなりしておきたい。

2つ目の相手の効果コピーは、相手の上級モンスターの名前と効果を得る。
効果無効がなくなったが、ついでに同名カードになるようになった。
起動効果なので召喚時の効果などは使えないが、一部の起動効果や戦闘に関する効果などでより破壊力を上げられることも。
対象がレベル5以上のため、エクシーズモンスターや下級モンスターには使えないが、代わりに特殊召喚されていないモンスターにも使える。

3つ目の破壊時効果は、相手モンスターを道連れにする。効果ダメージはなくなった。
戦闘効果を問わず、自分でも相手でも問わず、場合の効果のためタイミングを逃さず、自分の他のモンスターは巻き込まない。
ただ、破壊を介さない除去をされればそれまで。
場合によっては自分で破壊効果を巻き込んだり、攻撃力を上回るモンスターがいれば自爆特攻するのも手。


2つ目の効果以外は、相手に特殊召喚されたモンスターがいないと発揮できない。
通常召喚のみで攻撃力2800を突破するのは手段が限られるとはいえ、罠によって対処される可能性を含め、出すタイミングは慎重にしたい。

例によって、SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニングに攻撃された場合は戦闘破壊される上に効果を封じられてしまうが、
逆にこちらからライトニングに攻撃する時は、効果コピーはできないが元々の攻撃力が上回っている+攻撃力吸収で5300となり、
向こうが5000になっても上から戦闘破壊できる。

余談

【#遊戯王OCG20周年イヤーに私が欲しいアイコン】ではクリアウィング・シンクロ・ドラゴンと同率で1位となった。

●派生カード

グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン
捕食植物モンスターと融合することによって更に禍々しい姿となったスターヴの進化形態。

覇王眷竜スターヴ・ヴェノム
ズァークの操る模造品。
融合カード不要で、自分の場か墓地のモンスター効果をコピーできるため使い勝手は圧倒的に上。

覇王紫竜オッドアイズ・ヴェノム・ドラゴン
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとの融合により誕生した新たな覇王竜。

・スターヴ・ヴェネミー・ドラゴン
ペンデュラムの力を得た亜種。漫画版ユーリのエース。

・スターヴ・ヴェネミー・リーサルドーズ・ドラゴン
同じく漫画版に登場。こちらは切り札といったところ。
なぜか↑より先にOCG化された。

・スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴン
11期になって現れた、捕食(プレデター)の名を持つ新たなフュージョンドラゴン。




追記・修正は1ターンに5人倒してからお願いします

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最終更新:2024年03月28日 23:04

*1 モンスターの攻撃や効果の名前は使い手が自分でつけるらしいので、単純にユーリが付けなかっただけかもしれないが。