りゅうおう(DQ)

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りゅうおう(DQ) - (2020/06/30 (火) 14:30:22) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/11/20(金) 01:41:45
更新日:2024/04/08 Mon 22:19:24
所要時間:約 6 分で読めます








よく来た勇者よ。わしが王の中の王、竜王だ。

わしは待っておった。そなたのような若者が現れる事を……。

もし、わしの味方になれば世界の半分を勇者にやろう。

どうじゃ? わしの味方になるか?





ドラゴンクエストⅠラスボス
初出がファミコンなので平仮名表記だが、各種本や最近の作品では「竜王」と漢字表記されている。


CV:加藤精三(CDシアター)、北大路欣也(TVCM)、大塚芳忠(ライバルズ)


「竜族の王」を名乗り、ラダトームを襲撃した魔王。


【概要】
「竜族の王」を自称するが人型で、紫色のローブを纏い杖を持った魔導師風の容姿。

しかしこれは仮初めの姿で本来の姿は別にある。


「世界の半分を○○にやろう」の前口上はあまりにも有名。


【作中での行動】
ラダトーム城を襲撃して平和の象徴である「光の玉」を奪い、魔物の封印を解放する
さらに国王の娘ローラ姫をさらって、
ドムドーラを壊滅させるなど圧倒的な力を見せ付けた後は城にて悠々と勇者を待ち受ける。

以上はプロローグ段階の出来事であり、本編中では明確な活動らしいものはほとんどしてない。
ただし、道中の人物達のセリフからは怒りや悲しみ、恐怖などが語られておりいかに恐ろしい存在かが示唆されている。

なお、今作を題材にした小説等では既に人間側と大規模な交戦を何度も行っており、
りゅうおう側の戦力も相当消耗していたと言う設定になっている。

竜王の城はラダトーム城から出てすぐ見えるが、で隔たれているため回り道をする必要がある。
これだけでもメンドイのに地下室にこもってたり、無限ループがあったり、作中最強のダースドラゴンを放し飼いしてたりと至れり尽くせり。


【戦闘・能力】



同じ「王の中の王」でもVのアイツとは違うんです。

攻守共に高水準で、通常攻撃の他にベギラマとマホトーン(リメイク版はラリホー)を使用。
FC版では魔法封じに薬草、リメ版ではベホイミ用にMPの温存具合が鍵。

ある程度ダメージを与えると真の姿であるドラゴンに変身。




呪文を駆使する変身前と違い、直接攻撃&激しい炎とガチンコ仕様に。

どちらの形態も呪文はよくスカるので、直接攻撃とベホイミor薬草の繰り返し。
1/16の確率でラリホーが決まるから無理っぽかったら運に任せるのも手。
(FC版は確率に差があるが全てのモンスターに呪文が効く可能性あり)


【ネタ】
「世界の半分を○○にやろう」の問いは有名だが、これに対して勇者らしからぬ返答をするとエラいことになる。


(前述の問いに「はい」を選択)
本当だな?

はい
 いいえ

では世界の半分、闇の世界を与えよう!
そして……そなたに復活の呪文を教えよう!
これを書き留めておくのだぞ。
お前の旅は終わった。さあ、ゆっくり休むがよい!
わあっはっはっはっ。

この画面のままフリーズ→強制リセット。
竜王が教えてくれた復活の呪文は「レベル1で全ての装備品&アイテム無し」という素敵データ。
つまりこれまでの冒険が無に帰す。

リメイク版では緩和されてロトの剣没収→リムルダールの宿に転送。
装備品&アイテムは竜王に話しかけた時点のもの。

魔王のくせに懐柔かよとつっこんではいけない。

提案を突っぱねるか、2回目の選択肢で思い止まると、
愚か者め! 思い知るがよい!
となり戦闘開始。

ついでにローラ姫を城に帰さず竜王戦にいくと台詞が少し変化。

「ドラクエの選択肢なんて間違ってもどうせループだろ」と、
ナメきってると時々こういうことがあるので、常に勇者の自覚を持って答えるように。

他だとアモスとかのチビィとか……。

なお、他の作品などに見られる「敵側の勧誘」は大抵このネタがモチーフになることが多い。
漫画『ダイの大冒険』でもハドラーアバン=デ=ジニュアール3世に同様の取引を持ち掛けている。

双葉社版ゲームブックではいくらか捻りが加えられており、勇者が竜王の罠にかかって落とし穴に落ちそうになった状態で、この勧誘が行われる。
ここで「いいえ」と答えると、「なら死ね」とそのまま落とし穴に落とされ、濃硫酸に落ちて死ぬ羽目になる。
「はい」と答えるとロープが降ろされて勇者は助かる。その後、油断した竜王に斬りかかるか、本当に取引に応じるかを選択する事になり、斬りかかると戦闘になる。
だが取引をする方を選んだ場合、「お前には世界の半分…闇の世界をやるぞ!」という言葉と共に、勇者は暗闇の中に閉じ込められ、一人で泣く羽目になる。もちろんゲームオーバー。


竜王の城はゾーマの城があった場所に建て直したもの。
竜王が滅んだ後も城の地下には代々子孫が生活している。
(ロトシリーズの時系列はⅢ→ロト紋→Ⅰ→Ⅱ→DQMCH)

「モンスター物語」「アイテム物語」において、いずれゾーマより強大な魔王がアレフガルドに現れるという予言がある。
おそらくこれは竜王を指していると思われる。

この予言に関しては解釈が分かれるが、
小説等と同じように関連書籍の一種でありあくまで公式設定ではないので注意が必要。

また『Ⅲで竜の女王が産んだ卵=竜王』という説があるが現在でもゲーム中では明言されていない。
小説版、エニックス版ゲームブック「ドラゴンクエストⅡ」、漫画ロトの紋章と、エニックス発刊の様々な作品でこの説を採用しているため半公式といった感じか。

「ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書」では竜の女王の子孫と記載された。
「子孫」とのことなので、直接の親子であるかは不明であるが、
こちらも関連書籍でありゲーム本編にて設定されたわけではない。

また別の書籍が出たら内容がころっと変わっていることもありうるから油断できない。

ちなみに小説版では、竜の女王の死後、魔界の大魔神の配下の魔物により悪の権化として育てられ、大魔神にそそのかされてアレフガルドを侵略したとされている。

【他作品での竜王】
本人はいないが城の地下にそっくりな曾孫がいて、ハーゴンが気に入らないらしく助言をくれる。
ハーゴン討伐を報告すると「互いの先祖は色々あったけど、俺達は仲良く出来そうじゃね?」と結構フレンドリー。

小説版、CDシアター版では先祖が犯した罪を償うために、城に幽閉されているという設定になっている。
エニックス版ゲームブックでは、高祖母である竜の女王が遺した光の玉を保管するために城に留まっていたが、ハーゴンによって持ち去られてしまう。ドラゴンの姿にも変身してパーティに協力してくれる。


城の地下に行くと暴走した竜王と戦闘。
「竜王の魂は不滅」という設定があるのでDQⅠの生まれ変わりの可能性も。

曾孫の子孫は別にいて、ついでに部下のドラゴンを仲間にできる。


  • ドラゴンクエストモンスターズ
クリア後「やぼうのとびら」最深部ボス。
変身前の姿でクリア後には火力不足のベギラゴンを中心に戦い、
ある程度ダメージを与えるとドラゴラムで竜になるという演出。
他の魔王が原作無視でハッスルする中、初代ラスボスの生き様を見せ付けた。

第2形態変身ではなくドラゴラムなので、空気読まずに凍てつく波動とか使わないように。

配合は魔王の使い×グレイトドラゴンorアンドレアル。
魔王の使いは扉ボスで出てくるのを仲間にすることが可能な上に、アンドレアルの配合は非常に簡単。
????系の基礎でドレアム作成の入口。
MPは大きく伸びるが他は物足りない。

しんりゅうを加えると変身形態になり、こちらは物理アタッカー。
シドーと配合することでゾーマが誕生する(変身前、後問わず可能)。


  • ドラゴンクエストモンスターズⅡ
Ⅳ〜Ⅵのラスボスは1段階の変身が追加され「しん・りゅうおう」が登場。

これらはまとめて黒歴史扱いされているが、他3匹に比べると評価はそれなり。


  • ドラゴンクエストモンスターズJOKER
変身後のみ登場で配合での作成は最難関。
材料の都合でガルマッゾとの二択だがその割に能力が微妙。
弱くはなく、むしろ強いのだが苦労に見合うほどではない。


  • ドラゴンクエストモンスターズJOKER2
通常形態も参戦した。
配合方法は魔王の使いとグレイトドラゴン。
テリワンと同じ。

ドラゴン形態の配合方法は前作と同じ。

プロフェッショナルでは、りゅうおう(通常形態)×はくりゅうおうになり、かなり楽になった。



邪配合によって生まれた紛い物の「りゅうおう≒」が登場。
旅の扉からタイジュを襲撃し、モンじいのしんりゅうを吸収・同化し、
「りゅうおう(DRAGON)」への変身能力を得て、旅の扉の世界(アレフガルドを模した世界)でテリーとともに待ち受ける。

しかし所詮は紛い物、同じく転移させられた勇者(Iの主人公)や、
元々の世界にいた魔物からは「りゅうおうの姿をしているだけで決してりゅうおうではない」と言われてしまう。
一度はクリオ達の連携で敗北するも、不確定要素だった勇者を元の世界に戻し、さらに変身後は疲弊していたクリオ達を追い詰める。

しかし、小物全開のお喋りをしていたら、本物の竜王(勇者のように転移させられたものと思われる)がいきなり登場、
首を噛みつかれて一撃で呆気なく死んでしまい、本物と偽物の格の違いを見せつけた。

余談だが本物の竜王が去り際にクリオに言った台詞はとても威厳にあふれている。

「人間の子供よ、その胸に刻み込むがいい……。我が名は竜王、誇り高き竜族の王にして……この世界の覇者……!」


異魔神の配下として竜兵団を率いる。
竜の女王の息子で本来は善の存在だが、ジャガンと同じく呪われた名前を付けられ邪に落ちた。

ローブではなく鎧を着込んで筋肉質。
性格も直情的で世界の半分を餌にしそうな感じではない。

最終話ではお馴染みの姿でDQⅠへの繋がりを予想させる。
続編にも登場してるがまだ連載中なので保留。


  • モンスターバトルロード
Ⅰでは「闇の覇者 竜王」として変身後が登場。
Ⅱでも引き続き登場し、それとは別に「悪の化身 竜王」として変身前が登場。
牙で食いちぎったり、炎を吐いたりする。
弱点がまる分かりなので、秘剣ドラゴン斬りやドラゴンキラーなど対ドラゴンカードでほとんどカモられる大魔王。
条件を満たすと赤い眼の「真竜王」が登場。
とどめの一撃「闇の波動」の演出がかっこいいと人気。
でも現在は道場主。


本人は登場しないが、竜神王が最後に変身する永遠の巨竜がどこかで見た感じ。
上述のモンスターバトルロードに登場する竜王は、この永遠の巨竜の姿をしている。


魔王の地図にて登場。
最初から変身してるので残念ながら前口上は無く、雄叫びのみ。

補助行動は凍てつく波動のみで、他は全て攻撃、ブレスというガチンコ仕様。
補助行動が無いので最初はやりやすいがレベルに比例して火力が跳ね上がっていく。

後半は単純に超火力で押し切ってきて「攻撃は最大の防御」「シンプルイズベスト」をその身で体現する。
配信魔王を除くと最強で、初代ラスボスの面目を保った。


  • ドラゴンクエストモンスターズスーパーライト(スマホゲーム)
初代ラスボスらしく初のSSランクのモンスターとしてデスプリーストとブラッドナイトと共に登場。
初のSSランクのしかも魔王ともあって登場当初はメラゾーマとしゃくねつで猛威を振るいまくった。

しかしモンストやパズドラという超ビッグタイトルと比べ猛烈な勢いでインフレが進む当ゲームでは一瞬で置いていかれ、
自慢のしゃくねつはイベント配布モンスターや、
柚木果てはDQ6の中ボスから登場のジャミラスだのDQ3の雑魚のサラマンダーだのに奪われ始めるわ、

挙句に1年たった頃には新追加されたダークホビット(原作ではムドー城にいた雑魚)引いたほうが100倍嬉しいと言われるまでに零落した。

このゲームは魔王系のキャラは極端に出にくく設定されており、特別なイベントでもない限り、

「デスピサロを出すのに車が買える値段を払った」「ゾーマを1体出すのに数十万使った」

などと言われるほどな極悪な設定をされているのに、
いざりゅうおうを引き当てるとツイッターなどに嘆きの悲鳴が上がる始末である。

余りの惨状から渦巻く怒号にようやく公式が過去のモンスターを救済する予定を発表。
当然、竜王も大幅にテコ入れが入った。
具体的に言うと、

1.全能力値+20(あんまり意味ないとか言わない)
2.偶数ターンにステータスが上昇する特性「秘めたる力」
3.メラ系最上位「メラガイアー」習得(CMで使ってたから知ってる人もいるのでは?)
  更に本作では耐性持ちが少なくて通りやすい「ベギラゴン」習得
4.分岐転生先で闘技場向けに大幅強化されたドラゴン形態

と言った感じで、現在では有能な魔王枠の一人として見事返り咲いている。
尤も転生してもゴミ扱いの魔王がいない訳ではないが



  • ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ
本作の舞台は前述の「世界をやろう」で勇者が「はい」を選んでしまった後から数百年が経過した世界。
勇者を例の問いかけで退けた後、ひかりの玉を闇で染め上げてアレフガルド全体を闇で包み支配している。
「闇をすべるまことの王」という肩書きを持ち、人々から物作りの力を奪い去った上に歳月を重ねてさらに力を増したらしく、
ギガンテスやヘルコンドルなどDQⅠの頃にはいなかった魔物まで竜王軍に加わっている。
本作で提案に乗ったⅠの勇者に与えた「セカイノハンブン」の正体が明らかになり、しかもこの提案に乗るというやり取り自体が、
竜王に生殺与奪の権利を明け渡してしまう悪魔の契約に等しい物であることが判明した。

  • 星のドラゴンクエスト スマホゲーム
期間限定30年記念イベントに登場
使う技にビルダーズで新しく追加された
バリアーと影分身が追加されているのに
1の勇者が援軍に駆けつける、という演出がある
深く考えちゃだめなんだな

  • ライバルズ
第1弾及び第7弾でユニットカードとして参戦。

第1弾…ユニット名「りゅうおう」
召喚直後は第1形態であり、
高いコストに見合わないステータスしか持たない。
第1形態が死亡すると第2形態となり大幅にパワーアップし、
全ユニット中トップクラスの攻撃能力を獲得する。
第1形態のうちに「封印」や「消滅」を受けると第2形態に移行できず高い召喚コストが無駄になる為、ややピーキーなユニット。

第7弾…ユニット名「悪の化身 りゅうおう」
第2形態に変身する能力を持っていないが、
その代わりに毎ターンランダムな敵一体に大きめのダメージを与える能力を獲得している。
第1弾の「りゅうおう」と異なり最初から自分の持つ最大戦力を発揮するユニットなので、こちらの「悪の化身 りゅうおう」の方が戦闘力に安定感がある。

また、悪の化身 りゅうおうは召喚された直後の相手ターン冒頭に例の問いかけを行う。
相手が「いいえ」を選択すると戦闘開始、
相手が「はい」を選択するとその時点で対戦が終了してりゅうおう側の勝利となるという能力であり、
問われた側が「はい」を選択する事に戦略上のメリットは無い為殆どファンサービスに近いが、
まだ僅かに逆転のチャンスが残っている相手に「試合を続行してもどうせ無駄だろうから、敗北演出を見ておこう」と試合放棄させる見込みも一応無くはない。
(なお先述した「ランダムな敵一体にダメージを与える能力」の1発目はこの問いかけの直後に放たれるため、
場合によっては完全にただ負け方を選ぶ事しか出来ない状況も生まれる)



もしへんしゅうするならうぃきのはんぶんをおまえにやろう。

→はい
いいえ

ではうぃきのはんぶんやみのうぃきをおまえにやろう。
そして、おまえにへんしゅうのじゅもんをあたえよう。

そこのあお いへんしゆうのと
こをおすん だとよ

しっかりついき・しゅうせいしておくのだぞ。
これでおまえのこうもくはおわった。
さぁゆっくりへんしゅうするがよい。
わあっはっはっは!

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