ビッグ・ボンバーズ

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ビッグ・ボンバーズ - (2019/05/04 (土) 11:14:40) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/05/03 Sun 15:23:11
更新日:2024/04/27 Sat 19:59:07
所要時間:約 19 分で読めます




ビッグ・ボンバーズとは漫画『キン肉マン』の夢の超人タッグ編に登場するタッグチーム。
メンバーはカナディアンマンとスペシャルマンである。

【概要】

カナディアンマン

「おまえは今までよく戦ってくれた。ありがとうよ、キン肉マン!」

所属:正義超人
出身地:カナダ
身長:265cm
体重:218kg
超人強度:100万パワー
年齢:30歳
主な必殺技:カナディアンバックブリーカー、永久凍土落とし、アトミック・ボムズ・アウェー、リビルト・カナディアンバックブリーカー
主な獲得タイトル:北米超人ヘビー級

アニメ版の声優は北川米彦、佐藤正治、岸野一彦が担当。
PS2『キン肉マン マッスルジェネレーションズ』だと戸谷公次が担当している。

初登場は第20回超人オリンピックとかなり早く、あのロビンマスクと同期。
カナダの国旗のカエデが額と胸についており、デザインも赤と白のみで統一されている。
そのため、遠目に見るとパッと見ウルトラマンっぽい。

超人強度は堂々の100万パワー。
この数値はキン肉マンテリーマン、ロビンマスク、ブロッケンJrラーメンマンといったアイドル超人軍の面子を上回り、第21回超人オリンピックの決勝戦に勝ち進んだウォーズマンと同値。
超人レスリングが話に登場したばかりで、バトル漫画として黎明期にあった当時のキン肉マンの中ではかなりの強キャラである。

実は覆面超人。


◆技
  • カナディアンバックブリーカー
カナディアンマンの代名詞と言うべきプロレス技。
がぶりの体勢から相手の胴を両手をクラッチし、相手の背中が肩にくるようにして担ぎ上げる。
その後クラッチは解かずに、そのまま上下に揺さぶることで背骨を反らせてダメージを与える。
別名カナダ式背骨折り。現実にもあるプロレスの定番技である。
プラネットマンサイコマンに使った時にはディスられていた。

  • 永久凍土落とし
カナディアンバックブリーカーの体勢から、抱え上げた相手をマットに叩きつける派生技。

  • アトミック・ボムズ・アウェー
これも現実に存在するプロレス技。
コーナートップから相手の胸や腹に向けて行うフットスタンプ。

  • フットボールタックル
相棒スペシャルマンの得意技。
強固な肉体を生かしたショルダータックル。

  • リビルト・カナディアンバックブリーカー
サタン編でお披露目した新技。
カナディアンバックブリーカーの体勢から相手の首と両足首を固めてタワーブリッジのように一気に敵の背骨にダメージを与える。
基本的に現実にあるプロレス技を得意とするカナディアンマンには珍しい完全なオリジナルフェイバリット。


スペシャルマン

「このサバイバル・マッチでお前が優勝したらその王位の座をかけて再び超人オリンピックで戦おうじゃないか…!」

所属:正義超人
出身地:アメリカ東部
身長:173cm
体重:86kg
超人強度:65万パワー
年齢:20歳
主な必殺技:フットボールタックル、ハンバーガーヒルドライバー、栄光のタッチダウン
主な獲得タイトル:ミネソタ超人ヘビー級、全米超人ジュニア・ヘビー級

アニメ版の声優は佐藤正治、蟹江栄司、堀秀行、二又一成、少年時代は中島千里が担当。
PS2版だと小野健一が担当している。

登場はカナディアンマンと同じく最初期。
ウルトラマンとアメフト選手を合わせたようなデザインが特徴。
原作では白一色のシンプルなカラーだが、アニメ版では青を基調としたボディに赤い目というロビンマスクに近いカラーリングにされており、赤い相棒のカナディアンマンと好対照になっている。

第20回超人オリンピックでは第二次予選「怪獣挙げ」の2トンをキン骨マンの妨害で失敗して重傷を負い、予選落ち。
しかし、重傷の中病院を抜け出し、出身国のよしみでテリーマンの応援に駆けつける。
また、アメリカ遠征編の超人タッグ優勝戦には100人の超人大応援団を編成して応援に行くなど、そこかしこで友情パワーを発揮する人の良さがクローズアップされている。

祖国アメリカでは南部を代表するテリーマンに対し北部ではタイトル奪取経験もある人気超人で、スパーリングではロビンマスクやラーメンマンが何度も寝技を極められたという噂(ファンブック『キン肉マン 77の謎』より)もあるなど、他の超人からは一目置かれていた影の実力者だったらしい。
小柄ながらパワーもあり、怪獣挙げの失敗ではテリーマンが「おまえは10トンの鉄を持ち上げるんだぞ」と驚く様子を見せていた。

ちなみに、パートナーとの差は身長92cm、体重132kg、年齢10歳と結構大きい。
彼も覆面超人。もしもタッグに順当に出場しても、相棒共々マスク狩りマニアの尻アゴおじさんの毒牙にかかっていただろう。


◆技
  • フットボールタックル
アメフトを彷彿とさせる勢いをつけたショルダータックル。

  • ハンバーガーヒルドライバー
ゲームオリジナル技。
中で4の字固めの様な脚関節を極めて、リングに落下して頭部にダメージを与える。

  • 栄光のタッチダウン
ゲームオリジナル技。
フットボールタックルで相手を浮き上がらせ、 浮いた相手をアメフトのキックで空中に蹴り上げる。
そして蹴り上げた相手の頭部を空中でキャッチしラグビーのトライの様にリングに叩きつける。



そんな彼らは宇宙超人タッグトーナメントでビッグ・ボンバーズを結成。
今後の活躍に是非とも期待したい。


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弱体チームだと
その言葉とりけせーっ!
























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「おまえたちに名誉なんてもんがあったのか!?」




実はこのビッグ・ボンバーズ、キン肉マンシリーズを代表するかませ犬である。




【『キン肉マン』での不名誉な活躍】

第20回超人オリンピック編

前述の通り、スペシャルマンは予選の怪獣挙げで脱落。

カナディアンマンは月までの往復マラソンでロビンマスク、テリーマンに次ぐ3位に。
そして決勝トーナメントでは1回戦でロビンマスクとぶつかる。

先にリングインしていたロビンマスクを、巨大化して後楽園球場を揺さぶるという正義超人らしからぬ観客の事を考えない奇襲攻撃で襲う。
その後もカナディアンバックブリーカーで優位に立つが抜け出され、ジャーマンスープレックスで瞬殺。
試合終了後は上野動物園でデートしている姿も見られたが、キン骨マンによってその巨体よりも大きなおにぎりに押し潰されてしまった。
なおここまでがカナディアンマンの全盛期である。

アメリカ遠征編

これまた前述の通り、スペシャルマンが超人大応援団を率いて登場。
ここまでがスペシャルマンの全盛期である。

超人オリンピック・ザ・ビッグファイト編

カナディアンマンは最終予選で失格。
この後、「10年前なら優勝できた」「超人レスリングはパワーの時代は終わった」とコメントした。
が、そんな言葉とは裏腹に、作中では直後の7人の悪魔超人編でデビューしたバッファローマンからラストの王位争奪編のマンモスマンまでパワーキャラが続出する始末。

実際の所、勝敗に結び付くのは単純な超人強度よりもテクニック。
ネタにされがちなウォーズマン理論はバッファローマンとの超人強度の差をテクニックで埋めていると言えるし、そのバッファローマンはテクニックがないので単純に超人強度を上げていた。
それに超人強度の大小だけで決着がつくなら、95万パワーのキン肉マンはウォーズマン(100万パワー)やバッファローマン(1000万パワー)といった強豪超人には勝てなかっただろう。

つまりカナディアンマンは「そこまでパワーが高くないのにパワーに慢心しているパワー馬鹿」といった感じ。
テクニックを磨けば強くなれたかもしれない(最終予選を突破できるかは別として)。
65万パワーのスペシャルマンだって、50万パワーのミートくんが700万パワーのミキサー大帝に勝っているし可能性はある。
もっとも、そのミートくんとて、キング・ザ・100tやザ・マンリキには全く何も出来なかったのだが。

スペシャルマンの出番はって?知らんよ。

7人の悪魔超人編

戦う資格を持っているのがキン肉マンだけだったため、観客。
この辺りから、キン肉マンの窮地を救ったアイドル超人とそうでない超人の差がはっきりし始める。

黄金のマスク編

他の正義超人らと同じくパワーを失い、銀のマスクが生み出した生命維持装置に避難。
そしてただ1人戦うキン肉マンはスニゲーターとの対戦で死亡してしまい、カナディアンマンは「チェ……キン肉マンのうすのろめ、どうせ死ぬんなら黄金のマスクを取り返してから死にゃあよかったんだ!」と、とんでもない暴言を吐く。

ジェロニモの正論に対しても、生命維持装置の中から逆ギレするみっともない姿を見せる始末。
そして自らの命でキン肉マンを救ったウルフマンの死により改心する。

プラネットマン戦ではキン肉マンの身体にあるカナダを魔技・グランドクロスで攻撃されてしまい、しぼみながら死亡。
しかし直後にプラネットマンが魔技・人面プラネットを発動し、股間の土星にカナディアンマンの人面疽が出現する。そこを攻撃しろ!
結局は心臓部に出現したウォーズマンの自己犠牲でプラネットマンが倒され、同時に黄金のマスクに吸収されたパワーを取り返してカナディアンマン含む超人たちは復活した。
だが、ウォーズマンの体内に入れるのが何故か5人までだったのもあり、当然のように戦力から外れる。

その後、いつの間にか生命維持装置の中に戻り、キン肉マンVS悪魔将軍戦のリングを支える。
他の正義超人が1人、また1人と倒れていく中、カナディアンマン、スペシャルマン、委員長は苦しみつつも最後まで支え続けた。

この時には、後楽園球場を支えられるだけのパワーがカナディアンマンには戻っていたはずなのだが……。
悪魔将軍の絶大な超人強度や、ストーリーが怪獣退治から超人プロレスに転換していたせいだという解釈も可能ではある。

一方、スペシャルマンはと言えば、リングを支えながら
「キン肉マンよ、実力者のオレたちにこんなことをさせるんだから…試合がおわったら、たっぷりお返しをしてもらうぜ!」
と発言していた。実力者……?
(ちなみに、アニメでは「人気者のオレたちに~」というセリフになっていた。えっ人気者……?)

夢の超人タッグ編

宇宙超人タッグトーナメントには前述の通り、ビッグ・ボンバーズとして参加。
しかしセレモニーにアシュラマンサンシャインのはぐれ悪魔超人コンビが乱入。

「弱体チームには大会参加をご遠慮ねがおうか!! ねえスペシャルマンさんにカナディアンマンさん!」

「な…なにィ!?」

「弱体チームだと、その言葉とりけせーっ!」

「気にするなふたりとも!」

「はなしてくれテリーマン、これはボクたちの超人としての名誉の問題だ!

「カーカカ、おまえたちに名誉なんてもんがあったのか!?

この挑発に怒って攻撃を仕掛けるが、地獄のコンビネーションで瞬殺される。

なお、委員長はこの2人を技巧コンビと呼んでいたが、カナディアンマンは上記の通りパワーファイターとして売っている。スペシャルマン中心のチームなのだろうか。

キン肉星王位争奪編

最終盤、ネプチューン・メッセージを受けて応援に駆けつけた多数の超人の中で、スペシャルマンは「このサバイバル・マッチでお前が優勝したらその王位の座をかけて再び超人オリンピックで戦おうじゃないか…!」 と発言。

この王位とは「チャンピオン」でなく「キン肉星の王」と言う意味。そしてキン肉星の王は世襲制である。
そもそもこの王位争奪戦は、例の火災があった病院にいた子供のなかで正当なキン肉星王子の血を引いているのは誰か?というのが主旨であり、王位の座をかけてというのはあまりにも失礼かつ的外れな発言である。
とりあえず来てみたはいいけども、何をやっているかまでは把握出来ていなかったのだろうか。
それともまさか、スペシャルマンもキン肉星の王になろうと企んでいた……!?

一方、カナディアンマンの出番は、を片手にロビンマスクの試合を見ていただけである。JCSの紹介イラストで斧を持っているのは、このコマが採用されたのだろう。

超人列伝 ウルフマンの巻

メディカル・サスペンションではどうにもならないまでに傷つき、引退を決意したウルフマン。
キン肉マンは公務が忙しく、他のアイドル超人もメディカル・サスペンションのため彼の断髪式には来れなかったが、ミートくんやカニベース、キューブマンなど多数の超人の中にビッグ・ボンバーズの姿もあった。

相撲超人ブラック・シップが乱入した際、登場時のコマですでにボコボコにされていた。

完璧超人始祖編

新シリーズ開幕。ファン感謝デーの最中、突如現れた完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)
キン肉マンやアイドル超人らは上の通りの状況で、先陣を切ったジェロニモが案の定ボコボコにされる。
そんな中、果敢にもビッグ・ボンバーズが鎮圧に向かうが、<完裂>マックス・ラジアルを相手に何も出来ずに倒された。


サタン編


オレがこの試合にどれだけかけているかお前にわかるか?
これまで散々バカにされてきたんだ 好きな言葉は…捲土重来
これ以上の恥を重ねられるかーーっ!!

オメガ・ケンタウリの六鎗客」が地球に襲来。
サタンの力によって他の超人たちが幽閉され行動不能に陥る中、ウルフマンはただ一人六鎗客に立ち向かう。
そこへティーパックマンカレクックベンキマンと共にカナディアンマンも登場。ウルフマンを含めた超人オリンピックファイナリストで「正義の5本槍」を結成し立ち向かう。
214話では六鎗客の一人「パイレートマン」と対決が決定。スペシャルマンに対して「必ず勝ってカナダ国旗を掲げてみせる」と独白している。
これまでの戦績や、2世時代のダメダメな言動の数々も含めパイレートマンとの戦いでは読者からも勝利に対して懐疑的な視線を送られたカナディアンマンだったが、
これまでの屈辱的な敗北の数々を経て、更に先の完璧・無量大数軍との戦いでは敵に歯牙にもかけられず戦力外となった雪辱と周囲からのレッテルを晴らすため、
来たるべき次の戦いに備えて相棒スペシャルマンと死に物狂いで猛特訓していたことが判明する。
100万パワーという自らの恵まれながらも宝の持ち腐れと化していた超人パワーを肉体と共に鍛え上げていたカナディアンマンは、
これまでの情けない自分と決別したことを宣言すると、再度研磨し鍛え直した肉体により強敵パイレートマンに善戦する試合展開を見せることになる。

し…、しかし あのカナディアンマンに こんな華麗なるレスリング技術があったとは…正直、私どもも驚きを禁じ得ません!

チッ なんて失礼な実況だ!こちとらこの日までずっと特訓してたんだよ
スペシャルマンと二人でなぁ!

次に何か大きな闘いがあった時は今度こそオレたちのどちらかが存在感を示してやるんだって!
いやたぶんオレだけじゃねぇ さっきやられちまったティーパックマン含め
今日ここにやってきた他のヤツらはみんなそうさ!

絶対に見返してやりたい ずっとテリーマンやロビンマスクたちに任せっきりで
「お前らごときに何ができる?」って
期待する気持ちすら無くしちまった世間の風潮を見返したくって
オレは今日このリングに上がっているんだよーーーっ!

というパイレートマン戦での叫びは、今章の一軍とは言い難い面子で構成された「正義の五本槍」達の想いを率直に表した叫びである。
得意技カナディアンバックブリーカーを決め、更に新技リビルト・カナディアンバックブリーカーで一気にトドメを刺そうとするカナディアンマンだったが、
「己の気迫に1か月間鍛え直した肉体が追い付かない」という無情な現実に直面。
そのまま新技も返されて形勢逆転されて一気に窮地に陥るカナディアンマン。
カナディアンマンの誇りを奪うため「命を助ける代わりに自分達に服従せよ」と持ち掛け降伏を促すパイレートマンだったが…

そ…そんなことで…許してくれるのかよ?
ありがとうございます…助けてください…

なんて…


誰が言うかよ!

フン…自分で言うのも情けない話だが
もし1ヶ月以上前のカナディアンマンなら喜んで尻尾を振って降伏していただろうぜ!


なんとカナディアンマンはパイレートマンの勧告を拒絶。
満身創痍になりながらも自虐も交えて今までの自分を振り返り、「今も戦い続け、そして散った仲間のために降伏だけは出来ない」と奮い立つ誇り高い戦士に生まれ変わった姿を披露。
カナディアンマンの著しい成長は委員長も感涙するほどだった。
国辱超人というレッテルは完全に払拭したカナディアンマンだが、パイレートマンの無慈悲な一撃、セントエルモスファイヤーにかかってしまう。

うう…すまない…オレが悪かった…ゆ…許してくれ…

首を4の字に締め上げられた挙句、首から下をパイレートマンの背面に回され、肩越しにその両足を掴むことで背骨折りの効果までプラスされたそのオリジナルホールドをかけられたカナディアンマンは、なんとかこれを脱そうとするも抜け出すことすら許されない。
やがて、背骨が折れ、腹が裂け、意識が薄れゆく中、カナディアンマンはうわごとのように許しを請い始める。
そんな彼の姿に呆れるかのように更に技を極めていくパイレートマンだったが…

許してくれ…ゆ…許して…ゆ…許して…くれ

聞こえていないのか いい加減命乞いなどやめに…!

情けないオレを…お前との約束…またもや果たされぬこんなオレを…ゆ…許してくれ…

スペシャルマン

敗れ、命の終わりを目の前にしてなおも正義超人としての誇りと友情を最期までカナディアンマンは捨てることはなかった。
敗れこそしたが、その姿は決して国辱超人とまで罵られたかつての彼のそれではない。

なるほどお前の"誇り" 吾輩はその"宝"の在り処を少し勘違いしていたようだ しかし…いずれにせよ それを奪ったことに変わりはない

その誇り高い姿をパイレートマンは讃えながらも、その上で勝ち名乗りを挙げたのだった。

その後はウルフマンとルナイトの試合の終盤、追い詰められたウルフマンの前に、魂となって他の3人と共に現れ、彼を激励するとそのまま成仏するかのように消えてしまった。その後もルナイトがウルフマンを支えるカナディアンマンたち4人を幻視している。


【『キン肉マンⅡ世』での不名誉な活躍】

ヘラクレス・ファクトリー編

一応、教官として登場。

そしてカナディアンマンの息子のカナディアンボーイ、スペシャルマンの息子のスペシャルマンJr.も登場。
2人の自己紹介を聞いたスグルはよりにもよって、彼らの父親が地獄のコンビネーションで瞬殺される姿を思い浮かべていた。
スペシャルマンJr.に至っては悪行超人アナコンダにすり替えられていた。

そして2人とも、最終試験まで到達出来なかったようである。

ボーイとJr.はアニメ版のOPにも一瞬だけ登場。「愛さえ 友情さえ~」の部分で一時停止してみよう。

究極の超人タッグ編

宇宙超人タッグトーナメントで無惨な醜態を晒したせいで、故郷ではへタレだの国辱だのとボロクソに言われていた事が発覚。
カナディアンマンに至ってはジムを破壊される始末である。
もっとも、この世界の一般人は悪魔超人や悪行超人以上に残虐な面もあるのだが……。

究極の超人タッグトーナメントのスペシャルリザーブマッチが開催されるにあたり、ビッグ・ボンバーズの捲土重来(けんどちょうらい)を狙って参加しようとする。
しかし、その相手が世界五大厄(ファイブ・ディザスターズ)に決まった途端に尻込み。
怪我を負ったままのブロッケンJr.とジェロニモが代わりに挑み、そして重傷を負った。
無理もない話ではあるが、この際に放った台詞のせいでヘタレ扱いされる事が多い。

「…所詮は補欠試合…血を流すにはリスクがでかすぎる」
「そ、そうだな。ビッグボンバーズの捲土重来はまた今度ということで」

その後、祖国に戻るのを恐れて富士の樹海で炭焼きをしながら隠遁生活を送ろうと考える。
だが、キン肉マングレート中身がリングに上がってはならないただの人間である事を知ってしまい、カナディアンマンはこの事を矢文で密告してマッスルブラザーズ・ヌーボーを失格させ、代わりに本戦に出ようと企む。


「その通りだ。だがもう我々には関係のない話…聞かなかった事にしようじゃないか」

「バカがー!これは俺達ビッグボンバーズにとって捲土重来の最後のチャンスなんだぞ!」


密告を企んだ時のカナディアンマンの顔はどう見ても正義超人のしていい表情ではない。
これでは故郷で国辱だの罵倒されたこともやむなし。読者の中で名実ともにカナディアンマン達の渾名が「国辱超人」呼ばわりされる決定打となった。
スペシャルマンは止めようとしたが、その後は一緒に密告しようとした。何故。

そしてカナディアンマンが放った矢は委員長の後頭部に突き刺さる。
それを見た委員長の部下には正義超人の風上にもおけぬ行為と非難され、さらにその場から逃げ出すのを委員長に目撃された事で制裁が下された。
が、具体的にどうなったかは不明。

なお、稀に「サタン編ではあんなにかっこよかったのにどうしてこんなゲスになってしまったんだ」と言われることがあるが
そもそもこの件は夢の超人タッグ編の時期のエピソードなので、サタン編の方が時系列上は後の話になることは留意しておきたい。



【その他の活躍】

キン肉マンレディー

(女)カナディアンマンスペシャルマン(女)と言う名前で登場。
なんだか一生懸命配慮した名前なのじゃー

第20回超人オリンピックでは、スペシャルマン(女)はザ・テリーマンガールの策略で登録抹消。
一方、(女)カナディアンマンは予選競技「月と1トンと友情」にて月に向かうが、キン骨マンのせいで競技は無茶苦茶に。
ウナ・スカイマンがキン肉マンレディーに出場する資格があると考え、ウサギを託したため共々予選失格となる。

その後、レディ・ロビンとの決勝戦前にミートくんのピンポイントな対策でキン骨マンを逮捕。
しかしキン骨マンの足掻きで巨大化して暴れ回る事になった挙句、爆弾を飲まされる。
キン肉マンレディーの活躍でなんとかなったが。

第21回超人オリンピックでは、キン肉マンレディーが新幹線に轢かれそうになったのをテリーマンガールがかばい、スペシャルマン(女)はそれに付き合ってまたしても参加できず。
最終予選のローラーゲームでは(女)カナディアンマンがういろうを手に入れたりした。
ウナ・スカイマンとの戦いではお互いの能力を警戒していたため、ウナ・スカイマンが「リング入場前にフライング魚雷」、(女)カナディアンマンが「リング下に潜り込んで揺さぶってのカナディアンバックブリーカー」を狙う。

しかし、ウナ・スカイマンはフライング魚雷を敢行したもののリングにカナディアンマンがいないので自滅。
当の(女)カナディアンマンはと言えば、リング下に潜り込もうとしたが、スピードが付き過ぎたせいで頭打って自滅。
結果、勝負は引き分けに終わった。

終了後のインタビューはスペシャルマン(女)が担当するが、何故か病院でゴロゴロしている予選落ちした連中にしかインタビューしなかった。
そして(女)カナディアンマンのコメントは
「超人格闘技界はパワーの時代は終わった…これからは氷の世界」
ずさんなインタビューをしたせいか、委員長からギャラを半分にされてしまった。哀れ。

ちなみにスペシャルマン(女)は幼少時代にテリーマンガールに助けられた恩のおかげか、いいように使われている。


キン肉マニア2009

「超人6人タッグトーナメント」にて、またしてもアシュラマンに煽られるが、永田のおかげで1回戦は参加させてもらえる事に。

そしてビッグ・ボンバーズwith永田とモースト・デンジャラスコンビ&男爵ディーノの対戦に勝利。
決勝戦のはぐれ悪魔超人コンビwith中西戦でも練習の成果を見せ、カナディアンマンのシューティングスタープレスで勝利。
つまり優勝している。やったね!

キン肉マン ジェネレーションズ

夢の超人タッグ編のキャラのほとんどが登場するので、一応参戦。
彼らの必殺技は公募によって決められたもので、ネタ枠にとどまらないきちんとしたムーヴが仕込まれている。
特にスペシャルマンのハンバーガーヒル・ドライバーの華麗さは一見の価値あり。
当然ながら頑張ればはぐれ悪魔超人コンビはおろか完璧超人軍、悪魔将軍にすら勝てる。ファンは鬱憤を晴らそう。
ツープラトンのノースアメリカンコーポレーションも習得。
「もう弱体チームなんて言わせねえぜ!!」

THE超人様

完璧超人始祖編終了時から連載が開始された作品。
石原まこちんによるカナスペ及び悪魔超人プリプリマンの3名が主役のスピンオフ漫画であり、同氏の作品『THE3名様』のパロディ。
彼らが深夜のファミレスで飲み食いしながら自分達の扱われ方や出番の少なさについてボヤく様子が描かれている。
しかし、読者の関心はむしろ1週目に告知された超人総選挙2017の方に向けられていたとか。

【戦績】

カナディアンマン

  • ●ロビンマスク(ジャーマンスープレックス)
  • ●バッファローマン(不明)

スペシャルマン

  • ●ラーメンマン(不明)

ビッグ・ボンバーズ

  • ●はぐれ悪魔超人コンビ(地獄のコンビネーション/非公式)
  • ●ブラック・シップ(不明/1VS2戦/非公式)
  • ●マックス・ラジアル(ビッグラジアル・インパクト/1VS2戦/非公式)
見ての通り散々。
スペシャルマンに至っては現在まで試合経過が描かれたシングル戦が存在しない始末である。

【余談】

  • 現在判明しているカナダ出身の超人はカナディアンマン、キン肉マンビッグボディ、真・残虐チームのブルドーザーマンの3名のみ。全員見事なかませである。
  • 何故かフィギュア化もされた。
  • 作画担当の中井先生は2人のデザインを気に入っていたが、原作担当の嶋田先生はそういう超人はかませにしたかったらしい。




「クソ項目には新規作成をご遠慮ねがおうか!! ねえスペシャルマンさんにカナディアンマンさん!」

「な…なにィ!?」

「クソ項目だと、その言葉とりけせーっ」

「気にするなふたりとも!」

「はなしてくれテリーマン、これはボクたちのwiki籠りとしての名誉の問題だ!」

「カーカカ、おまえたちに名誉なんてもんがあったのか!?」

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