登録日:2011/05/28 Sat 11:25:36
更新日:2024/09/22 Sun 18:49:27
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以下、原作から抜粋。
「100万パワー+100万パワーで200万パワー!!」
「いつもの2倍のジャンプがくわわって200万×2の400万パワーっ!!」
「そして、いつもの3倍の回転をくわえれば400万×3の……」
「バッファローマン、おまえをうわまわる1200万パワーだ――っ!!」
●目次
☆考察
まず、100万パワーのウォーズマン(片手のみベアークロー)が両手にベアークローをはめる。
これにより強さが2倍になり、200万パワーになるという。
……この時点ですでに色々とおかしいのだが、
- さらにいつもの2倍のジャンプ力が加わることでその強さは400万パワーに跳ね上がり、
- いつもの3倍の回転を加えることで1200万パワーを得る
という。
以下のように疑問は尽きない。(※他にも疑問は尽きない)
- なぜベアークローを装備するとパワーが増加するの?
- どこからベアークローに100万パワーというウォーズマンと同等の数字が?
- なぜ今まで両手ベアークローを使っていなかったの?
- ベアークローをつけてない状態のウォーズマンの超人強度って一体どれぐらいなの?
- 『いつもの』と制限かけていた理由は?
- 『いつもの』ってことは、毎回決まったパワーとか回転数とか決めて技を繰り出してたの?
- 今まで説明され、絶望の源となっていた『超人強度』とは一体何だったの?
- ウォーズマン自身の硬さや力が100万パワーかと思っていたけど、これって技の威力のこと?
- そもそもパワーって何だっけ?
一応ウォーズマンはロボ超人であり、その脳にはファイティングコンピューターが搭載されている。
そんな彼がこのようなむちゃくちゃな理論に至るとは……いや突っ込むだけ野暮だ。
ちなみにウォーズマンはこの攻撃によりバッファローマンの角(後に「力の源・ロングホーン」と設定される)を叩き折ることには成功したが、結局は敗れた。
『
超神編』でも、9999万パワーを誇る
オニキスマンとの戦いで追い詰められたウォーズマンが再び使用。今回は回転を5倍の超回転に強化、そして超友情モードを残り5秒に圧縮し、そのパワーをさらに5倍にブーストすることで神のレベルである
1億パワーに達する。
これによりオニキスマンのオニキスガントレットを粉砕し、彼に致命傷を与えることに成功した。
その直後に限界が来て仮死状態になってしまったため、勝ち名乗りを受けることができず両者ノックアウトという結果になってしまったが、それでもその力とオニキスマンとの戦いで見出した答えは、オニキスマンに認められ、試練をクリアすることにつながったのであった。
現在ではゆで理論と一蹴されがちな場面だが、当時から色々な意味でインパクトが強く、そしてツッコミどころばかりの光景であったために子供たちにとても強い印象を残した。
一応フォローしておくと、彼はこの直前に「キン肉マンとの戦いでインプットされた」という
火事場のクソ力
で10倍のパワーを持つバッファローマンに食い下がっており、
(その代償としてスタミナがほぼ底をついてしまった)
その延長線上で残りのスタミナを全てつぎ込んで放ったのがこの技である。
更に同じ『超神編』では火事場のクソ力、及び周囲に伝搬した「友情パワー」のカラクリについて明かされたのだが、
キン肉マン達の共通認識であった「個人で無から超人強度を増幅させている」は誤りで、実態は絆を結んだ超人同士による無意識のエネルギー往来で成立する代物であった。
設定が整理されたWeb連載以降の世界観に基づいた後付けではあるものの、それを承知で上記のウォーズマン理論を振り返ると、
固い絆で結ばれたキン肉マン達から無意識にパワーを借り受け、無理を道理に変えて実現させた決死の一撃と見ることができ、さほどむちゃくちゃには感じられなくなるのが不思議である。
とはいえ完全におかしなネタとして扱われているこの理論ではあるが、RPGなどのゲームでは違和感なく似たような理論が出たりする。
(※ちなみにシステム上の都合だったり世界観的にはおかしくなかったりする。ウォーズマン理論はその脈絡のなさと全面的なつっこみどころがネタとなっている。)
ただの倍化だけではあえてウォーズマン理論と呼ぶことはなく、『おかしな理論で倍化』『どんどん掛け算して増加する』辺りの要素があれば言われたりする。
- 特定の呪文や特技によって攻撃力を倍加させ、更にどんどん倍化できたりする(『真・女神転生』『デビルサマナー』『ペルソナ』シリーズのチャージ&コンセントレイト、『ドラゴンクエスト』シリーズのバイキルトなど)
- 特定の種族や属性に対し特攻性能を持つ武器やスキルで威力増加(『ポケットモンスター』シリーズなど)
- 睡眠などの状態異常中に与えるダメージの増加(『世界樹の迷宮』シリーズなど)
☆類義語
ここで、類義語として「ロイド理論」を挙げておく。
このロイド理論の中には「ドリルは360度回転するから360倍の力になる」といったものまである。ロイドェ……
☆ウォーズマン理論を展開する人
※
スパロボK限定。
「武器が2つなら威力も2倍だ!」
◆大空翼(キャプテン翼)
「ツインシュートで威力は2倍だ!」
◆清村緒乃(清村くんと杉小路くんと)
フェンスをサッカーボールのシュートで突き破るためにウォーズマン理論(一部キャプ翼)が登場。そういうもんなのか!?
◆パーマン
最高時速119kmだが、119×2=238km。
2人連結して飛べば2倍のスピードに!3人なら4倍に!
この様に大先輩の漫画でも似た理論が採用されている。
ただ、これに関してはそもそも「そういう能力」なのでウォーズマン理論かと言われると微妙なところ。
◆飯富昌虎(みどりのマキバオー)
1.2倍の歩幅なら3000mの菊花賞を2400mのダービーと同じ歩数とスタミナで走れる!
類似のネタとして『
ウマ娘 プリティーダービー』
サクラバクシンオーシナリオの「1200mのスプリントレース3連戦を全部勝てば1200mの3倍で3600mのレースに勝ったのと同じ」がある。
理論の無茶苦茶さというよりこれにあっさり騙されるバクシンオーのおバカさが見どころだが。
「剣の数が2倍なら、威力も2乗だぁっ!!」
「
バビロンに裁かれた
首領パッチに裁かれた
天の助に裁かれた俺の裁き!!!!」
「4倍だー!!!!」
勿論実際は
ビュティに突っ込まれた通り全然4倍にはなっていないのだが、相対速度だけで言えば
マジで4倍になるフォーメーションではある。
「ふたりというのはいいものだ。楽しい時は2倍楽しめる」
「そして苦しい時は半分で済む!」
「究極の超人タッグ編」本編の宇宙タッグトーナメント決勝。
非常に厳しい試合展開の中、万太郎と
ケビンマスクがお互いのフィニッシュ・ホールドを合体させ、上記の台詞通りの最強を超えたツープラトンを見せた。
感情が掛け算の対象の為、計算がおかしいというツッコミが無く、感動すら覚える素晴らしく美しい理論。単純な2乗ではないところが長年タッグを組んでいるゆでたまごらしい。
もう一つフォロー……というか説明しておくと、これ、元々はドイツのことわざのひとつであると説明されている。
何はともあれ、一時はゆで先生すら認める迷走を見せた究極タッグ編も最終決戦は前述のツープラトンで(実質的に)決着。
最後は自分たちの時代に戻る新世代超人一同、そしてこの言葉で締めくくられ、ひとまず万太郎たちの物語はひと段落となった。
「いつもは四角いリングではあるが、このリングは八角形だ。跳べるロープも八本あり、仕掛けの速さも威力も格段に上がる―――っ!」
「人の限界は己の努力次第で越えていける、努力×努力の2乗で超絶努力だ――と、博士が言っていました」
ストーリーモードにおいてドロシー・オルブライトに勝利した際の台詞。
対戦前、ドロシーは「最近、ちょっとマンネリ気味でさ……。新しい事を学ばないと、ボクが成長しない。手品のためにも聖霊工学とか……無理かな」と大いに悩んでいた。
……理屈はわからんがすごい自信だ。
「やりこみゲー」「キャラ愛ゲー」と称されるアルカナを端的に表してるようなそうじゃないようなセリフでもある。
「通常の10倍の武器で迫力は10倍!更に10倍の飛翔力で100倍の威厳!!」
「そしていつもの半分の優しさによって200倍の破壊力だ!!!」
獅子王の一撃必殺技「ヴィンタートデスヴェートラウム」ヒット時のセリフの一つ。
優しさの半分ってなんぞ?と思うが、恐らく「威力がマイナスになる要素を半分にすることで攻撃力が2倍になる」という理屈なのだと思う。
ただそれだと優しさを0にすると無限大のパワーにならないか?
獅子王はこの他にも「
今、必殺の!」だの「
全力全開」だの叫んだりする。
「わかりやすく数字であらわすとすれば」「ふつうのクロス・カウンターでさえ四倍」
「ダブルクロスとなれば八倍」「トリプルとなっては十二倍もの破壊力があるといえるでしょう」
劇中で登場する必殺技「クロスカウンター」が通常のパンチと比べてどのぐらい威力を増しているのか、ウルフ金串戦でのテレビ解説者が述べたもの。
ダブルクロスは「クロスカウンターのカウンター」であり、トリプルクロスは「クロスカウンターのカウンターのカウンター」である。
この原理だと、クロスカウンターをカウンターし続けることで無限に威力が上がっていくことになるのでは…
クロスカウンター自体は現実のボクシングでも存在する技術だが、あしたのジョーに登場するものとはまるきり違う。
「俺はそこらのにわかニンジャじゃねえ」
「コマンドサンボからジュドーに転向、一度も負けた事がねえ。全てイポン勝ちだ。そんな俺にニンジャが憑いた。つまりカラテにカラテをかけて100倍だ。わかるか?この算数が。エエッ?」
『ニンジャとジュドー世界一が合わさり100倍、すなわち二倍の回転が実現するのだ!』
キョートの裏格闘技大会シャドーコンに登場した柔道家ニンジャ。
元々はガイオン主催のジュドー世界大会タイトルホルダーだったらしく、コマンドサンボからジュドーに転向、ジュドー時代はすべての試合でイポン勝ちを収め、負け無しを誇ったと豪語する噛ませキャラ。
劇中では本人のビックマウスだけでなくナレーションもノリノリで実況してウォーズマン理論を展開した。
ファンからは通称「カラテ算数」と称され親しまれている。
◆テンコジ(プロレスラー)
天山広吉「オレたちがチャンピオンだ、永遠のな!」
小島聡「1+1は2じゃないぞ。オレたちは1+1で200だ。
10倍だぞ10倍」
……?!
両手でスマホとスマホを同時に使い、100万パワー+100万パワーで200万パワー!!
いつもの2倍の追記がくわわって200万×2の400万パワーっ!!
そして、いつもの3倍の修正をくわえれば400万×3の……
バッファローマン、おまえをうわまわる1200万パワーの追記・修正だ――っ!!
- 一方で野球漫画「アストロ球団」には、両手に長いバットと短いバットを一本ずつ持つことで外角と内角両方に対応しようとする敵打者が登場したが、「バットを二本持てば集中力も二分される」と一蹴されてた。 -- 名無しさん (2018-12-26 17:44:36)
- シドニアの騎士の掌位も、割とウォーズマン理論だったな -- 名無しさん (2019-01-27 12:38:10)
- ゲームウオッチマルチスクリーンのCMより「スクリーン二倍で楽しさ三倍」 -- 名無しさん (2019-03-02 10:11:07)
- 「1+1で200だ」を強調してるけどどう考えても突っ込みどころは「10倍だぞ10倍」の方なんだよなぁ… -- 名無しさん (2019-03-29 19:09:26)
- アタリジャガー、セガサターン、ドリームキャスト -- 名無しさん (2019-03-30 08:47:00)
- 隙がでかいとか激しく消耗するとか技の型が乱れるとか、普段と違うことにリスクがあるんだろうな -- 名無しさん (2019-05-14 00:58:11)
- ベイブレードのタカオもやってたはずだけど、漫画だったかアニメだったか忘れたし、理論の詳細も覚えてないから追記できない… -- 名無しさん (2019-07-17 02:00:13)
- ↑10 本当にな。何もかも通用しなかった相手に対して、最後の最後に全力を振り絞って放った技で一矢報いたっていう滅茶苦茶熱いシーンだわなここ -- 名無しさん (2019-08-06 01:21:06)
- 「勘違いをするな!俺たちは5つの力を1つに分けているだけだ!」「俺達は5人集まったら足し算じゃない!掛け算になるんだ!! 」 -- 名無しさん (2019-08-06 01:53:40)
- ↑ゴセイジャーで「足し算じゃなくて掛け算だ!」って出たときは「お前らまだ半人前なんだから、掛けたらパワー減るんじゃないか?」って、ツッコミ入れてる人がいたな -- 名無しさん (2020-02-13 13:53:46)
- ログ化を提案します -- 名無しさん (2020-04-30 21:23:08)
- しました -- (名無しさん) 2020-05-07 08:42:44
- キン肉マン二世にシラーの名言が出てたとは(ベートーベンの第九の元になった詩を書いた人だ) -- (名無しさん) 2021-03-16 06:48:43
- 本当にパワーが増加したわけでなく、「普段の十二倍の威力だからお前にも通用するぞ」という比喩表現だろう。 -- (名無しさん) 2021-06-05 14:06:32
- 他はともかくロボット(特に本体の性能に左右されにくいカートリッジ式の飛び道具)は細かい計算とか置いといて実際に2丁持ちで倍かそれに近いダメージを出せるのに主にゲームバランスや演出の都合でダメージ抑えられてること多いよね、言わば逆ウォーズマン理論というか -- (名無しさん) 2021-06-05 16:56:46
- 度々ツッコミ入れられているが何がおかしいのか全然わからん。記事に書いてある疑問も疑問になってないし。 -- (名無しさん) 2021-08-04 01:43:49
- ↑×2アーマードコアは銃を二丁持つと「火力は」単純に二倍になるよ。実際は並列処理で照準にマイナスの補正がかけられるけど -- (名無しさん) 2021-08-04 02:23:50
- ↑N系の熱量も単純加算だったね。50度上がる攻撃を10回受けたら機体温度500度ってウォーズマン理論に通じるものがある -- (名無しさん) 2021-12-14 22:33:55
- 鬼滅の呼吸やら全集中にツッコミ入れる野暮が少ないのと同様当時の子供も突っ込みどころの多さで話題にはしとらんかったと思うけどな。 -- (名無しさん) 2022-03-23 19:34:07
- というか今の戦いの -- (名無しさん) 2022-03-23 20:01:47
- ↑ラストで回収される流れで燃えながらも草を禁じ得ない。 -- (名無しさん) 2022-03-23 20:02:59
- 前回はバッファローマンに身をかわされて負けたけど、果たして今回は……? やっぱりかわされて燃え尽きるのか、平然と受け止められて燃え尽きるのか、それともリベンジなるか……? -- (名無しさん) 2022-03-26 15:49:15
- 今度は当たったか… -- (名無しさん) 2022-04-13 19:35:47
- 今回は避けられたら避けられたでそれを以て神に通用すると認められたも同然ってことになるだろうからね -- (名無しさん) 2022-04-13 20:46:42
- 超神編でのことについて追記しました -- (名無しさん) 2022-06-03 10:50:04
- 散々ネタにされていたけれどオニキスマン戦での一連の流れは神がかってた -- (名無しさん) 2022-08-01 08:49:39
- ↑アレ本当に感極まったよ。散々ネタにされていたウォーズマン理論で熱い決着を付けるよう昇華する辺りゆで本当に凄いなって -- (名無しさん) 2023-01-11 19:57:37
- ツインシュートで「威力が2倍」だと言っているのに何故速度の話に摩り替えるのか -- (名無しさん) 2024-07-12 08:51:06
- まさか超神戦で再びこの理論が出てくるとは -- (名無しさん) 2024-09-22 19:17:10
- オニキスマン戦のウォーズマン理論はオニキスマンのカッコ良さも相まって最高だった。引き分けた後の二人の語り合いも素晴らしい -- (名無しさん) 2024-10-13 19:57:30
最終更新:2024年09月22日 18:49