かまいたち

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かまいたち - (2018/04/21 (土) 01:05:51) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/04/20 Fri 16:54:48
更新日:2023/02/18 Sat 09:27:10
所要時間:約 5 分で読めます



かまいたちとは、様々なものを指す。

【現象】

つむじ風などの強風が吹きつけた際に、肌が切れてしまう現象。
傷の深さに対して、なぜか出血も痛みも少ないと言う。
正確な原理はよくわかっていない。

科学的な解釈をしようと「風が生む真空により切り裂かれる」という現象だと説明されることがあるが、これはエセ科学であり、
実際には強いつむじ風でも多少気圧差が出来る程度で真空は生まれないし、また真空だとしても肌を切り裂くような力はない。
従って、よく漫画とかである「超音速で振り回される剣から三日月状の真空の塊が飛んできて遠方の物体を斬る」と言うことはまずありえない。
(実際は左右に分かれて飛んでいき、マンガのようにくっきり斬跡が見える事はスモークでも焚かない限り無い)

現在では「いつの間にかできていたあかぎれを勘違いしていた」「強風で舞った小石などが当たって傷ができる」などの理由が考えられている。




【妖怪】

上記の現象が妖怪化されたもの。というより正確には「現象を説明するために、鎌鼬という妖怪が考えられ、それが現象の名前として転用された」ということだろう。
名前の通りの「手足が鎌になっているイタチ」として描かれることが多い。
風と共に素早くやって来ては斬りつけて去っていく妖怪。

地域によっては三匹セットで語られることもある。その場合、一匹目が対象を転ばせ、二匹目が斬り付け、三匹目が傷薬を塗っていくので出血は少ないと説明される。
自分で斬っておいて自分で治すって何がしたいんだ

妖怪がキャラクターとして登場するような作品なら大抵は出てくる。その場合は、スピードキャラとして描かれることが大多数。
耐久力が低い代わりに、素早さと手数で押してくることが多い。

ゲゲゲの鬼太郎

一貫して人間型で描かれている。口がヒョットコのようにとんがった色黒の男。
口から真空鎌鼬を発生させ相手を切り裂く。
初登場した『妖怪城』では妖怪城三人衆の一人と言う設定で、鬼太郎に城を倒され生き埋めにされる。
5期では色白の金髪姿で登場し、両腕を鎌に変えることができる。こちらでは鬼太郎に加勢する。

妖怪ウォッチ

CV:沼倉愛美
プリチー族の古典妖怪。茶色い毛で覆われた顔の青年。

仮面ライダー響鬼

大型魔化魍の一種。ケルベロス型の三つ首イタチで、側面の二つの顔はそれぞれ内側の皮が無く頭蓋骨がむき出し。
真ん中の首は後頭部から2本、側頭はそれぞれ1本づつ鎌を咥えている。
本来はこのような姿ではなく、洋館の男女により改造された結果らしい。

忍者戦隊カクレンジャー

妖怪軍団の1匹。普段はイタチのような口を持つ男性教師に化ける。
本性は巨大なジェット戦闘機の翼を背負ったドラゴンのような姿。鎖鎌を武器に使う。
小学校を占拠し、少年兵士を養成しようとした(特撮あるある)。

手裏剣戦隊ニンニンジャー

記念すべき妖怪第1号。他のカマイタチと違い、真っ白い姿をしているのが特徴。某アニメの影響?
依代はチェーンソーで、真空波など使わず直接相手を斬り裂いたり、三日月型のビームを出したりして通り魔的に人々を襲う。

ぬらりひょんの孫

アイヌ(蝦夷)風の装束に身を包んだ美少年「鎌鼬のイタク」が登場。

地獄先生ぬ~べ~

#28に登場。三匹セット説を採用しており、神出鬼没に人間に切り傷を付けることを除けばそこまで危険な存在ではなかったが、
偶然にも栗田まことが薬を塗る担当の個体を拾って持ち帰ってしまったことで大事件に発展してしまう。

魔物娘図鑑

同コンテンツの世界観に存在する魔物娘の一種として登場。
三匹セット説を採用しており、R-18要素に傾いている事を除けば大体伝承に即した存在となっている。




【技】

風属性/空気属性の技。
真空の刃を作り出して相手を切り裂く。
上述のように、風には本来そんな力はなく、押し倒したり吹き飛ばす方がよほど得意なのだが、見栄えの問題もあって風使いの定番の技となっている・

◆ポケモン

タイプ ノーマル
分類 特殊
威力 80
命中 75第二世代)→100(第三世代以降)
PP 10
接触判定 なし
範囲 全体
効果 1ターン溜めて、2ターン目に攻撃。急所に当たりやすい(第二世代以降)

溜め技(ポケモン)の一種。風系の技はポケモンだとひこうタイプに当てられることが多いのだが、これはノーマルタイプである。
初代から一貫したクソ技 という認識が大多数。実戦どころかシナリオ攻略でも使われることはまずないだろう。
一応「全体攻撃」「急所に当たりやすい」という長所もあるが、いくらなんでも弱点を突けないノーマルの溜め技でたったの威力80は情けない。せめてソーラービームなどと同じ120は欲しかったところ。
数少ないノーマルタイプの特殊技でもあるが、そもそもノーマルタイプ自体が特殊アタッカーがほとんどおらず、例外についても「ばくおんぱ」「ハイパーボイス」などの代替技があるのでかまいたちに頼る理由はない。
初代では「命中がたったの75しかなく四回に一回外す」「物理特殊がタイプごとに決まっていたので特殊技としても使えない」「全体攻撃なんて概念自体ない」と悉く逆風が吹き荒れており現在以上に立場がなかった。
というか、ひでんマシンでいくらでも覚えられる「かいりき」の下位互換。習得者は違うとはいえ……。
初代のみわざマシンで覚えられるが、「なんか強そう!」と思ってお気に入りのポケモンに覚えさせて絶望したキッズはどれだけいたことだろうか……。

ちなみに、あれだけ立派な鎌を持っているくせに ストライクはこのわざマシンを使えない 。なんでや。カブトプスは覚えられるのに……。

◆ドラゴンクエスト

『6』から登場。武闘家の職業で習得可。
ダメージ計算式が特殊で、使用者のレベルに依存したバギ系の固定ダメージを敵単体に与える。
武闘家の技としては珍しく、相手の防御力の影響を受けないので、硬い相手への切り札となり得る性能。

なお、同シリーズには「かまいたち」というモンスターも登場しているが、登場作品が異なるので共演はできていなかった。
……が、『9』でようやく同時出演が叶う。大体予想されていたとはいえ、「かまいたちはかまいたちをはなった!」というシュールなメッセージが笑いを誘う。

◆ワンピース

たしぎの剣技「鎌居太刀」。
使用シーンが一コマしかなく 具体的にどういう技なのかイマイチ謎だった。雑魚海賊を2人斬っただけだったし。
だが、たしぎのまともな戦闘シーンが長い事ここしかなく、仕方ないのでグラバトシリーズなどではたしぎの最強必殺技として不動の地位を保っていた。

◆ウルトラマンオーブ

「カマイタドン」というか「蛇心剣、新月斬破」。
ビルに突然三日月形の傷がつけられる事件が多発し、それがかまいたちを起こす「カマイタドン」という怪獣の仕業だと思われた。
が、実際はジャグラスジャグラーが必殺技の特訓をしていただけというオチである。一応かまいたちっぽい技ではあったが…




【武器】

風属性を宿した武器として登場することが多い。
だが、意外と素直に「」の形状をしていることはあまりない。

◆風来のシレン

「妖刀かまいたち」。ヤバ気な名前だが、呪われているとは限らない。
名前に反して攻撃力は高くないが、 同時に三方向を攻撃できる という特異な性質から、合成素材としてはすこぶる優秀。
特に「角抜け攻撃」ができる武器は希少なので一部シチュエーションでは非常に役立つ。
一応「攻撃したくない相手」をうっかり巻き込む可能性にだけは留意しておこう。それを鑑みても十分強力な武器だが。

◆モンスターハンター

「鎌威太刀」。名前の通りの太刀(モンスターハンター)
だが、見た目はでっかい鎌 。なぜか、モンハンでは「鎌系武器は太刀」という不思議な法則が存在するのだが、その元祖と言える。
切り払いはともかく、突きとか違和感しかない。

モンハンには風属性というものはないのだが、なぜかこの武器は 毒属性 を持っている。
希少な毒太刀として登場している作品での人気はそれなり。



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