登録日:2009/10/03 Sat 21:20:06
更新日:2025/04/04 Fri 11:14:09
所要時間:約 49 分で読めます
【プロフィール】
本名:ロロノア・ゾロ
所属:
麦わらの一味
肩書:
最悪の世代
役職:戦闘員(実質的な副船長格)
異名:海賊狩りのゾロ
誕生日:
11月11日(侍・士でゾロ目)
星座:蠍座
年齢:19歳→21歳
身長:178cm→181cm
胸囲:約110cm
血液型・XF型(現実だとAB型)
出身:
東の海・シモツキ村
懸賞金額:6000万→1億2000万ベリー→3億2000万ベリー→11億1100万ベリー
悪魔の実:なし
覇気:
武装色、
見聞色、
覇王色
弱点:
方向音痴・女性・所構わず寝てしまう
初登場:単行本1巻・第3話・『海賊狩りのゾロ登場』
夢:世界一の剣豪
好きな食べ物:白米、海獣の肉、酒に合う物
嫌いな食べ物:
チョコレート(甘すぎるから)
趣味:修行・酒
好きな季節:秋島の秋
得意料理:刺身
イメージ動物:サメ
イメージ国:
日本
イメージ
都道府県:
北海道
イメージ花:アザミ、フジ
イメージ職業:警察官
ニオイ:鉄のニオイ
CV:
中井和哉(TV版、TVドラマ版吹替版)、浦和めぐみ(幼少期)/
高木渉(
倒せ!海賊ギャンザック)
演:新田真剣佑(TVドラマ版)
【外見】
緑髪の短髪(
サンジ曰く「マリモヘッド」。作者曰く「男の心意気カット」)と腹巻きに左耳の三連ピアス、腰の右にさした
3本の刀が特徴。
左腕に黒い手拭いを巻いており、本気を出す際にはこれを頭に巻く。
人相が悪く、戦闘中に笑ったり睨みをきかせた表情はかなり凶悪。
【人物】
冷静沈着な性格で麦わらの一味の引き締め役。
非常に義理堅く、「約束」を重んじる。
誰と交わした約束であろうと必ず守ろうとし、悪党相手でも約束が守られると信じている(初登場エピソードでは、そのせいで危うく死にかけた)。
そもそも彼が愚直に「
最強」を目指し続けているのは、子供の頃に
幼馴染と交わした約束のためであり、バラティエで
鷹の目のミホークに敗れた後「二度と誰にも負けない」と
ルフィに約束したためである。
自分を顧みない部分は仲間からもよく心配される。
普段は皮肉屋として振る舞っており、それが原因でサンジとしょうもない争いを繰り広げることもある。
端から見れば冷淡な男だが、迷子になりやすい性質(後述)だったり、ターザンロープで「ア~アア~」と言ったり、キャンプファイアーにノリノリだったり、自分に高額の懸賞金がついたことをヘラヘラ笑って喜んだりする(
ヴィンスモーク家のサンジに額を越されてからかわれた際にはイラつき、
ワノ国を出国した後に再び追い抜いた事で煽り返した)等と、根は意外とノリがいい。
自分より遥かに強いくいなが「女だから世界一強い剣士になれない」と弱音を零した事に端を発しているのか、「性別」や「種族」といった「生来の変えられない性質」を実力の口実にされることを最も嫌う。
また、戦闘時の気性の荒さはおそらく一味随一で、荒事や戦闘の予兆を感じると目に見えて嬉しそうな(それでいて悪そうな)笑顔を浮かべる事も多い。
その様子から海賊狩り時代には、「人の姿を借りた魔獣」とまで言われていた事も。
「人に従うような男には見えない」とは“怪僧”
ウルージさんによる評価。
麦わらの一味『戦闘員』
肩書は本作に於いては基本的に「幹部でない下っ端構成員」を意味する『
戦闘員』である。
麦わら一味の中で
彼だけ明確な役職を持たないため、しばしば
ニートとネタにされることがある。
平時においてゾロが船上でしている事といえば修行か昼寝ばかりであり、
特に
偉大なる航路序盤の航海で異常気象の連続に同乗者のMr.9や
ミス・ウェンズデーまでもが走り回って対応しているのに関わらず、一人だけグースカ寝ていたのも一因だろう。
実は74巻
SBSにて基本的な睡眠時間は「
就寝が朝4時~起床が朝7時+昼寝」と明かされており、皆が寝ている夜時間での警戒も担っている様子。
ウォーターセブンや未来島エッグヘッドでは、船の留守番をしており、襲撃してきた敵に応対している。
また戦闘以外でも、お調子者揃いの麦わら一味の中では貴重な引き締め役であり、物語が進むにつれて自分にも仲間にも厳しい面が強調されていくようになる。
- 元々バロックワークスの存在を知っていたとはいえ、ウィスキーピークでは自分らをもてなす振りをしていたミリオンズの罠を見抜いては、仲間を巻き込まないようにと単騎で全員を撃破している。だが、その真相を知らないルフィが瀕死の構成員から状況を聞いた結果、恩を仇で返したと誤解されてしまい、一時的とはいえ本気で戦う羽目になってしまった。
- 敵組織の幹部だったロビンが仲間になろうとしてきた際も、一味の中で唯一警戒を解かなかった(この時は「俺たちが最後の砦だ」と格好良く立ち振る舞ったウソップもコント芸で即落ちした)。ウォーターセブンで彼女が引き起こしたアイスバーグ暗殺未遂の件でも、ロビンが敵か味方かを判断する決断をルフィに諭すも、彼女の一連の行動の真意を知った後は今までの疑念を完全に捨てる事ができた。
- デービーバックファイトの1回戦で敗北した結果、チョッパーがフォクシー海賊団に強奪された際、激しく泣き出すチョッパーを一喝し、万が一麦わらの一味が敗北した時は現実を受け入れるように進言し、彼が覚悟を固めるきっかけを作った。
- その後のウォーターセブンでウソップ脱退の危機に一味の殆どが動揺する中でも、メンバーで唯一冷静さを保ち続ける中でルフィの心が激しく追い詰められている事に気付き、ルフィとウソップの決闘後には船長という立場がいかに重いのかを知ったルフィに敢えて厳しい言葉をぶつけ、仲間達が前を向いていくためにも早く立ち直るように諭す。
- エニエス・ロビー脱出・ゴーイングメリー号の最期を見届けた後のウソップの進退について「船長との決闘に敗北し脱退した以上、正式に謝罪して復帰を願い出てくるまでは、出戻りを認めるべきではない。なし崩し的に受け入れてしまうようであれば、船長の権威が落ち、今後の航海にも支障をきたす」とけじめを求めるシーンからも、彼の重要さがうかがえる。その真意はウソップの脱退の引き金となった仲間達への劣等感や負い目を乗り越えていけるかを見極めるためでもあり、最終的にはウソップの謝罪と彼の覚悟を受け入れた。
- ワノ国出航後の世界新聞に報じられた「アラバスタ王国王女ビビが世界会議中に消息不明」という内容にルフィ、ナミ、サンジ、チョッパーは彼女を助けようとマリージョアに行く気だったので「海軍本部と戦う気が!それに手掛かりとかアテがねぇだろ!頭を冷やせ!」とルフィ達を叱責し、それでもビビを助けに行こうとするルフィにエースの件をあげて「明確な危機がくるまでエースの人生(冒険)を立てた筈だ」「動くべき時がきたら誰であろうと戦うが、ビビの消息すら掴めてない今みたいなどうしようにもならない時には騒ぐんじゃねぇ」と感情的になっていた面々を冷静になるようにと諭す。
自他にも厳しい考えにはつい仲間に甘くなりがちな
ナミや
チョッパーなどは「いくらなんでも…」と疑問視されたことがある。
逆に普段から仲の悪いサンジですらその『スジの通し方』には肯定的になる事が多く、敵からも賞賛されたことがある。
アニメオリジナルではあるが、アラバスタ編でのチョッパーの「一味はみんなマイペースなところがあるのにどうして仲間になったのか」という質問には、
「みんなきっかけは成り行き」としつつ、「仲間とはただ助け合うだけでいいのか」「各々が役割を全力でこなし、『次はお前だ、出来なきゃぶっ殺す』ぐらいの気合いがあって初めてチームワークは成立するんじゃないのか」と、
ルフィの「助けてもらわなきゃ生きていけない自信」を独自に解釈しつつ、馴れ合いとチームワークの違いを説いて彼を納得させており、この時点で既にゾロなりの組織論が出来上がりつつある様相を見せた。
一味の中では極一時期を除いて常にルフィに次ぐ懸賞金額第2位の座を保持し、後述の通りエニエス・ロビー突入時や
スリラーバークでの
オーズ戦では指揮官役に。
手ごわいオーズに対して「ルフィがモリア一人を倒せば片付くのだから、無理にオーズを倒す必要はない」というウソップに対して、
「ルフィが負けるとは思っていないが、搦め手に長けるモリア一味はルフィとの決戦を避けて、朝を待つ恐れがある。
ならばここでオーズを倒し、最低でもルフィだけでも回復させれば、後はなんとかなるだろう」として、戦いを決意した。
ルフィが何の脈絡も無しに
ブルックを仲間に入れたことに対しても「ルフィの暴走を止めることも自分らの仕事である」と同行者に説教しており、それにはあのサンジも素直に謝るという珍しい場面がある。
以上のことから、時々間抜けな行動を見せることはありつつも基本的に一味の取りまとめ役として機能しており、麦わらの一味にはなくてはならない存在となっている。
普段は寝ていることが多いが船長
ルフィの最初の仲間として信頼は殊更厚く、ゾロもまたルフィをリーダーとして立てる場面が多い。
特にルフィからの信頼は他の船員とは一線を画しており、ゾロがエネルに敗れた際は
「お前がいて何でこんなことになってんだ!」と激しく動揺している。
仁義や筋を重んずる性格から甘くなりがちな船員に規律を説くなど、あらゆる意味で『事実上の麦わらの一味のNo.2』
『実質的な一味の副船長格』として機能している。
海軍や他の海賊もそのような認識である他、
バルトロメオも「あくまで個人的な見解」として「副船長と呼び声高い」としている。
…というか、ウイスキーピークではその実力も相まって彼の方が船長と誤解されたことさえある。
ウォーターセブン編でも海列車をルフィの一言に応じて容易く一刀両断して見せた際には「あんな化け物でも船長じゃないのか」とドン引きされたり、あのウルージさんから「人の下につく男に見えない」という評価をうけたりと並の海賊団ならリーダーでもおかしくない度量と実力の持ち主なのである。
頭脳
脳筋のイメージがあるが後述する敵との戦いでは相手の能力の性質や癖を考察し、そこから相手に攻撃を通すと観察力や洞察力に優れている。
2年後の戦闘では
ピーカの悪魔の実の弱点、
キングの種族特有の無敵ともいえる体質のルールを見抜いていた。
相手の搦め手への対策にも長けており、他人の姿に完全に成りすますことが出来る
Mr.2ボン・クレーの存在を知った際は、本物と見分けがつくようにと敵に気づかれにくい二重の証拠を用意しており、これが功を奏してビビは偽物を完全に見破ることが出来ている。
トレーニングマニア
かなりの修行バカで、食事と寝ている時以外はほぼトレーニングに励んでいる。
凄まじい重量の負荷を掛けて平然と筋トレをこなすことが非常に多く、恐ろしいほどの怪力を更に鍛練し続けている。
なにげに日常から「修行」が描かれている珍しいキャラ(他の面々は船内を駆け巡る船長だったり、自分の仕事をしたり、読書をしていたりするため)。
因みに修行以外では賞金首のリストや武器の雑誌なんかを読んでいることもあるらしく、常に修行ばかりしているわけではない。
その腕力たるや脇腹を串刺しにされても大の大人5人がかりで運ぶ檻にルフィを入れて走り回り、
恐竜の死体を片手で引きずり回し、4mほどの巨体を有する
フォクシー海賊団のピクルスを素手でぶん回す程。
アラバスタでは病み上がりの体で巨岩を両腕に乗せて座禅を組み、年中冬のドラム島で寒中水泳をするなど、もはやギャグの領域に踏み込んでいる。
そんな状態なので「自分の修行が足りない」と考えると大抵その後は、例え全身包帯まみれの
ミイラ男になり傷を治すための補強を外してでも、修行を慣行する悪癖にまでなっている。
当然船医のチョッパーにとっては悩みのタネ。
あり得ないほど頑丈で、
ジュラキュール・ミホークに斬られた後
ハチと戦ったり、高所から落ちたりしても平然としている。ナミ曰く「一味で一番タフな男」
その異常な頑丈さは作中でもサンジやロビンに呆れられている。
とはいえスリラーバーク編で自身の消耗に加えてルフィの消耗まで引き受けた際は、流石に次のシャボンディ諸島編に入っても完治が間に合わないレベルのダメージを負っていたが。
方向音痴
極度の
方向音痴であり、しょっちゅう迷子になる人物。
方向音痴の例に漏れず、方向の概念を理解しておらず、自覚もない。
「北」を目指そうとして高い場所に上る、同じエリアを延々と回り続ける、最後尾にいたはずなのに何故か前方から現れるなどかなりの重症。
挙句の果てには「(鳩や鮭など自力で住処に戻ってこれる)動物以下」と言われる始末。実際に同じ場所に戻ってきてしまったのを「似た場所に来た」と解釈して鳥に鼻で笑われたこともある。
初期はまだマシだったが、偉大なる航路に入って以後、自他共に厳しい一面が強調されていったのと対照的に方向音痴は作品が続くごとに悪化。
ファンの間では、戦闘後は重症になるのが多いことから「脳の損傷で空間認識能力が悪化しているのでは?」と邪推されている有様である……
次元移動・ワープレベルのひどさからファンタジスタ呼ばわりされることもある。
最近では1人で出歩かないよう注意されるほどで、右も左もわからなくなっている模様。
アニメでは先頭を走るだけでウソップやサンジに心配され、
ナバロンでは
一本道でも違う出口から出てしまい、結果ジョナサンの待ち伏せをかいくぐった。
そして、後述の通りこの方向音痴がキッカケで、ルフィと出会い、船員になっている。
人生が方向音痴で決まるというのは、何とも形容し難いが……
なお、本人が意識しているのかどうかは不明だが、単なる方向音痴ではなく「階段」を避けているように見える描写も散見される。後述の過去を考えると……
サンジとの関係
サンジとは初対面の頃から反りが合わず、ゾロがサンジに度々皮肉を言ったりあだ名をつけたりしたこともあり、今ではお互い何かにつけて皮肉を言ってしょっちゅう喧嘩する仲。
お互いに付けるあだ名も「素敵眉毛」「マリモヘッド」「ダーツ眉毛」「サボテン君」「怪獣マリモン」「妖怪ラブラブマシーン」などなどほぼ小学生レベル。
しかし心根では互いの実力と心意気は認め合っており、いざという時は抜群のコンビネーションを見せる。……本人達は絶対に認めないだろうが。
ただ、サンジはゾロの名前を作中で何度か言っているがゾロは未だにサンジの名前を呼んだことがない(アニメオリジナルや
ゲームにおいて、サンジと二人っきりの状態になった時はごく稀に言うことがある)。
作者曰く「性格が合わないとはいえ、ルフィにとっても大切な両翼を担う二人を皆で見守っていこう」とのこと。(原作73巻
SBS)
女性関係
心配されやすい性格な為か、冒険の中でも、リカ(シェルズタウン)、
ペローナ(シッケアール王国跡地)、小人のウィッカ(ドレスローザ)、光月日和(
ワノ国)など、結構女性との絡みが多い。
伝染したのか最近では船長も中々。
色恋にまったく興味がないというわけではないがかなり硬派で、アラバスタでの女湯覗きにも参加していないし、日和に添い寝された際も逆に呆れていた。この手のキャラにありがちなムッツリスケベというわけではない。
ただ、少年時代くいなが「胸が膨らんできた」と言った際には赤い顔をしていた。
ケイミーと出会った時は連想した
ココロのイメージを忘却させ、ケイミーのことを「初めて出会った人魚」として自身に認識させた。
不器用なため、女性に対しても心無い言葉をついぶつけてしまうこともあるが、遠回しながら厚意は受け取り、非があれば謝罪している。
基本的には女性に剣を向けないものの、「必要とあれば斬る覚悟もある」と述べてはいる。劇中で敵対した女性がいる場合は、峰打ちや威圧などで無力化して済ませている。
亡くなった幼馴染くいなに瓜二つの
たしぎには「パクリ女」と呼ぶなどかなり苦手意識を抱いていたが、パンクハザードでの共闘以降は彼女のことを認め「メガネ女」に呼び方を変えるなど以前よりは関係は改善されている。
たしぎとの正面切っての戦いは極力避けていたが、恐らくたしぎが手加減して勝てるほどの強さではなく、やり合えば確実に怪我をさせることになるのを嫌がってのことだと思われる。サンジと違い、必要ならば女性を斬ること自体への躊躇いはないと思われるが、それでも回避できるならば極力避けたいのだろう。
【戦闘スタイル】
両手に1本ずつ
刀を持ち、さらに口にもう1本を咥える
「三刀流」という我流の剣術を使う。
元々は二刀流だったが、後述の幼馴染の形見に刀を譲り受けてから、
三刀流に開眼した。
戦闘中は状況に応じて一刀流、二刀流の技も織り交ぜて使用するが、やはり最も威力を発揮するのは三刀流である。
口に咥えた刀が右向きだったり左向きだったりするのは多分本人の気分。
刃物であれば大体なんでも使えるらしく、普通の刀より遥かに短い切腹刀でも問題なく「飛ぶ斬撃」を披露した。
「三刀流」の剣士である事が最大のアイデンティティであるが、決め技には一刀流のものも多く、一刀流の技で強敵を倒す場面も多い。
一方で当初使用していた二刀流にはボスクラスの敵を倒した技が無かったりする。
普段から鍛錬を怠らないこともあり、「腕力」「攻撃力」に関しては一味の中では1、2位を争う。
怪力自慢のミス・マンデーを軽く破ったり、空島では凶暴な空サメを殴り飛ばすなど、図抜けた身体能力を持っている。
一部の技はその怪力に依拠しているため、無手で発動することも可能ではある。
なお、口に刀を咥えるとまともに喋れないはずだが、彼は戦闘中も流暢に会話している。
「腹話術で喋っているのか?」という5巻SBSでの読者からの質問に対する作者の答えは「
心意気」だった。
この件は公式
ノベライズ『麦わらストーリーズ』にて酒場で偶然相席になった海兵にもいじられていた。
柳田理科雄センセイによると敵の振り下ろした武器を口にくわえた刀で受け止めるとテコの原理で凄まじい力が歯にかかるので、最低でも顎の力は17tあるとか。
壊れない「和道一文字」の柄も凄い。
技名に食べ物関連が多く、SBSでは度々ネタにされる。
鬼斬り→おにぎり
弍斬り→握り(寿司)
一味の中ではNo.2を張ることもあって実力はかなりのもの。
No1の実力を持つルフィは水や斬撃に弱いため、それを考慮すると実力はイーブンに近い。
戦闘ではバロックワークスの
ダズ・ボーネスや
CP9の
カクのような『敵の副将』や『敵集団の中で最も強い剣士』と戦うことが多い。
因みに、一番強い敵はルフィが、三番目に強い敵はサンジが担当する。
当初は鉄を切る能力は無く、鉄製の拘束具が相手では成す術が無かったが、Mr.1との戦いの中で
「呼吸」に覚醒、あらゆる物体が持つ「呼吸」を読み取る事で鉄をも切断することが可能となった。
ちなみに
アニメオリジナルエピソードでは、45話で砲弾を切り裂いてしまったり、「偉大なる航路」突入寸前の千年竜編にて鉄製の鎖を切断してしまったため、辻褄合わせの為にMr.1の強度は「鋼鉄」となっている。
また『刀』という武器の性質上、遠距離攻撃手段を持たなかったが、空島編にて「飛ぶ斬撃」を披露し、中距離帯への攻撃手段を獲得した。
「
武装色の覇気」も当初は会得していなかったため
対峙した自然系悪魔の実
の能力者には手も足も出ず、敗れ去ることが少なからずあった。
しかし2年後はミホークの元で修業し覇気を会得し、自然系相手でも問題なく戦闘が可能になった。
覇気の強さは、
ドンキホーテファミリー最高幹部ピーカのそれを凌駕する。
ワノ国編で「覇王色の覇気」に覚醒したが、それより前にも対峙した相手がたじろぐほどの「殺気」「気迫」を放つ場面が多々ある。
覇王色との関係は不明だがこの気迫は自覚しているようで、これを利用した技もいくつか持っている。
その衝撃的な剣技を目の当たりにした者たちは思わず呆気に取られてしまうことも多々あり、ワノ国の侍である
錦えもんたちも驚愕していることから相当な実力者だといえる。
戦闘スタイルとは直接的な関係はないが、とにかく重傷を負う描写が極めて多い。
「東の海」編ですら、「断食明け早々実戦→
バギーとの戦いで重傷、さらに
カバジ戦もその状態で押して勝利→なんとか回復するも直後にミホークとの戦いで後々まで残る大怪我→ほとんど回復しないまま
アーロンとの戦い」……と、実は本調子だった場面がほとんどない。
また、単に強敵との戦いで怪我を負うだけでなく、自発的にリスクを飲んで無茶を押すこともしばしばあり、とにかく血に塗れた印象が強いキャラである。
最初から所持していた名も無き刀。
バラティエでミホークと戦った際に両方折られてしまい、アーロンパークでは
ヨサクとジョニーの刀を借りて戦うことに。
この2本の刀はワノ国編にてゾロの回想で幼少期に村のジジーから練習用としてタダで譲り渡されたものだと判明した。
老いて腕が鈍ったジジーの作だが、曲がりなりにも刀匠・
霜月コウ
三郎の打った刀である。
尤もコウ三郎曰く「ナマクラ」とのことで、練習にでも使えとゾロに言っている。
アニメオリジナルエピソードでは
駆け出し賞金稼ぎヨサク&ジョニーと出会った頃、自分の馬鹿力についていけない刀がポキポキ折れて苦労するエピソードが描かれた。
ゾロが初登場時から愛用する白塗鞘太刀拵、すなわち真っ白な鞘の刀。
上の黒い刀の色違い…と思われたが、上記の通り
くいなの形見。
実は売ると1000万ベリーはする大業物21工の一振り。
素晴らしい切れ味を誇る名刀。
ゾロが当初未熟だった故に上記2本が折られた中で唯一折れない等、頑丈さもなかなか。
作中では主に口にくわえて使用している。
幼馴染の女の子の形見を口に咥えている格好だが、別に変な性癖を拗らせたわけではない。
後に明かされた製作者は霜月コウ三郎。
ワノ国で作られた名刀が遠い東の海・シモツキ村にあったのは、コウ三郎が出奔時に持ち出したから(くいなが持っていたのも、村のジジーことコウ三郎が彼女の祖父だからであった)。
このため、当初のゾロは3本とも同じ刀匠の刀を所持していたことになる。
『鼻くそ斬っちまった!!』
持ち主を殺すと謳われた妖刀“鬼徹一派”の内の一振り。
れっきとした「業物」で、普通に売れば100万ベリーほどする。
元々はローグタウンの武器屋の主人・いっぽんマツが処分に困って、こっそり5万ベリーの刀の中に投げ売りしていたもの。
たしぎが見立てるが、いっぽんマツは「それは売れない」と言い、ゾロは感覚的に「妖刀だ」と見抜き、いっぽんマツは鬼徹についての話をして忠告するがゾロは気に入り、鬼徹との運試しの末に主人と認められた。
切れ味は石斧を容易く切り裂くほどだが、ゾロ曰く『じゃじゃ馬』『問題児』。
これは「斬りたい時に斬れるのが真の名刀なのに、コイツは違う」から。
本来は乱れ刃だが割と頻繁に直刃で描かれている。
制作者はワノ国の刀匠・天狗山飛徹。
彼の真の正体も相まって何でこんな刀が東の海にあるんだ、と言いたくなるが、50年前の違法出国者は25名いたようで、その全員がシモツキ村の開祖となったわけではないことか明かされているため(みなともさんがいい例と思われる)、流れに流れていっぽんマツのところにきたのだろう。
運試しもさることながら、ローグタウンからの戦いや二年間の修行期間を通じて鬼徹も“自分を持つに相応しい”と認めたからか制作者の飛徹も「鬼徹も面差しが変わった。良い使い手に巡り会えた」と称賛していた。
三代鬼徹との運試しに勝ったゾロにいっぽんマツが惚れ込み、「特別に金はいらない」と譲り渡した刀。
良業物50工の内の一振り。黒漆太刀拵・乱刃・小丁字。
値段は不明だが、いっぽんマツの家宝だったこともありそれなりに値打ち物と思われる。
軽くて扱い易く、切れ味もかなりのもの。
ゾロも「軽い…いい刀だ」と評価し気に入っていたが、エニエス・ロビーにてシュウ大佐のサビサビの実の能力によって修復不能になる程に破損。
その後もしばらく「収まりが悪い」という理由で腰に差したままにしていたが、スリラーバークでの戦いが決着した後ルンバー海賊団の遺骨とともに供養された。
このとき「死んだ刀だ、一緒に供養させてくれ」と言っていることから、いかにこの剣が大切に思われていたかがよくわかる。
剣豪リューマから譲り受けた刀。乱刃・大逆丁字。
上の『和道一文字』と同じく大業物であり、売ると1000万ベリー位にはなると思われる。
ミホークの背負っている十字刀「夜」と同じく刀身が真っ黒な『黒刀』と呼ばれる物で、一般的な刀より一回り重いのが特徴。
さらに恐竜が踏んでも1ミリも曲がらないと称される圧倒的な硬度を誇る。
見た目通りかなり重いが威力も相当で、対オーズ時に百八煩悩砲を放ったところ、和道一文字と鬼徹の飛ばした斬撃を飲み込み一纏めにするなど妖刀でこそないがゾロ曰く『大人しい刀では無さそう』。
ちなみに、秋水は
ゲッコー・モリアがリューマの遺体と共にワノ国から盗み出した物のため、当然ながらワノ国では盗難扱いされている。
伝説の侍・リューマの愛刀だけあって、ワノ国では「国宝」に指定されて祀られている。
加えて盗難後に国難が訪れたこともあり、ワノ国の人々が取り戻すことを心底望んでいた。
日和から「秋水」をワノ国に返却して貰うよう頼まれると、なんだかんだ気に入っていたゾロは自身の刀だとして当初は返却を拒んだ。
しかし、父の遺品「閻魔」をゾロへ譲渡すると申し出た彼女からの懇願を受け、代わりの刀を貰えるのならと秋水を日和に返却した。
なお、2年間の修行期間に使っていたのがこの刀であるため、時系列的には雪走や閻魔よりも長期間に渡って使われていた刀でもある。
大業物21工が一振り。
光月日和から「秋水」と交換という形で譲渡された。
コウ三郎が仕上げた刀にして、
光月おでんの愛刀の片割れ。
かつてカイドウの体に傷を付けた刀である。
今は亡きおでんが、死に際に愛娘の日和に託したものである。
「閻魔」の名に恥じぬ名刀にして妖刀で、斬る際に持ち主の
覇気(流桜)を勝手に放出し、必要以上に斬ってしまうため、並の剣士なら覇気の放出で干からびてしまうほどのじゃじゃ馬(原理は三代鬼徹も同じ)。
仇討のために現人生を捧げ、戦力なら少しでもほしいであろう錦えもんでさえ、ゾロへ「ゾロ殿 拙者 優しさではっきり言うが
拙者なら……貰わぬ」と忠告するほどの代物。
使いこなせたのはこれまでに光月おでん只一人。
ゾロが試しに木を斬ろうとして一振りをしてみた所、ゾロから覇気を強制的に引き出して覇気を斬撃に乗せて木を軽く斬って、更にあっさり海岸の崖を真っ二つにしながら、ゾロの腕が覇気の放出で一度痩せ細ってしまったほど。
この様子を見た周囲からは危惧の念を抱かれ閻魔を保管していた飛徹からは「他の刀にするか」と提案されるも、当のゾロは「コイツに慣れた時おれはもっと強くなってるって事だろ?」と閻魔を大層気に入っており、「秋水」に代わるゾロの新たな刀となった。
その後討ち入りまでの訓練の中でゾロは割とすぐに閻魔に馴染んでおり、刀の制御も行え、鬼ヶ島への討ち入りの時点では概ね問題なく扱えるようになった模様。
飛徹によると元々妖刀だった「三代鬼徹」をゾロが使っていたことと、閻魔と同じくコウ三郎が打った「和道一文字」を持っていたからだと推察している。
かつて村のジジーこと霜月コウ三郎はゾロに「閻魔」について詳しく話したことがあった。
コウ三郎は「刀にも性格があり、それを服従させるのが剣士」「危ない刀は「妖刀」では無くて「名刀」」「弱者が恐れて、「妖刀」も名付けられたらそれは誉れ」と語り、“とある刀”について「人生最高の一振り」「気性はド真面目」と評し、「手にしただけで寒気がする様なあの名刀に地獄の大王の名を与えた」と名付けの由来を語った。
火災のキングとの戦いの最中、「閻魔」がゾロの意思に反して勝手に覇気を放出し始めるも、コウ三郎の言葉を思い出したゾロは、「『閻魔』に悪意は無くただ純粋に刀としての役目を果たそうとしている」「おでんは閻魔にこれほどの覇気を引き出されても軽々と扱っていたのではないか」と察する。
「閻魔」の制御を辞め、刀に引き出される形で
「覇王色の覇気」に完全に覚醒、強敵のキングを打倒する。
なお、382cmのおでんの愛刀で普通に腰に差していた描写や戦闘の抜刀時の描写から優に2mかそれに近い長さがあると思われるのだが、181cmのゾロに譲られた際には和道一文字や鬼徹と同じ位の長さになっている。……かなり縮んだ?
現在の連載時点(エッグヘッド編)で使っているのは「和道一文字」「三代鬼徹」「閻魔」。
はっちゃんとの戦いの際にヨサクとジョニーから借り受けた刀。
先に行くほど幅が広く、本来
日本刀で最も切れ味の鋭い部位である切っ先を欠いた特異な形状をしているが、ゾロはこれを見事に使いこなしハチを撃破した。
アニメオリジナルで描かれたヨサクとジョニーとの出会いのエピソードでも使用。怪力で刀を壊してしまう、という課題を抱えながら振るったが、最後までしっかり折らずに闘い切ったことでまた一つ成長を実感させた。
TVスペシャル『ルフィ落下!秘境・海のヘソの大冒険』にて海老の神獣相手に使用。
使い慣れた刀が手元になかったため、海賊の遺品と思しきこれらで代用した。
何年も風雨に晒されていたため当然ながらどれもこれも錆びてボロボロになっており、何本も拾っては神獣の甲殻の隙間にひたすら突き刺すというゾロらしくない戦い方をせざるを得なかった。
ちなみにトドメはサンジに持って行かれた。
海軍が兵卒から将校まで幅広く運用している普通のサーベル。
エニエス・ロビーでシュウに雪走を破壊された際、近場にあったものを拾って胴体を切りつけたが、通用せず破壊された。
エニエス・ロビーの戦いの中、手違いでウソ…そげキングと手錠で繋がってしまったため、雪走を持たせたそげキングの腰帯を掴んで刀に見立てた即興の合体形態。
当然ながら、右手を振るう度にそげキングも凄まじい速度で振り回される。
そげキング「弁護士を呼んでくれ 私はいつか必ず君を訴えてやる!!!」
ワノ国編序盤で秋水を盗んだ冤罪で、奉行所で切腹を強要された時に渡された刀。ゾロ曰く
ナイフ。
なまくら~普通くらいの切れ味と思われるが、こんな短刀でも建物ごと斬り裂く飛ぶ斬撃を放ってみせた。
ワノ国編中盤で牛鬼丸との戦闘中、
人斬り鎌ぞうによって己の肩に刺された物を奪取。
秋水が無かったため3本目の刀代わりに口に咥えて鎌ぞうに対して使用。一応この時も三刀流と言いながら剣技を放っている。
◆技
三刀流
ゾロの代名詞と言えるほど有名な技。両腕を交差させた姿勢から三刀で斬り抜ける。
ヨサク&ジョニー曰く「出せば100%相手がぶっ飛ぶ技」で、ルフィの「ゴムゴムのバズーカ」とも真っ向から打ち合えるほど強力。
また、ニ刀を前方で交差させた状態で攻撃を仕掛けるため、敵のカウンター攻撃にも対処可能という攻防一体の技でもある。
ルフィの「
ゴムゴムの銃」のようなポジションであり、派生技も非常に多い。
リトルガーデンで放った即興バリエーション。
全身に炎を纏った状態で放つ鬼斬り。
エニエス・ロビー編で使用したバリエーション。
気迫(名前の通り美しい鬼女の姿)で刀身の像を歪ませて間合いを誤らせ、その隙に斬り抜ける。
仰々しい名前だが元ネタはエビ
マヨネーズおにぎり。
新世界篇以降使用している強化版「鬼斬り」。
ヒョウゾウを一撃でノックアウトしたほか、ワノ国では口に鎌を咥えて使用したことも。
三刀目の刃の方向に二刀をそろえ、
虎の爪の如き軌道で一気に切り下ろす。
刀を背中の方まで振りかぶって放つので威力は鬼斬り以上だが、発動の瞬間に胴体がガラ空きになってしまう弱点も持つ攻撃特化技。
なお、「虎
狩り」であり、「虎
刈り」ではない。
「とらがり」で変換すると真っ先にこちらが出てしまうのが原因か。
新世界篇以降使用している強化版「虎狩り」。
敵の攻撃をすり抜けながら斬り裂く技。
力に任せた剛剣が多いゾロの持ち技としては珍しい、柔剣に分類される技。
由来は「灯篭流し」。
三刀の
回転斬りによって斬撃の
竜巻を発生させる。
攻撃範囲が広く、一撃で建物の屋根を数フロアに渡ってぶち抜くほど。
「無刀流」版もあり、流石に飛ぶ斬撃は出ないとはいえこちらも腕を振るっただけの衝撃で体格で遥かに上回る相手を吹き飛ばす威力を持つ。
新世界篇以降使用している強化版「龍巻き」。
巻き起こった斬撃の持続時間が長くなり、しばらく周囲の物体を切り刻みながら進み続ける。本人曰く「地獄の果てまで追いかける」。
切れ味も上昇しており、鉄の
盾がたやすく切り裂かれるほど。
強化前同様、
劇場版第13作にて「無刀流」バージョンを披露した。
両手の刀を
牛の角のように前方に構え、目にも止まらぬ連続突きを放つ。
由来は「牛梁」。屋根の中央をつく木材のこと。
三本の刀で相手の首を狙い付けて断ち切る力技で、決まれば相手の首を飛ばす恐ろしい技。
技名はその構えから蟹のハサミが開く姿に因んでいる。
由来は「風見鶏」。
三刀で放つ「飛ぶ斬撃」で、3つの斬撃が螺旋を描きながら飛んでいく。
「秋水」の入手後は、秋水の斬撃が他の二本の斬撃を飲み込み、ゾロの意図に反して巨大な一本の斬撃と化してしまう失敗を犯したことも。
由来は「百八煩悩」と、主に
イギリスに於いて火砲の口径を表す表現「○○ポンド砲」の掛詞。
- ゴムゴムの三百煩悩攻城砲
ルフィの「ゴムゴムの攻城砲」との
合体技で、アクア・ラグナに大穴を空けた。
技名はルフィの「108を二つでいくつだ」の問いへの返答が「216」と読み方が長い数字となったため、
「じゃあ300」というキリのいい数字の提案に乗る形で急遽決定した。
新世界篇以降使用している強化版「百八煩悩鳳」。
空中で刀を振り回し、周囲のものを切り刻む。
由来は熊本弁でこむら返りを意味する「からすまがり」。
三刀を一直線に構え、突進攻撃を繰り出す。
海王類を
ステーキのように斬る実力を持つ
Tボーン大佐を真っ向から打ち破った。
由来は「ぎゅうぎゅう詰め」。
右腕と左腕に力を集める「
一剛力羅」「
二剛力羅」から放つ技。
ゴリラの如く両腕を大きく振りかぶり、力任せの斬撃を叩き込む。
強大な膂力を持つ動物形態のカクを吹き飛ばす威力を持つ。
由来は「にごり酒」。
ヒョウのような前傾姿勢を取り、回転しながら弾丸のように突っ込む。
由来は「剽軽玉」。
塔などの大きな物体をブツ切りにする。
切った後の瓦礫をサンジが蹴り飛ばす「ジェンガ砲」に繋げられた。
由来は「大仏」+「ぶつ切り」。
三刀を交差させて高速回転しながら突進する。
通った後には鳥の足跡のような傷跡が残る。
恐らく由来は「八咫烏」。
三刀流奥義。
二刀を風車のごとく高速回転させながら突っ込み、三刀で同時に切り裂く。
バラティエ編でのミホーク戦で叩き込んだものの見切られて不発に終わっており、刀を2本破壊される。次に登場したのはスリラーバーク編。
新世界に入るまでのゲームではゾロの最強技としてよく扱われているが、原作において初めて明確に敵を倒したのは後述のピーカ戦であり、初使用から初白星までじつに18年の歳月を要している。これは漫画史上でも類を見ない温存時期の長さでもある。
余談だが、原作においては雪走を用いてこの技を使用したことは一度も無い。
- 一大・三千・大千・世界
九山八海一世界!!! 千集まって“小千世界”!!!
三乗結んで…斬れぬものなし!
ドレスローザ編終盤で登場した、武装色の覇気を纏った刀から発動させる「三・千・世・界」の強化版。
この際、和道一文字と三代鬼徹の刀身が覇気で黒く染まり、更にアニメでは3本の刀が黒色のオーラを纏っていた。
その威力はピーカの特大の石像を一撃で両断するほど。
その後、覇気を纏った通常の「三・千・世・界」で、石像から出て覇気を体全体に纏ったピーカを倒した。
担当声優の中井氏もお気に入りらしい。
三千世界ともども由来は仏教用語の「三千大千世界」。ひとつの世界が10億個集まった広大な空間のこと。
新世界篇で会得した新奥義。
一瞬のうちにクラーケンの足を膾切りにして見せた。
後にワノ国では錦えもんの「狐火流」の技術を上乗せし、プロメテウスを切り刻むことに成功している。
由来はそのまま「六道の辻」。仙台城の城下町にあった変則六叉路のこと。
エッグヘッド編でルッチ戦に使用。
覚醒フォルムのルッチに吐血するほどの深いダメージを負わせた。
二刀流
波のように広がる斬撃を飛ばし、広範囲を斬り裂く。飛ぶ斬撃とはまた異なるものである様子。
由来は「高波」。
二刀を逆手に持った状態で回転斬りを放ち、衝撃波で周囲の敵を吹き飛ばす。
由来は「サイクル」。
二刀で斬り抜ける居合。
大きな海列車の車両を2両まとめて縦に真っ二つに両断してしまう程の絶大な威力を誇る。
故に剣豪リューマが真正面から受けきった時には、さすがのゾロも戦慄していた。
二刀で放つ「飛ぶ斬撃」。
三十六と百八は空島編で初披露して以来度々使用していたが、七十二煩悩鳳の初登場はエニエス・ロビー編とかなり遅かった。
新世界篇以降使用している強化版「七十二煩悩鳳」。
単体の技ではなく一種の構えであり、ここからいくつもの技に派生する。
初出時の演出から連続で出すコンボ技として紹介される事もあるが、派生技のみを単発で出す事もできる。
前述の通り由来は「握り(寿司)」。
・登楼
二刀で同時に切り上げる。
名前が灯籠流しと似ているが、「弐斬り」から繋げる事を考えると由来は「トロ」。
・応登楼
空中から切り下ろす。
「登楼」から連続する形で出すのが基本だが、滞空中なら単発でも出せる。
由来は「大トロ」。
・閃
二刀で同時に横斬りを放つ。
由来は「ヒラメ」。
・砂紋
二刀で同時に袈裟斬りを放つ。
由来は「サーモン」。
・魔熊
逆手に持った二刀を同時に振り下ろす。
由来は「マグマ」。海軍元帥は関係ない
・登楼砂紋
二刀で同時に逆袈裟斬りを放つ。
由来は「トロサーモン」。
二刀を振り下ろして空を叩き、その勢いで大きく上昇する。
スマブラの復帰技。
いわばゾロなりの「
月歩」。
キングに鬼ヶ島から叩き落されそうになった際の復帰に使用した。
由来は「クリアランス」。意味は多岐にわたるので各自調べられたし。ゾロには珍しい横文字由来の技名。
- 極楽安養 羅生門
両手の刀を交差させて突進し切り掛かる技。
エッグヘッド編でナス寿郎聖に使用。
一刀流
目にも留まらぬ速度で放つ居合で、ダズ・ボーネス戦で会得した「鉄をも斬る刀」。
その威力もさることながら、居合の速度も読者に「ヤベッ読み飛ばした」と錯覚させるほどの神速である。
あくまで鉄の硬度の呼吸を読み取って斬る技のため、
逆に柔らかい物は斬れなかったりする。
六式の使い手であるカクは鉄塊ではなく同じ斬撃である嵐脚を使い相殺した。
バーソロミュー・くまにも使い、彼の鉄以上の硬度の体にはさして傷を与えられなかったが、その速さで肉球による防御をすり抜けて斬りつけ、怯ませる事には成功。
由来は「子々孫々」。
新世界篇以降使用している強化版「獅子歌歌」。
パンクハザード編で使用され、襲いかかった頑強なドラゴンの首を切り落とした。
空島編で初登場した「飛ぶ斬撃」。
一撃で煙突を断ち割る程の威力を有する。
新世界篇以降使用している強化版「三十六煩悩鳳」。
リューマ戦で放った大技。
跳躍からの急降下で相手を斬り捨て、切り口を発火させる。
三日月形の飛ぶ斬撃を放つ遠距離技。
「煩悩鳳」のような構えを取らない反面、威力は低め。
敵に突撃し、その勢いに気迫を込め大上段に振り下ろす技。
地面ごと一直線に叩き切る豪快な技で、作中ではモネを相手に使用した。
この技の真価は“威圧”。
その時は覇気を使っていなかったため、モネの体自体にはダメージは無かったのだが、
それにも関わらず“斬られた”という感覚と恐怖のあまり前後不覚に陥り、無傷のままながら再生することもおぼつかなくなっていた。
由来は「大震撼」。
迫り来る相手を迎え撃って両断するカウンター技。
由来は「刃牙馬鬼(うまおに)」か。
勢いよく突進して斬ると見せかけて寸止めする。
『
FILM GOLD』連動アニメスペシャル「ハートオブゴールド」にて披露。ナオミを気絶させた。
鬼気 九刀流 “阿修羅”
気迫による幻で、三面六手の鬼神の像を周囲に見せる。
6つの腕と3つの口(=三刀流が3人分)で九刀流。「そう見える」だけで刀自体が増える訳じゃないのは内緒。
これと同じくエニエス・ロビー編で初登場し、新世界編でも恒常的に使用されているルフィの“ギア”やサンジの“悪魔風脚”と違い使用頻度は少なめ。やはり作画カロリーが高いためか
ここからの派生技には以下のものがある。
斬撃を全て叩き込んで敵を一撃で斬り捨てる。
エニエスロビーでの決戦にて、能力をものにしたカクを彼の最強攻撃ごと真正面から叩き斬った。
由来は「一分銀」。
回転しながら連続斬りを叩き込む。
新世界編で初披露した九刀流。
黒刀と化した九刀で一気に切り抜ける。
窮地の中で「閻魔」に覇気を引き出されていたようで、ゾロ自身は覚えが無いと否定していたが
カイドウの言葉によれば
覇王色の覇気を纏っていたとのことであり、これまで“煉獄鬼斬り”にノーダメージだった“最強生物”たるカイドウに消えない傷を刻むだけの威力を発揮した。
アニメ版1027話では後の覇王色をまとうルフィと同じく金色のオーラをまとう描写がなされた。
由来は上方落語の演目「地獄八景亡者戯」。
閻王三刀流
カイドウ戦を経て、キングとの戦いの中、光月日和の三味線を聴いたおでんの愛刀「閻魔」に自身の
覇気を強制的に引き出された際、ゾロは「閻魔」が
光月おでんの時と同じように生真面目に覇気を引き出しているだけと気づく。
そして「閻魔」に強制的に覇気を奪われていてもおでんは楽々と戦っていたのだと察する。
「閻魔」の制御を辞めることで「閻魔」に引き出されて過剰な覇気を奪われながらも、くいなやルフィとの「海賊王の仲間にふさわしい世界一の剣豪」になる約束と夢を思い出し、自身も知らなかった「
覇王色の覇気」に覚醒。
覇王色を刀に纏いながら戦うことが可能となった。
単行本102巻の表紙では、使用中は刀身の一部に緑色の炎の様な覇気を纏わせている。
アニメ版1062話や映画『
FILM RED』クライマックスでは、刀全体が緑色のオーラで包まれる描写がされている。
覇王色を纏った「煉獄鬼斬り」。
尋常ならざる耐久力を誇るキングが回避を選択する威力を誇る。
- 一百三情飛龍侍極
覇王色を纏いながら三刀を構えて敵に突っ込み、
炎ですらもまとめて敵を切り裂く。
この技のみ、「三刀流」ではなく
「三刀龍」という表記となっている。
その他
スリラーバークでの
オーズ戦で、
フランキーが自前の大型ヌンチャクを柱に差し込んだものを借りて使用。
刀で刺して保持し、オーズの腕を弾いた。
錦えもんが使う「狐火流」の技。
見様見真似で修得し、
プロメテウスを一撃で両断した。
錦えもんの剣を間近で目にした経験やゾロの力量もあってか本家よろしく威力は絶大で、
炎に類するものには無類の効力を発揮する。
この剣をもってして、事実上
カイドウの“熱息”を上回る威力でもなければゾロに対し炎は有効ではなくなったと言えるかもしれない。
【来歴】
ルフィの記念すべき最初の仲間。名前は第2話から登場、本格的に姿を見せたのは第3話から。
シェルズタウンにて、
モーガンに処刑される寸前にルフィによって助け出された。
◆過去
少年期に道場に通っていて、当時から実力は高く、大人相手でも勝てる位であったが、その道場の師範の一人娘くいなには2001連敗している。
2001戦目の文字通り『真剣勝負』にて敗北後、くいなと“どちらかが世界一の大剣豪になる”と約束したが、その翌日にくいなが階段から転落する事故で死亡。
くいなの父コウシロウに頼み込んでくいなの白い刀を貰い、海に出る決意をする。
当初は二刀流だったのだが、これを機に元の二刀にくいなの形見を加えた三刀流を会得した。
アニメ版では「二本がダメなら三本だ!」とのこと。
数年後、世界最強の剣豪
ジュラキュール・ミホークを探すために海に出たが、
ナミのような航海術をもたずに旅に出たのと、持ち前の方向音痴が祟り遭難。
シモツキ村にも帰れなくなってしまい、仕方なく当面の生活費を稼ぐために東の海を彷徨いながら
賞金首を狩っていたとのこと。
二つ名の“海賊狩り”はこの事に由来しており、東の海ではそれなりに名が通っていた。
一味加入後も東の海編では、敵勢力が当時まったく無名だった船長のルフィよりも“海賊狩りのゾロ”に反応する場面が何度か見受けられる。
ただし当人はあくまで大剣豪となることが目標であり、賞金稼ぎは当座の生活のためにしただけで職業にしたつもりはなかった模様。
アニメではこの時に
ヨサク・ジョニーと知り合ったエピソードが追加されている。
当時はそのあまりの怪力と力任せな技の数々により多くの刀を折ってしまっていたらしい。
また、この頃に
バロックワークスから勧誘された模様。当然蹴った上に勧誘してきたエージェントが襲い掛かってきたので斬ったらしいが。
◆東の海編
ルフィとの出会い
放浪中に訪れたシェルズタウンで、人を襲っていた狼を斬り殺すが、
それは町の支配者である海軍大佐
モーガンの息子
ヘルメッポのペットであった。
そのため
海軍に拘束され、海軍基地の野外に磔にされたまま飲まず食わずで1ヶ月間生き延びれば解放するという約束をヘルメッポとする。
約束を信じて1週間耐え続けていたところ、海軍基地にやってきたルフィに海賊に勧誘される(だいぶ語弊があるが、簡単に言うとルフィと出会った根本の原因は
方向音痴
である)。
当初は悪名で名を上げたくはない(海軍にあっさり捕まったのもそのため)ということで勧誘を断るも、
ヘルメッポは約束を守る気などさらさらなく、処刑されかけてしまう。
しかし、ルフィの乱入で救助された事で吹っ切れ、己の野望を達成するために一味に加入すると決め、ルフィとの連携でモーガン親子を倒す。
以降、ルフィの第一の仲間として、バギー海賊団、クロネコ海賊団と交戦する。
VS世界最強の剣士
そして、海上レストラン・バラティエにて、
首領クリークを偉大なる航路から追ってきた
ジュラキュール・ミホークと遂に遭遇。
満を持して挑むも技が尽く通じず、最初は凡百の「弱き者」としか認識されていなかった。
くいなとの約束以後負け知らずだったゾロに世界の壁の高さを知らしめた。
三刀流奥義「三・千・世・界」を放つも刀もくいなの形見以外の2本は折れてしまい、ゾロ自身も黒刀による一太刀を真正面から受けるが、項目冒頭の台詞を放ったゾロの強い意志と覚悟を汲み取ったミホークに「強き者」と認められ、自分を超える事を期待されて生かされる。
この時、ルフィに『二度と負けない』ことを誓った。
これ以降、勝負を挑んだ剣士やその他の非能力者に対しては無敗を誇っている。
一部の能力者には相性の問題もあって何度か負けているが。
この時のミホークの一閃によりゾロは
全治2年の大怪我を負い、ゾロの外見上の特徴の一つである上半身を大きく横切る傷跡が生まれる事となる。
当時は船医不在だったため傷口を無理矢理自分で処置しており、その結果アーロンパークにいた頃は著しく不調であった。
アーロンパーク壊滅後、ココヤシ村のドクターにちゃんと縫合手術を受けており、その後は何事もなかったかのように復活している。
額面通りに受け取るならゾロはこれ以降新世界編に至るまで長らく本調子ではなかった事になるが、実際の所この負傷が響いて本来の調子が出ていない事が描写されていたのは直後のアーロンパーク編のみであり、ドラム王国編の頃には(リトルガーデンで負った傷共々)すっかり回復した様子で寒中水泳をしている。
“始まりと終わりの町”ローグタウン編
ローグタウンにて、くいなの形見が「和道一文字」という名刀であることが判明。
武器屋いっぽんマツで新しい刀、「三代鬼徹」と「雪走」を手に入れる。
また、くいなにそっくりな海軍本部曹長
たしぎに出会う。
最初は素性を知らなかったこともあり普通に交流を交わしていたのだが、正体がばれると悪党に名刀が渡ることが許せない彼女に和道一文字を狙われるも退ける。
これ以降何度か遭遇することになるが、見た目のみならず性格も似ているため、かなり苦手にしており、実力で上回っていながら、彼女に遭うと一目散に逃げ出してしまう。
◆偉大なる航路編
アラバスタでのバロックワークス戦後、「ウイスキーピークでの賞金稼ぎ100人切り」と「西の海の
賞金稼ぎ“殺し屋”ダズ・ボーネス(Mr.1)討伐」から政府に実力を判断され、ついに6000万ベリーの賞金がかけられることになった。
エニエス・ロビー編で倍額の1億2000万ベリーに跳ね上がった。
エニエスロビー編では
Tボーン大佐や
CP9の
カクを打ち破る活躍をするが、海軍大佐シュウとの交戦時にサビサビの実の能力により雪走を失う。
スリラーバーク編では、
ゲッコー・モリアの手で
ゾンビとなった剣豪リューマとの一騎打ちの末、彼の愛刀「秋水」を譲り受ける。
王下七武海の
バーソロミュー・くまにより一同が戦闘不能となる中、自身と引き換えにルフィの助命を嘆願し、覚悟を汲んだくまに「ルフィが今回の戦いで受けたダメージ」を引き受けさせられるも耐え切り見逃され、船長と仲間の命を人知れず守り抜く。
しかしこの時のダメージは相当なもので、スリラーバーク編での宴では終始意識不明の状態であり、シャボンディ諸島に於いてもダメージによる不調を起こしていた。
シャボンディ諸島では大将・
黄猿によって重傷を負わされ、再び現れたくまの能力でクライガナ島のシッケアール王国跡地に飛ばされた。
同じく先にくまに飛ばされていた
ペローナに介抱され、ルフィの一大事を知って駆けつけようとするもクライガナ島に棲息する人間の知能を持ったヒヒ「ヒューマンドリ」に苦戦。
その中で新聞に載ったルフィからのメッセージに気づき、ヒューマンドリルを全滅させた上で島を根城にしていたミホークに頭を下げ弟子入りする。
当初はそのプライドの無い姿からミホークから見下げ果てられるも、すでにヒューマンドリルを全滅させていた実力に加えて船長の為に自らのプライドすら捨てるという覚悟をミホークは汲み、まずは治療に専念した後に彼の教えを受ける事となる。
◆新世界編
2年後の合流時には左目に傷が出来ており(連載再開時の表紙絵で
いきなり左右を間違えられていた)、隻眼になった模様。
また刀の鞘にはミホークのトレードマークである十字が刻まれていた。
実力は他のメンバー同様大幅に向上、大帆船を一刀両断し、覇気を纏った一撃で
パシフィスタを破壊している。
ドレスローザでは、ドンキホーテファミリーを打ち倒そうとしていた小人族およびファミリーから離反した
ヴィオラと共に王宮に侵入。
鳥かご発動後、最高幹部の一人
ピーカをオオロンブスや
エリザベロー2世との連携で斬り伏せ、リク王を窮地から救った。
そしてこの時懸賞金も3億2000万ベリーに上昇。大物海賊の域にいてなお“海賊狩り”の異名はそのままだが、実際これまで戦ってきた相手のほとんどが海賊なのでむしろ異名に箔が付き続けているとも言える。
ゾウ到着後、ローの船を使ってワノ国に侵入。
ちなみに、
新世界に入ってから、ワノ国に入るまで重傷を負っていない
。
浪人のふりをしつつ潜入していた所騒ぎを起こして指名手配されながらルフィと再会。
その後迷子になった先で、狂死郎一家の下っ端に絡まれたトの康という浮浪者を助けた縁で彼に懐かれえびす町を来訪し、貧しいながらも笑顔で笑いを取ったり励ましたりするトの康やえびす町の人々に好感を抱く。
しかしそこで牛鬼丸に「秋水」を盗まれ、それを追う途中でオロチの刺客
「鎌ぞう」に追われる光月日和を助けて鎌ぞうを倒すが、牛鬼丸の横槍で負傷。
トの康こと霜月康イエの処刑後には、トの康達の笑顔が
「SMILE」によるものと知り、珍しく激情のままに作戦も忘れ、康イエの仇である
黒炭オロチの命を狙ったが、
狂死郎に阻まれた。
その後、ゾロや日和・
河童の河松らの事情を把握した牛鬼丸より間接的に秋水を返還されたが、国宝である秋水の返還を願う日和の渾身の頼みと彼女から代わりにおでんの愛刀「閻魔」の譲渡を提案されたこともあり、秋水を日和に返し、作戦当日までに閻魔を使いこなせるよう修練に励んだ。
金色神楽
百獣海賊団の大宴会
金色神楽では、侍達や
不死鳥マルコの助けを借りて、
最悪の世代ルフィ、ロー、キッド、キラーと共に、
カイドウと
リンリンと対峙。「閻魔」によってカイドウにも手傷を負わせていく。
カイドウとリンリンの合体技をかろうじて防いで重傷を負いながらも、最後の力を振り絞り自身が出来る最強の技である九刀流でカイドウに消えない傷を残し、ローに連れられて後をルフィに任せて一度戦線を離脱。
その後ローの治療を受けてローからサンジとチョッパーに託され、
ミンク族の秘薬で後々の副作用を承知で復活し、
火災のキングと対決。
高い防御力を誇るキングの種族特性によって攻撃が通じず苦戦を強いられた上に、謎の三味線の音を聞いた「閻魔」にゾロの負担になるほど強制的に覇気を引き出されてしまう。
戦いの最中に"東の海"の辺境である自身の村にワノ国で打たれた刀でありくいなの形見の「和道一文字」があったことに疑問を持ち、幼少期に聞いた村のジジーであり、くいなの祖父の
霜月コウ三郎の「刀にも性格があり、それを服従させるのが剣士」「妖刀と名付けたらそれは誉れ」「かつて打った人生最高の一振りの刀に地獄の大王の名を与えた」という話を思い出す。
そしてゾロは閻魔に悪意は無く、覇気を引き出すのも刀としての役目を果たそうとしており、「おでんは閻魔に覇気を引き出されても軽々と扱っていたのではないか」と理解したゾロは、閻魔の制御を辞めて閻魔のやりたい様にさせるのを決めて、ルフィやくいなとの約束を思い出し世界一の剣豪になるための覚悟を固め「閻魔」に覇気を過剰に吸い取られつつ引き出されたことで、
覇王色の覇気が完全に覚醒。
キングですらノーダメージといかない覇王色を纏った刀を用いたこととキングの種族特性を理解したことで形勢を逆転し勝利した。
秘薬の副作用で生死の境をさまよう程の重体になり、鎌を持った死神が自分の頸を斬ろうとする幻覚まで見てしまう。
カイドウの能力で空を飛ぶ鬼ヶ島から落下しかけるも間一髪フランキーが救助し、チョッパーの治療もあってルフィと同様に1週間後に復活した。
寝ている間は日和が体をふいて看病していたという。
未来島エッグヘッド編
荒れる海域で暖氷解に囚われていた
ジュエリー・ボニーを斬撃で助け出すものの、彼女を捕まえたルフィとチョッパーが風によって飛ばされジンベエが助けに向かったため一味が二手に分断。
直後、
Dr.ベガパンクの
猫である
悪が現れ多くの海獣兵器に囲まれた窮地に陥るが、その状況下でも悪を狙い続けていたためもう1人の猫の
正に状況が伝わり、悪にサニー号をエッグヘッドに運ぶ様に交渉を行った。
島に上陸後は、悪を完全に信用出来ない事、政府の島であるエッグヘッドで仲間が捕まってしまった場合には助ける為に動ける人員が必要という理由でブルックと共に船番を請け負う。
船の上で寝ていたが、ベガパンク抹殺のために島に上陸してきたCP-0のカクが船を嵐脚で攻撃しようとした為、それを一太刀で受け止める。カクと戦闘開始となるが、CP-0を裏切った
ステューシーの介入により戦闘が中止し、更に研究所から顔を出した悪に狙いを定めたセラフィムの一体であるS-ホークの剣を防ぎ、セラフィムの活動停止までの時間を稼いだ。
一悶着後はブルックとステューシー共に研究所に向かった。
だが、ベガパンクの本体が突如失踪した際は一緒に探しに行こうとするも、「迷子になったゾロを探す必要になる」と船員達から反対され、仕方なくルフィと共にその場で待機しルッチとカクの見張りをする事となった。
しかし、そんな最中にセラフィムのS-ホークとS-スネークが侵入し、迎撃に出る。ルッチとカクから一時共闘を持ちかけられた時には、露骨にイヤそうな顔をするが庇いながら戦闘を継続するのも不可能であると考えて渋々ながら彼らを解放。
カクと共にS-ホークの迎撃に当たった。
翌日は事件の首謀者である欲を制圧しており、CP-0共一時休戦状態にあった。
しかし、大将黄猿が研究層に侵入してそれに乗じたルッチがベガパンクの刺殺に動く。それを止めるためにいち早く研究所外に連れ出し交戦。
しばらく長期戦となったが、痺れを切らしたサンジから「足手纏いが」と煽られ、キレたゾロはルッチの攻撃を回避し虎虎婆 彪狩りを放ち大ダメージを負わせる。
しかしフラフラになりながらもルッチは攻撃しようとして来たためまだ迎撃の姿勢を見せるが、その場に駆けつけたジンベエがルッチを遠ざけ、ジンベエに担がれながらその場を後にした。
しばらくジンベエに担がれていたが、道中でジンベエがサニー号の方に駆けていく
五老星の1人であるナス寿郎聖を目撃し、船に彼が接近していたためジンベエに投げ飛ばしてもらい一刀交える。
その際、彼の刀を視認したゾロは「鬼徹!?」と叫ぶ。
【余談】
名前の由来
17世紀のカリブ海賊「フランソワ・ロロネー」(英語読みでフランシス・ロロノワ)から(SBS参照)。
貧しい家庭に生まれ、腕っぷしで名を上げたのだが、「捕虜という概念が全く無い」「スペイン軍が嫌いすぎてスペイン兵を殺して食っていた」など、あまりに残虐すぎて、「あいつに会うくらいなら死んだ方がマシ」と同業者さえ震え上がらせていた極悪人だったらしい。
インディオとの争いで束になって掛かられ殺された際には、あまりに嫌われすぎていたため焼いて食われたという伝説すら残っている。
「ゾロ」の方は明言されてないが、おそらく小説『
怪傑ゾロ』の主人公である仮面の剣士・ゾロだろう。
霜月家との関係
いくつかの項目で触れたようにゾロは霜月家とはかなりの縁がある。
- 使用歴のある刀のうち無名の刀2振り・和道一文字・閻魔の製作者は、いずれもシモツキ村の開祖にしてくいなの祖父でもあった霜月コウ三郎。
- スリラーバークにて秋水を譲り受けた将軍ゾンビ・リューマの元になった遺体はワノ国で刀神として祀られている霜月リューマ。
- 仲間とはぐれ偶然知り合ったのは元白舞大名の霜月康イエ、秋水奪還に赴いた鈴後を治めていたのはリューマの子孫霜月牛マル、更にそこでは牛マルの相棒オニ丸とも邂逅。
そして牛マルの若いころを知る河松やヒョウ五郎からはゾロは「顔から剣の所作まで瓜二つ」とまでいうほど酷似している。
牛マルはヤマトの回想にも登場するが、その容姿はSBSで公開された40歳・60歳を想定したゾロと酷似。
更にゾロの父親ではないが血筋に深いかかわりがある人物であると明言されているため、霜月家とは赤の他人や他人の空似でないことが確定している。
SBS105巻で「今後触れることが無さそうだから」とゾロの出自が公開された。
そこで霜月牛マルには姉「霜月フリコ」がおり、彼女も霜月コウ三郎と共に違法出国した事が判明。
彼女は辿り着いた場所(現在のシモツキ村)でロロノア・ピンゾロという剣士と出会い結婚、息子ロロノア・アラシをもうける。
そしてアラシとテラという盗賊の娘との間にできたのがゾロであることが明らかになった。
つまりゾロからみたら牛マルは大叔父で、姉弟もリューマの子孫であることからゾロがリューマの子孫であることも確定した。
ちなみにアラシは海賊との戦いによる戦死、テラは病死とどちらも既に故人であり、ゾロが両親と死別しているという事実も20年以上越しに明らかになった。
なお血縁者の名前は「ピンゾロ」はサイコロゲーム・
チンチロリンにおける三つのサイコロが全部1の目を出した役、「アラシ」は花札のゲーム・
おいちょかぶにおいて3枚の札の月(数字)が全て同じだった場合の役であり、どちらもゾロ目に関連する命名となっている。
中の人
中の人である中井和哉は『アッコにおまかせ』でナレーションをしていることで有名で、一度番組内でワンピースが紹介された時、
アッコ「ナレーションさん、あなたこのアニメに出てなかった?」
中井「あ、はい。出させて貰ってます」
と言うやり取りがあった。
のちに、和田アキ子氏が『是非ゾロの声でナレーションをして欲しい』と提案したが、中井氏が「(アッコにおまかせ!のようなバラエティ番組にゾロの声色では)雰囲気が重くなる」といって断った。
ゾロは「中井和哉=剣士」のイメージを植え付けた役でありこれ以来先端恐怖症なのに剣士役ばかり来ると本人は苦笑いしている。
逆に言えば中井和哉の出世役であり、一番思い入れのあるキャラとしてゾロを挙げている。
アニメイトタイムズの2019/07/31「『
ONE PIECE STAMPEDE』記念ロロノア・ゾロ役の中井和哉さんにインタビュー!」では、「僕が思うことですけど、ゾロは基本的にそれほど荒れた育ち方をしたわけでもなくて、親はいないかもしれませんが、師がいて仲間がいる環境で、
しっかりとした愛情に包まれて育ってきた人。ひとりで海には出ましたが、本来は人間の関係の中できちんと生きられる人というイメージなんです。だから、「あいつはこういうところがダメだから、フォローしてやらないとな」とか、 「あの野郎はこういうところが気に入らないから、叩き直してやらないとな」とかを常に考えるのは、ゾロにとっては自然なことだと思います。」と中井氏は述べている。
なお、
アニメ化前に作られたOVA作品『ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック』では、後に
ベラミーやデッケン役を担当した
高木渉が演じた。
ライバル誌の表紙にて
2022年には、『ONE PIECE』と『
名探偵コナン』のコラボ企画の一環として、集英社の親会社の小学館が発行する
『週刊少年サンデー』の表紙を『コナン』の主人公『江戸川コナン』と一緒に飾るという快挙を成し遂げた。
安室さんが潜入調査でジャンプに来てゾロは迷子でサンデーに来たとか言われてしまっていた。
なお、ルフィの隣の安室役の
古谷徹氏はサボ役でワンピースに出演しているが、ゾロ役の中井氏もコナンの劇場版で二人組の犯人組の片割れ役で出演している。
ウルージ「(麦わら一味の項目が)4番手にして『1億2000万』。追記修正されるような男には見えないが…
Wiki籠りの度量が伺えるな……」
ゾロ「いや、誰だよお前」
- やっぱり11億1100ベリーは誤植だったな。日和から閻魔を受け取ったが最終決戦にはモモ之介に返してあげて欲しい。刀は貰い物じゃなくて自分で勝ち取って欲しい。鬼徹も秋水もそうやって手に入れたんだから -- (名無しさん) 2022-11-02 18:20:38
- ↑雪走は?と思ったけどあれも勝ち取ったようなもんか -- (名無しさん) 2022-11-12 18:30:22
- MSと混同しそうな名前。 -- (名無しさん) 2023-02-19 00:52:08
- カイドウ戦では攻撃力に関しては一時的にルフィを超える程だったから、船長一強の状態を許容せず、ちゃんとインフレについてきているんだよな。 -- (名無しさん) 2023-03-01 13:45:17
- 家系図が判明したけどやっぱりそういう事…? -- (名無しさん) 2023-03-03 03:23:41
- 「本編で勝敗が明確にわかる描写を重ねていくとくいなとの過去によりゾロの勝率が凄まじく低いことになる」と言われてたけど、ゾロは“天国にまで名が届くほどの世界一の大剣豪”を誓っていたし、ゾロの剣士としての評価が上がるほど「あのロロノア・ゾロが2001回も挑んでただの一度も勝てなかった女剣士」とくいなの格も上がっていくわけだよな……。 -- (名無しさん) 2023-03-03 04:35:02
- ものすごい運命を感じるけど、本人は知る由もないしきっと興味もない。それがまたいいんだろうな。 -- (名無しさん) 2023-03-03 07:47:13
- よく寝ているイメージがあるけど、明け方まで船番していたらそりゃ昼寝しないとやってられないよ。それはそうと風呂の回数は増やせ -- (名無しさん) 2023-03-31 08:15:23
- 家系図を見れば、秋水の正当な所持者の資格はあったわけだったね。御先祖様の刀なんだから。 -- (名無しさん) 2023-04-06 00:06:27
- 代わり貰えるならいいやと言うあたり愛着などこそあれど意外とこだわりは薄いタイプなんよね。なんというかそこらへん海賊気質やなと思う時がある -- (名無しさん) 2023-05-14 17:56:38
- チョコが嫌いらしいけど多分ウィスキーボンボン(チョコはカカオ70%以上)ならイケそう -- (名無しさん) 2023-05-14 18:14:47
- 気合い入れてたね閻王スタッフさんお疲れ様でした -- (名無しさん) 2023-05-21 10:00:04
- チョコ嫌いな理由から、甘いもの自体そんな好きじゃないんだろうね。それを踏まえて1巻読み返すのが好き。 -- (名無しさん) 2023-07-22 04:23:03
- 今まで戦ってきた刀キャラってモブを除くと刃物を使うだけで剣士・剣客ってタイプはあんまりいないのよね -- (名無しさん) 2023-09-09 12:17:01
- 寝てる時に顔が近かったり、ノロノロビーム食らってアクシデントキスしそうになったりと、アニメスタッフによるサンジとの露骨すぎる描写は正直萎えた。 -- (名無しさん) 2023-10-05 10:16:56
- ゲームでゾロだけマップにモザイクが掛かってて機能してない仕様ほんま好き。 -- (名無しさん) 2023-10-18 12:31:25
- ↑それな。ワールドシーカーだと一応モザイク外せるけど、スキルツリー用(かな?)のポイントめっちゃ消費するらしい。 -- (名無しさん) 2023-11-11 05:46:43
- 「家の船長が世話になったな」「ありがとう降りろ」のテンポ良すぎて好き -- (名無しさん) 2024-01-11 19:59:28
- どう考えても酒「濠」ではなく酒「豪」なので直しました。「濠」は堀のことだ。 -- (名無しさん) 2024-06-10 22:03:12
- ナス寿郎と刃を交えた時の「鬼徹!?」は吹き出しのトゲの大きさからゾロだけじゃなくてナス寿郎も驚いて同時に叫んだという人もいるがどうなんだろ。アニメ化待ちか -- (名無しさん) 2024-07-21 08:37:58
- ↑23 ゾロはあの界隈だとロリ巨乳枠として大人気みたいだからね。お股もっこり絵や90%全裸のイラストを全年齢でお出ししてくるのは自分もどうかと思うけど、描き手にマナーを求めるのはリスキーだからな。 -- (名無しさん) 2024-08-10 09:46:51
- ↑9 多分ヘルメッポに踏みにじられてなかったとしてもすごく口に合わなかったろう味付けの料理を凄い顔しながらなんとか完食して「ごちそうさまでした」まで……。ほんと男前だなあ。あとこの時点でさりげなく「賞金稼ぎなんて荒事やってるけど、飢えてても感謝の言葉を忘れないくらい義理堅く礼儀作法は忘れないくらいには育ちは良識に恵まれた場だったよ」も示されてたのか。 -- (名無しさん) 2024-09-29 17:38:40
- ↑……昔サンジを「王子に見えるぞ。バカ王国のな」とネタにしたけれど、大名の姪孫ってことは「小国の王か領主を任せられるほどの上級貴族くらいの格はある出自だから図らずも割とブーメランなネタになっちゃったのでは?」と書こうとしたところで胸に響いた……。 -- (名無しさん) 2024-09-29 17:46:37
- 原作だと賞金稼ぎを名乗った覚えはないと言ってるが実写だとココヤシ村にやってきた時に海賊だと住民に警戒されると思ってアーロンの賞金をもらいにきた海賊狩りだって言ったりしてた -- (名無しさん) 2024-11-02 08:21:49
- ↑ルフィもコビーとの別れのやり取りのように「気遣いができないわけでも本当のバカでもない」から、原作でも似たようなことはやりそうではある。「海賊狩りを名乗った覚えはない」と返しはするけれどその呼び名そのものが嫌いなわけでもないだろうし -- (名無しさん) 2024-11-06 18:30:04
- 一味が悲しむことがあると 酷いこと言ってヘイトを自分に向ける傾向あるよね ビビの時とか -- (名無しさん) 2024-11-10 17:08:57
- 原作でサンジを名前で呼ぶのは最終回付近になりそう。 -- (名無しさん) 2024-11-11 16:03:59
- 一味の引き締め役にして頼れる兄貴肌の大剣豪。勝手に傘下におさまったバルトロメオからも『副船長』と目される男。 -- (名無しさん) 2025-02-10 18:59:31
- 中井和哉さんのゾロへの理解度が高い -- (名無しさん) 2025-02-14 13:19:20
- ルフィが見つけた『一人目』の仲間で一味の『副船長格(役職は戦闘員)』なので戦闘面でも一番信頼されてる。(サンジと同じく必ず勝つと期待されてる) -- (名無しさん) 2025-03-27 20:58:33
最終更新:2025年04月04日 11:14