ノーマルタイプ(ポケモン)

登録日:2011/02/10(木) 23:31:11
更新日:2019/12/03 Tue 11:23:03
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ポケットモンスターシリーズに登場するタイプの一つ。

特定の属性イメージを持たない、いわゆるポケモンにおける無属性とも言えるタイプ。

哺乳類や鳥等の獣型のポケモンが多いが、妖精のような姿をした、いわゆるファンシー系のポケモンの数も多いのが特徴。
「ノーマル」の名の通り全体的に普遍的な存在である印象を受ける。

普遍的故にポケモン自体の数も技の数も多いが、実は水タイプの方が多かったりする。

代表的なノーマルタイプのポケモンとしてはイーブイカビゴンハピナスラッタ等。

公式・非公式含め、と言われるポケモンがやたら多いのが特徴。

特定の属性イメージを持たないためか複合タイプは極端に少ない。
基本的な鳥ポケモンの大半がノーマルと飛行との複合を持つぐらいであったが、最近は他属性との複合ポケモンも登場するようになった。


普遍的な印象の通りストーリー中では最序盤から様々な場所に登場し、かなりの頻度で見かける事になる。
特に、序盤の草むらから登場するコラッタやポッポに始まる小型哺乳類型・鳥型のポケモンは毎世代追加され続けており、
プレーヤーからは親しみを込めて序盤ノーマルや序盤鳥と呼ばれている。

そのお手軽さゆえに、虫タイプ程ではないものの序盤用というイメージも強い。

種族値は素早さかHPのどちらかが高めなものが多い。
その他の能力は全体的にバランスが取れているが特攻だけはやや低めな傾向がある。

攻撃面で抜群が取れるタイプは無し。
防御面で抵抗を持つタイプはゴーストを無効に出来るのみで半減は無し。
攻撃が半減されるタイプは
無効化されるタイプはゴースト。
弱点のタイプは格闘のみ。

弱点が少ない一方、抵抗もほぼ無い。攻撃面に至っては全タイプ中唯一弱点が全く突けない。
また、唯一無効化できるゴーストタイプにも、ノーマル技を無効化されてしまう。
(まぁゴーストタイプのアタッカーは限ら)
従って相性面に限れば、不遇と言える。

しかし環境との噛み合わせを鑑みるとメジャーな格闘弱点は痛いが、ゴースト無効は世代を追うごとに重要度を増しており、必ずしも悪いものとはいえない。
弱点の少なさは一部の超耐久ポケに強力にシナジーし、難攻不落の要塞となることもしばしば。

また特定の属性イメージを持たないためなのかわざマシン対応率が高めで、覚える技のバリエーションが豊富なポケモンが多いという特徴がある。
これにより攻撃面の欠点をある程度補う事は可能。

例として、汎用性の高い電気威力120・95特殊技は初代から覚えるポケモンが多い。
一致以外の特殊技が少なく、「めざめるパワー」が必須のポケモンが多い中で、これは破格の待遇といえる。

ノーマル技に関してはストーリーでお世話になる「たいあたり」「なきごえ」等の基本的な技の大半を占めることもあり、総数はずば抜けて多い。

アルセウス&シルヴァディ及び彼らの専用技やイーブイ、「めざめるパワー」「しぜんのめぐみ」、「○○スキン」系の特性等、他のタイプに変化するためのベースとして扱われることも多い。
ちなみに飛行単タイプのポケモンが「はねやすめ」を使った場合もノーマルタイプになる(実行する方法についてはひこうタイプの項目を参照)。

弱点を突けないためか、第五世代で猛威を振るった「ジュエル」が第六世代以降も没収されていない唯一のタイプでもある。
Zワザ等の枠を他のポケモンに回し、かつ「いのちのたま」やこだわり系と違いデメリットなしで火力を強化できる。

PPが切れた時に使える「わるあがき」も便宜上はノーマル技だが実際はタイプ毎の補正を受けない仕様となっている。
そのためノーマルタイプのポケモンが使っても威力は上昇せず、ゴーストや岩、鋼にも等倍でダメージが通り、ノーマルZやノーマルジュエルの効果も適用できない。


○物理技

全体的にみて、多彩かつ高性能である。
「おんがえし」「やつあたり」はノーリスク・最大PP32・威力命中100な上に誰でも覚えられる、という物理電気・霊が涙目の破格の性能。
また、先制技「しんそく」の強さは全攻撃技でも屈指。しかしこちらを一致で打てるのは現在マッスグマ、アルセウスのみ。
使い手は瀕死になるが最高レベルの威力を発揮する「だいばくはつ」、ノーリスクで「きあいのタスキ」等を潰せる「ねこだまし」も強力。
「すてみタックル」や「メガトンキック」は反動ダメージや低命中率というリスクはあるが、恩返しや八つ当たりを上回る火力を発揮できる。
初代の技マシンや第3世代の教え技で習得できたが以後は削除され、遺伝できるノーマルタイプも少ないため現環境では使用者が限られる。
「からげんき」は基本の威力は低いが一部の状態異常の時に強化される特殊な技で、リングマオオスバメにとっては主力技にもなり得る。
「ひみつのちから」は低火力だがノーマル物理技では貴重な非接触技で、メガガルーラが「ゴツゴツメット」等の対策に使ったことで有名。
またフィールドによって異なる追加効果が得られるため、ダブル等と併用するのも手。

前述の通り弱点を突けないため、先制技や爆発技、やけど対策の「からげんき」等を除くとノーマルタイプの攻撃技は不一致以外ではあまり使われない。
ギギギアルのようにサブウェポンに恵まれていないポケモンなら使うこともあるかもしれない程度。

なお、対戦ではメタモン対策として敢えて「おんがえし」ではなく「やつあたり」を使わせる手もある。


○特殊技

第三世代までノーマル技は一律物理技扱いだった影響もあってか、物理技ほどの強力さは無い。
安定して使いやすいのは威力80で3種の追加効果を持つ「トライアタック」、威力90の「みがわり」を貫通する音技でスキン特性持ちにも人気の「ハイパーボイス」
ダブルで味方を巻き込む危険はあるもののシングルでは威力140の強化版ハイパーボイスとなる「ばくおんぱ」、アルセウスの専用技「さばきのつぶて」程度。
ロマン砲こと「はかいこうせん」はポリゴンZや上記のスキン特性持ちに採用されることがある。

「めざめるパワー」は説明文ではノーマルタイプとなっているが、実際はZワザにしない限りノーマル技として使うことはできない。
一応Zワザ化した場合の威力は120(一致補正込みで180)まで上がるが、1発限りの制約付きでこの程度の威力なので使い勝手は良くない。
一発限りのデメリットなし高火力技が撃ちたいのであれば、それこそZ「はかいこうせん」という手もある。

まともな一致技に恵まれない種族も多く、サブウェポンが豊富なこともあって一致技を切ってしまうこともしばしば。

ちなみに「しぜんのちから」はXY以降の対戦だと「トライアタック」と同性能になる。
発動するまでは変化技扱いなので「ふいうち」をかわせるが「ちょうはつ」で封じられ、またフィールド効果で違うタイプの攻撃技になってしまう。
ダブルで自らフィールド効果を利用するなら良いが、特殊型レジギガス等を使う際に意図せず妨害を受ける可能性もあるので注意。


○変化技

数こそ多いが、ノーマルタイプのポケモンそのものが覚えることができない技もかなり多く、ノーマルタイプならではという感じのものはあまり無い。



【ノーマルタイプの歴史】



第一世代(赤・緑)

この頃は唯一の弱点である格闘タイプが不遇でほぼ弱点無しに等しい。
さらに「相手を倒せば反動なし」という厨性能の「はかいこうせん」まで備え、エスパータイプと並んで最強クラスのタイプであった。
特に高い攻撃力と素早さを誇るケンタロスが大暴れしており、当時のケンタロスは(ミュウツーを除けば)頭一つ抜けた最強ポケモンとされている。

他にはラッキーがその耐久力を活かして活躍。
ケンタロスが禁止されたルールでは代わりに当時はほぼ確実に急所にあたる「きりさく」をタイプ一致で使えるペルシアンが獅子奮迅の活躍を見せた。

当時は爆発技のみならず、切り裂くや破壊光線が強力なため不一致で使われることが多かった。


●第二世代(金・銀)

破壊光線が弱体化、新登場のはがねタイプに攻撃が半減される等前作と比べるとやや調整された。

しかし特殊のステータス分化や進化により超耐久を得たカビゴンを筆頭に、ハピナスポリゴン2、「ほえる」ガルーラ等、
特に耐久力や積み技が重視された時期では環境にマッチしたポケモンが多かった、というか最メジャー級。

技の面では「きりさく」や「はかいこうせん」が弱体化。
一方で「のしかかり」より威力が高く「すてみタックル」と違い反動を受けない「おんがえし」と「やつあたり」が登場。
多くのノーマルポケモンの攻撃力が向上した。

最強クラスの先制技「しんそく」も登場したが、この世代では使い手が不一致のウインディカイリュー程度だった。


●第三世代(ルビー・サファイア)

努力値の仕様変更、「のろい」の技マシン没収等により一部のポケモンは前作の戦法が取れなくなり弱体化。
しかし相変わらずカビゴンは健在でこの頃から「ハピで止まります」という言葉も産まれた。
彼ら以外にはハイリスクハイリターンな能力を持ったケッキングFRLG発売前は大活躍していた。
また一時期は「はらだいこ」と一致「しんそく」のコンボでマッスグマがネ申と呼ばれていた。

新技としては「ハイパーボイス」や「からげんき」が登場。
しかし当時ハイボは物理技のため、なつき度を調整する必要がないという以外「おんがえし」や「やつあたりの」の劣化だった。


●第四世代(ダイヤモンド・パール)

この世代から天敵の格闘タイプが本格的に強化、後半には教え技により「ばかぢから」「けたぐり」等の強力な格闘技も安売りされて若干向かい風…
更に火力がインフレが始まった事により半減が少ないタイプ相性が大きく響き始め、耐久ポケであるカビゴン、ハピナスの価値が低下。
耐久ポケではないが火力インフレにより、相対的にケッキングの価値も下がった。
特にカビゴンはシングルバトルで完全に鳴りを潜めた。
ただし代わりに特性「あついしぼう」や「じばく」により活躍の場をダブルバトルへ移している。
ハピナスも前作程ではないものの相変わらず特殊受けとしてはメジャー。
新規組ではずっと俺のターン!な白い悪魔トゲキッスやロマン火力のポリゴンZ、
序盤鳥ながら序盤鳥とは思えないポテンシャルを誇るムクホークあたりが注目される。
また、ノーマル初の幻のポケモンであるアルセウスが登場したのもこの世代。


●第五世代(ブラック・ホワイト)

極端な能力が増えたこの世代の中でノーマルタイプの新規追加組は全体的にバランス型で若干空気。
技に関しては、神速の優先度が+1から+2に、猫騙しの優先度が+1から+3と強化された。
強力な格闘タイプが更に増えた事によりますます動き辛くなるがメジャー所の脅威は相変わらず。
また「しんかのきせき」の追加によりポリゴン2やラッキーが超耐久で暴れている。

技の面ではダブルバトル以上で真価を発揮する「りんしょう」が登場。
特に今世代から導入されたトリプルバトルでは威力120の技を2連発で撃てる。

ちなみに序盤でお馴染の「たいあたり」の威力/命中が35/95から50/100に強化された。
恐らく初心者でもサクサク進んでけるように、という配慮だと思われる。
しかし、逆にその辺のヨーテリーやミネズミが威力75で使って来るようになったため、場合によってはむしろキツイことも。


●第六世代(X・Y)

ホルード(じめん)、カエンジシ(ほのお)、エレザード(でんき)とノーマル複合の新たなタイプのポケモンが登場した。
その一方で序盤鳥ポケモンがノーマル複合でなくなったり、ノーマル単体のポケモンはトリミアンしかいなかったりする。
技は一部のポケモンしか覚えられないが威力140・命中100でデメリット無しでシングルではハイパーボイスの上位互換である「ばくおんぱ」、
前述のカエンジシ系統しか使用できないが攻撃特攻1段階ダウンと両刀相手に刺さる「おたけび」、
必中でまもるを貫通する「ないしょばなし」(特攻1段階ダウン)、「なかよくする」(攻撃1段階ダウン)等これまでになかった癖のある技が増えた。

フェアリータイプが登場したことで一部のノーマルタイプのポケモンや技がフェアリータイプに変更。
ピクシーグランブルトゲキッス系はノーマルが消えフェアリーになったが、プクリンのみノーマル/フェアリー複合となっている。
技の面では「あまえる」「つきのひかり」「てんしのキッス」がフェアリータイプの技になった。

フリーズスキン、フェアリースキン、スカイスキンといったノーマル技のタイプを変える特性も増加。
苦手な格闘タイプがフェアリーなどの影響で弱体化した事でポケモン、技共に出番は増えてくるだろうという期待の声も高まっていた。
しかし蓋を開けてみればノーマルポケモンの需要は反則級のメガシンカを得たこいつがほとんど持っていく事態になってしまった。

ちなみに、この世代で実装された「さかさバトル」では、初代でいうところのエスパータイプに匹敵する程の強さに豹変する。
弱点と抵抗が逆になるため、ノーマルタイプの技がすべてのポケモンに半減されなくなり、ノーマルタイプの弱点が威力が低いゴーストタイプのみになるため、壊れ性能といった強さになってしまうのだ。もはやノーマルではない。アブノーマルだ。


●第七世代(サン・ムーン)

序盤ノーマルポジが復活しデカグースドデカバシが登場。
複合にはキテルグマ(闘)、ヤレユータン(超)、ジジーロン(龍)、ラッタRF(悪)が追加された。
また、準伝としてタイプ:ヌルと進化形のシルヴァディが登場した。
種族値はアルセウスのデッドコピーと言ったところだが、レート戦でも使用可能、「だいばくはつ」「すてゼリフ」を覚えられると差別化は可能。
タイプ:ヌルに「しんかのきせき」を持たせて運用する手もある。

前回いまいち立場の悪かったカビゴンは専用Z技と貴重な単体地面攻撃である「10まんばりき」を習得し、よりダブル向けに調整された。
さらに「フィラのみ」系統の超強化、ゴンベの技に「リサイクル」が復活したことから影の薄かった隠れ特性「くいしんぼう」が注目される事に。
ノーマルタイプの技は有用な変化技が多いためZワザとして注目を集めており、特にZテクスチャ―を使うポリゴンZやZナインエボルバトンが使えるイーブイ等がよく話題に上がる。
他、Z化すると素早さが上がる技(あくび、ちょうおんぱ、うたう、ロックオン等)や全快する技(じこあんじ、たくわえる、はらだいこ等)辺りも何らかのコンボになるのではと言われている。

トリブルバトルが廃止され、「りんしょう」を使うメリットが以前よりも薄れている。

なお、「たいあたり」についてはやはりタイプ一致になると威力が高すぎると判断されたのか40に威力が低下した。

【ノーマルタイプの主な使い手】



ジムリーダー


・キャプテン


弱点を突くのが難しいこともあって、戦力の揃ってない序盤~中盤の強敵になりやすい。
予想外に高威力の技を繰り出すトレーナーも多く、めのまえがまっくらになってしまうプレーヤーも多い。
四天王での使用者は今なおいない。




追記修正はノーマルチャンプのメダルを取ってからお願いします。

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