妖怪ウォッチ

登録日:2014/10/08 Thu 16:14:20
更新日:2025/04/07 Mon 19:23:05
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妖怪ウォッチとは、レベルファイブから発売されたゲーム作品。
同じレベルファイブの『イナズマイレブン』や『ダンボール戦機』のように複数のメディアミックス作品でもある。


◇ゲーム作品

<妖怪ウォッチ/妖怪ウォッチ1 for Nintendo Switch>

2013年7月11日に発売されたシリーズ第1作。
今の人気からは想像も付かないだろうが、初週売り上げはたったの5万3千本で、作品そのものがまだ認知されていなかったこともあり、
しばらくは売り上げは良くなかった。
だが、2014年に入ってから状況は一変する
2014年1月にTVアニメ版が始まると共にソフトの売り上げはジワジワと右肩上がりの上昇を4月あたりまで続ける。
現在では3DSのレベルファイブソフトとしては初めてミリオンセラーを突破した。
2019年10月10日にはNintendo Switch用に移植・リメイクした『妖怪ウォッチ1 for Nintendo Switch』が発売された。

<妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打>

2014年7月10日に発売されたシリーズ第2作。
レベルファイブ恒例の2タイトル同時発売。
今度はアニメの影響も手伝って作品そのものの認知度が高まっていたので、発売後1週間も経たずにパッケージ版の累計販売本数が130万本を、
同年7月31日には200万本、9月には250万本を突破した。
前作との連動要素もあり前作のデータをもっていると特別な妖怪が手に入る。このシステムは以降の作品群にも引き継がれている。
更に、同年12月13日には新シナリオを追加する無料大型アップデートが行われたほか、映画1作目との連動シナリオが収録された完全版『真打』が発売された。

<妖怪ウォッチ3 SUSHI/TEMPURA/SUKIYAKI>

2016年7月16日発売に発売されたシリーズ第3作。
前作同様、2タイトル同時発売。遂に妖怪も海外進出を果たした。
木霊フミカに代わる新たな女主人公・未空イナホが登場する。
『2』『妖怪ウォッチバスターズ』『妖怪三国志』との連動要素もある。
12月15日には「妖怪ウォッチバスターズT」などを追加する無料大型アップデートが行われたほか、映画3作目との連動シナリオが収録された完全版『SUKIYAKI』が発売された。

<妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている/妖怪ウォッチ4++>

2019年6月20日に発売されたシリーズ第4作。
ハードが3DSからNintendo Switchへと移行した。
操作キャラは、みんな大好き「天野ケータ」、未空イナホはサポートキャラに回り「木霊フミカ」が復活。
また、新たなキャラとして『シャドウサイド』シリーズより「天野ナツメ」(ケータとフミカの娘)、「月波トウマ」(ナツメの幼馴染)、「有星アキノリ」(親が行方不明*1の模様)、
劇場版『FOREVER FRIENDS』より「シン」(本名は下町シン)が追加された。
ハードが変更されたため、今までのシリーズとの連動はできない。
また今までのシリーズからシステムを大幅に変更している(たとえば、妖怪を仲間にするときは、敵の妖怪を魂吸(昏睡)状態にして、魂を抜き取ることにより、
魂が手に入り、それらを集めることにより仲間にすることができるようになった)。
12月5日にはハードにPS4を追加した完全版『妖怪ウォッチ4++』が発売された。

<妖怪ウォッチJam 妖怪学園Y~ワイワイ学園生活~>

新シリーズ『妖怪学園Y』に切り替えたシリーズ第5作。
ダウンロード版が2020年からNintendo Switch版は8月13日、PS4版は10月29日に配信。パッケージ版は12月17日に発売された。


◇外伝作品

<妖怪ウォッチバスターズ 赤猫団/白犬隊/月兎組>

2015年7月11日発売。
『2』にあったゲームモード「妖怪ウォッチバスターズ」を独立させたゲームで、こちらも2タイトル同時発売。
強化版のボスと戦う超/極モードや装備作成などやりこみ要素が充実しており、根強いファンの多い作品。
後に『赤猫団/白犬隊』の追加更新データとして『月兎組』が配信された。

<妖怪三国志>

2016年4月2日発売。
コーエーテクモシリーズの『三國志シリーズ』とコラボしたゲーム。
他の三国志コラボ物のように登場妖怪をそれぞれの武将に当てはめている。
また『のぶニャガの野望』から織田のぶニャが、『討鬼伝』から天狐がゲスト出演している。

<妖怪ウォッチバスターズ2 秘宝伝説バンバラヤー>

2017年12月16日発売。
『赤猫団/白犬隊』の正統続編を謳ってはいるが、実際のところは『3』のバスターズTのシステムを採用しており『赤白』の面影は全くない。
大辞典コンプリート不能、フリーズ多発、進行不能等々数多のバグを満載し、悲報伝説バグバラヤーという大変不名誉な蔑称で呼ばれている。
バスターズTのシステムを採用しているとは言ったものの、実際のところはほぼ使い回しに近い。数少ない新要素や変更点は悉くオリジナルにあった面白さを潰す方向に作用しており、結果としてストーリーからクリア後までほぼ同じ作業を続けるだけの作業ゲーとなっている。
後のアップデートで致命的なバグは概ね排除されたが、バグを抜きにしてもシリーズ屈指の低クオリティ作品である。
シリーズをオワコン化させるレベルの致命傷を負わせたクソゲーの再来から、妖怪ウォッチ版綾繁一家とも呼ばれる。

◇ストーリー

基本的にゲーム版のシナリオをアニメ化していたイナズマイレブン、ダンボール戦機とは異なりアニメ版は基本1話完結のコメディ×複数本立てスタイルをとっている。

<ゲーム1作目・TVアニメ(無印、!、♪)>

小学5年の天野ケータ(木霊フミカ)は夏休みのある日、昆虫採取の帰りに不思議なガチャガチャを発見する。
コインを入れるよう促されコインを入れると、中から妖怪執事を名乗る謎の妖怪ウィスパーが出てきた。
ウィスパーから妖怪を見ることのできる時計型アイテム「妖怪ウォッチ」を渡される。
ケータ(フミカ)は至る所に出没する妖怪達と友達になり、彼らと協力し、町の人々の悩み・問題を解決しながら、物語の裏に潜む謎に迫る。

<ゲーム2作目・映画1作目>

前作同様、夏休みの日常が舞台となっている。
ある朝、目を覚ましたケータ(フミカ)の腕には付けていた妖怪ウォッチが無くなっていた。
何故か妖怪の記憶も消されていたがウィスパーとの出会いを思い出し、妖怪ウォッチも取り戻す。
そんなある日、出会った妖怪デカニャンの意味深な言葉により田舎のお婆ちゃんの家にいくことになる。
これは妖怪ウォッチ誕生の秘密へ迫る物語。

<ゲーム3作目>

ケータ編

ある日父から「海外に引っ越す」と言われたケータ。
その先USAではメリケン妖怪や、妖怪が見える謎の少年マックと出会う。
更にそこではUFO墜落、並びに「ミステリー」と呼ばれる現象が発生しポルターガイスト、ゾンビなどが起こるように…。

イナホ編

妖怪ウォッチを手に入れた少女、未空イナホ。USAから来たというUSAピョンの恩人に(模型の)ロケット発射を見せる事に成功する。
そして「イナウサ不思議探偵社」を設立する。
しかし、USAで起こった「ミステリー」の余韻が訪れる…。

<ゲーム4作目>

再びさくらニュータウンに戻ってきたケータはてジバニャンと3人で「レアもののウォッチ」を手にしようとおおもり山でガシャを引くことにしたが、そこで未来からやってきたという『妖怪探偵団』のナツメ、トウマ、アキノリの3人と出会う。
その後、過去の世界のシン、フミちゃんも加わり6人で妖怪ウォッチを持つウォッチャーとして活動することになるが……?
『シャドウサイド』シリーズと『FOREVER FRIENDS』の要素を取り入れた全く新しい妖怪ウォッチの物語が始まる。

◇登場人物

ケータ、フミちゃん、クマ、カンチはドラえもんの4人がモチーフとなっている

  • 天野景太(ケータ)
CV:戸松遥
アニメ版無印と『!』と『♪』、コロコロコミック版の主人公。
妖怪ウォッチは腕時計型。
悪運が強く比較的前向きであること以外は普通の少年。
『3』では父親の転勤でUSAに引っ越し、そこで起きる妖怪の騒動に巻き込まれることに。
アニメ版では「普通」と言われることにかなりショックを覚えている。
フミちゃんにはかなり好意を抱いているが、彼女にはなかなか気づいて貰えなかった。
しかし、将来は……。
妖怪を使い難を逃れようとすることもあるが、自業自得となることもしばしばある。
(例:かぜカモやイガイガグリを利用してずる休みしてゲームをすることに成功するも彼らがいなくなった後、
本当に風邪をひいてしまった上に母にゲームも取り上げられてしまう、
一旦ゴメンを利用して夏休みの宿題が終わっていなかったことを先生に謝ろうとするもかえって激怒されることになるなど)
妖怪に取りつかれた後にクラスメイトなどから白目で見られることも…。
妖怪化した姿はフウ2で、好物はパン。
ケータのイメージカラーは赤で炎属性だが、フウ2は水色で風属性である。

『ぷにぷに』の各ストーリーでは完全オリジナルを除き、ケータが主人公を務める機会が多い。
ケータの派生妖怪は高ランクがほとんどで主人公補正がありつつも結構優遇な立ち位置にいる。

  • 木霊文花(フミちゃん)
CV:遠藤綾
初代及び『2』『4』の女主人公。ちゃお連載版の主人公。
主人公にフミちゃんを選んだ場合、ケータと差し替える形でゲームを進行するのだが、特に初代では急遽キャラを差し替えただけなのか不自然な描写が目立つ。
妖怪ウォッチはシリーズ唯一の懐中時計型で「フミちゃんVer」とも呼ばれる。『2』では中盤から強制的にケータと同じ腕時計型の零式になる。『4』はエルダで腕時計型。
アニメでは実質的ヒロインで妖怪によく憑かれる。
可愛くて性格も優しいが、時に刺のある発言をする一面もあり、ケータに対して「普通」と連呼して無意識に傷つけたりすることも。
『3』のスキヤキでは彼女が主人公のパラレルワールドに行く事が出来る。*2
妖怪化した姿はミーフーで、好物はスイーツ。
フミちゃんとミーフーのイメージカラーはピンクで、フミちゃんは雷属性だが、ミーフーは炎属性である。

  • 未空イナホ(イナホ)
CV:悠木碧
『3』から登場する2代目女主人公。アニメではセカンドシーズンからの登場。
眼鏡っ子で自称「全方位オタク」。当然、魔改造メタ発言等もカバーしている。
当初の設定では引っ込み思案な性格が災いしてクラスのノリにいまいち乗り切れていない・・・のだが、
アニメ版の先行登場でハイテンションな性格(オタク特有の早口)として描かれ、それがゲームへ逆輸入された結果、引っ込み思案な性格は没設定となった。
行動力や能力は作中の小学生でも随一で、なんと探偵社まで作ってしまった。
相棒のUSAピョンとの仲は良いが、実験動物だったことをイジるという黒い面も。
名前が「いなほ」で魔改造に縁がある事から東北地方の特急列車を連想してしまいがち。
実は眼鏡を外すと美少女*3だが、視力が極端に悪く、外出時は常に眼鏡をかけている為、この事実を知る者は殆どいない。*4
映画三作目の実写パートでは怪しげな薬品実験を行い(挙げ句USAピョンには「イナホ『みたいなやつ』」と呼ばれる)、コミカライズ版ではアニメ→実写の変化が「性格等の特徴が生々しいリアルになる」に変更されたことでお目当てのグッズを手に入れるために転売ヤーのカモになる事を自虐していた。
ケータとは互いに「ケータさん」「イナホさん」と呼び合い他人行儀に話す。
イメージカラーは紫(セラピアーズのコスプレから)。

使用ウォッチはゲームではU2→ドリーム。『4』では(主人公から降ろされる口実として)どちらも紛失してしまったが経緯不明。
アニメでは当初Uプロトタイプだったが映画『5つの物語』上映直前にU2へ改修。以後ケータが次々とウォッチを変える一方でイナホはU2のままで推移し、同一のウォッチを最も長い期間使い続けており、本来は不可能なウォッチUとドリームメダルの組合せでの召喚*5も披露している。

2023年7月に販売されたシリーズ10周年記念グッズでイナホがUSAピョンと共に『3』代表として抜擢された。

フミちゃんが女主人公の座をリストラされた原因の一つとされており、好みの分かれるキャラである。



CV:関智一
ガチャガチャの中から出てきた不思議な妖怪。ニョロロン族。
初代では有能執事と言ってよいキャラで、黒幕ではないか?と考察されていたりもしたが、アニメ版と『2』以降はキャラが変わっており、妖怪パッドをカンニングしないと何も出来なかったり、テンションの浮き沈みが激しかったりしてやかましかったりする。
そのため何かにつけて無能扱いされることが多いが、本人は自らを有能執事と自負する。
尚、『3』のスキヤキのパラレルワールド(フミちゃん世界)のウィスパーは初代に準じた、有能執事というキャラ付けになっている。

CV:小桜エツコ
主人公。地縛霊のネコ妖怪。基本的にはズボラでグータラしているが、勇敢で前向きな面もあり、「バスターズ」及び「バスターズ2」では主人公を張っている。
アニメではチョコボーが大好物でニャーKB48の大ファンという設定が追加された(『2』にて設定が逆輸入された)。尚、本物の猫にチョコは猛毒なのでやってはいけないので注意。
元々は普通のイエネコで、トラックに轢かれて死んだことを主人に馬鹿にされたという辛い過去があるが、その真実は…。

  • USAピョン
CV:重本ことり→佐藤はな
イナホのパートナー妖怪。『3』とアニメ版セカンドシーズンから登場。語尾に「〜ダニ」とつける。
宇宙服を着たウサギのような姿をしているが、生前はウサギではなかった。
ブチキレるとベイダーモードにチェンジしてレーザーを乱射する。
性格は真面目で常識的のツッコミ口調。威張り屋で強がりだか、悲劇の過去の影響なのか寂しがり屋。
アニメではイナホの出番が激減してからも、妖怪である為、影響が少ない為かたまに登場する。

  • 熊島五郎太(クマ)
CV:奈良徹
ケータやフミカのクラスメートで通称はクマ。
母親からはゴロちゃんと呼ばれている。
唐揚げが大好物で食べ損ねた際にはかなりショックを受けていた。

  • 今田干治(カンチ)
CV:佐藤智恵
ケータやフミカのクラスメートで通称はカンチ。実家はお金持ちで高級住宅街に住んでいる。『初代』では彼の家にウォッチロックBが設置されている
アニメではよく妖怪に憑かれておりその度にろくな目にあってない。
『2』では正体を知らないまま、妖怪の力で美少女になったしおりちゃんに一目惚れしている。

  • ケータの母
CV:永田亮子
やはり、しばしば妖怪に取り憑かれる。
ケータに対しては普段は優しいが躾はきちんとしており怒るとかなり怖い(18話など)。
その一方で、ケータのクラスメイトの前でケータのパンツに穴が開いている事を臆面もなく言うなど天然ドS且つ鬼畜な面がある。

  • マック・ヘーゼルタイン(マック)
CV:沼倉愛美
ゲーム版『3』のみに登場し、アニメ未登場。
本名は「マック・ヘーゼルタイン」というお金持ちのお坊ちゃま。姉はドロシー。
『3』でUSAに引っ越したケータと出会った冒険好きの少年で、『3』のメインキャラクター。
ケータとは当初はつれない対応を取っていたが、後に親友となる。
当初はUFOストーンを身に付けているから妖怪が見えるという設定だったが、アプデ4.0クエストで「ヘーゼルタイン一族は妖怪が見える家系」という後付け設定が明かされ、当初のUFOストーンの設定はどこかに行ってしまった。パートナー妖怪はインディ・J。

尚、『3』発売前はマックのパートナー妖怪はメリケン妖怪のトムニャンだと思われていたが、実際は絡みは無い上、トムニャンはテンプラ限定妖怪で接点は無かった。
その為か、今でも二次創作で「マックがトムニャンをパートナーにしている」設定のものが描かれる事がある。

  • マルダー
CV:堺雅人(ゲーム版)、村上裕哉(アニメ版)
ゲーム『3』と、アニメに登場するFBY特別捜査官の男性。『3』の語り部の一人。名前通り、顔が丸い。
ゲームではUSA、アニメではさくらニュータウンで起きる極秘怪事件を記した「Yファイル」の事件を追っている。少し変わった発想が多く、よくカクリーに夢見がちな見解を聞かせようとする。
元ネタは「X-ファイル」のモルダー。

ゲームでは当初はインジャネーノ以外の妖怪は見えなかったが、ケータ達を追って妖魔界(ヨップル社、ニュー妖魔シティ)に行く内に、全ての妖怪が見えるようになり、霊感の無い普通の大人でありながら、妖怪が見えるようになった希少なケースである(強力な妖怪のインジャネーノやゴゴゴGFの持つ強い妖力に触れたのが原因と思われる)。

クリア後にヌー大陸でゴゴゴドラゴンを倒すと再登場し、ケータにあるクエストを依頼する。その内容は……。
クエストクリア後は、カクリーと共にヌー大陸にいるようになる。ヌー大陸に行ける人間は「妖怪が見える人間かつ、夢見る者」だけなので、二人も夢見る大人である(マルダーはともかく現実主義者のカクリーはかなり意外だが、FBYなので彼女も本来はロマンチストなのだろう)。
尚、アニメ版では妖怪は見えない。

  • カクリー
CV:菜々緒(ゲーム)、長谷川暖(アニメ)
ゲーム『3』と、アニメ版に登場するFBY特別捜査官の女性。『3』の語り部の一人。名前通り、顔が四角い。
マルダーの相棒で、彼と共に登場し、彼の現実味の無い見解をいつも軽くあしらっている。
マルダーとは異なり理論派・常識派で、マルダーと同じ理由で妖怪が見えるようになった時に、妖魔界や妖怪と言う常識外れの存在を見て驚いていた。
元ネタは「X-ファイル」のスカリー。
マルダー同様、アニメ版では妖怪は見えない。

  • 日影真生(マオくん)
CV:なし
通称「マオくん」。ケータのクラスメイトの男の子で、妖怪が見える。なぜかCVは無し。彼の正体は先代閻魔大王(業炎)の息子であり、父の死後、妖魔界の実権を握ったイカカモネ議長が人間界の侵略を企んだ為、オロチ達閻魔大王支持派によって記憶を消された状態で、人間界に逃がされた。現在のエンマ大王(煌炎)とは年下だが叔父に当たる。

『3』では煌炎が孫でありながらなぜエンマ大王を務めているのかを説明しており、それによると、
「祖父には子供が沢山いたが、エンマ大王の力を完全に受け継げない女子ばかりであり、先に閻魔大王の力を完全に受け継ぐ事が出来る孫が先に生まれてしまい、後に生まれた息子(マオくん)は力に目覚めなかった為」
である。そのせいで、現在も継承権などの問題が起きてしまっている。
尚、『3』のスキヤキのパラレルワールドでは、ミーフーがマオくんがエンマ大王だと示唆している。

『4』では紫炎と友達になった後、煌炎に話しかけると、
紫炎の善の心が煌炎に、悪の心がマオくんに転生した事が明かされる。(紫炎が先代閻魔大王の息子という妖怪達の事実と記憶は、禁術の影歴史によって封印された)
彼自身はエンマ大王の座に執着は無く、「人間と妖怪が仲良く暮らせる世界なら、自分はエンマ大王で無くても構わない」「これからもこの町で人間・日影真生として生きて行く」と語っている。

尚、『3』では煌炎とマオくんとの関係は「年下の叔父と甥っ子」だが、『4』では煌炎が「オレの弟のような存在」と語っている(煌炎とマオくんは「同一人物(紫炎)の善の心と悪の心から生まれた魂の双子」のような関係であり、年が近い事から煌炎にとっては「年下の叔父」と言うよりは「弟」と言った方が近いのだろう)。

アニメ版やコロコロ版では上記の設定は無く、「ただの一般人のクラスメイト」として扱われているが、ちゃお版や「エンマの休日」では妖怪が見える事が触れられている。
恐らく最も、原作とアニメでギャップがあり、『3』や『4』で新作が出る度にアニメや映画と辻褄を合わせる為に、複雑な設定を付けて無理矢理繋げられているキャラクターである。

  • 天野ナツメ(ナツメ)
CV:上白石萌音(映画版)、悠木碧(アニメ版)
ケータの時代から30年後の未来が舞台の『シャドウサイド』の主人公兼ヒロインで、『4』にもウォッチ使いとして登場する。ケータの未来の娘で、ケースケの姉である女子中学生。尚、天野家4世代では初の女の子である。
イナホが不人気でリストラされたので、悠木氏をこれからはナツメ役で売って行く事にしたのか、アニメ版ではイナホと声優が同じである。

一見三つ編みが特徴の普通の地味系な女の子だが、実は妖魔界の鬼族の姫・朱夏が前世であり、神クラスの前世の持ち主であり、更に選ばれた未来の時代のウォッチ使いと全然、普通の女の子では無かったりする。
『シャドウサイド』や『4』では大人になってウォッチを失い、妖怪が見えなくなったナツメの父としてのケータが登場する。尚、ナツメの母(ケータの奥さん)は……。
『4』のウォッチ使いとしては同様、回復能力を使用出来る。属性は水。

コロコロ版の『シャドウサイド』編ではナツメは女子中学生である為、男児向けのコロコロのターゲット層に合わず、弟のケースケに主人公変更された。尚、本作ではナツメ達の前世関連の設定は無い。

  • 天野ケースケ
CV:戸松遥
ケータの未来の息子で、ナツメの小5の弟。CVはケータと同じ。当時のケータにそっくりだが、イメージカラーは違う(ケータは、ケースケは)。
『シャドウサイド』の映画版では、カオデカ鬼にされて放置されるモブに近い扱いだったが、アニメ版では準主人公的な立ち位置であり(字幕が青)、妖怪探偵団に加入している。前世は朱夏のペットの犬(ケース犬)。ウォッチ使いではないが、アニメでは姉のウォッチを付けた影響で、以降はウォッチが無くても妖怪が見えるようになっている。

コロコロ版の『シャドウサイド』編では、本来の主人公は姉のナツメだが、上記の理由で彼女を主人公に出来ない為、代わりにケースケが主人公に選ばれた。本作でも自分のウォッチを持っておらず、ナツメのウォッチを借りている。『4』編では6人のウォッチ使いの内、ケータ(現代、本編主人公)、ナツメ(未来、SS主人公)、シン(過去、FF主人公)の3人をメインにしているが、本作では独自要素の都合により、「ケータ、ケースケ、シン」とナツメのポジションをケースケに置き換えている。

『4』では父・ケータが子供時代の姿で参戦するのと、妖怪探偵団に加入する弊害か、OPにはいるもののアニメ版とは異なり、出番が激減し、妖怪探偵団にも入っておらず、名有りモブのような扱いになっている。
ケースケ自体が「小学生時代の天野景太」という存在の繋ぎの為に生まれたような所はあるものの(シャドウサイドではケータは大人になり、妖怪が見えなくなっている為)、不遇である。
アニメや映画などメディアミックスを積極的に逆輸入し、何度も原作の世界観を塗り替えている本作にしては珍しく、原作とメディアミックスでリンクしないレアな例になっている。

◇妖怪の種族

本シリーズの妖怪は8つの「種族」に分類されている。
同じ種族の妖怪を並べることで「陣形」が発生し、種族ごとに異なる恩恵が発生する。
『2』で怪魔族、『月兎組』で王族、『3』でハグレ族が追加された。これらの種族には陣形効果はない。

  • イサマシ族
陣形効果:物理攻撃強化
イメージカラーは赤。
勇ましい心を持った妖怪達。かっこいいタイプのデザインが多い。
攻撃力が高く、物理攻撃を得意とする。

  • フシギ族
陣形効果:妖術攻撃強化
イメージカラーは黄色。
何を考えているかわからない不思議な妖怪達。
本音を暴露させたり記憶を忘れさせたりするなど妖術に長けている妖怪が多い。

  • ゴーケツ族
陣形効果:防御力強化
イメージカラーはオレンジ。
身も心もタフな豪傑妖怪達。汗臭い筋骨たくましい妖怪が多い。

  • プリチー族
陣形効果:速度強化
イメージカラーはピンク。
思わず抱き締めたくなるような可愛らしい容姿の妖怪で、ジバニャンやコマさんなどマスコット的キャラクターも多く集中している。
後続作には何故かやたらゴツいのもいるが

  • ポカポカ族
陣形効果:回復妖術強化
イメージカラーは緑。
優しい心を持った癒し系の妖怪達。ほとんどが回復の妖術に長けている。

  • ウスラカゲ族
陣形効果:とりつき命中率強化
イメージカラーは青。
いつも悪いことを考えている邪悪な妖怪達。陰気で根暗な妖怪や、闇に関する力を持った妖怪が多い。USAピョンが属しているのもこの種族。

  • ブキミー族
陣形効果:とりつき効果強化
イメージカラーは紫。
不気味な妖怪達。「不気味」の範囲は純粋にキモいものから一見可愛らしいが危険な一面を持つようなものまで幅広い。
ぶっちゃけウスラカゲと管轄属性が被っている

  • ニョロロン族
陣形効果:とりつき回避率強化
イメージカラーは水色。
つかみどころのない妖怪達。魚や蛇、竜などのニョロニョロした生物をモチーフとした妖怪が多い。
敵の妖怪から悪いとりつきを受けにくい。


◇アニメシリーズ

2014年1月から2018年3月まで放送。
シリーズ構成は加藤陽一、監督はウシロシンジ。
基本的にはゲームの設定を踏襲してるがかなり設定が変更されていたり、話によっては視聴者に相当なトラウマを植え付けたり、本来の視聴層の小学生ガン無視な露骨なパロディ(パタリロ、孤独のグルメ、ガラスの仮面、ピンクレディーなど)が多かったりと、銀魂ばりに露骨すぎてもはや別物になりつつある。*11
終盤はそれが顕著であり、二代目アニカビ(上記のイナホ関連の騒動もその証左)といっても過言ではない。

だが前述通りアニメの影響で原作ゲームの人気が上昇、日本中の玩具店から妖怪ウォッチグッズが消えるなど早くも社会現象が起きており、その年の紅白歌合戦に出たり他局に引っ張りだこになる等、1年目にして既にスゴい痕跡を残している。
反面「子供が都合の悪いことを妖怪のせいにする」「映画の特典グッズなど、レアなメダルが吊り上げられている」「パロディネタのやりすぎで39話が欠番」などのリアル妖怪不祥事案件も起きている模様。

2014年にはアニメ流行語大賞に『もんげー』と『妖怪の仕業』がノミネートされ、レロレロに1位を譲ったが見事2位と3位を受賞した。

毎年冬には映画も公開されており、2014年にはゲーム版『2』を原作にした『誕生の秘密だニャン!』、
2015年には『エンマ大王と5つの物語だニャン!』、
2016年には『空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』が公開された。
2017年には『シャドウサイド 鬼王の復活』が公開。更に『ゲゲゲの鬼太郎』から鬼太郎ファミリーも出演した。
2018年には『FOREVER FRIENDS』が公開。
2019年には『妖怪学園Y 猫はHEROになれるか』が公開。

2018年4月から2019年3月にかけて映画4作目の世界観を引き継いだ*12新シリーズ『妖怪ウォッチ シャドウサイド』が放送された。

2019年4月から12月にかけてケータを再び主人公に戻した『妖怪ウォッチ!』が放送された。

2019年12月から2021年3月にかけて映画6作目の続編となる『妖怪ウォッチJam 妖怪学園Y~Nとの遭遇~』が放送された。

2021年4月から2023年3月にかけてケータを三度主人公に戻した『妖怪ウォッチ♪』が放送され、本作をもって9年間続いたアニメシリーズの放送が終了した。
あくまでアニメのみで日野晃博曰く『一旦お休み』との事で作品自体のメディア展開は継続する。

しかしそのメディア活動は縮小傾向にあり、外部出演やコラボカフェはあるものの新作のゲーム展開は行われていない。
現在、サービス中のソーシャルゲーム『妖怪ウォッチぷにぷに』が現状メインコンテンツで活動している。


◇漫画版

月刊コロコロコミック

ケータが主人公。2013年1月号から連載。作者は『西遊記』シリーズの小西紀之。
ギャグが主体だが、劇場版のコミカライズとイナホ編も同時連載された。
こちらはアニメのようなパロディは存在しない。本編は全23巻。

ちゃお版

2014年2月号から連載。作者はもりちかこ。
フミちゃんが主人公の唯一の作品。また、祖父のフミアキが登場する唯一の作品でもある。全3巻。
フミちゃんが『3』のウォッチを貰って『3』の新妖怪達や、2代目女主人公のイナホと絡む『3』編は、フミちゃんが原作で『3』では主人公から外されている事を無視した事に批判と罪悪感があった為か(尚、『4』では復帰)、単行本未収録になっている為、本誌を持っている人は大切にしよう。
尚、最終回はフミちゃんがミーフー化する内容である。

シリーズ全般の問題点

一時は爆発的なヒットを記録した妖怪ウォッチシリーズだが、じっくり紐解くと酷いレベルの問題点を抱えている。
アニメ化と『2』での路線変更に起因しており、概ね改悪、出し惜しみが多めの傾向。過去の他社作品と見比べるとよりハッキリ分かる。
探しだしたらキリが無い為、特に目立つ物を抜粋。


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最終更新:2025年04月07日 19:23

*1 アニメで1回も登場していない

*2 アニメ版67話が元ネタ

*3 メタ的にはフミちゃんとキャラデザ担当が同じ。但し性格云々の件で「残念な美少女」に属する

*4 アニメ166話で初披露。これを境にイナホが眼鏡を外した状態での場面が度々出てくるようになった。

*5 アニメ『♪』の時期に初代や零式の機能拡張版が発売されたが、U2の機能拡張版は存在しない

*6 その不評は『3』発売直後にイナホのアンチスレが建てられたほどであり、形跡が残っている。

*7 ついでに言うとアニメ同様ケータ主人公前提の世界観である為、初代よりも更に不自然な描写が所々で目立つ。その最たる例はガッツ仮面関連。

*8 『初代』と『3』の間で本編1作分のクッションが出来上がる。これの有無で印象が全く異なってくる。

*9 但しフミちゃんの祖父フミアキが登場出来ない別方面の弊害も生じる。

*10 特に極モードはビッグボスのほぼ全ての攻撃が即死級で「死ななきゃ安い」、且つ強力な武器作成に必要な素材ドロップ率が極端に低い悪条件

*11 レベルファイブ社長曰く、「大人と一緒に楽しんだり共通の話題ができるように」とか

*12 人間サイドのキャストは変更

*13 アニカビで最低最悪の独裁者にされた陛下や無能化コックでさえ、ゲームへの設定改悪の逆輸入は避けられていた。

*14 ケマモンはBランクだが例外

*15 プリキュアは変身者だけでなく同年代女子の水着姿の描写も避けている。

*16 初出はアニメ版の「魔の5年1組」。どちらもイケメン犬の能力でこうなった。

*17 『3』代表が不在となった為

*18 後者のクエスト実装時期は丁度シャドウサイド発表が控えており、それが爆死した時に備えての保険とも噂されていた。DX玩具の妖怪ウォッチオーガが売れた事から爆死回避で杞憂に終わっているが。