ぐだぐだイベント(Fate/Grand Order)

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ぐだぐだイベント(Fate/Grand Order) - (2024/03/09 (土) 15:33:16) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2019/03/17 Sun 12:56:45
更新日:2024/03/09 Sat 16:57:23
所要時間:約 12 分で読めます




※この記事はイベントクエスト(Fate/Grand Order)およびコラボイベント(Fate/Grand Order)の項目から一部内容を移転して編集した内容となっています。
ご了承ください。

ぐだぐだイベントとは、ソーシャルゲームFate/Grand Orderの期間限定イベントの一つである。


◆概要

コハエースシリーズ」およびFGOの公式サポートマンガ「Fate/ぐだぐだオーダー」を手がける経験値氏のサーヴァントを中心にしたイベントの総称。

型月関連作品をメインにしたイベントという意味ではコラボイベントに近いものの、ぐだぐだオーダーがFGOのコンテンツの一部としてカウントされているためか、コラボイベントとしては扱われておらず、
  • 毎年新規に開催されている(2016年のみ無し)
  • 復刻までのインターバルが短い
……という、季節イベントに近い形式で開催されている。
ただし特定の季節や行事に由来しないためか開催時期は固定されておらず、4月から11月まで毎年かなり幅がある。
原作コハエースのサーヴァントがいずれも日本出身のためか、一貫して日本が舞台になっており、新規実装サーヴァントも現時点で全員日本人。
中でもメイン格のノッブと沖田さんが関わる戦国時代と幕末関係が多い傾向にある。
出オチのようなサブタイトルが多く、発表されるとマスターが「なにそれ」となるのが定番となっている。
しかしストーリーに関しては一見ギャグ風味に進むものの、平気で人死にが出たり、子供たちが犠牲になったりと後半になるにつれて全くぐだぐだ感が無くなるのも特徴。サブタイトルもほぼ確実に回収され、ラストにはマスターが納得することが多い。
…と思いきや、エンディング後の追加ストーリーでそのシリアスをぶっ壊しに来るのも特徴。

サーヴァントの設定やイベントのシナリオは経験値氏が担当。作風から誤解されがちだが歴史ガチ勢であり、マニアックな歴史ネタも多い。
きのこ先生は「(ほぼ未)監修」だったり、魔神柱まわりで完全監修してくれたりと、まちまち。
内容的に「コハエースイベント」という呼ばれ方をすることもあるが、一応「ぐだぐだオーダーのイベント」という扱いなので琥珀さん秋葉さまは出てこない。
月姫キャラの初参加がぐだぐだイベントとか暴動がおこる。

また、経験値氏の推しなのか、度々メドゥーサが登場する(特にエンディング後の追加ストーリー)。ただし、後述の通り本人は巻き込まれるのを嫌がっている。
入手可能なイベント期間限定の星3概念礼装には、各年のぐだぐだイベントのテーマに沿ったメドゥーサが描かれてる。



◆ぐだぐだ本能寺

  • 配布サーヴァント:織田信長【アーチャークラス】
イベント開始時に必ず加入するも、「本能寺ポイント」を期間内に一定数貯めなければ離脱してしまう。

2015年11月下旬~12月上旬に実施。
脚本担当は経験値。
次元を渡ってカルデアにやってきた魔人アーチャー桜セイバー
彼女たち曰く、ノッブこと魔人アーチャーの魂の欠片「ちびノブ」が大量発生し、謎の特異点に逃げ込んでしまったという。
仕方なくレイシフトした主人公とマシュが目にしたのは、日本の戦国時代と融合したサーヴァント達が戦い合う異世界。
しかも彼らは皆例外なく、残念になっていたのだった――!!他のイベントでも大体残念になってる、ってのは禁句な!

遂に参戦したコハエース組の限定イベント。名前は本能寺だが本能寺は殆ど関係なく進行する。是非もないネ。

初回であることもあってかシナリオはほぼ全てギャグ。開催を重ねた後となっては寧ろ浮いている。

本能寺ポイントは今回のイベントに登場するサーヴァントをパーティに入れることでボーナスを得られた。
登場するザコ敵「ちびノブ」が可愛いと一部で評判。

2017年3月には翌月実施のぐだぐだイベント第2弾への復習として復刻。
例によって報酬に調整が加えられ、ショップ担当としてノッブのボイスが追加された。

イベントとは直接関係はしないが、プレゼントボックス増殖バグが起こったイベントとしても有名。
余りにも容易な条件でボックスの中身の種火やサーヴァントが増殖したため、偶然・故意問わず多数のプレイヤーがバグに遭遇した。
バグの内容自体が極めて深刻であったため、緊急BAN措置、最終的には永久BANも発生するという事態になった。



◆ぐだぐだ明治維新

  • 配布サーヴァント:茶々【バーサーカークラス】
シナリオを全てクリアすると貰える、配布初のバーサーカー。

2017年4月実施。ぐだぐだイベント第2弾。
脚本担当は経験値&奈須きのこ*1
イベント名は明治維新だが、実際のところは戦国・安土桃山・幕末のごちゃ混ぜ。
前回が前回だったのでどうせ今回も残念な感じだろうと思われていたが、
蓋を開けてみると新規サーヴァントの土方歳三と茶々を主軸に、沖田と信長のキャラクターを掘り下げるかなりシリアスなストーリーでプレイヤーを驚かせる。
また、サーヴァントとしては実装されないNPCとしてサプライズ登場した「織田信勝」がヘタレ可愛いと人気を博した。
なおストーリーはもろに1.5部の時間軸なのだが、参加条件は序章クリア後なので、本編で魔神柱と出くわしてもいないのに残党と戦うことになったマスターも存在した。

システム面での今回のテーマは「団体対抗戦」で、ノッブ率いる『織田幕府』と沖田及び土方率いる『新撰組』のそれぞれの勢力ごとに、
レイドクエストのポイント数でストーリーが決まるというもの。
とはいえストーリーそのものの分岐はそれほど大規模なものでもなく、最終的には両勢力合同でのレイドクエストに切り替わっていた。
そもそも茶々の再臨や宝具、礼装のためには結局どちらの勢力もクリアしなければならない。
沖田やノッブ、土方などのイベント登場サーヴァントには攻撃力倍加のボーナスが付いた。
バーサーカーである土方やえっちゃんはどんな敵にも大ダメージを与えられるため特に有用。
しかし登場する敵のクラスがアーチャーに偏っているため、沖田をイマイチ活躍させられないという難点があった。

2018年5月にライト版として復刻。
内容に大きな変化は無いが、沖田のショップボイスが録り直されている。*2
前年に本能寺イベ復刻の後で明治維新が開催された経緯からか、「新ぐだぐだイベントの予兆では?」と感じるプレイヤーが後を絶たなかったが、その予想は復刻終了より一週間後に現実のものとなった。



◆ぐだぐだ帝都聖杯奇譚ー極東魔神戦線1945ー

  • 配布サーヴァント:坂本龍馬【ライダークラス】
地味にレアな単体Arts宝具持ちライダー。味方のサポートに重点を置いている。
再臨素材はイベントを進めていく上で必ずクリアーしなければならないミッションの報酬にあり、進めてれば必ず最終再臨まで持ち込め、取りこぼす事はまずないのでご安心を。
ただし、ミッション形式ではいつもの事だが交換所の種火はなるべく龍馬に使う事。
なお、魔神と表記しているが、実際のタイトルでは「神」の下に「人」がついた造字で描かれている。これは魔神セイバーも同じ。

2018年6月実施。ぐだぐだイベント第3弾。
脚本担当は経験値。
実質的に「Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚」とのコラボイベントも兼ねている。
新規サーヴァントとしてFGOに出るために設定変更した魔神セイバーこと沖田総司(オルタ)、幕末の人斬り岡田以蔵が実装。
以蔵は初の限定☆3サーヴァントである。
参加条件は終局特異点クリア。

また、コハエースイベントでは初めてTVCM(アニメ)が作成された。しかも専用テーマソング「二者穿一(歌:六花*3)」まで用意されるという破格の待遇。
短いながらも気合の入ったアニメーションは非常にカッコよく、この時点で既にぐだぐだ感/Zeroである。

イベント形式は陣地制圧………………という名前のミッション形式。
終局特異点クリア前提のコラボ、更にミッションイベントということでCCCコラボイベントのトラウマを思い出すマスターも多かったが、蓋を開けてみると敵の体力が若干多いこと、ストーリーの敵がやや強めな以外は普通のイベントとさして変わらず、安心したマスターが多かった。
イメージとしては姫路城ハロウィンイベントの難易度を少し上げた感じ。
限定礼装によるエネミー増加はちびノブのみに固定されている。
CCCイベントには無かった攻撃力増加の特効があったのも大きい。だが対象キャラがやけに高レアと限定に偏ってる事には不満もあった様子。

帝都聖杯奇譚とのコラボ故か、シナリオはぐだぐだらしからぬ完全シリアス。
開幕のノッブ…否、織田信長とちびノブに戦慄したマスターも多いはず。
その為、「何処がぐだぐだだ」の声が並んだ。

……が、それはメインシナリオの話。
期間後半ではおまけシナリオとして『もっとぐだぐだ帝都聖杯奇譚ーリベンジオブ淀ー』が解禁。
こっちではアイス食べに行ってる間にメインシナリオが終わってしまった事に腹を立てた茶々が食堂からテキトーに誘った賤ヶ岳七本槍ならぬ豊臣七本槍を率いて裏帝都を占拠。
いつもの……否、いつもにも増してぐだぐだっぷりを発揮。
しかも「アルノブ」「エミノブ」といった新種のちびノブが登場。勿論元ネタは「stay night」の鯖の皆さんである。
元になった鯖のパロディスキルや宝具を使ってくるばかりかボイスまで元の鯖の皆さんの新録という狂気ぶり(褒め言葉)。
特にエミノブの「ノブノブテッド・ノブノッブワークス」のフル詠唱ボイスはメインシナリオで感動した多くのマスター達の感動を台無しにした腹筋を粉砕した。
そしてメディノブの異様なエロさ。
ただし、ふざけた内容とは裏腹に、難易度は表面よりアップし、終局特異点突破という参加条件に相応しい難しさになる。
その難しさはCCCコラボと並ぶ歴代二位と評価するマスターも多い。
と言ってもCCC程の鬼畜難易度ではなく、終局特異点をクリアできるマスターならば十分に何とかなるレベル。チャレンジクエストこそ超高難易度だがこちらは無理にやる必要がない。

2019年4月にライト版として復刻。
直前の大奥イベントで急上昇した光秀の株がもう暴落した。三日天下の再現は流石と言わざるを得ない。
以蔵さんの土佐弁がよりネイティブになるという、シナリオ面での微修正が加わっている。


余談だが2018年は

5月:ぐだぐだ明治維新(復刻)
  ↓
6月:ぐだぐだ帝都聖杯奇譚
  ↓
7月:デッドヒートサマーレース(復刻。水着ノッブが登場)
  ↓
8月:サーヴァント・サマー・フェスティバル(メインではないが、ノッブも登場)

……という順番と内容でイベントが開催されたため数ヶ月間イベントにノッブが出ずっぱりになるという珍事が発生した。



◆オール信長総進撃 ぐだぐだファイナル本能寺2019

配布サーヴァント:長尾景虎【ランサークラス】
実装されるときは星5だろうと言われていた『八華のランサー』、まさかの配布で参戦。激レアな単体Artsランサー。

2019年7月実施。いつものぐだぐだイベより少し時期が遅い、ぐだぐだイベ第四弾。
このたびもアニメCMとテーマソング「参全世界(歌:乃藍)」が用意されている。

とある機械を変に弄ったばっかりにシミュレータに迷い込んだぐだぐだメンバーズ。
そのシミュレータ内は戦国真っ只中だったが、全ての武将が「織田信長」というヘンテコな世界だった!
……とまあ、タイトルに偽りのない信長祭りでよくわからんことになっている。
『ファイナル』と銘打たれてはいるが、本当にこれが最後のぐだぐだイベントとなるかは不明。結局ならなかったネ!コハエースなんて毎年最終回やっているしネ!
新規サーヴァントはガチモードの信長である魔王信長と、帝都組でハブられた森長可。また、プレイアブルではないが帝都のキャスターと柴田勝家が登場している。
なお、森長可は限定☆3サーヴァント

参加条件は2部突入以降のイベントではバレンタイン以来の1部序章クリア。そちらと同じく本編の進行度によって時系列や登場人物が変化する仕掛けが施されている(具体的には第1部と第2部どちらが舞台となるかの違い)。
そのためシナリオクエストもラスボス戦を除けばかなり難易度は低めで、特効礼装と景虎を駆使すれば初心者でもクリア可能。
後述のシナリオ進行も慣れたプレイヤーならサクサク進むため、2部クリアを前提とした直近のイベントと比べると易しいイベントと言える。
ただクエストクリア恒例の報酬である石や呼符が今回は一切無かったため、そこを残念がる声も。

イベントの形式はというとコーエーの某有名ゲームそのもののSLG形式。ノッブの野望
特定のクエストをクリアすると生産力が上がり、フリークエストを1回こなすたびに生産力に応じた物資が生産される。そして生産した物資で他の城や拠点を制圧するクエストに挑んでシナリオを進めていく。
我らがぐだーずはカルデア家の大名、マシュは家老という設定。いつものぐだぐだメンバーズはストーリーを進めていくと配下として仲間になってくれる。ただし、待遇は足軽

またマシュが出撃の法螺貝を口真似するシーンは、後輩の奇行の一つとして後々までユーザーのネタにされることに…。マシュ「ぶおぉ~!ぶおぉ~!」
ぐだぐだイベント内でも高杉晋作がマシュを「法螺貝と盾の英霊」と認識しているほか、ついにはマシュを代表する台詞とされたのか、ぐだぐだと無関係なオルテナウス後期の戦闘台詞やメルブラでのゲスト出演時の台詞にまで法螺貝の口真似が反映されてしまった。誰か止めろ。

上記のクリアすると生産力が上がるクエストは戦闘開始時にデフォで何かしら超強力なバフかデバフがかかっているが、配下に出来る仲間の中に「適役」がおり、これを編成する事で難易度を相殺するバフかデバフが付与される。
適役抜きだとかなりきつい戦いになるので先に配下を集めるのがセオリーだが、手持ち次第ではゴリ押しも可能。

シナリオ自体は明治維新に近く、いい塩梅にぐだぐだとシリアスが混ざった形になっている。
「本物信長」の有無を言わせぬ本物ぶりにはノッブやマシュ、景虎ちゃん、ぐだーずが驚愕したとともに多くのマスターの腹筋を破壊した。
「だいたいこの信長が女なわけがなかろう。」

期間後半では前回と同じくおまけシナリオ「オールオルタ総進撃 ぐだぐだファイナルまじん戦線2019」が解禁。
カルデアに帰りそびれた魔神さんを連れ帰るついでに、各地にちらばったオルタサーヴァント達を撃破する事になる。
……オールと言った割に全員いないのは内緒。まあ実装が遅すぎたから仕方ない
そしてただ一人、特効サーヴァントに数えられなかったオルタも。ルルハワ復刻で修羅場だからね、仕方ないね。

2020年5月頭、ゴールデンウィークにライト版として復刻。
本来この時期には新規コラボイベントが開催される予定だったのだが、やむなき事情により延期になってしまったため、その代打として復刻開催される運びとなった。
ディライトワークスさん本当にお疲れ様です。
特に追加要素は無いが、イベント開始にあたり魔王信長、沖田総司オルタ、水着信長の強化クエストが実装されている。
地味にぐだぐだイベント出身サーヴァントの強化クエストが実装されたのはサービス開始5年目にして初。*4



◆超古代新選組列伝 ぐだぐだ邪馬台国2020

配布サーヴァント: 無し
代わりに特殊な形で配布に相当するサーヴァントが実装されている。(後述)

ある日ちびノブそっくりな埴輪を拾ってきた信勝。
すると埴輪が急に光り始め、主人公とぐだぐだメンバーズは別世界に飛ばされてしまう。
辿り着いた先はなんと遥か古代、弥生時代の日本・邪馬台国!
そこでは民たちが新選組を名乗る集団に襲われていた───

2020年10月実施。時期が更に遅くなった結果、一周回って本能寺と近い時期の開催になったぐだぐだイベ第五弾。
ハロウィン?ヤツは平成においてきた。2020年はぐだぐだ邪馬台国をやる。

「オール信長」の復刻の後に何も無かったので一時は「本当にファイナルだったのか」と考えるマスターも多かったようだが、イベント発表の直前に「沖田総司&土方歳三のピックアップと強化」だけでなく「ちびノブ(SNボイス)が紛れ込んでいるハンティングクエスト」と、わかりやすい前フリが行われたため「やっぱりやるのか」とファンを安堵させた。
昨年度のファイナルはあくまで「本能寺が」ファイナルというだけの話らしい。是非も無し。

例によってアニメCMとテーマソング「明鏡肆水(歌:KOCHO)」が作成されている。
邪馬台国に新選組とタイトルの時点で既に意味不明だが、姉弟の絆や新選組の生前の因縁に焦点を置いたストーリーはかなりシリアスかつ燃えると評判。

新規実装サーヴァントは邪馬台国の女王「卑弥呼」と新選組三番隊隊長「斎藤一」。
更にフレンドポイント召喚が期間限定仕様に変化し、ぐだぐだイベ常連として人気だったカッツこと「織田信勝」がなんと期間限定☆1アーチャーとして念願のプレイアブル実装を果たした。
このためイベント中の報酬としてフレンドポイントの入手機会が非常に多く、実質カッツが配布サーヴァントの枠に収まっている。

この他、イベント開始直前に沖田さん&土方さんのピックアップ&強化クエスト追加。沖田さんのモーション改修。
更にイベント中に沖田さんの簡易霊衣「浅葱の羽織袴」が実装と、沖田さん大勝利な要素が追加されている。

イベント形式はミッションと「閻魔亭」等であった土地開発形式。
一部のクエストはバトルが無い「収穫クエスト」となっており、専用の素材を消費して「復興クエスト」をこなす事で畑や住居等の改造が出来る。
これらの施設は数時間ごとにQPやフレンドポイント等が手に入り、復興クエストを繰り替えすごとに収穫量が増えていく。
特に一部の施設は収穫間隔が12時間と長い代わりに「追憶の貝殻」「煌星のカケラ」といった貴重な素材が手に入るため、多少林檎(AP回復アイテム)を齧ってでも開発を急ぐ価値がある。
ただし開発中に復興クエストを行ってしまうとタイムカウントがリセットされてしまう。

更に10/14夜6時には最終特異点等でお馴染み採集決戦レイドが開始。
340万体の巨大埴輪ノブ7騎(計2380万体)を27時間以内に全マスター総出で撃破するミッションが発生する。
それぞれの埴輪ノブはいずれも毎ターンチャージ増加状態が付与されており、更に戦闘開始時に固有のバフ・デバフを使用する。

レイド戦の情報が開示された時、誰もがかつてのソロモンやApocryphaコラボの様に素材を求める人類悪マスター達が殺到し、イナゴの如く狩り尽くされる光景を予想した。
...が、いざレイドが開始すると、
  • 社会人が参加し辛い平日のみの実施
  • 直前にボックスガチャイベント&ハンティングクエストと立て続けにあったため殆どのマスター(ガチ勢)が林檎を使い切っていた
  • レイド戦での原動力だったドロップ素材が(一部を除き)需要が低いものばかり
これらの悪条件が重なった結果これまでと比べて明らかに撃破ペースが鈍く、まさかの大苦戦。
その苦戦っぷりたるやレイド終了1時間前になってもまだ2騎が残っている有様で、一時は初のレイド失敗まで危ぶまれた程だった。
最終的にはレイド終了僅か1分前までもつれ込んでようやく全撃破という、辛勝なんてレベルでは無い戦果を以て終了。
幸いレイド勝利報酬は無事貰えたものの、これまでのレイドに慣れ切っていたマスター達にとって前代未聞の事件であり、「カルデア史上最大の危機」とネタ混じりに評された。*5

ちなみにレイドマップでは巨大埴輪ノブが七方から中心に向けて時間経過と共に移動し、
撃破された個体はその時点で残骸となって侵攻が止まるのだが、レイド開始直後に唯一ドロップが美味かった個体にプレイヤーが殺到し、朝日を拝むどころか日付を跨ぐ事すらなく瞬殺。
そのためレイド終了時には殆どの埴輪ノブが中心間近まで迫っていたのに対し、1騎だけ不自然に離れた場所(というかほぼスタート地点)で残骸になっているという、なんともシュールな光景が出来上がっていた。
この珍事はイベント終了後に掲載された漫画「ぐだぐだオーダー」でもネタにされている。

期間後半ではおまけシナリオ「ぐだぐだハニ台国編」が解禁。
ダ・ヴィンチちゃんの大ポカにより異常繁殖したカルデア産稲を刈り取るべく、高床式倉庫の様な何かに復興クエストで更なる改造を加えていく。
相変わらず前半部分のシリアスを完全にぶち壊すぐだぐだっぷりで、ノッブや沖田さんのツッコミが追い付かない事態になった。


そして時は流れること2021年9月。メインシナリオ追加などの関係で例年より遅れて水着イベント、「カルデア・サマーアドベンチャー! ~夢追う少年と夢見る少女~」が開催された。
このイベントでは沖田オルタの水着版が実装されるというぐだぐだファン待望の出来事があったのだが、なんとメインシナリオ終了後のぐだぐだ鯖中心のおまけシナリオにて「巨大埴輪ノブ」が再登場するというサプライズ。
卑弥呼によると、レイドイベントで巨大埴輪ノブの一体が遠く離れた場所で崩壊したことが原因で残骸を浄化し忘れてしまい、それを生き残りの埴輪ノブがかき集めてイベントの舞台となった島へ運び込んで怨念を溜めこんだ結果復活したとのこと。
近年の水着イベントは毎回のようにぐだぐだ鯖中心のストーリーがあるが、まさか去年のぐだぐだイベントの続きが展開されるとはいったい誰が予想しただろうか。
しかもこの巨大埴輪ノブ、ノッブなのに世界を侵食しかねない程の厄災にまで成長。発端こそあれであるが後半はガチシリアスという如何にもぐだぐだらしいストーリーとなっている。


……で、勘がいい人はそろそろ気づいたと思うが。この巨大埴輪ノブ、お察しの通り前述の日付を跨ぐ事すらなく瞬殺されてほぼスタート地点で残骸になっていた個体である。
卑弥呼は即時崩壊した理由について何らかの理由としているが、マスターは「あー……、アレかぁ……」だの「だって……たま……が……」とか言っている当たりやっぱり素材目的で速攻崩壊させたことになってるらしい。
おまけに沖田オルタ曰く当時の巨大埴輪ノブは少し集落に乗り込んできたらしく限界ギリギリバトルだったとのこと。やっぱり「カルデア史上最大の危機」じゃないか!


2021年11月に復刻。復刻前にはまたもや0だったクリア報酬の石追加+おまけシナリオのバトル追加と、巨大埴輪ノッブの在庫数半減・QPドロップと絆PTの倍加が主な変更点。

…まあお察しの通り、よりによって在庫数を減らしてしまっただけならまだしも、
開催日も前回の反省を踏まえ日曜日開始にした&林檎確保も十分のマスターが揃ったためこぞって埴輪虐殺に走り、前回瞬殺された個体はきっかり前回の半分の時間で散っただけでなく、他の個体も順次蒸発していき最終的に全個体が朝日すら拝めずに約10時間で全滅した。そのため前回と異なり全ての埴輪ノブがスタート地点付近の森の中で残骸になっているこりゃあ来年の水着復刻だと埴輪ノッブが7体出てくんな



◆昭和キ神計画 ぐだぐだ龍馬危機一髪! 消えたノッブヘッドの謎

配布サーヴァント: 謎の蘭丸X【アヴェンジャークラス】
銀河の彼方にあるという、たくさんの森蘭丸が暮らす蘭丸星より飛来した、森蘭丸の中でも最も優れた森蘭丸だけが名乗る事を許される『蘭丸X』の称号を持つ謎の森蘭丸が全体Arts宝具アヴェンジャーとして参戦。
何言ってんのか分かんない?多分誰も分かんない。
なお、「領域外の生命」を持っていたり、上述の胡乱な如何にもな設定からしてサーヴァント・ユニヴァースとの関連が疑われるが、現状では一切不明。なんだこいつ。

ある日ノッブの頭が突如消失。
ノッブの頭を探すためとある特異点に飛んだカルデアのマスター達であったが、同行した筈のサーヴァント達と離れ離れになってしまった上に謎の闖入者に襲われる羽目に。
そして今回の特異点──キ械維新都市SAITAMAにて蠢く謎の陰謀。
果たしてノッブの頭の行方は──。


2021年11月実施。時期が更に遅くなった結果、初代とほぼ同じ時期の開催になったぐだぐだイベ第六弾。

以前から予告されていた2部5.5章クリアが参加条件のイベント。直前の2400DL記念のPUで伊吹童子と坂田金時の復刻があったため、平安京関連ではなくぐだぐだイベントであった事に驚くユーザーも多かった。

例によってアニメCMとテーマソング「伍越同舟(歌:Tetsu Yamamoto)」が作成されている。
例によってタイトルの時点で意味不明だったり、埼玉ことSAITAMAが首都となっていたり異常に発達したサイバーパンクな円形都市だったりと色々衝撃的だが、坂本龍馬とお竜さん、そして彼に関連する幕末の志士達の意地と信念のぶつかり合いに焦点をおいたストーリーは前年同様非常にシリアスかつ燃える仕上がりとなっておりこちらも好評。そして魅力的なキャラ達がNPC枠と知って阿鼻叫喚の様相を見せたマスター達もいた。

新規実装サーヴァントは歌舞伎の創始者にして諸国漫遊した巫女でもある「出雲阿国」。更に
ぐだぐだイベント初のPU第2弾にてランサーへとクラスチェンジを果たした「坂本龍馬」が登場。

また、出雲阿国と同じPUにて水着ノッブが、ランサー坂本龍馬と同じPUにて魔王信長と水着沖田さんが、両方のPUにて岡田以蔵・森長可の復刻がなされ、
岡田以蔵はぐだぐだ勢初の2着目の霊衣「えろうイケちょるスーツ」が、
魔王信長は復刻と同時に2度目の強化イベントが追加されるなど、非常に盛り沢山な仕様となっている。

イベント形式はミッション形式。
更に新たなミッション形式として「探偵ミッション」が追加。
イベントストーリーの進行には関係ないミッションが「依頼」としてクエストクリア毎に追加されていき、クリアすれば素材やQPなどの報酬が貰える。
依頼発生と報酬受け取りは自動で処理され、クリア数とストーリーの進行に応じて「探偵ランク」が上がればより報酬の美味しい依頼が発生する様になり、更に依頼自体は無制限で発生するため周回すればする程得するシステムとなっている。
通常のミッションの邪魔になって処理できない・欲しくない報酬の依頼は破棄出来るため、欲しい物だけ取捨選択して受けると言う事も可能。

…そして通常のミッションが終わった上級者マスター達は「AP40もかかるフリークエストよりAP5の高難易度を周った方が効率よく依頼を集められるよね!」
と言う悪魔の様な発想に至り、今回の高難易度がそこまで難しくもない事も相まって高難易度クエストに殺到し、挙げ句の果てには高難易度3ターン周回と言うシステムまで作り上げて依頼を集める姿まで見られた。高難易度エネミーを担当したばっかりに実装直後で殺到する人類悪達に殴られる阿国ちゃんの心境や如何に

なおこの1年4ヶ月ほど後の2023年3月開催のホワイトデーイベント「カルデア重工物語 ~君と僕のBtoB~」は、このイベントの内容を踏まえた実質的な続編ストーリーとなっている。



◆ぶっちぎり茶の湯バトル ぐだぐだ新邪馬台国 ~地獄から帰ってきた男~

配布サーヴァント:壱与【ルーラークラス】
卑弥呼亡き後、邪馬台国を引き継いだ二代女王。
Fateにおいては元々狗奴国の出身と設定され、「滅びの巫女」という物騒な肩書きを背負わされている。
そのせいか、本人は明るく善良なのに【秩序・悪】属性。

2022年9月実施。前回の復刻を飛ばして2年越しにやってきた『ぐだぐだ邪馬台国』の続編。
タイトル発表の場はラジオであり、参加条件が2部4章クリア、さらに上記の通り前回のイベントを復刻していなかったため、リスナーはおろかパーソナリティのオタク2人をも大いに驚かせた。

新規実装は茶道でお馴染みの「千利休」、そして「邪馬台国」にてNPCとして登場して以来、悠木碧に猛プッシュされ続けてきた新選組総長「山南敬助」の2人。

ストーリーのある理由で、今回のイベントでのピックアップでは、岡田以蔵は入っておらず、彼のみ召喚されない。

あと珍しくメドゥーサがぐだぐだ部分に巻き込まれず、良い目を見た。



◆激走!川中島24時 ぐだぐだ超五稜郭 ~殺しのサインはM51~

配布サーヴァント:雑賀孫一【アーチャークラス】
三代目の雑賀孫市。本名は蛍。
金に雇われて引き金を引く傭兵集団の長ながらその実属性は秩序・善。
見た目も可憐な少女であり良く言えば世間ずれしておらず、悪く言えば騙されやすい。

レイシフト地点の桶狭間にて奇襲を受けたカルデア一行。
それを率いていたのはかつて織田信長に敗れた武将「今川義元」。
そして義元に従う新選組に粛清された御陵衛士「伊東甲子太郎」「服部武雄」の3体であった。
生前を上回る実力と策略を誇る彼らに敗れ散り散りになるカルデア一行。
戦国時代であるのに高速道路が張り巡らされ自動が走る魔甲斐と化した甲斐にて待っていた救いの手は──?

2023年12月実施。
新規実装は戦国最強の騎兵隊を誇ったとされる「武田信玄」、新選組最強と名高い「永倉新八」。そして「上杉謙信」。
本イベントではレイドバトルが実施されたが、3段階・6種類に及ぶボス敵の物量と最後の砦となった服部武雄のあまりのタフネスにギリギリまでもつれ込むこととなった。初めてマスター達人類悪が敗北したイベント。


◆余談

●カルデアのボイラー室の横

ノッブらぐだぐだイベント出身のサーヴァントたちが居住スペース(溜まり場?)として活用しているカルデアの一区画。
ボイラー室横の空きスペースを勝手に占拠している。
茶々の持ってきた黄金の茶室が設置されているため見た目は豪華なのだが、場所が場所なので当然暑い。
なお、黄金の茶室は組み立て式なのでお手軽に改装が可能*6

最初に言及されたのは 2017年の水着イベント「デッドヒート・サマーレース! ~夢と希望のイシュタルカップ2017~」
この設定が定着したのか、以降も度々言及されており2018年の水着イベントでは謎のヒロインXX主人公がボイラー室隣に押し付け預けようとしている。
なお、カルデア一行の拠点が彷徨海に移ってもボイラー室横を陣取っていることが「オール信長総進撃」で判明している*7

半ば色物サーヴァント隔離区画として扱われている感があるが、ぐだぐだイベントが「ぐだぐだ新邪馬台国」までで7回も開催されている関係上、単純に構成人数が多くなっている上、
ノッブを筆頭に真面目になると普通に実力派なサーヴァントも勢揃いしているため、意外と侮れない派閥と化している。
日本史のスーパースターな大偉人揃いだしね!!


●テーマ曲

前述の通り「ぐだぐだ帝都聖杯奇譚」よりアニメCMとテーマ曲が用意されるようになったが、曲のタイトルをよく見ると「者穿一」「全世界」「明鏡」「越同舟」「劫輪廻」と、四字熟語ベース&漢数字で統一されている。
これに1.5部シナリオの「屍山血河舞台下総国 英霊剣豪七番勝負」のテーマ曲「刀繚乱」を加えると、和風シナリオでテーマ曲の番号が1から順に繋がるようになっている。

……え? 新宿の「Lose Your Way」に大奥の「深淵のデカダンス」ですか?
新宿で活躍したのはとかフランス人とか色々だし、大奥もイン中心に出身地を問わず活躍があったので、あくまで「和の要素が強いシナリオ」ってことで。

●シナリオ・設定の扱い

ぐだぐだイベントのベースとなっている帝都聖杯奇譚が「基本的に本家Fateとはなんの関係もないパラレルですので! プリズマ先輩よろしくツッコミ無用でお願いしますね」と、経験値氏に明言されているのと同じく、ぐだぐだサーヴァントの面々もまたFateシリーズのメイン世界観からは外れた立ち位置に存在している。
この点、「ぐだぐだ龍馬危機一髪!」の終了後にきのこ先生も竹箒日記で

~前略~
特に大きな違いが
信長まわりの設定(天海含む)や卑弥呼、抑止の守護者、坂本龍馬とお竜さん
の関係です。
~中略~
なのでお竜さんの正体がアレだとしても、Fate世界のアレは別のものとして存在するのでご注意ください。
ぐだぐだ世界における日本古来の神話設定はサーヴァント・ユニヴァース同様、型月伝奇の本流とはちょっと違うものなのです。

……と、言及している。

現に、宇津見エリセが持ち込んだものとは別個に龍馬が天逆鉾を持ち込んでいるため、それはそれ、これはこれとして見ていくのがいいのかもしれない。

これだけだと「なんでこのタイミングできのこが直々に?」「お竜さんがどうかしたの?」と思われるかもしれないが、実は「ぐだぐだ龍馬~」で明かされた設定を推察しつつ他作品の設定にも当てはめると、お竜さんが某サーヴァント某主人公のお姉さんということになっちゃうのである。
カルデア側もこれは認識しているようで、ぐだぐだ外のイベント「いざ鎌倉にさよならを ~Little Big Tengu~」では本来のこの世界の織田信長を知る人物がノッブに対して違和感を覚え、「ノッブはぐだぐだ時空の人だから…かな?」と主人公が返す場面がある他、
同じく(FGO世界での)本来の信長を知る杉谷善住坊の回想での信長は本物信長っぽい肖像画に近い容姿をしており、また近年の歴史研究での信長像に則った「普通の」という人物評をしている事からも「史実の信長」と「ぐだぐだ世界の信長」は別人である事が窺える。



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