カーマ(Fate)

登録日:2019/04/14 Sun 01:22:25
更新日:2025/05/08 Thu 14:26:38
所要時間:約 23 分で読めます


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ふぅ……本当はここにお邪魔する予定なんてなかったんですけど、諸事情ありまして

私はカーマ、愛の神です

でも、私に恋愛相談とかはしないほうがいいと思いますよ?



Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント
クラスはアサシン
『Grand Order』においては間桐桜に憑依した疑似サーヴァントとして現界している。
初登場は、2019年3月末のイベント「徳川廻天迷宮 大奥」。映画『Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅱ.lost butterfly』公開から少し後での実装となった。



ILLUST:ReDrop
CV.下屋則子


●目次

◆カーマ(アサシン)

身長:156cm
体重:46kg
出典:インド神話
地域:インド
属性:混沌・悪
表記の身長・体重は基本状態のもの。
霊基段階(あるいは相対する者の好み)に応じて、年齢感と共にある程度変動する。


◆ステータス・スキル(アサシン)

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
D B+ B A+ B EX

●クラス別スキル(アサシン)

対魔力:A
Aランク以下の魔術を無効化する。
現代の魔術師では、魔術で彼女に傷をつけることはできない。

騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除くすべての獣、乗り物を自在に操ることができる。
カーマの乗騎はオウムであるとされる。

単独顕現:C
特殊スキル。単独行動のウルトラ上位版。堕落の愛はどこにでも顕れる可能性がある、のだ。
サーヴァントとしてのカーマは基本的にやる気がないので奥底に封印されている状態であるが、『即死耐性』『精神異常耐性』などの効果はそれなりになる。

●保有スキル(アサシン)

愛神の神核:B
生まれながらに完成した愛の神であることを表すスキル。『女神の神核』の愛の神版。
精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。精神系の干渉をほとんど緩和し、肉体の成長もなく、どれだけカロリーを摂取しても体型が変化しない。
……一方で、愛の神としての『愛するという行為に必要な姿に変じることができる』という特性もこのスキルには含まれており、
結局のところ『変わりたくない場合は変わらないし、変わりたい場合には変えられる』という肉体的・外見的な自由度を象徴するものでもある。世の女性垂涎のスキル。
ただし現状では依り代の枠を飛び越えて姿を変化させることはできない。性別くらいならば、あるいは……?
神性スキルを含む複合スキルでもある。
依り代を用いた疑似サーヴァントであるためランクはBとなっている。

女神の恩恵:B
女神(悪)からの贈り物。
任意の味方サーヴァントからHPを奪い取り、回復する。サッキュサキュ。

身体無き者:EX
カーマの別名の一つ、『アナンガ(身体無き者)』を示すスキル。

マーラ・パーピーヤス:EX
カーマのもう一つの顔、煩悩の化身である魔王としての性質を一時的に示すスキル。


宝具(アサシン)

○『愛もてかれるは恋無きなり(カーマ・サンモーハナ)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:2~10 最大補足:1人


ふーん、分かりました。

命令とあらば、射ちますよ……でも、どんな風になっちゃっても知りませんから。行きます!

サトウキビの弓、そして花の矢。こんなのに頼るなんて、本当にどうかと思いますけど……まあ、いっか!

愛もてかれるは恋無きなり(カーマ・サンモーハナ)』!!



後悔、しないといいですね。

しょうがないから射ちますよ。これが私の、情欲を呼び起こす愛の矢!

ええ〜本当に? 本気で言ってるんですか? はあ、はいはい、じゃあ……

愛もてかれるは恋無きなり(カーマ・サンモーハナ)』!!


愛の神カーマの、本来の宝具。
カーマが持っている、サンモーハナと呼ばれる花の矢。
刺さったものに恋慕の情を呼び起こす効果がある。

○『恋もて焦がすは愛ゆえなり(サンサーラ・カーマ)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:2~10 最大補足:1人


煩悩無量誓願断。

さあ、情欲の矢を放ちましょう。最早私に身体は無く、全ては繋がり虚空と果てる。永遠に揺蕩え、愛の星海……

愛の矢という花が今、虚ろの天に咲き乱れる。それは、焼かれた私の痛みの果て、身無き神のある所。

恋もて焦がすは愛ゆえなり(サンサーラ・カーマ)


花の矢、サンモーハナの別のかたち。
『身体無き者』『惑わす者』としての性質が強く現れている状態の場合、その喪われた肉体そのものが愛の矢であると解釈される。
それは果てなき輪廻が如き堕落の愛。

第三再臨ではこちらの宝具に変化。どちらでもゲーム上の効果は同じ。


◆伝承・伝説

インド神話における愛の神。カーマディーヴァとも呼ばれる。

主なエピソードとしては、シヴァの怒りを買って焼き尽くされたことが挙げられる。
その頃、神々はターラカという悪魔に悩まされており、ターラカを倒せるのはシヴァ神とパールヴァティーの子供のみとされていた。
しかし、さっさと子供を作ってほしい神々を尻目にシヴァは苦行に没頭し、まったくパールヴァティーに関心を持たなかったため、カーマが派遣されることになったのである。
そしてカーマはシヴァをその矢で撃ったのだが、シヴァは一瞬動揺しただけで終わり、
その上修行を邪魔したと激怒したシヴァの、宇宙を焼くといわれる第3の目で跡形もなく焼き尽くされてしまったのだった。何というとばっちり。

ちなみにその後、ターラカはなんやかんやで誕生した軍神スカンダによって無事討ち取られた。
つまりカーマがわざわざ矢を射る必要はなかったわけである。酷い話だ。

その後は「身体無き者(アナンガ)」となり、クリシュナの息子プラデュムナに転生し、人としての生涯を終えた後で肉体を取り戻したとも言われる。


◆概要

伝説通り、本来のクラスはアーチャーなのだが、何故かアサシン。

本来は男性神だが、パールヴァティーが桜の光の部分のみを依り代に現界したことで、
残った影の部分に引き寄せられるように現界し、男性神でありながら桜に宿り女性体となることになった。いわば黒桜版擬似サーヴァント。
これは聖杯の器であった桜の特性によるものでもあるが、それについて「この少女はよほど聖杯に運命を狂わされてきたに違いない」と同情を示している。
ちなみに過去の経験からシヴァとパールヴァティーの事は蛇蝎の如く嫌っているため、彼女と同じ依り代に宿ってしまったことで、
ある意味「もう一人の自分」ともいえる存在となったパールヴァティーに関しては、「光に満ちた自分とか吐きそう。死ねばいいのに」と毒を吐いている。

最初の姿はナーサリーやジャックと同年代くらいのロリだが、再臨するごとに外見年齢が上がっていく。
これは愛の神としての特性であり、相対する相手の好みに合わせて肉体年齢を自由に変えられるらしい。
第三段階になると「身体無き者」の特徴が強く現れ、手足が炎に包まれ形をなくす。
ReDrop氏がツイッターで公開した衣装設定画にて第1・第2段階の後ろ姿も判明。第2段階だと背中側はほぼ裸。
ちなみに年齢によって好みも変わるらしく、ロリ形態で他の子供サーヴァントと一緒にされては困ると言いつつケーキを欲しがったりする。

過去のトラウマからすごくやさぐれており、「他人の恋愛事なんかにはもう絶対関わらない」と決めている。
むしろ恋だの愛だのキャッキャウフフしてる人たちの邪魔をするのが楽しいという『悪の愛の女神』として完全に開き直っている。
基本的に人間の事も大嫌いだが、愛の神故に嫌いながら同時に愛することができると語っている。

ちなみにカーマは仏教における煩悩の化身マーラとも同一視されており、パーピーヤスは「より悪いもの」という意味で、漢字表記を「波旬」という。
つまり第六天魔王波旬はマーラのことを指し、その名を名乗るノッブに対して、「私のファン?」と思ってるとかなんとか。


ゲーム内としての性能は屈指の長期戦向けQuickアタッカー。カード性能が良い上にスキルによるHPとNPの自己回復力が非常に高く、さらに無期限ガッツの保険も申し分ない。
そして宝具は単体Quick攻撃であり、高確率で相手を限定しない魅了効果を与えて相手を足止めできる…と、敵の火力が高すぎる場合でもある程度の長期戦に耐える事が可能。

だが一番の特徴はNP大量獲得スキルにアルターエゴ有利状態という相性変更バフがつくことだろう。
チャージゲージが共通して短く、スキルも厄介なキャラが多いアルターエゴに対しダメージ補正で完全に有利となるクラスは当時存在しなかったため、短期戦でその難敵に対処できるほぼ唯一のキャラでもあったのである。

◆活躍

◇イベント『徳川廻天迷宮 大奥』

初登場。

徳川家光の時代の大奥を迷宮に作り替え、そこを潜る者に「徳川化」なる謎の現象を引き起こしている。

この迷宮大奥は江戸城の人間と、カルデアから拉致した人員及びサーヴァントを材料に作られており、
気が付いた時には殺生院キアラを除くサーヴァントが全員ノウム・カルデアから姿を消しているという異常事態に陥っていた。
迷宮はそれぞれの階層が五戒になぞらえた仕掛けを施されており、それを破る快楽を味わうことで浸食され、徳川化していくという仕掛けになっている。
そのため、戒を破らなければ進めないように作られている。

最初の実験台となったゴッフ所長は全ての戒を破った結果、自分を徳川と思い込んで殿様と化した。
やって来た主人公も徳川化して取り込む予定だったが、キアラが迷宮の仕掛けを看破してしまったことで、
主人公は大して戒を破らないままで迷宮を進んでしまうことになる。

本人が語るところによれば、目的は単に気持ちよくなってもらいたいからとのことだが……

正体




※注意※



この先には『徳川廻天迷宮 大奥』の重大なネタバレが含まれています。











愛の世界、燃える宇宙(サンサーラ・カーマ)

其は輪廻を止める愛の世界にして、改悟投げ打つ堕落の誘い

我が身という宇宙で欲愛は汪溢し、煩悩は終着す

(ラーガ)(マーナ)煩悩(クレーシャ)(アースラヴァ)

全てを菩提樹の下へと届けましょう

愛の世界、燃える宇宙(マーラ・アヴァローダ)



これより溢れるは堕落の宇宙より来たるもの

歴史に刻まれた愛の園を破戒の罠に造り替え

対の存在を概念的に凌駕し、獣として羽化しようとする大災害

ビーストⅢラプス

腐敗堕落の天魔王が、無限の愛を与えましょう!





Starry Hevens
1/1

人類悪 氾濫




クラス:ビーストⅢ
真名:カーマ/マーラ


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
C EX A EX B EX


◆スキル
○クラス別スキル
獣の権能:A
対人類、とも呼ばれるスキル。
『生の承認』を必要とする生命体に対して、高い抱擁力を持つ。
知識形態が異なっている生命体には意思の疎通・意味の共有は出来ないが、
そういった知性による結びつきを必要とせず、情動のみで対象を陥落する魔性の手管。
努力を放棄させ、現状でもう『良し』と妥協させる、成長特効とも言える。
アサシンのカーマはこのスキルを所有していない。
……あるいは、マーラとしての顔の奥に隠し持っている。

単独行動:C
愛に飢えた声が溢れる世界なら、これを満たすために出現する。
もちろん、世界をどう満たすかはビーストの物差しによる。

万浴応体:EX
元来、カーマ/マーラはこの世に住まう数多の人間の欲(煩悩)に応えるため、姿や能力に高次の多様性を備えていた。
そこに宇宙という無辺際の性質が加わったことにより、その多様性は具体的な形を持って昇華される事となる。
それは宇宙に住まう一人一人の欲(煩悩)に、確実に寄り添い、甘やかし、堕落させるための権能。
自在にカスタマイズ可能な「全対応型自分」が星屑の如く無数に存在するという定理。
即ち、獣たるカーマ/マーラは彼女という宇宙において無限に存在する。

ネガ・デザイア:A
煩悩の化身たる獣が持つ、絶対的で究極的な溺愛のスキル。いかなる存在であれ、欲望を持つものは文字通りその愛の果てに堕落する。
宇宙に存在する全ての欲望、煩悩を無限の愛を持って叶えられるのならば、それは宇宙から欲望という概念を消し去るに等しい。

○保有スキル
夢幻抱擁
『万浴応体』によって宇宙に偏在する『分身体』を召喚する。
光の獣冠こそないものの、分身体の能力はカーマ/マーラと同格である。

パトスセプター:A
第六天魔王波旬としての特性。光の獣冠(王笏)の力。
ビーストⅢ/Lの状態・気分に応じて、様々な愛の光を持つ。
『無償の愛』『無垢の愛』『無法の愛』『無傷の愛』『無尽の愛』『無窮の愛』の六つ。
それぞれが、攻撃する度に自身のHPを回復させ、対象に様々なデバフを付属させる。
戦えば戦うほどビーストⅢ/Lは傷を癒やし、相手は弱体化されていき、かつ増えていく。
数の勝負においてなら、ビーストⅢ/Lはビースト中最強と言えるだろう。

天魔の寵愛:A
死亡後に発動する希有なスキル。
ビーストⅢ/L、あるいは分身体を倒した者は、今までかかっていた弱体効果をすべて解除される。
『殺されてもなお相手を愛する』ビーストⅢ/Lの特性が表れたスキル。
ビーストⅢ/Lにとってはマイナス効果だが、それもまた彼女の愉しみということ。


【宝具】
○『愛の世界、燃える宇宙(サンサーラ・カーマ/マーラ・アヴァローダ)
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:100~99999 最大補足:1


我は煩悩の化身にして、第六天の王。感応の火は障害ならず、冷たき虚無を満たす済度。堕ちて揺蕩え、欲の星海……

愛の世界、燃える宇宙(マーラ・アヴァローダ)


ビーストⅢ/Lの専用宝具であり、特例として二つの真名を持つ。それぞれが『同じもの』を示しているが故である。
サンサーラはサンスクリット語で『輪廻』の意味を持ち、カーマの別名である『サンサーラグル』に由来する。
アヴァローダはサンスクリット語で『障害』であり、マーラが釈迦に対し繰り出した様々な妨害、即ち堕落への誘いを示す。

良否二つの意味での『愛』の強制耽溺……
天変地異規模での魔性を、カーマとマーラ、二神の力で顕す極限堕落宝具。
カーマの宇宙の中でこの宝具を受けた場合、
それは『全方位に無差別にカーマが自分(分身)を送り込み、一方的な愛で宇宙を燃やし涸らす』という地獄────あるいは極楽のような光景を見ることになるだろう。



カーマがビーストとしての本性を露わにした姿。ビーストⅢ/L。
Lは「ラプス」を示し、堕落を意味する。

先述した通り、カーマは別名マーラと呼ばれ、同一存在の別側面であるとされる。
カーマ/マーラは愛という感情との親和性、存在としての多様性、負の側面の裏側を持つ。
カーマが桜の器に宿ったのは、その『愛と苦しみの混じった神核』が桜の運命性と一致したためであり、それによってカーマ/マーラはより強固な霊基を獲得することになった。
基本はカーマ:マーラ=6:4ぐらいの比率で存在しているのだが、その比率がマーラに大きく偏った時、この霊基はビーストとして覚醒する。
ちなみにビーストになったのは、ビーストⅢという天秤が一度Rに傾き、そしてそのRが倒されたことで天秤の揺り戻しが起きて今度はLに傾き、マーラと親和したため。
つまり遠因はRを目覚めさせたゼパなんとかである。あいつホント余計なことしかしてねえな。

かつてカーマは「(概念的な)宇宙を焼く」と言われるシヴァの第三の目によって概念があやふやになるほどに焼き尽くされた。
しかしこれによって、カーマは逆説的に「宇宙に値する存在」という概念を得た。
  1. シヴァの第三の目は概念的に宇宙を焼く
  2. カーマはシヴァの第三の目に焼かれた
  3. 故にカーマは宇宙である
という理屈である。

そしてカーマと同一の存在であるマーラも同じとういうことに。
『宇宙と繋がった欲望の魔王』が『宇宙と繋がった愛の神』に等しいという最悪・災厄。
他者の愛と寄り添うことを定められ、他者の愛の巻き添えで消滅し、結果として無限を手に入れてしまった愛の神は、当然のように、愛を倦んだ。

故に彼女は自らの無限の愛で全てを満たそうとする。自らの愛で全てを満たし、疎ましき愛の全てを消滅させる。それがこの獣の目的である。


万浴応体によってその多様性の全てを具現化させることが可能なカーマ/マーラは、無限に存在するに等しく、人類一人一人に寄り添い、愛し、堕落させることを可能とする。
何をしてもよい。
どんなに駄目になっても良い。
家畜に墜ちてもとことんまで愛し、肯定する。そんな究極の甘やかしをカーマ/マーラは可能とする。
宇宙の全人類に、一人一人に、かつて釈迦に与えた以上の愛(誘惑)を。

無限の他愛を与えられた生物はそこで完結する。
欲望の全てが満たされた者は他者に何かをする必要がなくなり、全ての愛が消滅する。
その先には何も残らない。愛を失い、堕落しきった人類は滅亡するのみである。

しかしカーマ/マーラはそれで一向に構わない。
ビースト達はそれぞれの形で「人類愛」を持っているが、
カーマ/マーラは人類を愛しているのではなく、堕落させたいが故に愛する。
カーマ/マーラにとって愛とは手段のための道具でしかなく、それこそがこの獣の獣性である。
故に、結果的に人類が破滅しようともカーマ/マーラにとってはどうでもいい

以上の本性を持って彼女のクラスは決定された。
愛の神なぞ偽りの名。
其は神魔が成り果てた、
人類を最も広範に救う大災害。
その名をビーストⅢ/L。
七つの人類悪の一側面、
『他者愛』によって人類を滅ぼす、『愛欲』の理を持つ獣である。

Rとはその理を同じくするが、その在り方は決定的に相容れない。

片や全ての愛を自分に集める自己愛の化身、快楽の穴

片や全てを自分の愛で満たす他者愛の化身、堕落の宇宙

RにとってLは自分に向けられるべき愛の全てを奪う敵であり、LにとってRは嫌悪する愛の全てを集める唾棄すべき存在である。
そのため、合体して完全体になる、みたいな展開は不可能であり、決して一つになることは出来ないと本人たちは語る。

決戦

迷宮大奥に主人公たちを招き入れたのは、ビーストⅢ/Rを下した張本人である主人公を堕落させることでRを概念的に超え、自身をビーストとして羽化させるため。
迷宮大奥はそのために用意されたカーマ/マーラの領域である。
要するに、カーマ/マーラは主人公を堕落させるほどに成長し、強くなるのである。

大奥を選んだことに特に意味はなく、別にトプカプ宮殿のハーレムでも、中国の後宮でも、人間を堕落させるのに都合がよければどこでもよかったのだが、
たまたま死の際にあった春日局の「もっと徳川を愛し続けていたい」という妄執が目を引いたため、大奥を選んだ。
徳川家光の時代に現れたカーマ/マーラは、まず家光を自分の領域に引き込んで堕落させ、その魂を迷宮を形作るための楔(印籠)に作り替え、
その因果を辿って大奥、江戸城、城下と範囲を広げていき、更には過去と未来にも干渉し、歴代徳川将軍の魂さえも引きずり込んで迷宮を成長させていった。

そして迷宮を作ったカーマ/マーラは、主人公との因縁を辿ってノウム・カルデアに手を伸ばし、
ゴルドルフ新所長を操り、その因果を使って召喚式による攻撃を仕掛けた。
本来であれば、主人公はただ一人で大奥に来る予定だったが、
Rの残滓であるキアラが単独顕現スキルにより強制召喚を回避しカーマ/マーラの目を逃れていたこと、
カーマ/マーラが現れた影響で同じ依り代を持つパールヴァティーが召喚されたことなどから、予想外の戦力が増える結果となった。

その結果、主人公が迷宮の戒を破るのは最低限で済んだが、
実際にはカーマ/マーラの領域である迷宮の最奥にまで到達した時点で堕落からは逃れられず、徳川化してしまうように仕掛けられていた。
完全に徳川化してしまえば、大奥で堕落に耽る徳川という概念に囚われてしまい、カーマ/マーラからは逃れられなくなる。
そして主人公が最奥にたどり着き、徳川化の兆候を見せ始めたことで、カーマ/マーラはビーストとして更に成長してしまう。
そのまま完全に羽化しようとするが、春日局にビンタされて正気を取り戻したゴルドルフがゴッフパンチ殴りかかってきたため、驚きに気を逸らしてしまい、
その隙をついたキアラが、自らが燃え尽きるのと引き換えに主人公たちを迷宮の外まで脱出させてしまった。

主人公たちはカーマ/マーラへの対抗策として、徳川最後の将軍である徳川慶喜の印籠を「徳川を終わらせるもの」として利用し、反徳川フィールドを形成することで堕落に対抗するが、
実は印籠自体が「徳川の力を使うものは徳川である」という概念で使用した者を堕落させる罠であり、それに嵌ったことで主人公は更に堕落し、カーマ/マーラは更に成長。
全てを埋め尽くすほどの自分自身を具現化させ、主人公を宇宙に放逐することでその心を折ろうとする。*1

しかし、その悠長な方法が自分の首を絞めた。
カーマは大奥を自分の宇宙としたが、そのスケールのデカさに人間である主人公の認識は付いてこれず、あくまでもここは「大奥」であるという認識だった。
それを聞いた春日局は、自身をシェヘラザードとマタ・ハリの宝具によって補強し、「完全なる大奥の支配者」としての概念を強化することで、
自らの魂を材料に「大奥」という世界をカーマ/マーラに再構築し、反撃に打って出る。

更に、自分に叛意を抱いていることを知りながら、表向き従っていたため手元に置いていた松平信綱が、
天海の術式によって自らの臓腑を材料にして作成した花札の裏機能を発動させ、
徳川を裏切ってカーマ/マーラについた自分の「徳川の価値を失わせる者」の概念を加えたことで徳川化が中和されてしまい、
さらに自分を柳生但馬守に殺させることで徳川殺しの刀「銘・伊豆守信綱」へと変じたことで状況は一気に逆転する。
全てを肯定し、徹底的に甘やかし、人間を堕落させるのがカーマ/マーラの愛であり、それ以外の愛を一切認めないことがカーマ/マーラの獣性である。
それによって主人公たちに時間を与えてしまったこと、信綱の裏切りを知りながら黙認していたこと、春日局と松平信綱の徳川への忠誠()を甘く見たこと。
「自分自身の快楽()を最優先にしてしまう」というビーストⅢに共通する最大の弱点が、土壇場になってカーマ/マーラへと牙を剥いたのだった。

そして大奥と繋がったことで自身も徳川の属性を得ていたカーマ/マーラは銘・伊豆守信綱を振るう柳生但馬守に追い詰められていき、
咄嗟に大奥との接続を断ってしまい、春日局へと大奥の支配権を完全に明け渡す結果となり、迷宮の外へと排斥されてしまう。

そして空中へと打ち上げられたカーマ/マーラはパールヴァティーの宝具、『恋見てせざるは愛無きなり』の直撃を食らう。



いたい、いたい……!ああもう、これだから体があるって嫌いです……!

だっていつも被害者になる!地上に愛が少ないのはお前のせいだって────
愛の神(おまえ)が、魔王(おまえ)が悪いって決めつけられる!

だから無限の愛を与えようとしたんです……!もう全力で、みんなに仕返しがしたかったんです……!

わかったんです、わかってるんです、愛を与える神には、愛なんて与えられないって!

だから愛するしかないんです。そうやって被害者気分を晴らすしかないんです、マウントを取るしかないんです!

ああ、いや、こんなみっともない……!
誰よりも強くなったのに、誰よりも惨めだなんて……!

お願いですから、もっと────
不出来で大嫌いな人間たちを────
上から目線で、踏み躙るように、

無限(もっと)無尽(もっと)愛したかったのに、こんなのってないですぅーーーー!


そうして再びシヴァの力を受けたカーマ/マーラは焼き尽くされ消滅した……




筈だったのだが、自分を焼くシヴァの残り火で焼き尽くしたキアラがカーマ/マーラの内的宇宙に干渉できるようになっていたことで、
消滅する前に拾い上げられてしまい、敗者の末路として霊基を弄られ、カルデアにサーヴァントとして奉仕することを強制されることとなった。
カーマ/マーラにとっても最後に春日局に言われた「成長を見守る愛を持っているとは思えない」という言葉が癪だったこともあって、
その境遇を甘んじて受け入れ、カルデアにサーヴァントとして召喚されることになったのだった。
曰く、「主人公が堕落するならそれもよし。しないなら何かが成長したということ。忍耐とか」ということで、どちらにせよ春日局の鼻を明かせると思っている様子。
あとパールヴァティーへの嫌がらせも兼ねているらしい。

ちなみに、これでカルデアにはビーストの残骸が二人(フォウくんも入れれば三体)存在することになった。


────それでは、さようなら。決して相容れない、無限の愛を与えるお方

────ええ、さようなら。決して相容れない、全ての愛を奪う女

お互い、世界が終わるまで、せいぜい果てなき快楽を追い求めるとしましょう────


カルデアやばくね?


◇その後

  • パールヴァティー幕間の物語『神妃が見守るものたち』
ジャンヌ(略)リリィジャックナーサリーバニヤンらちびっこサーヴァントの面々が、
アメリカの風物詩をまねてカルデア内でレモネードを歩きながら販売している中、子供姿で紛れていた(ジャック達からは「きれいなお姉さん(カーマ)の妹さん」という認識)。

カーマの悪辣さを知るパールヴァティーは当然不審に思うが、カーマの売るレモネードは正真正銘安全なもの。
パールヴァティーも疑いながらも飲んでみて味に高評価を出すが、そのレモネードの正体は、
ダ・ヴィンチちゃんも興味を示すほどの超栄養過多な霊体構成・燃焼魔力用リソースが詰め込まれたサーヴァントも太りかねない飲み物。
これによりちびっこ達からこのレモネードを買ったガネーシャアシュヴァッターマンは飲んだだけで腹が膨れてしまっていた。
苦難のダイエットの末に水着化を果たした刑部姫は、ジナコから貰ったそれを飲んでしまった結果、図らずもリバウンドしていた。

カーマとしては実害のない軽いパールヴァティーへの嫌がらせといたずらのつもりだったが、
パールヴァディーの依り代もまた、体重と日々格闘している間桐桜

ぶち切れられたパールヴァティーに折檻され、捨て台詞を吐いて逃走。
精神は肉体に引っ張られることもあってか、赤いヒトが食堂にプリンがあると言っていたという話をジャックから聞くと、食堂に直行していた。
負けたらギャグ要員…



そして…



◆カーマ(アヴェンジャー



ふふふ……私を甘く見たことを後悔させてやりますよ

水着を着るついでに、もう一つの側面のほうを押し出す調整をして、と……

今の私はもはやカーマではないのかもしれません。
すなわち、夏の魔王マーラ、ここに見参! です!

え、あまり変わってない?おかしいなあ……。



パールヴァティーへの対抗心剥き出しに霊基変換して水着デビューしたカーマさん。
動機が一応復讐心なのでクラスはアヴェンジャーだが、まさかの「中立」属性にジョブチェンジ。
例によって肉体は可変式で、再臨状態により見た目が変わるのも同様。


属性:中立・悪
夏なので普段より自由度が増している。

◆ステータス・スキル(アヴェンジャー)

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
B C+ A EX D EX

攻撃性能が上がったが、防御力が下がっている(ここ重要)。

●クラス別スキル(アヴェンジャー)

対魔力:A
騎乗:A
上述の通り。特に変動はない。

単独顕現:C
獣の権能。なぜかランクダウンしている。

復讐者:B
復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。
周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにアヴェンジャーの力へと変わる。

忘却補正:B
人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの攻撃はクリティカル効果を強化させる。

自己回復(魔力):A
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。魔力を微量ながら毎ターン回復する。

●保有スキル(アヴェンジャー)

魔王の神核(?):B

マカラ・フローティング:A
夏の水遊びにうってつけのスキル。
カーマはインド神話における海獣マカラに関連する存在だとも言われる。
マカラは水神ヴァルナやガンジスの女神ガンガーの乗騎(ヴァーハナ)でもあり、すなわち水を操る力を持つ。
夏の彼女が乗り回すワニやサメに似た形の謎フロートは、心地好いぷかぷかを演出すると共に、
いかなる荒波も乗り越え、ときには水上バイク以上の運動性能を発揮するという。

真夏の海のマーラ:EX
魔王の夏の本気を示すスキル。
マーラ・パーピーヤスの夏バージョンとも言える。
普段のやる気のないダウナーな部分が減少し、
行動が若干ながらアクティブ化。
普段なら「面倒くさいから嫌です」とジト目で拒否されるようなことも、まあ、夏ですし?
の一言でやってくれるようになる、かも。

虚ろなる魔:EX
アヴェンジャーの霊基を得た結果、シヴァに焼かれ宇宙と繋がったカーマの在り方は、依り代の少女の持つ希有な魔術属性とさらに深く結びついてしまった。
これにより夏の彼女は特殊な魔力操作による攻撃を行う。
堕落の炎は決して消えないが、このスキルの影響により「あるが、ない」様相に近付いている。
第三再臨において、彼女の身を焼く炎が「少なくなっているように見える」のはそのためである。

宝具(アヴェンジャー)


愛もていたるは恋夏なり(カーマ・ルーパーストラ)
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2~10 最大補足:10人


大活躍ターイム!

夏の堕落はチャーミング! 咲き誇れ恋の花、出会いの渚に煩悩燦々!

夏の花の矢、面倒くさいから纏めてどうぞ! あれ、何か出てきましたね?

愛もていたるは恋夏なり(カーマ・ルーパーストラ)』!!


堕落チャーンス!

魔王の誘惑、如何です? 恋を飾るは花の冠。真夏の夜に堕落咲き。

これが夏の魔王の、美しき武器! 出でよ! 何か分かんない奴!

愛もていたるは恋夏なり(カーマ・ルーパーストラ)』!!


カーマの持つ花の矢(サンモーハナ)が夏らしく姿を変えたもの。
美少女に最もよく似合う可愛い浮き輪。それは見る者を恋に落とす武器と言っても過言ではない。
この宝具がヒットすると、堕落パワーが影の巨人のような姿になって溢れ出す。
なぜそうなるのかは彼女自身にもよくわかっていない。
ルーパーストラは「炎の武器を持つ者」というカーマの別名である。


恋もて堕とすは愛果てなり(マーラ・シューニャター)
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2~10 最大補足:100人


果てに愛が無いとでも?

愛の世界、燃える宇宙。望む全ては花弁と舞いて、虚無の堕落に焼かれて溶ける。

欲が燃え果て、残るは虚ろ。無明の中に、愛のみが満つ。煩悩無量誓願断……

恋もて堕とすは愛果てなり(マーラ・シューニャター)


マーラの側面が表に出た状態で行われる堕落への誘い。
愛の果てに至る暗黒の宇宙。
それは通常時と意味的には変わらないものであるが、
現在の霊基の特性により、より深く、より虚ろなものとして現れる。
ここに堕ちたものが脱出することは不可能。
その空間は炎が変じた虚ろだとも言える。
人々を派手に焼き尽くす愛炎の代わりに、静かに音もなく焼き溶かす虚炎の闇。


◆概要(アヴェンジャー)

カーマは考えていた。
とりあえずケーキでも与えておけば大人しくなる愛玩動物子供枠として最近は認知されているらしく、
昔はあれだけ警戒していたパールヴァティーでさえ最近は「カーマ? 最近はなんだか微笑ましいですよねぇ」などといった生温かい目で見るようになっていた。

故にカーマはここらで一発愛の神としてではなく、堕落の神として本気を見せてやろう、
あと微笑ましく生暖かい目で見守るパールヴァティーたちに復讐すべく、魔王マーラとして覚醒した。


夏だからということで普段より積極的に堕落の途へ誘おうとしている…

ように見えるが、傍から見ても普段のカーマとなにも変わってないのが恐ろしい、と皆は頷きあうのであった。


2年連続となるビーストⅢの水着参戦。
再臨段階が上がるごとに外見年齢が上がっていき、ロリ(第一段階)→少女(第二段階)→女性・「体なきもの」(第三段階)となるのはアサシンのカーマと同じ。
ただし第三段階は、身を焼く炎が「少なくなっているように見える」ため、 大事なところだけ隠してあとは何も着てない という恐ろしく危ない格好になっている。よくこれ林檎通したな

ちなみに第一段階は浮き輪に花冠と完全エンジョイモードで、第二段階では肩にインコを乗せている。高速でゲーミング回転するカカポではない。


イベントでは何やら色々企んでいるようだが、とりあえず素直に主人公一行に協力してくれる。というかいつの間にか居着いていた

直前で重要な選択肢を間違えるとキング・クリムゾンしてくれたり、サーヴァントであるにも関わらず「影」を使ったりと色々と攻撃面では強化されている様子。

中盤以降はなぎこさんと謎の友情(本人は否定)を育んだりマスターを籠絡しようと動いていたが、特に裏切るようなこともなく最後まで普通に頼れる味方だった。







さて、カーマがマスターをあの手この手で籠絡しようとすると、最終的にパールヴァティーが出張ってくるのがお約束だったが、
今回はパールさんが出張ってくることはもちろん、止めようとすることもなかった。

曰く、今のカーマには危険がないとか。


その理由は…


チョロいです。


今回のカーマは、マスターを堕落させるために魔王の成分を多くしているのだが、
同時に「全人類を堕落させる」ビーストの権能を「マスター個人を堕落させる」という本来の仕様(対大多数)ではない使い方をした結果、
不具合を起こしており、バランスが崩れているのだという。

その状態でカーマさんは攻撃力、もといマスターを「堕とす」方に全振りしてしまったため、
防御力皆無のチョロチョロヒロインと化してしまっていたのだった。

何が酷いってマスタースキルを他のサーヴァントに使うだけで勘違いしてフリーズするレベル。
魔王ぶってマスターに絡みに行っては、善意(好意)のカウンターを受けて瞬く間に撃沈する様は最早様式美である。

こんな調子なので当然懐柔するのも楽勝。主人公の精神セコム達も彼女は完全に素通しなので無害なのは共通の認識のようだ*2
なお、ゲーム的にも絆5まで1エリちゃん+初出★5のイベント特効つきなのでとてもチョロい
ちなみに依代の影響からか村正にも超弱い。


性能的にはArts全体宝具持ちのアヴェンジャー。
攻撃力全振りということでATK上位とHP下位でそれぞれ星5中2位のステータスとなっている。
宝具の魅了特攻と初出の「愛炎」状態に対する特攻の2種類の特攻を持ち、このうち「愛炎」については自身の第3スキル適用中に相手に付与する状態である。
「マカラ・フローティング」はAアップと2回の回避効果。どちらも3T持続で癖がなく使いやすい。
「虚ろなる魔」は宝具威力アップと全体魅了効果。全体魅了は特攻条件の誘発にも役立つ強力な効果だが宝具威力アップが3T持続とできるだけ長く使いたい効果なので少し切りどころに悩む。
「真夏の海のマーラ」はNPチャージと「愛炎」絡みの効果。NPチャージは最大50。
「愛炎」状態は自身の通常攻撃により相手に付与するデバフで、これの数ぶんの特攻も持つようになる。実質的には攻撃するたびに相手が柔らかくなるというように捉えれば良いだろう。


あまりのチョロさで何かと残念な面が目立つがその攻撃力は紛れもなく本物。Arts全体宝具持ち+ATK特化のアヴェンジャーということで、
とりあえずアルトリア・キャスター(と宝具レベルなど)さえ確保してしまえば変則以外の周回+αは大体この娘がアタッカーで事足りるようにもなる。
演出が長いが威力が安定しているスペース・イシュタルと役割もろかぶりだけど。


◆カーマ(ミステイク)


あの人との相性の相談ですか?いいんじゃないんです?知りませんけど
アーケードの方、まだ自身とは面識のないマスターの元へとやってきた彼女。本来の適性クラスであるアーチャーとして現界しており、姿は一貫してちびっこ形態のまま。
「恋の天使」を自称し、まだ何も知らぬマスターを籠絡しようと暗躍するが、案の定脇が甘くマスターからはただの痛い子として生暖かい目で見られている


◆ステータス・スキル(ミステイク)

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
C B+ B A+ C EX

対魔力:A
騎乗:A
単独顕現:C
愛神の神核:B
女神の恩恵:B
身体無き者:EX
マーラ・パーピーヤス:EX


宝具(ミステイク)

甘蔗の弓、愛神の花矢(カーマ・サンモーハナ)

ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:2~10 最大補足:1人

演出や他人にあまり使いたがらない点は本家アサシンとほぼ同様。
一応恋の天使を名乗っているため「綺麗に恋が成就する」という触れ込みではあるが、実際は「欲望が叶った結果堕落する」という方向で出力されている模様。


性能としては、
アーケードにおいて広い戦場で飛び道具を放てるアーチャーというだけで割と勝ち組であり、
一時的にクラス相性をアサシンにするスキルもあって不利対面でも有利を取りやすい。
魅了?スキルによる魅了は持ってないし、基本攻撃宝具が決まれば死ぬゲームなので…

◆補足・余談


  • 天海について
信綱に術式を仕掛けた他、カーマ/マーラの出現にいち早く気付く、春日局が重要になると見抜き、その魂を逃がすなど、今回の影のMVPとも言える南光坊天海だが、
FGOにゲスト参戦しているぐだぐだ軸ではその正体は明智光秀とされている(余談だが、天海=光秀説は現実でも時折囁かれる説である。)。
織田信長を殺した男である光秀は、即ち「第六天魔王を殺した男」であり、概念的に言えばマーラの天敵である。
また、天海としての主君に当たる徳川家光は血筋を辿れば織田家に属するものであり、また春日局に至ってはかつての重臣の娘に当たる。
よりにもよってそんな奴がいる場所に目を付けてしまった時点で敗北は決定していたのかもしれない。

  • 出現の理由
マーラの比率が大きくなったことでビーストと化したカーマ/マーラだが、本来であればシヴァ達が睨みを利かせているため、マーラが現れることはないはずだった。
それについてパールヴァティーは、インドの神性全体に影響を与えるような何かがこの地球で起きているのかもしれないと推測していた。

折しもこのイベントの後に訪れることになるインド異聞帯では、アルジュナ・オルタによってすべての神性が取り込まれるという事態になっており、
それによってマーラ顕現に対する障害がなくなったことが推測されている。
一説では、愛による堕落を齎して欲を満たすカーマ/マーラは、その異聞帯の神に存在そのものを邪悪・不出来とみなされて放逐されたとも。

  • 天敵?
マーラ自身の宿敵といえばご存知お釈迦さまが既に『Fate』には登場しているのだが、
言葉で匂わす程度の言及しかしていないため、互いの関係性やどう思っているかなどかは不明。
今回は疑似鯖な上にカーマの要素が入っているため公式からの説明は避けられたのだろう。
ちなみに性能面では「菩提樹の悟り」という出自も性能もメタ極まりないスキルのおかげでマーラにとっては相性最悪の天敵。
ちなみにお釈迦さまがマーラを退散させたのは、この菩提樹での悟りを習得する前の修行時代の頃である。
伝承では以降もたびたびマーラはお釈迦様を攻撃しているが、そのたびに退けられている。

  • 扱い
    • 道中、主人公一行に度々絡むも、大物感を存分に発揮するキアラに舌戦で押され気味
    • 信綱の裏切りは見抜いていたものの、脅威にはならないと泳がせていた慢心ぶり
    • 追い詰められた焦りで大奥との接続を断ってしまい、春日局に大奥の支配権を奪われる盛大なうっかり
    • 吹き飛ばされる最中、全力で泣き言を吐きつつ、気合の入った一枚絵でエロ可愛い 泣き顔を晒す。しかも差分が3枚
スケールや目的自体は人類悪と呼ぶにふさわしく、実際カルデアを壊滅一歩手前まで追いつめていたカーマ/マーラであるが、イベントでの上記の要素などから、
「小物くさい」「愛すべき小物」「ヘタレ」「ポンコツ」「愛玩系ビースト」「ビーストⅢの可愛い方」​「倒して申し訳ない気持ちになった」という残念評価が定着してしまっている。
このあたり、依り代の持つ「ヒロイン属性」と「遠坂の血」が作用した結果と言えるかもしれない。
そして水着カーマのあまりのチョロさでより愛玩動物及び益獣扱いが加速することに。

  • 性別
上のほうに、「もしかしたらスキルで性別くらいは変えられるかもしれない」と書いてあったがなんと公式がやっちゃった。
幕間の物語「愛神様は働かない」にて、どんな選択肢を選んだかによって少年・青年・魔王それぞれのサイズの男の子のカーマが登場する。戦闘中にカットインも入れる。けど霊衣とかは無いのが残念。
これ以前にカーマの絵師様(礼装「デンジャラス・ビースト」と同じ)が「もしカーマが男だったら」みたいなイラストをTwitterにアップしていたのが原因と思われる。


追記・修正は仕事で貧乏くじを引かされて色々拗らせてからお願いします。

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最終更新:2025年05月08日 14:26

*1 全くの余談だが、あのカーマ軍団のイラストの中には、 まぁ、アレだけいっぱいいりゃあね…

*2 レディ・アヴァロンのバレンタイン台詞で「主人公の夢の中にお邪魔するのに相当苦労した」という台詞があることから、味方だからチェックが甘いとかそういうこともなく、本当に無害と見なされているらしい。夢魔(との混血)より無害な魔王とは。