カゲの女王

登録日:2011/08/26 Fri 01:24:02
更新日:2025/02/15 Sat 23:26:16
所要時間:約 3 分で読めます






※この項目には『ペーパーマリオRPG』の大きなネタバレがあります。























天より おつる 星のかがやき

天の ことわりを 知り

星の ことわりを 知り

ワザを もって 石に やどす

星のチカラが やどりし 石を

7つ すべてを つくりしは

おお いだいなる われらが

ヤミと カゲの あるじよ

カゲの女王とは、『ペーパーマリオRPG』に登場するキャラクター。
同作のラスボスを務める。マリオシリーズでもかなり珍しい女性のラスボス。

概要

ゴロツキタウン地下の1000年のトビラの奥、やみのきゅうでんで封印されている太古の魔物。吹き出しの色とSEは独自のものになっている。
宝物があるという噂は嘘で、ゴロツキタウンより前にあった街を滅ぼしたとされる「おそろしいわざわい」の正体。

見た目はかなりでかいが、ペーパー故かかなり薄っぺらい。
他キャラクターのような愛嬌は皆無でまさに恐ろしい。

言い伝えでは世界を支配していたが、キノピオクリボーノコノコテレサの4人の勇者が封印した。
勇者達はその際隙を突かれて呪いをかけられ、スターストーンを手放すと黒い箱が現れて閉じ込められてしまうようになってしまった。*1
スターストーンは魔物が力を増幅するために作ったものであり、勇者が奪って使うことにより封印した。封印を解くには再びスターストーンを集める必要があった。
そして、「復活させた者の命令を聞く」と聞かされたバツガルフはそれを狙い、世界征服を企んでいた。 


本編中では、マリオ達に追い詰められたバツガルフが己の目的を果たすべく復活させた。
そしてカゲの女王は、魂の入れ物となる肉体としてピーチ姫と融合したのであった。
彼女に融合させられたピーチ姫は漆黒のドレスを身に纏い、赤い宝石のついたティアラを付け、マントを羽織った姿へと変化。髪型も変わり、毒々しい色の口紅やアイシャドウで容貌を彩っている。
更に顔色もまるで死人のように悪くなり、魔法発動時に目が赤く光るようになった。

バツガルフはマリオを撃退させようと命令するが…


さあ 魔女よ…
あのものどもを けちらすのだっ!!

この わらわに めいれいを 下そうとは…
そちは いったい なにものじゃ…?

どういうことだ!?
よみがえらせたものの めいれいを
きくはずではなかったのか?

いや いまは そんなことを
いってる場合では ないわ!
ツベコベいわずにいうことを きけ!
さもなければ おまえを ふたたび
地のそこに ふうじこめ…

その不遜な態度に怒ったカゲの女王があっさり雷一発で彼を頭だけにしてしまった。


みのほども わきまえず
わらわに さしずしようとは
なんたる ぶれい

そのままバツガルフを消滅させた。*2
「復活させた者の命令を聞く」というのも、バツガルフを利用するためにマジョリンがついたウソにすぎなかった。

その後カゲ三人組が現れ、今回の一連の事件がマジョリンが企んだものであることが判明。どうやらビビアンやランペルには知らされていなかったようだが。マリリンは何を考えているのか分からない。


ステータス

戦闘では、いくつか段階がある。
共通してHPは150、攻撃力7。
どの段階でものしりをしたかで、後にものしりリストを見返した時の姿も異なる。*3

第一段階


わらわに いどむとは
なんと おろかな…

そのおろかさ…
自らの しを もって
つぐなうが いい…

戦闘開始直後。黒ピーチ姫の姿。防御力0。
王冠を被っているがジャンプで踏むことは可能。
ちなみに、ここでチャージ(同名のバッジによる追加項目)等を駆使し、一度に150以上ダメージを与えても、HPが111に留まり1ターンキルにはならない。
リメイク版では次の段階に移行するまで必要なダメージ量が増えており、更に多く減らす必要がある。おおよそHP80の手前辺りでイベントが発生するようになった。

前衛か後衛のどちらかに攻撃。
威力自体はそこまで高くないが発生が早くガードのタイミングが掴み辛い。
リメイク版では魔法攻撃全般の仕様変更により防御無視となったため中々手痛い一撃になっている。

  • 女王の手召喚
女王の手を出して攻撃する。片手のHP吸収か、引きずり込みの3回攻撃。
引きずり込みは1回につき3ダメージ×3で合計9ダメージ。

  • 能力上昇
攻撃力と防御力を3ずつ上昇させる。
この状態で引きずり込みを食らうと6×3なので、驚愕の18ダメージを受けてしまう。
こちらも対抗してムキムキボディを使いたい……所だが、リメイク版では雷をはじめとした魔法攻撃が防御力を貫通してくるので、ガード以外ではピンチデマモール、ナマクラヤイバー等によるダメージ減少しか対抗策が無い。

第二段階


この すがたで あれば
そちの こうげきなぞは
虫に さされたほどにも きかぬ
この すがたを わらわに とらせたことを
こうえいに おもいながら
しんでいくが よいぞ

ホーッホッホッホッホッホッホッホッホ!

しばらくすると、最初に出てきたカゲの女王が黒ピーチ姫を守る背後霊のような姿で現れる。
この状態では、ダメージを与えられない。また何回か攻撃すると観客を吸収して全快し、イベントに入る。
この仕様の関係で、HP5マリオを使っていても1ターンで倒せず、HPの低さゆえに逆に倒されるリスクが上がる。ノコタロウのコウラのまもりなどで対処するとよい。
ここから本体だけでなく女王の手も攻撃してくるほか、BGMも変化する。

  • 女王のいき
ダメージは4程度と低いが、食らうと毒、混乱、ステータスアップ無効状態のいずれかになる。
必ずガードしよう。

  • チャージ
そのターンはチャージし、次のターンで前衛と後衛になんと攻撃力14の衝撃波を放ってくる。カゲがくれで回避すること。

  • 女王の手(両手)
HP5。片手ずつ行動。平手打ちで潰すか、体力吸収をする。

  • 女王の手(大量)
HP8。前衛に向かって4回突撃してくるか、引きずり込んでくる。


絶望的状況の中、スターストーンが飛び立ち、各地に住む住民の願いを届け、女王の守りを無効化する。このシーンはかなり感動的。
そしてピーチ姫の魂が抵抗し、その力でマリオ達も全快する。

第三段階


な なんじゃと…
わ… わらわの この体に
キズが つくとは…

おのれ~~~っ!

ここから本戦開始。防御力1。
観客がほぼ全滅状態だが、開始直後はビンゴが100%シャインが当たる仕様になっているため、さらに全快して観客も戻るようになっている。
攻撃は第二段階と同じ。
なお、手にも攻撃が通用するようになるが、倒してもしばらくすると復活するので無視するか、全体攻撃で一掃するかはお好みで。
久々の目覚めから間もないからか実は眠りに対する耐性が存在せず、ネムラセフミィによる眠り状態が通じる上にうまく眠り状態をひくと5ターンほど眠ってしまう。

リメイク版では前述の通り、魔法攻撃の類が防御力を貫通するようになった為、原作よりも難易度が急上昇。
なにしろ大半の攻撃がムキムキボディでも軽減できず、しかも軽減不可ということは吸収攻撃の回復量もそれだけ多くなる。
必然的にダメージレースが更に厳しくなっており、こまめな回復が欠かせない。
この関係でチャージ攻撃のカゲがくれでの回避が罠となっており、両腕出現→軽減不能の吸収でダメージレースが一気に不利に傾くことになってしまう。
第一段階との戦闘前にボウギョプラス、ナイスデボウギョ等のバッジは外しておき、火力系に寄せて短期決戦を狙うことも選択肢に入れて良いだろう。

なお、彼女を倒して得られるスターポイント(経験値)は、こちらのレベルに問わずたったの1
リメイク版ではスターポイントは無くなり、代わりに200コインが貰える。


余談

  • 100階ダンジョンには女王よりステータスの高いゾンババが存在しているが、伝承によると女王の使い魔だったらしい。
    実際、スターストーンを通した声援による弱体化が無ければ彼女に傷を与える手立てはこの世に存在しなかったので、マリオ史上最強の敵だったのかもしれない。

  • バツガルフが逃げ出したところを追いかけずに引き返し、ゴロツキタウン地下のミステールに進むべき道を聞くと怒られてしまう。

  • カゲ三人組は女王を復活させておきながら、その強さを過信していたためかマリオ達と戦う彼女に加勢しない。せっかく復活させたのにそれでいいのかマジョリン。
    もっともほんの僅か前にマリオ達に敗れて満身創痍だったことを考えると仮に加勢した所で、前作クリキング戦でのクリレッド&クリブルーのような残念な状態になっていたかもしれないが。

  • 戦闘前にわらわのしもべにならないかと持ち掛けられるが、これに「しもべになる」と答えるとゲームオーバーになるので気を付けよう。
    この手の選択肢でよくある再確認や仲間の引き止めといった類の演出はなく、しもべになるを選んだ時点で一発アウト。安易なボケは許されない。
    シリアスを極めた状況であるだけに初見で引っかかるプレイヤーはさほど多くないと思われるが…
    流石にまずかったのか、次回作同様の質問は何度か確認が入るようになっていたり、シリーズ6作目の同様の質問ではどの選択肢を選んでも同じ展開になりゲームが進むようになっていたりする。
    まぁその6作目は選択肢をミスると即ゲームオーバーの場面が頻発するのだが。

  • Switchのリメイク版では、勝敗問わず彼女との戦闘後に入口直通のドカンが生える。アイテムが心もとなく勝てそうにない場合でも準備をし直しに戻ることが可能。

  • 漫画『スーパーマリオくん』では顔つきがゲーム版と異なり、吊り上がった眼と鋭い牙が生え揃った大口という後の作品の登場したコウモリの魔王を彷彿とさせる凶悪な姿になっている。
    ゲーム版同様ピーチ姫に憑依して復活し、自身を利用しようとしたメガバッテン軍を叩きのめした後でマリオ達と対決する。
    自発的にボケを披露したりマリオのボケに乗ってノリツッコミするといったコミカルな面も見せるが戦闘力は桁違いに高く、多彩な技でマリオ達を徹底的に痛めつけ諦めてしもべになることを選んでしまいそうなほどに追い詰めるが、スターストーンがマリオの仲間たちの声援を届けたことで形勢を逆転され、最期は自らの毒の息を跳ね返され弱体化したところにマリオ達の合体技を受けて倒された。
    ちなみに別冊コロコロに掲載された後日譚には『ヒゲの女王』なる女王なのにヒゲが生えてておかしいパロディキャラが登場するが、その正体は…。

  • スマブラSPではスピリットとして登場。
    こちらはピーチ姫に憑依した立ち絵を採用されており、攻撃属性でACE級。
    呼び出しのみで素材としてビビアンの台座、ゲンガーの台座が必要。



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妾の下僕になれば、悪い記事にはならぬぞ。


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最終更新:2025年02月15日 23:26

*1 このエピソードはゴロツキタウン東エリアにいる吟遊詩人から聞く事ができる。作中では4人の勇者の故郷の近辺に黒い箱があり、マリオに様々な力を与えてくれる。そう、あのペラ魔人の正体は勇者の成れの果てなのだ。丁度性格も一致する。

*2 なおバツガルフはエンディング後、頭だけの状態だが生存していたことが判明する。

*3 フランクリの家のゴミ箱で得た場合、変身後の姿が登録される。リメイク版では「カゲの女王(ピーチ姫)」「カゲの女王(変身後)」の2種類がリストに登録されるようになった。