登録日:2011/11/07 Mon 20:04:37
更新日:2025/04/18 Fri 00:22:44
所要時間:約 6 分で読めます
変幻自在の奇妙な宇宙人ギャグに、きみはついていけるか!?
うちゅう人 田中太郎とは、月刊
コロコロコミックにて1998年から2004年にかけて6年間連載していたマンガ。
作者は後に『
ミラクルボール』や『ゴロロ』、『ゾゾゾ ゾンビーくん』を連載するながとしやすなり。
◆概要
ギャグマンガであり、シリアスな場面は皆無といって良い。
太郎がなんらかの問題を起こすorタカシが
テスト中に
トイレに行きたい、学校に遅刻しそう等のピンチに陥るのを導入として、太郎がそれに乗っかる形で様々なボケをタカシに浴びせかける。
基本的にタカシは報われないまま終わる。時代故か、
下ネタもよく登場する。
ただし後半からはネタ切れになっているのか、同じようなタイプのギャグで占められた使い回しのような展開が多い。
何かと太郎が鬼畜過ぎて理不尽な展開が多いが、(少なくとも当時の)小学生だと面白さが理解出来るはず…。
単行本には連載物のオリジナルストーリーが掲載されている。
後の作品はキャラの頭身は高めだが、この作品では低い。
と言っても連載初期の画風はまだ比較的等身が高めとなっている。
なお本誌連載時には煽りとして
「この作品はアニメ化・ゲーム化・映画化を目指します!」という謎の宣言が書かれるのがお約束になっていた。
そして公約通りおはスタで
アニメ化したり、トレーディングフィギュアが登場したりとなかなかの人気だった。
また、ひっそりと
ゲームボーイ時代にゲーム化(異例のキャラ物RPGツクール化とも言える)も果たしており、コロコロのクイズ付録で連載マンガの主人公を全員出して「この中でゲーム化していないのはどのマンガ?」というクイズでは明らかにフェイントを担っていた(正解はキヨハラくん)。
そして、残る映画化だけはついぞ実現しなかった。
連載終了後に10年以上経過した2018年には
最終回後の後日談を描いた
読み切りが『
コロコロアニキ』にて掲載された。
そして、2022年からは『コロコロイチバン!』において主人公達の学年設定を下げた実質的なリブートの新作『3年3組田中太郎』の連載が開始されている。
◆登場人物
CV:パンチユーホー
戸成
小学校に転校してきた
宇宙人。
髪の毛は生えてなく、水色の肌と球形の顔、エルフ耳に頭頂部に生えている一本の黄色いツノが特徴。常に「
た」と大きくかかれた
Tシャツを着用している。
常に瞳孔が開ききっているような目をしており、殆どの場面で無表情。
無口で台詞も自発的に喋る事は少なく、アクションを起こす事が殆ど。
……と言うのは初期の頃の話で、転校して馴染んできたからなのか、次第に喋るようになり表情も豊かになった。
家族は意外と多く、更に小学生にして妻子持ち。
タカシの事は終始振り回しているが、本人は親友と明言している。
能力として頭と胴体が分離したり、腕(たまに脚も)を伸ばせたり、背中にハンドルを付ける事で尻からカプセルを出す事が可能。このことから
ロボット疑惑がかけられたこともある。
顔は大量にある。また、腕を伸ばしてカンチョーするのが特技であり趣味。
学校に「たろう部」なる何をするかは不明な部活を作る。
CV:松本さち
コロコロのギャグマンガにはほぼ確実にいる読者視点の常識的な男子小学生。元ヤン教師を演じた俳優とは多分関係ない。
成績はのび太に毛が生えた程度で、授業中の居眠り等も多い。
太郎によって
無人島(に見せかけた箱庭空間)に遭難したりと何かと太郎に振り回されてばかりだが、太郎の事は彼と同様にかけがえのない友人だと思っている。
太郎によってたろう部の一員に。
CV:
西村ちなみ
タカシが惚れている女子。
タカシとは時おり
プール等にデートしたりしているが、特に
フラグとかは無さそう。
コロコロにしては貴重なお色気シーン持ち。
しかし、後半辺りになるとだんだん出番が減っていき空気化。
マンガではパーマがかかったようなショートヘアだが、アニメでは活発そうな
ツインテールへ変貌。名前だけ同じの完全なる別人に。
マンガでも後半は髪は多少カーブがかかったストレートになり、性格もおとなしめだったのが活発になった。
CV:横手久美子(現:氷青)
ぽっちゃりした体型が特徴のタカシの友人……の筈だが、ほぼ脇役。
巨大なカエル型
宇宙人。太郎の従兄弟。カエルだがカナヅチ。一方で重量挙げ大会で優勝するなど、腕力はかなりある。
太郎が作ったたろう部の一員。
CV:
堀内賢雄
黄色いにボディに凶悪そうな顔の
宇宙人。語尾に「~メチャ」を付けて話す。ゴロロの世界観に混じっていても全く違和感が無いと思う。
地球を破壊しに来た筈だが、宇宙船を壊され地球に居着き、
小学校に馴染む。名前ほど悪さは感じさせず、プリン大好き。
太郎の事は何かと目の仇にするが、いつもあしらわれる。太郎と勝負した時は次号にもつれ込む詐欺により敗北した。
次作
ミラクルボールでもメチャワル星人が特別編で登場している。地球の事は知らないようなので
パラレルワールドか、田中太郎より前の時代か、はたまた同種の別人か。
やはり地球を破壊しようとしたが、武蔵丸三中ナインがそれぞれ意図せず起こした奇跡の力により人知れず撃退される。
太郎の妻。髪はカールがかかった
ツインテール。
この手のキャラに漏れず、普段は優しいが怒ると作中一怖い。
太郎と花子の息子。兄弟が大勢いる。
アカ太郎、アオ太郎、ミド太郎、キ太郎、ピンク太郎の五人によって構成されている謎のチーム。太郎が分裂変身した姿。基本的に役立たず。
実は20人もの軍団であったことが後に判明する。
+
|
隊員名簿 |
◇アカ太郎
熱血リーダー。月光仮面よろしく口元をマスクで覆っている。
◇アオ太郎
やせ。額の手裏剣が特徴。
◇キ太郎
デブ。額のフォークが特徴。
◇ピンク太郎
お色気攻撃が得意な女の子。ダイエット中らしい。
◇ミド太郎
暗算が得意。
◇チャ太郎
いつも鼻水たらしている見習いだが、そのくせ一番強い。
◇ホワイト太郎
正義感の塊のような青年。聖闘士星矢よろしく額に翼がある。
◇ブラック太郎
クールな二枚目キャラ。
◇キン太郎
額の\マークと金色のスーツが眩しい成金デブ。
◇ギン太郎
アンテナ付きマスクに光線銃を構えた科学者キャラ。
◇ミズイロ太郎
星が好きな少年。
◇オレンジ太郎
花が好きな女の子。
◇ムラサキ太郎
パンチパーマの不良。
◇コン太郎
メガネをかけたガリ勉。
◇キミドリ太郎
環境問題にうるさい。
◇コゲチャ太郎
頭にせんべいをくっつけたおじいちゃんキャラ。
◇ハイイロ太郎
額にガイコツをくっつけた根暗キャラ。
◇ハダイロ太郎
マッチョなスポーツマンタイプ。
◇クリーム太郎
おしゃれにうるさいお嬢様キャラ。
◇トウメイ太郎
変身した太郎本人。天使を思わせる外見で、透明なので人には見えない。
|
兄や弟等、かなり多い。また、太郎とは違って髪の毛が生えている。
ただし、父と母は一つの身体に二つの顔がついている描写があったり、かと思えば別々にいたりと謎の存在
CV:坂口候一
ピンクの肌にパラボラアンテナが生えた禿頭の波平タイプのおやじ。常に笑顔。
実は大宇宙カンフー大会100年連続チャンピオンというその道の生ける伝説。(この功績から、彼の年齢は少なく見積もっても120歳以上ということになる)
CV:土屋トシヒデ
ハゲ。アニメではオリキャラの女教頭の方が遥かに目立っていた。
CV:加藤優子(現:加藤有生子)
頭と
おっぱいがバカでかい人。
◆最終回
基本的にギャグで構成されている本作だが、最終話だけはシリアス。
腕を伸ばして高い所の窓を拭いてもらうよう太郎に頼むタカシだったが、太郎は腕があと1回しか伸ばせないと告白して断る。
太郎はその代わりに大量のイスを持って来たが、そのせいでタカシは
プールに落下し、風邪をひいてしまう。
そしてタカシは言ってしまう。
「おまえなんか地球から出ていけ!! しょせん、地球人と宇宙人は、心が通じあわないんだ――!!」
そして数日後、タカシが風邪で学校を休んでいる間に、太郎が宇宙へと帰った事をきょう子から告げられた。
太郎から送られたビデオレターも空しく、親友を突然失ってしまったタカシは学校から出された課題の
将来の夢について書く作文もやる気が起きなく、
ゲームをしてても何をしても無気力に過ごす日々。
そんな中、街を歩いている不良が雑誌の
宇宙人についての記事を否定する。
「今言ったコト、取り消せーっ!!!」
それを聞いたタカシは
宇宙人はいると不良に力説しケンカを売るが、それにキレた不良にボコボコにされる。
その時に気付く。
(そうか……!! いつもふざけたりイタズラしてると思っていたけど………、ああして、ギャグや笑いを演じることで助けてくれてたんだ……!! わかってやれなくてゴメン……太郎!)
ボコボコにされて尚、タカシは引き下がらない。そんなタカシに不良は止めをさそうとする、が。
タカシ――――!!
突如空から伸びてきた腕が不良を撃退する。
そしてその腕には
タカシ 今まで
ありがとう。
ボクたちは
ずっと親友です。
タカシに対する感謝の気持ちが書かれていた。
それを見て太郎の事を本当の親友だと再認識したタカシは宇宙へと帰っていく腕を見送り、将来宇宙飛行士になって太郎に会いに行く事を決意するのだった。
ボクは将来、宇宙飛行士になりたいです。
そしてロケットに乗って、宇宙へ行くのです。
それはなぜかというと、
ぼくの親友太郎に……、
うちゅう人田中太郎に、もう一度会いたいからです。
追記・修正。突然発生してきた、謎のボタンである。
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- 1話と2話はすごい太郎が不気味でちょっと怖かったな。だんだん絵がソフトになってって怖くなくなったけど -- 名無しさん (2016-10-24 08:13:58)
- 懐かしい -- 名無しさん (2019-03-03 23:41:24)
- アニメ版だと、たかしの母ちゃんがエロい -- 名無しさん (2020-04-24 00:18:48)
- 名前の元ネタは反町隆史、深田恭子、竹野内豊。 -- 名無しさん (2020-07-10 15:47:41)
- なぜかいきつけのネットカフェに入荷してた -- 名無しさん (2022-03-19 18:51:00)
- コメント欄に注意書きが書かれるほどにヤバかったのか? -- 名無しさん (2022-10-22 23:36:08)
- ↑作中ではタカシばかりが酷い目に遭い、騒動の発端になる太郎が何の咎めも受けないから評判が悪い。 -- 名無しさん (2022-12-10 06:36:42)
- ↑評判が悪いは違う。松本しげのぶの米欄にも上がってる作品データベースでのアンチ意見に乗じて叩く奴が多くて悪目立ちしているって話。アンチの声が全てではない。 -- 名無しさん (2023-01-02 17:28:36)
- そもそも天才バカボンとか田中太郎以上に不条理で鬼畜な漫画の例が過去にいくつもあるのに田中太郎を殊更に取り上げていじめだのと「道徳的な観念」で叩いてる時点でおかしい。デデププでもニコニコ大百科掲示板で似たような批判があったあたり、漫画の世界にも善性やコンプラを求めてて実に道徳的だなと。 -- 名無しさん (2023-01-02 17:30:08)
- フィクションにまでそんなん求めないでほしいなぁ -- 名無しさん (2023-07-21 10:33:47)
- あつめ太郎だっけ。スケルトンver.とか熱心に収集してた記憶ある -- 名無しさん (2024-01-29 05:36:40)
- 田中太郎に限らずただただ悲惨な目に遭わせるだけでその原因作った奴が何も言われないギャグ漫画は叩かれるよ一時期の浦安鉄筋家族とか -- 名無しさん (2024-01-29 06:54:45)
- 上にもある天才バカボンを無視してそう書き込んでも説得力ねーよ -- 名無しさん (2024-02-10 08:08:22)
- アニメはやたら女性キャラが多くなってたな。いや確かに女っ気はきょうこちゃん以外にあんまりない漫画だったけどさ -- 名無しさん (2024-02-10 11:51:18)
- 「ロシアのこロシアはおそロシア~」は未だに脳裏を過ぎる -- 名無しさん (2024-02-13 15:31:21)
- 中期以降はだいぶ抑え目だったけど、初期の頃はだいぶブラックなネタも多かったイメージ。特に単行本2巻のタカシのデートを散々邪魔した挙げ句に最後にはきょう子をNTRして去っていくとか子供心ながらに「えぇ…?」って困惑しかなかった。 -- 名無しさん (2024-07-21 11:58:57)
- アニメは見た事あるっちゃあるが、内容自体は全くと言って覚えてないな。精々タカシがガチャポンのカプセルの中に入ってる弁当をチマチマ食べてるシーンを辛うじて覚えてるくらいしかない -- 名無しさん (2024-07-21 12:09:33)
- アニメ版で『UFOラーメン』がチェーン店という事実が明らかになったけど、クオリティは個人店並みだっていうの、企業努力の甲斐あってこそって感じだなぁ…。 -- 名無しさん (2024-10-19 06:11:57)
- 元はと言えば刀軍曹という荒らしが大暴れしたせいで警告文が付いてしまった。 -- 名無しさん (2024-11-03 22:53:40)
- これってエピソードの著作権云々大丈夫? -- 名無しさん (2025-02-15 07:28:54)
最終更新:2025年04月18日 00:22