登録日:2013/02/15 Fri 21:14:00 
更新日:2025/07/27 Sun 20:39:47
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四国旅客鉄道(
JR四国)とは、JR旅客鉄道会社の内、
四国島内と
岡山県の一部(1駅分)をエリアとしている鉄道会社である。
 
本社の所在地は香川県高松市。
目次
概要
いわゆるJR三島会社の一つで、鉄道建設・運輸施設整備支援機構から経営安定基金の支援を受けている。
人件費削減の為に車掌を契約社員にしたり、有人駅を無人駅にしたりする等、涙ぐましい努力を続けている。
民営化直後の時点で黒字路線は、
鉄道とバス路線の内、バスの松山高知急行線のみという程の
大赤字路線ばっかしであり、現在9つある鉄道路線において営業係数が黒字の路線は瀬戸大橋線を除いて
存在しない。
JR四国全体の1日分の売り上げが
岡山駅の1日売り上げとほぼ同じ、と言うのは嘘っぽい本当の話である。
2016年には2015年度の路線別の利用状況も発表され、JR四国を取り巻く厳しい状況が浮き彫りとなっている。
ただ幸いなのは、札幌近郊すら赤字な
JR北海道に比べれば
- 上記の通り本四備讃線は唯一の黒字路線である
- 区間別に見れば、予讃線も高松〜松山間が直接費用分では黒字である
- 土讃線(須崎以西を除く)と高徳線も営業係数が120台と、あと少しで黒字化出来そうなポジションにはある
- 第3セクターに移管した中村線や、阿佐東線のDMV化工事に伴う牟岐線の末端区間を除いて、民営化後は1度も赤字路線を廃線にしていない- これを維持しているのはJR各社では他にJR東海のみであり、JR四国は新幹線で稼げない事を考えると驚異的ですらある。
 
…という状況であり、救いようが無いという所までには至っていない。予土線?知らんな
現在は
JR九州に倣ってか、赤字の運輸部門を支えるべく不動産事業や飲食・ホテル事業に力を入れて順調に成長してきている他、2024年からは何故か警備保障事業にも参入した。
路線図
路線名は全て○○線という名称で、予讃線・土讃線・高徳線・徳島線は国鉄時代に付けられていた「本線」の名が外されている。
		| 路線記号 | 路線名 | 区間 | 営業キロ (km)
 | 
		| 在来線・幹線 | 
		| Y   U   S | 予讃線 | 高松 ~ 宇和島 | 297.6 | 
		| U | 向井原 ~ 内子 | 23.5 | 
		| U | 新谷 ~ 伊予大洲 | 5.9 | 
		| T | 高徳線 | 高松 ~ 徳島 | 74.5 | 
		| なし | 本四備讃線 | 児島 ~ 宇多津 | 18.1 | 
		| D   K | 土讃線 | 多度津 ~ 窪川 | 198.7 | 
		| 在来線・地方交通線 | 
		| U | 内子線 | 新谷 ~ 内子 | 5.3 | 
		| G | 予土線 | 若井 ~ 北宇和島 | 76.3 | 
		| N | 鳴門線 | 池谷 ~ 鳴門 | 8.5 | 
		| B | 徳島線 | 佃 ~ 佐古 | 67.5 | 
		| M | 牟岐線 | 徳島 ~ 阿波海南 | 77.8 | 
北海道新幹線が部分開通したので、
日本の中で唯一新幹線が通らない地域となった……
なお、北海道新幹線は開業したが、そのJR北海道はJR四国に輪をかけて赤字である。
そのため、地元やJR四国は四国新幹線設置を求めているが、今の所進展はない。
東海道新幹線の建設に尽力した国鉄元総裁の十河信二の地元なのに……
 
2006年には、JRグループの中で一番早く駅ナンバリングの導入を開始した。2025年現在、JRグループの中で全線全駅に駅番号を導入済みなのはJR四国が唯一である。
車両
詳細は各路線に任せるが、車両数が少ないこともあり、形式名はすべて私鉄のような4桁の数字表記となっている。
また、各形式に「クモハ」や「キハ」といった記号もつかない。
何気に先進技術の導入に積極的で、
- 世界初の、制御付き自然振り子式車体傾斜+気動車の組み合わせとなった2000系
- 空気ばね傾斜式が主流になったにもかかわらず、頑として振り子式を採用した↑の後継機の2700系
- JR近郊形初のVVVF車である7000系
といった車両が導入されている。
また、JR旅客会社の中では初となる保有電車の全VVVF化を達成した。
大規模な鉄道事業者では他に大手私鉄数社しか達成していない記録である。
余談
かつては駅構内でパン屋の「ウィリーウインキー」を展開していた。
また、多くの区間でワンマン運転を行っているが、かつては2両編成以上のワンマン運転は一切行わないという、厳格な方針を取っていた。
列車が2両以上の編成の場合、先頭以外の車両は締め切って回送扱いにして乗客が乗れないようにしている。
列車によっては始発駅は車掌乗務で途中駅からワンマン運転に切り替わり、途中駅から後方車両は締め切って乗客も全員前の車両に移動させられるなんて事もある。
安全上の理由だけでなく、後乗り前降りを徹底するためという理由もあるらしい。
ただ、2016年春のダイヤ改正からは少しずつ緩和されており、2両とも乗れるワンマン列車が増えてきている。
		| JR | こ う も く 項 目
 Kōmoku
 | 
		| ◀ | つ い き Tsuiki
 |  | しゅうせい Shūsei
 | ▶ | 
		| (冥殿県兄緒多市) | 
    
    
        
-  黒字化しようにもどこで稼ぐんだよって話だもんな  -- 名無しさん  (2014-03-01 20:57:12)
-  新幹線なんて必要ないだろ! というか意味がねぇよ!!  -- 名無しさん  (2015-01-10 18:33:33)
-  そもそも山が多すぎてどんだけ建設費用かかるんだよって話だよな、現状稼ぎもないのに何処から莫大な建設費捻出するんだよ  -- 名無しさん  (2015-04-03 09:05:07)
-  く、国からの補助金…(震え声)  -- 名無しさん  (2015-04-03 09:16:12)
-  JRマークが水色なのは西日本に吸収されても塗り替える手間を省くためだったんだな(震え声)  -- 名無しさん  (2016-08-19 11:25:08)
-  新幹線ならあるじゃないですか。排ガス出して時速85km/hでのんびり走る新幹線  -- 名無しさん  (2018-03-14 15:09:46)
-  一応新幹線は大分~松山~高松を結べば採算のめどはあるらしい。博多~大阪まで結べば山陽新幹線に代わる第二の交通網にはなるだろうけど。  -- 名無しさん  (2018-05-02 12:29:18)
 
 
最終更新:2025年07月27日 20:39