コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー

登録日:2009/08/21(金) 00:50:42
更新日:2020/03/21 Sat 15:08:28
所要時間:約 13 分で読めます




『コンプエース』にて連載されていたテレビアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』のコミカライズ作品。

作者は“たくま朋正”。
全五巻。


登場キャラクターや世界観はだいたい同じだが、『ギアス』の定義やストーリー展開が大きく異なる、いわゆるスターシステム。
タイトルから分かるかと思うが、本作の主人公は原作主人公ルルーシュの妹、ナナリーである。


多数のコミカライズ作品を持つ『コードギアス』だが、その大半は微妙である。
例えば『漫画版 反逆のルルーシュ』にはナイトメアが出ず迫力不足で、ルルーシュの極悪笑顔もない。
『反抗のスザク』にもやはりナイトメアが出ず、なぜか強化スーツとしてランスロット登場(もはや仮面ライダー)。
『幕末異文録』はほとんどネタ・ギャグ作品……。

本作はそんな中にあって、ナイトメアによるアクションもあり、アレンジの質も良く、
それでいて本編との繋がりもきちんと持たされているなど、なかななか完成度の高い作品として有名。



【ストーリー】
ブリタニアの少年、ルルーシュは、ある日テロリストの起こした騒動に巻き込まれて生死不明になってしまう。
ルルーシュの妹、ナナリーは騒動の起こったシンジュクゲットーに向かうが、そこでネモという謎の存在に『契約』を持ちかけられた。

「我が願いをひとつ受け入れるならば、力を授けよう」

ネモと契約したナナリーは“新しい身体”を手に入れる――。




【登場人物】
ナナリー・ランペルージ
本名はナナリー・ヴィ・ブリタニア。ブリタニアの皇女。本作の主人公にしてヒロイン。
足と目が不自由な事から、嫉妬込みで「白き魔女」と虐められていた。
ルルーシュを探すため向かったシンジュクゲットーで魔導器『ネモ』と契約し、ギアスとマークネモという力を手に入れ、
“暴力を止める”という目的の元に戦うことになる。
今回は主人公なのであれやこれやの大立ち回り。
また本編だと意思の強さや一部のメディアでしか見られない"母・マリアンヌ似"の部分が随所に見られる。ファン必見。


◆ネモ
魔女C.C.のコピーである人形。魔導器ネモと呼ばれる。
契約によりナナリーの『負の感情』と、ナナリーと同じ姿を手に入れ“もう一人のナナリー”となった。ナナリーを守る騎士としてマークネモを操り戦う。
ナナリーに与えたギアスは『未来線を読む』能力。このギアスはナナリーとネモの能力であり、主にネモが使用する。決して某反連邦軍の主力MSではない。


◆アリス
ナナリーの同級生であり親友。もう一人の主人公。
実はブリタニア軍名誉外人部隊〈イレギュラーズ〉に所属する軍人で、ギアス・ユーザーである。
マークネモのパイロットがナナリーだと知らずに度々刃を交える。
原作のルルーシュに対するスザク的立ち位置のキャラ。パンチラ要員。あとナナリーに愛を告白した百合(両想い)。
使用ギアス:ザ・スピード


ルルーシュ・ランペルージ
本名はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。ブリタニアの皇子だが、ブリタニアを憎んでいる。テロに巻き込まれ生死不明に。
「黒き魔王」と呼ばれるが……。


C.C.
『ウィッチ・ザ・ブリタニア(ブリタニアの魔女)』と呼ばれる謎の女。


枢木スザク
ランスロットのパイロットであり、ルルーシュとナナリーの旧友。
原作で抱えていた罪悪感(トラウマ)が無いのに加え、すでにユフィといい仲+ルルーシュと決定的な決別が無い…
等からかなり精神的に余裕がある。ウザクじゃないスザク、つまりは綺麗なスザク。
原作よりも目的と手段のバランスを考えられるリアリストになっており、登場した時点ですでにユーフェミアの騎士になっている。
服装は騎士の服に侍の鎧のような甲冑を付けた和洋折衷なもの。
ゼロやルルーシュを感じ取る事が出来る。何気に生身の刀術がチートの域。


ユーフェミア・リ・ブリタニア
ブリタニアの皇女でありスザクの主君。
性格はスザク同様原作よりもリアリストというか無邪気な部分が抜けて大人びており、理想の実現のためには武力の行使や策謀を弄することも厭わない所も。
原作では悲劇的結末を迎えたがこちらでは生存しているので、ユフィファン的にはこっちの方が嬉しい。


◆ゼロ
クロヴィス皇子を殺害した謎のテロリスト。『黒の騎士団』を結成した。
素手でナイトメアと渡り合い、ランスロットに蹴り飛ばされても無傷。
散弾を空中に制止させたり、手に出現させたギアスマークを当ててナイトメアを機能停止させる等、とんでもない能力を持つ。
某師匠+超能力といったところか。おかげで師匠よろしくロボが全くいらない。ガウェインは泣いていい
デザインは原作と似ているが、こちらは全身にアーマーを着こんでいるような姿で、マッチョに見える。
圧倒的能力と姿、セリフ回しから、一部の読者は彼(彼女?)を「ゼロさん」と呼んでいる。


◆サンチア
アリスと同じ〈イレギュラーズ〉所属の軍人。リーダーシップのある落ち着いたお姉さん。
使用ギアス:ジ・オド


◆ルクレティア
〈イレギュラーズ〉の軍人。大人しい性格の少女。サンチアとの連携プレーでナナリー(ネモ)を追い詰める。
使用ギアス:ザ・ランド


◆ダルク
〈イレギュラーズ〉の軍人。色黒の体力バカでアホの子な少女。かわいいすごくかわいい。部隊ではアリスと共にフロント担当。
使用ギアス:ザ・パワー


◆マッド
〈イレギュラーズ〉の指揮官。見た目スキンヘッドでいかついマッドサイエンティスト。
指揮官としてだけでなくナイトメア開発者としても優秀。おかげでプリン伯爵をライバル視かつ毛嫌いしている。


◆マオ
ナナリーの命を狙う、元イレギュラーズの脱走兵。なので女性。
もう一度言います、“おにゃのこ”です。ついでに生い立ち上にもC.C.との接点が全く無い。
なので名前だけ同じな別人となっている。


◆ロロ・ヴィ・ブリタニア
エデンバイタル饗団枢機卿でありルルーシュの双子の弟。
原作のロロとは違い外見および言動はルルーシュに瓜二つ。
現在は枢機卿としてブリタニアの中枢に位置しシャルルの命を受けつつ自身が「魔王」として君臨しようと画策。ナナリーの命を狙う。
使用ギアス:ジ・アイス


アーニャ・アールストレイム
エデンバイタル饗団筆頭騎士としてロロに仕えるピンク髪の少女。
出自や立ち位置はもちろんながら、ロリじゃなくなったのが最大の相違点。
またスザクを圧倒するほどのナイトメア操縦技術を誇る。


シャルル・ジ・ブリタニア
神聖ブリタニア帝国皇帝にしてナナリー、ルルーシュの実父。
原作との差異が比較的少ないお方だが…


マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
シャルルの妻にしてナナリー、ルルーシュの実母。
概ね原作と同じ動向。


【ギアス】
魔女の力とされる特殊能力の総称。
“契約”や魔女の細胞移植によりギアスを行使する者を『ギアス・ユーザー』、それらの要素なしにギアスを行使する者を『ワイアード(つながりし者)』と呼ぶ。

主なギアス
◆『未来線を読む』ギアス
使用者:ナナリー
事象の世界線を積分し未来を予測する。
あくまで予測である為、本編のナイト・オブ・ワンのそれと違い、あまりに慮外の事態が続くと予測不能に陥る事もあり、絶対性は下がっている。
代わりに未来に起こる事象の収束点を見切って戦場のキーパーソンを探したりと応用が利く。

◆ザ・スピード
使用者:アリス
加重力で相対的に超高速を得る。速度によっては未来予知を上回る。

◆ジ・オド
使用者:サンチア
周囲の生命体の気配を読む。

◆ザ・ランド
使用者:ルクレティア
地脈と物質構造を解析する。

◆ザ・パワー
使用者:ダルク
筋力を上げる。木星は関係ない。

◆ザ・リフレイン
使用者:マオ
目を合わせる事で相手の神経に干渉する。
脳神経と繋がる事で本編同様の読心も行える他、認識・感覚の改変といった本編ルルーシュのような真似もできる。


ナイトメアフレーム
原作にも登場する人型兵器。
本作では人工筋肉とおぼしき駆動系を持ち、外見がやや生物的になっている。


◆マークネモ
ナナリー(ネモ)が量子シフトにより召喚する異形のナイトメア。
通常の50倍のゲインを持つ高性能騎で、ナナリーの『未来線を読む』ギアスと合わせて圧倒的な強さを見せる。
主武装は刀と、頭から髪のように生えた4本のスラッシュハーケン。


◆GX01シリーズ
アリス達〈イレギュラーズ〉が操る第七世代型ナイトメアフレーム。
サクラダイトを用いた人工筋肉自体に発電能力があり、従来の騎体をはるかに凌ぐスペックを持つ。
また『ギアス伝導回路』を持ち、ギアス・ユーザーの能力を反映出来る。
マークネモの素体になった騎体でもある。

〈アリス騎〉
腰にバインダーとブレードを装備している。

〈サンチア騎〉
頭部にセンサーを増設し、狙撃ライフルを持つ。

〈ルクレティア騎〉
センサー強化で頭部が極端に大きくなっている。

〈ダルク騎〉
両腕が大型化している。


ランスロット
特別派遣嚮導技術部のロイド中佐が開発した第七世代型ナイトメアフレーム。
GXシリーズと同様のサクラダイト製人工筋肉『マッスルフレーミング』と『ギアス伝導回路』を搭載している。
ほぼ原作通りのデザインだが、やはり生物的な雰囲気に変わっている。
ちなみにアルビオンは登場するがコンクエスターはない。


紅蓮弐式
こちらもほぼ原作通り。ただし、作中のナイトメア戦はマークネモvsGX01かゼロvsランスロットにスポットが当たるため超空気。おかげでカレンもほとんど空気。
強化型は聖天が登場せず、可翔式が終盤にチラッと映る程度。
まあ原作の異常な優遇を考えればいい塩梅か。


ガウェイン
ゼロが量子シフトにより召喚する大型ナイトメア。
基本的にゼロ自身が戦うため紅蓮以上に空気。強敵を前に初陣するも、全身像が映る前に瞬殺される。
最終巻では復活しているが、完全に空気。


ヴィンセント
ロロが量子シフトで召喚する専用ナイトメア。
外見は原作のロロ機に準じているがランスロットの量産機ではなくロロ専用のワンオフ機といった位置づけ。
肘だけでなく膝にもニードルブレイザーを搭載する他拡散ハドロン砲を搭載した飛行ユニットを持つ。


トリスタン
アーニャが操縦するナイトメア。
メギドハーケンも無ければ変形機構も無いなど原作との差異が特に多い。



【イレギュラーズ】
マッド中佐が率いる特殊名誉外人部隊。
メンバーは占領区難民からギアス・ユーザーの適性が認められた者で、アリス、サンチア、ルクレティア、ダルクが所属する。
メンバーが全員戦災孤児であるため、彼女らはお互いを姉妹のように慕っている。
通称足場。




【仮面ライダーネタ】
担当者の趣味なのか、雑誌掲載時の煽り文に、
仮面ライダー電王』『仮面ライダーキバ』『仮面ライダーカブト』『仮面ライダーディケイド』を意識したものが見られる。


《例》

◆ユーフェミア登場時
「姫、参上!」
「俺、参上!」(電王)


◆ゼロ登場時
「登場…満を持して!」
「降臨…満を持して!」(電王)


◆ゼロとナイトメアの戦闘シーン
「最初からクライマックスだぜ!」
「最初からクライマックスだぜ!」(電王)


◆ユーフェミア皇帝即位
「女帝…爆現!」
「イクサ…爆現!」(キバ)


◆扉絵アリス
「GOD SPEED LOVE―― 我こそはナナリー姫の騎士!!」
『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』


◆最終話最終コマのゼロ
「全てを乱し、全てを繋げ!」
「全てを壊し、全てを繋げ!」(ディケイド)

等々……。




ちなみに、本作には原作を差し置いて『コードギアス』という単語が登場している。





私はナナリー姫の騎士だ!


追記・修正は私がやる!!

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