アートデッセイ号

登録日:2011/07/09 Sat 11:33:53
更新日:2023/07/09 Sun 16:06:18
所要時間:約 4 分で読めます





アートデッセイ号とは、円谷プロ製作の特撮TVドラマ『ウルトラマンティガ』と『ウルトラマンダイナ』に登場するライドメカである。
初登場は第19話「GUTSよ宇宙(そら)へ(前編)」。
デザインモチーフは鯨。




諸元

全長:150m
最高速度:マッハ3(大気圏内)
     マッハ42(宇宙空間)
乗員:11名*1




概要

地球平和連合TPCがヤオ・ナバン博士を中心にしてダイブハンガーの地下(海面下?)133階のF4ドックで極秘に建造していた万能戦闘母艦。
TPCが推進する宇宙開拓の先駆けであり、ヤオ博士にとっては幼い頃から抱いていた夢の結晶でもある。


動力には通常のロケットエンジンに加えてヤオ博士が開発したマキシマ・オーバードライブを搭載していることが特徴で、単独での大気圏内外の往還、
空・海・宇宙と地形を問わずに運用が可能である。
ただし、アートデッセイ号に搭載された時点でのマキシマエンジンは完成こそしていたものの、未だ研究途中であったので巨体を動かす為のエネルギーとしての側面が強く、スノーホワイトのような超高速飛行は出来ない。

正面の大型格納庫にガッツウイング1号系を最大3機までとガッツウイング2号系、両舷の格納庫には地底戦車ピーパーと万能潜水挺ドルファー202を搭載出来る。

主な武装は各部に備わるビーム砲と船体中央部からせり出す大口径のデラック砲。
この他にも意図して用意された物ではなかったが、ホリイの提案でデラック砲とマキシマエンジンを直結させることで凄まじい威力を持つ「マキシマ砲」の発射が可能となった。


これだけ多機能な大型艦であるが、高度に自動化されているらしく僅か2、3人でも操艦が可能である。

平常時はスタンバイモードでF4ドックで待機しているが、緊急時にはGUTSの前線基地として発進する。




劇中での活躍

第19話から登場。
滅多に出動することはなかったが、初陣の機械島戦をはじめ、クリッター作戦やクリオモス島での事件で活躍。
ティガとの同時攻撃を含めればゴブニュ(オグマ)やデシモニアを葬った。

しかし42話でダイブハンガーのコンピューターがファイバスに乗っ取られた際に操られて勝手に発進し、
危うくメトロポリス(東京都心)の中心にデラック砲を叩き込みそうになってしまったこともある。
最終章でダイブハンガーが闇に飲み込まれた際に全職員を乗せて脱出、TPCとGUTSの臨時司令室として「闇」との戦いの指揮を執った。

2012年、『TFO』の頃には建造途中の新造艦(クラーコフのこと)に比べて旧式化していたが使用するのに問題はなく、ルルイエで再び起こった「闇」との戦いに出撃。

無数に現れるシビトゾイガーと対決し、一斉砲撃を仕掛ける。多数の個体を撃破するものの、掻い潜ってきた一部のシビトゾイガーにエンジンを狙われてシステムをダウンさせられ、墜落し始めるまでに追い詰められてしまう。
ヨシオカ長官の命で駆けつけた隊員養成機関ZEROの隊員達(後のスーパーGUTSのメンバー)の援護を受けて、遺跡外のシビトゾイガーを殲滅。
デラック砲でゾイガーの出入り口を破壊して遺跡内に封じ込めることに成功した。


ネオフロンティア時代には現役を退いているが、TPC総合本部基地グランドームの地下ドックに保管されている。
第32話では暴走した探査ロボット・ラブモスによって多くのTPCメカもろとも吸収されてサタンラブモスへと変貌してしまったが、ラブモスが正気に戻ると共に元の状態に戻った。






追記・修正をお願いします。

















キャプテン・ムナカタ…!
あの伝説の…


男には、負けると解っていても戦わなければならない時がある。

真っすぐ突っ込みますか、親分!

親分と呼ぶな!キャプテンと呼べ。

ヘイ、お頭。




おっと、アートデッセイ号を語るのにこいつを忘れていた。


曙丸

ウルトラマンダイナ42話「うたかたの空夢」に登場。
自由とロマンを求めて宇宙海賊になったムナカタがアートデッセイ号を奪って改造した(という設定の)宇宙海賊船。
通常のアートデッセイ号との差異は、艦首にティガの形をしたドクロを備え、砲塔が増設されていること*2
さらによく見てみると「GUTS」「ARTDESSEI」の文字と旧TPCロゴ、旧GUTSロゴが黒く塗りつぶされ、より精悍なスタイルになっている。

艦橋内部もコンソールのデザインこそアートデッセイ号と同じだが、背景が松本零士感あふれるものになっている。

やけにボロい海賊旗は○の中にムと書かれたキャプテンムナカタのマーク(?)と旧GUTSロゴ。

操舵はシンジョウが務める。

レギュラン星人ズウォーカァ将軍が仕組んだ火星への巨大隕石落下を阻止しようと奮戦するTPCの戦士達の前にラッパを鳴らしながら颯爽と現れた。

しかしレギュラン星人の圧倒的な物量の前に劣勢に立たされ*3、α号(のみ)で援護にあらわれたアスカを無視して巨大隕石への特攻を決意する。
しかしたった1機で隕石を押し戻そうとするマウンテンガリバー5号を見て思い止まり、MG5を援護した。






まぁ、全てアスカの夢だったけどな!




余談


  • 2022年の全ウルトラマン大投票ではウルトラメカ部門第16位に入選。
    ちなみにナースデッセイ号は第9位。






追記・修正はマキシマをフルチャージしてからお願いします。

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最終更新:2023年07月09日 16:06

*1 艦橋部。乗るだけなら格納スペースを使えばダイブハンガーの全職員の搭乗が可能。

*2 デラック砲を発射しているシーンがあるが、前から二番目の追加砲塔がどう見ても射線と被っている。格納式なのだろうか?

*3 ダメージコントロール設備がないのか、火災が発生した際にはクルーがバケツで消火していた。キャプテンムナカタ「もはやこれまでか……」シンジョウ「手伝ってくださいよ」