登録日:2011/09/22 Thu 04:48:00
更新日:2026/09/14 Mon 11:36:46
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コモドオオトカゲとは、爬虫網有隣目オオトカゲ科オオトカゲ属に分類されるトカゲのこと……否、ドラゴンのことである。
孤島で独自の進化を遂げたドラゴンのことである。
◆概要
和名コモドオオトカゲ/英名コモドドラゴンは、名前の通りインドネシアのコモド島、及びいくつかの周辺島に住む固有種のことを指す。
現棲数はおよそ
5000頭で絶滅危惧種に指定されているが、1991年にコモド島は国立公園として
世界遺産に登録されたため、事実上その心配はなくなった。
理由は勿論コモドオオトカゲを保護するため。
たった一種の生物のためになされた措置としては異例のものである。
史実では今から約100年前(1911年)に、偶然コモド島に不時着した蘭人飛行機パイロットが彼らを発見。
世界に
【速報】コモド島に恐竜が生き残ってた件【大発見】(意訳)
と報告したことで存在が知られるようになったとされている。
またこの報告は多くの西洋人にリツイートされ、「伝説のドラゴンktkr」「古龍観測所がアップを始めました」などと話題になった。
しかし翌年に調査兵団が派遣されたことで、「恐竜でもドラゴンでもなくオオトカゲ科の新種でした」…という形に落ち着いたようである。
(一応以前から現地民はコモドの存在を示唆していたのだが、当時は「それは まぎれもなく
ワニさ」と思われていたらしい)
こういった経緯もあってか、普通なら従来のオオトカゲのように英名がコモドモニターとなるところを(英:モニター=和:オオトカゲ)、
本種はモニターではなく“ドラゴン”の名を冠されることとなった(コモドモニターと呼ばれることもあるが)。
現地ではOra(=兄弟の意)と呼ばれている。
◆基礎形態(ステータス)
存在が明確になる以前のサイズは5mや7mといった誇張表現がなされていた。
しかし実際の全長は2m~3m、体重70~90kg程である。
それでもトカゲの仲間としては最大級で普通にデカいが。
ちなみに発見された中で最大の個体は全長3m13cm、体重166kgであったらしい。
現生のトカゲで最長の種類はパプアニューギニアのハナブトオオトカゲ(4m75cm)。
しかし体重はコモドの方が遥かに重くなる。
故に一般的には本種が世界最大のトカゲと認識されている。
ただ、体の大きさも驚きだが、コモドは身体の各器官のスペックが高いのも特徴といえる。以下羅列。
◇眼
1km先のものまで視認することが可能。
◇耳
草木を分けるような音や口笛など、特定の周波数にはかなり敏感に反応する。
◇鼻
息をするだけ。
◇口(舌、牙)
普段は閉じて先割れの舌をチロチロ出し入れしている。
この舌に匂いの粒子を吸着させて口内の器官で分析することでニオイを嗅いでいる。その精度は
4~5km先の血の匂いまで感知出来るほど。
口内は粘性の高い唾液まみれ。おまけに数種~数十種の
細菌(バクテリア)だらけ。
これは腐った死肉を平然と喰らうコモドの食べカスから生まれるもので、勿論毒性もある……のだが、なぜかコモドは平気。
噛む力は意外にもそれほど強くなく、おおよそ猫と同等以下と言われている。
それを補うかのように数cmの鋭い牙が生えており、一本を拡大してみると反しの部分が鋸のようにギザギザになっている。
まあ当然
火は着かないが、下
顎にはある
ギミックが備わっている(後述)。
◇躯
皮膚は厚い鱗に覆われ、四肢は太く鋭い爪を搭載している。
走る速度は時速10~20kmと速くはないが、スタミナ(持久力)はかなり高い。
しかし変温動物なので気温(体温)の変化には弱い。そのため朝はひなたぼっこをして体を温めてから活動開始となる。
また逆に激しい運動を続けるとオーバーヒートしてしまうため、全力で格闘できる時間はそれほど長くない。
◇臓器
胃は一度に自身の体重の80%分まで入るという驚異のキャパシティを誇る。
消化能も非常に優れており、腐肉を当然のように喰らい、小鹿や猪を丸飲みしても余裕で消化できるほど。
変温動物特有の燃費の良さもあって、ある程度満たされれば一ヶ月や二ヶ月は何も食べなくても問題ない。
むしろ食べ過ぎるとすぐに太り、内臓疾患に陥る。オッサンか。
喰らうのは動物系のものなら何でも。幼体は昆虫や小さなトカゲ、成体になるとサルやイノシシやシカ、スイギュウなども襲う。海岸に打ち上げられた魚やウミガメも食べてしまい、体重590kgにもなるスイギュウが捕食されたこともある。当然人も襲うことがあり、特に1974年には成人男性が食い殺されたという記録がある。
また状態も問わないため、人間の墓を掘り返し埋葬された遺体を喰らうといった例まであったらしい。悪食ってレベルじゃねーぞ。
もちろん細菌さんもしっかり常駐。
◇尾
獲物に攻撃するための武器であり、栄養を蓄える貯蔵庫でもある。水を掻き海を泳いで渡ることも可能であり、水深4メートルまで潜水したこともある。
我々が知るトカゲのような“自切”はしない。する必要がない。
こちらも残念だが
火は着かない。
とまあこんな感じ。デカさだけが取り柄ではないのだ。
さらに寿命は50年を超えるという説まである(飼育歴が浅いため、正確なデータがない)。
意外と温厚な一面があるのか動物園などで飼育されている個体は何をされても無抵抗だったり、擦り寄って来たり。苦手な人が寄れば自分から逃げるとも言われていたり。
かなり賢いようで、幼体の頃から飼えば一緒に散歩できるくらいに懐く。
しかし野生では獰猛そのもので、猛獣としての危険性は大蛇やワニ等と何ら遜色ない。むしろ攻撃力に関しては両者のいいとこ取りと言っていい。
現地で危険区域に侵入した漁師が噛みつかれて出血多量で死亡したり、
観光客のドイツ人少年(8歳)がトイレのために茂みに入ったところを襲われ、同じく失血死したといった例もある。
向こうにしてみれば見慣れない人間は獲物か縄張りに侵入した外敵扱いでしかない。野生のコモドは人食いのモンスターなのだ。
地元レンジャーの指示を無視することは命を投げ捨てることに等しい。
◆毒
コモドに噛み付かれて死亡した動物や人は、その死因の殆どが出血多量による失血死。
これは先に説明した細菌の中に敗血症を引き起こすヤツがいて、それが傷口を介して対象の体内に侵入し死に追いやるため……と考えられていた。
しかし研究によって、確かにヤバい細菌はいるのだが、実はコモド自身も下顎の牙と牙の間に毒管を持つ毒トカゲであり、獲物へのダメージソースは専らこっちだったことが2009年に判明した。
遠回しに口が汚すぎると言われ続けたコモドは泣いていい。
毒は蛇毒の一種でもあるヘモトキシン。
複数の毒性タンパク質を含むこの毒は所謂出血毒と呼ばれ、血液の凝固機能の破壊、血圧の急速低下、意識の混濁といった作用を引き起こす(敗血症も似たような症状)。
中でも血圧低下作用を持つ化合物は、陸生で最強の毒蛇と言われるナイリクタイパンのそれに引けをとらない程強力なものだったという。
これにより一噛みでもされた獲物は血を流し続け、どこに行っても噛んだコモドどころか他のコモドにまで匂いを嗅ぎ付けられ、
意識の朦朧とする中、肉を裂かれ無惨に貪られるというワケである。
ちなみに上述したナイリクタイパンの毒には血清があるので、血清さえ間に合えば噛まれても死ぬことは殆どない。
しかしコモドの場合、たとえ血清が作られたとしても安心はできないと言える。
理由の一つは、ヘビと違って噛みつき自体の威力も高いということ。
針と鋸、どっちが危険かくらいはコドモでも分かる(毒牙も噛み付いて肉を引き裂くような動きで注入されるという仕組みの進化を遂げている)。そもそも毒以上に牙(及び爪)の方が直接的に危険なので、噛まれるような事態になれば同時に致命的な外傷を負っている事が多いと思われる。ワニやカミツキガメが毒牙を持っているようなものである。
もう一つは細菌。これまで敗血症と誤認されていたのも納得するレベルの腐敗菌による感染症の恐れもあるためである。
なお現在はその血圧低下効果に着目し、高血圧を抑える薬を作ろうとする試みがあるらしい。まさに毒と薬は紙一重。
◆生殖
繁殖期は5~8月。オスがメスの背中を引っ掻きアピールし、OKの場合は交尾に至る。が、当然オス同士が遭えば争いになる。
爬虫類の多くは“
コンバットダンス”と呼ばれる直立での競り合いで勝負する。
やり方は種によって異なり、例えば蛇の場合は鎌首を擡げて激しく絡み合うため交尾をしているように見えたりする。その実♂×♂のガチバトルなのに…。
コモドの場合は1R数十分、インターバル10分程の激しい取っ組み合いを数ラウンド行う。
これらは前述のようにスタミナが高く、かつ熱に弱いため暴れ続けるとオーバーヒートして死に至ることに起因する。
またどうでもいいが、暑さに参って日蔭で休むコモドは必見。その姿は往年のたれぱんだを彷彿とさせる。
交尾によって生まれる卵は10~30個。産まれたコドモは体長40cmくらいで黄色い斑点や縞模様があり、すぐに樹上で生活をするためパッと見別のトカゲである。
そして樹上に行く理由は
成体から逃げるため。コモドにとってコドモのコモドは、
実の親からでさえも餌でしかないし、コドモのコモドからしてみればオトナのコモドは
恐ろしい天敵なのだ。
そして2006年、コモドは生殖においても異例の存在であることが発覚。なんと
単為生殖(♀のみでコドモを作ること)が可能なトカゲということが分かった。
…しかしこれだけなら他のトカゲでも例がある。では何がどう不思議なのか?興味のある方は
単為生殖の項目を参照。
コモドさんマジパネェっす。
◆天敵
生息域に競争相手となる大型肉食獣が生息していないため、成体は事実上周辺の生態系のトップに位置するが、
子供は他の捕食者に狙われることが多く、特に小さい個体は成体の餌食になってしまうこともある。
そのため、小さいうちは主に樹上で生活する。
また、人の手で持ち込まれ野生化した犬や豚に子供や卵が襲われる事例も問題となっている。
◆飼育
現在特定動物に指定されているため、日本においては一般で飼育することは禁止されている。
そのため、有名ではあるが実際には中々お目にかかれない。
日本国内の動物園では、
愛知県の東山動植物園にて唯一飼育されている。
飼育されているのは雄のコモドオオトカゲ
『タロウ』。
シンガポール動物園から譲り受けた個体で、一般公開日は2024年08月23日。(飼育開始日は同年7月18日)
生年月日は2011年6月2日で全長約270cm、体重約50kgだという。
なお、コモドオオトカゲは昼行性のため、タロウが動いているところを見たい方は午前~昼頃に来園することを勧められている。
◆映画でのコモドドラゴン
俗に『コモド三部作』と呼ばれる、B級(Z級?)モンスターパニック映画が存在している。
…とはいえ、別に続き物などではなく雑にそうまとめられているだけだが。
- コモド(原題:Komodo 1999年 監督:マイケル・ランティエリ)
- コモド・リターンズ(2004年 監督:ジェイ・アンドリュース)
- コモドVSキングコブラ(2005年 監督:ジム・ウィノースキー)
◆コモドドラゴンをモチーフとしたキャラ
◆余談
- 現地では人間の兄妹にまつわる伝説を持つ生き物とされている。
- 周辺海域が急流なため、生物の進出と侵入が阻まれていることも個体数減少の理由の一つのようで、そのため隣島のパダール島にいたコモドは獲物を狩り尽くし、食べる物が無くなり絶滅した。
- まだまだ謎な部分が多く、生態は完全に解明されていない。
- 猿渡哲也の漫画「Runin」にもコモドドラゴンが登場する。
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以下、登場シーン |
ほう 黒人ギャング共がこのビルに襲撃をかけるとは こざかしい…
コモドドラゴンを放てッ
チィッ なんだってコモドドラゴンなんか飼ってるんだよ(カッ カッ
単行本2巻に収録されている第15話「サムライの子」内において作中の敵キャラであり白人系ギャングのボスであるビッグ・アイが根城にしている高層ビルに、黒人ギャング集団が襲撃をかけてきた際それに対抗する形でビル内で飼育していた大量のコモドドラゴンを嗾けた時のセリフ。
暗闇の中から現れたコモドドラゴンは二人の黒人ギャングを食い殺しその体を貪るなどしたが、マスターの投げナイフで眼を潰されたり主人公には一撃で頭を切り落とされており、大した戦果は上げられなかった。
ちなみに「(カッ カッ」はマスターが放った投げナイフがコモドドラゴンに刺さった音である。
見出しのマスターのセリフに応えると、単にビッグ・アイの趣味だと思われる。終末世界になる前から絶滅危惧種のコモドドラゴンをどうやって大量に連れて来たのかは謎。
猿渡漫画ということもあり タフ語録と誤解されがちだがタフシリーズとは一切関係がない点に注意。またタフスレでは「ヒュンカッカッ」といった音になることがたまにあるが「ヒュン」は原作には記載されていない。 エアプ知識で使うとそのうち本当にコモドドラゴンに食い殺されるぞ
一方で大口を開けたコモドドラゴンの一枚絵に 「ウ…ウソやろ こ…こんなことが こ…こんなことが許されていいのか」の吹き出しを貼り付けあたかもコモドドラゴンがしゃべっているかのようなコラがマネモブの間で有名だったりする。
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(´・ω・`) これ以上謎が解明されても追記するスペースないよコモドさん。
(`・ω・´) 黙れ噛むぞ。
- クロノクロスに出てきたわコドモ大トカゲ。それの成長したのがオトナ大トカゲで1ボスだt -- 名無しさん (2019-08-01 14:32:02)
- ↑2チィッ なんでアニヲタwikiにコモドドラゴンなんか飼ってるんだよ(ヒュン カッ カッ -- 名無しさん (2019-12-19 21:46:56)
- >コドモでも分かる 〇= ああっ、記事主に向けてトマトがっ!! -- 名無しさん (2020-06-26 12:27:55)
- ↑5 こいつはスタミナがあるけどオーバーヒートに弱いので「奇襲して一撃加える→一旦離れる→消耗すまでつけ回す→倒れたら捕食」なんだそうだ -- 名無しさん (2020-09-23 15:00:19)
- ↑何それ怖い。現代の恐竜とか言われてるけど下手したらそれ以上にヤベー奴やん… -- 名無しさん (2020-09-24 00:22:00)
- コモドドラゴン、ある意味現実のイビルジョーだな。……まぁ、こっちは食べつくした末に絶滅だから現実は本当に厳しい -- 名無しさん (2020-09-24 03:41:24)
- 無惨様が推奨する戦法を体現する生き物 -- 名無しさん (2020-11-25 22:16:00)
- ガタイの良さに加えて猛毒まで持ってるとかやっぱ怖いスねコモド・ドラゴンは -- 名無しさん (2021-02-15 19:42:22)
- 子供に優しいワニとは違い、子供すらも喰らう。やっぱり先祖が違えば価値観も違うな -- 名無しさん (2021-02-15 20:14:46)
- 口内細菌説のさらに以前は毒があると思われていた。当時否定された人激おこでは -- 名無しさん (2021-02-15 20:35:06)
- 「それは まぎれもなく ワニさ」→ コブラかな? -- 名無しさん (2021-06-24 21:36:31)
- Runinのはモチーフじゃなくてそのものじゃねぇか、あーーーー!? -- 名無しさん (2021-10-06 20:59:25)
- ↑待てよ他の作家ならともかくさる…某先生の場合メカ・コモド・ドラゴンの可能性もあるんだぜ -- 名無しさん (2021-10-15 01:43:52)
- コメント欄にコモドドラゴンを放てッ -- 名無しさん (2022-07-17 19:30:15)
- コモドドラゴン(Runin)←我ながら猿漫画の知名度に感嘆したが 明らかに浮きすぎてて恥ずかしいから死んでくれって思ったね -- 名無しさん (2023-05-05 01:55:27)
- ↑アニヲタwikiはルール無用だろ -- 名無しさん (2023-07-08 08:43:31)
- 噛まれた傷だけでも死ねるし毒だけでも死ねるし細菌だけでも死ねる。おまけに鋭い爪や力強い尾もある。 -- 名無しさん (2023-07-08 11:25:11)
- コルト・ガバメント制式採用と同じ年に発見されたのか -- 名無しさん (2023-12-24 13:09:23)
- 2024/07/18 (木) 19:27:34に削除されたコメントを復元し、編集者を荒らし報告しました。 -- 名無しさん (2024-07-18 20:29:13)
- うあああああ!コモド・ドラゴンが名古屋を練り歩いている! -- 名無しさん (2024-07-18 21:35:59)
- どうも歯に金属物質が含まれてることが判明したらしいね -- 名無しさん (2024-08-02 19:30:51)
- ふうん、どく・はがねタイプということか -- 名無しさん (2024-08-02 20:16:35)
- Runinのコモドドラゴンについての解説が追加されてて笑ってしまう -- 名無しさん (2024-10-04 01:39:26)
- コドモの頃はコモドオオトカゲをコドモオオトカゲって勘違いしてて、デカいのか小さいのかややこしい生き物だと思ってた。 -- 名無しさん (2024-11-08 10:33:48)
- BTOOOMSのトカゲ、どうみてもコモドがモデルだよな -- 名無しさん (2025-04-15 10:11:40)
- チィッ なんだってコモドドラゴンの記事なんかあるんだよ(カッカッ -- 名無しさん (2025-08-16 01:49:14)
- Runinのコモドドラゴンがモチーフとしたキャラから消えたと思ったら余談で独立した文章を記載する傲慢さには好感が持てる -- 名無しさん (2025-10-13 21:21:03)
- コモド兄弟をコドモ兄弟と誤読してたのは良い思い出 -- 名無しさん (2026-02-15 21:53:50)
- コメントのログ化を提案します -- 名無しさん (2026-08-24 09:17:25)
- コメントをログ化しました -- (名無しさん) 2026-09-01 08:57:47
最終更新:2026年09月14日 11:36