登録日:2011/06/20 Mon 13:22:09
更新日:2025/04/09 Wed 12:49:10
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私が新たな「シン」となれば
おまえの父も救われるのだ!
【概要】
グアド族の族長にしてエボン四老師の一人。
前族長ジスカル=グアドと人間の女性の間に生まれた混血児。
これはジスカルがグアド族と人との差異をなくそうとした政策の一つであり、今でこそシーモアは「人とグアドの架け橋」とグアド族から期待されている。
だがシーモアが生まれた頃はグアド族の中で内乱が起こっており、更に純血主義者が多かったグアド族の大半はシーモアと母を迫害した。
ジスカルは妻子を迫害から守り内乱を静めるため、やむなくシーモアと母を遠島する。
その後シーモアは母の願いもあって共に召喚士になり、ザナルカンドに辿り着いた後母が生け贄となって
究極召喚を得た。
元々、召喚獣の祈り子となる人間との絆を深め、かつ
究極召喚に必須の「祈り子と精神を一体とする」高等な召喚術を身に着ける為の旅であったが、
大幅に工程を省略しても
究極召喚を会得できたシーモアは、召喚士として極めて高い素質を持っていたのは明らかである。
シーモアの母は余命幾許も無く、何とか息子が世間に認められるようにと自身が
究極召喚獣の祈り子になったが、それは最早愛情を通り越し執念に近い。
また、妻子を想ってはいたジスカルはそんな妻へのせめてもの償いにとその旅を支援したが、
それが逆に「自分達を救いもしない癖に、母をただ死へ追いやった」という認識をシーモアに与え、余計に父親への憎悪を募らせる原因となる。
しかし、人種差別による迫害と過酷な旅を乗り越えたシーモアを待っていたのは唯一の支えの母との別れ、
永遠に繰り返される「死の螺旋」という残酷な真実だった。
真実を知ったシーモアは
究極召喚を拒絶、バージ島に戻り再び幽閉生活を送る事になる。
そしてシーモアは歪んでいき、運命から何もかもを憎むようになる。
幽閉生活の中で考え付いた結論は自ら究極召喚獣となった後で新たな「シン」としてスピラの全てを破壊するというものだった。
そして本編開始の1年前、父ジスカルを謀殺。
ジスカルはあくまでも急死ということになり、自分が新たなグアド族長となり、スピラ滅亡計画を開始する。
本編開始後、
ティーダ達の前に初めて姿を現したのはルカでの老師就任の挨拶にて。
この時は話す機会などはなく、遠目で見てるだけ。
本格的に知り合うきっかけとなったのはミヘン・セッションだが、シーモアは既に
究極召喚をさせる相手として
ユウナに目をつけていた。
立場が違う者への理解も示す物腰の柔らかな老師、という仮面を被っていたので、ユウナ・
ワッカ・
ルールーは全幅の信頼を置いていたが、
アーロンをはじめ
キマリやティーダは不快感の方が強かった(ティーダも最初は正しい主張をしている人と思っていたような描写はあるが、同時に胡散臭さを感じ取っており、ワッカも老師という立場から信頼こそしていたもののダブルスタンダードな言動が多いシーモア個人の事は初めから気に入ってはいなかった)。
順調に計画を進めていたもののグアドサラムにおいてジスカルの幻光体がユウナに真実を伝えたために本性が露見、口封じのためマカラーニャ寺院にてティーダ一行を殺しにかかる。
アニマまで召喚して戦うものの、
究極召喚としては使わず途中で引っ込めたこともあり敗北、死亡する。
しかし、強い思念により死人となり復活する。
その後は完全に
ストーカー化。グレートブリッジ、ガガゼト山、シンの体内にて戦う事になるが姿がだんだんオサレになっていく。
紅白での小林幸子。
グレートブリッジではアーロンの旧友であるキノック、ガガゼト山では和解したばかりだったビラン、エンケを含めたロンゾ族の殆どを殺害するなど、
パーティーメンバーにゆかりがあるキャラを殺す機会も多い悪役として登場する。
その後「シン」に吸収されてしまうが、それならそれでと内側から「シン」を乗っ取ろうと画策。
「シン」の体内にてまたも再会するが、ついに異界送りされ退場することとなった。
この時は
ジェクトの意識が弱まっていることもあり、
もしエボン=ジュにシーモアが打ち勝っていたならシーモアが本当に「シン」になってしまうというとてつもなく危険な状態であった。
もし両者が対決していたならどうなったかは不明だが、どちらにせよスピラ中が大変なことになっていたのは間違いないだろう。
劇中では、ユウナに対しては殆ど狂気じみた感情を向けている。
ジスカルを殺害したことがユウナに知られた時点でシーモアの企みは半ば失敗に終わったも同然だったのだが、その後も執拗にユウナを追い求め、自分のものになるならば死体でも構わないとする等徐々に手段と目的が逆転していく。
アルティマニアの解説によると自分と似たような境遇でありながら父を誇り真っ直ぐに生きるユウナに対して彼は羨望と憧憬の感情を向け惹かれていたらしく、そのため殺してでも自分のものにしたがっていた。
最終的にはそのユウナに異界送りされるが、その結末も彼にとっては予想通り、本望と言えるものだったためどこか満足したような口調でこの世を去っていく。
【戦闘面】
シンのコケラ「ギイ」2戦目にて一度だけ操作キャラとして使うことができる。
オーバードライブ技として敵全体にダメージを与える「レクイエム」があるが、シーモアが魔力も高く2回目の「ギイ」戦ではステータスが低くなっていることから、ラ系魔法の連発であっさり倒せてしまうためほぼ日の目を見ることはない。
因みに初期案ではスポット参戦でしばらく旅に同行する予定だったらしく、
ゲーム中では見ることができないがデータ上は勝利ポーズや逃走モーションも用意されており、「ギイ」戦後にAP取得が発生するのはこの名残の様子。
ボスとしては通常、異体、終異体、最終異体の計4回戦う事になる。
通常(マカラーニャ寺院)
最初の戦闘はお供のグアドガード2体が全ての攻撃をかばい、アイテムでサポートしてくるのでさっさとグアドガードを倒したい。
ちなみにグアドガードが使うアイテムに「
ぼんのうやく」というセンスのいいネーミングの偽アイテムがある。効果は混乱なので使われると鬱陶しいが。
この時点ではラ系
魔法で攻撃してくるが、完全ローテーション行動な上、攻撃も然程苛烈でもないので「はげます」や「ヘイスト」でパーティを強化しておこう。
アイテムによるサポートはグアドガードに
盗むを使うと使わなくなるので、序盤は
リュックで盗んでおくと楽。
ある程度HPを減らすとアニマを召喚してくるので、こちらも
シヴァを召喚して対抗する事になるが、ムービーで見せた強さはどこへやら普通に戦う連発→ダイアモンドダストで倒せるのでそんなに強くない。
アニマを倒すと再びシーモアとの戦闘に戻り、序盤と同じくラ系魔法で攻め立ててくるようになり、ローテーションなのも同じ。
ただしこの段階では連続魔で放ってくる他、魔力も上がっているため、運が悪いとバ系魔法を貫通してダメージを与えてくるのでさっさと倒してしまいたい。
なお「リフレク」をパーティメンバー全員にかけておけばシーモアは完封可能。キマリに習得させる方が現実的か。
異体(ベベル・グレートブリッジ)
ブレイク→砕きのツメのコンボにさえ気を付ければそこまで強くはない。
不安ならグレートブリッジで
レベル上げをしておくと良い。
ただしヘイスト等の強化魔法を3種類以上かけるとデスペラードで全体解除させられるので強化するなら「はげます」か「集中」で。
この形態から召喚獣を問答無用で即死させる「一撃の慈悲」を使ってくるが、正直正攻法でも十分倒せるのでそこまで困らないかも。
唯一この形態だけ「挑発」が効くので挑発要因にリフレクをかけてやるとあっさり倒せる。
因みにお供の幻光異体はHPがなくなると強制でシーモア本体のHPを吸収して
復活するのでたまーにこの行動でシーモアが死ぬ。
お供の倒す回数を調整すれば復活でオーバーキルが取れる。
終異体(ガガゼト山)
恐らくFF10のボスの中で屈指の強敵。
こちらを必ず
ゾンビ状態にしてくる「滅びのヤリ」→「アレイズ」の即死コンボに加えて後半は「リフレク」→自分に「フレア」でパーティー全体に高い火力で攻め立ててくる上に「デスペル」でこちらの強化状態を解除してくる。
そして無強化だと全体に4500前後のダメージを与えてくる「完全なる破壊」……と直前までのボスとは比べ物にならない強さを誇る。
もちろん「一撃の慈悲」も使ってくるので召喚獣は頼りにならない。
OD連射してたらめっちゃ削れるから十分だけど
対策としてはとにかく聖水や万能薬を使って
ゾンビ状態を解除し、ヘイストやシェルによる強化耐性を維持させるため「デスペル」対策で沈黙耐性がない点を突きサイレスを使い沈黙状態にさせる事。
ワッカのサイレスバスターなら確実に沈黙状態にできるが1ターンしか持たないためタイミングを見極める必要がある(前半は「滅びのヤリ」を2回使った後)。
リフレクをデスペルで解除すると必ずかけ直し無駄行動を誘発できるので沈黙を入れられなかった場合の保険としては悪くはない。
最終異体(シンの体内)
その名の通りシーモアの最終形態、かつ
ラスボスの前座ボスポジションという事で恐ろしい実力を誇る……と言いたいが、ぶっちゃけ全然強くない。体内のその辺で
エンカウントするキングベヒーモスの方が強いレベルである。
対策という対策も特に必要なく適当に強化して殴っていれば勝てる。
とはいえ、4回連続で使ってくるガ系魔法は中々強く、無強化だと結構なダメージが通る。
対策としてキマリの「マイティガード」やユウナの「リフレク」を使うといいだろう。ただし、後者は跳ね返った魔法で回復してしまうので注意。
なんなら「一撃の慈悲」も使わないので、別にパネルずらさなくても同属性の召喚獣出しておけば属性変わるまで一方的に攻撃できる。
というか後ろのパネルの柄が揃っていないと使ってこないため、一人がパネルの柄を揃えさせないようにしとけば良いだけで、そこまで対策を気にする必要はない。
HPもそんな高くないからゴリ押しでもすぐ倒せるし。
戦闘
BGMの「シーモアバトル」はFFシリーズ屈指の名曲として知られる。
何故かルカシアターの音楽スフィアとして追加されないので最終異体を倒すと
ゲーム中で聴く事ができなくなるので注意。
余談だが最終異体戦でアニマを召喚すると特別な台詞が聞けるので余裕があるなら召喚してみよう。
ぶっちゃけアニマを入手できる程度にパーティが鍛えられてるならすぐ倒せてしまうので聞きたいなら早めに召喚すること。
【余談】
- 上述の通りストーリー上4回も戦う事になるためファンからは"ストーカー"呼ばわりを受けている。
それだけに留まらず、作中でユウナの唇を奪っているためガチで嫌っているファンも多く、不快感の方が強いという理由であまりネタにはされない。
前述のストーカーの他、奇抜過ぎる髪型や植物質の体皮が剛毛に見える事がネタにはされていないとは言っていない。
- アルティマニアの人気投票では11位とそれなりの順位だったが、よりによって一つ上の順位がモブキャラのシパーフ使い、しかもCV:諏訪部順一だったためネタにされる。
HDリマスター発売に際して、声を担当した諏訪部順一からコメントが寄せた際に「今も心の傷です(笑)」と語っている。
「この項目を追記・修正するのは、やはりあなたか…。それもよかろう。」
- バナナフィッシュにうってつけな日 -- 名無しさん (2013-10-05 19:49:27)
- ガガセトのこいつがつえーつえー。召喚獣頼りだと尚更 -- 名無しさん (2013-10-05 20:48:53)
- 世界一ピュアなキスは通称シーモアの間接キスと呼ばれているとかいないとか -- 名無しさん (2013-10-05 20:56:06)
- 確か本によると自分と似た境遇でありながら前向きに生きてるユウナに本気で惚れていたらしい -- 名無しさん (2013-10-05 21:13:16)
- 最終異体戦は名曲 -- 名無しさん (2013-10-06 01:30:51)
- セフィロスあたりからFFの美形悪役ってキモいヤツばっかりになったな。・・・っていうかそれ以前はそういうポジションのやつがいないといったほうが適切か(カインはちょっと違うし) -- 名無しさん (2013-10-06 07:13:13)
- 最終異体よりもその前の終異体のほうが全然強いという…そのため一番最後なのに最終異体は殆ど記憶に残ってねーや。 -- 名無しさん (2013-12-10 19:40:27)
- 最終異体戦前に召喚獣「アニマ」を入手して最終異体戦で召喚すると特殊なセリフが聞けるんだよな -- 名無しさん (2014-02-24 23:02:33)
- こいつはどうしても好きになれない。 -- 名無しさん (2014-04-24 14:30:27)
- 「すべてが私をこばむか…それもよかろう」 アニマの正体を考えると切ない -- 名無しさん (2014-04-24 14:39:52)
- ラスボスはエストシーモア -- 名無しさん (2014-08-09 21:12:15)
- 毒状態にした時の喘ぎ声がキモイ -- 名無しさん (2014-09-14 21:03:34)
- ミヘン・セッションでの「シン」出現時にシーモアが究極召喚獣(アニマ)呼ぼうとしても〈その気がない〉のは、母が「シン」として苦しみ続ける事になるし、ましてや「自身の計画」に反することになるからね -- 名無しさん (2014-09-15 07:21:04)
- コイツ亡き後のグアド族の連中の態度にちょっとイラっとした。やたら被害者と言うかカワイソぶっていたけど、こんなアレなヤツを族長なんてモノにしたお前等の自業自得だろうと -- 名無しさん (2014-09-15 07:46:57)
- マカラーニャに住み着いていたウォータープリンにだけは心を開いていた様子、彼(彼女?)が闇に気付ければ… -- 名無しさん (2014-09-16 18:43:38)
- ↑2ブリッツボールの選手達は割と普通ってかどの種族もブリッツボールの選手はみんなバイタリティに溢れてるよな -- 名無しさん (2015-10-02 10:00:40)
- グレートブリッジのやつが一番苦戦したわ。石化がねぇ・・・ -- 名無しさん (2017-10-25 20:50:25)
- これも「選ばれた悲劇のヒーロー(ヒロイン)」に問題を丸投げにしてその他大勢がほんのちょっとだけ平和を謳歌するってスピラのシステムが生んだ歪みだよな。子供時代にこんな仕打ちを受ければこいつに限らず高確率で世を憎み滅ぼさんとするようになると思う -- 名無しさん (2020-03-07 14:21:53)
- X-2には記録でしか出てこない。ただし彼の関係者は怨念的なものとして色々出てくる。 -- 名無しさん (2020-08-07 06:14:48)
- バージの寺院ではなくビサイド島に送られていたら、どうなっていたんだろう? -- 名無しさん (2020-08-07 06:38:43)
- グアドの奴等が純血至上過ぎたのが全部いけなかった。やむを得ないとはいえ息子と妻追放したジスカルも責任あるけど -- 名無しさん (2020-10-01 20:27:21)
- グリコっぽいポーズで死んだのが印象に残っている -- 名無しさん (2022-07-02 13:04:49)
- シーモア老師のことはあまり好きではなかった -- 名無しさん (2022-09-23 17:05:22)
- 終異体が確実に一番強い -- 名無しさん (2023-07-24 19:45:59)
- 当時はムービースキップができなかったからこいつに負けると「またこのムービー見なきゃいけないのか…」っていうのもあったな… -- 名無しさん (2023-09-02 15:36:28)
- 敵側がターンアンデッド戦法使うのは珍しく感じた しかしまずゾンビ状態の押し付けしてくるのが破面願望持ちらしいとも言えるかも -- 名無しさん (2024-08-10 13:08:35)
- こいつの思想の源流ってユウナレスカだよな。幼いシーモア君にあいつは刺激が強すぎたんだろう。少ない出番でユウナをユウナレスカ、自分をゼイオンに見立てて話することもあったし -- 名無しさん (2024-08-15 20:55:46)
- 女性配信者がシーモアのキスに悲鳴を上げてる動画を見まくってたらその晩ひどい悪夢を見たわ -- 名無しさん (2024-12-02 17:48:01)
- シーモア老師ぃ♡ -- 名無しさん (2025-04-09 12:49:10)
最終更新:2025年04月09日 12:49