登録日:2014/07/04 Fri 02:05:30
更新日:2025/03/19 Wed 09:33:14
所要時間:約 27 分で読めます
この項目では伝承や
ファンタジー系作品、
ゲーム、アニメ、
漫画などの創作における毒属性/病気属性について説明する。
現実の毒については「
毒」の項目に詳しい。
☣概要☣
毒とは、「生物の生命に害を及ぼすもの全て」であり、創作の世界でも『なんだか得体の知れない、気持ち悪くて触れるとヤバいもの』というアバウトな枠組みで扱われることが多く、「化学毒か生物毒か?」「細菌かウイルスか?」という詳細はスルーされがち。
逆を言うとその毒や病状について専門的な薀蓄を挟むのは作者の知識と腕の振るいどころともいえる。
ゲームでは
『ステータス異常』という概念のある作品ならまず絶対に盛り込まれてくる要素で、毒を受けるとHPが徐々に減り続ける状態になる。
戦闘終了後も続く場合はマップ上を移動するたびにHPが低下していく場合が多い。
例外として、少年
ヤンガスを除く
ローグライクゲームの場合、基本的に歩くとHPが回復するシステムである都合上、ほいほいHPが歩くたびに減ったのではゲームにならなくなってしまうという配慮のためか、攻撃力が下がるという描写がされることが多い。
この攻撃力低下も、長旅になるローグライクにおいては、まさに蛇の毒のようにじわじわと効いてきて、健康だったら確定1発圏内に持ち込める敵が一撃で倒せなくなったのが仇になって返り討ち…というのもローグライクあるあるである。
一方病気はシステムというよりはドラマ側で機能することが多く、罹るも治るも特別なイベントを経てから、という場合が主である。
どの敵から受けた毒でも、1種類の毒消しで治療できるという非現実的な設定は、表現のリアル化が進んだ昨今でもあまり解消される気配がないが、はっきり言って毒の種類や治療法を細分化しても面倒が増えて面白くないだけなので、
ゲームについては今のままでも十分なのだともいえる。
☣用法☣
元々
フェアなやり方で勝利を得られないからこその毒であり、使えば
十中八九卑怯者扱いされる。
ただし、ルールが制定された上での試合ならともかく実戦ではそんな綺麗ごとは言っていられないので、状況によっては毒使いにも理があることも。
闇の世界に生きる暗殺者や忍者だとなお正当性アップ。
グワーッ麻痺毒!グワーッ!!
流石にBC兵器のレベルになると条約で保有や使用が禁止されているので問答無用でアウト。
…なのだが作品によっては
平然と使う主人公もいる。
- 液状の毒を飛ばす
- 刃物や針等の武器に塗り込む
- 食事や水に混入させる
- 毒霧・毒ガスとして噴霧する(ウイルス兵器等も)
- 触れるとそこが毒に冒される(毒手)
などあらゆる手段・媒体を通して知らず知らずのうちに相手を死へと誘う。
致命的な毒もあるし、時間との勝負でじわじわ効いてくる毒もあるが、毒を扱う者は何らかの解毒手段を持つのが常であり、それを巡っての駆け引きがドラマの主軸となることが多く、同じ相手と二度戦う機会はまずない。
文字通りさじ加減が難しい属性である。
☣創作での毒属性キャラクター類型☣
上述のように毒は汚い・使いづらいという印象が強く、味方キャラにはなりにくい。
内面的にも基本は陰湿かつ悪辣、労せず他者の命を弄ぶのが大好きなわかり易い悪役として描かれがち。
非力であっても勝ちを奪えるからか、神経質・不健康・病的なイメージが漂い、けばけばしく胡散臭いファッションはつきもの。
逆に毒と薬は紙一重、ということで医療従事者のようなこざっぱりとした格好をしている場合もあるが、扱うクスリのヤバさとのギャップ狙いでそうしているというパターンも往々にしてある。
研究なしには発展しない分野ゆえ、膨大な数の犠牲者を出していることはほぼ確実で、実力のアピールにどれだけ凄惨な実験を行ってきたか、どれだけ殺したかをスコアのように語る場合も。
そうした理由からマッドサイエンティスト系のキャラとは相性がいい。
また、女性の毒使いは「綺麗な華には毒がある」「非力さを補うのに説得力のある属性」であり厚遇される傾向にある。
概していえるのは危険極まりない存在なのは確実というところだろうか。
このように悪印象の強い属性だが、先天的に毒を持って生まれてきたキャラクターの場合、本人の意志とは関係なく周囲に迷惑をかけてしまうため、孤独を強いられる悲劇的な雰囲気を帯びることも。
そうしたキャラクターが味方側だった場合、持つ力の禍々しさとは裏腹に心優しく、気高い人物として描かれることがある。
その一方で最初は無害な人柄だったのに、周囲の迫害から心身ともに毒され怪物に「されてしまう」場合もあり、こちらもまた、悲劇ではある。
仲間や敵対者以外の人を巻き添えにしてしまうリスクが他の能力より高く、特にウイルス等の感染性があるものなら尚更このデメリットを抱えていてこのせいで仲間や民衆から距離を置かれたりしてしまう。
仲間も平然と巻き込む外道はともかく、巻き込みたくない場合は連絡などで仲間にその場から離れるよう指示させたりする。
毒耐性、毒使い対策
毒に対する耐性が強いので有害物質をそこらじゅうに振りまいても自分は平気、という手合いも多いが、
相手がそうだった場合は逆転敗北
フラグである。
他に毒使いの対策法があり
持続性が無いものはその場から離れて安全圏まで出れば快復するパターンがある
浄化効果のある魔法、毒ガスなどは突風で吹き飛ばして毒の濃度を薄めるという対処法がある。
ウイルスや細菌等は熱に弱いという方法で高熱で消し飛ばす。
全身にまわる前に毒に冒された箇所を切り落としてそれ以上の侵食を防ぐパターン。
キャラによっては自身の毒に何らかの方法で防いでるが、それを失うと逆に冒されて自滅するパターンがある。
イメージカラーは実在の有毒生物にも鮮やかな色彩のものが多いことも踏まえてか、
文字通り毒々しい警戒色が多い。特に紫と緑のコーディネートは鉄板。
☣毒属性/病気属性を使うキャラクター☣
グルメ四天王のひとり。
味方にして
メインキャラの
『毒使い』という稀有なキャラ。
ありとあらゆる猛毒を体の内側に秘め、一時は危険生物指定すら受けた男だが、
当人は至って理性的な
イケメンで四天王随一の常識人。他が濃すぎるというのもあるけど。
酒に強くないことから、美食でも一大ジャンルであるアルコールを避ける良識は見習いたいものである。
……一度アルコールと知らず吐きそうになってグルメ界(ほんのわずかな超越者しか行けない危険領域)基準の実力者にも「オマエが吐いたらシャレにならん!」と大慌てさせたけどね!
対生物にはほぼ無敵ということもあり、いざ裏界隈のやべー奴と勝負したときも
一コマで勝負がついたほど。
物語のインフレに合わせて徐々に毒と関係ない強さも手に入れつつあるのは幸か不幸か。
護廷十三隊・十二番隊隊長にして技術開発局局長。
人体実験が大好きな残忍な科学者だが所属陣営は味方という灰色のヒト。
卍解『金色疋殺地蔵』は周囲に致死性の毒を撒き散らす。
…が、むしろ周到過ぎる手管で後出しジャンケンに必勝する本人のチートぶりの方が、物語の緊張感を殺すという意味では最凶の劇薬。
海底大監獄インペルダウンの署長。
超人系悪魔の実『ドクドクの実』の能力者で、気体・液体・個体と多種多様な形で全身から強力な神経毒を分泌して戦う
毒人間。
毒使いには珍しく正義を貫いているキャラ。
実力も非常に高くルフィを追い詰めた数少ない人物。
彼の放つ毒は技毎に微妙に性質が異なり、単体ならともかく複数の毒を重複して喰らえば解毒の方法はなく、切り札の「地獄の審判」は
触れた生き物はおろか無生物さえ冒し崩壊させるという凶悪さだが、過度に毒を使うと
10時間にも及ぶ下痢を起こすというイヤすぎる副作用も…そのため勤務時間は限られてしまう。
毒人間なので毒が大好物だが食べ過ぎるとやはり腹を下している(毒を食べて下痢程度で済んでいる辺り流石なのかもしれないが)。
そもそも主人公勢が海賊とアウトロー側ゆえか、非情な命の奪い合いとして毒が登場すると少なくない被害を出すことが多い。
まさしく
卑怯なんて言葉は存在しねぇのだろう。
魔王軍の六大軍団の一つ、妖魔士団の長をつとめる妖怪ジジイ。
その矮躯の内には何百種類もの毒素が流れる。
毒以外にも(
マッドな)科学者、(
味方すら道具にする)策謀家と、
卑劣で非道な要素がてんこ盛りにされた
小悪党の教科書のようなキャラクター。
真に有害だったのは毒ではなく、煮ても焼いても喰えぬと評されたこいつの精神性そのものだろう。
通称
『猛毒 柳』。殺人術『空道』を究めた最凶死刑囚。
濃度の低い酸素を吸入させて意識を奪う
『空掌』、自身の手に毒素を染み込ませる
『毒手』の二段構えの毒使い。
同時に
毒を仕込んだ手に頼る性根が技を曇らせるという皮肉に陥り、公園で…。
瀕死にされた
刃牙が別の使い手の毒手を受けたことで
『毒が裏返り』復活ッッッ!!したのは有名なネタ。
前聖戦時代の黄金聖闘士のひとりにして
魚座の救世主。
美貌の裏に戦士としての矜持と激情を閉じ込めた本作随一の漢。
猛毒を持つ魔宮薔薇と共生するために
血の一滴に至るまで毒に変えており、
最大の技『クリムゾンソーン』は自身の毒血を針にして相手に刺すと同時に即死の毒を送り込む。
殷周易姓革命に参戦した仙道のひとり。
疫病を流行らせる宝貝(マジックアイテム)を操る。
弟子も頭痛を起こしたり熱を出させるステータス異常めいた宝貝を駆使して西岐軍を苦しめた。
最後は
汚物は消毒だ~!!されて病気の神様に封神された。
藤崎竜の漫画版では絵にかいたようなマッドサイエンティストとして、
リ・デザインされ、宝貝も殺人ウイルスを吹き付ける強化服のような翻案に。
五本の病爪(ファイブフォーカス)という病気を操るスキルホルダー。
夏風邪から癌、はたまた逆に治療まで何でもあり。
スキルの発動方法は相手を爪で引っかくだけという
お医者さんカバンもびっくりの簡単さ。
ジーモット国王、ヒューの所持するキースピリット。
属性は
『毒』と明示されているが、もっぱらビームや追尾弾で戦っており、
この作品で『毒』といえばむしろ
おふくろの味・
ブルーベリー(色の)スープの方が視聴者の印象に残ってる気もする。
それぞれ『毒を操る程度の能力』『病気を操る程度の能力』を持つ(なお、この二人には因果関係は無い)。
東方恒例のさらっととんでもないチートを使える少女達だが、
幻想郷での諍いはスペルカードルールでケリを着けるので、
能力を全開にして暴れまわることは幸いながら、無い。
が…人間には危険な存在であることは間違いない。
第6章に登場する魔皇。
ガリガリに痩せこけた紫色の
ミイラのような姿をしている。
ゾンビをはべらせ、オレカワールドを魔界の猛毒で汚染しようと企む。
EX技は自分以外の
味方モンスターを全て「ゾンビビ」に変え、空きがある場合はそこにゾンビビを召喚する『ネメシロトハダーシュ』。
ある条件を満たせば白骨化し、『
邪帝トカイ』に変貌する。
聖十郎は
『生まれた時から健康であったことが一度もない』という、次から次へと病気が発症する特異体質の持ち主。
それも白血病や脳腫瘍、内臓癌など一つでも命に関わる死病のフルコースで、その身体は蛆が寄生し常人には正視に耐えるものではない肉塊も同然。
そしてその病気を相手に押し付け、相手が持つ美点を物理的・概念的問わず奪い取る
生死之縛・玻璃爛宮逆サ磔という闇/病みと光の等価交換の術理を使用する、まさに病気属性の権化とも言うべき男。
これのどこが等価交換なのか。
そして征志郎は聖十郎の息子であり、全く同じ体質と同じ精神性を持ち、同じく逆サ磔を使用する。
ちなみになぜこんな身体で生きていられるかというと、ぶっちゃけ
「優秀な俺がこんなところで死んでたまるか」という気合と根性それのみである。
そしてその意志力が
勇者と書いてバカと読むある男のブレーキをぶっ壊してしまうのだがそれはまた別の話。
作中に登場する「アサシン」のサーヴァントで、生前(英霊になる前)は全部で19人存在するという「ハサン・サッバーハ」の一人として、暗殺教団を率いた党首でもあった。
可憐な見た目で標的を油断させて殺す所謂ハニートラップ使いの暗殺者だが、
彼女の肉体は体液から肉体まですべて強力な毒そのものとなっており、触れれば即死する。
最も強力なのは粘膜の毒で、口付けをしようものならどんな魔術を使っていようと人間では耐えられない。
また、この毒の身体はそのまま宝具「妄想毒身」でもあるため、同じサーヴァントや幻想種であっても耐えられない。
暗殺のためとはいえ「標的と親しくなる→殺す」を繰り返したことで情緒がバグっているらしく、
触られただけで一目惚れしてしまう。
上記の征志郎の孫にあたり、大量の病魔に蝕まれた体質も引き継いでしまった三代目の逆十字。
普段は偽装によってごく普通の少女の外見をしているが、既に髪も歯もほとんど抜け落ち皮膚の色は斑で頭の形も歪という、やはり死人も同然な姿が本性。
しかし精神性も先代と同じのため、これまた強靭な意志力のみで命を繋いでいる。
先代、先々代が男だったのに対し、彼女は女であるという点に相違があり、病魔を押し付ける技法は使わないが……
『罹っていない病気の方が少ない』『一日1リットル吐血する』というほどの虚弱体質で、常に大量の薬を持ち歩きスナック感覚で服用している。
彼女が扱う伐刀絶技『血染めの海原』は、その大量の病気による常人なら発動直後に失神するほどの苦痛を自分の周囲に無差別に共有させるというもので、対人特化のMAP兵器と化す。
逆説的に彼女はそれだけの痛みに普段から苛まれているわけだが、本人は常に生徒のことを一番に考えている出来た教師である。
全編通して毒の祭典と言いたいくらい毒物が出てくる。
得物に塗ったり暗器として使用するのは子供だまし、
男塾死天王最強の男、
影慶先輩のように己の手足を
『毒手』・『毒脚』に作り変えるもの、
果ては
チーム全員が毒入りの一升瓶を回し飲みした後、解毒剤を巡って殺しあう『羅惧美偉』(ラグビー)など、
正気とは思えないシチュエーションが目白押し。いいぞもっとやれい!
割と解毒手段もきちんと完備してあるので安心といえば安心だが…
味方もガンガン用いる割に敵が使った時だけ
外道呼ばわりされているように見えるのは気のせいである!
10㎞四方の生物を全滅させるほどの濃度の二酸化硫黄を含む毒ガスを吐くケムラー、
猛毒の牙を持ち、
首を切断されてもウルトラセブンの肩に喰いついてきたガブラ、
人間を凶暴化させるガスを吐き、周囲に血の雨を降らし、見た目でSAN値を削るノーバと
ビッグサイズな剛の者が目白押し。デカいゆえに被害も尋常ではない。
バードンや『
電光超人グリッドマン』のベノラに至っては1話では決着し得ないほどの強敵であった。
変化球としては強烈な依存性を持つ花粉で人間を幸福な夢におぼれさせる『
ウルトラマンティガ』のギジェラ、見るからに
炎属性っぽいが、人間の神経をウイルスで冒し、
燃え尽き症候群に罹らせる
モエタランガなど、一見シュールだがシャレにならない悪影響を社会にもたらすパターンもある。
全身これ汚染物質・公害の権化ともいえるヘドラ、
旧日本軍が開発した毒ガス兵器を取り込んで毒ガス怪獣と化した『
帰ってきたウルトラマン』のモグネズン、
元は海洋浄化の機能を持っていたのに生物濃縮により汚染されたダガーラなど、
制作当時の社会情勢を踏まえた、重厚なドラマ性を背景に持つものも。
放射能汚染を毒と捉えるなら、かの
怪獣王も含まれるだろうか。
海外映画『
パシフィック・リム』でも怪獣の身体には、強酸性かつ猛毒であり大気汚染すら引き起こす体液
KAIJU-BLUEが流れており、劇中、下手に怪獣を出血させると被害が拡大してしまうという厄介な性質を持っていた。
もっともこれは「巨大
ロボットが格闘戦や熱線ビームで怪獣と戦う」という
ロボットアニメのお約束に合理性を持たせるための設定という意味合いが強く、毒使いかと言われると微妙なライン。
体液が強酸といえば他に有名なのはかの
エイリアンだろうか。
それほど機能的に利用してる描写は少ないが、映画や
ゲームによっては攻撃手段にも使っている。
そもそも
改造人間=人間+毒の宝庫である自然の動植物との融合なので、毒を使う怪人は枚挙に暇がない。
また、
ショッカーの原型は
ナチスという設定も手伝ってか、化学的な毒ガス兵器を搭載した改造人間もシリーズ通して数多く登場する。
闇にまぎれてデモンストレーション代わりに罪なき市民を殺害する様は不気味で陰湿な雰囲気に満ちており、『
仮面ライダー』という作品の持つ怪奇性の象徴といえる(中には
自分の毒で死んだお間抜けな奴までいるが)。
怪人の毒やウイルスを治療するために
抗体や
解毒剤が必要になり、それを入手するためにライダーが奮闘するというのも定番のパターン。
自分で抗体作れる奴とかいるが気にするな
……など、一部を除いて全体的に悪役が多い。
なお、毒液の染み出す
剣を使う
サソードは資格者自身がサソリの
ワームという二重の毒使いでもある。
ゲーム界でも珍しい主人公の最強武器が「猛毒弾」という代物。
搦手として毒を使う作品はそこそこあるが、こいつは「命中した相手を確実に即死させる」というシンプルな効果を持つ。
ただし、ちゃんと刺さらないのかコンピーとティラノサウルスには一切効かない。
『どくタイプ』のポケモンが相当する。
ゲームでは第1世代から存在する古株で、以降連綿と受け継がれている。
また、
あくタイプ実装以前の
悪の組織=
ロケット団では使用頻度が高め。特にアニメではムサシ・コジロウの初期パートナーは両方どくタイプ。
とはいえ初代から御三家の一角である
フシギダネが
くさとどくの複合タイプだったり、
ジムリーダーのニンジャがいたり、続編で
その娘がジムリーダーであったり、アニポケのサトシの手持ちに
ベトベトンがいたりもして作中で「悪っぽい」と嫌われてはいない。
後述の戦術面やアニメ版描写でのスモッグ・ヘドロばくだんの使い方(主に煙幕や目つぶし)などから見ても、犯罪を行った後の逃亡用に便利なのだろう。
凶悪そうな外見とは裏腹に、どちらかと言うと守備的かつテクニカルな戦い方をするのが基本。
技そのものの
威力や命中精度が低く、属性の相性的にもどく技を弱点とするのは第5世代までくさタイプのみという状況だったなど、火力的には不遇。
ダイマックスわざもかくとうタイプより……
ステータス異常である
「どく」「もうどく」を発生させ、相手が倒れるまで耐え続けるような戦法が得意。
ただ、「もうどく」を引き起こす戦術は対人戦では非常に重宝されており、
どくタイプ技の代表格
「どくどく」は第7世代までだと殆どのポケモンが覚えられたため、タイプを問わず使用されていた。
第6世代に登場した
フェアリータイプもどく弱点となったため、どく技の「どくづき」「ダストシュート」「ヘドロばくだん」「ヘドロウェーブ」などが
サブウェポンに採用される機会が増えている。
『ポケットモンスター☆SPECIAL』14章では、女主人公兼ヒロインのムーンは「どくタイプが好き」という設定があり、手持ちはパートナーのジュナイパーを除き、どくタイプを中心にしている。
機械化された母星を舞台に、
ピンクの悪魔が遂に毒使いとしてデビュー。
敵を毒に侵すのではなく、毒液や毒霧を用いて直接攻撃を行う中距離タイプのコピー能力。
断続的にダメージを与えるという毒にありがちな効果は、毒液・毒霧が一定時間地面や空中に残るという形で表現している。
一発一発の威力の低さを多段ヒットで補い、ダッシュ技はもちろん使用中無敵、対空攻撃も持ち合わせ、敵に隣接すれば大ダメージの近接攻撃を使えると全体的に隙がなく、数あるコピー能力の中でも有数の使いやすさを誇っている。
徐々に体力を蝕むタイプの
毒属性が初期作品から登場する。
非常に多くのモンスターがサブウェポンとして毒属性攻撃を有するが、メインウェポンとして毒液や毒ガスを撒き散らす厄介な輩も相当数いる。
小型モンスターではイーオス種やフロギィ種、大型モンスターでは
ゲリョスや
ギギネブラ、
エスピナスや
ネルスキュラ等がピックアップされる。
MHP2からは体力の減少スピードが格段に早い猛毒、更に強力で無効化できない劇毒(
MHX)・防御力すら失わせる壊毒(
MHFG)などが登場している。
また
古龍種の多くが自然現象をモチーフとしているがその中でも天廻龍
シャガルマガラが司るのは疫病であり、感染した生物を発狂させ死に至らしめる狂竜症の発生源として猛威を振るっている。
ハンターが使う武器にも毒属性を持つものや毒の弾丸があり、モンスターに属性値を蓄積させることで毒状態にすることができる。
システム上、
双剣や
片手剣などの手数が多い武器がより効果的に毒を与えられる。
毒状態に陥ったモンスターは各々に設定された一定の固定ダメージを徐々に喰らっていく。
肉質を無視して固定ダメージを叩き出せるのが毒属性の強みだが、あまりに毒のダメージが多いと部位破壊をし損ねる危険性も上昇する。
部位耐性の高い相手や破壊可能部位が多い相手には控えた方が無難だろう。
RPGにおける毒の扱いに一石を投じた
雑魚モンスター。
毒と言えば世界樹、世界樹と言えば毒という風潮にした最たる要因である。
コイツ以外にも当然毒を使うモンスターは多く、またこちら側も強力な毒を使う手段はあるが、序盤から致死ダメージの毒を喰らわせてくるコイツのインパクトがやはり絶大である。
比較的初期から
毒カウンター
という要素があった。
緑のマーシュ・バイパーを始めとした毒を持った生物を連想させるクリーチャーが、プレイヤーにダメージを与えるとこれを与える能力を持っており、10個貯まれば敗北になる、というもの。
とは言え正直弱く使い物にならないので
ウィップ・バイパーが一時的に注目されたほかは長い間日の目を見なかったが、のちに「有毒」能力としてフィーチャーされ、最終的に「感染」として
完成した。
毒属性そのものはないのものの、相手モンスターを弱体化させる
ヴェノムカウンターや規定個数溜まると勝利出来る
ハイパーヴェノムカウンターなど、
毒に関連する戦術を展開するデッキ
【ヴェノム】がある。
病気に関しては、
《死のデッキ破壊ウイルス》を始めとしたウイルスカードや、
そのものズバリ
《細菌感染》《疫病ウイルス ブラックダスト》《疫病》などといった装備魔法カードが存在する。
外科手術によって動植物、果ては
菌類の能力をその身に宿し、
生体兵器と化した人間が火星で進化した
ゴキブリと殺し合う。
全編徹してロジカルでアカデミックな『筋の通った作品』であり、毒もまた一切の偏見を取り除いた『強力な武器』という扱い。
なお、作者は男塾大好きだが
仮面ライダーは全然見たことなかったとか。
毒使いにして主人公という珍しいキャラ。
毒を使うボスモンスターを単独かつ初見で倒した事でその能力の一部が宿ったレア装備を獲得して以降、
広範囲に毒ガスを撒き散らし、更に敵を麻痺させ逃げられなくして確実にスリップダメージで削り倒す、
海中を高速で動き回る敵に対し、海に毒液を大量注入し周囲の無害な水生生物諸共毒殺する、空中を浮遊しながら毒の雨を降らす等、
可愛い見た目に反して非常にえげつない戦法を使用する。
また本人は「痛いのは嫌」という理由で全ステータスを防御力に振っている他、多数の防御特化スキルも備えているため持久戦に特化しており、
そのスタイルとの相性が良い毒関連のスキルを獲得した事を素直に喜んでいる。
ゲームが舞台とはいえ、美少女主人公が、残虐性ではなくあくまで得意戦術として、嬉々として毒をぶち撒けまくるという画は他では中々見られないだろう。
レネゲイドウィルスによって発現するシンドローム(能力の系統)の1つで、毒物、薬物を操る能力。名前の由来は「惑星ソラリス」から。
薬物によって敵を妨害し、自分や味方を強化するのはもちろん、毒物や酸、爆薬などを生成して攻撃も可能。
イメージとしては「味方を高揚させて強化(というか
ドーピング)を行う」「敵に幻覚を見せてデバフやダメージを与える」など、なんだか敵役っぽい能力群。
それでも、プレイヤーの味方につく公式NPC(UGN日本支部長の霧谷雄吾など)がソラリスシンドロームの能力者だったりする。
ゲームシステム上、全ての武器にあらかじめ毒属性ダメージおよび感染属性ダメージを付与する事が可能であり
またWarframeそのものからしてテクノサイトウィルスによって金属の硬さと生体の柔らかさとを併せ持った生体素材で作られた兵器ではあるが、原則としてテクノサイトウィルスをばら撒く生体兵器という訳ではない。
しかしSARYNはアビリティで武器に毒を付与し・(おそらくはテクノサイトウィルスであろう)腐食性の胞子をばら撒いて敵から敵に伝染させ・感染ダメージを与える猛毒の瘴気をばら撒くフレームであり
NIDUSはアビリティで感染体を殖やし運用し・敵あるいは味方と物理的に繋がり・変異をため込み・不死性を発揮するなど明確に病気(感染)とその毒を利用フレームも存在する。
またテクノサイトウィルスに感染した存在である「感染体」そのものも集合意識を持ち・自身らを蔓延させる為に活動しており
ゾンビさながらの姿で襲い掛かってきたり・感染体の塊を他惑星軌道上から地球に落として感染を広めようとする事もあれば、ダイモスに至っては既に衛星1つが丸ごと感染体と化しているなど人類勢力に並び立つ(しかしまともな交渉などは考ええない)勢力として太陽系に蔓延っている。
はたまたVOIDエネルギーは通常の生体に対する毒そのものではないが、敵性種族であるセンティエントに対しては毒として作用し適応能力で獲得した耐性を失わせたり・通常の攻撃の一切を防ぐシールドを剥がせるなどの効果を持つ他、太陽系へと来る道のりにおいて被曝したVOIDエネルギーによって太陽系に来たセンティエントは不妊化している事が示唆されており
VOIDエネルギーを操る事からセンティエントに対する切り札として持ち出された種族であるテンノそのものもセンティエントからすると凶悪な猛毒の使い手と言えなくもない。
転生者にして名もなき蜘蛛。
生まれたばかりの状態で使える攻撃手段が「毒牙」だけ(”蜘蛛糸”も使えるがダメージを与えられない)であり、毒属性がメインの攻撃手段。
成長を遂げると「毒合成”蜘蛛毒”」で毒液を投げたり、「毒魔法”毒霧”」でバラ撒いたりとバリエーションを増やし、龍にも有効打を与えるなど活躍した。
やがて魔法主体になってからは毒をほとんど使わなくなったが
「遅効毒」と「劇毒」の2種類が存在する。
いずれも遅効毒ないし劇毒を持った攻撃を当てる、もしくは喰らい続ける事でゲージが上昇、満タンになる事で発症する。
発症すると、遅効毒はゲージが減少するまでスリップダメージが発生し、劇毒はゲージが溜まり切った瞬間に大ダメージが入る。
遅効毒によるダメージ量は中々馬鹿にならないため、毒を付与する敵が多いステージや毒沼エリアでは毒耐性の高い教会系装束が推奨される。
何れも毒消しアイテム「白い丸薬」によりゲージの蓄積および遅効毒状態の解消が可能。
敵に付与する事もできるが、何れもザコ敵ならゲージを溜めるより殴り倒した方が早いため付与を狙う意味が無く、
さりとてボス相手だと耐性が高かったりダメージ量が少な過ぎるなどで有効に働く事はほとんどない。
一部の強敵やボス敵には有効に使えるが、どちらかと言えばそれらを安全にさっさと倒すメタ戦術に近い用法となる。
忍者と極道に登場する、味方サイドの毒使い。
大量の劇物を摂取する荒行の果てに特異体質を会得、掌の汗腺から強力な睡眠作用を持つ香を放つ
暗刃「睡掌髑路」を使う。
毒といっても致死性を持たないが「吸えば二晩は昏倒し、死ぬまで目覚める事はない」という強烈な物。粘膜からも吸収されるので無効化するのが極めて困難。
そして自身の全体液を香に変換して放てば、命と引き換えに射程内の全ての敵を即死させる事ができるという。
☣番 外☣
一部の作品のヒロインや
ガキ大将、または
嫁は、
キッチン内で経口摂取により最大効果を発揮する猛毒を調合する隠しスキルを持つ。
料理の基本には目もくれず、笑顔を浮かべて食べ物を
殺しの道具に変える様は恐怖そのもの。
もう、誰も奴らを止められない。
毒舌芸人と謳われる芸能人。
毒舌・辛口の多いことで知られる女装コメンテーター。
2016年2月10日放送の『
マツコ&有吉の怒り新党』で有吉共々、自分達は毒舌を言っているつもりは無いと発言した。
後日、同年8月3日放送の同番組で誕生花がボタンヅルという有毒植物だという庶務の青山の解説を聞き少し絶句していた。
漁村フィッシュベルに住む主人公の幼馴染で会話システムでプレイヤーの心情を代弁したかのような毒舌が人気だった。
第7話に登場した某有名人がモデルと思われる毒舌グルメ評論家。
毒舌評論で何件もの有名店を閉店に追いやった事で恐れられていたが
彼女(?)は
料理人の普段通りの飾り立てない料理を求めていたことを話の終盤で語った。
悪鬼を滅ぼす非政府組織が最高実力者集団・柱の一人、
蟲柱。
常に笑顔を浮かべたまま穏やかに人と接する優しいお姉さんだが、
言っても聞かないしょうがない人等には棘のある話し方を辞さない。その人に関しては根気強く接しているだけ寛容だけどネ
「
鬼を殺せる毒を作った」ちょっとどころではなくすごい人。
太陽か
その力を宿した金属でしか滅ぼせない
鬼を、
「
鬼だって生き物ですよね?」とばかりに
のたうち回り息絶える存在へ貶めた実績は計り知れない。
そこに至ることができたのも、ひとえに骨格的に非力で鬼狩りの剣術に向いておらず、頸を切り落とせないしのぶさんの、それでも鬼を滅ぼさんとする
煮えたぎる憎悪と
執念の賜物と言える。
柱に選ばれてることからも分かるとおり、あくまで筋力が及ばないだけで鍛錬や技術は人類最高峰で、踏み込みや突きの速さは上弦の鬼ですら捉えきれないほど。
同時に毒物に長けていることから、単純に殺傷力の高いものから多種多様な超常現象を引き起こす血鬼術由来の毒まで対応し、解毒することが可能。
炭治郎たち若手の隊員も大変お世話になったことからも功績は絶大そのもので、彼女と蝶屋敷がなかったら現代の鬼殺隊の殉職率は雲泥の差であったことだろう。
~以下、コメント欄に寄せられた 毒属性/病気属性 のキャラクター~
コメ欄もまた蠱毒の壺さ。『あれがない』『これがない』と煽るべし…荒らすべし…ヒ~ッヒッヒ…>щ(´∀`щ)
(# ゚Д゚)<こ、この腐れ外道がァァァーっ!?
早く追記・修正しないと項目に毒が回りきってしまう!急げ、アニヲタ!
- ゲームだと有効な戦術かクソの役にも立たないかけっこう二極化してるが、強すぎぶっ壊れになってるのはあまり見ないなあ -- 名無しさん (2020-07-30 10:12:16)
- 毒属性じゃないんだが、ケフカ・パラッツォという、水に触れただけで即死するとかいうとんでもない猛毒を河に流したラスボスがいてな・・・ -- 名無しさん (2020-09-12 16:24:36)
- WarframeのSARYNは毒属性の優良株 -- 名無しさん (2020-09-29 00:11:59)
- エルドライブのリィリにナンバカの二コ -- 名無しさん (2020-11-02 21:16:57)
- 鬼滅の刃は”対鬼に特化した仕様で幹部やラスボスにもやり方次第では有効打たりうる(そして鬼にもう一つ有効なのが光属性しかない)という稀有な例かもしれない。あと(普通ならアンデッドに所属する)吸血鬼系に毒が効くって設定は割と珍しいかもしれない。 -- 名無しさん (2020-11-22 13:38:05)
- ポイズーン、ボムー!の白雪姫(神獄塔 メアリスケルター) -- 名無しさん (2020-12-12 15:32:02)
- SARYNは毒も使えば腐食も使うし、更に感染≒病気まで使うからこの項目に突き刺さるよねっていう -- 名無しさん (2020-12-23 10:36:20)
- フェアリーテイルのメアリーに暗殺教室の奥田さんも入るかな? -- 名無しさん (2021-01-04 11:01:32)
- ↑4 ラスボスが毒使いの部下が倒された後に毒にしたら後は逃げろ的なある意味タブーな発言したのは彼くらいでは。 -- 名無しさん (2021-04-21 18:53:51)
- ブランヴィリエ侯爵夫人は入ってないのか。ガチ毒属性の実在人物ぞ -- 名無しさん (2021-07-02 18:37:21)
- APEXのコースティック。一応農薬の研究者だったけど…… -- 名無しさん (2021-07-03 03:10:37)
- ソウルサクリファイスでは対象を蝕み侵食する属性ということでいわゆる木・植物属性も兼ねている -- 名無しさん (2021-07-04 04:11:42)
- フェアリーテイルのジュリエットにヒロアカのゾンビウイルス出すヤツも入るかな?名前は藤見露召呂って言ってかっちゃん並みに性格がひねくれているけど、オールマイトに憧れと尊敬を持っている所もあり、性格の良い所と悪い所もかっちゃんに似ているんだよな。 -- 名無しさん (2021-11-02 21:50:26)
- 実在の人物だとドラゴン田中も該当する -- 名無しさん (2021-11-02 23:30:49)
- ドラガリアロストのルヴ・トシュカトルも病属性キャラかなぁ -- 名無しさん (2021-11-19 23:01:44)
- ヒロアカのマスタードも入るな。入間くんにも毒使う悪魔がいるしな。 -- 名無しさん (2022-01-04 18:01:47)
- ハサンちゃんと少し似ているかもしれないけれど三原ミツカズ先生の漫画「毒姫」の毒姫(体に毒を蓄えて敵国のスパイとして送り込まれる女の子達)も毒属性だと思われ。 -- 名無しさん (2022-05-31 18:17:00)
- コメントのログ化を提案します。 -- 名無しさん (2022-07-13 20:45:51)
- ログ化しました -- (名無しさん) 2022-08-31 11:35:39
- マリンハンターのキューブ -- (名無しさん) 2022-11-02 23:01:15
- 少し意味合いが違うかもしれないけど、忍者と極道のガムテも病気属性に当てはまるかも -- (名無しさん) 2024-04-18 11:44:31
- にゃんこ大戦争の毒撃(相手の最大HPの一定%の固定ダメージを与える)は毒なのだろうか -- (名無しさん) 2024-04-18 13:26:30
- 第7王子のレン -- (名無しさん) 2024-10-11 20:38:08
- 冥人である仁さんも毒使いの主人公よな。誉れは浜で死んだから... -- (名無しさん) 2024-11-27 11:30:16
- ウイルス(ドクターマリオ) -- (名無しさん) 2024-12-08 14:31:28
- 『マリンハンター』のヤドカリのFHのシジミちゃんは続編の『アナザーマリン』で毒の技を持つ様になってたな! -- (名無しさん) 2025-01-04 22:36:20
- マジカルバケーションのカドルネってカベルネとシャルドネが混ざってないか? -- (名無しさん) 2025-02-05 23:13:46
- 毒使いのキャラは総じて舐めプと言う名のご都合主義が多い。さっさと使わない、解毒方法を敵に説明する、毒でひんしの敵にとどめを刺さず放置、など。 -- (名無しさん) 2025-02-25 11:24:07
- ↑舐めプしない相手にはそもそも効かないor回復できるやつが近くにいる相手を当てられがちだから不遇と言われやすい。 -- (名無しさん) 2025-02-27 22:54:03
- ジョジョ9部でもルルちゃんが毒使いだからまた増える。 -- (名無しさん) 2025-04-18 19:38:07
最終更新:2025年03月19日 09:33