NOBELU -演-

登録日:2013/07/21 (日) 22:57:53
更新日:2019/01/28 Mon 17:21:31
所要時間:約 4 分で読めます





野島伸司が描く、芸能界の子役事情―――


週刊少年サンデー』にて2013年16号から2014年50号まで連載された漫画。
原作は野島伸司、作画は吉田譲が担当。

現代でもブームになっている子役の現状および多重人格をテーマにしており、他にもネグレクトやいじめ、臓器売買などかなり生々しい描写が多い。
原作者の作風がそうだから仕方ないってのもあるが…

単行本は全8巻。
1巻発売時にはサンデーのアニメ枠でTVCMが放映された。


【あらすじ】

両親の離婚により、キララタレント事務所で子役として働くことになった少年・ノベル。
そこで彼は「子役」の現実と、自分の中に「カッて」いる「もう一人の自分」の存在を知ることになる…。


【登場人物】

※CVはTVCMのもの

〈子供達〉

波田ノベル
CV:濱田龍臣
本編の主人公。離婚を機に、母親の手で子役の道を歩まされることになる。
気弱でネガティブな性格だが、芯は強く慈悲の心に溢れている。愛読書はレイモン・チャンドラーの探偵シリーズ。
心の中に「もう一人の自分」を「カッて」いる。本人は無自覚だが、母親譲りの整った顔立ちをしている。
当初はブロンズクラスに所属していたが、進級試験に合格しゴールドクラスに昇格。
四葉のクローバーの茎=「支点」を司り、ゴールドクラスの仲間達が抱える闇を受け入れ、支えていく。
「やっと、ゆっくり眠れるね」

もう一人のノベル(1)
CV:濱田龍臣
ノベルが「カッて」いる「最初の子」。フィリップ・マーロウをモデルにしており、冷静かつ自信家。
他人の本質を見抜き、そこから良心を引き出すことが得意。基本的に何でも上手い。ちなみに初めて覚醒した場所はトイレだった。
演技バトルでノベルの覚悟を受けて少しだけデレて、以降は何かと手助けをするようになる。
ヒバリ誘拐時にノベルを「真ん中の子」にリンクさせたことで、自身の存在は消滅したが…。
「お前らクラスが……、んむ?いやいやいや…」

もう一人のノベル(2)
ノベルが「カッて」いる「真ん中の子」。
ヒバリ誘拐時に生命の危機に陥っていた所、精神世界に干渉してきた小マモリに触れたことで発現した。
他人の過去のトラウマを見抜き、再現させることが得意。
見た目は超サイヤ人に近く、髪の色素も薄くなる。
「君の仲間こそ俺が貰うよ」

もう一人のノベル(3)
ノベルが「カッて」いる「最後の子」。
イズミの姿をしており、「最後の子」に支配されたトーリを止めるべく発現した。
実は自分を捨てた夫に対するイズミの憎悪から生まれた存在で、発現時には彼女と強く共鳴する。
「約束だよ」

マモリ(小)
ノベルの妹?で、見た目は座敷童。
イケメン好きで、ビョルンに一目会っただけで懐いた。
実はノベルの「真ん中の子」で、元々はマモリの「真ん中の子」だった。
真実を知って尚、彼女を改めて受け入れたことで、ノベルは「真ん中の子」を統制することが可能になった。
ノベルにとっての「友達」の一人で、いつも隣にいる。

雫石ミコ
国民的に有名な子役。儚げな風貌で、ノベル同様に「もう一人の自分」を「カッて」いる。
自分のことを卑下する傾向が強く、「もう一人の自分」がいないとやっていけないことを自覚している。
四葉のクローバーの「幸福」を司る。
キララのゴールドクラス所属だったが、安西が見ているのは自分ではなくスカーレットであることに気付き、移籍した。
「君、カッてるね」

もう一人のミコ(1)
ミコが「カッて」いる「最初の子」であり、「喜」を司る。
『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラがモデルであり、明るくも凛々しい性格。
父親の異常な愛情から生まれた存在で、ミコには過保護とも言える態度で接している。
しかしマモリから「ミコの成長の足かせになる」と指摘されたことで、ミコの目の前で消滅した。
「ねェ、君の"最初の子"、見てみたいな」

もう一人のミコ(2)
ミコが「カッて」いる「真ん中の子」であり、「怒」を司る。
眼帯が付けられたウサギのぬいぐるみがモチーフ。母親の怒り・憎悪から生まれた存在で、性格は辛辣。
ミコ本人に大幅な負担をかける人格らしく、発現後は体調を崩してしまう。
「なんか…クサくね…?」

斑鳩トーリ
爽やかなイケメンでヒバリの憧れの的だが、「ブス」と一蹴した。
自分を気遣うノベルに友情を感じるが…。ホモ疑惑あり。
四葉のクローバーの「愛情」を司る。
キララのゴールドクラス所属だったが、カイリのために臓器の移植手術を受けるために移籍。
手術を受けてもなお、カイリに愛情に注ぐ母親の姿を見て逆上し、メイクィーンを受け入れることになる。
「友達って…いいもんだね…!」

もう一人のトーリ(1)
トーリが「カッって」いる「最初の子」。
『ベニスに死す』のビョルン・アンドレセンがモデルだが、性格はトーリとあまり変わっていない。
3巻の表紙にも出ていたが、本格的に登場したのは4巻だったため、単行本派にはネタバレされていた。
弟に愛情を注ぐ母親の存在とトーリの感情を受け止められず消滅する。
「やぁ、初めまして」

もう一人のトーリ(2)
トーリが「カッって」いる「真ん中の子」。
ピンクのトイプードルがモチーフで、名前は「メイクィーン」。相手の潜在意識にアクセスし、分析することが得意。
体調を崩すためトーリ本人は出したがらなかったが、手術後に受け入れられることに。

もう一人のトーリ(3)
トーリが「カッて」いる「最後の子」。
母親の姿をしており、彼女への愛憎を受け入れることで発現した。
タケル達を洗脳し、同じく「最後の子」を発現させたノベルと共に救助(という名の心中)を試みるが…。
「祭りはそれからでいい」

斑鳩カイリ
トーリの双子の弟。生まれつき虚弱体質だったが、兄の臓器を移植される。
最終話では無事に回復し、イギリス行きの飛行機に乗っていた。
この兄にしてこの弟ありな性格。

蛇崩ナツコ
どこか影がある少女で、二流女優だった母親を越えようとしている。
暴走しがちなタケルのストッパー兼ツッコミ担当。「負ける」ことを極端に恐れている。
四葉のクローバーの「健康」を司る。腐女子疑惑あり。
キララのゴールドクラスに所属していたが、安西に反発して移籍した。
「…私が女優になりたいのはね、ママを正当化するためなの」

碑文谷タケル
熱血漢でプロ意識が高い。当初はノベルを見下していたが、演技バトルを経て友好的になる。
ミコを守ることを第一に考えており、トーリを快く思っていない。
蒸発した父親に代わり、母親とサユミを楽にさせるために子役の道に進んだ。
四葉のクローバーの「希望」を司る。…ん?
キララのゴールドクラスに所属していたが、演技バトルでのサユミの件が元で移籍する。
「役者は親の死に目にも会えねェもんなんだ!!」

碑文谷サユミ
タケルの妹。病弱だったが、演技バトルと同時期に行われた手術で無事に回復する。
映画『15』でのオーディションでタケルのうっかりミスで選ばれてしまい、同行することになるが…。
「嘘つきなの!お兄ちゃんはお仕事のが大事なの!」

市川清五郎
ノベルの同級生で、キララのブロンズクラス所属。
学校では「どこにでもいるようなデブ」としてひっそりと生活している。
色々とウンチクに詳しく、最近では自分よりも博識なマモリに憧れている。
本名は田中純也。
「ギロチンで首切られても10秒は意識あるらしいね」

星名ヒバリ
ノベルの同級生。学校では「ヒバリ姫」と呼ばれており、崇められている。
キララに所属しているノベルを辞めさせるべく、いじめのターゲットにしていた。
かつてシルバークラスに所属していたが、進級試験で敗退してキララを脱退。
チャイルドシートに移り、演技バトルでノベルと激突するも敗れる。
サンタの陰謀によって人質にされてしまうこともあったが、無人島での生活を経て少しは逞しくなった。
「あんたレベルが私を笑う?」

堤健太
ノベルの同級生で、ヒバリの命令で彼をいじめていた。
マーロウを出現させたのも彼であり、本質を見抜かれたショックで一日中家に引きこもったヘタレ。
ヒバリに脅迫されてノベルを殺そうとしたが、マーロウの説得で本来の自分が何だったのかを思い出し、改心。
キララのブロンズクラスに所属し、ヒバリとも決別した。以降はノベルに何かと協力するようになる。
「少年よ!大志を抱けッ!!」

南雲コウイチ
タイヨウ児童劇団所属。
演技バトルでナツコを敗北寸前にまで追い詰める程の実力を持つ。
自意識過剰なナルシスト(byトーリ)で、女性には優しい。
「誰もがうっとりする…王子様(僕)の優しい微笑みさ…」

田所セイジ
タレントアカデミー山水所属。
所謂不細工系男子で、タケルに対して強い執着を見せる。
「ちっとばかり顔がいいからってチヤホヤされやがって……!!」

夏目モモ
ミラカンパニー所属。
『アニー』の主役を射止めた少女で、歌が得意。
追い詰められると本領を発揮するタイプで、社長曰く「逆ギレパワー」。一度はそれでスカーレットを追い詰めたが…。
なお、誤解されがちだが彼女はもう一人の自分を「カッて」いる訳ではない。
「これは夢…?憧れのミコちゃんと共演できるなんて……」

四谷テトラ
サイレントピープル所属。
最年少でパルムドールを受賞しており、過去にオーディションでトーリとタケルを蹴落とした実力者。
母親のために役者を続けていたが、演技バトルでトーリに看破されてからは、彼に激しい対抗心を抱く。
「殺してやる!」

真行寺マモリ
真行寺の娘。人為的に生み出された少女で、IQ170越えの天才児。
自ら望んで解離性同一性障害(DID)になり、「最後の子」に身体を支配されていた。
「最初の子」トリオによって救われ、ノベルの学校に転入する。
他の人格達に身体を支配されないよう、暗示として常に手錠を身に付けている。
実はノベルとは幼稚園時代の幼馴染で、事故によって「真ん中の子」が入れ替わってしまっていた。
「私の子供を産んでくれ」

もう一人のマモリ(1)
かつてマモリが「カッて」いた「最初の子」。
マリリン・モンローがモデルで、思春期への以降と共に消滅したらしい。

もう一人のマモリ(2)
マモリが「カッて」いる「真ん中の子」。
幼いノベルの姿をしているが、それは元々ノベルの「真ん中の子」だったためである。

御手洗四葉
児童養護施設「コガモの家」に住んでいる少女。東日本大震災で両親を亡くした過去を持つ。
慈愛に満ち溢れた性格で、常に子供達の世話をしている。
全てに絶望し、自暴自棄になっていたノベルと対話するが…。
「お話しましょうか」


〈大人達〉

波田イズミ
CV:安達祐実
ノベルの母親で、この物語の元凶と言える人物。
実の息子を商売の道具としか見ておらず、愛情は皆無に近い。
だが彼が生命の危機に陥ると取り乱すなど、母親らしい一面も見せる。
サンタに調教・洗脳されかかるが、敢えて従ったフリをするなど、演技力が意外と高い。
CMでは中の人の怪演もあってかなり怖いことになっている。
「ママの子じゃなかったのね」

平泉カンナ
ブロンズクラスの女性マネージャー。22歳でゆとり世代。
後にノベルが住むマンションに引っ越し、彼を何かと気遣う。
作中一のKYだが、子供達の気配りを忘れない。かつてはカトリック系の保育園で保母として働いていたらしい。
「再び四枚の葉が合わさる時―――…"genuine"、本物という姿になるの」

安西圭一郎
ゴールドクラスの専属トレーナー。
キララを大手の一角に押し上げた男で、子役の厳しさを誰よりも詳しく知っている。
「カッて」いる子供達を利用するなど、勝利のために手段を選ばない非情さも兼ね備えている。
トーリ達4人の事務所移籍により自暴自棄に陥るも、カンナの説得で残っていたノベルを鍛え上げることに。
「子役とは"子"を"焼く"と書くんだ」

真行寺トモエ
ノベルの学校の養護教諭。
児童心理学を専攻しており、ノベルをDIDと診断して治療を施す。けしからんおっぱいの持ち主。
冷静沈着だが、「真ん中の子」を出現させて昏睡状態に陥ったミコを救うべく病院から連れ出すなど大胆な手段を取ることも。
試験管ベビーとして生まれたマモリがDIDになってしまったことに心を痛めている。
「治療が必要だ」

ペーソス
闇金融を経営する男で、見た目はチャラ男。「夢」を語るロマンチストな一面を持つ。
イズミがスロットにつぎ込んだ二千万円を返済させるため、波田家に居候する。
マーロウによるサソリとカエルの寓話の朗読を聴き、良心を取り戻すが…。
「今頃…っ!!俺がきっと―――…迎えに来るって…!!」

オズマ
闇金融を経営する大男で、寡黙なスキンヘッド。
ペーソスとは幼馴染の仲。ヒバリ誘拐の際の一芝居のために投獄される。
「……」

サンタ
ペーソス達の上司。見た目は小柄な子供だが、立派な大人である。
紳士的な口調で接するが、本性は冷酷そのもの。イズミを監禁し、調教するが失敗に終わる。
実際の仕事は葬儀屋らしい。
「私は子供ではない」

ピコ
サンタ直属の部下で、オズマ以上にガタイがデカイ男。
「調教済み」らしく、サンタから鞭を振るわれても音を上げない。
実は妻子持ちで、何者かにより息子を殺された過去を持つ。その復讐のためにサンタを狙っていたが…。


お前らレベルが追記・修正するか。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/