禁断竜王 Vol-Val-8

登録日:2021/10/02 Sat 00:13:00
更新日:2023/12/09 Sat 20:34:50
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3色 DM DM22-RP2 DM23-BD1 DMEX-19 DMRP-19 EXライフ KGM T・ブレイカー アース・ドラゴン アーマード アーマード・ドラゴン エクストラターン キングマスター キングマスターカード クリーチャー コスト9 シータカラー ジャストダイバー スピードアタッカー ティムールカラー ディスペクター デュエル・マスターズ ドラゴン ハイド プレミアムズ プレミアム殿堂×殿堂入り 三色 公式擬人化 多色 多色クリーチャー 多色ドラゴン 天王子 ハイド 殿堂王 水/火/自然文明 水文明 水文明のクリーチャー 水文明のドラゴン 火文明 火文明のクリーチャー 火文明のドラゴン 無双竜機ボルバルザーク 王来篇 禁忌の中の禁忌 禁断 禁断機関 VV-8 禁断王 禁断竜王 禁断竜王 Vol-Val-8 禁断龍VS禁断竜 自然文明 自然文明のクリーチャー 自然文明のドラゴン 追加ターン 隠されし真の12番目の王 電融 電融カラー 龍魂珠被害者の会





隠されし(the hidden)真の12番目の王(true twelfth king)、襲来(is coming)




禁断竜王(きんだんりゅうおう) Vol(ボル)-Val(バル)-8(エイト)》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMRP-19「王来篇 第3弾 禁断龍VS禁断竜(エターナル・プレミアムズ)」」に収録されたキングマスターカードの一枚であり、《無双竜機ボルバルザーク》と《禁断機関 VV-8》という、禁断の果実「エクストラターン」に手を伸ばし「禁じられた伝説(プレミアム殿堂・禁断レジェンド)」として歴史にその名を刻んだクリーチャー同士のディスペクター
そして事前に告知されていた「ディスペクターの5つの王」とはまた異なる第6の王でもあるというディスペクターのキングマスターとしてイレギュラーだらけのクリーチャーである。
20thレア版やキングマスターカードに用意される20thSPゴールドレア版も存在している。


解説

禁断 Vol-Val-8 KGM 水/火/自然文明 (9)
クリーチャー:ディスペクター/アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/禁断 54321
EXライフ
スピードアタッカー
T・ブレイカー
ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず攻撃されない)
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚まで手札に加える。残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、パワー6000以下のクリーチャーをすべて破壊してもよい。
自分のターンの終わりに、このターン、クリーチャーが4体以上破壊されていれば、このターンの後に自分のターンを追加する。

その能力はまず初っ端から4つもキーワード能力が並んでいるもの。しかもこれで終わりではない。

EXライフによる除去耐性に加えてジャストダイバーで一時的に選ばれなくなるため、出たターンから次の自分ターンまではほぼ確実に生き残ってくれる。
スピードアタッカー・Tブレイカーで一気にシールドを割りにいける他、後述するアタックトリガーを即座に発動できる利点にもつながる。

パワーはVV-8のパワー12345をひっくり返した結果なんと54321の超大台
元々のパワーとしては第11位。4位タイのパワー99999のドキンダム関連4体*1、その下の伝説の正体 ギュウジン丸の71000と《悪遊 ノチェス=アルトゥス》に次いで7番目高いことになる
その高パワーのおかげで殴り返しを受けることはまずなく、あのギガンディダノスが相手の場にいたとしてもプレイヤーを殴りにいける。

そしてVol-Val-8固有の効果は2つ。

1つはアタックトリガーでトップ5枚から2枚までサーチ、その後任意で自他問わず全体6000火力という、元となった双方のcipを意識した効果。ただし手札に加える枚数も任意で火力も6000ちょうどから以下になった上任意になっている。
次ターン以降の展開に必要なカードを手札に引き込むことができる他、破壊効果で大抵のウィニーは勿論、《龍装艦 チェンジザ》や《龍素記号Sr スペルサイクリカ》など強力なクリーチャーも焼き払える。
自分のクリーチャーも巻き込んでしまうデメリットは据え置きだが、このカードの場合もう1つの効果の都合上それがメリットになる。

問題のもう1つの効果こそ、この効果を抜きにしては元となった2体は語れまい、エクストラターン獲得効果
その条件は、自ターン中にクリーチャーが自他問わず4体以上破壊されていること
…あれ、これやばくね?

自他問わずなので、相手の盤面の状況に左右されず、自分で4体生贄を用意してやればそれで条件を満たせる。
破壊する手段に関しても、用意した自分のウィニーをアタックトリガーで焼き払うだけで事足りる
ターンの終わりの前に自身が除去されるとそもそも獲得できないが、EXライフによって1回は耐える上に、出たターンであればジャストダイバーで選ばれないためほぼ確実に生き残る
それでいて、この手のEXターン獲得効果にありがちな「EXターンの終わりに敗北」「EXターン中にEXターンを獲得できない」などといったデメリットは一切なし
条件が満たされている状態でターンの終わりにVol-Val-8が複数体存在する場合、その数だけEXターンが累積する。
そして、「生贄となるクリーチャーを計4体用意する」「それらのクリーチャーを破壊する」この2つを毎ターン安定して行える手段を用意できたのなら、永久機関のごとく無限にEXターンを獲得できる。

はっきり言おう。このカード、工夫次第でいくらでも暴れられる。


問題はコスト9と高いコストを持つこのカードをいかにして出すかという点。
ドキンダンテの項目でも触れられているが、9というコストは大体のコスト踏み倒し呪文の対象外となっている。
ドキンダンテはその文明・種族に対応した踏み倒し手段があったものの、Vol-Val-8の場合は踏み倒し手段に欠けるシータカラーかつアーマード・ドラゴン、アース・ドラゴンなので踏み倒し手段がさらに限られてしまう。
もちろんドラゴンなので各種連ドラ効果で踏み倒せはするのだが、連ドラ系のデッキは全体的なパワーラインが高めでEXターンの生贄の確保が難しい。

また、EXターンをどのように獲得するかも課題になる。
生贄となるクリーチャーを計4体とは言うものの、普通にウィニーを4体も正攻法で用意するのは骨が折れるし、それらを用意するギミックに加えて出しにくいVol-Val-8を出すためのギミックを同じデッキに投入する必要があるため、専用のデッキ構築が求められる。

うまいこと両立するには『最小限のリソース消費でウィニーを展開する』『破壊しながらVol-Val-8を出す』などの工夫が必要だろう。


相性のいいカード

以下に、Vol-Val-8の展開またはEXターン獲得に貢献してくれるカードを挙げる

自身を破壊しつつVol-Val-8のコストを軽減してくれるため、相性がいい。
同弾およびその少し前に出たスタートデッキでは強力なディスタスの数々が出ており、よりデッキとしてまとめやすくなっている。
ただコスト軽減するためだけに使うだけでなく、そのcipやササゲールで破壊した際のpigも活用するなどしてアドバンテージを稼いでいきたい。

  • “魔神轟怒”万軍投》《BAKUOOON・ミッツァイル
GRクリーチャーを大量展開できる忌々しいカード。
万軍投はほとんどの場合EXターン獲得のためにもう1体生贄が必要になるが、うまいこと《続召の意志 マーチス》が出てきてくれれば4体分の生贄がこれ1枚で揃い、出てきた《ロッキーロック》を破壊すれば次のターンでの生贄が1体確保できる。
ミッツァイルはVol-Val-8を出したうえでさらに生贄を4体用意する必要があるが、出せればEXターンはほぼ確定。
さらに出てきたGRを次ターンにEXターンの生贄にできる。
ちなみに当のミッツァイルは同弾であの《暴走龍 5000GT》の力を継いだ姿で収録された。

  • 暗黒鎧 ザロスト
シールドを犠牲に自己蘇生が可能なクリーチャー。
アタックトリガーで破壊されても次のターンに自己蘇生が可能で、毎ターンEXターンのための生贄になってくれる。
もちろんシールドには限りがあるが、シールドの墓地送りを防いでくれる《極幻空 ザハ・エルハ》がいれば毎ターンノーコストで生贄の確保が可能。

  • ステニャンコ》《偽りの名 ドレッド・ブラッド
場のクリーチャーを破壊しつつ自己蘇生できるクリーチャー。
前述のザロストなどと併せれば、ターン開始時の時点で4体の破壊が達成できる。

  • 煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》《蝕王の晩餐
場のクリーチャー3体を生贄にタダで召喚できるちょっと前までいろんな奴とつるんで悪い事してたドラゴンと、場のクリーチャーを破壊し、それより1コス大きいクリーチャーを蘇生する呪文。
あらかじめVol-Val-8を墓地に落としておいて、3体破壊して出したオカルトに蝕王の晩餐を当てることでVol-Val-8を踏み倒しつつEXターンを確定させられる。

  • デッドヒート・メガマックス》《メガ・メイキング・ドラゴン
場の火のクリーチャー4体をタップして山札から火のクリーチャーを踏み倒す呪文と、cipで自分のドラゴン以外を焼いてその数だけ山札からドラゴンを踏み倒すドラゴン。
メガマックスの効果でVol-Val-8を踏み倒した場合はタップしたウィニーをアタックトリガーで焼き払えばEXターンが獲得でき、メガメイキングが出れば破壊した数だけVol-Val-8の踏み倒しチャンスが得られ、複数体踏み倒せればその数だけEXターンが確定する。


弱点

その真価をフルに発揮するためには専用のデッキ構築が求められると書いたが、ササゲールを活用する以外の構築は何らかの手段で踏み倒しを行うことが多い。
そこで問題になるのが、王来篇で大量に追加された優秀な踏み倒しメタの数々である。
とこしえの超人》や《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》など発売当時の環境でも使われている踏み倒しメタが立つだけで、それらのデッキは機能停止してしまいかねない。
それらのメタクリを処理できる、いわば『「踏み倒しメタ」メタ』は存在するが、それらにデッキスロットを割くとVol-Val-8によるムーブが上手くいかなくなることがある。
Vol-Val-8の力をフルに発揮したうえで勝てるデッキを作るのは、結構骨が折れるだろう。

また、うまい事Vol-Val-8を踏み倒せたとしても、EXターンが獲得できなければ意味がない
ジャストダイバーとEXライフで場持ちは十分とはいえ、アタックトリガー目当てで殴ったときのS・トリガーがきっかけでまとめて封印されるまとめてパワー0にされる。選ばない除去を連発されるなど、EXターンを得る前にVol-Val-8がやられてしまう確率も0ではないため注意が必要。
特に同弾のキングマスターである《禁断英雄 モモキングダムX》は解放されるとジャストダイバーもEXライフも貫通する全体-99999で除去されてしまうため最悪の相手と言える。

一番警戒すべきS・トリガーは、問答無用でターンを終わらせてしまう《終末の時計 ザ・クロック》か。
初登場からかれこれ9年くらい経つが今なお使われるS・トリガーで、王来篇におけるアウトレイジの復権によってさらなる注目を集めているカードなので相手のデッキを見て警戒はしておくべき。


関連カード

電融 N(エヌ)E(エクス)XT(トリーム) KGM 水/火/自然文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/サイバー・コマンド/ 6000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
このクリーチャーが出た時、自分のマナゾーンにあるディスペクターとディスタスをすべてアンタップする。
このクリーチャーが攻撃する時、プレイヤーを1人選んでもよい。そのプレイヤーは自身の手札と墓地にあるカードをすべて山札に加えてシャッフルし、カードを5枚引く。

スタートデッキに付属する、《ボルバルザーク・エクス》と《サイバー・N・ワールド》の合体という、かのNエクスを想起させるディスペクター。コロコロ曰く「Vol-Val-8の弟分」とのこと。
スタートデッキ付属のキングマスターディスペクターは《連結王 バロディアス》が存在するが、あちらが「プレビュー版ドルファディロム」といった性能でドルファディロムとの差別化が難しかったのに対し、こちらはcipでエクスを思わせるマナ回復、アタックトリガーでN・ワールドと同じ墓地&手札リセットとドローとVol-Val-8と差別化されている。

ディスタス・ディスペクター中心のデッキであればササゲールを使って出した後回復したマナで再展開して…とVol-Val-8のEXターン獲得のための展開がやりやすくなる。

見た目はエクスとNワールドというよりもVV-8とエクスの合体といった方がいいくらいNワールド要素がない。

禁断秘伝エターナルプレミアムズ VR 水/火/自然文明 (5)
呪文
アタック・チャンス:水と火と自然を持つディスペクター(自分の水と火と自然を持つディスペクターが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
コスト5以下のクリーチャーを1体いずれかのマナゾーンから選ぶ。そのプレイヤーはそのクリーチャーを出し、その後、自身の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
自分と相手のクリーチャーを1体ずつ選んでもよい。そのクリーチャーをバトルさせる。
このターン、自分のクリーチャーはすべてブロックされない。

Vol-Val-8の必殺技カード。
どちらかのマナゾーンから5コス以下のクリーチャーを引きずり出すことができる効果は、どちらのマナから出すにしてもVol-Val-8のアタックトリガーで焼き払うことでEXターンのための生贄の確保につながる。

さらなる効果の強制バトルも、アタックトリガーで焼けないパワーが6000より大きいクリーチャーを、Vol-Val-8の高パワーで討ち取ることでEXターン獲得のための生贄にできるため相性がいい。特にVol-Val-8自身はマッハファイターを持たずそのパワーを活かしきれていないため、強制バトル効果は願ったりかなったりだろう。

おまけで全体アンブロッカブル化もついてくる。
他の効果を比べるとささやかに思えるが、ジャストダイバー状態でなおかつアンブロッカブルまで得たVol-Val-8が殴ってくるのは相手にとってはどうあってもその攻撃を通さざるを得なくなることになり、純粋な脅威となる。
その他の自分クリーチャーも相手のハヤブサマルなどを貫通して殴って来るので、詰めとして十分な働きをしてくれるだろう。

収録パックと同じであるこの名前には
  • アニメでVV-8の使い手であるNo.2が行う『エターナルマシンデュエル』
  • ボルバルザークのプレミアム殿堂
  • ボルバルザークが登場した聖拳編(エターナル・アームズ)
  • 聖拳編に登場したエターナル呪文

といった両者に関連する様々なオマージュが散見される。

無双竜機ボルバルザーク VR 火/自然文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、他のパワー6000のクリーチャーをすべて破壊する。その後、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。そのターンの終わりに、自分はゲームに負ける。
スピードアタッカー
W・ブレイカー
※プレミアム殿堂

禁断機関 VV-8 LEG 水文明 (6)
禁断クリーチャー:(種族なし) 12345
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚を自分の手札に加える。このクリーチャーに封印を3つ付ける。
禁断機動:このクリーチャーの封印がすべてなくなった時、このターンの後に自分のターンを追加する。

元ネタとなったカード達。
EXターンつながりでの合成で、双方のcipがデメリットを軽減しつつ纏められているという点やEXターン獲得効果もちゃんと持っているという点で、効果面に関してはディスペクトというよりむしろリスペクトしている感すらある。


背景ストーリー


時空の穴から突如として出現したのは、竜の頭を持ち巨大な剣を背負った機械の身体の存在。

それは誰もが見た瞬間に「存在してはいけない」と確信できるほどの、禁忌の中の禁忌……

禁断 Vol-Val-8であった。



かつてそのあまりにも危険な力ゆえに時空の彼方に追放された「隠されし12番目の王」こと「殿堂王」《無双竜機ボルバルザーク》「永遠の絶望製造マシン」こと「禁断王」《禁断機関 VV-8》の肉体が悪用されて融合された「禁忌の中の禁忌」と呼ばれるディスペクター。

混成王 ドキンダンテXXII》が最後に放った《禁時王秘伝エンドオブランド》が歴史の裏側に繋がる穴を開けたことにより、その穴を通って出現した。ところでその歴史の裏、温泉宿あったりしません?
その存在は《ボルシャック・ドラゴン》にとっても予想外だったらしく、「この力は……まさか、ありえない!」「12番目の王は封印されていたはず!こんなことが起こりえるはずがない!!」とかなり狼狽した様子を見せている。*2

また、顕現するにあたって《電融王 ギュ》から「電融王」の座を奪っており、自身がより強力な存在となると共にギュカウツ・マグルの弱体化と暴走を招いた。

Vol-Val-8は危険すぎるために歴史の修正力によって歴史の裏側に封印された力『プレミアムズ』を時空の穴を通じて行使する能力を持っており、その力で歴史の裏と表を反転させようとする。

心を砕く刃*3、カオスを呼び出す異世界につながる扉*4、夢や現実だけでなく魂を切り取る一閃*5
ドキンダンテを斃したアルカディア・グローリーの力をもってしても太刀打ちできず、他のレクスターズ達も突如顕現した《零獄接続王 ロマノグリラ0世》の魔弾の力に侵され助太刀できない状況を前に、モモキングはボルシャックのアドバイスを受け先ほど取り戻した「禁断王」の力を借りようとする。

しかしドキンダムXはかつて世界を滅ぼそうとした存在、そう簡単に力を貸してはくれない。
配下であるマスター・イニシャルズを基に生み出されたディスペクターに守られた数々の封印を超獣王来烈伝に刻まれた王の力で破り、ようやくドキンダムの魂と邂逅できたかと思いきや禁断の力によってその身を侵食され、
その侵食を脳内に溢れだした歴代ボルシャック達の決闘の記憶によって耐えきったことで、ついにモモキングはドキンダムの魂と同調することができた。

世界を滅ぼす禁忌の力をもって世界を救う「禁断龍」…《禁断英雄 モモキングダムX》生誕の瞬間である。

モモキングダムXはプレミアムズをものともせずVol-Val-8に2本の禁断の槍を突き刺し、Vol-Val-8が持つ禁断の力を逆に利用して禁断による侵食攻撃を食らわせる。だが、攻撃したモモキングダムXの身体も禁断に侵され、長くはもたない。しかも禁断に侵されたVol-Val-8は、お返しとばかりに《禁断秘伝エターナルプレミアムズ》を放つ。

ただでさえ強力なプレミアムズを永遠に連打するエターナルプレミアムズを禁断の力で耐えるも禁断に侵され身体が崩壊寸前となったモモキングだったが、禁断の力によって生まれた闇のジョーカーズの助けによって禁断の力を制御可能になったことにより、ついにエターナルプレミアムズを耐えきることに成功した。

だが、強大なエネルギーのぶつかり合いにはモモキングが耐えられたとしても、世界の方が耐えられなかった。
世界の境界は壊れ、全てが歴史の裏側に飲み込まれると共に、モモキングダムXの身体も反転していく。

最早打つ手なしかと思われたその時、モモキングのモモダチ、キャンベロがそのピンチを救う。
轟速の侵略者にしてドキンダムXの配下でもある《轟く侵略 レッドゾーン》と共鳴したキャンベロが触れたことによって、モモキングダムXは裏返りから『解放』されたのだ。

仲間達の力によって禁断の力を完全にコントロールできるようになったモモキングダムXはもう止まらない。
必殺の『無限X字斬り』を叩き込まれたVol-Val-8は構成要素であるVV-8の肉体を封印されたことで結合を維持できなくなり、崩壊。

「殿堂王」の魂は超獣王来烈伝に還り、残る魂は2つとなった。


崩壊した世界の境界を修復し、ドキンダムXの力を解いたモモキングに、ボルシャックは問う。


突然の発言に困惑するモモキングだったが、振り返った先にいた存在を見てその真意を悟る。

そこにいたのは残る二王、「(ゴッド)」と「(ゼニス)」の縫合体。
ドラゴン・オーブが新たに生み出した「終末を招くディスペクター」。
待ったなしで襲来した強大な存在に立ち向かうため、モモキングは王来烈伝に還ったばかりのボルバルザークの力を借りることを決意する…


備考

イラスト

見た目は同じ禁断レジェンドを素材としたドキンダンテと同じく、元ネタとなる双方との乖離が激しい。

まず《D2W2 ギガスピード》にも似た巨大な装甲車状の両腕とボルバルザークの鎧をメカニカルにアレンジしたような胴体を持つ巨大なトラック状のマシンが目を引き、その頂上にちょこんとVV-8の頭部が存在している。
そして当のボルバルザークはそのマシンに四肢を取り込まれて胴体と頭だけが表に出ており、ボルバルザークがVV-8を改造したマシンの装飾と化しているとも、ボルバルザークがそのマシンと一体となって操縦しているともとれるイラストとなっている。

隠されし12番目の王

先述した通りVol-Val-8の存在は他のディスペクターの王と違い、事前にその存在や合成素材が一切告知されておらず、その存在が明かされるとDMP界隈に戦慄が走った。
まず『禁断竜王』なる存在は第1弾のフレーバーテキストに一切記されておらず、またDMSP-02超獣王来烈伝(ザ・キング・オブ・レジェンド)にはボルバルザークもVV-8もそのリメイクは収録されておらず、必然的にもう片方の素材を示す禁断文字も存在しなかったため、その存在を事前に察知することは不可能に近かっただろう。

ただ、その手掛かりが全くなかったかと言うと、実はそうではない。
その手掛かりというのが『超獣王来烈伝』の最後の一節『未来王来伝』にある《未来王龍 モモキング》およびその下に刻まれた禁断文字である。

王来篇第1弾のフレーバーテキストにおいて「超獣王来烈伝に刻まれた伝説のクリーチャーの魂はボルシャックを除いて全てディスペクターの手に堕ちた」ことが明らかになっていたが、これはモモキングがディスペクター化していないことと明らかに矛盾していることが発売当初からDMP達に指摘されており、また禁断文字を解読した項目冒頭の文章は「モモキングとは別に、未知なる12番目の王が存在する」ことを示唆していた。

そんな中公式YouTubeチャンネル「デュエチューブ」内の動画においてメンバーのチアリが上記の事実により「モモキングもディスペクター化するのか」とイマムー軍曹に尋ねたところ明かされたのが、「隠されし12番目の王はボルバルザークである」という事実とそのボルバルザークがディスペクター化したVol-Val-8の存在だったのだ。*6

このような変則的な形での示唆となったのは、単なるサプライズのためだった可能性もあるが、ボルバルザークをDMSP-02『超獣王来烈伝』に収録するわけにはいかなかったからではないかとも言われている。

元よりその問題だらけの性能により禁止化を求める運動さえ起ったボルバルザーク。
転生しようがデュエプレ世界で調整を受けようが結局は許されなかったボルバルザークを、さらにG・ストライクまで加えて収録しようものなら第3次ボルバル・マスターズ待ったなしだし、そうならないように効果を別物にしてしまえばそれはもう《無双竜機ボルバルザーク》ではない。

そうなるくらいなら、ボルバルザークを基にしたディスペクターの存在を隠しておこうという判断をしたのではないかという推測である。
もしもこれが事実であるならば、開発の判断は英断と言えるだろう。

ちなみにVol-Val-8の情報が明かされると共に議論されるようになったのが『勝災電融王』がどういった立ち位置になるのかということなのだが、これに関してはこちらにて。

再録。そして…

登場して1年と少し経った2022年末。DM22-RP2「ゴッド・オブ・アビス 第2弾 轟炎の竜皇」においてVol-Val-8はイラスト違いで再録されることとなった。
イラストを担当したのはドギラゴン系列やミラダンテ系列をはじめ、数多くのクリーチャーのイラストを担当した中村エイト氏。

最近のデュエマをご存じでない方々はこの時点で「普通にかっこいいイラストになってるんだろうなぁ」なんて考えるかもしれない。
だが一つ大事な情報が抜けている。
Vol-Val-8が収録されたのは、藤ちょこ氏による着物美人ザーディクリカ、lack氏によるムチムチおっぱい美女ラフルル・ラブを生み出した金トレジャー枠である。
その枠で収録されたVol-Val-8は、なんとVV-8の意匠を持つ水色髪少女がVol-Val-8の腕と背部パーツを装着したこれとかこれに出てきそうなメカっ子として生まれ変わることとなる。

中村エイト氏のTwitterには装備OFF状態などの細かい設定画も載ってあるので、興味を持った人は是非とも見てほしい。




なんだ、この文字は……?「追記」「修正」「お願いします」……この文字アニヲタwiki(仮)で見たことがあるぞ……?
―未来覇王 ググッピー―

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最終更新:2023年12月09日 20:34

*1 本家ドキンダムX、GS、ドキンダンテ、そして同弾収録のモモキングダムX、それに《黒断の覚醒者 ドキンダムBLACK》

*2 しかし1弾のFTで「我以外の11体はすべてディスペクターにされてしまった」と発言している為、この狼狽ぶりには矛盾しているところがある。

*3 《ソウル・アドバンテージ》

*4 《ミラクルとミステリーの扉》

*5 《フューチャー・スラッシュ》

*6 実際にはその前に発売されたコロコロコミックで既に明かされており、正確には「コロコロで先行公開されていた情報を正式に公開した」という表現の方が正しいが