母なる系呪文(DM)

登録日:2011/11/25(金) 22:36:20
更新日:2021/05/11 Tue 16:41:11
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概要

母なる系呪文とは、デュエルマスターズに登場する《母なる大地》から派生するカード群のことを指す。
  • 自然文明の呪文
  • マナゾーンと場のクリーチャーを入れ替える
という特徴を持つ。
というよりも、自由度の高すぎた元祖《母なる大地》の調整版として性質を残しつつスペックを落としているという側面が大きい。


元祖

母なる大地 R 自然文明 (3)
呪文
S・トリガー
バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主のマ
ナゾーンに置いてもよい。そうした場合、そのマナゾーン
にあるカードの枚数とコストが同じかそれ以下の、進化ク
リーチャーではないクリーチャーを1体、そのマナゾーンか
ら選ぶ。そのプレイヤーはそのクリーチャーをバトルゾー
ンに出す。

初代「母なる系呪文」にして全ての元凶
効果が少し分かりにくいが、要するに場とマナゾーンのクリーチャーを入れ替える。
単純に考えるとアドバンテージが取れず、微妙に感じるかも知れないがマナルールブレイカーの問題児かつDM史上屈指の汎用性を誇り、現在はプレミアム殿堂に指定されている超強力カードである

何故このカードが強力かというと、まずDMでは要らないカードをマナゾーンに置きマナを発生させる必要がある。そこで、大体の場合は序盤マナコストが大きくて使えないカードをマナゾーンに置く。
このマナゾーンに置いた強力カードを、後半に僅か3マナ(出したいカードをタップして使えば実質2マナ)でマナゾーンから出せるのである。
高マナカードほど単体で強く、マナ数に対してアドが稼ぎやすいカードが多いので、このカードとマナゾーンに戻すクリーチャー分のコストを加味してもそれを補って余りあるアドを得ることも容易い。

しかも、マナゾーンからクリーチャーを出す時には、そのクリーチャーのマナコストの数のカードがマナゾーンに無ければならないが、場のカードをマナゾーンに置いてからマナを数えるため、実際には1マナ軽くなる(=1ターン早く出せる)のも見逃せない。

しかもちゃっかり文明指定が存在しないため適切な文明がマナに存在しなくても場に出すことができてしまう

当然ながらマナゾーンのクリーチャーが使えるということは疑似的な手札同然で事故が起きにくくなり、マナゾーンのクリーチャーの種類が増えるほど柔軟性があがりさらに強くなる。
つまり万能サーチカードに近い動きができるため事故を抑えつつデッキの同名クリーチャー数を減らせて、その枠に他のカードを入れることができる

さらに、場のクリーチャーをマナゾーンに置き、そのあとマナゾーンから同じカードを出せるため、CIP能力を使い回すことが可能で間接的に手札補充からサーチ、除去カードに変化する事も可能。

そして更に、なんとシールド・トリガーも付いていて相手のカードも対象に取れるため、このカード単体でも疑似除去になり対速攻や対ビートダウンでも腐らない。
勿論、対コントロールで相手のシステムクリーチャーを除去、もしくはその場面では逆に不利に働くクリーチャーに無理やり変換しても強い。



この様にたった3マナにも拘わらず序盤中盤終盤まで完全に腐る場面が存在しないほど超多様な使い方が可能であるのがこのカードの強い所である。
特にマナコスト数はおろか、文明をもある程度無視できる疑似的な万能サーチカードであることはゲームデザイン上の大問題であり、
本来は開発側の意図しない強さと引き換えに事故りやすいデッキ、つまり多様な文明でハイランダーに近い=
多様な状況を想定した万能デッキをこのカードで無理やり回すことができてしまう
そのためボルバルザークデッキで異様な数の派生が誕生し、あらゆるデッキに対抗し続けることができてしまった元凶であった。
無論このようなカードがあってはボルメテウス・サファイア・ドラゴンのように正常にデザインした筈が壊れカードになってしまうなど、まともな後発カードの開発ができなくなってしまうためプレミアム殿堂入りするのは時間の問題であった。

「母なる〜」派生

母なる紋章 R 自然文明 (3)
呪文
文明をひとつ選ぶ。バトルゾーンにある自分の、選んだ文
明のクリーチャーを1体、マナゾーンに置いてもよい。そう
した場合、その文明と、自分のマナゾーンにあるカードの
枚数以下のコストを持つクリーチャー1体、自分のマナゾー
ンからバトルゾーンに出す。
母なる大地の最初の調整版。
色を指定しなければならず、相手に使えないことにより汎用性はかなり下がった。しかし、進化クリーチャーを出せるようになる。これは後のエンペラー・キリコデッキで非常に重要になる。

また、根本的なマナゾーンとクリーチャーの入れ替えギミックや、cip使い回しが可能な点は変わっていないため、自然が入るとほぼ間違いなく入っていた大地ほどではないが、これもよく使われていた。後述するギャラクシーとのシナジーが強力だったこともあり、調整版のこのカードも殿堂入り(後にプレミアム殿堂入り)になった。

母なる星域 R 自然文明 (3)
呪文
バトルゾーンにある自分の、進化ではないクリーチャーを
1体、マナゾーンに置く。そうした場合、自分のマナゾーン
にあるカードの枚数以下のコストを持つ進化クリーチャー
を1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。

《母なる大地》というよりも《母なる紋章》の調整版。調整版の調整版って……
「進化クリーチャーも出せる紋章」から「進化クリーチャー専用の星域」と変わった。その代わりに文明制限は撤廃されている。
今までと比べて、出せるクリーチャーの幅がかなり狭くなり、汎用性は著しく下がったと言える。しかし、やはりマナとクリーチャーの入れ替えギミックが強力であることに変わりはなく、それまで微妙な性能だったエンペラー・キリコデッキを一気にトップメタに押し上げた。

上記の二枚と違って初のプレミアム殿堂となっていない母なる呪文である。このカードの登場でようやく母なる大地の調整は完了したと言える。

幻緑の双月 P 自然文明 (2)
クリーチャー:ビーストフォーク 1000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札を
1枚、マナゾーンに置いてもよい。
母なる星域 P 自然文明 (3)
呪文
自分の進化ではないクリーチャーを1体、マナゾーンに置
く。そうしたら、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以
下のコストを持つ進化クリーチャーを1体、自分のマナゾー
ンからバトルゾーンに出す。
ツインパクトとなった母なる星域。相方は幻緑の双月。
派生元が殿堂→プレ殿と使える枚数が減っていくのに対して、なんと星域は8枚体制で投入することが可能となった。

使用感に関しては元のカード二種を普通に足したようなもの。ただし、カードタイプにクリーチャーを持ったことで《クイーン・アマテラス》による踏み倒しは不可能となった。
星域は低コストとはいえ序盤に使っても効力を発揮しなかったため、双月面のおかげで序盤に引いても腐らなくなったほか、このカード自身を星域のタネとすることも可能に。
ただし、新章ではNEOクリーチャーの登場から純粋な進化クリーチャーの新規カードがほとんど無いため、踏み倒し先がインフレについて行けていない。*1

母なる緑鬼龍ダイチノカイザー P 自然文明 (7)
クリーチャー:グリーン・コマンド・ドラゴン/ハンター/エイリアン 7000
このクリーチャーが攻撃する時、相手とガチンコ・ジャッ
ジする。自分が勝ったら、自分のマナゾーンにあるカード
の枚数以下のコストを持つ、進化ではないドラゴンを1体、
自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー
呪文ではないが、母なる大地の派生であるため、ここに。
クリーチャーとなった母なる大地。自然文明で「マナゾーンにあるコスト以下のクリーチャー」を「マナゾーンからバトルゾーンに出す」効果を持っているが色々と別物。
カード評価としては、まず第一にコストが重い。そして効果が即効性でないため除去に弱い。更に効果が不安定。極め付けに7コストのドラゴンにはもっと有用なクリーチャーが大量にいると、かなり不遇。
構築済みデッキの枠埋めカードであるため、仕方ないとも言えるか。

母なるパック P 自然文明 (3)
呪文
自分のクリーチャーを1体、マナゾーンに置く。
デュエマの未開封拡張パックを1つ開けて、相手に見せ
る。その中から、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以
下のコストを持つクリーチャーを1体選び、バトルゾーンに
出す。残りを自分のコレクションに加える。
母なる系呪文と《カモン・ビクトリー》系列のハイブリッド。《カモン・ビクトリー》系列として見た場合、開封するパックに制限が無くなっているため、パックの絶版を気にすることなくカジュアルな場で使えるようになっている。
実用性はランダム性が高すぎる時点でお察し。更に公式ルールの関係で店舗大会ならともかくCSなどでは使用できない。
地味にマナ送り効果と踏み倒し効果が別物になっているため、マナに送るタネがいなくても踏み倒しを行うことができる。だからどうした。

「〜大地」派生

父なる大地 C(UC) 自然文明 (3)
呪文
S・トリガー
相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置
く。その後、進化ではないクリーチャーを1体、相手のマナ
ゾーンから選び、相手はこれをバトルゾーンに出す。
紋章派生と違い、シールドトリガーと相手のクリーチャーを入れ替える方の効果を残した調整版。
デメリットがある代わりにコストの低い除去として使用可能。相手の大型クリーチャーを小型クリーチャーに入れ替えられる点でそれなりに有用。また、踏み倒しメタのクリーチャーを出しておくことで入れ替え先のクリーチャーを場に残さないという運用も可能。
また、地味に踏み倒し効果が「そうした場合」ではなく「その後」になっているため、相手のクリーチャーがいない時に小型クリーチャーを呼ぶなり踏み倒しメタと併用するなりして擬似的なランデスとして使うことも可能。
総じて、玄人向けのカードとなっている。

獰猛なる大地 R 自然文明 (8)
呪文
進化ではないクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから
バトルゾーンに出す。相手のマナゾーンから進化ではない
クリーチャーを1体選び、相手はそれをバトルゾーンに出
す。その後、バトルゾーンから自分と相手のクリーチャー
を1体ずつ選び、持ち主のマナゾーンに置く。
《母なる大地》の効果自体を弱体化させるという方向ではなく、むしろ両方を兼ね揃えた上でコストを上げるというアプローチのされた調整版カード。
相応に重いのだが、《勝利宣言 鬼丸「覇」》などを少し早い段階で出せる上で除去能力まで持っていることから、殿堂入りとなった。

偉大なる大地 P 火/自然文明 (8)
呪文
バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体、マナゾー
ンに置いてもよい。そうしたら、名前に《ボルベルグ》と
あるクリーチャーを1体と進化ではないクロスギアを1枚、
自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。
ボルベルグ限定となった母なる紋章。
対象が狭過ぎるため、まず使われることは無い。切札勝利のファンデッキ前提のカード。

蒼龍の大地 R 火/自然文明 (8)
呪文
S・トリガー
自分のマナゾーンにあるカードの枚数より小さいコストを
持つ、進化ではないクリーチャーを1体、自分のマナゾーン
からバトルゾーンに出す。それが火または自然のクリーチ
ャーなら、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その2
体をバトルさせる。
大地系の効果に加えて、強制バトルの付いた呪文。
マナ送り効果が無くなっている上に選べる対象がマナの枚数「以下」ではなく「より小さい」となっているため、踏み倒し用のマナが従来のものよりも二枚多く必要となっている。
ただし効果の強力さは健在。
強力な多色デッキ用マナブースト呪文である《獅子王の遺跡》、優秀なマナ基盤兼初動クリーチャー《天災 デドダム》、およびビッグマナ系で有用な大型クリーチャーが大量に登場し、【5色蒼龍】という優秀なデッキが誕生した。

大地と悪魔の神域 P 闇/自然文明 (10)
呪文
バトルゾーンにある自分のクリーチャーをすべて、マナゾ
ーンに置く。その後、進化ではないデーモン・コマンドと
進化デーモン・コマンドを1体ずつ、自分のマナゾーンから
バトルゾーンに出す。
自身の場を一層しつつ、進化デーモンコマンドを一気に出すという豪快なカード。
名前は《大地と永遠の神門》のオマージュだが、効果的には《母なる星域》の派生。二枚踏み倒すことと対象の狭さから《偉大なる大地》とも近い。

効果は進化クリーチャーを一気に出す……というだけではなく、進化元とするクリーチャーのcipも使えるため、《知識の破壊者デストルツィオーネ》や《邪霊神官バーロウ》などの強力な効果を使用した上で《悪魔神ドルバロム》や《覇王ブラックモナーク》などの重量級フィニッシャーを場に出すことができ、組み合わせ次第ではこれ一発でゲームエンドに持っていくほどの性能も。

ただしそれに比例してコストも重く、母なる系の呪文の中でも最重量である。
このカードでフィニッシャーを呼び出すというより、このカード自体をフィニッシャーとして扱うような運用が必要。

母なる系呪文と相性の良いカード


【母なる大地】は低マナでフィニッシャーを出せるので追撃がかけやすく、追加ターンにマナからSAを引っ張ってくることも出来たため相性はかなり良かった。

また、相手のボルバルを大地で引っ張り出すと強力なメタになったため、ボルバルと大地は切っても切り離せない存在であった(自分のターンにボルバルを出すと、自分のターン→ボルバルの追加ターン、という順番となり、相手の強制敗北を誘えるため)

前述のボルバルがプレミアム殿堂入りしてから登場。
シールド焼却・高いパワー・Tブレイカー・そしてスピードアタッカーとフィニッシャーとしてはあまりにも強力なため母なるでコストを踏み倒すと手が付けられない強さだった。
ただしマナゾーンから踏み倒すには最低9マナ貯める必要があるため、最終的には《ロスト・チャージャー》や《ダンディ・ナスオ》で墓地に落とし、《インフェルノ・ゲート》で蘇生させる方向にシフトした。


  • 龍仙ロマネスク
やはり、母なると言えばこのカードであろう。龍仙ロマネスクはマナを一気に増やせるため、そのマナを効率よく使用する手段として、母なるは最高のカードだった。ロマネスクを出したあとの4マナで唱えられ、さらにロマネスクを場から離しデメリットも防ぐことができる。最悪の場合、4ターン目に9マナになり、2ランデスが飛んでくる。
この組み合わせが余りにも強力だったために、ロマネスクと母なる大地、母なる紋章を同じデッキに入れることが出来ないプレミアム殿堂コンビという新しいルールが作られた。
なお、現在は母なる大地のプレミアム殿堂入りと、母なる紋章の殿堂入りで解除されている。

  • 不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー
場から離れないため、場のギャラクシーを指定することで場アドを得ることが出来た。増殖していく不滅の精霊は正に鉄壁と言える。このカードの全盛期には既に大地は殿堂入りしていたが、紋章は4枚投入できた。
なお、このカードを中心としたネクラ・ギャラクシーは、公式大会ギャラクシーマスターで全国大会優勝に輝いた。それが原因か、その後母なる大地はプレミアム殿堂に、母なる紋章は殿堂入りになっている。


  • 蒼狼の始祖アマテラス
3マナなので母なるを唱えることができる。また、オリジンでもあるので、このカードで場の他のカードに母なる星域を唱えることにより、マナからエンペラー・キリコを出すことができる。これにより、エンペラー・キリコは一気に場に出しやすくなった。
キリコ全盛期を支え、キリコをあそこまで凶悪化させた原因である。




追記・修正はマナと場のクリーチャーを入れ換えながらお願いします。

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最終更新:2021年05月11日 16:41

*1 NEOクリーチャーは下にカードがある状態でバトルゾーンに存在している時しか進化クリーチャーとして扱われないのでこのカードの対象に選ぶことができない。