登録日:2012/03/29(木) 09:15:25
更新日:2025/09/22 Mon 22:11:00
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性能
全長:746mm
重量:3.25kg
動作方式:ショートストロークガスピストン ターンロックボルト
口径:
5.8x42mm
装弾数:30+1
概要
前史
- 銃の重量 : 3.2kg以下
- 銃の特性 : 構造が簡単で、生産性、経済性、操作性に優れ、軍の作戦要求に適合する事。
これを満たすものとして87式自動歩槍を開発したものの、81式自動歩槍の改修版でしかなかったため、1989年からより良い銃の新規開発を開始した。
走して開発されたのが本銃である。
構造
奇抜な見た目に反し、内部的にはショートストロークガスピストン、ターンロックボルト式の現代の標準形式。特徴的なのはハンマーがストライカー方式である点とターンロックボルトの設計思想が独自のものである点か。
セレクターは前に移動することができなかったのか左のバットストック付近に位置している。一応右手は離さずに操作できる。
コッキングレバーはレシプロ式で大型のキャリングハンドルがそれをカバーしている。
また、ブルパップ式としては珍しく標準でアンダーバレルグレネードランチャーに対応している。
形状は
AUGや
FA-MASの影響を受けているとされ、一部では「チャイナトランペット」とも呼ばれている。
しかし標準ではスコープは付かないので、載せようとするとかなり高い位置となってしまう。
大本は86S式自動歩槍にて研究されていた。こちらはまさしくAKとAUG、FAMASのキメラといった印象で、中国軍に採用こそされなかったものの試験での評価は高かったらしい。
配備後
95年の
香港返還に合わせ香港の駐留部隊へ配備されたものの、従来式からの転換難易度の高さと整備性の悪化、初期型ゆえの構造欠陥などの問題点より素直に切り替えることができなかった。
当初は特殊部隊にのみ配備することも考えられたものの一般部隊でも供給を5.8mm弾に統一すべく転換を開始。それに合わせて95式の改良型である95-1式として改修し問題点を解決した。
その後、従来型のレイアウトに戻した同口径の小銃が開発再開された。95式のフィードバックを貰いながら03式として結実。
03式のノウハウをもとに191型自動歩槍を開発し2019年に公開。95式/03式双方とも191型に置き換えられていきつつある。
中国を始め、カンボジア、スリランカ、ミャンマーの軍、警察が運用している。
民間市場ではカナダで少なくない数が流通しているとのこと。
バリエーションの一部
(バリエーションではないが)本銃に取り付け可能なアンダーバレルグレネードランチャー。非致死性の弾が主な模様。
特殊部隊や空挺部隊用のカービンモデル。
分隊支援火器モデル。75連弾倉や二脚を装備。
5.56mmNATO弾仕様。95は国内向けでこちらは輸出用。M16の弾倉と互換性があることから売り込みにはある程度力を入れているようだ。
カービンモデル。
分隊支援火器モデル。
12ゲージのセミオートショットガン。AKに対するサイガ12の様なもの。
余談
トイガンでは、香港のRS(リアルソード)社から97式仕様でモデルアップされてます。
実銃と同じ素材で寸法も同じ、さらに製造元はノリンコの関連企業…もはや、本物と言っても差し支えない出来栄えです。
追記・修正お願いします。
- 81式のシステムはSKSをアサルトライフルに仕立て直したものだからAKとはほぼ関係ないぞ -- 名無しさん (2018-11-06 03:51:02)
- リアルソードは潰れてしまったんじゃよ… -- 名無しさん (2020-12-09 00:19:54)
- ゲーム機でもクリアカラーが絶滅に近いのを見ると、透明プラスチックの強度が察せられるからな(GBCとGBAはクリアカラーが愛機でした) -- 名無しさん (2021-05-09 08:40:45)
最終更新:2025年09月22日 22:11