スター・ウォーズ フォースアンリーシュド

登録日:2012/03/02 Fri 20:30:09
更新日:2025/02/25 Tue 22:05:59
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遠い昔、遥か彼方の銀河系で…

STAR WARS
THE FORCE UNLEASHED





概要

スターウォーズ フォース アンリーシュド(Star Wars: The Force Unleashed)とは、『スターウォーズ』シリーズのエピソード3と4の間のストーリーを描いたライトセーバーアクションゲーム。
『シスの復讐』から2年後、映画やアニメ『クローン・ウォーズ』と同年の2008年に発売された。

開発を行ったのは『ジェダイナイト』シリーズや『帝国の影』を始めとするスターウォーズゲームでおなじみルーカスアーツ。
日本語版ではハードはPS2、Wii、DS、iPhone、iPod touch。英語版はそれらに加えパソコン、PS3、Xbox360、PSPでも発売された。

本作の主人公は、とあるジェダイの生き残りが密かに育てていたフォース感応者の子供。
その子供がシスの暗黒卿ダース・ヴェイダーの弟子として育てられ、スターキラーの名でフォースの暗黒面のパワーを存分に発揮しながらさまざまな星で戦い、暗躍するというのが特徴となっている。
ヴェイダーから受けたある目的を遂げるため、各地の反乱軍、無法者、ジェダイの生き残り、過去のシス卿、そして時には帝国軍とも戦いを繰り広げていく。




ストーリー

オーダー66によるジェダイの壊滅と共にクローン戦争が終結し、銀河帝国が設立されて数年後…

生き残りのジェダイを抹殺する任務の為、ウーキーの故郷である惑星キャッシークに赴いたダース・ヴェイダー
ひときわ強いフォースに導かれるように足を運び、道中のウーキー族の抵抗を軽々突破した彼は、とある家に隠れ住んでいたジェダイの騎士の生き残りを発見。剣戟戦でこのジェダイも一蹴するもすぐには殺さず、追い詰めていた際に抱いた疑問を解消するために尋問にとりかかる。
自分がキャッシークで感じた、大きな可能性を持つ強力なフォースが、目の前の生き残りのジェダイが発するものでは無いのは明白。にもかかわらず、その強敵と思しき師匠が、いつまで経っても援護に出てくる気配が無かったからだ。

そこで、彼はふと異変に気付く。

なんと吹き飛ばした相手のライトセイバーを、まだ年端もいかない一人の人間の少年が、ヴェイダーが気付かぬうちにフォースで引き寄せ構えていた。
その少年がこのジェダイの息子であり、自分が感じた強いフォースの主だと見抜いたヴェイダーは、生き残りの息の根を止めると、ゆっくりと近づいていった。

やがて帝国のストーム・トルーパーが到着し、少年に銃を向ける。
その時、ヴェイダーはライトセイバーで手下のストーム・トルーパーを殺害。わざわざ憎きジェダイの息子である彼を助ける。
ヴェイダーは少年の素質を認め、ある目的のため彼を弟子にすることを決めたのであった。


それから十数年後…
皇帝にも存在を知られず、ヴェイダーの下で厳しい修行を重ねたスターキラーと呼ばれる少年は、ヴェイダーの私的な目的を果たすための暗殺者として活動。無能や裏切りといった問題を抱えた人物の元へと送り込まれ、暗殺する日々を送っていた。
そしてある日、最後の試練としてジェダイの残党狩りを命じられるのであった。

試練を終えられれば、ベイダーと2人で皇帝を倒し正統なシスの後継者として宇宙を支配するのだとスターキラーは信じ、徐々に練度の上がるジェダイの生き残りたちを次々に撃破していく。
だが、裏切りはシスの道であることに、ダークジェダイのこの青年はやがて気付かされることになる。

弟子の叛意を疑うダース・シディアスへのヴェイダーの忠誠を示すために殺されたと思われた青年。
しかし密かに救出され意識を取り戻した青年に対し、ヴェイダーは次なる試練として皇帝を倒せる軍隊の組織を命じる。
命令通りに反皇帝派の議員や各地の反乱組織を助け、互いに繋ぎながらも、もはや青年にはヴェイダーへの疑いが抜きがたく横たわっていた……



主な登場人物

ローグ・シャドウ

  • スターキラー
本名ギャレン・マレック。
ジェダイの両親のもとで生まれ、幼少期をキャッシークで隠れながら過ごしたが、奴隷商人に対する父親の勇敢な行動が裏目に出てヴェイダーが残党狩りにやってきてしまう。
しかし、その類い稀なるフォースの素質を認められ、ヴェイダーによって密かに回収され生き延びる。以後、幼少期の記憶を封印され、ヴェイダーの手先のダークジェダイ「スターキラー」として過酷な修業と暗殺を繰り返す日々を送った。

3BBY頃、成長した彼はようやくヴェイダーから正式な弟子と認められ、叙勲の儀式によって騎士の称号を得る。
そして、最後の試練として「ジェダイを暗殺し、そのライトセーバーを持ち帰る」ことを命じられるのだった。

演じているのは後にクローン・ウォーズにてダース・モールの声優を務めたサム・ウィットワー氏。
声のみならず容姿も当時の彼に似せて造形されている。

  • PROXY
スターキラーの長年の訓練相手であり、また孤独な彼の唯一の親友であったドロイド。
元々はジェダイ・トレーニングドロイドの試作改良型であり、ジェダイになりきって訓練相手と戦えるという非常に高性能なバトルドロイドである。

基礎的なライトセーバー剣術はもちろんのこと、ホログラム投影による外見の偽装、トレーニングモジュールの追加による各種戦術の強化、堅牢なパーツ構造と安易な修理、更には内蔵したトラクタービーム発生装置による疑似的なフォースグリップまでも兼ね備えており、頭脳と会話能力もプロトコルドロイド並みに有しているなど非常に高性能。
出会った人物が(主にヴェイダーの気まぐれによって)次々と死ぬスターキラーにとって、何度倒しても修理で蘇る彼はライバルであり、師であり、また最も長い時間を過ごした友でもあった。

しかし、そんな彼にも厄介な欠点があった。ヴェイダーはプロキシの思考回路を再プログラミングすることで、最優先事項の一つに「スターキラーを定期的に奇襲せよ」という命令を追加。これにより、プロキシは互いに仲の良い親友であるスターキラーに対して定期的に本気で殺しにかかるという厄介な特性を持つこととなった。
スターキラー自身もこの行動によって相当鍛えられたようで、最終的にはこれらは奇襲の方法や選んだ技の良し悪しについて談笑する程度の軽いノリで行われている。

ホログラム機能や技は非常に豊富で、主にオビ=ワンなどのジェダイ騎士団メンバーを中心に多種多様なものが揃えられている。また、スターキラーが現地で得たデータを基に新しいものも次々と作られており、惑星ラクサス・プライムの再訪時にはマリス・ブルードやラーム・コタといった過去の強敵を再現することで疑似的なボスラッシュも行ってみせた。
更にはシス由来のとある人物の戦闘データも隠し持っており…

  • ジュノ・エクリプス
惑星コルラグ出身の人間の女性。
若くして優秀なパイロットとして出世を遂げたことでヴェイダーの目に留まり、彼の下でTIEファイター部隊「ブラック・エイト中隊」の隊長を務めていたが、惑星カロスの虐殺同然の爆撃任務がきっかけで彼女の心の中にあった良心の呵責を見抜かれ、隊長の職を降ろされる。
その後、前任が(半分ぐらいヴェイダーのせいで)ことごとく戦死するか処刑されたスターキラーの宇宙船「ローグ・シャドウ」の8人目のパイロットに任命され、謎めいた暗殺者であるスターキラーを各地へ送り届ける任務を受けた。

同年代のスターキラーのことはヴェイダーの手先ということで最初は疑っていたものの、任務を共にするにつれ彼の苦悩を段々と理解し、後に反逆者として帝国に処刑されかれたところを救出されたことで彼の任務に付き合うことを決意する。

なかなかの美人だがゲームプレイ中は実際に遭遇する場面は少なく、基本的にムービーシーンでの登場に留まる。しかし操縦の腕は本物で、スターキラーが彼女のローグシャドウによって助けられる場面もしばしば。
メンバーの一人であるプロキシに対しては彼の奇襲対象ではないため普通に接しているが、時折暴走して単独行動を始めるのを見て困惑したりしている。


ジェダイ

  • ケント・マレック
スターキラーの父親。記憶を封印されたため、彼自身はそのことを覚えていない。
クローン戦争中にジェダイの騎士でありながら同じジェダイであるマリーと恋愛の末に駆け落ちするという中々の問題児だが、そのおかげでオーダー66を2人揃って生き延びることとなった。

逃亡生活の末にキャッシークでウーキーと暮らす道を選んだ彼らは現地で子供(後のスターキラー)を授かるが、母マリーがウーキーとトランドーシャンのいざこざに巻き込まれ死亡。その後、彼自身も居場所がバレてしまい、ヴェイダーが直々に残党狩りにやってきてしまう。
息子を守るべく決闘を挑むケントだったが、ジェダイとしての能力は並みでありヴェイダーにはあっさりと敗北。
息子を奪われ、自らは首をへし折られて死亡した。

冒頭で登場してヴェイダーにタコ殴りにされてあっさり死ぬチュートリアルボス的立ち位置だが、その後も未練がありすぎたのか息子の前にフォースゴーストとしてちょくちょく出没する。


  • ラーム・コタ
クローン戦争期に将軍だった元ジェダイ。3BBY当時は初期反乱分子として帝国への抵抗運動を繰り広げていた。
クローン・トルーパーの能力を疑問視して使用せず、自ら鍛え上げた兵士を率いたためにオーダー66を生き残った人物。ベイル・オーガナ議員と同盟を結んで帝国に対する抵抗運動を水面下で続けており、部下からの信頼も篤い。

ヴェイダーをおびき出して倒すため惑星ナー・シャッダの上空にある帝国軍造船所を派手に制圧する作戦を進行していたところを、やってきたスターキラーに乱入され指令室で決闘となるが、熾烈な戦いの末に敗北し自らのライトセーバーで両目を焼かれ失明。
その後、命からがら逃げだしてナー・シャッダの地表へと飛び降りるが、敗北によって心にも傷を負い、フォースの繋がりを失ってしまう。
酒浸りの盲人として惑星べスピンのクラウド・シティに流れ着いた彼は、反乱軍を結成するべく再びやってきたスターキラーのことを疑いながらも彼の心の中に芽生えた光を感じ、協力することに同意。反乱同盟軍結成のきっかけとして、世直しを試みる彼に助言を与えていく。

レジェンズでは反乱同盟軍設立の要となる人物だが、正史における同盟軍の設立には残念ながら関わっていない。しかし正史においてもジェダイとして存在自体はしているようで、ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』に登場した惑星マプーゾの隠れ家のサインの中には彼の名前が混じっている。


  • カズダン・パラトゥス
銀河のゴミ捨て場である惑星ラクサス・プライムへと落ち延びたジェダイ・マスター。
ジェダイでありながらドロイド工学に優れており、逆に小柄な体格もあって格闘技術に関しては不得手という珍しい人物。自作のバトルドロイドを用いて試験を突破するという荒業でジェダイ・ナイトに昇格した経歴を持つ。

かなりの偏屈者ではあったがその腕は本物で、ジェダイの正式なエンジニアとして工房も所有していた。本作に登場するジェダイ・トレーニングドロイドは彼の製作したものであり、その発展型であるプロキシの親とも言える人物。
小柄な自身の肉体も外骨格を着用することで補っており、機械の腕が4本生えた姿となっている。

オーダー66発令の際は寺院に在籍していたが、恐怖に駆られて同胞を見捨てて逃走。その際に絶望と罪悪感から精神を病み、落ち延びた先のガラクタ惑星でひとりジェダイ・オーダー再建に固執するようになる。
強力な自作の廃材製バトルドロイド軍団で武装した彼は人形で再現した最高評議会で10年以上もの間会議ごっこを繰り返した結果完全に発狂し、自分のゴミ山こそがジェダイ・オーダーだと認識するようになってしまう。

所在を突き止めたダース・ヴェイダーに送り込まれたスターキラーに対してドロイド軍団で応戦するも突破され、自らの作り上げた偽のジェダイ・オーダーを守るべく大広間で決闘を挑む。
しかし、激闘の末に彼に敗北して致命傷を負い、見捨てた同胞へ謝罪しながら息絶えた。


共和国時代のジェダイ最高評議会メンバーであり、ジェダイ屈指の実力者。
元々クローン戦争終盤あたりで死ぬ予定だった人物なのだが、そこらへんが有耶無耶になったため本作では『実は生きていた』ということにされて再登場を果たした。

オーダー66発令後は別のマスターと生き別れてしまったパダワンのマリス・ブルードを新たな弟子として引き取り、ふたりで逃亡の末に惑星フェルーシアへと流れ着く。
原住民であるジャングル・フェルーシアンにフォースのライトサイドについて説き、味方にすることに成功。現地に生息するランコアとも意思疎通し、即席ながら手強い武装集団を作り上げてフェルーシアを帝国の手から守っていた。

どでっかいツノを持つトグルータで、それゆえか実写での活躍は今一つだった彼女だが、ゲームである本作ではその辺りの制限がないため大暴れ。素早い距離詰めやエネルギー弾、なかなか破れない防御に高いフォースグリップ耐性と攻撃を与えられるような隙がほとんど無く、カズダンを辛うじて討ち取ったプレイヤーを大いに苦しめる非常に手強いボスとなっている。

最終的にスターキラーによって致命傷を与えられ、シスに利用される彼への哀れみの言葉と共にサルラックの中へと転落し死亡した。


  • マリス・ブルード
オーダー66当時はパダワンだった若い女性ザブラク。
マスターと共に生き延びたが、自分を置いて生き残りを探しに向かったマスターが行方不明となり、その間際にジェダイが壊滅したこと、ダース・ヴェイダーという人物が関わっていたことについて知る。
一人でヴェイダーに対する復讐の念を募らせていたことでうっかり闇落ちしかけるが、シャアク・ティと出会うことで踏みとどまり新たな師弟関係を結ぶこととなる。

シャアク・ティがスターキラーとの決闘に挑んだ際は殺されないよう一人で逃がされるが、激戦の末にマスターは死亡。その絶望によって、彼女はダークサイドへと転向してしまう。
その後、シャアク・ティに娘の救出を依頼しようとフェルーシアへと赴いたベイル・オーガナ議員を拘束し人質として利用しようと画策。反乱軍結成のためにそれを追ってきたスターキラーに対し、巨大なブル・ランコアをけしかける。

闇落ちしたパダワンということで師匠ほど強敵ではないものの、ブル・ランコアと本人の連戦となるためそれなりに手強いボス。ランコアの攻撃パターンは通常個体とさほど変わらないが、本人はセイバースローや身体を透明化する技を用いてくるためそれなりに厄介。

トリッキーな技で苦しめるも挫折を経て光の道を歩み出したスターキラーには叶わず、命だけは救われ再び一人で逃げ出していった。


ジェダイの将軍。有名な人物かつ逃亡中のジェダイであるためか、プロキシの訓練プログラムに採用されている。
序盤でスターキラーに対してホログラムとして彼の顔を使用したほか、終盤ではスターキラーを助けるべく彼を殺そうとするヴェイダー相手にも使用して時間稼ぎを行った。

完全版のタトゥイーン編では、老いた本人がボスとして登場。
ルークをオルデランへ送ろうとする途中、R2-D2を追ってきたロード・スターキラーが到着。彼にルークを殺されぬよう、ミレニアム・ファルコンの足元で戦闘になる。
最終的にミレニアム・ファルコンのエンジンに突っ込まれる形で肉体が死亡し、その後フォース・ゴーストも電撃で無理やり消滅させられるが、ルークの逃亡までの時間を稼ぐのには成功した。


完全版のホス編でボスとして登場。何度かに分けての連戦となる。
ボスキャラクターとしては正統派ジェダイと言った感じで、変わった技などは使用しない。

エコー基地の制圧を目指すロード・スターキラーに襲われ死にかけるが、ダークサイドに目覚めて彼を吹き飛ばすパワーを見せつけ、スターキラーに弟子に誘われる。

シス

おなじみ銀河帝国の皇帝。
スターキラーにとっては、ヴェイダーと共に倒すべき最後の目標となる人物である。

どんな突拍子もない展開が起きようが基本的に「目論見通り」と不敵に笑う映画版同等の性格。
残虐な性格もいつも通りで、露見したスターキラーの処刑をヴェイダーに命じたり、観劇のようなノリで反逆者の処刑を行おうとしたりといった行動が目立つ。

通常プレイではラスボスとして立ちはだかるが、その強さは最強のシスであり銀河皇帝というだけあって非常に強大。
たとえ育成を最大限進めていようが、立ち回りに失敗すると一方的にハメ殺されることもざらではない。
一応一定間隔でエンペラー・ロイヤルガードの援軍が出没するため、彼らを倒すことでHPの回復は可能だが、それでも攻撃は熾烈でありかなりの長期戦となる。


おなじみシスの暗黒卿。本作ではなんと最初のステージの操作キャラも務めている。
この際の能力値はカンストしており、強靭なフォース能力を活かした一方的なごり押し蹂躙が可能。
サイボーグなので移動速度などはそんなに早くないが、並のジェダイなどは攻撃ボタンの連打だけでタコ殴りにできる。

その後はスターキラーをスパルタ教育で秘密の弟子として育て上げ、パルパティーンを倒すに足る戦闘能力を身に着けるためジェダイの暗殺や反乱軍の設立に向かわせる。

しかし、それらも結局は事前に反乱軍を結成しうる不穏分子たちを刈り取るための囮作戦でしか無く、ヴェイダーには(シディアスへの不信や下剋上の野望こそあれど)スターキラーと共に皇帝を討ち取る気などなかった。
用済みとなり処刑を実行しかけたがプロキシの犠牲によってスターキラーは取り逃してしまい、捕らえられた反乱同盟軍メンバーを奪還しようとデス・スターに潜入したスターキラーと遂に師弟戦を繰り広げることとなる。

シディアスに次ぐシスの暗黒卿と言うこともあって、ゲーム内ボスとしては非常に強敵。
映画版では弱点であったはずのフォース・ライトニングも、スターキラーのものは持続力が短くそこまで有用ではない。遠距離ではフォース・グリップによる投擲攻撃、近距離でも高威力なライトセーバーを用いて攻撃してくるため、足場の非常に狭い中を上手く立ち回る必要がある。


  • ダース・デソラス
Krome Studios版にのみ登場。
数千年前の古代シスの暗黒卿であり、独自の軍隊を編成して2000人ものジェダイを葬った人物。
元々はジェダイ・マスターだったが追放され、ジェダイに対する復讐を誓いシスとなった。
その強大さから、ジェダイ・オーダーでは「技能の試練」として彼を模したシミュレーションデータを用いていた。

片手にシールドを保持して攻撃を防ぐという、作中年代ではほぼ見ないスタイルで戦闘を行う。
スターキラーが最初に寺院に向かった際、崩壊後も稼働していた「技能の試練」に出会うが、苦闘の末にこれを撃破した。



  • ダース・フォボス
Krome Studios版にのみ登場。
数千年前の古代シスの暗黒卿であり、非常に強力なマインドコントロール能力で知られる人物。
実は生き残っているという噂が絶えず、ジェダイ・オーダーでは「洞察の試練」として彼女を模したシミュレーションデータを用いていた。

ダブル=ブレード・ライトセーバーを用いた剣術と、相手の親しい他人に擬態する戦術を得意とする。
スターキラーが二度目に寺院に向かった際、崩壊後も稼働していた「洞察の試練」に出会うが、苦闘の末にこれを撃破した。


  • シス・ウォリアー
三度目にジェダイ寺院を訪れたスターキラーが「精神の試練」に挑んだ際に襲撃してきた、スターキラーと同じ背丈、同じ技、同じセーバーを使う謎の男。
肌の色は青ざめて死人のような見た目をしているが…?


  • ロード・スターキラー
完全版である『アルティメット・シス・エディション』にて追加された2つのエピソードで操作する主人公キャラ。
その正体は本編のバッドエンドルート後の「シディアスの傀儡と化したスターキラー」の姿である。

己の復讐心を優先してヴェイダーに止めを刺したスターキラーだったが、その間に反乱同盟軍の処刑は完了し、残すは恩師ラーム・コタ一人となっていた。
ダークサイドに飲まれつつあったスターキラーが新たな弟子に相応しいかどうか試すべくラーム・コタの殺害を命じるシディアスに対し、僅かに残ったライトサイドの心で反抗したスターキラーは反撃であっけなく敗北。
裏切りの罰としてラーム・コタは処刑され、シディアスはフォース・グリップで掴んだローグ・シャドウを身動きの取れないスターキラー目掛けて叩き落とす。
後日、宇宙船の激突によって瀕死の重傷を負ったスターキラーは、全身をサイボーグへと改造されて復活する。
しかし、守るべきものをすべて失ったスターキラーは完全に暗黒面に転向、次の弟子候補発見までシディアスに従うだけの忠実な奴隷となってしまう。

討ち取ったダース・ヴェイダーと同じくサイボーグに改造されて生き永らえてはいるものの、ヘルメットは外せず両腕も禍々しい爪の付いた正直ライトセーバー使うにはかなり邪魔そうな見た目をしている。
とはいえ戦闘能力やスキルはほぼカンスト状態と非常に高く、フォースライトニングの色もより禍々しいものへと変化している。

他作品とは繋がることのないパラレル展開ゆえかこの状態での戦績もめちゃくちゃで、まず『新たなる希望』のタトゥイーン出発直前の時点でジャバのランコア、ボバ・フェット、更にはオビ=ワン・ケノービすらも相次いで殺害している。オビ=ワンはルークたちが逃げる時間を稼ぐべくフォース・ゴーストになってまで足掻いたが、最終的にフォースライトニングを浴びせ続けて強制的に成仏させた。
その後、なぜか正史通りデス・スターは爆発四散させられるがシディアスは『帝国の逆襲』でのホスの戦いにロード・スターキラーを送り込む。
基地内部で出会ったルーク・スカイウォーカーとの戦闘に挑んだスターキラーは、彼を痛めつけることで暗黒面の能力を引きずり出すことに成功。ルークはその過程でかつて暗黒面に落ちたアナキンのように目の色が金色へと変わり、学んだはずのないフォースライトニングを放ってしまう。
彼こそシディアスを倒すのに相応しいと実感したスターキラーが、かつてのヴェイダーと同じようにルークをシスの秘密の弟子へと勧誘するところでストーリーは幕を閉じる。


反乱同盟軍

  • レイア・オーガナ
おなじみ惑星オルデランの姫。
スターキラーが行動を起こした2BBY時点ではまだ帝国と表立って敵対していたわけではないが、厄介事を起こされぬよう惑星キャッシークに建造された帝国軍施設に「客」として拘束されていた。
しかし、現住種族であるウーキーが次々に拘束され、奴隷として運ばれていく様子を何もせず見守るしかない状況にあった彼女は輸送保管施設「スカイフック」の情報を密かに収集してR2-D2に記録する。

スターキラーが救出に訪れた際には、自分が協力する代わりに帝国の建造したスカイフックの破壊工作を依頼。これを受けたスターキラーはウーキー族を解放しつつ施設を蹂躙し、スカイフックの稼働部を破壊して一時的に帝国の奴隷事業を頓挫させた。

その後の反乱軍結成時には、万が一を考えたベイル・オーガナによってプロキシのホログラムによる遠隔参加という形で登場。これが功を奏し、会場が襲撃された際にも反乱同盟軍設立メンバーであることが露見せずに済んだ。
事件終息後のキャッシークで行われた二度目の創設会議にも出席し、設立の過程におけるスターキラーの活躍を称えてマレック家の家紋を反乱同盟軍のマークとすることを決定した。

  • ベイル・オーガナ
レイアの父親にして元老院議員。
ラーム・コタを始めとする生き残りのジェダイたちと親交があり、彼らを通じて初期反乱運動を支援していた。
容姿や服装は『シスの復讐』準拠となっている。

拘束されたレイアの救出をシャアク・ティに依頼しようと惑星フェルーシアへと赴いたものの、シャアク・ティはスターキラーによって暗殺されていた。
現地の闇堕ちしたマリス・ブルードと彼女の率いるフェルーシアンによって拘束され、帝国への人質として突き出されかけてしまうが、すんでのところでスターキラーが介入。マリス・ブルードを打破し、救出される。

その後、惑星コレリアで反乱同盟の設立会議に赴くが、ダース・ヴェイダー率いる帝国軍の襲撃によって拘束されデス・スターへと連行される。しかし追ってきたスターキラーの犠牲によって解放され、ローグ・シャドウに乗って脱出を果たした。

この一件により帝国の敵であることが発覚してしまったため、ベイルは長年勤めた元老院議員の職を辞任、娘レイアにその役目を譲ることとなった。

  • モン・モスマ
設立会議にてちょっとだけ登場。惑星シャンドリラ出身。
映画『ジェダイの帰還』の作戦説明シーンに登場したことで知られる反乱同盟軍の中心的メンバー。

元からかなりの反帝国主義を掲げていた元老院議員であったが、設立会議にてとうとう拘束されてしまう。
他のメンバー共々デス・スターへと連行されるが、スターキラーによって解放され脱出することに成功。
その後は重要指名手配犯として帝国保安局に追われる身となり、装備の調達やデス・スターの弱点探しに奔走した。


  • ガーム・ベル・イブリス
設立会議にてちょっとだけ登場。
かつて惑星コレリアの元老院議員だったが、帝国によって妻子を暗殺されたことで反乱運動に身を投じた。

オリジナル版では急に現れるが、Krome Studios版では招集までの経緯も描かれた。
反乱運動の最中に惑星べスピンのクラウド・シティに滞在していたところを、べスピン星系で犯罪行為を働く悪党のマンダロリアンであるチョップ=ア・ノティモに捕まってしまう。
しかし、救出に向かったスターキラーがクリーフとチョップ=アを打倒して救出され、その恩から反乱同盟への協力を快諾した。

スターキラーとラーム・コタの働きかけに応じ、故郷コレリアにてオルデラン・シャンドリラ・コレリアの3組織による帝国に対する宣戦布告「コレリア条約」を締結。
その後は他メンバーと同じく拘束されるがスターキラーによって解放され、反乱同盟軍の一員として抵抗運動を繰り広げた。

実は各メンバーとそこまで仲がいいわけではなく、ベイルがデス・スターの砲撃で死亡したことで勢力の均衡が崩れた際にはモン・モスマが新たな支配者になるのではないかと疑い、反乱同盟軍を離脱して独自の軍隊を率いて帝国と戦った。
しかし新共和国と復活したパルパティーンの軍団との戦争をきっかけにモン・モスマと和解し、以降ユージャン・ヴォング戦争まで新共和国の将軍として活躍した。


  • ラーム・コタの民兵
スターキラー編序盤にのみ登場する、ラーム・コタ率いる武装集団。
派手に暴れてヴェイダーをおびき出すべく、惑星ナー・シャッダ上空のTIEファイター製造工場を占拠していた。

戦力としては序盤の敵というのもあり大したことはなく、ストームトルーパーと同程度。
とはいえクローン戦争時代からの私兵というのもあって帝国相手には優勢だったらしく、スターキラー到着時には指令室を占拠していた。

ラーム・コタが敗北し失踪を遂げると、生き延びた民兵の一部は彼の支援者であったベイル・オーガナに合流。そのうちの数人は彼のボディーガードなどの役目を負った。
色々あって各勢力が合流した際に立ち直ったラーム・コタと再会し反乱同盟軍に組み入れられるが、後のモン・モスマとガーム・ベル・イブリスの組織間対立をきっかけに再びラーム・コタの独自勢力となり、小規模なエリート部隊として特殊作戦を行うようになっていく。

  • 反乱同盟軍兵士
反乱同盟の結成とほぼ同時に物語が終了するため本編時間軸では影も形もないが、完全版で追加されたホスの戦いにてエコー基地に立て籠もる同盟軍兵士が登場。
性能はだいたいストームトルーパーと同じで、大して強くはない。


銀河帝国

おなじみ白いエリート兵士集団。
本作での立ち位置はまさにザコといった感じで、出てきてはフォースライトニングで炙られ、フォース・プッシュで吹き飛び、フォース・グリップで投げ飛ばされ、ライトセーバーで叩き切られる役回り。
敵を倒すとHPを吸収できるシステムなため、数が多ければ多いほどプレイヤーにとっては嬉しい存在である。

ステージが進むごとにシールドを貼る奴、火炎放射器を使う奴、機関銃を使う奴、ジェットパックで空飛ぶ奴、光学迷彩で姿を消す奴などだんだんと厄介なバリエーションが登場するが、基本的に素の体力に関してはたいした事はない。

一応最初のキャッシークや完全版で追加されたホスの戦いなどでは味方としても登場するが、こちらも戦力としてあてにできるほど強くはなく、しょっちゅうウーキーやワンパに吹き飛ばされるやられキャラ扱い。

実はオリジナル版のキャッシークで登場するのは初期型であり、ヘルメット形状(特にバイザー部分)がクローン・トルーパーに似た形状になっている。


  • 第501大隊
青い塗装が特徴的な、ヴェイダー配下の先鋭クローントルーパーたち。
Krome Studios版では、冒頭のキャッシーク侵攻のシーンが初期型ストームトルーパーから彼らに置き換わっている。

元共和国軍兵士ということで装備品や乗り物もクローン戦争当時の物を継続して使用しており、ヴェイダーの乗るインペリアル・シャトルと501大隊の乗るLA-ATガンシップという珍しい組み合わせを観ることもできる。

道中では、大隊所属のトリトン分隊がプレイヤーが操作中のヴェイダーに加勢してくれる。

  • スカウト・トルーパー
映画ではバイクに乗っていたが、本作ではスナイパーとして登場。
遠距離から高威力のブラスターを撃ってくるため、先に倒しておかないと非常にいやらしい攻撃を繰り返してくる。
体力自体はストームトルーパーと大差ない。


  • パージ・トルーパー
巨大な体躯が特徴のバトルドロイド。顔はストームトルーパーに似ている。
元々は分離主義勢力が対ジェダイ用に開発したもので、後に帝国がジェダイ狩りのために一部再利用した。

フォース・グリップやライトセーバーはあまり効かないが、機械なのでフォース・ライトニングが弱点。
肩の誘導ミサイルが執拗なので、最優先で倒しておきたい相手。


  • AT-CT
小型のトラクター・ビームで資材運搬を行う、二足歩行の大型作業機械。
プレイヤーに対しては物体をつかんで投げる攻撃を行ってくる。

慣れない間は強敵だが、機械なのでフォース・ライトニングが弱点。
トドメの演出があり、成功するとフォース・グリップでベコベコに潰される。


  • AT-ST
おなじみ二足歩行メカ。中ボス的扱いが多め。
強力なブラスター連射でプレイヤーを追い詰めるが、こちらもフォース・ライトニングで動きを止めることが出来る。
トドメの演出ではライトセーバーで綺麗に真っ二つにされる。


  • オジック・スターン/AT-KT
キャッシークに駐留する帝国軍のリーダー。親のコネで成り上がった子悪党。
元々趣味で動物のハンティングをしていたが、それでは飽き足らずに囚人まで撃ち殺して楽しみ始めた。
キャッシークにある帝国軍施設には彼のコレクションが展示されており、過去作の生物の剥製やカーボン凍結されたジャージャー・ビンクスなどが飾られている。

作中ではレイア姫を人質として拘束した後、囚人輸送施設「スカイフック」の破壊に訪れたスターキラーの迎撃のために立ちはだかる形で登場。
独自改造でブラスターを両腕に搭載した専用虐殺マシーン「AT-KT」でスターキラーを狩ろうとしたが、フォース・ライトニングを連続でぶつけられあっさり敗北・死亡した。


  • AT-AT
完全版で追加された『ホスの戦い』のみ登場。
ムービーシーンや背景のみの活躍だが、シールド発生装置破壊の瞬間などを観ることが出来る。

Krome Studios版では、冒頭ステージでキャッシークの浜を進軍している。


基本的に背景を飛び回る役回りだが、ラクサス・プライム再訪時に帝国軍施設の防衛のためにスターキラーを迎撃しに訪れる。
フォース・グリップでゴミの塊をぶつけるか、フォース・ライトニングを撃ち込むことで破壊可能。しかし、倒しても母艦からいくらでも補充されてくる。


ラクサス・プライムの帝国鉄屑回収施設を警護していた巨大戦艦。スターキラーが惑星上空の施設をレールガンで撃ち落としたため、迎撃のために降下してくる。
直接戦うわけではなく、大気圏外からスターキラー目掛けて延々とTIEファイターを放ってくるボスとなっている。

施設の破壊を目論むスターキラーはTIEファイターを全滅させた後、なんと己のフォース・グリップだけで戦艦を鷲掴みにして引きずり落とすという作戦に挑み、2~3回の挑戦で見事大気圏内へと引っ張ることに成功。
コントロールを失った戦艦は地表へと落下し、帝国軍施設を巻き込んで粉々に轢き潰した。


  • セネト・センチネル
Krome Studios版にのみ登場。白っぽいロイヤル・ガードといった出で立ちをしている。
セネト・ガードの下部組織であり、コルサントのジェダイ寺院を警備していた兵士。
「セネト」の名の通り帝国元老院の所属なため帝国軍とは立場が異なるが、どちらも上はパルパティーン皇帝であるため結局は共に作業に当たることも多かったようだ。
その役割は「ジェダイ寺院に潜入しようとするジェダイの生き残りの迎撃」であり、装備もライトセーバーに対抗できるよう近接主体。


  • セネト・ガード
こちらは青っぽいロイヤル・ガード。センチネルとは逆にKrome Studios版には登場しない。
元老院および皇帝の衛兵ということで、皇帝に仇なすジェダイを狩るべくスターキラーたちに幾度となく襲い掛かる。
他のロイヤル・ガードのカラバリ個体と比べると防御が弱く、そこまで強くない。


  • ロイヤル・ガード
普通のロイヤル・ガード。映画版同様に真っ赤な装甲だが、戦闘に邪魔なのかマントは最初から脱いでいる。
物語後半から登場し、デス・スター内部などで皇帝に挑もうとするスターキラーを迎え撃った。
皇帝直属のエリートということで戦闘能力はかなり高いが、所詮は一般人であり後半のスターキラーにとっては雑魚同然。

皇帝との決戦では、皇帝の体力が一定以下になるとセネト・ガード共々一度に2人ずつ参戦。
この頃になるともうただの雑魚なので、スターキラーに殺されて体力を吸収されるだけの役回りとなる。

  • シャドウ・ガード
黒っぽいロイヤル・ガード。立場はロイヤル・ガードの更に上で、戦闘能力も段違い。
サン・ガードと呼ばれるシスに仕える種族の生き残りで構成されており、フォース感応者であるため基本的なシスの技が一通り使える。
ジェダイほどではないがそれなりに強いボスとして登場し、べスピンやデス・スターでスターキラーと交戦した。



その他

  • ウーキー
主にキャッシークのステージで登場。チューバッカと同じ種族。
やや原始的で自然と一体の生活を営んでおり、ツリーハウス状の家屋に住んでいる。

ゲーム冒頭では植民地化を図る帝国軍と敵対しており、ジェダイを探しに来たダース・ヴェイダーに襲い掛かるも蹴散らされてしまう。
その後惑星は帝国軍に占領されてしまい、便利な奴隷として帝国に売り飛ばされていたところをレイアを探しに来たスターキラーによって解放される。
コンテナを破壊することで脱走し、味方として戦ってくれる。見つけ次第解放し、トルーパーを片付けてもらおう。


  • ローディアン・サルページ・カルテル
鉄屑の山を漁って生計を立てている、ローディアンの木っ端武装集団。
基本的にローディアンだが、たまにジャワ族も混じっている。
惑星ラクサス・プライムに資材探しに訪れており、カズダン・パラトゥスの作ったドロイド軍団と縄張り争いをしていた。
カズダンの死亡後は今度は帝国に占領され、めぼしい資材を根こそぎ取られてしまう。
更には首領ドレクスルを討ち取られ、惑星を巡り争っていた両勢力は同時に滅ぼされることとなった。


  • ドレスクル・ルーシュ
隻眼のローディアンであり、カルテルを率いる凶悪犯罪者。
通常版では登場せず、Krome Studios版にのみ登場する追加ボス。

赤い装甲に身を包み、バイブロソードで攻撃してくる。また、組織のボスなだけあって集団戦も行う。
最終的に追い詰められて部下の操縦するガンシップでスターキラーを攻撃させようとするが、ガンシップを投げつけられ爆死した。


  • ジャンク・ドロイド
カズダン・パラトゥスが廃材から組み上げたドロイド軍団。彼のフォースに依存しているような挙動が見られる。
通常個体の他、中ボスの巨大なジャンク・ゴーレムも存在。ローディアンのジャンク漁りやスターキラーと敵対し、攻撃を仕掛けてくる。

主を失ったためか、惑星を再訪した際には一切登場しない。


  • フェルーシアン
惑星フェルーシアで原始的な生活を営む知覚種族。青い体表が特徴。
フォース感応者でもあり、周りのフェルーシアンを一時的に強化できるシャーマンなども登場する。

元々はライトサイド寄りでジェダイ・マスターのシャアク・ティとも協力していたが、彼女の死とマリス・ブルードの転向をきっかけに全てのフェルーシアンが狂暴化。フォース感応者の排除に赴いた帝国軍と小競り合いを繰り返していた。
原始的な攻撃手段しか持たないザコではあるが、物量は圧倒的。作中では、無限湧きと見紛う大群で登場しスターキラーを苦しませる。

なお、本作時点ではフェルーシアンは単一部族扱いだったが、後にアニメ『クローンウォーズ』にてうっかり別のフェルーシアンが登場してしまうミスが発覚。以後、こちらが「ジャングル・フェルーシアン」という別の部族であるということにされ整合性が図られることとなった。


  • エンシェント・アビス
惑星フェルーシアに存在する巨大な穴。フェルーシアンは生贄を捧げる神聖な場として利用していた。
その正体は超巨大なサルラック。シャアク・ティとの決闘では彼女に操られ、触手でスターキラーを攻撃してくる。

帝国軍によるフェルーシア占領後はそのあまりの巨大さから帝国の研究対象とされ、サルラック・スタビライザーという拘束装置兼エレベーターを立てられ身動きが取れなくなる。なんと再訪時には内部に降下可能で、サルラックの体内を自由に歩き回るというシリーズ史上類を見ない独特な体験が可能。コスチュームを変えればボバ・フェットごっこもできるぞ!


  • ランコア
おなじみジャバのペット。本作ではフェルーシアンによって飼われている個体が何度か出没。
巨大な体格を生かしたパンチや投擲攻撃が恐ろしいが、爆発する木の実が生えているため投げつけて倒そう。
再訪時には特殊な個体「ブル・ランコア」も登場する。突進後の後隙と遠距離からのセーバースローが弱点。


  • アグノート
惑星べスピンのクラウド・シティのみ登場。小柄で機械弄りを得意とする種族。
基本的に逃げ惑うだけの中立NPCだが、発着場で資材運搬をしていた一部アグノートはマシンに乗って襲い掛かってくる。
一応殺せる上に体力も吸収できるが、隣にジェダイがいるのでやや気まずくなるかも。


  • ジェダイ・トレーニング・ドロイド
コルサントのジェダイ寺院廃墟にて密かに稼働中だった、ジェダイの訓練用ドロイドたち。
戦法や耐久力自体は大したことはないが、フロアの各所に配置されている像から無限湧きする。
像を破壊することで先に進めるが、経験値も入手できるため稼ぎにも使用可能。

実際はプロキシのモデルを流用したキャラであり、外見も性能もほぼそっくり。


  • クリーフ
グンガン族の男性であり、チョップ=ア・ノティモの部下。
クラウドシティでガーム・ベル・イブリスを誘拐し、チョップ=アに受け渡した。
通常版では登場せず、Krome Studios版にのみ登場する追加ボス。

元々はジャージャー・ビンクス元老院議員の警護部隊の一員だったが、冒険と名声を求めて裏社会の賞金稼ぎに転向。
チョップ=アに出会い、彼の副官となった。

追ってきたスターキラーに対し、H-TFU(重戦術戦闘ユニット)ドロイド2体と共に戦いを挑むが、ハイウェイに吹き飛ばされて車に連続で轢かれた後にべスピンのガスの中に消えて行った。


  • チョップ=ア・ノティモ
べスピンのクラウドシティで犯罪行為に手を染めていたマンダロリアンの男性。
暗めの赤に塗られたマンダロリアン・アーマーを纏っている。
通常版では登場せず、Krome Studios版にのみ登場する追加ボス。

クラウド・シティを訪れていたガーム・ベル・イブリスの身柄を拘束していたところを、救出のためにやってきたスターキラーに遭遇。部下の2人のマンダロリアンと共に、3人がかりで襲い掛かる。

本人も積極的に攻撃してくるが、部下たちもマンダロリアンなだけあってフィールドの中をジェットパックで飛び回りつつ攻撃を加えてくるため、迎撃はなかなか大変。
更に追い込まれると無線で大型ドロイド「バシリスク」を呼び出し、背中に飛び乗って戦闘を始める。
バシリスクを破壊されヘルメットを失ってもなお立ち上がり、1対1の決闘に移行。ボス戦が3連続するのは劇中でも彼だけであり、普通に遊んでいる場合は一番時間のかかる相手。

それでも最終的には敗北し、正面からライトセーバーで叩っ斬られて倒れる。救出されたガーム・ベル・イブリスはスターキラーががラーム・コタの使いであることを察し、彼の反乱同盟結成の誘いを快諾した。


完全版のタトゥイーン編にのみ登場。おなじみ緑色の犯罪王。
逃走したR2-D2を探してやってきたロード・スターキラーに宮殿を蹂躙され危うく殺されかけるが、ランコアの巣窟に叩き込んで事なきを得る。
地下施設ではドロイドの収集や解体を行っているようで、パージ・トルーパーやプロキシなどが流れ着いている。


完全版のタトゥイーン編にのみ登場。おなじみマンダロリアンの賞金稼ぎ。
ジャバがロード・スターキラーの首にかけた賞金を狙い、脱走しようとする彼に襲い掛かる。

それなりに強い相手ではあるのだが、フォース・ライトニングを浴びせ続けると情けない声を上げながらあらぬ方向へ吹っ飛んでいく
発着場での激闘の末に自らが撃ったロケットを反転させられ、爆死した。



各バージョンごとの違い

本作には大まかに分けてルーカスアーツが製作したオリジナル版(PC、XBOX、PS3)と、それらより性能が劣る機種にアレンジ移植されたKrome Studios版(Wii、PS2、PSP)、オリジナル版に追加ステージを同封したアルティメット・シス・エディション版の3種類が存在する*1

Krome Studios版はオリジナル版と比較してマップ規模の縮小や構造の変更・省略、ムービーシーンがプリレンダ映像でなくなるなどハード性能に合わせた変更がなされているが、おおまかなストーリー展開自体は共通*2。また、ジェダイ神殿を旅して古代シスの暗黒卿と戦うステージとクラウド・シティでマンダロリアンと戦うステージが追加され、既存ステージにもドレスクル・ルーシュなど新たなボスが追加されている。
2022年4月に復刻されたNintendo Switch版もベースはWii版なので、ステージ構成はKrome Studios版と同一の内容となっている。

更に本作には小説版も存在し、そちらでも一部ゲームとは異なる展開が繰り広げられる。
どれが正しい歴史なの?というと微妙なところだが、北米の本家wikiにおいては基本的には追加要素部分だけKrome Studios版・ほかはオリジナル版準拠ということで落ち着いている。

オリジナル版にステージを追加した完全版であるアルティメット・シス・エディションでは、バッドエンドから派生する「タトゥイーン編」「ホス編」、そしてKrome Studios版と似た「ジェダイ寺院編」が収録されている。



現在の扱い

本作発売から4年後の2012年(この記事の初版から約8ヵ月後)に、ルーカスフィルムがディズニーにより買収され、映画やアニメシリーズを基準とする正史とそれ以外の媒体のレジェンズの2つに分割されることが決定された。
ゲームであった本作は新しめの作品ながらレジェンズ枠へと分類されることとなり、秘密の弟子スターキラーの存在はたった4年で「なかったこと」にされてしまう。

その後も正史のアニメ『反乱者たち』においてスターキラーと同じ特徴を持つ尋問官の登場などが計画されたが結局採用されず、現行設定においても彼は存在しないことになっている。
しかし登場人物すべてが不採用というわけでもないようで、ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』にて本作オリジナルジェダイであるラーム・コタの遺したサインがこっそり登場するなどわずかながら繋がりが増えてきている。

また、主人公であるスターキラー自体の人気も概ね高く、10年以上が経過した2020年代になってもブラックシリーズやホットトイズなどといったスター・ウォーズの人気キャラを立体化するブランドにおいて相次いでフィギュア化を果たしている。


余談

  • 名前の由来
主人公スターキラーの名前は、ルーク・スカイウォーカーの製作段階の没ネーム「ルーク・スターキラー」に由来する。
この名前は正史においても「スターキラー基地」の名前として採用されている。









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最終更新:2025年02月25日 22:05

*1 DS版や携帯電話版は更に内容が異なる

*2 主に新規で製作されたムービーシーンなどの部分においては登場キャラや展開が異なることがあり、細かい部分の違いはかなり多い