マンダロリアン

登録日:2015/11/11 Wed 23:58:14
更新日:2025/01/04 Sat 02:49:44
所要時間:約 15 分で読めます




マンダロリアンとは、スターウォーズシリーズに登場するヒューマノイドの部族。
惑星マンダロアを起源としており、公用語はマンドア語もしくは銀河ベーシック(標準語)を使用している。

ボバ・フェットジャンゴ・フェットの着用する装甲服の起源となる、 ほぼ全員が自前の装甲服を所持・着用している部族 とされる。例えると一族全員某銀河最強の賞金稼ぎみたいな集団。

「ホリデー・スペシャル」「帝国の逆襲」でボバ・フェットが登場するなり絶大な人気を博し、各種外伝コミックやCGアニメ『クローンウォーズ』、『反乱者たち』で多種多様な装甲服を着たマンダロリアンが多数登場し、ついにはエピソード6後を舞台にマンダロリアンの男を主人公にしたスピンオフドラマ『マンダロリアン』も製作された。
その他、北米ではオリジナルのマンダロリアン・アーマーを作って着るコスプレイヤーも多く見られるなど、多種多様な種族の登場する同シリーズでも屈指の人気を持つ代表的種族となっている。


●目次

【概要】

傭兵や賞金稼ぎを生業とする部族で、その特徴的な装甲服と優れた腕前で広く知られている。

複数の氏族から構成された非常に好戦的な放浪民族で、彼らの社会や文化は戦争を根源としている。


【歴史】

EP1の少し前にあたる「マンダロリアン内戦」以前の歴史については、レジェンズ分類となった設定が大部分を占めている。
カノン(正史)においては「ジェダイと幾度となく渡り合ってきた」ことやアーマラー曰く「(新共和国時代時点で)1万年の歴史がある」ことは確定している。
EP1の200年前であるハイ・リパブリック時代にはハットと並んで共和国に警戒されており、今のところ領内で大人しくしていると評価されている

◆黎明期

元々は、惑星コルサントに住んでいたタングという種族であり、コルサントの支配権を巡って人間と争っていた。
その生存競争は人間の勝利に終わり、タングはコルサントを失って、安住の地を探す敗走の旅に出た。
彼らはマンダロア一世という人物に率いられて、『STAR WARS エピソードⅣ 新たなる希望』の7000年前、とある惑星に入植して支配者となることができた。
このマンダロア一世の業績をたたえて、彼らはこの入植惑星を「惑星マンダロア」と改名。
種族も「マンダロアの子」を意味する「マンダロリアン」を、その指導者は「マンダロア」を名乗るようになった。

やがてタングは絶滅するが、彼らの戦闘文化は独自の発展を遂げ、また惑星マンダロアにやってきた様々な種族に引き継がれていき、
ついには「マンダロリアンという宇宙最強の戦闘民族」を生み出すことになる。

こういった経緯で、マンダロリアンは「戦闘民族」といっても単一の種族を指す言葉ではなく、「マンダロリアンの戦闘文化を受け入れ、所属する者たち」をマンダロリアンと呼ぶようになっている。
現代地球的な言い方をすれば、「マンダロリアン」とは「レイシャル(生物学的人種的)」なものではなく、「エスニック(民族文化的)」な呼び名なのである。
カノン作品では「マンダロリアンは種族ではなく教義」という言い回しがよく使われる。
現在は単純な数の問題で人間が主流となってはいるが、人間以外の宇宙人が所属することもあるし(ローディアンが在籍していたことがある)、惑星マンダロアの出身でなくても所属できる(ジャンゴ・フェットは惑星コンコード・ドーンの、サティーン・クライズは惑星カルヴァラの出身)。
中には首領となりマンダロアを名乗ったものさえいる(ザブラクのダース・モールもその口)。


◆ルーサン以前

マンダロリアンと名乗り始めたばかりの頃は惑星マンダロアと、その周辺の銀河系で大人しくしていたが、
3000年後には他の惑星や銀河系に侵出し始め、戦闘時に雇われる、傭兵軍団のように活躍していた。
民族全体が戦闘文化を持っているため非常に強かったのだが、そのあまりの強さと破壊力、そして雇われればどこにでも所属するという不安定ぶりから、銀河中で恐れられたという。

特に、勃興して間もないころにシス卿エグザ・キューンと接触し、当時全盛期にあったシス帝国に所属して、数年で無数の惑星と銀河共和国に大打撃を与えたことから、その悪名を銀河中に轟かせた。

一方、シスと組んで銀河共和国と争った流れでジェダイとも戦うことになる。
数と組織力ではマンダロリアンのほうがはるかに上だが、個々の能力では宇宙の力を使うジェダイには及ばず、多くの死者を出した。
この縁で、マンダロリアンはジェダイを宿敵として認識するようになる。


エグザ・キューンの敗北から10年後、数十人のマンダロリアンが不当に逮捕され、処刑されたことから彼らは氏族をまとめて軍隊を編成し、再び戦いの準備を始めた。

やがてマンダロリアンは再びシスから接触を受け、ジェダイと銀河共和国を叩き潰すために協力するように説得され、それに応じた。

かくして勃発した「マンダロリアン戦争」によって、マンダロリアン・シスの連合軍はまたも銀河中で暴れまわり、銀河共和国崩壊まで王手をかけたが、
見かねたジェダイオーダーが参戦したために戦況は共和国側に傾き、最終的に当時のマンダロアの死によってマンダロリアンの軍隊は壊滅した。

残ったマンダロリアンは銀河の隅に追いやられ、氏族もバラバラになり、未開の惑星に入植したり、盗賊として生活するようになる。
しかし、どうやら組織再編は思ったりも早くできたようで、
敗戦から数十年後には内乱により危機に瀕したジェダイオーダーに説得され、雇われる形でジェダイ達の内乱終結に大いに貢献した。

ジェダイ内乱終結後は時にシスと組んで銀河共和国の物流ルートを封鎖したり、
時にジェダイと契約を結んでシスの軍隊を相手に戦ったりと気まぐれに彼らの戦争に参加した。

カノン分類の設定では、マンダロリアンの中からジェダイになる者もいた。
マンダロリアン初のジェダイとなったター・ヴィズラライトセーバーはダークセーバーと呼ばれた。
彼の死後はジェダイ聖堂で保管されたが、戦争(おそらくルーサンの戦い)のどさくさに紛れてヴィズラ氏族が盗み出し、以後ヴィズラ家トップのシンボルとして代々受け継がれた。
ヴィズラ家がマンダロリアンの覇権を握った時期もあるため他のマンダロリアンからも敬われる武器となっている。


◆マンダロリアン内戦

「ルーサンの戦い」でシス帝国が滅亡し、銀河共和国が1000年の安定期に入っても、マンダロリアンは戦闘民族として存続し続けた。
全銀河的な戦争がなくなったからといって、紛争や利権闘争、惑星間戦争がなくなったわけではない。
ハットシンジケートのような犯罪組織もあれば、通商連合のドロイド軍のような私設軍隊、ハクとカリーシュのような対立する惑星もある。
銀河共和国が軍隊を解散したからなおのこと、そうした紛争を解決するのは私設軍隊や傭兵にならざるを得ず、強力な戦闘民族であるマンダロリアンはより活躍するようになった。
千年を生きる超生物、ダージとも戦っている(ちなみに「ルーサンの戦い」では同僚だった)。

しかし、このいちおう平和な時期に、マンダロリアンの内部でも思想の発展と意見の相克がみられるようになった。

まず、マンダロリアンの過去の戦士文化が破壊や略奪といった野蛮さを前面に押し出していたため、これを改革し、「高度な倫理と戦士の誇りを持った、戦士文化に昇華しよう」と訴える、保守改革派が現れた。
彼らは自らを「トゥルー・マンダロリアン」と称した。
主導者は、新しい戦士文化の規範を記した、ジャスター・メリールである。

それとは別に、「世界は平和になったのだから、これからは戦闘文化を完全に捨て去り、非武装の平和主義に舵を切ろう」と主張する、急進革新派が現れた。
ニュー・マンダロリアン」である。

そして最後の一派は、従来の戦闘民族としての文化を維持し、破壊と略奪を肯定する伝統保守派である。
彼らは思想的には従来のマンダロリアンの正統な後継者ではあるが、異端派と対抗するため、自ら「デスウォッチ」と名乗った。
こちらの主導者はトア・ヴィズラ

(ちなみに、トゥルー派を「真マンダロリアン」、ニュー派を「新マンダロリアン」と翻訳する例が多いが、発音が同じで紛らわしいのと、なにより誤字をしやすいので、以下ニュー、トゥルーと呼ぶ)


この三派はお互いの思想と主導権を巡って激しく争った。「マンダロリアン内戦」である。
特に、同じくマンダロリアンの文化を受け継ぎながらも、戦士文明に改革しようとするトゥルー派(ジャスター・メリール)と戦闘民族を維持しようとするデスウォッチ(トア・ヴィズラ)の対立は深刻であった。
他方、ニュー派は非武装・中立・平和主義を訴えたために軍事力が弱く、両派を超えることができなかった。

内乱は激化の一途をたどり、特にトゥルー派とデスウォッチの殺し合いは激しさを増していった。
やがてデスウォッチの猛攻と謀略により、トゥルー派の領袖ジャスター・メリールが戦死。
その跡をジャンゴ・フェットが継承するが、デスウォッチは今度は銀河共和国まで欺き、ジェダイ部隊によるトゥルー派の討伐を引き出すことに成功する。
かくして惑星ガリドラーンにて、ジェダイマスター・ドゥークーとその弟子コマリ・ヴォサ、それにメイス・ウィンドゥなどを中心とするジェダイ部隊によって、トゥルー派は滅亡してしまった

しかし勝利したデスウォッチも、トゥルー派最後の生き残りとなったジャンゴの奇襲によってトア・ヴィズラが討ち取られ、また長年に渡る内戦ですっかり消耗していたこともあって、惑星マンダロアの衛星コンコーディアに追放されることになった。

かくして「マンダロア内戦」終結は終結し、最終的に生き残ったニュー派が、惑星マンダロアの政権を握ることになった。
これには共和国も絡んでおり、ドゥークー、コマリらの部隊が惑星ガリドラーンに向かっていたころ、クワイ=ガン・ジンオビ=ワン・ケノービを中心とした部隊が惑星マンダロアに派遣され、ニュー派を支援していたのである。

このマンダロリアン内戦についてはカノンでも存在は確定しており(というより、ディズニーによる買収以前から『クローン・ウォーズ』内に存在した設定である)、レジェンズ分類となったスピンオフの分だけ情報が抜け落ちたような状態となっている。
ニュー・マンダロリアンとデス・ウォッチはその後のスピンオフで頻繁に出番があり設定が補完されていっているものの、トゥルー・マンダロリアンの設定は大部分がレジェンズ分類である。

「マンダロア内戦」終結から十数年後、ひいてはクローン大戦の十年前、元ジェダイ評議員サイフォ=ディアス(およびシス卿へと転向したドゥークー伯爵)の依頼によって、
ジャンゴ・フェットの遺伝子を元に惑星カミーノで100万人のクローントルーパーが製造された。
しかし、このクローントルーパーは遺伝子こそジャンゴのクローンではあるが、マンダロリアンの戦士文化を学んでいるわけではないので、彼らを「マンダロリアン」と称するのは間違いである。
(一応、ジャンゴから戦闘に関する技術は教わっているが)


◆クローン大戦期

1000年ぶりの銀河全域の戦争となった「クローン大戦」の時代は、プレ・ヴィズラ率いるデスウォッチが戦力を回復して再起、サティーン・クライズ統治下のニュー・マンダロリアンに対してテロを繰り広げ、政権奪取の陰謀をめぐらせた。
当初はプレのミスもあり、ジェダイマスター・オビ=ワン・ケノービによって計画を暴かれたり、テロを防がれたり、支援者に引き込んだ独立星系連合のドゥークー伯爵に喧嘩を売って返り討ちにあったり、辺境で燻ったりと迷走したが、
やがてプレがダース・モールと組んだことで戦略プランを立てることができ、暗黒街にまで勢力を広げ、ついに惑星マンダロアの政権を掌握することにも成功。
プレはダース・モールに殺害されるが、それはデスウォッチの伝統による正々堂々の挑戦・一騎打ちであったため、モールが新たな「マンダロア」となって落ち着いた。
モールはマンダロア襲名直後にダース・シディアスに敗北するが、デスウォッチは彼を救助するなど、良好な関係を築いている。
一方で一部のモールを承認しない一派は「ナイトアウル」として独立し、マンダロア内部での内輪揉めは続くこととなる。
また、脱走したクローントルーパーに唆されたマンダロリアンは独立星系連合に荷担して惑星カミーノ等への攻撃を始めたため、マンダロリアンはまたぞろ戦争に巻き込まれた。
なお、肝心のジェダイは指導者であるサティーンが中立を宣言していたことから内政には干渉しない(できない)として、積極的に関わろうとはしなかった。

『クローン・ウォーズ』シーズン7(=大戦末期)には、共和国・独立星系連合の両軍との全面対決により権力基盤を大幅に摩耗したモールが僅かな残党と共に再び戻ったが、モールの陰謀によりデスウォッチ派とナイトアウル派の最後の激突がコルサントの戦いと同時期に発生。
既にジェダイの身ではないという詭弁をアナキンが吹き込んだことからアソーカ・タノと彼女に与えられたクローン・トルーパーの一団がナイトアウル派に加勢し、さらにモールがデスウォッチを見捨てたことからデスウォッチ側が敗北した。


◆銀河帝国期

クローン大戦終結後、惑星マンダロアは銀河帝国の支配下にはいった。
帝国による征服後も初期は帝国側に友好的な関係となっており、帝国アカデミーが構えられたり、親帝国派のインペリアル・スーパー・コマンドーが主権を握ったり、フェン・ラウ率いるジャーニーマン・プロテクター戦士団はコンコード・ドーン第3衛星の基地で帝国軍襲撃のため訪れた反乱軍フェニックス艦隊と交戦している。
しかしすべてのマンダロリアンが帝国の支配を受け入れたわけではなく、支配が続くにつれ反銀河帝国のレジスタンスとして活動を開始した氏族も相当な数に上る。

内政にもかなり介入されており、クローン戦争末期に当時のマンダロア執政に就いたボ=カターン・クライズは帝国支配からの脱却を唱えたため失脚させられ、親帝国的なデスウォッチ派サクソン氏族のヴァイスロイ(総督)・ガー・サクソンが総督に選ばれ、執政を行った。
帝国統治を不服とするクライズ、およびレン氏族は2BBYに反乱分子 「マンダロリアン・レジスタンス」 を結成、再びマンダロリアン内戦が勃発する。

帝国初代総督ガー・サクソンはサビーヌ・レンとの決闘で敗北後に殺害され、その後総督を継いだタイバー・サクソンもサビーヌの破壊活動に巻き込まれ爆死。マンダロア帝国アカデミー内で製造されていたマンダロリアンだけを殺す機械「アーク・パルス・ジェネレーター」*1もサビーヌとボ=カターンによって破壊され、レジスタンス活動は一定の戦果を見せた。

しかし、そんな明らかにヤバい超兵器を作らせていた銀河帝国がこれらの破壊活動を黙って見過ごしているはずもなく、正確な年代は不明だが、帝国保安局主導で 「大粛清」 と呼ばれる民族浄化作戦が行われてしまう*2
その内容は、惑星の各地をTIEボマーによる絨毯爆撃で丁寧に破壊しつくし、とどめに首都サンダーリをフュージョンボム…つまり核融合爆弾で消し飛ばすという極悪非道なもの。
核による執拗な爆撃と熱線に晒されたマンダロアの地表は緑色のガラス状の物質であるトリニタイト鉱石に変化し、磁場は通信も不可能なレベルで乱れ、もはや住むことは不可能であることが宇宙からも明確なほどに破壊されつくした。
この「千の涙の夜」と呼ばれる大虐殺を受けて、「マンダロア」のボ=カターンは降伏を決意して持っていたマンダロリアンの象徴ダーク・セーバーを当時の帝国軍官僚モフ・ギデオンに差し出すも、彼はそれも強奪し徹底的な虐殺を続けた。


◆帝国崩壊後

「大粛清」後も辛うじて逃げ延びた生き残りによってマンダロア文化の継承は行われているものの、同時期を題材とした「マンダロリアン」作中では既にジェダイ並みに希少な存在となっていた。
故郷と権力を失ったボ=カターンはナイトアウルのメンバーと共に帝国残存勢力と残党同士で戦いを繰り広げて武装を集めながらダークセーバーの行方を捜し続けたほか、惑星ネヴァロの地下に住む「民族」の一人ディン・ジャリンら一部は凄腕の賞金稼ぎとして活動を続けており、種族の存在自体は依然として畏怖の対象となっている。

そして、「マンダロリアン」シーズン3では破壊されたと思われていた惑星マンダロアに再び焦点が当たる。
掟を破った罰として追放処分を受けたディン・ジャリンが身を清めるためにマンダロア地表に降下し、荒れ果てた大地やその地下に広がる廃墟を探索。その後救出のためにボ=カターンも訪れたことで、独自の生態系が広がっていることや粛清を耐え抜いた生き残りたちがいることなどが発覚し故郷奪還の希望が見え始める。

浸かると贖罪が叶うという「生ける泉」でディンと共に身を清めたボ=カターンは、溺れてまたも死にかけた彼を助けるために泉の奥深くへと潜る際に絶滅したはずの伝説の生物ミソソーの姿を垣間見る。
それは「マンダロアの新時代到来を告げるために現れる」という、予言に残された生物でもあった。

しかし、ダークセーバーを再び得た*3ことでリーダーとしての威厳も取り戻したボ=カターンとディン・ジャリンら「民族」の合同調査隊が向かったマンダロア奥地で待ち受けていたのは、帝国残存勢力の巨大地下要塞、ベスカーアーマーで武装したインペリアル・アーマード・コマンドーの大部隊、そして第4世代型ダーク・トルーパー・アーマーで武装した忌まわしきモフ・ギデオンの姿だった。
モフ・ギデオンらは破壊したマンダロアを自らの秘密軍事拠点とし、ブラスターを弾くベスカーを占有することで武力の増強を図っていた。そしてそれと同時に、彼がとある秘密計画も進行していたことをディンたちは知る。

故郷奪還のために上空で待機していた仲間を呼び寄せて死闘を繰り広げるマンダロリアンたちと帝国残党だったが、互いに効果を与え辛いベスカーアーマー同士なのもあり苦戦、ボ=カターンのダークセーバーもダーク・トルーパー由来の怪力で握り潰されてしまう。
乗ってきた軽クルーザーもダメージを受けて地表に落下するが、操縦を担当していたアックス・ウォーヴスによって生存者を脱出させ、クルーザーを要塞入口の穴に突っ込ませで爆炎で研究所を破壊するという存続を賭けた決死の作戦が決行される。

巨大宇宙船が垂直に突っ込んだことで逃げ場のない爆炎に飲み込まれる地下基地。
脱出出来ないまま死闘を繰り広げていたギデオンとボ=カターン、そしてディンとグローグー親子は爆炎に飲み込まれそうになるが、グローグーのフォースによって炎は防がれた。そしてギデオンは迫りくる炎に全身を飲み込まれ、マンダロリアンを巡る戦いは遂に終わりを迎えた。

全てが終わった後、生き残ったマンダロリアンたちは巨大な鍛冶場「グレート・フォージ」を復旧。再び指導者となったボ=カターンが自ら火を灯し、新時代の到来を祝うのだった。



【クローントルーパーとの関係】

クローン大戦中に銀河共和国が使用したクローントルーパーは、
マンダロリアンのジャンゴ・フェットの遺伝子を元に製造されていた。
そのため、クローントルーパーの容姿は20代の頃のジャンゴ・フェットそっくりであった。

一部のクローントルーパーはジャンゴ・フェット本人から訓練を受け、
上級偵察コマンドー(ARC)トルーパーとしてクローン大戦中に活躍した。
クローントルーパーの標準装備するクローントルーパーアーマーや、クローンコマンドー用のカターン級コマンドーアーマーシリーズ、
ARCトルーパー用のARCアーマーなどはマンダロリアンアーマーをモデルに作られており、T字型のバイザーなどが共通している。

ただ、あくまでも遺伝子や装備、戦闘技術や軍事技術がジャンゴ・フェット経由のマンダロリアンのものとはいえ、マンダロリアンが本来持つ戦士文化・戦闘文化そのものは継承されていない。
マンダロリアンは「マンダロア文化を受け入れるものをマンダロリアンとする」ので、マンダロア文化ととは無縁のクローントルーパーは、マンダロリアンの定義に当てはめるのは無理である。
実際、彼らはクローン同士を「兄弟」と呼び、共和国を守ろうとするなど、独自の文化は持つが、惑星マンダロアやマンダロリアンについては特に何も考えてはいない。

クローン大戦終結後、退役したクローントルーパーは惑星マンダロアに移住し、マンダロリアンと同化していった。

ストームトルーパーのアーマーも、品質はガタ落ちしT字のバイザーも無くなったがクローントルーパーのアーマーを踏襲したものであるため、デザイン上はマンダロリアンアーマーの系譜にあたる。


【装備】

彼らはT字型のバイザーを備えたヘルメット、マンダロリアンアーマーと呼ばれる装甲服、
ミサイルを搭載したジェットパック、様々な装備を内蔵したガントレット、ブラスター、爆弾を愛用している。

特にヘルメットとマンダロリアンアーマーは彼らを象徴する装備で、マンダロリアン達によって様々な装飾が施されている。

装甲の素材はデュラスチールやベスカー鋼を用いた合金。
うちベスカー鋼は希少品であり、ベスカー鋼のアーマーはライトセーバーでも破壊困難な強度となる。

また、背嚢のように背負うジェットパックも有名で、小型化されていながらスピーダーにも追いつけるほどのスピードと運動性を誇る。
ただしコントロールが難しいようで、しかも精密機械の塊+燃料も積んでいるため、しくじれば自分が爆散しかねない危険な武器でもある。
なお、本シリーズには飛行用のユニットというのはそれなりにあるが、ほとんどはスピーダーバイクのようなそれなりの大型機で、ジェットパックほどに小さな飛行ユニットはほとんど見られない(あれ以下というと、キャド・ベインのものぐらい)。

『反乱者たち』では腕に装着する小型のシールドであるパーソナル・コンバット・シールドも登場。
ジェダイとの近接戦を想定した装備であるが、ブラスターも防げるため対ジェダイ以外でも防御性能に優れている。

『The Mandalorian』では、両腕で持つ大型ブラスターを装備した重歩兵マンダロリアンが登場している。

他にもマンダロリアンは宇宙戦闘機などの大型兵器にも精通しており、
ジャンゴ・フェットとボバ・フェットは『スレーブⅠ』という宇宙戦闘機を使用していた。
ただしこれは略奪した機体であり、彼らの文明とは関係がない。
一応デス・ウォッチ系列ではコムルク級ファイター/トランスポートが普及しており、『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』『マンダロリアン』からEP9の「民衆の艦隊」に至るまで様々な時代・場面でその姿を見せている。
よってマンダロリアンの代表的な機体を挙げるとなるとコムルク級になるだろうが、スレーブⅠやレイザー・クレストのような個人所有の機体の方が露出が多いのも実情である。

【ダークセイバー】

デスウォッチのリーダー、プレ・ヴィズラはダークセイバーと呼ばれる旧式ライトセーバーを愛用していた。
先述の通りマンダロリアンの権威の象徴ともなっている武器であるが、ドラマ『マンダロリアン』以降は最強の戦士マンダロアの称号と本格的に結びつき始め、モフ・ギデオンから「決闘により勝ち取った者が正当な所持者となる」(仮に譲り受けたとしても掟に反する)という掟が明かされた。

しかし『反乱者たち』にて、決闘でダークセイバーを勝ち取ったサビーヌが、普通にダークセイバーをボ=カターンに譲るシーンがあった(さらに言えば、サビーヌも先代マンダロアであるモールの隠れ家からドサクサに紛れて盗んだだけである)ため、これが掟に反した行為であると指摘する声もあった。
当のボ=カターンは譲り受けたダークセイバーで権威を主張したことに触れられた際に苦々しい顔を浮かべたりギデオンとの一騎討ちにこだわったりしており、掟に反したことにより何かしらのしっぺ返しを受けたとも取れる描写となっていた。



【戦闘能力】

マンダロリアンの戦闘能力は個体によってピンきりであるが、

戦闘派閥でない末端の者でも少なくともクローントルーパー並の戦闘能力を持ち、
戦闘派閥ともなればジェットパックによる高機動と多種多彩な装備による基礎戦闘力の高さにより、そんじょそこらの軍隊では手に負えない強さを持つ。

上官クラスの優秀なマンダロリアンともなればジェダイマスターにすら対抗することが可能だった。


【著名なマンダロリアン】

デス・ウォッチ

レジェンズのみの登場。
ジャスター・メリールの提唱した「強い規律を備えたマンダロリアンの改革」に反対し、デスウォッチを旗揚げした人物。
伝統的なマンダロリアンらしい狂暴・残忍な人物だが、それが伝統文化に根差すことと、彼自身が凄腕のため、彼の思想は彼の死後も受け継がれた。
詳しくは項目を参照。

デス・ウォッチ派閥の頭目。
彼がダース・モールに敗れたことをきっかけにデス・ウォッチはさらに派閥割れを起こすこととなる。
なお、彼の家系は「ヴィズラ氏族」と呼ばれ、ヴィズラ氏族の配下の者はヴィズラ氏族以外も「ヴィズラ家」と呼ばれる。紛らわしすぎる……
詳しくは項目を参照。

  • ボ=カターン・クライズ
プレの副官にしてサティーンの妹。何の因果かモールに二度もフォース・チョークされている。
最近ではドラマ『マンダロリアン』に実写登場したことでも話題となった。
モールがプレを打ち破りリーダーとなった時に一部構成員とともに離反し、ナイトアウルという派閥を作った。
かつての同僚相手だろうと一切の容赦なく叩きのめす武闘派だが、モールの支配や姉の死を経て価値観が変化したようでマンダロア包囲戦で共闘したアソーカには「得意なのは戦争だけ」と自嘲し、新共和国時代にはマンダロリアンが派閥割れと内輪揉めにより衰退したことを指摘して身内の喧嘩を収めるなどしている。

  • サビーヌ・レン
『反乱者たち』のレギュラーのめっちゃかわいい女の子。
ヴィズラ家の一派レン氏族に属する。

日本では一時カイロ・レンとの関係が囁かれたが、あちらは"Ren"表記でこちらは"Wren"表記なため、たまたま和訳が被っただけである。

帝国占領下のマンダロアに生まれ帝国アカデミーに入学したが、脱走して反乱勢力に加担したためマンダロアにはほとんど関わらずに過ごしていた。
『反乱者たち』シーズン3では帰郷して母とも再会。改めてマンダロリアンの複雑な事情に切り込んでいくことになり、当時の支配者であるガー・サクソンと衝突した。

  • ウルサ・レン
サビーヌ・レンの母。
ナイトアウル派でありCWシーズン7にてアソーカを見送るボ=カターンの隣にカメオ出演している。
娘の窮地だろうと決闘であれば介入しないなど、掟に縛られていたが…?

  • ガー・サクソン(ガル・サクソンなどの表記揺れあり)
モール配下に移ってからのモールの副官。
本格的な顔見せは『反乱者たち』だが、それ以前の作品でもモールを模した角の付いたヘルメットを被っており、それなりに目立つポジションにいる。
ボ=カターンと対等に渡り合う実力者であり、マンダロア包囲戦で逮捕されたものの帝国時代にはいち早く帝国に取り入ってちゃっかりマンダロアの総督の座に就くなど政治手腕もそれなりにある。

  • ルック・カスト(ローク・カストなどの表記揺れあり)
モールの副官その2。黒髪の女性。
コミックで初登場したキャラクターだが、のちにCWシーズン7でちょっと美人になって登場している。

  • タイバー・サクソン
『反乱者たち』シーズン4にて突然登場したガー・サクソンの弟。
兄との仲はお世辞にも良いとは言えず、家系的にはデスウォッチ所属であるがマンダロリアンの戦士文化そのものを脳筋扱いし冷めた目で見ており、所属:帝国と言った方が正しい人物。
帝国の手先としてアーク・パルス・ジェネレーターを復元させ、マンダロリアン反乱勢力を追い詰める。

ニュー・マンダロリアン

クローン戦争中期までの指導者。
詳しくは項目を参照。

  • アルメク
サティーン政権における首相。
サティーンの平和主義だけでクローン戦争を生き抜くことは困難だとして犯罪勢力にも手を伸ばしておりその不祥事がバレたことにより投獄されていたが、モールにより連れ出され、モール支配下における表向きの指導者に就任した。
「デスウォッチではないがデスウォッチが属するシャドウ・コレクティブの幹部ではある」というややこしい地位であるためデスウォッチに指示を出す描写があり、モールを援助し続けたものの、マンダロア包囲戦の序盤に敗北し逮捕される。(なおこの際アーマーを着込んで自らも戦闘に参加し老齢とは思えない立ち回りを見せたが、歴戦のボ=カターンにはあっさり無力化された。)
その後、モールの不利に繋がる情報を吐く前にサクソンにより始末される。

ジャーニーマン・プロテクターズ

『反乱者たち』で初登場した、古来からの戦士団。
マンダロア宙域の、惑星マンダロアからは少し離れたコンコード・ドーン星系を統治している。
マンダロリアン内戦には彼らも参戦しており、ニュー・マンダロリアンとは別の派閥だがデス・ウォッチとも敵対関係にあったようで、カノンで未だ言及の無いトゥルー・マンダロリアンの関連性は不明である。(共通点は多いが相違点も多い)
少なくとも敗戦側ではなかったようだが、惑星マンダロアを拠点としていないためニュー・マンダロリアンの非武装思想には従っておらず、クローン戦争では共和国側で参戦した。

実はレジェンズ時代から存在していた組織。
ジャンゴの養父となるジャスター・メリールはここの出身で、ジャーニーマンプロテクターズを追放されてから惑星マンダロアに移り、その後トゥルーマンダロリアンを旗揚げする、という経緯だった。
共通点も相違点も多い、というのはトゥルー派がある意味ここからの分派に近いため。

  • フェン・ラウ
共和国時代末期〜帝国時代におけるリーダー。
クローン戦争の頃には腕利きの傭兵として知られており、カミーノにて共和国軍クローン兵の訓練教官も担当していた。
帝国時代には帝国に味方し不正に通行する船を取り締まるなどしていたが、『反乱者たち』シーズン2にてサビーヌとの決闘を経てほぼ脅迫に近い説得をされ、反乱軍の船の通過を見逃すことにした。
その後シーズン3でも再登場。サクソン率いるデス・ウォッチがプロテクターズを攻撃し壊滅させたことから帝国に反旗を翻し完全に味方化。
サビーヌに知恵を貸したりケイナンにダーク・セーバーとマンダロリアンの歴史を教えたりした。

チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ

ある時期に離反したカルト集団。
ドラマ『マンダロリアン』でボ=カターンが語ったのみであり詳細不明だが「人前でヘルメットを脱がない」という古代の掟を実践し続けている。
惑星ネヴァロの地下に隠れ住む「民族(The Tribe)」の源流でもある。
ネヴァロに居着いた時期は不明だが「大粛清」以前は衛星コンコーディアを拠点としていた模様。

  • アーマラー
ネヴァロに隠れ住む一団のリーダー的存在。「アーマラー」は本名ではなく称号のようなものと思われる。
その名の通り、高火力の炉を使ったアーマーや武器の鋳造を行う。

恐らくそれなりの歳月を生きており知識や知恵が豊富で、悩む同胞へ助言を与えることも。
しかし戦闘力は一切衰えておらず、有事の際は鍛冶用のハンマーで一方的に敵を粉砕する。

  • ディン・ジャリン
ドラマ『マンダロリアン』の主人公。
賞金稼ぎとして暮らしており、表の世界での通称はマンドー。
元は拾われた孤児であり、カノン作品で定義された「マンダロリアンは種族ではなく教義」という思想を体現する存在といえる。

とある依頼のターゲットであった孤児の赤子を助けたことで帝国残党に追われ、それがきっかけとなりマンダロリアン全体に関わる大事件に発展していく。


  • パズ・ヴィズラ
誰?と思われるかもしれないが、マンドーと口論したり巨大な連射式のブラスターで助けに来たりした重量級の脇役マンダロリアンである。
モール支配下以前のデスウォッチを思わせる青いアーマーやヴィズラという姓など、想像を掻き立てられる要素が多いが、プレ・ヴィズラの直系の子孫にあたるのかは不明。
ヴィズラ氏族の血縁自体は本編の千年以上前の人物であるター・ヴィズラまで遡ることができ、分家が数多く存在することは想像に難くないので、遠かれ近かれ親戚であることは確かである。

見かけ通りのパワータイプで血の気が多いが、勇敢さや同胞への信頼も兼ね備えた好漢。
マンダロア奪還戦では殿を務め、帝国残党のプレトリアン・ガードによって壮絶な死を遂げた。

  • ラグナー
パズの息子。
……なのだが、養子である可能性もあり、ヴィズラ氏族の末裔にあたるのかは不明。
「ヴィズラ氏族なら名前が二音節のはず」というメタい理由で養子説が根強い

トゥルー・マンダロリアン

(ほぼ)レジェンズのみの登場。
トゥルーマンダロリアンを特徴づける「戦士としての規律を備えた傭兵団」を提唱した人物。要は内戦の発端
現在はトゥルー・マンダロリアンという組織もろとも非常にあいまいなものとなっているが、正史ドラマ『マンダロリアン』作中のマンドア語の文章にて「ジャンゴを養父として鍛えた人物」として名前が登場している普通わかんないレベル
詳しくは項目を参照。

「銀河最強の賞金稼ぎ」と言われた人物で、銀河共和国クローントルーパーのオリジナルともなった人物。
デスウォッチに家族を殺され、ジャスター・メリールの養子として迎え入れられた。
ジャスター死後はトゥルー派のリーダーとなるが、ジェダイ部隊により組織を滅ぼされ、以後はフリーランスの賞金稼ぎとなる。
それでも「なにより名誉を重んじた」といわれており、かつての信念は持ち続けた模様。
詳しくは項目を参照。

カノン分類のアニメ『クローンウォーズ』で「ジャンゴは勝手にアーマーを奪ってマンダロリアンを名乗っただけ」と発言されたこと*4と、カノン分類以後一度もトゥルー・マンダロリアンに触れられていないことから、一時は「マンダロリアンではない」説も強かったが、
カノン分類のドラマ『マンダロリアン』シーズン2にて、ジャンゴもまたディンと同じく拾われた孤児の出身であり、アーマーは正統にジャンゴが継承し所有していたことがボバから語られた。
「マンダロリアンは種族ではなく教義」という定義に則るのであれば間違いなくマンダロリアンであるようだ。

ジャンゴの息子。正確にはクローンだが、一切の調整は施されておらず、息子と言って間違いではない。
ジャンゴが殺されたのちは父の旧知の賞金稼ぎの下で育てられ、やがて銀河最強の賞金稼ぎと呼ばれ出す。
一時は父ともども「マンダロリアンには入らないのか?」と言われたが、今のところ間違いなくマンダロリアンの範疇には含まれる模様。
詳しくは項目を参照。

レジェンズのみの登場。
所属こそトゥルーマンダロリアンだが、破壊や殺戮を好む好戦的な人物で、トゥルー派の掲げる「高度な規範」もジャスター本人も嫌っている。
正直なんでトゥルーマンダロリアンに属していたのかわからないというか、性格的にはデスウォッチ向けな人物。
後にジャスターを死に追いやるが、そのために自身も追放され、フリーランスの賞金稼ぎとなる。以後はタガが外れて、凶暴性が悪化した。
最後は因縁の相手ジャンゴと決着をつけるべく激戦を繰り広げた末…
詳しくは項目を参照。

マンダロリアン・レジスタンス(マンダロリアン艦隊)

帝国に反発する氏族や、ナイトアウルら部隊といった複数派閥の集合体。
「大粛清」後もそれなりの数のメンバーが生き残っており、「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」らと共に新共和国時代に行われた惑星マンダロア奪還作戦の中核的存在を担った。
指導者はボ=カターンだが、一時的に失脚した際にはアックスがその地位を担っている。

  • アックス・ウォーブス
ボ=カターンに付き従うメンバーの一人。少数先鋭で生き残ってきたのもあり、かなり肝の座った男。
帝国残党の資材をかっぱらって組織規模を広げ、いずれ来る故郷奪還のため奮闘していた。
カラーリングはクライズ氏族らしく青と黒で、白いストライプが横に入っているのが特徴。

ダークセーバー奪還に失敗したボ=カターンを見限って一時的にリーダーとなり、惑星プラジール15の軍事力として雇われていたが、再び訪れたボ=カターンに決闘で敗北。再び彼女の右腕を務めることに。

マンダロア奪還の際は地表への降下メンバーの一人だったが、ギデオンの襲撃を受けてジェットパックひとつで大気圏外へと飛び上がり軽クルーザーへと帰還。
彼の警告によってマンダロリアンのメンバーは攻撃前に脱出に成功するが、その結果無防備となった軽クルーザーはTIEファイターの攻撃を食らい、彼一人を乗せたまま大破し地表へと降下してしまう。
しかしアックスは動じず、艦橋で落下地点を制御しクルーザーを残党基地へと突っ込ませることを決断。墜落寸前で艦橋の窓から脱出し、帝国残党を葬って見事に生還した。

奪還作戦終結後、復興した故郷のグレートフォージでの点火の儀式では最前列に並び、「マンダロアのために!」と声高く宣言する役を担っている。


  • コスカ・リーヴス
上司ボ・カターンによく似た装備構成のナイトアウル出身の女性。
アックスらと共に3人で活動し、ディンを加えた4人のみで軽クルーザーを強奪した。
中の人は実はレスラーであり、格闘シーンも豊富。劇中でも歴戦のボバ・フェットと互角の格闘戦を繰り広げた。

  • 艦隊司令官
当初艦隊の母艦である軽クルーザーの指揮を行っていた人物。中身は丸刈りの黒人兄貴。
装備構成はアックスに似ているが、こちらはアックスでは黒かった部分が白いため全体的に明るい色合い。

一瞬画面に映るだけで名前のないモブだが、他モブよりも地位が高く目立つこととアックスの胴体を流用できるという大人の事情から二度も立体化されている。しかしそれにも関わらず正式名称が決まっておらず、商品説明は「マンダロリアン艦隊司令官」といういかにもモブっぽい簡素なものになっている悲しき人物。


古代の人物

  • マンダロア・ザ・グレート
かつてミソソー(Mythsaur)というクリーチャーを手懐けて乗りこなし、同胞を率いて古代ジェダイと渡り合ったと言われる人物。
ミソソーもまた伝説的な存在であるが、こちらは実在しないと考えられている。マンダロリアンの伝統に精通するアーマラーでさえミソソーの存在は御伽噺であると発言しているが……?

  • ター・ヴィズラ
ヴィズラ氏族の祖先にしてマンダロリアン初のジェダイとなった人物であり、ダークセイバーの製作者。
『反乱者たち』劇中のイメージ映像ではアーマーの上からマントを着けた姿で描かれている。


【余談】

  • ジェットパック
劇中ではマンダロリアンの戦士としてジャンゴ・フェットとボバ・フェットが登場するが、彼らのジェットパックはよく故障する。
それはもう、呪われてるのかと思うほどの高確率で故障するので、それが原因で彼らの実力を疑問視するファンまでいる。

メタ的には、相当な強さを持ちながら空中を飛び回り遠距離から攻撃するという絶対的なアドバンテージを持つ彼らマンダロリアンを、映画等の限られた尺の中で倒そうと思えば隙を作るしかなく、「ジェットパックの破損」によって能力低下を引き起こさせなければならない、というのが大きい。他の作品で言う所の空の王者がわざわざ地上にやって来てくれるようなものと考えればいい。
ついでに言うと、劇中ではクローン・ウォーズなどを含めても「ダメージを受けて故障する」ことはあっても「事前整備のミスなどで故障していた」例はほとんどない
劇中で起こっているのは「ダメージを負って破損した・暴発した」などの「事故」が大半である。
故障しやすい欠陥品なのではなく、高性能であるがちょっとしたダメージにも弱いデリケートな装備というべきだろう。
またジャスター・メリールはこれを装備しなかったばかりに窮地から逃げ出すことができず、戦死してしまった(一緒にいたモントロスはジェットパックで悠々脱出に成功した)ため、
装備していないとそれはそれで不便な模様。


  • ベスカー鋼
マンダロリアン文化の中で重要なものの一つが、ベスカー鋼と呼ばれる金属。
ベスカー鋼は惑星マンダロア近辺でのみ採掘可能な非常に万能な金属であり、デュラスチールやコルトーシスなどと同様にブラスターやライトセーバーの攻撃を防ぐことのできる数少ない物質の一つである。
更に(製造法次第だが)軽く、アーマーからワイヤーまで非常に加工用途が広い。

正規にマンダロリアンに属する人物の着用するアーマーはほぼ全てがこのベスカー鋼を利用して鋳造されており*5、また彼らの装備する武器類や装備にも使用されている。
これらを生産する鍛冶職人たちにとっては命よりも重要なものであり、手法が流出するぐらいであれば死を選ぶとも言われている。

あまりの強靭さから「ほぼ破壊不可能」とも形容され、実際ドラマ「マンダロリアン」では宇宙船の砲撃で木っ端みじんに破壊された残骸の中からベスカー製の槍が無傷で出てくるなど驚異的な硬さを見せている。
また、この槍はライトセーバーやダークセーバーとの戦闘でも何度も用いられたが、最終的に別の用途に加工されるまで白熱することはあっても一切折れることはなかった。

直剣「ベスカド」や短剣「カル」など古来からベスカーを用いた近接武器も多く、古くから争いに利用されてきた。
しかしベスカー製アーマー(を着た同胞の身体)を貫けるのはベスカー製武器だけということで、独自の教義を持つ異端派であり民族存続を目指すチルドレン・オブ・ザ・ウォッチでは同胞を傷つけ得るタイプのベスカー製武器の製造や所持を禁じている。



追記修正はジェットパックの故障を直してからお願いします。


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最終更新:2025年01月04日 02:49

*1 原理としては、マンダロリアン・アーマーの装甲の合金に含まれるベスカー鋼を急熱させることで武装したマンダロリアンのみを攻撃する。設定をいじれば他の素材も攻撃できる。

*2 メタなことを言うと、旧三部作制作当時「ボバたちマンダロリアンはすでに滅亡した種族」という設定があったため。新三部作制作時(クローンウォーズ制作以前)にも「マンダロリアンはガリドラーンの戦いなどで壊滅した(ジャンゴは最後の生き残り)」とされていた。旧三部作にすり合わせるならマンダロリアンはどこかで大損害を受けて数を減らすことになるのである。

*3 「ディンを拘束しセーバーを含めた装備品を強奪した奴をディンを助けるためにボコったので譲渡条件を満たしている」という、一応戦闘を挟んでいるとはいえこれまた殆ど偶然のこじつけではあるのだが…

*4 ただしこの発言をしたのはジャンゴと面識のないうえに密貿易に手を出すほど腐敗していたニュー政権のアルメクだったので、元から信憑性は低かった。

*5 ただしこれは正史の場合で、まだベスカーの設定が固まっていないレジェンズ時代の作品ではデュラスチール製の装甲を着用していたり普通にブラスターで死ぬマンダロリアンなども登場している