スカーフェイス(キン肉マンⅡ世)

登録日:2011/12/11 Sun 19:18:23
更新日:2024/12/17 Tue 22:50:18
所要時間:約 5 分で読めます






これぞキン肉マンのキン肉バスター、アシュラマンの阿修羅バスターをも遥かに凌駕する究極のバスター…

アルティメット・スカーバスターだ!!!

スカーフェイスとは、『キン肉マンⅡ世』に登場する超人。
ヘラクレス・ファクトリー期生二期生入れ替え戦編から登場した新世代超人(ニュージェネレーション)の一人である。


所属- 悪行超人(悪魔超人)→新世代正義超人(アイドル超人)
出身地 - イタリア
身長体重 - 200cm 137kg(オーバーボディ時は204cm 167kg)
超人強度 - 138万パワー
好物 - 生搾りジュース
異名-『蒼白き脳細胞』

戦績
vsテリー・ザ・キッド○(アルティメット・スカーバスター)
vsジェイド○(アルティメット・スカーバスター)
vsキン肉万太郎●(マッスル・ミレニアム)
vsザ・デモリッションズ●(魔の四角穴(ファタール・スクエア))
vsヘル・イクスパンションズ●(オプティカルファイバー・クロス・ボンバー)

CV:乃村健次
キャラクターソング:Bible evil(歌:乃村健次)


◆概要◆


ソフト帽を被ったイタリアンマフィア風の大男に描かれ、スカーフェイスという名の通り、帽子を取った頭部にかさぶたがある。
似た格好した中肉中背のふたりの男をセコンドにしているが、一回戦以降登場していない。

ヘラクレスファクトリー二期生としてテリー・ザ・キッドと戦うが、関節技で足首を捻られた際、脚が破壊されてしまうも全くに意に介さない。
実は彼のイタリアンマフィア風の外見はオーバーボディであり、本来の姿は鳥類をモチーフにしたタイトな赤いボディスーツに身を包んだイケメンであった。
本来の姿についてだが、本誌初登場時ではキャラクターデザインが異なっていた
そしてその正体は、d.M.p.(デーモン・メイキング・プラント)の生き残りである悪行超人「マルス」。アジト崩壊時に辛うじて生き延びており、前述のオーバーボディに身を包んでヘラクレス・ファクトリーに潜入していた。

一回戦のキッド戦では、キッドの攻撃を物ともせず受け流し、彼の父テリーマンに対するコンプレックスを突く心理攻撃に加え、テリー一族の必殺技を即興で改良する技量の違いを見せつける。
キッドの戦意を喪失させ、最期は自身の必殺技(フェイバリットホールド)であるアルティメット・スカー・バスターでフィニッシュする。


準決勝のジェイド戦では、彼のセコンドのブロッケンJrのトラウマであるコンクリートデスマッチを仕掛け両者を分断。怪力とテクニックを駆使して優勢に試合を進めるも、ブロッケンJrがトラウマから立ち直ったことで勝負は振り出しに戻る。

復活したブロッケンJrのアドバイスを受け果敢な攻撃をしかけるジェイドに対し、スワロウテールからスワロウテール・シャベルの連続攻撃による反撃で勢いを止める。
さらには頭のマスカレイド風の仮面を下ろし、「狂乱の仮面(マッドネスマスク)」にフォームチェンジすることで本気を出す。
「狂乱の仮面」解放後は、悪行超人としか思えないラフファイトでジェイドを圧倒、追い打ちをかけるようにブロッケンJrがジェイドを弟子にするため彼の養父母をゴロツキに襲わせたという虚言でジェイドを混乱させ、ブロッケンJrとの信頼関係を破壊する。
エッセン夫妻の発言によりジェイドが正気を取り戻すも、終局ベルリンの赤い雨でジェイドの右腕を捩じ切り、アルティメット・スカー・バスターで止めを刺す。

入れ替え戦を観戦しに来ていたケビンマスクは、決勝前夜パーティーでスカーフェイスを捕らえたり、大会委員会に正体を暴露することで出場停止にさせようと奔走する。
しかしスカーはケビンにd.M.p.時代の借りを引き合いに出し、引き下がらせることに成功する。

準決勝開始前に、ジェットコースターに強がりながらも悲鳴を上げたりするという、コミカルな一面を見せた。

キン肉万太郎との決勝では猛禽類またはドラゴンの翼を連想させる黒いマントを纏って入場し、観客を沸かせる。
さらには万太郎を見限りスカーのセコンドにつくことを選択した一期生のアポロンマン、ゴージャスマン、ジャイロ、ナムルを引き連れていた。

試合開始当初は万太郎の怒濤かつお下劣な猛攻に押されるが、それは彼が不安を紛らわせるためにアルコールに頼っていたことを看破したうえで、汗をかかせてアルコールを体内から排出させるというスカーの作戦だった。

まんまと逆転したスカーは、キン肉バスターに対しても初回はネップエスケープ・キン肉バスター破りからのパワー・ボム、2回目は悪魔超人時代のバッファローマンを参考にしたバスター返しで難なく対処。
キッド戦およびジェイド戦で披露した技を駆使するだけでなく、マッドネスマスク形態にフォームチェンジし、万太郎を追い詰め失神させる。

アルティメット・スカー・バスターでとどめをさそうとするが、万太郎が技から脱出しようともがくうちにスカーの身体に異変が起こり、技を解除してしまう。その原因はd.M.pの特訓中にケビンを助けたことで負った背中の古傷でだった。
弱点ともいえる背中の古傷が露呈してからも怒涛の攻撃で万太郎を窮地に陥れるが、彼が試行錯誤の末、編み出したスカーの古傷を的確に攻撃する為の必殺技「マッスル・ミレニアム」を受け轟沈する。


圧倒的なパワーとテクニック、相手を分析して精神攻撃で揺さぶるクレバーさ、アルティメット・スカー・バスターをはじめとする改良技のインパクトもあってか、キン肉マンⅡ世のキャラでも屈指の人気を誇る。
Vジャンプで連載されていたオール超人快進撃の人気投票では、未登場にも関わらず3位という高順位にランクインしている
また、万太郎に作中で「なかなかのハンサムボーイ」と呼ばれている他、コミックスの人気投票のコーナーではジェイド・チェックメイトとあわせてイケメン三人組と呼ばれているあたりから、見た目の人気も相当高い事がうかがえる。

その後はしばらく登場しなかったが、万太郎との戦いで正義に目覚める事で味方ポジションとして登場する。


◆得意技


  • ヘルリバープランジ
オーバーボディ時代の技。
腕に掴みかかってきた相手を、ペンデュラム・バックブリーカーの要領で思い切り自分の膝に叩きつける。

  • バッファロー・ブランディング
テリーの一族の必殺技カーフブランディングのアレンジ技。
相手の両腕を体の前でクロスさせロックし、両膝の力を込めて全体重をかける。

  • スピニング・ダブルトゥホールド
テリー一族の必殺技スピニングトゥホールドのアレンジ技。
両足で相手の両足をロックし、相手の両足をひねる。
この技と精神攻撃の組み合わせでテリー・ザ・キッドの心を粉砕した。

  • アルティメット・スカー・バスター
キン肉族の必殺技キン肉バスターのアレンジ技であり、スカーフェイスの必殺技。
キン肉バスターの体制から相手の首を両足でロックし決める。
キン肉バスターや阿修羅バスターなどの弱点である、首へのフックの甘さ、威力減衰などのリスクが無くなっており、理論上はバスターの完成形の一つであるといえる。

  • スワロウテール
燕尾服のようなコスチュームの意匠を鋼鉄のようにして攻撃する。
主に敵を切り裂くのに使用。
彼の中距離攻撃にして主力技。

  • 大人のジャーマン
投げっ放しジャーマン・スープレックスで投げると同時に相手の両足首を取り、さらに体重をかけてマットに激突させる。
スカーはジェイドのジャーマン・スープレックスを「子供だまし」と嘲ってこの技を使用した。

  • リバースビーフケーク・ハマー
ジェイドのビーフケーク・ハマーへの返し技。
自分の両腕を交差させた状態で、背後にいる相手の両腕を掴み、そのまま前方に投げ落とし脳天をマットに叩きつける。

  • デンジャラス・ジャーマンスープレックス
ジャーマンスープレックスをアレンジし、コーナーポストから場外に頭を打ちつける体の柔軟さが求められる技である。

  • 終局ベルリンの赤い雨
ジェイドのベルリンの赤い雨を足でロックすることで中断させ、ジェイドの腕を軸に回転し、そのままスカーフェイスはジェイドの腕を引きちぎる。
アニメではさすがにやばかったためか、「腕の機能を停止させる」に変更された。

  • ロイヤルストレッチ
悪魔の種子編にて使用
使用者のケビンマスクいわく「荒い」

  • アカプルコロール
究極の超人タッグ編にて使用
リバースロメロスペシャルの体制で回転し、コーナーポストに相手の顔を叩きつける。



追記・修正は同じ格好した子分二人を連れてお願いします。

























お気づきだろうか?
彼はバトルマンガの、しかも序盤の強敵。
かのバッファローマンのように、バトルマンガお決まりのパワーのインフレのために悲惨な運命を辿ることとなる。


何故バッファローマンなのかというと、それまでのパワーバランスを一変させる強さや、そのシリーズにおいて初めてキン肉バスターを破るという快挙を成し遂げた点が共通している。
実際のところ、バッファローマンも夢の超人タッグ編以降は負け試合が多い。その理由として作中で悪魔将軍完璧超人タッグ、果ては知性チーム、と強豪とばかりあたっているからである。
スカーフェイスもまた、再生(リボーン)アシュラマンや老獪ネプといった強豪とばかりあたっており、相手が悪いとしかいいようがない状態が続いているのも事実である。*1

もっとも、ウォーズマンのように作中で数回死んだり、王位継承編の知性チームとの戦いの前に倒されたりで出番ごとなくならされるよりは遥かにマシといえるのだが。
さらに言うなら、偶然か必然か、チェック・メイトがそのウォーズマンのポジションに収まっている状態になっている。
(スカーフェイスの登場はd.M.p編の直後。そしてバッファローマンも、キン肉マンVSウォーズマンの試合が終わった直後に登場している。
 そしてチェック・メイトはかつてのウォーズマンを彷彿させるほど扱いが悪い。
 また、ヘルメットを装備している、師匠ポジションのキャラからスパルタ教育を受けている、試合外でやられてしまい出番を潰される*2、マスク(チェックは顔の皮)をはがされる…と、共通点も多い)

また、ゲーム「キン肉マンジェネレーションズ」では、バッファローマンとタッグを組むとツープラトン技の「バスターバリエーションPart6」が発動できる。


◆スカーフェイス冬の時代

悪魔の種子(デーモンシード)編での活躍

巌流島の悪魔の肋骨にてケビンマスクとタッグを組みデモリッションズと戦う。

悪魔の種子最後の超人が復活するまでデモリッションズの片割れボルトマンをケビンとのコンビネーションで追い詰める。
しかし、ついにパートナー超人は復活した。恐怖の将の力で若返ったアシュラマンである。

力だけでなく優れた頭脳を活かして戦うのだが、パワーと半永久的な超エネルギーを搭載するボルトマンに経験を積んだ老練な戦略と全盛期の肉体を持つアシュラマンに追い詰められる。
一か八かアシュラマンにアルティメットスカーバスターをかけるが、アシュラマンはなんと顎を自分で砕いて首にスペースを作って脱出するというイカレた方法で脱出し、その後アシュラマンの腕が天井にしがみつき着地できず技を解除される。
スワローテイルを千切ってでも奮戦するが、最期はケビンを庇うためボルトマンの魔の四角窓(ファタール・スクェア)によりこんがりタコさんウインナーどころか骨まで焼き尽くされる。
まあ、アシュラマンが倒されて復活するけどね。


◆究極のタッグトーナメント編での活躍

時間超人の策略によって歴史が改変され肉体消滅の危機に立たされたケビンマスクを救うため、20世紀の時代にタイムワープするメンバーに志願。だが、救出作戦は失敗に終わり、新世代超人、伝説超人、時間超人を巻き込んだ究極の超人タッグの開催が決定し、ジェイドとのタッグチーム「スーパー・トリニティーズ」として出場することになる。
しかし、食せば完全無比(コンプリート)超人になれるというトロフィー球根(バルブ)の話を聞いてからは、目的がケビン救出からバルブを手に入れる野心が芽生え悪逆な部分が再発、言動が悪行超人時代のものに戻っていく。

トーナメント1回戦第4試合でネプチューンマンとセイウチンのヘル・エクスパンションズと戦う。
かつてのオーバーボディを身につけた姿で入場し周囲を驚かせると、セイウチンに対して非常になりきれないジェイドに悪態をつき仲違いを起こす。
さらにはジェイドが歴史の改変により「ベルリンの赤い雨」を使用出来なくなったことで見切りをつけ、一方的にタッグを解消、パートナーを踏みつけたうえにリングから蹴り落とす始末。
完全無比超人になる野心を自ら暴露すると、マッドネスマスクを使用し、凄惨な残虐ファイトでネプチューンマンとセイウチンを圧倒する。

セイウチンに必殺技「アルティメットスカーバスター」をかけるが、生体的に説明出来ない方法で首のフックを解かれてしまう。
そこからはセイウチンのより残虐な攻撃を受け続け、絶体絶命のピンチに陥る。だが、歴史の改変の影響で「ブロッケンから新たな技を伝授されていた」という記憶を得たジェイドが戦線に復帰したことでピンチから抜け出す。
一度は見捨てたにもかかわらず、真摯な姿勢でタッグとして戦おうとするジェイドの友情に心動かされ、マッドネスマスクを解除。空中分解していたタッグの絆が復活する。

2人で編み出したツープラトン技「レッド・レイン・テイル」を決め最後の逆転を図るも、ジェイドがセイウチンの演技に騙され、本気で攻撃できずに不発に終わってしまう。
最後の力を振り絞った起死回生の一撃を情に流され失敗したことで、今度こそ本気でジェイドに見切りをつけようとするが、ヘル・イクスパンションズのマスク・ジ・エンドによって視力を奪われたジェイドをかばおうと反射的にオプティカルクロスボンバーの中に飛び込み、身代わりとなって顔の皮をはがされダウン。
すっかり正義超人に染まった自分を自嘲するが、その友情はジェイドは最後の力を振り絞って奮闘はするが倒され、トリニティーズは1回戦敗退となる。

その後は入院していたが、2回戦ではセイウチンに顔を剥がされた他の超人たちと共にマントに張り付けられた顔の皮で語りかけ、セイウチンを正義超人の道に戻すことに成功した。

準決勝では動けるまでに回復。顔に包帯を巻いた姿で会場を訪れ、ザ・マシンガンズと戦う万太郎とカオスを応援する。
準決勝後にネプチューンマンを助け死亡したカオスの葬儀の場で、「ピラリアの花」の花粉が起こした奇跡によって剥がされた顔の皮が元通りになり完全復活する。
その後はキッド、ジェイドと共にパートナーを喪い時間超人2人に1人で挑むことになった万太郎のトレーニング・パートナーを務め、かつて戦った万太郎の成長を実感する。トーナメント終了後は他の超人たちと共に現代へ帰還した。





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  • 敵の時は強キャラ→味方になったら弱体化
最終更新:2024年12月17日 22:50

*1 強者であるケビンマスクと組んだ前者はまだしも、後者はタッグパートナーのジェイドが途中で戦力外になってしまう条件の悪さもあり、アルティメット・スカー・バスターも『顔を変形させて抜け出す』、『喉元の筋肉を隆起させてフックを外す』と並の超人ではできない方法で抜け出されてる

*2 ウォーズマン→王位編でマンモスマンに奇襲される。チェック・メイト→ネプチューンマンとセイウチンにオプティカル・クロス・ボンバーされる