ゲリョス

登録日:2009/06/13 (土) 10:46:39
更新日:2025/03/27 Thu 18:10:36
所要時間:約 53 分で読めます


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▽▽▽▽▽▽▽
湿地の猛毒
△△△△△△△
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

*1




モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。

◆もくじ



◆概要



*2
分類:竜盤目 鳥脚亜目 鳥竜下目 ゲリョス科
種族:鳥竜種
別名:毒怪鳥(どくかいちょう)
危険度:☆3


温暖湿潤な地域を好む大型の鳥竜。
食性は雑食で、キノコ類や腐肉等、食べられそうなものならなんでも食べる。

一見した特徴として、鳥竜種にしては大柄な体格、鱗や甲殻の無い藍色の外皮などが目立つが、その中でも奇妙な形状の頭部がやはり一際目立つ。

クチバシは上に大きく反り返っており、頭頂部には妙な形のトサカをもつ。
このトサカは形もさることながら構造についてもかなり特殊で、内部には鉱物質の器官が内蔵されている。

このトサカは付け根に可動部があり、本種が頭を振ると前後に動かすことができる。
さらに急激に頭を振ると、トサカは上方向に湾曲したクチバシの先端に勢いよく衝突する。
これを何度も続けると、トサカ内部の鉱物質器官が衝撃で破壊され、直視した相手が一瞬で前後不覚に陥るほどの膨大な光が発せられる。

本種は身の危険が迫ると、この閃光で外敵の目を眩ませる。一方で自身は閃光に対して強い耐性を持っており、自分で発した光はもとより閃光玉を間近に受けても目が眩むことはない。


外皮に関してもかなり異質で、弾力性と伸縮性を兼ね備えたゴムのような特性を持っているのが特徴。
一般的なモンスターが硬い鱗や甲殻でもって攻撃を「弾く」のに対し、こちらはこの分厚く特殊な外皮で衝撃を「吸収する」ことで身を守るのである。
さらに耐衝撃性のみならず、本物のゴムのように高い絶縁性をも有しており、本種には電撃やシビレ罠のような電気を用いた罠も一切効果が無い。

このように優れた防御力をもつ一方で、斬撃や炎熱に弱いなど、ゴムにも通ずる弱点も見受けられている。


別名に怪鳥とある通り、体内に毒袋と呼ばれる内臓をもっており、ここから生成された毒素を吐瀉物と共に口から吐き出すことで有名。
汚物の毒性は非常に強く、草木は触れた先から一瞬で枯れてしまい、動物であれば容易に死に至らしめるほどの危険度を持つ。
さらに本種は一度にかなりの量を広範囲に撒き散らすことができるため、下手に刺激を与えてしまうと周辺環境を一変させてしまう恐れがある。


厄介な能力を備える本種であるが、性格はその体格の割に非常に臆病。かなり神経質であり、ひとところに留まることなく常に走り回っている。
それでも疲れを知らないかのような驚異的な持久力を見せる本種だが、これは狂走エキスと呼ばれる特殊な体液が体内を循環しているため。
その体液の効果から得た無尽蔵と言えるスタミナにものを言わせ、昼夜問わず走り続けている。
そのためか脚部は他の鳥竜種と比較してもかなり太く、強靭な筋力を有しており、走る勢いに任せてそのまま壁を垂直に走破することすらある模様。


臆病な性格ゆえに積極的に戦いを挑むことは少なく、外敵に遭遇した際は基本的に毒液を吐き出して追い払おうとしたり、閃光を発して相手が怯んだ隙に逃げ出そうとする。
しかしそれでも絶命の危機が避けられないことを悟ると、一時的に「擬死行為」を取り、外敵をやり過ごそうとすることでも知られる。

この擬死行為の再現度はかなりのもので、攻撃を受け断末魔の叫びを上げながらその場に倒れ、そのまま脱力していく過程まで再現する。
そのあまりの精巧さに、勘違いしたハンターからそのままナイフを突き立てられ、身体の一部を剥ぎ取られることすらあるようだが、それでも微動だにせず堪え、何とかやり過ごそうとする。
もし騙せなかった場合は、全力で大暴れして不意打ちを喰らわせる。文字通り命をかけた必死の抵抗の威力は侮れず、最後の最後で本種に叩き伏せられたハンターも多い。

こういった特徴は他のどのモンスターにも見られず、本種の知能の高さと狡猾さが窺える。


また一方で好奇心旺盛な一面もあり、相手が人間であれば所持品に興味を示すことがある。
特に鉱石や貴金属のような、いわゆる光り物に目が無く、手にしているものを見ると攻撃しざまに啄んで盗んでしまう。
何故光り物を好んで持ち去るかのは定かでは無いが、
その知能の高さからコレクションして楽しんでいるのではないか、という説や、異性へのアピールのために収集しているのではないか、という説が有力である。
ちなみに、飲食物などを盗み取ることもあるが、その場合はそのまま食している様子。


他のモンスターと比較し、総合的な危険度はさほど高い部類とは言えないが、これほど多芸でトリッキーな行動を取る知能の高さと奇抜な生態から、熟練のハンターであっても充分脅威となりうる相手である。
とはいえ、生態系のヒエラルキーにおいてはやはり弱い立場におり、捕食対象として狙われる場合もある。
特に影蜘蛛ネルスキュラは捕食と同時に本種の外皮を利用する生態をもつため被害が多く、最大の天敵としている。


ちなみに、他に例を見ないユニークな形状の頭部に強烈に魅せられる者もいるらしく、ハンターはおろか一般人の中にも愛好家は少なくないという。


ゲリョス亜種


*3
別名:毒怪鳥(紫毒鳥(しどくちょう)とも)
危険度:☆4


毒々しい紫色の外皮に身を包んだゲリョスの突然変異亜種

生息域や食性などは通常種と変わらないものの、彼方と比べると個体数の少ない希少な存在で、遭遇事例も極稀。

基本的な生態は通常種と変わらないが、一方で口から吐き出される汚物の毒性は通常種を上回る猛毒に極まっており、一度に吐き出す量もかなり多い。
一説によると、その紫色の外皮は体内に溜め込んだ強力な毒素に耐えるために変質したものではないかと考えられており、事実圧倒的な抗毒性を有している。

加えて運動能力についても通常種より高い傾向があり、その健脚と持久力に物を言わせてあちこちを走り回り、猛毒を撒き散らす。

また、より狡猾な個体も多いらしく、トサカの内部器官をあえて破壊寸前に留め、こちらの意表をつくように任意のタイミングで破壊して閃光を発するなど、通常種以上に巧妙な戦法を取る。


総じた危険度は通常種と比較して明らかに高く、狩猟の際は区別して扱われる。


◆テーマ曲




「毒霞/ゲリョス」



初代MHにて登場したフィールド「沼地」の汎用BGM

不気味なイントロに始まり、テンポは早いが曲調は激しすぎることもなく、終始静かな焦燥感が感じられる楽曲。
早いテンポは落ち着かず走り回るゲリョスの様子にマッチしており、静かで霧に包まれ、陽の光も差し込まない薄暗い沼地の雰囲気にもぴったりである。

イントロの笛の部分がまるでホラーゲームの敵キャラにでも遭遇したかと思うぐらい怖い。
実際、バイオハザードシリーズの一つ特定のクリーチャーに遭遇した際は、この部分と似たような音が流れる。

「沼地」はMH2からオミットされてしまったが、のちのMHP2Gにて「旧沼地」として復活。この曲も再び聴けるようになった。
しかし、MH3以降「旧沼地」は再度オミットされており、一度限りの復活となってしまった。





「湿原に吼える奇獣/ゲリョス」



MH2より新たに登場したフィールド「沼地」の汎用BGM
都合2度目のテーマ曲。基本甘く扱われやすい鳥竜種にしてはなかなか贅沢なヤツである。

霧に包まれた沼地やゲリョスの不気味さを表現するかのような、おどろおどろしさと早いテンポが特徴的。
前半は絶望的な雰囲気を漂わせているが、後半からコーラスを交えた神秘的な雰囲気に続き、最後には希望も微かに見えるような、まさに死闘を思わせる楽曲である。

ゲリョスのテーマと聞くと正直驚くかもしれないが悍ましさを含みながらも王道的なメロディはシンプルにカッコよく、「隠れた名曲」と名高い。

非常に評価の高い曲だったのだが、残念ながら大人の事情でMHP2を最後にオミット。MHP2Gではショウグンギザミのテーマに変更されている。
「沼地」自体はMH3からオミットになり、MHXシリーズで再登場したが、使用されたのは後者のテーマだった。
やっぱり恵まれてない


◆登場作品


【MHP2G以前】



初代MHにて初登場。
最古参メンバーの一体である。

登場時期は早い部類。大体イャンクックを乗り越えたあたりで、新しく足を踏み入れる「沼地」で初戦となる場合が多い。

設定通りヘンな形のトサカが特徴。
トサカよりもぶっといクチバシの方が目立っている気がするが。前歯がちょっと出てるのもなんだか間抜けで面白い。
ただ初めて踏み入れる沼地の暗い雰囲気も相まってむしろ不気味に見えるかもしれない。


クック先生を相手に少しこなれてきたハンターに対する中級編の入門担当といった立ち位置であり、慣れたハンターからすれば正直大した存在ではない。
が、先生を倒した程度で浮かれている初級者ハンターからすれば、その奇抜すぎる戦闘スタイルや特徴に翻弄されることも少なくなく、難敵と言っても過言ではない相手である。

特徴の一つはなんといっても
特に初心者はイーオスぐらいしか毒を喰らう機会がなく、ここにきて本格的に毒を使うモンスター、しかもかなりの頻度で吐き出しまくるゲリョスには苦戦しやすい。
毒性はさほど高くは無いが、効果時間は結構長いうえ手数も多く、喰らったそばから解毒剤をいちいち使っているとジリ貧に陥る。
下手に正面に立たないよう立ち回るのが基本。先生から教わったことである。

続けて閃光
突如エリアいっぱいに眩い光が閃き、気絶に追い込まれパニックになった初心者も多いだろう。
この閃光の厄介なところはほぼエリア全域に及ぶ効果範囲と判定の広さ。
対策はゲリョスの方をしっかり向き、ガードすること。予備動作はこれでもかというぐらい分かりやすいため、対処しやすいはず。
またトサカを部位破壊してしまえば完全にこの技を封じてしまえる。しかしあまり狙いやすい部位とは言えない上、耐久値もそれなりに高いため、自身の腕と要相談。
ちなみに文字通り目と鼻の先で光を起こすためか、閃光玉は全く効果がないので注意。

それと盗み
啄み攻撃に限定されるが、喰らうと一定確率で所持品を盗まれてしまう。しかもメラルーのように巣に持ち帰ってたりするわけでもないため、一回盗まれたらもう2度と帰ってこない。 秘薬などの高価なものを奪われたら落胆は必至だろう。
しかし光り物を好む設定から、ポーチにそれ関係のアイテムがあればそこから優先的に盗んでいく。たとえそれが光蟲だろうと。光り物…?
なので余った光蟲やいらない鉱石を適当に持って行くと、仮に盗まれても痛くない。

そして死んだふり
初見は確実に焦るだろう技。
下位の個体は攻撃を受けるとすぐに起き上がって反撃してくるが、上位以上の個体ともなると辛抱強くなるのか、攻撃を加えても中々起き上がってこない。
なんならそのまま普通に剥ぎ取りもできてしまうくらいであり、下位を経験したハンターは「あれっ…本当に死んだ?」なんて思ってしまうかもしれない。
起き上がりによる不意打ち攻撃はゲリョス最大の威力に設定している作品も多く、上述した厄介な技を乗り越え、やっと倒したぞとか言いながらホイホイ近寄ると想像以上に痛い思いをすることになる。

さらにパニック走り
無尽蔵のスタミナをもつという設定からか、固有の技が与えられており、「パニック走り」と呼ばれる毒を撒き散らしながらエリア全域を爆走しまくる技がある。
この技の特徴はハンターを狙って、というよりは特定のルートを通って走り回っている点。なので冷静になって見れば文字通り単にパニックになって突っ走ってるだけなので、下手に追いかけず砥石でも使っていれば、そのうち向こうから寄ってくる。
…余談だが、見方を変えれば遅延行為と揶揄されても仕方ない技であるため、当時は例の飛竜の例の技のように嫌われがちだった技でもある。


さらにさらに、他のモンスターには見られないゴム質の外皮による肉質も特徴的。

まず打撃攻撃はその優れた弾力性によりほとんど通らない。
ハンマー一本で通っていこうと思っていたハンターは思わぬところで躓くことになる。

そして絶縁性の高さから、雷属性攻撃、さらにシビレ罠を完全に無効化する。
初めてゲリョスと戦う時期に雷属性の武器を担いでいることはそう無いが、落とし穴と違って比較的設置しやすいシビレ罠が使えないのは中々困る。
捕獲クエストなんかでうっかりシビレ罠を持ってきた場合は完全に詰むため、くれぐれも間違えないように。

逆に、ゴムということで斬撃系や火属性の武器はかなり通りやすい。両者を揃えた武器ならかなりあっさり狩猟できるだろう。
ここまで来るともう本当に人工物のような外皮である。


忘れがちだが、毒耐性もそれなりに高め。状態異常にならないわけではないが、特に亜種ともなると全然効かないため、普通に火属性武器等を持って行った方が無難。


…と、ここまでがゲリョスの特徴だが、見てお分かりの通りとにかく多芸。
今までセオリー通り戦えばよかったシンプルな造形のモンスターとは異なり、意外な耐性に加えてとにかく厭らしい絡め手をしてくることが多く、初見は振り回されがちである。

しかし、これらが全てが分かっていれば対処は容易で、慣れてしまえばそう難しい相手ではない。
いかにモンスターの特徴を掴み対策を練られるかを教えてくれる、こちらもイャンクックとはまた違ったポジションの先生と言えるだろう。
秘薬返してくれ先生


亜種はMHGにて初登場。
「亜種」の概念が無かったMHG/MHPでは紫ゲリョスと呼称されていた。

通常種と比較して毒耐性と体力、怒り状態時の速度補正が高くなっているくらいで、正直さほど違いはない。
ただし俊敏性の高さはシンプルに厄介であるため、怒っている時は迂闊に攻め入らないように注意。


上位、G級個体は怒り状態になると、通常種・亜種問わず吐き出す毒液が全て猛毒に変化する。
解毒薬の準備は忘れない事。



設定によると、ハンターから盗んだものが食べられそうなものだった場合、その場で食べているらしい。
とはいえ、回復薬を盗んだからといって別に回復したりしないし、秘薬を盗んだら体力の最大値が爆増するとかそんなことはない。
食べられないものとして認識してるのかもしれない。

盗みで本当に恐ろしいのは捕獲クエストと採取クエスト。
前者では持ち込んだ罠や麻酔玉といった数少ない捕獲セットを、後者ではせっかく集めた納品アイテムなどをぶんどられる可能性がある。いくらゲリョスを引っ叩いてもアイテムは帰ってこない。
いらない鉱石系アイテムを所持する、「盗み無効」スキルをつけておくなど、万が一に備え対策は取っておきたい。


ゲリョス名物の「死んだふり」だが、ゲリョスが狩猟対象のクエストなら本当に倒した場合『目的を達成しました』などとちゃんとテロップが出るため、正直バレバレである。
ただ裏を返せば、それ以外のもの、つまりゲリョスが乱入者として出現するクエストや、「ゲリョスの狩猟が達成条件の一つ」となるクエストではテロップが出ない。なのでこういったクエストの場合では熟練者でも普通に騙されることがあったりする。

また、死んだふりをしてくるということは瀕死かそれに近い状態ということでもあるので捕獲タイミングを見極めやすいという利点もある。
下位個体はすぐ飛び起きてしまうが上位以上であれば中々起き上がってこないため、こっそり落とし穴を仕掛けてそのまま捕獲させていただくなんてことも容易い。


唯一『狂走エキス』が採取できるモンスターとして存在しており、強走薬グレートを欲する多くのハンターに乱獲されやすいという悲しい境遇をもつ。
後年の作品では仲間が増えたが、それでもエキスが取れるモンスターは各作品に1種となっているのがほとんどで、大抵登場するたびに酷い目に遭っている。
だからそこら中を逃げ回っているのでは

【MHF】


原種・亜種共に、基本はMH2をベースとしている。

凄腕版原種である変種は、当初は肉質がやたらと硬かったがフォワード.2アップデートより改善されて戦いやすくなった。
奇種(亜種)はそれ以降の実装なので最初から真っ当な肉質設定になっている。

原種特異個体は毒ブレスが強化されたほか、
死んだフリどころか麻痺したフリ眠ったフリを行うようになり、さらに狡猾さが増した。
また、変種を特異個体化するとそれはもうとんでもない火力で襲いかかってくるようになる。

亜種特異個体は原種との差別化のためか肉弾戦を強化する方針のようで、毒ブレス関連に変化はないがボディプレスや尻尾大回転攻撃が追加されている。
原種特異個体同様の麻痺したフリや眠ったフリも使用するが、頻度は低い。
G級個体の追加モーションは、原種はP2Gのような閃光モーション時の毒霧、亜種は特異個体版とは若干異なるボディプレス。詳細は後述の攻撃方法にて。


【MH3〜MH3G】



時代は変わり、MH3シリーズへ。

MH3系列は「新たなモンスターハンター」として心機一転を図ったシリーズであり、リオス夫妻などを除いた既存のモンスターの大半が欠席。
初代からの古株だったゲリョスだが、この煽りを受け長期休暇に入ることになった。

ちなみに、MH3系列では特殊な体液により無尽蔵のスタミナをもつモンスターや、獲物を誘き寄せ、外敵を撹乱するため閃光を放つモンスターが後輩として登場している。
流石にゴム質の皮をもつ後輩は出てこなかった


【MH4/MH4G】



更に時代は移り、MH4シリーズへ。

再度新シリーズとして一新された今作において、無事再登場を果たした。
一部の愛好家古参ハンターには特に嬉しい発表だっただろう。

団長がもつ不思議なアイテムの謎を解明すべく旅を続ける我らの団一行。 そのアイテムの出所が「シナト村」にあるかもしれないとの情報を得る。
シナト村は海の向こうにあるとのことで、自前のキャラバンから大船での航海を提案する。
そこで、防水性の高い素材を船に使うためゴム質の外皮をもつゲリョスに目をつけ、「地底洞窟」にて初邂逅、ということになる。


戦闘スタイルは概ね以前と変わりは無いが、MH3以降の特徴である生物的なモーションが採用され、かなり自然な動きに。
骨格としても多少変更されており、頭の位置がかなり低くなったので、片手剣のようなリーチの短い武器種でも容易に部位破壊が狙えるようになった。

一方で、MH4の目玉要素の一つである「高低差」に対応すべく、様々なギミックが取り入れられている。

まず第一に毒液の挙動。
以前はどちらかと言えば「パシャッ…」というような粘度の低そうな感じで、地面に触れた瞬間消えるような形だったが、
今作からは「ドチャッ!」といったかなり粘度の高い液体に変化しており、地面に着弾するとしばらく滞留するようになった。汚い。もちろん溜まった毒液に触れると毒状態に侵される。
さらに、着弾した地形に傾斜がついていた場合、高い位置から低い方へドロドロと流れるようになっている。
単純に頻度自体も高くなっており、知らないうちに浴びせられまくって気がついたら瀕死に、なんて事が起こりやすい。

もう一つは壁への対応。
今作からは「ジャンプ攻撃」の導入により、ハンターが壁にしがみついたり、高台に登りやすくなっているが、ゲリョスもそれに対抗。
なんとこちらとの高低差があった場合、崖面を無理やり垂直に駆け上がってくる。初見はインパクトを受けること間違いなしである。


過去作から大きく変わらないとは言え、全体的にかなり滑らかに動き、ゲリョスらしいトリッキーな新技も追加されている。
最初はついていくのに苦労するだろうが、慣れてしまえばやはりそれほど強大な相手でも無い。これまで通り落ち着いて対処しよう。


亜種は上位から登場。
以前の作品では色ぐらいしか違いがなかったが、今作からは明確に差別化。
モーションは通常種と一緒だが、俊敏性は怒り状態に関わらず常に高くなっており、吐き出す毒も初っ端から全て猛毒に変化している。
逆に通常種は上位になっても猛毒を吐いてこなくなっており、実質猛毒は亜種だけの特徴となった。

亜種の何が厄介と言ったらこの俊敏性と猛毒
猛毒液はその体力減少速度もさることながらえらく効果時間が長く、体力を8割近く保持していたのに一発浴びただけで瀕死かそのまま死亡なんてことはザラ。
とにかくすばしっこい動きで辺りを走り回り、前作を上回る頻度で吐き散らすため、解毒薬を飲んでも飲んでも解毒が間に合わず、冗談抜きで熟練者でも普通に苦戦するレベルの超難敵と化している。

いくら防御力を上げたところで猛毒の前では全てが無意味であるため、「解毒薬を忘れちゃった」とか言っていたら余程腕に自信がない限り本気でクエストリタイアが視野に入る。
亜種に関してはたかだかゲリョスと侮っていると後悔することになるだろう。

通常種にも言えることだが「毒無効」スキルがあると格段に戦いやすくなる。
快適に立ち回りたいなら是非つけておきたい。



続くMH4GではそれぞれにG級個体が登場。
モーションの特徴として、新しいものが追加されているというより行動の節々がカットされているといった強化が目立つ。

閃光の頭を振る動作や、尻尾を振る動作などが単純に少なくなっており、今まで以上に忙しなく動くため、付け入る隙がかなり少ない。要は隙潰しが多い
他のG級モンスターも同様の強化がされているものが多いが、元から厄介な動作が多いゲリョスには相当マッチしている。

もちろん新技も追加されているが、そのどれもがこちらのタイミングをずらしてくるような、厭らしい絡め手ばかり。

亜種に至っては大人しくなるどころかますます手のつけられないレベルに。
さらに亜種固有の技までもらっており、通常種以上に戦いにくさが増している。


今作はシリーズ通して難易度が高い作品だが、序盤に登場するゲリョスに関しても決して例外ではない。
ランクが低い相手だからといって油断していると本当に呆気なくキャンプ送りとなる。対策は充分取るようにしよう。



MH3から「疲労」の概念が追加されたため、今作からゲリョスも疲労するようになった。
無尽蔵のスタミナをもつという設定のゲリョスがバッテバテになり、走り終わりにずっこける様は中々レア。
いくら『狂走エキス』があるとはいえ過剰に動きすぎると流石に代謝が追い付かなくなるということだろうか。

というわけでゲリョスも腹が減ると何かを食べにいくのだが、観察すると自生している毒キノコを食べている姿が確認できる。「原生林」に出現した際はわざわざ毒沼に入り込んでまで食べにいく。
ゲリョスは雑食でなんでも食べるが、毒液が吐瀉物であることを考えると、攻撃に使うために好んで食べているのかもしれない。


MH4にて登場する新フィールド「地底洞窟」は活性時の火山活動でできた地下空間であり、光が差し込みにくい暗所、地下水による湿り気などの特徴から、これまでの「沼地」に近いポジションのフィールドである。
ゲリョスとの初邂逅となる場所でもあり、湿気の多い地下世界はゲリョスにとっても過ごしやすい環境なのだろう。

…が、このフィールド、不穏なものがよく見られる。
巨大な蜘蛛の巣がほぼ全域を覆っている不気味なエリアが各所に存在しており、そのエリアの地面や天井には蜘蛛の糸に包まれた謎の物体がいくつも…
恐る恐る包まれたモノに近寄り、よく確認してみると…



見覚えのあるトサカをもった鳥竜の死骸が…



そう、蜘蛛の巣に包まれたエリアは今作から登場した新モンスター、影蜘蛛ネルスキュラの巨大な巣であり、
天井から吊り下げられ、時には地面に打ち捨てられている肉塊は、ネルスキュラによって捕えられてしまったゲリョスの成れの果てだったのである。

ネルスキュラは自身の身を守るため、捕獲した獲物の皮を剥ぎ取り、身に纏う習性がある。
さらにネルスキュラは電撃に弱いため、絶縁性の高いゲリョスのゴム質の外皮は正にうってつけの素材であり、特にゲリョスを好んで捕食していることが判明している。
地底洞窟に散見される死体は、おそらく備蓄用の食糧兼防具と考えられる。現にネルスキュラが疲労すると、糸でぐるぐる巻きにされたゲリョスの死肉を漁りに行く。

糸によって飛行能力が封じられる上、外皮を剥ぎ取るという習性故に死んだふりも通用しない…というよりそんな事をすれば生きたまま皮を剥がされるという地獄みたいな末路を迎えることになりかねないため、恐らくゲリョスにとって天敵中の天敵となりうる存在なのだろう。
モンハンならではの自然の恐ろしさが垣間見える光景である。

ちなみに、このゲリョスの死体はネルスキュラだけでなく腹が減ったドスゲネポスなどもついでとばかりに食いにくる。
オマケにこの「地底洞窟」、今は火山が休息期だが、活動期に入ると「地底火山」というマグマや火山ガスが渦巻くフィールドに早変わりすることになる。
当然、ネルスキュラはそんな環境では住んでられないので地底洞窟にある巣は放棄していくことになるのだが、
放置されたゲリョスの死体は下から噴き上げられるマグマからの熱気でじっくり燻焼きにされてしまっている。
…とこんな具合に、死んだ後になっても踏んだり蹴ったりな扱いを受けている。

今作の登場を喜んだ古参ハンターは多かったのだが、素直に喜んでいいのかどうなのか…
まぁ今作ではもっとえらい目に遭ってる同期がいるし気にしない気にしない

ちなみに、このエリアで見られるゲリョスはずいぶん小柄ということもあり、同期と同じく比較的弱い幼体なのではないかという説もある。
ゲリョスが完全な成体ないしは亜種であれば、また違った結果になるのかもしれない。


【MHX/MHXX】



そしてMHXシリーズ。

新旧問わずたくさんのモンスターが入り乱れる本シリーズにゲリョスも当然登場した。

行動に関しては全くと言っていいほど変更がない。
MHXでは亜種を登場させないというコンセプト上、亜種固有のモーションを使うようになっているモンスターも少なくないが、ゲリョスについては使ってこない。猛毒に怯える心配もない。
対策については過去作と一緒で問題ないだろう。


ちなみに本シリーズは同じく『狂走エキス』持ちである後輩、ロアルドロスとの初共演の作品となっている。
残念ながら同時狩猟のクエストは無いが、今作では2匹揃って強走薬グレートを求めるハンターから全力疾走することになるだろう。
ロアルドロスの方がクセがなく狩りやすいので、ゲリョスも少しは気が楽かもしれない


この後、モンハンシリーズはMHWorld、MHRiseと続いていくが、MHXXを最後にゲリョスはメインシリーズに登場しなくなってしまった。
しかもMHRiseでは後輩に出し抜かれている

ちなみに、閃光を使って外敵の目をくらませる後輩としては、MHWorldに眩鳥ツィツィヤックが登場している。

ゴム質の皮をもつ後輩は流石に…と思いきや、当作品の新モンスター、浮空竜パオウルムー尻尾は、まさかのゴム質の甲殻に覆われていることが判明した。
素材名を見てゲリョスを思い返したハンターも多いのではないだろうか。


【MHWilds】



しばらく参戦を見送っていたゲリョスであったが、MHWildsにおける第2回オープンベータテスト開催の告知と同時に、めでたくゲリョスの復活も発表された。
ビジュアルはMHWorld以降のリアル志向なグラフィックの恩恵を受けており、特に外皮はよりゴムっぽさが増している。
あとちょっと太った?

最後に登場したMHXXからは実に8年ぶりというブランクもあり、よもや復活モンスターに選ばれるとは思わなかったファンにとっては嬉しい告知である。


登場フィールドは今作で新しく登場した『隔ての砂原』、その中でも「荒廃期」にのみ姿を見せる。沼地などの湿潤な気候を好むゲリョスにしては珍しく乾燥地帯で活動している模様。
『隔ての砂原』は、時に大規模な落雷を伴う砂嵐という異常気象が発生する過酷な土地でもあるが、「もしかすると絶縁性に優れたゴム質の皮のおかげで、この環境にも適応できたのでは」という説も噂されている。


そんなゲリョスだが、劇中に登場するタイミングは上位に入ってからと珍しくかなり遅い。ほとんどの復活モンスター群はストーリーが一通り終わったタイミングで出てきているため、最初は新モンスターにフォーカスを当てる意図があるのかもしれない。

ベータ版と同じく、主に登場するフィールドと時期は『隔ての砂原』の「荒廃期」。
限られた時期にしか現れないのか…と思いきや、『油涌き谷』『氷霧の断崖』にも姿を見ることができる。なおこれらのフィールドでは時期関係なく普通に活動している。
『油涌き谷』は上層部分は湧水が豊富だからまだいいとして、思いっきり寒冷地の『氷霧の断崖』でも普通に暮らしているのはこれまでを考えると違和感がすごい。湿地を好むなら『緋の森』で暮らしててもいいような気がするが…天敵に捕まった後に逃げている個体なのかもしれない


ゲリョスは探索以外に、『隔ての砂原』に位置する人里「クナファ村」のザトーから、サイドミッションとして狩猟依頼を出される形で登場する。「荒廃期」以外ではいくら待っても出てきてくれないので、キャンプの休憩で時期を変更しよう。

事の顛末として、クナファ村の人々は「荒廃期」に風音石の原料となる蒼雷晶(フルグライト鉱石)を採石する習慣があるのだが、決まって採石場にゲリョスもおり、採りにいった人々が襲われてしまうため狩猟依頼が出されることになる。
その実、ゲリョスは単に光り物を好む習性から蒼雷晶を集めに来ていただけで、その場に居合わせた人間に驚いて攻撃していただけだった。
ザトーはこの一件から同じ生きるもの同士として、人間とモンスターとの共存の道を考えるようになるのであった…という形でクエストは終わる。

「モンスターと人間の共存」というある意味「モンスターハンター」の根幹と言えるテーマを知らしめる対象に選ばれており、そう考えると結構優遇されていると言える。この一件で、ゲリョスが印象に残ったというハンターも多い模様。
良かったなここがカムラの里じゃなくて


戦闘面におけるモーションは、最後に登場したMHXXシリーズから大きく変わっていない。
ただ、MHWorld以降の滑らかな動きが追加されているため、最初のうちは思わぬ行動パターンに翻弄されてしまうかもしれない。

お馴染みの毒液や閃光、ゴムのような伸縮性を生かした尻尾攻撃、そしてもちろん死んだふりも繰り出してくる。
しかし、以前から頭を悩ませていた「盗み」が今作ではしてこなくなった。禁足地では光り物が容易に見つかるので物欲が薄くなっているのかも…

毒液は以前と同じように滞留する性質があり、これまで通り厄介。以前ほど長く留まることはないため辺り一面毒まみれとはなりにくい。
今作のオトモは逐一状態異常を治してくれるようになったため、ピンチに陥ることは少ないかもしれない。ただし、吐き出す頻度は相変わらず多いので依存は禁物。

尻尾攻撃に関しては新モーションが追加。
以前のように振り回すだけでなく、さながら鞭のように勢いよく叩きつけてくる。予備動作は分かりやすいが、思った以上にびよーんと伸びてくるため回避やガードのタイミングは慎重に。

閃光はどちらかと言うと拘束攻撃の扱いになっており、目が眩んだハンターに対し確定で尻尾叩きつけに派生してくる模様。レバガチャすれば回復を早めることができるのはこれまで通りで、急げば追撃の回避にギリギリ間に合う。
また、細かくステップを踏んで、こちらに近づきながらトサカを打ち鳴らし閃光を放つ、というトリッキーな新技も獲得している。

死んだふりもこれまで通り、剥ぎ取りも可能である。…だが、今回は倒れ込んでいる間我慢できないのか、よく見るとピクッ…ピクッ…と僅かに動いてしまっている。
また、今作は探索からのフリー狩猟でも、一旦刃を交えるとそのままギルドからの正式な狩猟クエストになってしまうため、本当に死んだかどうかはクリア演出で丸わかりになってしまった。
この事から、割と新規ハンターからも見抜ける人には見抜かれてしまっている様子。

またNPCである「サポートハンター」を連れていると、はいはい死んだふりねと言わんばかりにそのまま容赦なくボッコボコにしてしまう。
いくらギルドに知れ渡っている情報とはいえそんな…

ただ、「死んだふりをする」という概念が分かっていないと困惑するのは間違いなく、このため古参ハンターはMHWilds発売前から「ゲリョスは死んだ後、異常なスピードで死体が消えるのですぐに剥ぎ取ったほうがいい」などと新規ハンターに吹聴しまくっていた。
プレイ中も「ホラ倒したよ剥ぎ取って!」なんて言いながら慌てて剥ぎ取りに向かう新米を後ろからニヤニヤしながら眺める古参が後を絶たなかったとか。
「見ていてね、ハンターが何をやるのかを」


と、今作でもトリッキーで嫌らしい行動をしてくる存在として立ちはだかってくる。
とは言え、やはりほとんどが初見殺しであり、ネタさえ割れれば対処は容易。相変わらず搦手を使用してくるモンスターのいい練習相手となっている。

ちなみに、今作のゲリョスは全体的に妙にコミカルな動きが追加されており、毒液を真上に放り投げた時は「まだかな?」と言った具合に落ちてくるのを待っていたり、閃光でこちらを拘束した際は「ホレ行くぞ〜?」と言わんばかりに追撃の準備をしながら煽ってきたりと、中々に腹立つ面白い挙動をとってくる。
これらの動きから、ゲリョスに殺意可愛らしさを感じたハンターも出てきている。また裏を返せば、ゲリョスの知能の高い一面が表現されているのかもしれない。



リアル志向のMHWorld以降の作品ということもあり、探索ではゲリョスの生態描写が見られるようになった。

『隔ての砂原』では空腹時に毒キノコを食べていたり、なんと鉱石である蒼雷晶を食べている様子も確認できる。どうやらトサカ内部にある鉱石は摂食によって作られていたようである。光り物を好む習性も、もしかしたら自身の閃光に関わる素材だからなのかもしれない。

…また、どういう意図なのか不明だが、時折くしゃみをするように体液を吹き出す様子も確認できる。
プケプケのように毒液を吐いているわけではなく、痕跡を調べてみると狂走エキスを吐いていることが分かる。
結構頻繁に吹き出しているが、マーキングでやっているのかどうかは不明。一部では「過ごしてる環境が肌に合ってないのでは」と予想されていたり


また、今作ではよりによって天敵・ネルスキュラも復活してしまっている。

本作のネルスキュラは『氷霧の断崖』に居を構えているようだが、やはりと言うか何と言うか備蓄食糧とされてしまったゲリョスの簀巻き死体が天井からぶら下がっているエリアもある。
また、死体をよく見るとネルスキュラベビーと思しき子蜘蛛が大量に湧いている。なまじグラフィックが進化している分、より悲惨さが増しており、正直直視するのも憚られる。

ちなみに死体の真下には口から垂れたであろう毒液が結晶となって固まっており、採取すると「スリンガー毒弾」として利用できる。
死したゲリョスの無念を晴らすべくネルスキュラに向かってぶっ放すのも一興だろう。問題はネルスキュラに毒はイマイチである事だが

さらに、両者の間では「縄張り争い」も発生するようになった。

ゲリョスは毒液で先制するが、ネルスキュラはこれをひらりと回避。そのまま糸を吐きつけ、ゲリョスの周囲をぐるっと回る事で翼を拘束。飛行能力を封じられたゲリョスを蹴倒し、その上にマウントして更に糸を巻きつけることで、ゲリョスはみるみるうちに糸でぐるぐる巻きにされ、完全に身動きが取れなくなってしまう。
いよいよその凶悪な爪がゲリョスの皮を…というところでゲリョスは自慢の閃光をかまし、ネルスキュラを怯ませることに成功。自力で糸の拘束を解き、その場から飛び去る。

見ての通り、縄張り争いというより一方的な狩猟風景である。ゲームの都合上ゲリョスは絶対に逃げ切れるが、実際のところは…
しかし完全な上下関係にあるものの、やはり自然界に絶対はなく、ゲリョスもそう簡単に喰われてやることもないのかもしれない。
強く生きて…

ちなみに、ネルスキュラの目をくらませた後のゲリョスの逃げ方がまたコミカルで、簀巻きにされっぱなしの状態でわたわたと逃げる姿が何だか可愛いと一部で話題に。
同時期に「走るフクロウの赤ちゃん」がネットミームとして流行ったこともあり、「エッホエッホ 目が眩んでるうちに逃げなきゃ」などとコメントされることもあったりした。
当竜はそんな悠長なことを言ってられる状況ではないのだが。


【MHST/MHST2】



通常種・亜種ともに登場するが、亜種は後半になって通常種の代わりにたまに見かける程度で、折角の猛毒もイャンガルルガで事が足りる状態というMH4並みに影が薄い。
種固有の絆遺伝子のスキルは通常種が十八番の「閃光」、亜種は「猛毒液」。
ちなみに亜種も成長の過程で「閃光」が習得できるので、余程成長していない限り通常種の絆遺伝子は不要。

亜種は、MH2の時代とMHFで使われていた紫毒鳥の方の名称が採用されている。
その関係で亜種の素材名がメインシリーズと一部変わっているものもある。


続くMHST2では、通常種はクアン村周辺の寒冷地帯、亜種はその先で行く砂漠地帯に生息している。
やたら前倒しされたガルルガに対して登場時期が遅くなったが、相変わらずガルルガの方が能力に優れるというなんとも微妙な立場のままだったりする。
所持スキルは通常種亜種共通で十八番の「フラッシュ」のほか、通常種の「毒液」、亜種の「猛毒液」が続投。

通常種はガルルガと同じく追撃スキル持ちとなり、ガルルガがテクニック攻撃担当に対してパワー攻撃担当になっている。(ちなみにスピード攻撃担当はドスガレオス)
亜種はガルルガが前倒しされた関係で、代わりにロアルドロス亜種が猛毒攻撃持ちで競合するようになった。


◆攻撃方法


【MHP2G以前(攻撃)】



  • 地団駄
    • その場で4回飛び跳ねる。
      • 怒り状態移行時のモーション。
        口から毒液が漏れ出し、通常種は目の周りが赤く染まり、亜種は緑色に染まる。
      • 飛び跳ねのダメージが地味に痛く、スーパーアーマー状態だと意外に削られてたりする。
      • 上位以降の個体が怒り状態時に放つ毒は全て猛毒に変化する。

  • 啄み
    状態異常:(怒り状態時)
    • 前方へ4回啄んでくる。
      • 基本はイャンクックと変わらないが、喰らってしまうとポーチからアイテムをランダムに盗まれてしまう。
        ガードして防いでも盗んでくるので注意。
      • 光り物を好む習性から、光蟲やいらない鉱石などを保険として忍ばせておくと、そこから優先的に盗んでいく。
        「盗み無効」スキルがあればより安心。
      • 連続ヒットする攻撃のため、迂闊にガードするとスタミナがごっそりもっていかれる。なるべく回避したい。
      • 怒り状態だと口から毒液が溢れている影響からか、喰らうと毒にも侵される。いずれにせよあまり喰らいたくない。

  • 飛びかかり啄み
    状態異常: (怒り状態時)
    • 飛びかかりながら4回啄んでくる。
      • こちらとの距離がやや離れている時に繰り出してくる。技としての特徴は通常の啄みと変わらない。
      • 怒り状態だと毒に侵される点も同様。

  • 噛みつき
    • 前方に向けて勢いよく噛みつく。
      • 距離が離れていると走り寄ってから繰り出す。威力は高く無いが、喰らうとぶっ飛ばされる。
      • こちらは怒り状態時に喰らっても毒状態にはならない。

  • 回転尻尾
    • 体を半回転させ、尻尾で薙ぎ払う。
      • 160°ぐらいの半回転を2回1セット。飛竜種も使用する基本攻撃。
      • ゲリョス固有の特徴なのだが、尻尾を振るとゴムのようにびよーんと伸びる。
        このおかげで他のモンスターと比べて範囲が広い。余裕を持って離れよう。
      • 足元の判定が緩いので、距離が近ければ足元に飛び込むのも良い。

  • 尻尾振り回し
    • 後方のハンターに向かって、尻尾を∞の字を描くように振り回す。
      • 上位から使用。
        こちらも回転尻尾と同様、尻尾を振るたびにびよーんと伸びる。割と思っている以上に範囲が広い。
      • 突進や啄みでこちらが後方にいると不意打ち気味に繰り出してくる。迂闊に追いかけないよう注意。
      • 攻撃判定が結構長く、尻尾がしっかり縮みきるまで残っている。終わったと判断して突っ込むとぶっ飛ばされることも。
      • 一方で判定は1回しかないので、一度ガードしてしまえば後のモーションは隙になる。

  • バックジャンプ
    • 翼を用いて後方へ飛び、距離を取る。
      • 攻撃動作ではなく、こちらとの位置調整の動作。離陸時、着地時に風圧【大】が発生する。
        特に警戒はいらないが、風圧には注意。

  • 低空滑空
    • 地上から勢いをつけて飛び上がり、低空を滑空しながら突進する。
      • こちらと距離が遠いと繰り出してくる。スピードが早く、一瞬で距離が開くので追いかけての反撃は難しい
      • ゲリョス周辺に風圧【大】が発生しており、回避のタイミングが遅いと着地時に巻き込まれる場合があるため注意。

  • 突進
    状態異常:
    • 左右に毒液を吐きながら突っ込んでくる。
      • こちらとの距離を詰めるために繰り出すこともあり、直前で止まって啄み等に移行する場合もある。
        単純に突っ込む場合はそのまま滑り込んでくる。
      • 毒液はこちらを狙って吐いてくるわけではないが、横に逸れて回避しようとすると被弾する可能性が高い。

  • パニック走り
    状態異常:
    • 毒液を撒き散らしながらエリア中を爆走する。
      • エリア毎にスタート地点とルートが決まっているようで、急に羽ばたいて移動し始めるという不審な動きをし始めたら、使用の合図。
      • こちらを狙ってくるわけではないので下手に追いかけず終わるまで大人しく待つか、体勢を整えるのに利用すると良い。
        終わるまでそこそこ長く、手も出しづらい上頻度も低くないので何回もやられることもあり、中々にうざったい。
      • ルートは固定であるため、予めスタート地点やルート上に罠を仕掛けておいたり、溜め斬りで待ち構えておくのも一つの手。

  • 毒液
    状態異常:
    • 前方へ放物線を描くように毒液を吐き出す。
      • 毒怪鳥ゲリョスの十八番。故に頻度も高い。
      • イャンクックの火炎液とモーションが一緒だが、喰らっても彼方と違ってぶっ飛ばされたりしない。
        が、それが逆に厄介で、頻度の高さ故に追撃を貰う可能性が非常に高い。喰らってしまったらすぐにその場から離れ、解毒薬を飲むこと。
      • 上位以上の個体は怒り状態時限定で、毒液の色が毒々しい濃い紫に変化し、判定が猛毒になる。
        喰らうと物凄い勢いで体力をもっていかれるため、「毒無効」スキルは半ば必須。そうでなくとも解毒薬は潤沢に用意しておきたい。

  • 閃光
    状態異常:気絶
    • その場で動きを止め、徐に頭を振ってトサカを3度打ち鳴らした後、大きく身体を広げて閃光を放つ。
      • 名物技その1。喰らうと気絶状態になる。
        閃光はガード可能。判定はトサカ…と言いたいが上半身から出ているので、そちらを意識してガードすること。ちなみにゲリョスとは反対の方向を向いていても普通に喰らうので注意。
      • ガードできない武器種はタイミングが良ければフレーム回避も可能。難しければ思い切って足元へ転がっていけば、仮に気絶しても足踏みで起こしてもらえる場合もある。
      • 予備動作が長く隙だらけなので、慣れてくれば閃光を放つ直前まで攻撃チャンスとしても良い。上手くいけば途中で怯ませて阻止することもできる。
      • トサカを部位破壊できれば一連のモーション全てが丸々隙になる。ここぞとばかりにタコ殴りにしてやろう。

  • 毒ガス噴射
    状態異常:
    • その場で動きを止め、大きく身体を広げて全身から毒ガスを噴射する。
      • 上位以上の個体がトサカを破壊された後に閃光の代わりに放ってくる技。
        モーションは閃光と全く同じで、閃光発生のタイミングで噴射してくる。
      • ガンナーなら全く影響はないが、剣士はほとんど手が出せない。とは言え閃光よりは遥かに範囲が狭いので、攻撃をかわすことは容易。
      • 怒り状態時では当然猛毒に変化する。
      • 要するに部位破壊が成功したハンターに対する隙潰し行動である。設定からして毒ガスが噴射できる生態なんてないので、かなり適当に作った技だと考えられる。

  • 死んだふり
    • 迫真の叫びを上げながらその場に倒れ込む。しばらくすると全力で暴れだし、跳ね起きる。
      • 名物技その2。
        ゲリョスの最大技であり、G級ともなると剣士でも一撃死しかねない威力を誇る。作品によってはペイントを貼っていても死亡扱いの灰色で表示され、マップ上からですら欺いてくる。
      • 見分け方は以下の通り。以下のいずれかに当てはまれば、死んだふりをしている。

        1. クエストクリアのテロップが出ない。
        (ゲリョス1頭が達成条件の場合)
        2. 身体を通り抜けられない。
        (死体は判定が無くなるので通り抜けられる)
        3. クエスト情報、あるいはモンスターリストに討伐数が加算されていない。
        (0/1のままになっている、等)
        4. 倒れ込む動作中にトサカが光っている。
        (怒り状態時)

      • 上位以上の個体は死んだふりをしている間に剥ぎ取りが可能。が、この強烈な威力を覚悟してまでやる事なのかは微妙なライン。
        遠くまで離れるか、起き上がるまでダメージをガンガン稼ぐのがセオリーである。
      • どうしても剥ぎ取りたいなら、ゲリョスの後ろ付近でやると良い。ダメージ判定より先に風圧を喰らい、起き上がりのダメージは喰らわない。

  • 旋回
    • エリア外周を大きく飛び回る。複数回飛び回った後、終わりにその勢いのまま滑空攻撃を繰り出す。
      • いわゆる「ワールドツアー」と呼ばれる行動。
        発生条件が特殊で、「未発見状態で」「エリア移動からの着地寸前にダメージを与えられる」か、「滞空状態でこちらを発見する」と稀に行ってくる。
      • 対策はリオレウスと同じ。つまり全く注意すべき技ではない。
        バグに近い挙動なのかもしれない。

【MHF(攻撃)】


基本はMH2と同じ。
ここでは特異個体、およびG級個体固有のものを記載する。

【原種】
  • 毒液
    状態異常:
    • 特異個体モーション。着弾地点が一定時間毒の噴水と化す。
      • パニック走りの跡地などはもはやお察しレベルの惨状と化す。

  • 3連毒液
    状態異常:
    • 特異個体モーション。3連続の毒液を吐き出す。
      • エスピナスの3連続ブレスに似ている。もちろん、毒の噴水効果も据え置き。

  • 打ち上げ毒液
    状態異常:
    • 特異個体モーション。頭上へ打ち上げるように毒液を吐き出し、周囲に毒の雨を降らせる。
      • 密着していれば当たらない。また、閃光の後に確定で繰り出すという特徴があるが、G級個体の場合は閃光&毒霧纏いが優先される。
      • もちろん、毒の噴水(ry

  • 尻尾振り回し
    • 特異個体モーション。MHP2G版とほぼ同じ。
      • 使用後は確定で数歩歩くという特徴があるため、攻撃チャンスになる。

  • 麻痺したフリ→尻尾振り回し
    • 特異個体モーション。2秒ほど麻痺モーションをとってから尻尾振り回しへ繋げてくる。
      • この麻痺したフリでは麻痺の電撃エフェクトが出ない。
      • PTに麻痺武器使いがいなければ麻痺することもないはず……と思いきや、
        どんな武器にも麻痺属性を付与できる麻痺剣晶スキルが存在することが判別のつけづらさに拍車をかける。
        事前にメンバーのスキルを確認しておくといいかもしれない。

  • 眠ったフリ→閃光→尻尾攻撃
    状態異常:気絶
    • 特異個体モーション。眠ったフリから閃光でピヨらせ、尻尾攻撃で追撃というコンボ。
      • 状態異常としてはありえないモーション(自発的に眠る時の立ったままの姿)なので、
        麻痺したフリとは異なり容易に見分けがつく。
      • G級個体の場合は下記の毒霧纏いが優先され、尻尾攻撃は行わない。

  • 閃光&毒霧纏い
    状態異常:気絶
    • G級モーション。閃光と同時に毒霧を撒き散らす。
      • MHP2GのG級モーションに近いが、こちらはトサカを破壊していない段階からも使用してくるうえ、
        これ以降は一定時間毒霧を纏ったまま行動するようになる。
        さらにこの毒霧は、毒効果はもちろんのこと毒とは別枠のスリップダメージ効果もある。
【亜種】

  • 尻尾大回転(→閃光)
    状態異常:気絶
    • 特異個体モーション。尻尾を勢いよく振り回し、その場で3回転する。
      • 攻撃判定は尻尾にしかないので、足元にいれば当たらない。
      • 激しい回転で目を回すのか、攻撃後はフラフラとよろめく。
        そのまま転倒して隙を晒す場合もあるが、踏みとどまって閃光へ繋げてくることもあるので油断は禁物。

  • ボディプレス→脱出
    • 特異個体モーション。飛びかかってからさらに高く飛翔し、地面に埋まるほどのボディプレスを行う。
      その後、抜け出す勢いを込めて前方へ突進する。
      • この攻撃の後は振り返って数歩歩くため攻撃チャンスとなる。

  • ボディプレス→閃光
    状態異常:気絶
    • G級モーション。ボディプレスまでの流れは上記と同じだが、こちらはその場で抜け出して閃光へ繋げる。
      • G級特異個体の場合は2種のボディプレス派生を使い分けてくるため、見極めが重要。
      • トサカが破壊済みなら、こちらのパターンはボディプレス後は完全に隙だらけとなる。


【MH4以降(攻撃)】



  • 地団駄
    • モーションには変化なし
      • 技の説明ではないが、今作から通常種は怒っても猛毒を出さなくなり、
        逆に亜種は平常時でも繰り出してくるもの全てが猛毒になった。

  • 啄み
    状態異常:(怒り状態時)
    • 変化なし。
      • 盗みも健在。怒り状態だと毒に侵されるのも変わらない。

  • 飛びかかり啄み
    状態異常: (怒り状態時)
    • 変化なし。

  • 啄み閃光
    状態異常:気絶
    • 飛びかかりながら啄みつつ頭のトサカを打ち鳴らし、啄み終了と同時に間髪入れず閃光を放つ。
      • 新技。上位から使用。
        「飛びかかり啄み」と似たモーションだが、頭を振るたびにバチバチとお馴染みの音が聞こえるため判別は容易。ガード、回避の用意を。
      • 「飛びかかり啄み」と比べてややモーションが遅く、怒り状態時でも速くなったりしない点も特徴。対応できない速度ではないので慌てないように。

  • 噛みつき
    • 噛みつくまでのモーションがかなり遅くなった。
      • 喰らっても尻餅をつく程度になった。

  • 回転尻尾
    • 尻尾の位置が下がり、尻尾が地面を擦るようになった。
      • 攻撃範囲は過去作から変わりない。よく伸びるので注意。

  • 尻尾振り回し
    • モーションには変化なし。
      • 下位からも使用するようになった。
      • 判定が一回で終わらず、振るたびに発生するようになったため、ランスなどは一度ガードしても無理に攻めないように。
      • G級個体は尻尾を振る回数が減る。単純に付け入る隙が無くなるので厄介。

  • バックジャンプ
    • 変化なし。

  • 低空滑空
    • 変化なし。
      • かなり頻度が低くなり、滅多に使用してこない。

  • 突進
    状態異常:
    • モーションには変化なし。
      • こちらとの間に高低差があると、崖面をそのまま駆け上がってくる。
        崖上で待ち構えていると突っ走ってきたゲリョスにそのまま轢かれかねないため、迂闊に近寄らない方が無難。
      • ちなみに今作からの毒液は地面に滞留するようになっているが、この突進で吐く毒液は溜まることはない。
      • 疲労状態時は以前のように終点ですっ転ぶ。
        またこの状態で崖面を走ろうとすると、途中で体力尽きて墜落してしまい、そのまま「死んだふり」に移行する。疲労時で技が増えるケースは中々珍しい。
        絵面が面白すぎるが

  • パニック走り
    状態異常:
    • モーションには変化なし。
      • スタート地点が不定になり、どこからでも繰り出してくるようになった。加えて通過ルートも不定になったため突然こちらに向かって爆走してくることもあり、態勢を整える時間に使うことも難しくなった。
        ルート上に壁があっても問答無用に駆け上がり、突進を止めようとしない。
      • その代わり、頻度は低めで繰り出してもすぐに止めるようになったため、以前ほど待ち時間は長くない。

  • 毒液
    状態異常:
    • モーションには変化なし。
      • 今作から毒液の状態が変化し、地面に着弾してもすぐ消えず、その場に溜まるようになった。加えて地面に傾斜があると高い位置から低い方へ流れていくようになっている。
      • 流れる速度は傾斜角もしっかり影響しているようで、傾斜の激しい地形では思った以上に範囲が広がる。回避する時は傾斜の高い位置を目指すと良い。
      • 相変わらず頻度が高く、以前と比べて精密性が向上しているため、被弾確率も上がっている。猛毒を扱ってくる亜種には特に警戒しておきたい。
      • 疲労状態時は不発になる。

  • 遠投毒液
    状態異常:
    • 毒液を上へ放り投げるように吐き出す。
      • 新技。G級限定行動。
        通常の毒液とモーションは一緒だが、動作がゆっくりなのが特徴。吐き出された毒液はしばらくすると真上から降ってくる。
      • 時間差攻撃であり、吐き出した後のゲリョスに集中していると不意にぶっかけられる。落ちてくる位置には事前に影ができているため、その地点から離れるようにしよう。
      • 余談だが、天井があるエリアでこれを繰り出すと、毒液はまず天井にベチャッと着弾し、しばらくすると滴るように落ちていく様が確認できる。
      • 疲労状態時は不発になる。

  • 閃光
    状態異常:気絶
    • モーションには変化なし。
      • モンスターが破壊できない柱や障害物に身を隠すと喰らわなくなった。でもゲリョスと反対を向いていても相変わらず目が眩む
      • G級になると、トサカを鳴らす回数が2回に減る。動作が短くなったため阻止しづらくなった。
        発生までが早いため普通に喰らいやすい技になってしまっている。慣れていても油断は禁物。
      • トサカを破壊しても毒ガスは噴射してこなくなった。当たり前だ
        破壊した後は安心して攻撃してやろう。

  • チャージ閃光
    状態異常:気絶
    • トサカを2度打ち鳴らすが閃光を放つ直前で止め、時間を置いてから放つ。
      • 亜種のG級限定行動。
        チャージした閃光をすぐ放たずに敢えて溜めておき、普通に行動した後不意打ち気味に放つ、という中々に厭らしい技。
        溜めている間はトサカがギラギラと光っている。
      • 放つまでの時間はランダムであり、タイミングを読み切るのは難しい。それぞれの動作終わりには逐一警戒しなくてはならない。
      • 途中で怯ませるとキャンセルさせることができる。慣れているなら臆せず攻めるのも手。

  • 死んだふり
    • モーションには変化なし。
      • MH3以降からターゲットカメラが追加されているが、死んだふりをすると自動的に外してくるのに注意。見分け方は以前と同じものが使える。
      • 探索クエストではちゃんと討伐していると「ギルドに調査報告を提出しました!」とテロップがでるため、そこで見分けられる。
      • 死んだふり中はダメージの蓄積と部位破壊ができるが、いくら攻撃してもHPは1で残る。目覚めにキックをお見舞いしてやろう。

  • 旋回
    • オミットとなった。


◆破壊可能部位



    • トサカが粉々になり、無くなってしまう。
      • 部位破壊に成功すると閃光のモーションが全て隙になる。閃光に警戒する事も無くなるので是非狙いたい。
      • ただMHP2G以前の上位以上の個体は毒ガスを噴射してくるので注意。
      • MH4以降は頭の位置が下がったため狙いやすくなった。今作から閃光を交えた厄介な技も増えたので積極的に破壊したいところ。毒ガスも噴射してこなくなったし
      • 破壊報酬は頭が丸ごと手に入るほか、「ライトクリスタル」や「ノヴァクリスタル」といったレア鉱石も手に入る場合がある。


◆弱点属性・部位



【MHP2G以前】

  • 弱点属性
    • 通常種は火>水=氷>龍。
      • ゴムらしく、熱に弱く電気に強い。雷は本当に一切効かないので間違っても持ち込まないように。また凍るとボロボロに劣化するのか、氷も多少効く。
        水にもあまり強くないのは何故だ
      • 頭が最もよく効くので、部位破壊を狙う際は属性攻撃も役に立つ。
    • 亜種は通常種と全く同じ。

  • 弱点部位
    • 通常種は斬撃なら尻尾>腹>背中>首=翼。打撃なら頭のみ。射撃なら尻尾>頭。
      • こちらもゴムらしく、斬撃に弱く打撃に強い。斬撃は基本どこを狙っても良く通るが、打撃はどこも微妙。射撃は中間あたり。
      • しかし一方で、頭部は打撃なら他の武器種を上回る大弱点となっている。
        ハンマー使いたるもの、ここをうまく狙えるかどうかで狩猟難易度はかなり変わるだろう。
      • この頃は頭部や尻尾に散弾が収束するため、散弾が装填できるボウガンだと銃口をゲリョスに向けて適当にぶっ放すだけで頭部の部位破壊を完了しつつ楽に討伐可能。
    • 亜種は通常種と変わらない。


【MH4以降】

  • 弱点属性
    • 通常種亜種ともに変化なし。

  • 弱点部位
    • 通常種は斬撃なら尻尾>首>頭=背中=腹。打撃なら頭のみ。射撃なら尻尾>頭。
      • 全体的な傾向は変わってないが、大きな変化は頭が柔らかくなった点。斬撃でも弱点特攻が入るようになったので、部位破壊はやり易くなるだろう。
    • 亜種は通常種と変わらない。


◆武器



骨や鉱物などをベースに、ゲリョスのゴム質の外皮が巻かれた武器群。
亜種の武器には毒々しい赤紫の外皮が巻かれている。

最初は通常種の素材を使い、その後亜種の素材を使って最終強化まで進めていく形となる。


ゲリョスといえば、やはり強烈な
武器説明文によるとそのあまりの毒性で刃が傷みやすくなっただとか、意図せず持ち手まで毒が侵食したなどさまざまな影響が起きている様子。
しかし性能に問題があるならまだしも持ち手まで毒に侵されたとか武器として明らかに欠陥なのでは…

性能もそれに伴い、いずれも強力な毒属性をもつが、物理威力や斬れ味といったそれ以外の部分はイマイチといったピーキーなものが揃っている。
ただし仕様のおかげで伝説となった武器もある

ボウガンは散弾の扱いに優れる。作っておけばゲリョス本体を狩るのに活かせるのはもちろんのこと、キリン対策にも大いに有効。
亜種の「バストンメイジ」系は全レベルの散弾が6発ずつ入り、4種の属性弾が全て入るなどかなりの汎用性を誇る。


デザインも中々個性的。特にハンマーはまんま頭の形をしている素敵武器である。


最初期は非常に種類が少なかったものの、今ではかなり増えてきており、ランス、スラッシュアックス、操虫棍、ライトボウガン以外ならラインナップが揃っている。

武器の中で、片手剣「ポイズンタバルジン」は初代MHでは唯一の斬撃武器だったのだが、これが当時ではとんでもないイカれっぷりを見せていた。

厳密には武器そのものというより初代MHの毒属性の仕様が問題で、毒の効果を与えるとその度に毒状態の効果時間がリセットされるという仕様になっており、誰でも簡単に無限毒地獄に落とせるという環境だった。

こんな仕様だったので毒状態に落とせるモンスターならばリオレウスはおろか、伝説の黒龍までもがこの片手剣の前に沈んでいくというアホみたいな事態となり、「毒束」などといった俗称で多くの古参ハンターに使われる事になったのだった。

当然、バランスブレイカーも甚だしいため次作からはこんな仕様は無くなっている。今これを担いで黒龍なんぞに挑みに行っても普通にしばかれて終わりである。


正直なポジションとしては、最終強化してもピーキーな性能な事が多いのでそれほど使い勝手がいいとは言えず、MHP2G以降ではリオレイアイャンガルルガ、そしてネルスキュラといった強力な毒武器ライバルが増えていくため、最後まで持っていることは少なくなるだろう。
とはいえ、貴重な毒武器として序盤を支えるには充分な性能ではあるため、初級者には有難い武器群であると言える。
前述のポイズンタバルジンが2〜2ndGの間は村のクシャルダオラへの対抗策として性能と完成時期、製作難易度のバランスが取れていて評価されていたのが好例である。


余談だが、雷属性武器の一部には明確にゲリョスの皮があしらわれた武器がある。
その武器がもつ強力な電力が使用者に流れないよう、絶縁性の高いゲリョスの外皮を利用しているとのこと。
こういった細かい点がデザインに影響しているのもモンハンならではである。性能が毒で変質してたりしないだろうな


◆防具



名前はゲリョスシリーズ
通常種防具は名前の末尾に上位ならS、G級ならXとつく。
亜種防具も名前は一緒だが、上位でU、G級ならZとつく。

武器と同じく、ゲリョスのゴム質の外皮がふんだんに用いられた防具。
説明文によると、ゲリョスの皮は雑菌が繁殖しやすいとのことで、作製に「抗菌石」を必要とする作品もあった。*4


デザインはというと、正直なところあんまりイケてるとは言えない。

特に男性用はゲリョスのずんぐりとした印象がそのまま防具に反映されているといった具合で、スタイリッシュさはあまり感じられない。防具としては別に正しいんだろうけども。
G級の頭用装備はゲリョスの頭を丸々ぶち込んだ様な見た目で中々インパクトがデカい。必見。
しかしその攻めたデザインに熱狂的なファンも多く存在する。

一方で女性用は逆に体に密着するようなデザインで、露出度こそ高くはないがそこはかとなくエロい。そして普通にカッコいい。
なので紳士諸君には人気の防具の一つである。

Wildsでは女性用の腰装備がなんとフリルのあしらわれたロングスカートに変更。
ラバラ腰と並んで貴重なロングスカート系装備であり、システム的に全装備が男女共用になったこともあって重ね着で着こなしたいハンターたちから一躍脚光を浴びる防具となった。

亜種防具は全身が赤紫色に染まった色違い版。通常種防具と比べるとちょっと高級感を感じる…かもしれない。


通常種防具の性能は、
シリーズにもよるが大抵「ランナー」、「毒軽減or無効」といったゲリョスらしいスキルがついている。
スタミナ消費を下げる「ランナー」は特に双剣使いや弓使いにとっては非常にありがたい。
毒を用いるモンスターもそこそこ多いので汎用性も高く、序盤を支えるにはかなり優秀な部類と言える。

亜種防具の性能は、
「スタミナ急速回復」、「気絶軽減or無効」といった、通常種防具とは毛色が違うがこれまたゲリョスらしいスキルがついている。
毒と違い気絶に関しては戦う相手を選ばないため、通常種防具以上に汎用性の高い防具と言える。
「通常種以上に毒への免疫が強い」設定なのでこっちにも「毒無効」がついていても良いような気がするが

マイナススキルとしては「腹へり倍化」、「体力回復アイテム弱化」などがついている場合が多い。
簡単に対処できる上、どれも地味に戦いに影響してくるのでできれば消しておきたい。


属性耐性はもちろんに対して非常に強く、にはべらぼうに弱い。
フルフルなどには無類の強さを発揮するが、火を操るモンスターは結構、いやかなり多いので迂闊に着て行かないよう注意。デロッデロに溶かされるかもしれない。
いや待てよその場合女性ハンターなら防具だけ溶け


武器と同じく、雷を操るモンスターから造れる防具には、ゲリョスの外皮が要求されるものがある。
有名なもので言えば「キリンシリーズ」だろう。
あれについてもキリンのたてがみやらが常に帯電しているため、着用者が感電しないよう下地にあしらっている。
かの古龍の防具にすら利用されているあたり、ゲリョスの外皮がいかに優秀な絶縁性を備えているかが分かる。
…だからネルスキュラにも利用されてしまうのだろうが。

酷いことに、ネルスキュラのG級防具である「スキュラXシリーズ」の胴用装備を見てみると、マント部分にゲリョスの皮が思いっきり使用されている。しかもその割に雷耐性は普通に弱い。
マントなんぞに使ってるからだこの…


◆余談



  • 名前の由来
    • 古代ギリシャ語で「滑稽な」を意味する"γελοίος" (ゲロイオス)ではないか、とされている。
      ゲリョスはたびたび頭の形についてユニークだとか、ユーモラスだとか表現されていることが多い。そこから来ているのかもしれない。
    • 英語ロケールでの名称は"Gypceros"(ジプゼロス)
      こちらの由来は比較的分かりやすく、「ペテン師」などを意味する"Gyp"から来ている。
      • "Gyps"は「ハゲワシ」の属名でもあったりする。ゲリョスは生物のモチーフの一つとして、ハゲワシも含まれているのかもしれない。

  • 「臆病な性格」
    • 別にゲリョスに限った話ではなく、モンハンに登場するモンスターには臆病なものが多いのだが(というか臆病な性格なのが野生動物として普通は正しい)、とにかくゲリョスは臆病であることをフューチャーされている。
      • こちらを発見した時、他のモンスターであれば翼を大きく広げるなりして威嚇する一方、こちらは「うわぁあハンターだあああ!」とでも言わんばかりに翼をバタつかせながら思いっきり飛び跳ね、分かりやすくびっくり仰天する。
      • MHP2G以前のムービーでは、静かに歩いていたかと思いきや、何か気配でも察知したのかいきなり奇声をあげながら突っ走り、閃光の準備をし始める。
      • MH4のムービーでは、ハンターが視界に入った途端、何故か壁まで猛ダッシュして垂直に走破。そして天井に到達するとそのまま墜落して死んだふりをするという最早ギャグのようなパニックぶりを見せている。
      • 「昼夜問わず走り続けている」という設定からか、よく見ると目が物凄く血走っている。
    • 同じく臆病な設定のイャンクックでも、なんも考えてなさそうにのほほんとクンチュウを咥えてたりするのに、やたら必死に見える。
      なんだか狩猟するのが申し訳なく思ったり思わなかったり

  • 毒液
    • ゲリョスの吐き出す毒液は「汚物」、つまり吐瀉物であることが明記されている。オエーー!
      喰らえば悪臭状態になってもおかしくなさそうだが、ゲリョスの場合は毒状態にしかならない。
      ちなみに、現実世界にも外敵を追い払う目的で吐瀉物を吐き出す鳥がいる。
      • 主にミズナギドリ科の鳥類*5で、吐瀉物は別に毒性とかは無いが、とてつもなく臭い
        この類の鳥たちはこの特性を理解した上でぶっ放してくるわけである。
    • ゲリョスの場合、毒キノコが主食っぽいので臭いの面では案外それほど酷いわけではないのかもしれない。だからと言って喰らいたくないことには変わりは無いが。

  • 閃光の仕組み
    • 頭のトサカに含まれる鉱物質の器官を破壊することで閃光を発するゲリョスだが、実はこのような現象は現実にもある。
      • 「破壊発光」と呼ばれ、原理はまだよく分かっていないが、主に水晶のような錯体の結合が破壊されると、その余剰エネルギーが光として放出される、という説が有力らしい。
        身近なもので言うと氷砂糖も砕くと僅かに光る。
    • ゲーム内でも、ゲリョスの頭を破壊すると水晶系のアイテムが手に入ることがある。
      ライトクリスタルも使いようによっては閃光玉を超える光量のフラッシュを放つ…事ができるかもしれない。
      それに見合った費用対効果があるかは別
      • しかし何故トサカにそんなものが入ってるのだろうか。
        成長の過程で頭部に取り入れているのか、はたまた自然発生するのか…
        あの世界の進化の仕方は不可思議である。
      • MHWildsの生態行動にて、ゲリョスはフルグライトである蒼雷晶を経口摂取していることが判明した。
        積極的に光り物を集めようとする習性も、持ち前の閃光を維持しようとしているからなのかもしれない。

  • あだ名として
    • マルチプレイにおいて、特に閃光玉が必要ないタイミングでも閃光玉を投げまくるような立ち回り方をするプレイヤーのことを「ゲリョス」と呼ぶことがある。
    • …あまり良い意味で用いられるあだ名とは言えないので、心当たりのあるハンターは気をつけよう。
      一瞬とはいえフラッシュが視界の妨げになるし、目が眩むと大暴れし逆効果になるモンスターもいる。










追記・修正は解毒薬と光り物を準備してからお願いします。


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最終更新:2025年03月27日 18:10

*1 画像出典:モンスターハンターワイルズ、CAPCOM Co., Ltd、 2025年2月28日リリース、monsterhunter.com

*2 画像出典:モンスターハンターワイルズ、CAPCOM Co., Ltd

*3 画像出典:モンスターハンター4、CAPCOM Co., Ltd

*4 実際天然ゴムは雑菌類に分解されることも多く、世に出ているゴム製品には大体抗菌剤が含まれている。

*5 海鳥の一種。オオフルマカモメが有名