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モンスターハンター ストーリーズ

登録日:2021/04/02 Fri 01:30:10
更新日:2026/05/22 Fri 23:53:50
所要時間:約 32 分で読めます





はるか(とお)(むかし) いにしえの(ころ)


モンスターと(こころ)(かよ)わせ
(ねむ)れる(ちから)目覚(めざ)めさせる(もの)がいた


人々(ひとびと)はこう()んだ


乗り人(モンスターライダー)


モンスターと(きずな)(むす)びし(もの)と…




モンスターハンター ストーリーズ』(Monster Hunter Stories)とは、カプコンのゲーム作品の一つ。


目次

概要

2015年4月の「モンスターハンターフェスタ'15」の締めくくりで発表された作品。
当初はニンテンドー3DS向けに発表され、間にMHXを挟んで2016年10月8日に発売された。
2017年12月にはiOS/Android向けに移植されている。
また、3DS版発売から7年が経過した2024年2月21日のNintendo Directに合わせてリマスター版が発表された。
リマスター版はNintendo SwitchSteamおよびPlayStation4向けには2024年6月14日から、Xbox One向けには2025年11月14日から発売されている。

モンスターハンター』シリーズは、“メインシリーズ”とされる作品群でもRPGに特徴的な要素が多いことから、海外ではアクションRPGとして知られているが、日本ではあくまでアクションゲームという扱いである。
しかし派生作品である本作はというと、完全にRPGである。
それもカプコンが発売した作品としては、GBA初期の2001年12月発売の『グランボ』や、2002年2月発売の『BLACK BLACK ブラブラ』以来14年ぶりかもしれない、「モンスター収集ゲーム」である。
デフォルメ作風(特に大型モンスター)が『ぽかぽかアイルー村』とはちょっと違った方向性になっているが、それもフォロワー作品としての狙いだろう。

本作はCEROレーティングがA(全年齢対象)の作品であり、3DSでは競合作品が少なくない中、メインシリーズより低い年齢層をターゲットにすることに当初は不安の声も多く上がっていたが、蓋を開けてみればシリーズの「世界観」を拡げるという意味で意外と良く作り込まれた作品になっている。
詳細は後述するが、続編が約4年越しで発表されて本作を軸としたシリーズ化も実現しており、その間にメインシリーズでもMHWorldでガラッと変えてワールドワイドで成功しており、そういう意味では本作が『モンスターハンター』シリーズ全体の「変革」の前触れを担うことになったのかもしれない。

メインシリーズではモンスターが人々の脅威的な存在として描かれることが多かったが、本作ではメインシリーズの世界観ではほとんど無かった、モンスターの共存関係が多く描かれている。
主人公もまたモンスターと共存する「モンスターライダー」の1人という設定であり、メインシリーズのハンターとは対の存在になっている。

主な登場人物

本作ではキャラクターボイス付きの主要人物を中心に、固有の名前で呼ばれる人物がそこそこいる。
MHXの頃のメインシリーズは作中の登場人物は肩書きだけで呼ばれることが殆どだったので、本作を特徴付けるところではあったが、流石にMHRise以降ほどではなく、拠点のモブは肩書きだけである。

ひょんなことからハクム村で出会い、主人公のパートナーとなったアイルー。作中ではあまり描写されないが、ドーナツが好物。
アイルーらしからぬ姿をしており、第一印象はかなり微妙であるが、その秘密は中盤あたりで明らかにされる。
MHNowでリマスター版コラボイベントが開催されたときに思いっきりネタバレされてしまっているが

ハクム村の幼なじみ
本人はライダー志望ではないのだが、ハクム村の外の世界に憧れており、中盤になるとその願いが叶い、ギルデカランの街の書士隊で活動することになる。
本作において重要なポジションを握っている「隻眼のリオレウス」の名付け親。

リリアと同じくハクム村の幼なじみ
本当は優しい性格だったのだが、主人公が旅立つ1年前に凶気化モンスターの襲撃で母親を失ったことで性格が変わってしまい、本作を取り巻く厄災に巻き込まれていくことになる。
オトモンは「レイア」と名付けられたリオレイア

ギルデカランの街を拠点とするハンター。出身は砂漠の向こうのアルブラクス村。
太刀の使い手と思われるが、普段は怠け癖が強く、世話焼きアイルーのポポラも呆れている様子。
虫が非常に苦手であり、ネルスキュラの討伐依頼の時は、主人公に押しつけようとしていたとかしていないとか。

ハクム村とは別のライダーの村(アニメや『破滅の翼』では「クアン村」という名称が出てくる)出身。
彼女の故郷もまた凶気化モンスターの襲撃で壊滅に追い込まれており、本作を取り巻く厄災の阻止に奔走していたが、雪山の洞窟で遭難しているところを通りかかった主人公とナビルーに救出される。
オトモンは「ヒョウガ」と名付けられたベリオロス
意外にも彼女は狩猟笛使い(カリピスト)だったりする。

  • 伝承ジイさん
本作の重要なシステム「伝承の儀」を知る竜人族。
アユリアが故郷を離れ探し求めていた人物…なのだが、当人はなぞなぞ好き(アニメでは2度も20連発している)ということもあり、あまり重要な立場には見えない。
アニメ版では「デデ爺」と呼ばれているが同一人物。つまり『破滅の翼』の「デデ爺」が本作の彼のことである。

オトモン

本作における大切なオトモ。というより、本作を語る上で欠かせない大切な存在

かつてMH2やMHFに「大闘技会」のシステムでモンスターを捕獲してペットにするというものがあったが、
これにメインシリーズではお馴染みとなったオトモアイルーの要素を足して割ったような感じだろうか。

本作ではリオレウスやジンオウガなどシリーズお馴染みのモンスターの背中に乗ってフィールドを自由に駆け回る事が出来る。
メインシリーズではMH4で登場した「乗り状態」はあるものの、フィールド移動は出来なかったことなので、駆け回っているだけでも意外と楽しい…かも。

フィールドでは、乗っている間に出来るアクションがあり、リオレウスなら「飛行」、ラギアクルスなら「水上移動」など、種毎に異なる。

オトモンは、各フィールド内に点在するモンスターの巣からタマゴを拾い、孵化させることによって入手する。
そのため、野生の同種と比べると一回りか二回り小さい。
タマゴの模様が種族ごとに異なっており、アイテム欄に入った時の名称から属性も分かるので、孵化するオトモンの種はある程度は推定可能。
しかし能力面は孵化させるまで分からない。

なお、本作ではシリーズお馴染みの「レア度」の概念がアイテムだけでなくオトモンにもあり、
ストーリーの進行によって連れて行けるオトモンのレア度の上限が制限されたり開放されたりする。

本作で最初にオトモンとして連れて行ける種はドスランポスなのだが、本作のドスランポスは後述する3すくみで序盤では貴重なスピード傾向で、
ライドアクション「ジャンプ」も事実上ジンオウガまで後継者不在とやけに環境に恵まれている。
そのため、打たれ弱さというハンデを背負いつつもある程度長く活躍した結果、ドスランポスに愛着が湧くようになったという人も出てきている。
…詰まるところ、オトモンにはそれだけの魅力があるということである。

絆遺伝子と伝承の儀

オトモンのカスタマイズ要素として「絆遺伝子」がある。
オトモンには絆遺伝子のスロットが9つあり、各遺伝子と対応するスキルを持たせられるようになっている。
本作においてはスキルは「アクティブスキル」と「パッシブスキル」に分かれており、パッシブスキルはメインシリーズのスキルと同様に発動することで効果を得るものだが、アクティブスキルは戦闘で繰り出す「特技」である。

初期ステータスでは種固有の遺伝子を1つ持っており、それ以外に何かしらのパッシブスキルの遺伝子を持っている場合もある。
また、スロットがロックされている場合もあり、レア度が低いオトモンほど初期ステータスでロックされるスロットが多くなる。
モンスターの巣でタマゴを拾うときに、ナビルーがタマゴの大まかな傾向を教えてくれるが、基本的には重いもの、ニオイが強いものが有用な遺伝子を持った強力なオトモンが孵化する可能性が高くなる。

そして、この絆遺伝子は「伝承の儀」によって他のオトモンに「渡す」事が出来る。
渡すことにより、受け取ったオトモンは絆遺伝子に対応したスキルを習得する(作中では「目覚める」と表現されている)。
例えば、イャンクックが持つ「怪鳥遺伝子」は、アクティブスキルの「火球」が紐付いているが、これをウルクススに伝承させると、火球が使えるウルクススとなる。
渡すオトモンの遺伝子を1つ選び、受け継ぐオトモンの同じ位置のスロットに移動させることが出来る。
同じ位置というのが意外とネックであり、本作においても物欲センサーが顔を出しているのは想像に難くない。
ちなみに、遺伝子を渡したオトモンはいなくなってしまうどこに行くのだろうか…

絆遺伝子には攻撃タイプ(パワー/スピード/テクニック/ノータイプ)と属性(/////)があり、縦/横/斜めのいずれか1列で揃えるとオトモンにビンゴボーナスがかかる。
オトモンは火/水/雷/氷/龍の各属性毎に攻撃力、防御力を持っているが、「伝承の儀」で属性攻撃力をある程度高くなるように上げた場合、オトモンは対応した属性を持つようになり、体色が変わる。
ところが、絆遺伝子が存在するアクティブスキルには変に偏りがあり、テクニック攻撃を出せる絆遺伝子は、セルレギオスの「千裂爪」と、タイトルアップデートで追加されたクシャルダオラの「サイクロンタックル」だけである。

戦闘

メインシリーズでもターンファイトと言われることもなくもないが、本作の戦闘は完全にターン制。

基本攻撃はパワー/スピード/テクニックの3タイプあり、パワー→テクニック→スピード→パワーの3すくみの関係になっている。
この3タイプの攻撃同士がぶつかり合うとき「真っ向勝負」となり、勝った場合にはダメージが大きくなり、絆ゲージの増加量も増える。
ライダーとオトモンのどちらかが「真っ向勝負」で勝つ場合に、もう一方が同タイプ攻撃で合わせていると「ダブルアクション」となり、相手の行動を1回分スルーすることが出来る。
逆に負けた場合は受けるダメージが増え、形勢不利に陥ることになる。
3度負けた場合、負けた方はダウンをとられ、復帰するまで受ける攻撃がクリティカルになるので、勝ちを取りに行けるときは積極的に狙っていきたい。
…と言いたいところなのだが、野生個体の行動傾向は種によってある程度決まっているが、本作は意図的に「ゆらぎ」が表現されており、3すくみに当てはまらない攻撃を繰り出したり、パターンを外してくる場合もある。

ライダーが使用できる武器種は大剣片手剣ハンマー狩猟笛の4つ。
本作の狩猟笛の旋律効果は、通常攻撃を特定の順番で繰り出すことで発生させるが、この考え方がコンボによるダメージボーナスという形で狩猟笛以外の武器種にも波及している。

オトモンは種の特徴に応じた攻撃を自己判断して繰り出すが、絆ゲージを消費することで、オトモンが持っているアクティブスキルを指示することも出来る。

絆ゲージが最大まで溜まると、オトモンに乗る「ライドオン状態」に移行することが出来る。
「ライドオン状態」からはオトモンの種毎の必殺技として「絆技」を繰り出せる。ここぞというときに狙っていきたい。

大型モンスターとの戦闘中や通信対戦で両者のオトモンのHPが少なくなってきた場合に、「特殊状況」が発生することがある。勝つと絆ゲージをかなり増やせる。
いわゆるQTEなのだが、オトモンと敵の一対一の対決なので演出としてはなかなか熱い。

また、戦闘速度はそのままだと意外と遅いが、2倍、3倍に上げられるようになっており、3倍の場合絆技の演出は自動カットなので更にスムーズになる。

各戦闘毎に、戦闘中の行動により戦闘終了時の評価が上下し、評価が高くなると高ランクの素材が出やすくなる。
同じくカプコンの作品である『ロックマンエグゼ』シリーズの「バスティングレベル」を知っているのであれば、このシステムは想像しやすいだろう。
たまに「ナビルーボーナス」が発生することがあり、発生した戦闘では最高評価のSが出るだけのボーナスポイントが加算されるが、基本的にS評価を狙う場合、3すくみですべて勝利、特殊状況で勝利して絆ゲージを溜め、絆技でフィニッシュさせることになる。
そのため、体力が多い大型モンスターではS評価も狙える一方、一撃で討伐できるような小型モンスター相手の場合、むしろS評価が出しにくいという逆転現象も起こっている。

メインシリーズでクエスト失敗条件に関わってくる「ダウン回数」は、本作ではライダーやオトモンのHPが0になったときに失う「ライフポイント」という形で表現されている。
全回復した状態で3つ持っており、すべて失うと戦闘に敗北、すなわちゲームオーバーである。
ただしデスペナルティは大したことはなく、3DS版/スマホ版ではライフポイント1つで最後に入ったフィールドに、リマスター版では最後に立ち寄った拠点に戻されるだけである。
ライフポイントは3DS版/スマホ版ではマイハウスのベッドでセーブする際、リマスター版は拠点に入った時点に全回復するが、フィールドに点在するアイルーの巣で休息することで全回復するほか、アイテムでも回復出来るものがある。
ちなみに1つはメインシリーズでも究極の回復アイテムである「いにしえの秘薬」だが、もう1つはライフポイントだけが回復するもので、その名も「気合のカタマリ」。
立ち直る時にナビルーが「すさまじいガッツ!」と言うあたり、ライフポイントの源は「気合」なのだろうか…

ちなみに野生のモンスターに後方から接近した場合は「バックアタック」として先制攻撃を仕掛けられる。…当然逆の「不意打ち」も然りだが。

プーギー

シリーズでアイルーと並ぶマスコット枠になっているプーギーだが、本作でもしっかり登場する。
各地に様々な服を着たプーギーが迷子になっており、その数は100匹にも及ぶ。
1匹見つけるごとにアイテムを入手できるほか、一定数見つけたときのご褒美も用意されている。

amiibo

MH3G以来3DSでメインシリーズが続いていたことが背景なのだろうか、本作の展開に合わせてamiiboが発売されている。
任天堂作品では比較的多く展開される傾向があったが、サードパーティー作品はスマブラシリーズの縁というのが殆どであった。
しかし本作の場合は、3DS版と同時発売で隻眼のリオレウスがライダー男の子/女の子で2種、ナビルー、更に2016年12月に第2弾でダン先輩とクルペッコ、シュヴァルとレイア、アユリアとヒョウガの合計6種を、カプコン自身が発売する形で展開された。
さらにナビルー以外の5種では、オトモンに乗るライダーの載せ替えが可能な仕様になっており、明らかに他とは違う力の入れようになっている。
その証拠か、続編でもamiiboが展開されたのは勿論のこと、MHRiseでも展開されたり、果てにはカプコンの他IPでの展開にまで発展している。
しかしながら、3DS版はプロモーションがイマイチ(後述)だったのであまり出回っておらず、中古品市場でも高値がついている

本作では3DS版とSwitch版で初回読み込み時限定の特典が設定されている。
3DS版における特典は以下の通り。
隻眼のリオレウス&ライダー(男の子)
オトモン「男子ライダーのリオレウス」のタマゴ
隻眼のリオレウス&ライダー(女の子)
オトモン「女子ライダーのリオレウス」のタマゴ
ナビルー
オトモン「ナビルーのアプトノス」のタマゴ
リオレイア&シュヴァル
オトモン「シュヴァルのレイア」のタマゴ
クルペッコ&ダン先輩
オトモン「ダン先輩のクルペッコ」のタマゴ
ヒョウガ(ベリオロス)&アユリア
オトモン「アユリアのヒョウガ」のタマゴ

Switch版では3DS版の上記特典がまさかの7年越しでそっくりそのまま引き継がれている
加えて、『破滅の翼』のSwitch版で展開されたamiiboにも特典が設定されている。
破滅レウス
ナビルーコーデ「王者のきぶん・破滅」。『破滅の翼』では「王者のコーデ・破滅」として登場していたもの。
エナ
ナビルーコーデ「竜人少女の旅装」
ツキノ
ナビルーコーデ「ツキがキテる?」『破滅の翼』では「ツキがキテる?コーデ」として登場していたもの。

アップデート

3DS版では、コンテンツ追加を伴うアップデートが2回行われている。
メインシリーズではMHWorldになってからなので、ある意味その先駆け。
無料の大型アップデート、それも2度。……なんかこの頃のカプコンらしくない。
Ver1.2.0

Ver1.3.0
  • オトモン厩舎の枠数の倍増(200→400)
  • エンドコンテンツの「蜃気楼の塔」に、上位個体でのボスラッシュ「追憶の塔」や、アニメの登場人物を含めたライダー戦の連戦「双天の塔」の追加。

リマスター版は最初からすべて適用済みで、スマホアプリ版もアプリストアで購入した場合はこのアップデートは適用されている。
一方で、iOSのApple Arcadeで2021年8月から、その後AndroidのGoogle Play Passでもそれぞれサブスクリプションが提供されていたが、3DS版のVer1.2.0以降の更新内容は、前者は配信終了まで提供されることはなかった。

各プラットフォーム間の差異

本作は複数のプラットフォームで展開されているが、各プラットフォーム毎の特性や、発売時期の関係で、一部内容に違いがある。

3DS
  • 各種コラボコンテンツ(後述)が一通りある。クレナイゴウカミもエポナもいる。
  • 前述のamiibo特典が存在する。
  • 対人戦はローカル通信のみ対応。(オンラインサービスは2024年4月9日終了)
  • QRコードによるアイテム配布があった。

iOS
  • 各種コラボコンテンツがそれなりにある。クレナイゴウカミはいるがエポナはいない。
  • 特殊状況の操作がタッチパネルインタフェースに合わせたものになっている。
  • QRコードによるアイテム配布があった。
  • 一定の場面転換でオートセーブされるようになった。

Android
  • 通信対戦モードは当初はあったが、マッチングで利用していたサービスが2020年3月31日にサービス終了。
    • 2020年4月以降のバージョンではマッチングを開始した時点で即完了となり、タマゴのカケラは特殊ルールを適用する場合も含めて好きなだけガチャ出来る。
  • 通信対戦以外の仕様はiOS版と同様。

Steam/PS4/Xbox One
  • グラフィックが一部向上した。ナビルーが分かりやすいか。
  • 多言語対応になっており、収録音声に日本語/英語が追加された。
    • 字幕はMHWorld以降のメインシリーズと同様にアジア圏などの言語にも対応しており、2024年11月には「ラテンアメリカスペイン語」対応のアップデートが行われた。
  • 特殊状況の発生条件が3DS版/スマホ版から一部変更されている。
  • 前述のデスペナルティなど一部の仕様が『破滅の翼』に準じたものになっている。
    • 店売りのドーナツを使った「おまかせ回復」も使える。
    • セーブデータも3つまで作成できるようになった。
  • 各種コラボコンテンツの多くがオミットされた。救済系のサブクエストはほぼ全滅。
    • MHXコラボのサブクエは存続しており、3DS版/スマホ版の通信対戦の特殊ルールをオミットしたことの代替としてか、サブクエストの巣のタマゴがディノバルド固定になった。
    • 逆にリマスター版にしかないコラボコンテンツとして、ライダーカード背景にMHNowのキービジュアル「現実世界に降り立ちしリオレウス」や、MHRiseの「カムラの里」などがある。
  • 設定資料集の閲覧やBGMの試聴機能がある「ミュージアムモード」が追加された。
    • BGMの収録内容は3DS版の頃に発売されたサントラに準じる模様。

Switch
  • Steam版/PS4版/Xbox One版と同等の特徴がある。
  • 前述のamiibo特典が存在する。

メインシリーズに与えた影響

本作を通じた新たな試みの一部は、メインシリーズにそれらしく引き継がれたものがある。

登場人物のボイス
MH4G以前の作品では、MH4Gの筆頭ランサーのように登場人物のボイスを本職の声優が担当することは少なく、多くはカプコンの社内や開発関係者の声で、特に意味を持たせていない事が多かったが、本作では主要登場人物のキャラクターボイスに本職の声優が声を当てており、また喋る内容にも意味を持たせるような作りになった。
MHWorldやMHRiseでは、言語設定で登場人物のボイスを「モンスターハンターの言語」に設定することが出来るが、この言語体系は本作で作り込んだ賜物。
リマスター版では新たに日英2言語の新録、および一部登場人物の再録が行われており、MHRiseに近い仕様になっている。

頭装備非表示
本作発売当時メインシリーズでもおそらく普通にあったであろう、「装備のせいで顔が見えない」という(贅沢な)悩み。
キャラクタークリエイトが強化されたMHWorldでは、オプションに「頭装備の表示」というものがあるが、この機能が本作で先駆けて実装されている。
MHRiseでは更に発展して拠点内での装備表示が頭以外の部位や武器でも変えられるようになっている。

固定アイテム
本作にはアイテムボックスが存在しないというのもあるのだが、一部アイテムは「だいじなもの」カテゴリになっている。
一例として、採取時に使うピッケル系のアイテムは、MHXXまでは「使うと確率で壊れる」ものとして広く知られているが、本作の場合ピッケルが決して刃こぼれしないアイテムとして登場している。
MHWorld以降では一部アイテムがアイテムポーチに入れなくても常備する「固定アイテム」に分類されており、ピッケルはアイテムポーチにも入らず採掘の時だけ出すようになったのだが、このピッケルはもしかしたら本作のものなのかもしれない。

調合
本作でもメインシリーズ同様の調合システムがあるが、本作では個数を指定して調合が出来るようになった上、調合失敗が起こらなくなりもえないゴミとは無縁になった
メインシリーズではMHWorldで個数指定の追加と調合失敗のオミットになったため、本作の方が先行していた。
ただし、MHWorldでは廃止された調合書は本作にはまだ残っており、調合レシピの開放で必要になっている。

ファストトラベル
RPG全体で見るとごく一般的なシステム。本作ではネコタクで各拠点やフィールドに点在するネコタクスタンドを行き来できる。
しかしモンハンのシリーズとして見ると、フィールド→拠点というものは、かつてはモドリ玉だった。
MHWorldでモドリ玉とは別に「ファストトラベル」のシステムが追加されており、交戦中に使えないことでモドリ玉を戦闘離脱用という形で棲み分けるようになったのだが、本作のネコタクはその原点なのかもしれない。
ちなみに本作の戦闘離脱用の手投げ玉は「けむり玉」がその役割を担う。……ありがちと言えばありがちなネタである。

小型モンスター戦闘BGM
MHXX以前のメインシリーズでは、小型モンスターに戦闘BGMが設定されるクエストといえば、アイルーなどがメインターゲットの闘技場くらいであり、通常フィールドでの小型モンスターとの交戦中は何もBGMが無かったが、MHWorldでファストトラベルのシステム導入に合わせて、交戦中か否かが小型モンスターまで拡大解釈されるようになり、通常フィールドの小型モンスターに対しても戦闘BGMが設定されるようになった。
本作はターン制の戦闘システムであるが故、移動と戦闘は明確に分かれることになるため、当然ながら相手が小型モンスターの場合のBGMも存在しており、フィールド毎に異なる。これもMHWorldに先行している。
ちなみに本作では小型・中型と大型でBGMが分けられており、小型/中型/大型でそれぞれ分かれているMHWorld、小型と中型・大型で分けられているMHRiseのどちらとも分け方が異なる。

スタンプチャット
近年のSNS文化の流れで、チャットにおいてメッセージの代わりに「スタンプ」的にイラストを相手に送れる機能が存在する。
メインシリーズではMHWorld以降で用意されるようになったが、本作では通信対戦のみで使える機能として存在する。
開発側もそれを見越していたのか、相手を煽る目的に使えそうなものもある。

【MHWorld】オトモダチモンスター
MHWorldでは新大陸の獣人種を通じ、「オトモダチモンスター」という形で共闘してもらうことが出来る。
また、MHW:Iでは「モンスターライド」という形で移動(ただし自由移動は出来ない)も出来るようになっている。
小型モンスターだけとはいえ、本作のオトモンの雰囲気が感じられる要素である。

【MHRise】オトモガルク
MHWorldでも本作のオトモンに通じるようなオトモがいたのは先の通りだが、MHRiseでは更に本作のオトモンに近付いた要素がある。
乗って自由に移動、さらにジャンプも出来る「オトモガルク」の存在である。
ドスランポスがそうであるように、フィールドで乗っている間に出来るアクションが「ジャンプ」のオトモンもいるため、ある意味ではオトモガルクの先駆けをやっている。
……とか言っていたら、続編ではガルクもオトモン入りしているが。

体験版

メインシリーズでも作品により体験版がリリースされることもあったが、本作にもやはりある。

3DS 国内版(1)
東京ゲームショウ2015やモンスターハンターフェスタ'16などでイベント出展されていた時のもの。
モンスターの巣周りが製品版と異なり、見つかってしまうとやり直しになっていた。
戦闘はある程度行えたが、ほぼ一本道で探索要素はほぼ皆無。最後にリオレウスと戦闘して終了というものだった。

3DS 国内版(2)
2016年9月20日からニンテンドーeショップで配信されていたもの。2016年7月以降のイベント出展でもこのバージョンが使用された。
eショップ版は3DSの体験版共通仕様の起動回数制限あり(30回)。

「クエストモード」では最初にハクム村で「孵化の儀式」を行いドスランポスを孵化、その後タルジュ雪原を探索してタマゴを2個入手、オトモン3頭でエットー洞窟の幻惑のフルフルとの戦闘に挑むというシナリオになっていた。
いずれも製品版の内容を部分的に切り出したものであり、目的以外の行動を行う余地はほとんど無い。
ちなみに、本作の製品版では孵化したオトモンは一律Lv.1だが、この体験版では最初からLv.10で孵化していた。
MHST3では生態ランクを上げると少しレベルが高い個体が孵化するので、そういう個体だったということなのだろうか?

「トーナメントモード」は製品版のアルブラクス村の闘技場だが、対戦ルールとバトルポーチは1つで固定だった。

体験版プレイ特典としてナビルーコーデはあったものの、総括すると育成周りのシステムはほぼ触れないに等しいので、本作のプロモーションという意味では、このバージョンはほとんどと言ってもいいほど参考にならない

3DS 海外版、iOS/android「旅立ちの章」
本作の3DS版が海外展開された際には、前述のものとは異なるものが配信されている。
途中にドスランポスを孵化するくだりがあるのは一緒だが、製品版と同じストーリーでカクセの森の凶気化モンスターに挑むまでがほぼそのままになっている。
更に製品版へのセーブデータ引継ぎにも対応している。最初からこの仕様にするべきだったが後の祭り

スマホ版の体験版である「旅立ちの章」もこの仕様を踏襲しているが、カクセの森の凶気化モンスターは討伐まで範囲に入っている。
どちらも伝承の儀は解放される前なものの、育成周りのシステムをある程度触れるし、iOS版では通信対戦まで対応しているので、このバージョンで本作がどういう作品かを知ってもらいたい。

アニメ

3DS版発売当初から並行してフジテレビ系で『モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON』が放送されていた。
放送期間は2016年10月~2018年3月(正確には週の区切りの関係で4月1日)の6クールとメディアミックス作品らしく長いのだが、放送時刻がアドベンチャーサンデー枠の日曜日朝8時30分~9時。
この枠はローカルセールスで放送しなかった局の方が多いし、なので、知らなかったという人も少なくない…はず。
さらに番組連動データ放送を実施していた関係もあって、地上波では地方局でも遅れ放送が一切行われていなかった。

4クール目までは概ね本作のストーリーをなぞる形になっているが、5クール目以降はアニメオリジナルキャラクターがメインの話となっている。
後にDLCとして5クール目以降の登場人物が逆輸入された。

本作の3DS版/スマホ版はほぼ全編「モンスターハンターの言語」だが、アニメは普通に日本語
登場人物はアニメオリジナルキャラクターもいるので同じというわけにはいかないが、主要人物はCVが同じだったりする。
また5クール目以降には、本作ではなくMHRiseの登場人物と同じCVの登場人物がいる。よく声を聞いて誰のことを言っているのか当ててみるのも一興?

連動企画として、18話以降では3DS版向けにQRコードによるアイテム配布が毎週行われていた。61話以降の15回分はスマホ版対応になっている。

他作品コラボ

企業間コラボはいずれもダウンロードコンテンツ扱い。

[3DS]MHX→本作
セーブデータ特典。片手剣「灼炎のプロミナー」、ナビルーコーデ「灼炎のナビルー」が入手できる。

[3DS]MHXX→本作
タイトルアップデート第2弾で追加されたセーブデータ特典。ナビルーコーデ「銀翼のナビ星」が入手できる。ナビルーだけバルファルクだなんてずるい。

[3DS]本作→MHXX
上記の逆方向のセーブデータ特典。オトモアイルー用装備「なりきりナビルー」、ギルドカード背景、称号が入手できる。
発売時期が7年近く違うので、Switch版には無い。

[3DS/スマホ]熊本県
くまモンが熊本PRオトモンに。アオアシラのコンパチ。

[3DS/スマホ]ガンホー・オンライン・エンターテイメント パズドラクロス 神の章・龍の章
何の拍子か大灼熱・クレナイゴウカミのオトモン化が実現。ジンオウガのコンパチ。
ちなみに本家の方はMH4Gの発売時にコラボイベントが実施されていたほか、本作が発売した頃にアイルー村DXコラボの再開催をやっていたりする。

[3DS]任天堂 ゼルダの伝説シリーズ
3DS版ではエポナもコラボオトモンになっている。キリンのコンパチ。
エポナに「オトモン」タグが付いている理由はこういうことである。

[Switch/Steam/PS4/Xbox One]MHST2→本作
セーブデータ特典としてナビルーコーデ「マハナ村のライダー」が入手出来る。

[Switch/Steam/PS4/Xbox One]本作→MHST3
セーブデータ特典として、本作の初期装備をイメージとした重ね着装備「ハクム村ライダーの服」がある。
Steam以外は各プラットフォームともハードが1世代進んでいるが、後方互換で本作のリマスター版が対応しているため、セーブデータを移すことで対応可能。
ちなみに「ハクム村ライダーの服」はMHST2でも存在するが、MHST2ではセーブデータ特典ではなくコスメティックDLCとして販売されているものであり、更に当初はSwitch版で本作のamiibo特典のみと入手手段が極端だった。

海外での展開

モンハンはMHWorldの大ヒットで海外でも広く知られるようになったので、本作のリマスター版は言わずもがなだが、海外展開は3DS版時点で実現しており、3DS版は2017年9月、スマホ版は2018年9月に北米/欧州圏でそれぞれ発売されている。
ただし3DS版はやや特殊で、海外では任天堂の現地法人名義で発売されている。
どのプラットフォームでもテキストは翻訳されているが、3DS版/スマホ版ではボイスはローカライズ不要なためかそのまま。

シリーズ化

本作は後述のネタバレ規制もあって、販売本数だけ見ると100万本にも届いておらず芳しいものではなかったものの、「モンハンの世界観を古典的な(J)RPGで描いた作品」としては一定の地位を得ており、2026年3月にシリーズ3作品目が展開されるまで至った。
またその過程では、元々任天堂ハード向けに展開されていた本作のマルチプラットフォーム化の足掛かりにもなっている。

2作目 ~破滅の翼~
MHRiseが発表された2020年9月17日の「Nintendo Direct mini ソフトメーカーラインナップ 2020.9」で、MHRiseに相乗りする形でお披露目。
MHRise共々Nintendo Switch向け作品として発表されたが、その後Steamも対象プラットフォームに追加され2021年7月9日に発売。
本作から見て約4年後の時間軸で描かれており、一部登場人物が続投している。
本作のリマスター展開の足掛かりになっており、PS4版は本作と同時発売になっている。

3作目 ~運命の双竜~
2025年7月31日の「Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ 2025.7.31」でトップバッターを飾る形でお披露目。
本作から見て約200年後の時間軸で描かれている。
新たにXbox Series X|Sで展開されることになり、その流れから東京ゲームショウ2025で本作および『破滅の翼』のXbox One版展開が発表されるに至っている。

その他

ゲーム作品には発売から一定期間の間、発売サイドからネタバレ規制が敷かれることがある。
RPGというゲームジャンルからすれば分からなくもないのだが、本作ではこの規制がだいたい4年くらい尾を引いていた。
作品の核心をここであまり触れていないのはこういう事情だったりするのだが、プロモーションという意味では多大に影響しており、ナビルーの第一印象も相まって、全体的に作品の良さが広く伝わらない結果となってしまった。

本作は先の通りメインシリーズより低い年齢層をターゲットとしているためか、作中のテキストは基本的にルビ付きである。
オープニングムービーのハクム村村長と思われる人物の語りである冒頭の文章もルビがてんこ盛りであるが、これも実際に設定されている通りである。
たまに誤字であてにならないこともあるが、メインシリーズの作中で使われている難読語の読みを知るには、(一部は絶版の可能性もある)各作品の「鈍器本」から探さなければならないという事情を考えると、本作のテキストはある意味では鈍器本に代わるリファレンス資料の一面もあったりする。

本作の公式Xアカウントによるプロモーションは、遡ると3DS版発売前の2016年5月末から行われていたが、3DS版だけだった頃はナビルーがプロモーション活動を行っているという設定になっていた。
例えば、本作のセール告知の文言が2018年以前と2019年以降で異なっており、前者がその名残である。


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最終更新:2026年05月22日 23:53

*1 任天堂ハードではLボタン/Rボタン、PlayStationではL1/R1、XboxではLB/RB