登録日:2012/03/16 Fri 14:57:13
更新日:2024/12/27 Fri 07:19:38
所要時間:約 3 分で読めます
「我々はとんでもない汽車に乗り合わせてしまった…」
【概要】
『
機動戦士ガンダム』の冒頭部のコロニーが落ちるシーンに象徴される
ブリティッシュ作戦はファンの間では知られていたが、長らく設定だけの存在であった。それを題材とした意欲作である。
一年戦争初期のため、当然
連邦側にMSは無く、壊滅状態のコロニーという閉鎖的な状態での白兵戦がストーリーの中心となる。
SF考証やミリタリー知識を活かした戦闘は非常にハードなものとなり、当時のガンダムエース内ではかなり異色だった。
【あらすじ】
サイド2に向かう
ムサイを追跡中の
マゼラン級戦艦トータチスは、宣戦布告と同時に
ザクの攻撃を受けてコロニー「アイランド・イフィッシュ」に不時着。そこで見たものは、毒ガスによって無差別に殺された住民の姿だった。
やがてコロニー落としという真の目的に気付き、それを阻止しようと行動を開始する。
一方、偶然このコロニーに迷い込んだザク小隊は、制圧したコロニー内の連邦兵狩りを命じられ、彼らと死闘を演じる。
【登場人物】
○地球連邦軍
◇ナダ・チノミ
本作の主人公の一人。
士官学校を主席で卒業するも、サイド3出身という理由で中尉止まり。
地球にいる妻と子供を守るためにコロニー落としを阻止しようと奮戦する。
◇イライザ・オロマ
連邦軍中佐。トータチスの女艦長。
ジオンの目的が地球へのコロニー落としであるといち早く気付いた。
指揮、戦闘能力ともに高いが、艦と多くのクルーを失ったことに責任を感じ、生き急ぐような面も見られる。
◇ケイモス・サト
連邦軍曹長。
自分の人生にドラマが欲しいと思い、連邦に入る。
◇
シロー・アマダ
連邦軍士官候補生。アイランドイフィッシュの生き残りの一人。
第08MS小隊の主人公であるが、本作時点では新兵であるからか目立った活躍は無い。
後に同作者によって第08MS小隊本編もコミカライズされるが、その主人公のシローは本作からの延長線上となっており、ジオンに対する敵意が映像作品以上に描かれている。
○ジオン軍
◇エリザ・ヘヴン
ジオン軍伍長。ジオンサイドの主人公。
巨乳と長い金髪が特徴。アステロイドベルト出身。事故で両親を失い、重税に耐えきれずジオンの兵士となる。ナダに死の女神イシュタムと呼ばれ、ザクTを駆り死闘を繰り広げる。
◇ストレット
ジオン軍少尉。
同性愛者であり、そのことを公言している。階級が下のエリザに対しても物腰柔らかく敬語で話すものの、戦場では冷徹な兵士であり、非常にシビアなリアリストである。
◇クラン・C
ジオン軍少尉。
最新鋭のザクUを支給されるがストレットに新兵以下と言われちゃう使えない子。
【余談】
元々は08小隊のキャラクターのトップが主人公の予定だった。
終盤でデルと一緒に出ている。
しかし上記の漫画版第08MS小隊本編に
トップ小隊は登場しなかったりする。
追記・修正お願いします。
- ちなみにエリザのモデルは電撃ホビーで連載していた小説「トリヴィアルオペレーション」の主人公である爆乳ゴッグ乗りレイチェル・ファーガソン。 -- 名無しさん (2013-12-11 00:45:36)
- ザクがどれだけ脅威だったか分かる作品 -- 名無しさん (2017-04-21 19:16:21)
- 正直0083や本作辺りに触れて、以降の外伝でどれだけ擁護的なフォローがなされようと、ジオンという勢力についてはショッカーなんかと同じ「ただの悪の組織」という認識しか持てなくなったなぁ、と。どんな背景があったとしても、罪なき人々の殺戮に加担し、その幇助に情熱を傾ける時点でエリザ達に大義を騙る資格はなし -- 名無しさん (2021-02-03 21:14:58)
最終更新:2024年12月27日 07:19