アルドラ(AC)

登録日:2011/06/10 Fri 22:32:54
更新日:2025/06/04 Wed 23:06:19
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ロイ「マイブリス、紹介の準備は出来ている。さっさと終わらせちまおう」



アルドラとはARMORED CORE 4に登場する企業。
続編のARMORED CORE for Answerにも提携形態を変えつつ、引き続き参戦。


◇概要

正式名称は『アルブレヒト・ドライス』だが、あまりにも長い為、専ら作中では『アルドラ(Aldra)』と略されるのが基本。
ちなみに意図したものかは不明だが『アルドラ(Aludra)』はおおいぬ座イータ星の固有名であり、ペットネームに恒星を使用するインテリオルグループに合致した略称となっている。

ドイツの軍産複合体を形成する企業で、持ち味は職人気質のある工業特化の製品。
アクチュエータ複雑系(ACS:Actuator Complexity System……フレームに配置された万単位の小型アクチュエータを自立させつつ互いに関連、連結させ、全体で一つの動作とする制御システム)の開発元で、これにレイレナード社の強化実用燃料電池を組み合わせた結果、AC(ノーマル、後にネクスト)が産まれた。
このシステムはエネルギーロスが少なく、熱量と音の発生が最低レベルと、極めて優れた技術……だったのだが、その重要度からあらゆる方向からの情報工作とアルドラ自体の管理の甘さから短期間での拡散を許してしまった経歴がある。
このためACSは現在では比較的ハードルの低い技術と化している。

しかしそれでもACSに関しては今なお高い専門性を発揮、インテリオルを支えている。
アルドラACは実弾・EN防御両者に対し安定して高い防御能力を持つ重量級フレーム。
インテリオルグループでは珍しく実弾部門を持つ他、ノーマルACをグループ全体に供給している。


『AC4』時代では三社による企業連合としてのインテリオル・ユニオンに属しており、オリジナルを含めたリンクス二名を擁していた。
が、アナトリアの傭兵にオリジナルであるシェリングを撃破され、その後ユニオンそのものがリンクス戦争開戦前に早期離脱したことにより、揃ってそのままフェードアウト。
戦争に参加した企業の中では、オリジナルを喪ったとはいえ戦争自体を早々に離脱したお陰で却って被害自体は少ない。

『ACfA』時代はネクスト技術の発達によるリンクス増加を見越し、初の量産型フレームを開発、新規開発の実弾兵装も併せて投入。
今後は新たな標準機として内装系をトーラス及び自社開発とすることで完成度を高めるとのこと。

また、レオーネとメリエスが合併し企業としての『インテリオル・ユニオン』になった中、合併に参加せずに独立しインテリオルの傘下企業となった。
ただし、内輪揉めはなく円満なままで関係は良好。相変わらずインテリオルの実弾部門を支えている。


◇製造兵器

ACの命名法則は「ドイツ系の人名」。
また「G○」という通し番号が付属している。

◇AC

HILBERT-G7

AC4時代の標準機。コアはユニオンのTELLUSとの共有な為に完全自社製フレームではない。
見た目がマッシブかつシンプル、モノアイと何処か心を擽るイケメン標準機。
腕部は「ドラム缶腕」、脚部は「ドム脚」と呼ばれる伝統のパーツの系譜。頭部は設定画だとこれまた伝統の「EYEシリーズ」と似ているがゲーム内モデルだと印象は少し異なる。
APと機動性の低さを除き、極めて高い水準を備えた万能重量二脚。ACの基礎技術の大本は伊達ではない。
ただ、製造数が少なく希少。


SOLDNER-G8

ACfA時代の標準機。何処か独特かつ工業的で無骨な形状を持つ量産型、此方のフレームは完全自社製。
量産を主眼に入れた為か、極めてコストが低いお財布に優しいネクスト。
性能も高価格高品質のヒルベルトと比べて低下した部分こそあれど、隙の無い防御力により扱い易い。
コアはOB使用時の噴射炎からチューリップと呼ばれることも。

フレーム名の由来は長らくドイツ語で傭兵を意味する「Söldner(ゼルドナー)」ではないかと言われていたが、今日では他のフレームと同様ドイツ系人名の「Soldner(ナー)」ではないかとの声が大きくなっている。


SOLDNER-G9

ゼルドナーシリーズの逆関節版。重量級の逆関節は非常に珍しい。
高い跳躍力を確保しつつも性能は据え置き。


GOPPERT-G3

アルドラ製ノーマル。『fA』時代に至るまでインテリオル系のミッションで敵ノーマルとしてよく登場し、3機前後で密集していることが多い。
『AC4』の最初のミッションでも記念すべき最初の撃破目標として対決する。
レーザーライフルと大きな盾を装備しており、ネクストであっても実弾系のフレームでは地味によく削って来る。
がっちりとしたフレームにやたらと縦に薄い頭部が特徴的。遠目には頭部が無いように見えてしまう。
GAのソーラ―ウインド程大々的に売り出されていないのか人気が無いのか、あちらと比べて登場機会はあまり多くない。


◇武装

『AC4』時代はフレームパーツしか製造していなかったが、『fA』にてようやく標準機向けのバズーカとグレネードをリリース、GAが席巻する市場へ果敢に殴り込みをかけている。
いずれもGA系と比べて大幅に軽量なのが特徴。弾数と専門性では劣るが取り回しの良さでカバー出来る。
流石は数学者の国、扱い易いのが魅力。

BZ-BROCKEN

軽量型バズーカ。それまでの最軽量GAN01-SS-WBより更に軽く、新たな「軽バズ」の座に就いた。
威力の低下を抑えつつも大幅な軽量化に成功したお陰でかなり積みやすく、近接適正もBFFライフルを上回る程に高いので近距離でも振り回せる。
かなり連射も効くのでDPSも散バズに次いで高い。
……が、装弾数も相当減っているので総火力はバズーカとしてはかなり低い。取り回しの良さを生かし、近距離で確実にブチ込むように使うと良いだろう。


GRA-TRAVERS

軽量型グレネードライフル。一見リボルバー式のように見えるが、設定画の記述によるとシリンダー部分は給弾機構。リボルバー式ではなく「リボルバーカノン式」である。
こちらも同様に十分な威力を保ちつつグレネード中ダントツの最軽量の軽さを持つ。
しかし初期レギュで装弾数15発、後期レギュでは12発という弾数の少なさはいくらなんでも流石にサブ武器としても心許ない。
軽さと当てやすさとその割に高い威力を取り、一発か二発だけ撃ってすぐにパージする所謂撃ち捨てにするのも手。

因みに「Travers」とは英語で「横断」という意味。命名法則的に、同じスペルの人名から取られている可能性が高いがドイツ語ではなく英語圏の苗字。


GRB-TRAVERS

軽量型グレネードキャノン。型番からしておそらく手持ち版とはバリエーションの関係。
やはり有澤グレネードキャノンのスタンダード、「OGOTO」と同等の威力を保ちつつ大幅な軽量化と低反動化に成功、OGOTOは重くて積めない、同じく軽量グレのSAPLAは流石に弾数が少なすぎ、という場合に重宝する。
最終レギュだと例のOGOTOと比べて弾速で劣り、装弾数も例の如く少ないのであちら程気前よく撃ちまくれないことには注意が必要。


◇活躍したレジェンド……もといリンクス+オマケ


オリジナルNo.14、元々はノーマル乗り……即ち『レイヴン』だった。
元同業者なだけにレイヴンとして伝説とまで言われた戦歴を誇るアナトリアの傭兵にはいろいろと思うところがあったようだ
堅実かつラフな戦い方を崩さない強豪だが、最終的にはアナトリアの傭兵に倒された。


リンクスNo.38。ブラインドボルトを駆る、アナトリアの傭兵の一つ前に登録された元国軍所属のリンクス。
無事リンクス戦争を生き抜き、fAではカラード13位となった。
ヒルベルト→ゼルドナーと機体を乗り換え、武装も大きく変貌するも出番がない不遇っぷり。


カラード7位、独立傭兵では最高位に位置するリンクス。
掴み所の無さから、企業からは完全に信用されていないようだが、仕事はきっちりこなすいい男、多分イケメン。
嫌いじゃないわ!!
インテリオルグループに所属していないのにもかかわらず、最新鋭のデュアルハイレーザーライフルを搭乗機『マイブリス』に乗せていたり、僚機候補に選ばれたりと立場も搭乗機(ヒルベルトベース)もインテリオル寄り。
ウィン・D・ファンションと強い信頼関係がある模様。


ORCA旅団所属のリンクス、ランクは9。
かつてアンデス戦線に於けるゲリラ掃討で名を馳せた実力者。
ミサイルカーニバル』と自負する弾幕を使い、相手を上から押さえつけ、逆関節のアドを活かし両手のライフルを叩き込む戦術の他、コジマミサイルによる致命的な一撃をこっそり放つ。
ゼルドナーG9(逆関節)ベースの機体を茶に染め上げ、機体名も『鎧土竜』……気になる方はググれ、自己責任で。



余談ながら、この企業はACfA時に顕著だが影が薄い。
周りが皆女の子のハーレム企業ユニオン、ナニカサレタ奴の巣窟である変態汚染者集団トーラスと濃すぎる集団がいるからだろうが。
男ばかりだが、決してゲイヴンとは関係ない……と思いたい。





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最終更新:2025年06月04日 23:06