ゴジラサウルス

登録日:2012/01/05 Thu 23:01:35
更新日:2023/04/04 Tue 00:28:14
所要時間:約 3 分で読めます





ゴジラサウルスはコエロフィシス科に属する肉食恐竜

今から2億2000万年前から1億9000万年前、中生代三畳紀後期頃の北アメリカに生息していた。
肋骨や歯など骨格の一部しか発見されていないが推定全長6.5mと三畳紀では最大の肉食恐竜であり、同じ科のコエロフィシスの倍くらいの大きさであった。


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そう、これはフィクションでも特撮でもなく本当の話。間違いなく中生代に生息していた『恐竜』である。


英語ではGojirasaurus
マグロ喰ってるやつが『Godzilla』だったのに対してこっちは『Gojira


本物である



そして何よりそのサイズは三畳紀最大、まさに竜王のごとし。いや、怪獣といっても過言ではないだろう。
その大きさ、ドドンと
6.5m。

ティラノサウルスだのスピノサウルスだのギガノトサウルスだのといった連中を見てしまうとそこそこ程度のサイズだが、彼らはまさに恐竜の天下・白亜紀の恐竜であり、恐竜時代の始まりである三畳紀に生きていたゴジラサウルスとは事情が違う。
三畳紀当時の恐竜は小柄なやつらが多く、近縁のコエロフィシス、同期(年代的にはちょっぴり先輩)のヘレラサウルス、スタウリコサウルス、チンデサウルスといった連中が2~3m程度、エオラプトル君に至ってはたった1mであった(一応リリエンステルヌスという恐竜が5mくらいあったが)。 
この時代でもプラテオサウルスやリオハサウルスのように10m級の恐竜もいたのだが、彼らは植物食。なので肉食恐竜に限定するとこのゴジラサウルスの6.5mがいかに恵体かがわかるだろう。
元祖・世界最大の肉食恐竜だったのである。
現存する動物ではアフリカゾウあたりと概ね同じサイズと言えばその大きさが想像しやすいだろうか。

ちなみに三畳紀当時はオオサンショウウオなんて比較にならないようなドデカい両生類どもが幅を利かせていた。それこそ後のワニの元祖みたいなポジション。

なおこのいかにもな名前についてだが、実はこれ怪獣王様に比べて後発、というか名前の元ネタ……

これはゴジラサウルスを発見した人が大の怪獣マニアだったから。
その大きさ故にテンションが有頂天になった、頭の中に我が世の春が来た挙げ句の命名だった。

Gojiraなのも日本の怪獣だから日本らしい発音にしたかったからである。
ちなみにその発見者ケネス・カーペンターは東京生まれで、母が日本人であり、幼少時に母と共にゴジラの映画を観たことが恐竜学の道に進む切っ掛けであった。


……有名な話だが学名ってものは世界共通、基本的に末代まで変えられない(だからオヴィラプトルや〇〇ラプトルとつく連中は無実なのに永遠に泥棒呼ばわり)。
一度は「カルコソマコーカサス」で付いたコーカサスオオカブトも1801年の文献に「カルコソマキロン」と記載されていた事から「カルコソマキロン」に改められたほどである。

そもそも「ラプトル」に関しては大概何を盗んでいたのかわからない恐竜が多く*1、「発見場所ラプトル*2」も多いのだが。

ただし、生物学上の分類が改められば変えられる。カブトムシがいい例で、こちらは学名が以前は「アロミリナディコトマ」だったが、「サビイロカブトと同属ではない*3」と改められ、「トリュポクシルスディコトムス」に変更された。

由来を読んで「そんな個人的なテンションで名付けんなよ…」と言いたくなった人もいるだろうが、通っちゃった以上はしょうがないので「まさにゴジラと呼ぶにふさわしい恐竜だったから」とでも覚えておこう。

「古代王者恐竜キング」では雑誌付録カードとして登場。風属性、強さ1000、必殺わざはグー。ショルダーネームは「スレンダー怪獣」。
ただし「7つのかけら」では通常発掘で入手できる。

バトルタイプはアーケード版ではとつげきタイプ、「7つのかけら」ではそっこうタイプ。

テレビアニメでは第63話に宇宙海賊ザンジャークのミハサの恐竜として登場。わざカードは「ディフェンスバースト」を使用し、攻撃系のわざカードは使用しなかった。
テレビアニメに登場する唯一の強さ1000の恐竜だった。










追記・修正を「最早いうまでもないが本家本元に登場したゴジラウルスとは一切合切これっぽっちも種族のつながりも関係もございません。
ラゴス島に行っても生存してないしベーリング海の孤島に行っても卵はないバース島で親子仲良く暮らしたりもしないしバース島の核分裂に巻き込まれてバーニングしたあげくメルトダウンすることもないったらないんです。」と言い放ちながらお願いします。なお、これらの場所*4から化石は見つかっていない。















同じノリでシネミス・ガメラと命名された白亜紀前期の亀や、キングギドラシリスと名付けられたゴカイの一種や、何故か学名が怪獣総進撃の様相を呈しているムカデエビという甲殻類もいる。(命名者は別人である






























現在、ゴジラサウルスは、コエロフィシスの大型の個体ではないかと考えられており、学名が消える危機に陥っている。
詳しくは、抹消された恐竜の名前を参照。

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最終更新:2023年04月04日 00:28

*1 泥棒に向いている程の知能と素早さがあると推測されていたのだろうか?

*2 ユタラプトル、シンラプトル・フクイラプトルなど

*3 ダビディスカブトも以前はアロミリナ属だったが、こちらも同じく学名が「キシロカンテスダビディス」に変更された。

*4 バース島は架空の島だが、南太平洋の為無関係と言える