フォーメーション・ヤマト(ウルトラマン80)

登録日:2014/02/25 Tue 14:13:10
更新日:2023/04/30 Sun 15:16:08
所要時間:約 5 分で読めます






フォーメーション・ヤマトで行くぞ!



「フォーメーション・ヤマト」とは、特撮テレビドラマ『ウルトラマン80』で矢的猛が考案し、オオヤマキャップが名付けた飛行方法である。

ジャックナイフ・フライトという攻撃法を応用した二機一組で行うフォーメーションで、
基本的に分離可能なシルバーガルの片方が相手の注意を惹きつけ、その隙にもう片方が懐深くに飛び込んで攻撃するという、分離機能を上手く使った戦法である。


【概要】

初登場は『80』第13話「必殺!フォーメーション・ヤマト」

詳しい内容は省くが、要約するとUGM各支部のキャップが次々に暗殺されていった。
その頃、オオヤマキャップの所に1人の女性が訪ねて来る。だがその正体は地球侵略を企むゴルゴン星人だった。
彼女を正体がゴルゴン星人だと気付いたオオヤマキャップは彼女を射殺するが、正体を現さなかったために人々から辞任の声が上がる。
ナンゴウ長官の配慮で司令室に謹慎する事になったキャップ。果たして矢的は彼の無実を証明できるのか!?

……という話。ぶっちゃけ登場怪獣のサラマンドラの存在自体はそこまでストーリーに絡まない。
その分、特撮シーンがかなり素晴らしいものになってはいるのだが。


【詳細】

さて、話をフォーメーション・ヤマトに戻す。

街中にて暴れるサラマンドラにはレーザー砲がまるで効かず、オオヤマキャップの命じたボディ・リサーチによって、咽喉が弱点である事が判明した。

しかし、サラマンドラも己の弱点ぐらいは知っているようで、容易に咽喉を見せずに両腕でガードを取る。
そこでオオヤマはジャックナイフ・フライトと呼ばれる飛行法による攻撃を宣言した。

それを危険と判断した猛は無断で分離してサラマンドラの鼻先を掠めるようにして囮となる。
それに釣られたサラマンドラが上を向く事で咽頭部が曝け出され、旋回したシルバーガルα号に残ったオオヤマの攻撃でサラマンドラは一度倒される。
しかし、サラマンドラはゴルゴン星人の手で細胞片から再生した。

前述したようにオオヤマキャップは濡れ衣を着せられていたが、程なく猛の活躍で晴らされ、ナンゴウ長官の口から任務への復帰が許可され、オオヤマはスペースマミーに向かう途中で猛に礼を述べる。

そして艦内にてオオヤマは再度ジャックナイフ・フライトから派生的に生まれた先の攻撃の再開を宣言し、
シルバーガルβ号で頭部を狙う攻撃を囮としてα号にて咽喉を狙う攻撃方法を「フォーメーション・ヤマト」と名付けたのだった。
失敗して結局ウルトラマン80が処理したのは密に。

ちなみにこの際、矢的は自分が乗っていたβ号が破壊されると同時に80に変身し、α号に乗っていたオオヤマを救助するという正体がバレかねない行動を取っている……
というか、オオヤマはこの時に矢的=80だと気付いた説もある。

その後、ナンゴウ長官はキャップや皆を褒め称え、今夜は豪華な夕食に招待すると話すが、
矢的は「フォーメーション・ヤマト」の特別訓練があるとその申し出を断り、それは残念だと長官や隊員達は笑い合うのだった。


【その後のフォーメーション・ヤマト】

『80』第25話「美しきチャレンジャー」

「飛びの佐川」だけあって、シルバーガルと宇宙船の面白い空中戦が繰り広げられる。
この時はサラマンドラ戦とは逆にイトウチーフの乗るα号が囮となって円盤を引きつけた後、猛の乗るβ号が特殊レーザー砲で下方から宇宙船を撃墜している。

ちなみに、この内容を紹介した『ウルトラマン列伝』第13話が放送された際、
ウルトラマンゼロがフォーメーション・ヤマトを見て、自分のゼロスラッガーでも応用が可能だと悟り、80に教えて欲しいと頼み込むシーンが繰り広げられた。
確かに応用できそうだ。


ウルトラマンメビウス』第17話「誓いのフォーメーション」

『80』本編でのフォーメーション・ヤマトの登場はこれくらいだが、後に『メビウス』第17話にて再登場。

あらすじ(誓いのフォーメーション)

何度倒しても再生する脅威の怪獣サラマンドラが現れた。
過去に現れたサラマンドラは「80のウルトラアイスポットで焼き尽くされた」というデータがある。

アイハラ リュウは「ウルトラマンがいなくてもCREW GUYSの手で地球を守れるはずだ」と主張。
ウルトラマンヒカリが見守る中、「フォーメーション・ヤマト」が実行されることになった。
アイハラ リュウがセリザワ カズヤに特訓を受けた危険な戦術。果たしてGUYSはウルトラマンの手を借りず地球を守れるのか!
公式サイトで当初スペシウム光線と誤植されていたのは内緒

概要(誓いのフォーメーション)

この回はヒカリ編の完結で、リュウがセリザワ隊長からの実質の卒業の話でもある。

今回再登場したフォーメーション・ヤマトであるが、これはリュウが前GUYS隊長・セリザワから徹底的にしごかれたものであり、サブタイトルの『誓い』とはそれを意味している。

話の流れ(誓いのフォーメーション)

クゼ テッペイはサラマンドラの喉に再生を促す酵素がある事を発見するが、サラマンドラの猛烈な火炎を避けてそれを攻撃する方法はあるのか。
そんなところでアマガイ コノミが声をあげる。

あります!サラマンドラを倒す手が!『フォーメーション・ヤマト』です!

それを聞いてリュウはかつてセリザワからそれを聞かされたことを思い出した。
怪獣の孅滅や円盤群の撃退に活躍した、戦闘機が急接近後に急旋回して敵の意識をそらし、後続機が攻撃する戦法。

同じ合体機であるガンフェニックスならそれも可能であるのだが……



さて、先ほど述べたUGMがサラマンドラに対してダメージを与えたリュウのセリザワによるフォーメーション・ヤマトの解説……いや、回想シーン

ここで古い世代にとっては衝撃のメロディが流れる!

それは『ザ☆ウルトラマン』で初使用され、後に『80』にも流用されたBGMである(曲名は「M-27」。『メビウス』での名前は「スクランブル2006」)。

80ファンの間では「急降下のテーマ」などと呼称されている(が、『ザ☆ウルトラマン』を見ていた人からするとこの呼称はあまり好きではないらしい)。
しかも単なる流用ではなく、新たに男声コーラスによる「ワンダバ」がミックスされているのがファンサービス(元々この曲はワンダバコーラスが入るものも出る予定だったが、実に27年ぶりにワンダバコーラスが付く事になった)。

ちなみに実は原典である『80』第14話では、実際にはこの曲は使われていない。
この曲が使われたのは先ほど述べた第25話であり、この話はオマージュがかなり凝ったものとなっている。

そしてとどめこそウルトラマンメビウスとヒカリが刺したが、咽喉元の再生器官はフォーメーション・ヤマトを敢行したGUYSの手で潰されたのであった。

戦いが終わり、これまでサコミズ シンゴの事を「サコミズさん」と呼んでいたリュウだったが、ここから「サコミズ隊長」と呼ぶようになる。


フォーメーション・ヤマトを完全にマスターしたGUYSはその後もベムスター戦やエンペラ星人戦などでもこれを応用した動きで怪獣などに対処しており、
『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』では完全に単独でGUYSがサラマンドラを倒すことに成功している。
新入りにもきちんとマスターさせているあたり、リュウも大分成長したようだ。


\フォーメーション・ヤマト/
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最終更新:2023年04月30日 15:16