デデデカー

登録日:2014/06/03 Tue 23:45:34
更新日:2025/04/05 Sat 11:50:10
所要時間:約 5 分で読めます








車はホーリーナイトメア社で生まれました。ハルトマンワークスカンパニーの発明品ではありません、我が社のオリジナルです。
しばし遅れを取りましたが、今や巻き返しの時です。
ゴージャスな車がお好き?結構。ではますます好きになりますよ。さぁさぁ、どうぞ。我が社のニューモデルです。
快適でしょう?ああ、仰らないでも結構です。
シートはふかふかです。でもレザーなんて見かけだけで、夏は暑いし、よく滑る、すぐひび割れる、とろくなことはございません。
オプションもたっぷり使えますよ。どんな素人の方でも大丈夫。どうぞ回してみてください。
いい音でしょう?余裕の音です、馬力が違いますよ。









デデデカーとは、テレビアニメ版『星のカービィ』に登場する乗用車の一種である。
本項目ではその前身にあたる装甲車についても解説。

なお冒頭のネタは一切関係ない。
アニカビならやりそうとか思ってしまうが、本当に一切ない。


概要

デデデ大王が移動手段として愛用する、金と白を基調とした豪華で悪趣味なマイカー。
運転手はドクター・エスカルゴン。基本的には彼が運転するが、一部エピソードではワドルドゥ隊長、さらにメタナイト卿やカービィが運転したこともある。
便利な移動手段であるため、作中で場に乱入するときなどは
大体これを乗りつけて(呼ばれてもいないのに)やって来ることが多い。





ボンネットが長い車体のオープンカー型で、サイドランプがハンマーの形を模している他
ボンネット先頭には「D」のエンブレムと、デデデをあしらったすっキモ黄金像が据えられている。
更にはナンバープレートの文字も当然の如く「DDD」と表記。
どこからどう見てもデデデ大王の車だと一目瞭然である。




勿論、ただの車などではない。
実態は伸縮自在のマジックハンドに始まり、ミサイルランチャーなど様々なオプションを搭載した「走る魔獣」。
いわば、デデデカー自体がある種の戦闘マシーンかつ多機能な道具のようなものである。
魔獣がいなくとも最低限の戦闘が可能である点は十分脅威。
更にターボエンジン搭載のため最高速等の基本スペックも高く、レースでは走るだけで優位に立てるほど。



このように「走る魔獣」のあおり文句に恥じないスペックではあるが、所詮やられ役の所有物。
回によっては何らかの原因でスクラップと化す、または爆発オチという目に遭わされることが多い。
(これは装甲車にも同じことが言えるのだが)



登場自体は第35・36話「栄光のプププグランプリ」から。
それまでは後述の装甲車を乗り回していたが、ホーリーナイトメア社から取り寄せた際にデデデがいたく気に入り
今度から専用車にすると発言、以降は装甲車からデデデカーに乗り換えるようになった。



おもな搭載兵器

大半は座席隣のレバー操作で起動。
一部の兵器は前述のレース回でしか使わなかったものもある。

特筆しない場合は全てボンネットに収納されている。



  • マジックハンド
白い手袋がついたアーム。
SDX時代の二連主砲が使うアレみたいな触手タイプである。
これ自体は攻撃用でなく、たいてい他の武器を使う際に用いられることが多い。
また、装甲車にも搭載されていた挟み込みタイプのマジックハンドも収納されている。


  • ミサイルランチャー

見た目から容易に察せる通り、ミサイルを発射して攻撃する。
爆発力は申し分なく、岩壁ぐらいなら容易に打ち崩すことが可能。
くどいようだが項目冒頭のネタとは一切関係ない。

  • 電動ノコギリ

ホイール部分に隠された円盤状のノコギリ。
これがあればチェーンソーが無い場合でも木を伐採可能。
更に他人のタイヤをパンクさせることも・・・



主に座席後ろの屋根辺りに収納。
手頃なサイズの爆弾で、自動的に投擲したり小型のクレーンアームで座席に運んだりできる。
回によっては誰彼を問わず、思わぬ助け舟となることも・・・


  • 放水機

こちらも屋根辺りに収納。
マジックハンドと同じくホース部分が触手のような仕組み。
非常に強烈な水流で邪魔者を押し出すが、水量が尋常ではなくまるで大波のように押し寄せる。


  • まきびし、煙幕ガス、オイル

車体後部のトレードマーク入りカバーから散布。
兵器と言うよりは他のレースカーを妨害するためのトラップである。


  • ジャイアントハンマー

超巨大なハンマーで叩き潰す。
兵器と言うよりはただ巨大化した武器である。ばいきんまんではない。



トレードマーク入りカバーに格納。
車体の大きさから考えると結構大型にも見える。




装甲車

デデデ大王が第35話まで使用していた専用車。


屋根が無いタイプで、迷彩柄の塗装が大きな特徴。
しかし、海外では放送規定の問題からオレンジ色に塗り替えられている。
(迷彩柄が軍隊を想起させるため)
助手席の前には戦車砲が搭載されており、デデデ大王が砲撃手となって攻撃を行う。
一度パーム大臣が運転したことがある。


座席後部にあるアーム付きの青いタンクは、基本的に収納・輸送目的で使われる。
カービィ等の邪魔者を捕らえておいたり、虫歯治療が嫌な大王を強制連行したり・・・・・・
また、実体が明らかに装甲車以上のサイズを誇る魔獣まで保存することも可能。
質量保存の法則とは一体・・・



番組前期におけるデデデ大王の象徴でもあったが、前述したように第35話を最後に表舞台から去る。
性能的にデデデカーの下位互換であることも災いし、回想以外で作中に登場する事は完全に無くなってしまった。
というか台詞でも一切言及されないのだから涙を禁じえない。
また、登場話数の比率でもデデデカーが実に半分以上を上回っているため、
番組後期になると前身たる装甲車の存在をすっぽりと忘れていた視聴者もいた。
不憫な・・・・・・



余談

両者とも作中ではCGによって描かれることが非常に多い。
それに従い、必然的に搭乗者のデデデ大王とエスカルゴンも一緒にCGで描かれている。
だが、制作コストの都合でたまにCGでない時もあり、
特に前述のプププグランプリ回はデデデ達がアップの絵だけほぼセル画で描写された。

第44話でカッターカービィの攻撃により真っ二つにされた時に内部の構造が描写されているのだが、このシーンからデデデカーのエンジンは4気筒直列であることが読み取れる(ただし、シリンダー内のピストンはなぜか1気筒当たり2本で計8本ある上に冷却ファン等が左右両方にあるので、左右対称の4気筒直列エンジンを2基積んでいる可能性もある)。

漫画作品の『星のカービィ 今日もまんまる日記!』でもデデデ大王の車として登場している。






追記・修正はデデデカーを乗りこなしてからお願いします。



出典:テレビアニメ『星のカービィ』ア・ウンエンタテインメント スタジオザイン 任天堂 ハル研究所 中部日本放送 電通
35話(1枚目):2002年6月8日、36話(1枚目以外のすべて):2002年6月15日
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最終更新:2025年04月05日 11:50