グール(Falloutシリーズ)

登録日: 2014/07/17 Thu 14:13:37
更新日:2025/05/14 Wed 23:40:43
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グールだって人間なんだ
(スリードッグ談)


○概要


“グール”Falloutシリーズに登場する架空の種族。
Falloutでは核戦争中の核兵器の使用による放射能とその際大気中に漏れだしたFEV(生物変異ウイルス)によって人間を始めとする生物が高放射能の大気下に対応するために変異していったが、グールもその中の一種である。

グールは人間の姿を色濃く残しているが 全身の皮膚は腐り落ち爛れており常に腐敗臭を漂わせている。
ただし彼らはその代償として放射能に対する強力な耐性と長寿を得ており人間としての理性も(一応)失ってはいない。ある意味においては人間より進化した存在ともいえる。

ゲーム中では様々なグールが登場するが、彼らも腐っても人間(文字通り)なので通常の人間と同じく善人・悪人が存在しゲームを盛り上げているが大多数の彼らは自身の姿にコンプレックスを持っており、通常の人間のことを「スムーススキン(「すべすべ肌」の意)」と呼んで嫌っている。
ただ生粋の人間よりも協力的な善人が多いのは皮肉というかなんというか……。



○多種族からの対応


そんな彼らであるが彼らへの多種族の風当たりは強い。
人間の組織の大半は彼らを「気味の悪い凶暴なミュータント、あるいはゾンビ」として考えており(フェラル・グールがいるので間違いではないが)迫害の対象となっている。

ただし彼らは戦前からの技術を持っているものや体力に優れたものも数多く存在するため迫害を捨てて共存しようとする共同体(NCRなど)も存在する。
また人間の天敵たるスーパーミュータントからは捕まえてスーパーミュータント化させられないため無視されている模様。
そのためグール達はグールのみの共同体を作り隠遁しているのが現状である。


暗くジメジメした地下世界が好きなフェラル・グールかい? 好きなだけ殺したらいい
(スリードッグ談)


○フェラル・グール


グールへの変異の際に脳に損傷を負い正気を失い多種族を襲うことしか考えなくなった凶暴なミュータント、それがフェラル・グールである。
奴らはグールと異なり人間の理性を持たず地下鉄構内などの暗いエリアに数多くが生息しており、プレイヤーを発見すると猛ダッシュで接近し攻撃してくる。暗闇から現れるコイツはマジホラー。

ただし一体一体は基本的に他のエネミーより御しやすい存在であるが、なによりその多さが脅威となる。
そして取得できるアイテムも少ないと嫌なエネミーの代表であろう。取得できるアイテムの中にはテディベアなど生前を思わせるものもありその意味でも嫌な敵といえる。
ちなみに同族のグールのことは仲間だと考えているので襲わない。悪人グールの中にはこいつらを番犬代わりにしている奴もいる。

どうも肉食であるような描写が多く見られ、地下鉄では死んだレイダーやウェイストランド人の周りに集まって座り込んでいたり、近くに多数の肉片が散らかっていたりする。
いや、まぁ、ウェイストランドにおいて、死体を見て「新鮮な肉だー!」と喜ぶのは何もフェラルグールだけじゃないのだが

ちなみに、作内外でよく勘違いされるが理性を保ったグールがフェラル化する事は在りえない。
……ハズだったのだが、『Fallout4』でグールのフェラル化が公式設定化した。善良なグールの明日は暗い。
とはいえこの辺の設定はあやふや、というかメカニズムが解明されていないし個体差も激しいので何とも言えない。突き詰めれば本人のツキに左右されるのかもしれない。
ドラマ版ではフェラル化抑制薬により正気を保てることが描写された。

余談だが、家庭機用の日本語版において人間や人型クリーチャーを対象とした欠損描写のカットが行われているものの、フェラル・グールは(一応)人型でありながら欠損描写は健在である。しかも大半が紙耐久力のため、クリティカルでも出そうものなら、それはもうポンポンと吹っ飛ぶ
グールの群れと戦えば、腕やら足やら、どの部位かもわからない肉片だったり眼球だったり、そういうものが大量に転がった地獄絵図となるであろう。

さらに余談だがBlack Isle Studio開発の旧作(『1』と『2』)では通常のグールとフェラルの差別化の概念はなかった。その為、『1』のネクロポリスなどでは敵対・非敵対のグールが混在するという状況になっていた。


○フェラル・グールの種類(3以降)


  • フェラル・グール
そのまんま、代表的なフェラル・グール。全裸でヒョロリとした姿は妖怪の餓鬼を思わせる。
集団で殴りかかってくるが移動速度はともかく耐久力がないのでよくバラバラにされる。なお、知能がない筈だがドアは開けられるため、逃げ込んだ部屋のドアを開けられてビビる初心者多数。
『4』以降では攻撃に若干ではあるが放射能ダメージが付与されるようになった。一匹なら兎も角集団で来られると下手な放射能汚染エリアに居る時よりも爆速で放射能が蓄積していく。

  • フェラル・グール・ローマー
アーマーを着た人物がフェラル・グール化したもの。
通常のフェラルよりも攻撃力、防御力共に向上しており、旅慣れてきたVault101のアイツゲームオーバーにしているが後半に登場するともはや癒やし程度の強さ。

  • 光りし者
放射能を吸収し続けた結果光り輝くボディを手に入れたフェラル・グール。通称光り物。中にはピカチュウとか呼ぶプレイヤーもいる。お前のようなでんきねずみがいるか。
ローマーをも超えるパワーと防御力を持ち、特殊能力として放射能の放出にて敵を攻撃しつつ味方フェラルを回復させる能力を持つ司令塔的存在。
正面から当たるとかなり厄介ではあるがその見た目が災いしてやたら目立つのでスニークショットも狙いやすい。先制で一発撃ってから戦闘に入ろう。

『4』以降では上位種として肥大した光りし者というのも登場。名の通りでっぷりと肥えたような図体であり、見た目の通りかなりタフな上に繰り出される一撃は地のダメージが高く、乗る放射能ダメージもガンマ線銃並と馬鹿にならない。

なお、非常に稀ではあるがフェラルではない普通のグールがこの光りし者に変異するケースがある。『NV』に登場したジェイソン・ブライトと『4』に登場したオズワルド・オッペンハイマーがそれ。

  • フェラル・グール・リーヴァー
メタルアーマーを着た人物がフェラル化したもの。『3』のDLCにて登場した直後から、世界中の101のアイツを阿鼻叫喚の渦に叩き込んだ超問題児。
今まで葬られてきたフェラルの恨みを結集したがごとく毒々しいオーラを纏い、圧倒的な攻撃力と体力、そして速度を併せ持ちさらには自らの身体をちぎって投げるという遠距離攻撃まで行う正真正銘の化け物。

索敵能力はあのデスクロー先生と同等。HPに至っては先生の2倍以上。通常のフェラル・グール換算で、実に44倍。しかも普通のフェラル・グールと同じく複数で配置される。さらに脚を破壊してもその健脚はまったく衰えず、極々稀にではあるが当たり判定がおかしくなって攻撃が効かないことまである。

レベルキャップ30に到達し最強となったVault101のアイツですら数体に囲まれるだけで死が見えるため、地下鉄などのホラースポットがこいつがいるだけでホラースポット(物理)と化す。ヌカランチャーだろうがヌカグレネードだろうが、ありとあらゆる手段をもって全力で倒すべき敵であろう。
『NV』では遠距離攻撃がなくなるなど弱体化したが最強の座は堅持するフェラル界の王者である。
ただし、そんなリーヴァーさんもグールマスクをかぶるだけで無力化できてしまうのは何とも言えない気持ちにさせられる。
『4』でも続投し、『3』のリーヴァーの強さを知る111パパorママを戦慄させたものの、実際の強さはローマーより少し上程度。フェラル全体で見れば下位に位置しており、物凄い勢いでかつての栄光から転げ落ちた。デブりし者とか腐ったり焦げたりしてるやつの方がよほど危険である。

というか、パラディン・ダンスの話によれば「コーサーよりもキャピタルのグールの方が粘り強かった」とのことでどうもキャピタルのリーヴァーの強さが桁違いでおかしいようである。


よせよ、グール共にかまうなよ
(3犬談)



追記・修正は迫害を捨てて銃をホルスターに収めてからお願いします。

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最終更新:2025年05月14日 23:40