登録日:2014/08/12 Tue 11:02:35
更新日:2024/12/17 Tue 14:38:54
所要時間:約 5 分で読めます
○概要
スーパーミュータントとはゲーム
Falloutシリーズに登場する架空の種族。一部ではメタヒューマンとも呼ばれる。
Falloutに登場する多くの種族は基本的に核戦争後の環境の変化に合わせて進化・適応した生物だが、スーパーミュータント(以下SMと記す)はそれらとは違って人為的に造られたウイルスを投与された人間が変異して誕生した種族である。
○FEV(Forced Evolutionary Virus:強制進化ウイルス)
SMについて語る前に、そのSMを生み出すFEVについて説明する。
FEVの出自は、戦前のアメリカと中国の対立まで遡る。
中国は生物兵器の分野でアメリカを上回っており、仮にアメリカ本土でウイルス兵器を使われた場合、軍人・民間人問わず甚大な被害が出ることが想定された。
中国により引き起こされる生物災害に備えてアメリカのウエストテック社が開発した
予防接種のワクチン、それがFEVであった。
ところが、臨床試験でFEVを投与された動物に身体能力の著しい向上が見られると、これを兵士に投与することでスーパーソルジャーを生み出す方針へと転換。
アメリカ各地の研究施設でそれぞれ研究開発が進められることになった。
○種族として共通する特徴
SMは人間に比べて非常に体格がよく、平均して身長は約3.2m、体重は360kgほどにもなる。ただし変異の影響なのか、総じてかなりの猫背であり、実質的な身長は2.5m程度である。
肌の色は緑、灰、黄などがあり、出生によって異なる。
各種の病や、放射能に対して免疫を持ち、凶悪極まる怪力と頑丈さを兼ね備えている。
またFEVにより細胞が絶えず再生し続けており、自然死する細胞と細胞分裂で増殖する細胞が釣り合っている為、理論的には不老不死であり、老化によって死ぬ事はないとされる。
ただし外傷を受けた場合はその限りではなく、早い話がとりあえずぶっ殺せば死ぬ。
その他DNA、RNAのレベルで変異しているらしく、生物としては非常に頑強であるが、一方でその急激な変異は副作用ももたらしている。
その最たるものが生殖機能の欠落である。
これは、減数分裂によって生殖細胞が染色体を半分しか持たないのをFEVが「欠陥」とみなして修復してしまう為。
また、老化による死こそ克服しているが痴呆のような症状に罹ることはあるらしい。
多くの場合、自分たちでコミュニティを作り生活している。
○出生地による違い
ほぼ全てのFalloutシリーズで登場するSMだが、作品によって性質が微妙に異なる。
これは単なる設定変更ではなく、各地で研究・使用されたFEVの性質が微妙に異なるためであり、言わば地域性。
以下、各地域におけるSMの細かい特徴を説明する。
○西海岸
カリフォルニアに位置する
マリポーサ軍事基地に保管されていたFEVをルーツとする。『
Fallout1』、『
Fallout2』、『
Fallout:NewVegas』に登場。
灰色の肌を持ち、
シュレックのような顔つきをしている。
また、他地域のSMにはない身体的特徴として、生殖器官が形だけでも残っていることや、体格は変異時のままで更なる
巨大化を引き起こさないことが挙げられる。
後述する各東海岸産と比べるとウェイストランド人との関係は比較的良好であり、
同じコミュニティで暮らしていることさえある。
この西海岸産SMは、誕生時期によって第一世代と第二世代に区別される。
○第一世代
ザ・マスター(後述)自ら細かい調整を加えた世代。『F1』の主人公である「Vaultの住人」がマリポーサ軍事基地を爆破する2162年まで作られた。
Vault居住者などの戦後に残っている
放射線の影響を受けていない、もしくは少ない個体を選別している為、FEVによる変異が問題なく行われたケースが多い。
これにより、平均的には
各SMの中でも一般的なウェイストランド人とさほど変わらない知性水準を誇る。
西海岸を舞台にした作品でまともな会話が成り立つSMがいたら、ほぼこれ。
とはいえ、
話が通じることと分かり合えることは別の問題であり、『F1』では終始ウェイストランド人の敵対勢力として登場した。
『F1』から約80年後である『F2』の時代では既に種族としては和解している。
ステルスボーイを使用している
ナイトキンも、広義では第一世代に含まれる(詳細は該当項目を参照されたし)。
○代表人物
第一世代の生みの親であり指導者。『F1』に登場。
カリフォルニア南部でキャラバンを襲撃するミュータント生物の出所を調査していたリチャード・グレイ博士がマリポーサ軍事基地を調査中にFEVのタンクに落下して変異した存在であり、彼本人は厳密には第一世代ではなく、そもそもSMに分類されるのかも怪しい。
一旦ドロドロに溶けた人間が機械にへばりついて固まった、としか形容出来ないグロテスクなビジュアル(画像検索は自己責任で)で、声も「彼本人の肉声」「狂気に満ちた男声」「機械から発せられる女声」と相対した瞬間「こいつは
ヤバイ」と分かるお方。
FEVによって知能が著しく向上し、超能力さえも扱えるようになった彼は「全人類がSM化し統率されればあらゆる戦争はなくなる」と考え、新興宗教に扮して信者を募りウェイストランドの情報を集める「カテドラルの子どもたち」と、SMの軍勢である「マスターズ・アーミー」で構成された組織であり思想、ユニティを結成。
ロサンゼルスに作られたデモンストレーション用のVaultの最深部から水面下で侵略を進めていたが、最終的にその野望はVaultの住人によって阻止され、Vaultも内部に持ち込まれていた核爆弾によって消し飛んだ。
ちなみに、なまじ自分の生み出した西海岸SMに生殖器官が形だけ残っていた為に、SMは繁殖できないという種として決定的な欠点に気づいておらず、確かな情報源を元にそこを指摘することで銃火を交えることなく彼に勝つことも可能。
彼のもたらした負の影響は、死後約120年経った『F:NV』でも色濃く残っている。
綴りは"Lieutenant"、つまり中尉。本名不明。ザ・マスターの右腕。『F1』に登場。
右目を機械化している。マリポーサ軍事基地でマスターズ・アーミーを指揮しており、知能の低い部下には「ロウ」と呼ばれている。
ザ・マスターの思想とSMとしての他種族への優越性に心酔しており、Vaultの住人とは否応なく敵対する。
良質なSMとなるVault居住者が暮らすVaultを探しており、彼の拷問に屈すると、Vaultの住人はFEVのタンクに落とされSM化し、Vault13もマスターズ・アーミーによって制圧されるバッドエンディングを迎える。
最期はVaultの住人が引き起こしたマリポーサ軍事基地の爆破に巻き込まれたか、あるいはVaultの住人の手によって直接討たれる。
元マスターズ・アーミー。『F2』で初登場し、地理的に比較的近い『F:NV』でも登場する。
第一世代の中でも屈指の良識派で、もはやSMが人間と争うことや地域の覇権を握ることに意味を見出していない。
とはいえ、「ザ・マスターは彼なりに人類のことを憂い考えて行動した」と語り、堕落したコミュニティを目にして「やはりザ・マスターは正しかった」と漏らすなど、価値観自体はSM的。
また、その良識さ故に厄介事を抱え込んでしまうところも。
ザ・マスター亡き後にウェイストランドを放浪していたところ、BoSパラディンのジェイコブと遭遇。
互いに持っていた武器の弾薬を使い果たし、三日三晩に渡る格闘戦の末に意気投合、親友となる。
その後はジェイコブと自分たちに付いてきた人々と共にNCR首都の北部に人間・SM・
グールが共存する町であるブロークン・ヒルズを作り、自らは保安官として町に貢献する。
ジェイコブの死後、水面下で高まる反ミュータント運動に頭を悩ませていた中で、自分の村を救うG.E.C.Kを求めて旅する『F2』の主人公「選ばれし者」に町の問題を解決してもらったことで、彼の誘いを受けて旅に同行する。
彼と共にウェイストランドを回り、最終的にエンクレイヴの拠点であるポセイドン・エネルギー石油採掘基地を爆破した。
選ばれし者と別れた後は元マスターズ・アーミーの同胞を探して東へと向かい、モハビ・ウェイストランドに辿り着く。
当初は放射能汚染により人間を遠ざけられるブラックマウンテンに集落を作っていたが、迎え入れたナイトキンのタビサが第二世代を統率し暴走を始めたことで、第一世代を伴い下山。
森林地帯に残された別荘地に亡き親友の名前から採ったジェイコブスタウンを設立した。
現在はステルスボーイの後遺症に苦しむナイトキン一派と彼らの治療に取り組む元エンクレイヴ科学者のDr.ヘンリーらと共に静かに暮らしている。
元マスターズ・アーミーのナイトキン。『F:NV』に登場。
ジェイコブスタウンでビッグホーナーの農場主として暮らしている。
元々はVaultで暮らす心優しい老婦人で、孫たちと暮らしていた頃の会話を録音したホロテープを大事に持っている。
Vaultがザ・マスターらによって襲撃されSMとなった後は、SMの中でも一回り小さい体格から偵察や暗殺を主任務とするナイトキンに抜擢された。
確認されている西海岸SMの中では唯一、ザ・マスターの所業を批判している珍しいSM。
他のナイトキン同様、統合失調症に苦しんでおり、彼女の場合は攻撃的な性格の別人格「レオ」が発現している。
Dr.ヘンリー主導で進めているナイトキンの治療方法の確立に協力し、対処療法として薬物治療を受けている。
しかし副作用として記憶障害が発生しており、精神の安定と引き換えに記憶を失うか、孫たちとの思い出と引き換えに理性を失うかの瀬戸際に立たされている。
元マスターズ・アーミーのナイトキン。『F:NV』のDLC、『
Dead Money』に登場。
放送に釣られて一攫千金を狙いやって来た者たちを死に誘うカジノ、シエラ・マドレで元BoSのエルダー・エリヤに使役されている。
統合失調症を患っているナイトキンの中でも輪を掛けて深刻な症状に陥っている。詳細は上記リンク先を参照。
○第二世代
エンクレイヴがVaultの住人により爆破されたマリポーサ軍事基地に残されたFEVのサンプルを採取する際、ウェイストランド各地から拉致され強制的に働かされていたウェイストランド人がFEVに晒され変異して誕生したSM。
2236~2237年までの間に誕生した世代。
個体の選別がなされていない為、平均的な第一世代と比べると知能が低いが、全く話が通じないわけではない。
この第二世代は基地に残されていた武器を手に武装蜂起、パワーアーマーを装備した兵士を含むエンクレイヴの調査隊に人的被害をもたらすも、必要なデータの採取をギリギリで完了していたエンクレイヴは撤退の際に基地の入口を再び爆破、瓦礫で封鎖されて封印されていた。
その後、基地跡を訪れた選ばれし者が瓦礫を吹き飛ばし、第二世代の生き残りは地上に帰還した。
○代表人物
レディングで暮らしていた元炭鉱夫。マジシャンでもあった。まだ幼い息子が帰りを待ち続けている。
武装蜂起した第二世代の首謀者で、最深部にあるFEVのタンクの前に陣取っている。
SMと化した後は世界最高のマジシャンを自称するなど、完全に狂気に飲まれており、基地最深部に辿り着いた選ばれし者に攻撃を仕掛ける。
自身もレーザーライフルで武装しているだけでなく、タンクの裏から従順な
デスクロー先生を始めとしたクリーチャーを召喚するなど、その実力は決して虚仮威しではない。
エンクレイヴのシークレットサービス所属のエージェント。『F2』に登場し、同作の
ラスボスを務めた。
第二世代の中では数少ない名ありの代表人物として挙げてはいるが、実はかなり特殊なケース。
彼についての詳細は『F2』の該当項目を参照。
○キャピタル・ウェイストランド(旧ワシントンD.C.)
Vault87で研究開発されていたFEVをルーツとする。『
Fallout3』に登場。
肌は
黄色もしくは
黄緑色で、歯を剥き出しにしたいわゆる
オリジナル笑顔な表情で基本的に固定されている。
生殖器官は能力と共に失われている。
知性の面ではかなり低下しており、ごく一部の例外を除き
非常に凶暴の一言に尽きる。
一方で、
組織を率いる指導者が存在しないにも関わらず、部隊としての集団的行動をすることができる。
そして知性が低下した代わりに、ベヒモスやオーバーロードといった通常のSMより更に巨大な個体が生まれており、キャピタル・ウェイストランドが魔境たる所以の一つとなっている。
人間は見つけ次第、Vaultに拉致してFEVを投与して仲間にしようとする。
当然変異に誰もが対応できるわけではないので失敗例も数多く存在する。
そのまま新鮮な肉にする場合もある。
○友好的な人物
『F3』のメインクエスト終盤で登場するSMにして、みんなのヒーロー兼ヒロイン。
FEVで変異こそしたものの理性を失わなかったため、他のSMから迫害され監禁されていたところに
Vault101のアイツが通りかかるところから、出逢いは始まる。
その圧倒的な強さと優しさ、そして
男前過ぎるその行動から、いつしか彼はフォークス
さんと呼ばれるようになった。詳しくは実際にプレイしてもらいたい。
「フォークス△!」「フォークスたんは俺の嫁!」「フォークスさん素敵!」「
抱いて!」と大人気である。
なお、脱出してからはグールの住処であるアンダーワールドに落ち着いたようだ。
『F3』のランダムイベントで遭遇するSM。
やはり理性を失わず、他のSMに理知的な行動を説いて回ったところ殺されそうになり、命からがら逃げだしてウェイストランドをさまよっている。
いろいろと苦労しているらしく、気軽に話してくれるアイツに友好的に接してくれる。
ただし選択肢次第でアイツは彼にカツアゲを迫ったりする。
味方の少ないウェイストランドなのだから、せめて彼くらいには優しくしてあげてほしいところではある。
○コモンウェルス(旧ボストン周辺)
核戦争前に地下に潜伏した科学者たちを始まりとする秘密組織、インスティチュートがとある目的で研究していたFEVをルーツとする。『
Fallout4』に登場する。
キャピタル・ウェイストランド産と比べると、人間に近い顔つきを持ち、知性の低下もわずかに抑えられているが、やはり人間と敵対していることに変わりはない。ベヒモスやオーバーロードも健在。
最終的にFEVを用いた研究は破棄されたのだが、あろうことか実験で生まれたSMを地上に投棄した為、コモンウェルスで暮らす人々の脅威となっている。
○友好的な人物
よせばいいのにトリニティ・タワーに文化啓蒙にやってきたレックス・グッドマンの話に興味を持ったため、レックスともども監禁されていた。
シェイクスピアの名作『
マクベス』に登場する一説「The Milk of human kindness」を飲み物か何かだと勘違いしており、それを手に入れてさらなる強くなるために主人公に同行する。
フォークスやリリーとは違って知性や倫理観はSMそのもので、虐殺や戦闘を好みパワーアーマーやピッキングを嫌う。
単純な性格だが、故に物事の核心を突いた鋭い発言をする事もしばしば。
メインクエスト終盤で登場するSM。その素性はインスティテュートからの脱走者。
インスティテュートにおいてはFEVの研究を行っていたが、産物であるSMは環境回復・人類復興に寄与するものではないと判断。
生産・実験に際し地上の人々を誘拐することも含めて組織の指導者「ファーザー」に研究中止を訴えるも聞き入れられず、呵責に耐えかねた彼は最後の実験としてある物を組織に残し、自身にFEVを投与して地上へ脱走した。
その後は人の寄り付かない超汚染地域に隠遁していたが、インスティテュート侵入の手掛かりを求める主人公の訪問を受けて、彼はある取引を持ちかける。
前作のフォークスに続くSMの協力者。
本作のSMは唇が無く牙がむき出しだった前作と比べ西海岸産寄りの比較的人間に近い容姿を持っている為、愛用の眼鏡とも相まってなかなか知的なイメージを漂わせる。
終盤でインスティテュートに潜入し、自分の実験室から最後の成果物を持ち帰ると彼は自身の肉体を用いて実証実験を行い、そして……。
基本的に荒事の世界に生きてはいないためか、コンパニオンとして連れて行くことは不可能。
『F4』のDLC『Far Harbor』で登場するSM。熊の被り物がチャームポイント。
戦前に潜水艦基地があったファーハーバー島の一角で番犬のトレーナーを営んでいる。
当初は他のSMとともに破壊活動にいそしんでいたらしいが、ファーハーバー島を訪れて島の霧(未使用核ミサイルから漏れた放射性物質を含有)に触れた影響からか知性を回復。
「殺し合いに意味を見いだせなく」なり、島にキャンプ地を設けて
一人暮らしをしている。
彼から購入できる番犬は各拠点に配備させて防衛戦力にすることが可能。
所謂商人NPCのため、コンパニオンとして連れ歩くことは不可。
○エネミーとしてのスーパーミュータント
凶暴、凶悪なSMは、主人公を発見次第襲い掛かってくる。
その巨躯からハンマーなどの打撃武器を使用するばかりか、ハンティングライフルやアサルトライフル、さらにはミニガンなどの銃火器ですら大量に入手、運用してくる。
知性のないタイプのSMもこれらを運用していることには驚きを覚えるが、変異の段階で遺伝子にこれらの使用法が刻み込まれているのかもしれない。
強靭な肉体と強力な兵器を持つ強敵だが、倒せばこれらの武器を奪うことも可能であるので手慣れたプレイヤーからすれば武器弾薬補給係と化すこともしばしば。
更に言えば一部のタイプ以外はポケットにグレネードを仕込んで即死させるポケグレ(シェイディサンズシャッフル)が可能なのでスニークスキルの高いプレイヤーなら正面から戦うことなく倒すことが可能。
スーパーミュータントは総じて知覚が鈍いので、入り組んだ場所では積極的に狙っていける。
さらに設定上はパワーアーマーごと人間を引き裂く力を持つが、ゲーム中の素手の攻撃力はその辺のウェイストランド人のそれと大差無く、武器を破壊されると貧弱なパンチしか打てないサンドバッグとなるため武器落としも非常に有効。
ビッグガン系列は特に狙いやすいので覚えておこう。
○スーパーミュータント種別一覧
最下級のSM。武装はパイプ銃やハンティングライフルやネールボードなど。
能力的にはちょっと強い
レイダー程度なので大した問題はないだろう。
だが序盤で銃の弾丸が十分ではないと群れで来るこいつらに対処できないことも考えられるので注意。
近接タイプは全力でこちらに突っ込んで来る為、地雷などにあっさり引っかかるのを覚えておくとよい。
FEV変異に失敗し、
気持ち悪い複数の足と、
気持ちの悪い程に肉々しい色合い、さらに口から
気持ち悪い触手を生やす実に
気持ちの悪い敵。
異形の怪物でありながら中途半端に
人間だった頃の面影を残しており、ウェイストランドに慣れたプレイヤーでも初見では目を背けたくなるような、醜悪な外見をしている。
にくにくしいものかこいつは。
慣れた人にはさほど問題はなかろうが、とりあえず画像検索はお勧めしない。
SMの番犬的存在で、主人と違って知覚が割と鋭く、こいつに見つかると連鎖的に周りに見つかってしまうことも多い。
近接攻撃を仕掛けてくる他、口から嘔吐物を投げ、食らうとRAD汚染されるなど実に嫌な敵である。
できれば遠距離狙撃で気づかれる前に処理した方がよい。近くで直視しないためにも。
倒してもアイテムを持っていないか、フェラル・グールと同じくテディベアやハーモニカなど生前を思い起こさせる物を持っているあたりも非常に嫌な敵。
モハビ・ウェイストランドには改良種(?)として、強さは殆どそのままに、ぶくぶくと肉が膨れ上がり気持ち悪さがパワーアップした「ケンタウロス改」が存在する。
もうやだこの生き物。
アサルトライフルやミニガン、スレッジハンマーを持つ強化タイプで、体力の上昇と武器グレードの強化が見られる。
他の敵にも言えることだが、正面から撃ち合うのは危険なので遮蔽物を活かした戦いをするのがよいだろう。
倒せばアサルトライフル用5.56弾や、修理してそれなりに売れるミニガンが手に入る。スレッジハンマー?知らない子ですね。
ただ時折に近接武器&グレネードを持った個体もいるので注意。
DLC未導入の『F3』では最高レベルのSM。
中華アサルトライフル(強化アサルトライフル)やミニガン、ミサイルランチャーを持ち、体力もかなり高い。狙えるならばポケグレで。
その半面、倒せさえすればメインとしても使える中華アサルトや弾丸などが手に入るので手慣れたプレイヤーの狩り対象でもある。
高レベルになると群れを成して出てくるが、全滅させて武器弾薬をかき集めればそれだけで一財産を築くことができる。
『F4』にて追加された個体。スーサイダー、即ち自殺者や
特攻野郎といった意味。
他のミュータントと違い銃はおろか打撃武器も持っていないが、恐ろしいことにコイツは
小型核弾頭のミニニュークを抱えて111パパに自爆特攻をしてくるという物騒極まりないことをやらかしてくる。
ミュータント達と戦っている際にタイマーが鳴るような音がしたら周りを警戒した方がいいだろう。
赤く点滅する個体が居ればソイツがスーサイダーである。
幸いにも基本的にSM拠点や群れの中に一体しか存在していない。
その特攻精神ぶりは凄まじく、不死属性のコンパニオンやそこらのハエ、蚊にまで自爆をかますその姿は漢である
自爆をさせずに倒すとミニニューク1個+αが手に入るため戦闘に慣れた111パパのミニニューク稼ぎとなってしまう不憫な子。
仮に爆発させてしまってもミニニュークが少々手に入りにくいクラフト材料の核物質×2に変わるだけなので、攻撃さえ喰らわなければ実はうまうまな奴だったりする。
ヌカランチャーよりクラフトのが大事だから爆発してくれとか言わない
ちなみに自爆を食らうと
トロフィーが解禁される。
緑色で自爆オンリーという要素から
コイツを連想させる。
キャピタル・ウェイストランドに五体のみ存在する大型SM。
巨体と凄まじいパワーにまかせた近接攻撃を持ち、さらになかなかの機動力を持つ難敵。
その手に持った消火栓で殴られると強制的にダウンさせられるため、場合によっては延々と殴られるだけで何もできず殺されることもある。
倒せば様々なアイテムが入手できるが十分な準備と覚悟が必要である。
……とされていたのも今は昔。
ほとんどの出現ポイントに対策(ヌカランチャーやら味方NPCやら隠れ場所やら)があり、出現ポイントも固定なので対処法さえ知っていればなんとかなってしまう。
近接攻撃は脅威だが、近接攻撃しかしてこないためダーツガンで脚を破壊するのも非常に有効。
『F4』では高レベルになると特定の場所でリスポーンをするようになる。
相変わらず多量のアイテムを抱えているので弾薬稼ぎになると思いきや、ダーツガンが無くなったうえに絶妙なコントロールの投石攻撃が追加されたことで、離れても油断できない相手になったため注意が必要である。
とはいえperkで強化したミサイルランチャーを撃ち込めば割とアッサリ沈む。
余談だが、あるクエストで訪れる場所の近くには名前付きのべヒモスが潜んでおり、こいつは111パパのレベル関係なしに現れる。
装備がまともに整っておらずいきなり現れたべヒモスに混乱してやられた111パパは多いだろう。
『F3』のDLCにて出現するSM。
マスターのさらに上を行く凶悪な面構えと極悪とも言える体力、そしてガトリングレーザーを持つタイプの他に新兵器「トライビームレーザーライフル」を持つタイプが出現し、このタイプの場合ポケグレ不能、及びトライビームレーザーライフルの特性で主人公「のみ」に与えるダメージにボーナスが入る特性があり、凄まじい連射速度でうかつに正面に立つとあっさり灰にされる。
弱点はないが「主人公のみ」に与えるダメージにボーナスなのでコンパニオン、特に体力の高いフォークスを盾にすると撃ち合いでもあっさり勝てたりする。
倒せばトライビームレーザーライフルが手に入るが「一発で弾丸三発を消費」する燃費の悪さと「主人公に与えるダメージのみ」=他の敵へはさほどダメージが入らない特性により、相手にした時の脅威そのままで使うと拍子抜けする。売れば高いので売ろう。
一応レーザー系では瞬間火力が最高クラスなので、レーザーが好きならば使ってみる価値はある。集弾性こそ低いものの、屋内戦闘ではまぁまぁ使っていける。
出会ったときこそ恐ろしい敵だが、その恐怖の大半が武器頼りなため、腕なり頭なりに重傷を与えると途端に脅威度が激減。
手慣れたプレイヤーにとっては貴重な武器と弾薬をセットでもらえる福袋と化す上にコイツに限りスティムパックやステルスボーイ、ミニニュークなど有用なアイテムももらえるので、コイツ目当てにSM狩りに出かけるプレイヤーも多数。
ちなみにこいつはユーザーの間では通称「バーロー」と呼ばれている。「リーヴァー先生」やら「卍解サソリ」(ブリーチ・ラッドスコルピオン)やらに対してあんまりな名前である。別にバーローだからって麻酔銃を撃ったり、ペロッ、これは青酸カリ――なんてやったりはしない。
『F4』にも続投されバニラのままでも出現するようになったが、上記のトライビームレーザーライフルは使用してこないため『F3』ほどの脅威ではない。
しかしミニガンやミサイルランチャーといった高火力の武器を使用する上、プレイヤーのレベルと同期して際限無く強靭になっていくという『F4』の最上位エネミーに良く見られる特性を持つため油断は禁物である。
○余談
【漁夫の利】
ほとんどの敵に言えることではあるが、ゲームのリスポーン仕様を逆手に取ってリスポーン位置に地雷を巻いて爆死してもらったり味方NPC・あるいはSMと敵対関係にあるレイダーの死体を一緒に置いて大乱闘して頂いたりすると、自分の手を汚さずともあっさり良質な装備が手に入る。
【ゴアバッグ】
東海岸のSMとは切っても切り離せないオブジェクト。見た目は網の袋に詰め込まれた赤黒いナニカ。SMが拠点としている場所には高い確率で存在し、コレを見かけたら近くにSMがいると思って差し支えない。中身を漁ることができ、中には謎の肉塊が必ず入っている。
明言こそされていないが、コレはSMがぶっ殺した人間の破片を詰め込んだものである。中には人間以外の肉も入ってはいるのだろうが、おそらく大半は人間であると思われる。だって中には肉塊と一緒に、5.56mm弾やショットガンシェル、手榴弾、通貨であるキャップが結構入ってるからね。散らばった肉塊を大して選別もせず詰め込んだのだろう。おぞましい限りである。
ただし、この中に入ってるものが意外と馬鹿にならない。ゴアバッグは結構な数がまとまって設置されているため、中から手に入る弾薬などの物資もまた多いのである。特に物資の補給が滞る序盤は、積極的に探る価値はある。気はすすまないが、見つけたら漁ってみよう。開けるときにニチャッという感じの音が出るけど。
追記・修正はフォークスさんを仲間コンパニオンにしてからお願いします。
- パワーアーマーごと人間を引き裂く力を持つが、ゲーム中の素手の攻撃力はその辺のウェイストランド人のそれと大差無く、武器を破壊されると貧弱なパンチしか打てないサンドバッグとなる -- 名無しさん (2014-08-12 12:09:22)
- ↑追加させてもらいましたー。本当になんであんなパンチ力なんだろうな・・・ -- 名無しさん (2014-08-12 12:14:17)
- 調べたらガトレザはバーローからだったよ・・・マスターは中華とミニガンとミサランだった -- 名無しさん (2014-08-12 12:23:18)
- ちなみにガトリングレーザー持ちのオーバーロードにはポケグレが通用する 地雷一発で吹き飛ぶさまを楽しもう -- 名無しさん (2014-08-12 12:34:20)
- オーバーロードは出会ったときこそ恐ろしい敵だが、武器だよりなため腕なり頭なりに重傷を与えると途端に脅威度が激減 ガトリングレーザー+充電パックをセットでもらえる福袋と化す -- 名無しさん (2014-08-12 12:42:08)
- フォークスたんは俺の嫁 -- 名無しさん (2014-08-12 14:36:02)
- トライビームレーザーライフルはプラズマ武器じゃなくてレーザー武器だから粘液じゃなくて灰じゃないのか? -- 名無しさん (2014-08-12 20:30:29)
- バーローのリスポン地点に地雷仕掛けまくったり、エンクレイブやらBoSの死体置くのはみんなやる…よね? -- 名無しさん (2014-08-12 20:34:46)
- バーローも初登場のインパクトこそあるがリーヴァー先生やブリーチと比べるとどうしても脅威度では劣るよな -- 名無しさん (2014-08-13 01:06:08)
- 2までと3以降じゃ成り立ちからして違うんだよな確か。誰かそこら辺も纏めてくれ -- 名無しさん (2014-08-13 02:45:21)
- ↑実際にプレイしたわけじゃないから調べられる範囲でまとめたけど、こんなもんでどうだろう?前の項目からだいぶ内容が変わっちゃって申し訳ない。戻したい場合は履歴からお願いします -- 名無しさん (2014-08-13 16:00:06)
- 西海岸のSMってすげーじゃん。ちょっとVault87のやつ全滅させてくる -- 名無しさん (2014-08-13 16:14:47)
- トライビームレーザーライフルは弱いわけじゃない ただ、pitのインゴット集めの報酬「メタルブラスター」が同じような性能かつ総合的な威力以外勝ってるから見劣りするんだよね 威力じゃ勝ってるけど集弾性能の関係で距離が離れると3発当たることがほぼ無い・・・ -- 名無しさん (2014-08-13 19:31:27)
- アンクル・レオは、このゲームによくいる「レベルが高くなるほど生きた姿を見る可能性が低い」キャラ 武器無しなうえに体力がノーマルSM並みかそれ以下なのでレイダーの集団やらラッドスコルぴオンやらにやられた死体となって対面することが多い -- 名無しさん (2014-08-23 08:07:41)
- マーカスさんについて頼む -- 名無しさん (2014-10-06 15:44:26)
- NCRのレンジャーにはスーパーミュータントもなれるらしい。 -- 名無しさん (2015-03-07 19:02:07)
- そう言えば、4のスパミュって正確には3とも別種のインスティテュート謹製だったような・・・ -- 名無しさん (2016-03-08 18:51:16)
- ↑そう、2187年にインスティテュートのDrフレデリックが中心になって始まったんだけど、研究成果はイマイチで、人造人間にも効果はなく、2286年4月に当時の総責任者だったバージルがプロジェクトを終了させた。 -- 名無しさん (2016-06-10 21:09:59)
- (続き)その後、バージルは自分をSWにして研究結果を可能な限り破壊、インスティテュートから逃亡した。しかし地上に廃棄されたSWは連邦の脅威となっている。(2180年に最初の襲撃が始まった。)…wikiから書き出してみたけど、なんとも言えない管理の甘さを感じる・・・ -- 名無しさん (2016-06-10 21:20:31)
- ストロング君がおらんやん! -- 名無しさん (2016-06-14 11:56:23)
- ストロング君はオツムが基本SMのままだから…それでもダンスさんよりは人当たりいいんだけど -- 名無しさん (2016-07-20 18:59:39)
- パワーアーマーなぞこいつらの前じゃ中身の詰まったブリキ缶同然らしい…。プレイヤーは何の苦も無くブチ殺せるが、設定上は洒落ならんレベルの危険生物っぽい -- 名無しさん (2018-11-24 15:12:02)
- fallout76だと政府の研究所が、ある街の水源にウィルスを入れて変異実験素材の確保じゃグフフ+これは中国のせい!での愛国心煽りの一石二鳥を狙った所業でアパラチアでも繁殖してる模様 -- 名無しさん (2019-11-16 14:05:31)
- Fallout76に登場するグラムは人間との関係性は今までのスパミュの中でも結構特殊な方かな? -- 名無しさん (2020-02-15 00:43:20)
- ↑グラムさん、かなり理性的なセリフ(殺し合いより取引だ的な)があったり、夏にBBQパーティー開いてくれたりかなり特殊だよね -- 名無しさん (2021-08-29 01:01:20)
- MTGのカード化でリリーおばあちゃん知ったけれど「無理矢理人体実験の実験台にされて見たこともないような怪物にされたにもかかわらず、誰かを思う心を保ち続ける優しく善良なおばあちゃん。プレイヤー達も彼女を慕う者は多い」「しかしかつて使わされていた装備の悪影響で正気を蝕まれつつあり、完全に理性を喪った怪物と化すか正気を保つと引き換えに大切な孫達の思い出を喪わなければならないかの局面に立たされている」……こんな残酷な話があるかよ……?! -- 名無しさん (2024-02-28 21:00:41)
- 老若男女問わず適合したらああなるのが凄くもあり悍ましくもあり -- 名無しさん (2024-05-24 01:10:38)
最終更新:2024年12月17日 14:38