有珠山高校(咲-saki-)

登録日:2014/11/03 Mon 00:29:49
更新日:2024/02/14 Wed 23:57:01
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有珠山高校は咲-Saki-に登場する架空の女子高校。

今年の南北海道代表。初出場ながらBブロック準決勝まで勝ち抜いている。なお初出場校でベスト8に残った学校は清澄と有珠山のみである。
プロ雀士瑞原はやり(28)から「一番戦いたくないチーム」と評されている。
生徒は右襟に十字をあしらった制服を着用している。授業で聖書を扱っているようで、ミッション系の学校と言える。
麻雀部部員のうち爽・揺杏・誓子は幼稚園時頃からの幼馴染、誓子と成香は小学校からの付き合いで、メンバーと面識が無かったのは1年の由暉子のみ。
現三年の一年上に1人、二年上には3人の先輩が在籍していた。


麻雀部は存在していたものの、昔の先輩の麻雀卓を持ちだして売るという暴挙のせいで、
現3年の爽と誓子が入った際にはトランプ・ダーツ・ビリヤードなどのアナログゲームを遊ぶ部活と化していた。
現メンバーは成香以外は大なり小なり麻雀経験があるものの、由暉子が加わるまで全員麻雀をやるという発想を忘れていたというボケっぷり。

そんな有珠山麻雀部が全国を目指す切っ掛けとなったのは、自己主張をせずクラスメートからいいように使われていた由暉子を、アイドル的に売り出すことで変えるためだった。
ちなみにその後麻雀部は由暉子の自宅にあったものを提供されている。壊れかけとのことだが何故か誓子が電源を入れると動く。


部員たちの発言からすると地区大会・全国ともに常にギリギリの勝負をしていたようであり、
二回戦ではシード校の臨海女子高校と対戦し、由暉子・爽で3万点を稼ぎなんとか2位で勝ち抜けている。
千里山のフナQ(船久保浩子)には「中堅までの3人は全国レベルって感じはしないが、後ろ2人が強く、特に大将は絶対的エース」と解説される、かなり極端なチーム構成となっているようだ。



◯メンバー

◆先鋒 本内成香(もとうち なるか)

CV:伊藤かな恵

1月12日生まれ。身長145cm。2年生。
右目を隠した前髪と、腰の後ろでクロスするロングテールの髪型が特徴。
「素敵です」「怖いです」などが口癖で、言葉遣いは丁寧。小柄でどこか小動物的な印象を受ける。
先輩の誓子とは小学校の鼓笛隊で仲良くなって以来の付き合い。彼女を「ちかちゃん」と呼んで懐いている。


麻雀部発足時には部員の中で唯一麻雀経験がゼロ。
にもかかわらずエース区間の先鋒に放り込まれており、
準決勝では個人戦3位・辻垣内智葉、姫松の爆弾娘・上重漫、東場の神・片岡優希といった強敵に囲まれた結果-53,300という大量失点をしてしまう。
これは宮永照相手に捨て駒にされた花田煌を上回る先鋒最多失点であり、現時点での作中での失点ランキング2位である。

現在こそ先輩の威厳ゼロな小動物だが、有珠山高校初登場時のチームシルエットでは中心にデカデカと登場しており、
また片目キャラとしてミステリアスな雰囲気を漂わせていたため当初は只者ではないと見られていたのだが、ご覧の有様である。
ただ、速度勝負の体をなしていた準決勝でも何度か良型の待ちで聴牌するなど、中々の聴牌速度を見せており、打ち筋もセオリー通りであり殆ど落ち度はないと言える。
麻雀経験の少なさの割にはむしろ上出来な部類であり、ただただ相手が悪かったと言える。

大人しそうな外見と性格だが、速攻を掛ける優希や、竹井久の悪待ちに疑問を呈するなど、麻雀のスタイルは意外に強気で、
セオリー通りの打ち方にこだわる少し頑固な面もあるようだ。



◆次鋒 桧森誓子(ひもり ちかこ)

6月17日生まれ。身長164cm。3年生。
金髪で白ニーソ、やたら刺々しい睫毛が特徴。麻雀部部長だが、リーダーとして取り仕切っているのは爽のようにも見える。
爽・揺杏とは幼稚園からの幼馴染。小学校以降は爽・揺杏と離れており、現在は成香との付き合いのほうが長い。
成香からは「チカちゃん」、爽からは「チカ」、揺杏からは「チカセン(誓子先輩の略)」と呼ばれている。


有珠山麻雀部は元々誓子と爽が入部した際はアナログゲーム部と化しており、
二年上の先輩である小納谷が週に一回遊びに来る程度、一年上の先輩である矢元も受験のためほぼ幽霊部員状態だったため、後輩が入部してくるまでは爽と二人きりだったらしい。
小学校の頃からの麻雀経験者で、伊達市の大会でベスト8になったのが自慢。
ただ、準決勝の描写ではわかりやすい反応から染谷まこや真瀬由子から聴牌を察知されてしまうなど、その打ち方はどこか辿々しい。
が、準決勝次鋒戦では倍満をツモるなど健闘し、-4,200の3位と最小限の出血で抑えて後ろに繋ぐ。
フナQ曰く「(全国レベルって感じはしない前3人の中で)少し頑張っている次鋒」とのことで、これまでの試合でも活躍していたようだ。


一見すると天然で優しげなお姉さんといった雰囲気だが、自分がジャンケンで負け続けていると勝つまで繰り返そうとしたり(成香にも呆れられる始末)、
七並べで優位に立っている時は抜けようとした爽に笑顔で釘を刺したりと、強引で負けず嫌いな面がある。
また爽曰く成香を怯えさせた前科があったり、1年の頃は一週間に一回不機嫌になっていたりと、意外にクセの強い性格をしている。だがそれが良い。

ちなみに不機嫌になっていた理由について、上記の小納谷先輩が誓子・爽が1年の時に週一で遊びにきていたという話があるため、
それが絡んでいるのではないかとネタにされている。
そのため二次創作では怒らせると怖かったり、成香、もしくは爽絡みで嫉妬するキャラ付けが増えつつある。チカセンの明日はどっちだ。



◆中堅 岩館揺杏(いわだて ゆあん)

7月2日生まれ。身長169cm。2年生。
黒髪長身でポニーテール。上着を羽織った制服の着こなしと、だらしなく結んだネクタイが特徴。
その全体的にゆるそうな雰囲気に違わず、性格もどこかチャラい。対局では「減ったァ」「清澄のぶっちょーさんっ」「げっろ……」 などの迷言を連発。
その言動に反して手先が器用で裁断を得意としており、由暉子の衣装(改造制服)を作っているのは彼女。
また回想では髪を降ろしたりおさげにしたりヘアースタイルを変えており、意外にオシャレなのではと思わせる。

一年上の先輩である獅子原爽とは幼少期からの幼馴染であり、呼び捨てかつタメ口を効いている。
誓子の家にあった避難車を走らせて爽とはしゃぐ姿は悪ガキコンビといった感じ。
だが同じく幼馴染相手の誓子相手には「先輩」付けで敬語。前述のように小学校で別になっているため。


麻雀経験は爽と共に子供の頃から児童館でよくやっていたとのこと。しかし、チームのエースである爽と比べるとキャリアが同じにもかかわらず現在の実力は大きく開いている。
特に準決勝中堅戦の前半では全ての局で失点(8連続) という不名誉な記録を出してしまう。
ただ、世界ランカーの雀明華、全国屈指の打ち手の愛宕洋榎、そして二回戦の不調から脱した竹井久と、あまりに相手が悪かった。
結果-35,200の成香に続いての大失点となってしまい、有珠山高校の残り持ち点は7,300。死ぬわ。

久相手に露骨な態度で差し込みを要求したり、どれだけ削られても飄々とした態度と笑みを崩さないふてぶてしさを見せるものの、
最後の最後まで焼き鳥だったが、オーラスで愛宕姉から1300を出和了りすることで回避する。
しかし、その和了りは久・ 明華に大物手が入っていることを察知した愛宕姉による安手の差し込みのようなものだった。
そのことを知ったそ揺杏はそれでもその場では飄々とした態度を崩さなかったものの、控室への廊下で人知れず涙していた。



◆副将 真屋由暉子(まや ゆきこ)

10月9日生まれ。身長139cm。1年生。
小柄な体格に似合わずそのバストは豊満であった。咲にはいそうであまりいなかったロリ巨乳キャラである。

爽ら有珠山のメンバーは彼女にアイドル的になってもらい、ポスト瑞原はやり(28)になることを狙っているようだ。
先輩相手にも物怖じせずに物を言う。改造制服を着せられることにも抵抗せず「ちょっと面白そうですけど」と言い、一見すると淡々とした性格に見える。
しかし、内心では先輩たちを心から慕っており、その期待に応えようとする素直で献身的な後輩である。
他の部員からは「ユキ」「ユキちゃん」と呼ばれている。


中学生時代の由暉子は眼鏡にポニーテールといった地味な姿であり(胸部はそれでも派手に主張していたが)、周りのクラスメートからいいようにパシリとして使われていた。
ある日、押し付けられたプリントをゴミ捨て場に運んでいる最中に転倒し、その場を通りかかっていた有珠山高校の部員に助けてもらう。
その際爽に「いじめられっ子」と指摘される。
本人は「自分に頼りがいがあるから色々と仕事を押し付けられている」と無駄にポジティブな解釈をしており、爽に指摘されるまで自覚がなかった。
淡々とした物怖じしないように見えた性格も、自分という存在への意識が薄く、他人に使われること以外に価値を見出していないことの裏返しだった。

爽に半ば強引に誘われた麻雀部で「自分には取り柄がない」と語った由暉子に対して、
爽と揺杏は高校生アイドル雀士のように容姿を活かしたプロデュースをすることで「取り柄」を作ろうと提案する。
その際に眼鏡をコンタクトに、髪型をストレートに変え、現在の容姿になる。
(ちなみに眼鏡を外すよう提案したのは成香。なんてことを……


聖書への造詣が深いようで、微妙に適当な使い方をした爽へ、即座に引用先を添えてツッコミを入れている。
……なのだが、その聖書知識は「聖書を習う学校とかカッコいいですし」と渾身のドヤ顔で言い放った入学動機から来ているようで、
揺杏からは内心「イタイやつ」とツッコまれている。
またヘルメット通学を「かっこよさそう」と言うなど、厨二病というかどこかズレたセンスを持っている。


ちなみに作者の小林立はホームページで由暉子について「初期設定では大将でした」と言っている。
実際、本編の描写はどちらとも取れる感じであり、確定するまでの期間読者の間でも由暉子と爽のどちらが大将であるか意見が割れていた。



◆大将 獅子原爽(ししはら さわや)

8月2日生まれ。身長151cm。3年生。
赤髪に右のサイドテール、エトペンの顔のような模様が入った瞳が特徴。何故かネクタイを裏返しで結んでいる。幼稚園の頃はサイドテールが両方についていた。
一人称は「私」だが口調や振る舞いが男性的という印象で、部長ではないものの積極的に皆を引っ張るリーダー役。
コミカルで飄々とした性格と裏腹に、インターハイに際しては分析力も見せている有珠山の要。

押しの強い一方で、中学時代の由暉子にはその言動から彼女を「いじめられっ子」と見て、
部室や麻雀部に誘う、アイドル的なプロデュースをするなど積極的に輪の中に入れようと気遣いを見せていた。
先鋒戦後にはうろ覚えの聖書からの引用で由暉子にツッコまれたと思いきや、いざ副将戦で由暉子を見送る際にはさらりと『士師記』から引用をしエールを送るなど色々と侮れない。
以上のような振る舞いから二次創作では竹井久・小瀬川白望に続く「たらし」として扱われがち。


麻雀経験は揺杏と同じく幼稚園時代の児童館から。ただし有珠山高校に進学してからはアナログゲーム部と化した麻雀部で誓子と二年間遊び倒していたようであり、ブランクがある。
また二年上(当時3年)の小納谷先輩を「小納谷ちゃん」と呼んでおり、親しげな様子を見せている。やっぱチカセンの週一不機嫌の理由は嫉妬……。


フナQ曰く、有珠山の「圧倒的エース」。新道寺女子や真嘉比高校と比較してそう評される彼女の実力やいかに。
全国編13話EDでのカットは普段のコミカルな雰囲気から一変、
「雲から光が差す→海の中に立ち手をクロスさせ目を光らせる爽→咆哮のようなSEとともに背後に浮かび上がるオーラ」 といったビジョンで、
真っ赤な画面と合わさりとても禍々しい印象を与えるものだった。



IH準決勝第2試合
有珠山 前半 後半 合計 個人収支 学校順位
本内成香 63700(-36300) 46700(-17000) 46700(-53300) 4位 4位
桧森誓子 49600 42500 42500(-4200) 3位 4位
岩館揺杏 20300(-22200) 7300(-13000) 7300(-35200) 4位 4位
真屋由暉子 6500(-800) 30300(+23800) 30300(+23000) 1位 4位
獅子原爽 81600(+51300) 11300(-70300) 11300(-19000) 4位 4位
5位決定戦
本内成香 83800(-16200) 4位 4位
桧森誓子 80900(-2900) 4位 4位
岩館揺杏 61900(-19000) 4位 4位
真屋由暉子 64700(+2800) 3位 4位
獅子原爽 45100(-19600) 4位 4位

  • IH団体戦成績─準決勝敗退(ベスト8)




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最終更新:2024年02月14日 23:57