ガンダムブレイカー2

登録日:2012/02/14 (土曜日) 17:50:00
更新日:2024/12/26 Thu 20:15:20
所要時間:約 3 分で読めます






ガンダムブレイカー2とは、PS3PSVitaで発売されたアクションゲーム。



前作「ガンダムブレイカー」は、史上初のガンプラをモチーフにしたゲームであり、
パーツごとに組み合わせて色も自分で設定し、自分だけの最強の俺ガンダムを作ることが可能な意欲作だった。
しかし、ゲーム自体に目を向けると色々詰めの甘い部分もあったため、
細かい調整や新要素などを加え、更なる進化を遂げたのが本作である。



あらすじ


(公式サイトより抜粋)

人類が宇宙へ進出して幾年月。 
地球に住む人々、スペース・コロニーに住む人々を、それぞれアースノイド、スペースノイドと呼び区別するほどに月日は流れた。 
初めは良好な関係を保っていた両者は、次第に立場を、主義主張を違え、すれ違い、対立。 
やがて勢力で優る地球側に対抗するため多くのコロニーは手を取り合い連合を組織。 
その姿勢が、より一層地球側の態度を硬化させ、軍事力による政治交渉を恒常化させた。 
くり返される地球とコロニー連合間の争いは無意味な決着を積み重ね、その苦い経験は平和への模索ではなく兵器の発展へと浪費されていく。 
そして人々は傍らに戦いがある事に慣れ、ある者はみずから戦士としての使命を全うし、またある者は日常的に消えていく戦士の名を他人事として聞き流しつつ仕事に精を出す。 
数少ない平和を願う者はつぶやく。 

――この世界には戦いが満ちている―― 

最後の停戦協定が失効して数ヶ月。 
移送中のコロニー連合軍所属艦が地球軍に鹵獲され、とある中立コロニーへと曳航された事を発端に、新たな戦端が開かれる事になる。 



-前作からの変更点-

100機体以上参戦

今作は100機体以上のMSが参戦している。
前作では5~60ぐらいだった上、頭だけ参戦のガンタンク腕だけ参戦のグフ・カスタムのような一部パーツだけ参戦が目立っていたが、
今作はほとんどが全身丸ごと参戦しており、一部だけ登場のMSは片手で数えられるほどしかない。
もちろん全身のパーツが100以上登場するため、単純計算で100億通り以上の組み合わせが楽しめる。

水泳部参戦

前作ではアッガイズゴックといった頭や胴体が一体化しているMSはシステムに合わせづらかったためか参戦していなかったが、
今作では無事参戦している。さすがゴッグだ。出ていなくてもなんともないぜ。
それに伴い、水中ステージの水陸両用機の重要度が非常に高くなっている。

パーツ収集

前作ではレアパーツを手に入れるためにはクソ難しいステージを何百回も周回しなければいけなかった。
その上、せっかく手に入れてもレベルはランダムであるため、「レベルが低くて使い物にならない!」なんてこともあった。
しかし今作では、パーツは全てひとつしか手に入れられないものの(この変更に伴う弊害も存在するがここでは割愛する)、レベル1から強化する形式になったため、どのパーツも最終的にはMAXにすることが可能になっている。
そのため、結局似たようなパーツを使いがちであった前作とは異なり、序盤で手に入るHG(1/144)のパーツでもレベルを上げれば終盤でも活躍できる。
また、HGのみでの組み合わせやMG(1/100)のパーツと組み合わせたサイズ違いの組み合わせでも十分実用に堪えるようになった。
とはいえ終盤だとやはり性能差がある程度モノを言うので慢心は禁物。

武器の作成

前作では武器もドロップでしか手に入れられなかったが、
素材を収集し、1から作成するようになった(一般的な狩りゲーの形態に近い)。
これにより、武器は簡単に入手できるようになった。
CADチップ手に入れないといけないものもあるがな!
なお、最初期はCADチップが手に入れられないため作れない武器がたくさんあった模様。
焦らした挙句、CADチップを使わなくても良くなったダブルオークアンタみたいな例もあるが気にしてはいけない。

カスタマイズの自由度の強化

ペイントで色をぬれる場所が1パーツにつき4箇所から6箇所に増え、
デカール以外でも好きなエンブレムを貼れるようになり、
自分の機体に好きなポーズで撮ることができるフォトモードも追加された。
ただし、肝心のフォトモードはあまり自由度が高くなく、Vita本体のスクリーンショットにも対応していない。

マップギミックの強化、変更

敵は一定の数が何度か出現するようになっており、前作でよくあった一方的な袋叩きのリスクは減った。ただし、強力なEXアクションを駆使して無数の敵を薙ぎ払うことができなくなったのはやや賛否が分かれるところ。
また、最大の変更点としては乗り物が実装されたことが挙げられる。ベースジャバーメガライダーといった定番どころに加えて、ツインラッドやマンモスガンダムまで実装されている。
搭載された武器を使わなくてもぶつかるだけでも攻撃判定が発生するため、轢き逃げアタックも立派な戦法である


本格的ストーリー

前作では取って付けたようなストーリーしかなかったが、
地球軍とコロニー連合軍による戦争が続いている世界が舞台の本格ストーリーが追加された。
ツボは抑えた王道的な展開となっているが、キャラクターの掘り下げが致命的にできておらず、展開そのものもかなり早いので賛否両論。ただし演出に関してはガンブレシリーズトップクラスで人気であり、特にガンプラだからこそできたとある演出が非常に好評である。
発売直後は丁度ガンダムビルドファイターズトライが放送中だったことや初代が(描写は薄かったとはいえ)ホビーバトル路線を取っていたことから、そちらと同じ方向性でも良かったという意見も少なくない。
3ではこれらを踏まえてか、初代とおなじホビーバトル路線に戻しつつデモシーンでキャラクター描写を行う手法を取っている。
ついでに実は今作のストーリーの舞台は一応名目上はガンプラフェスタ内で行われてるイベントクエストと言う設定である。ついでに現実世界の年代は2024年と奇しくもガンダムブレイカー4が販売した年と同じである。

ショップ店員

かわいい女性に変更された(最重要)
初代の店員は大不評*1だったため、この変更は大好評であった。まったくもって当然である。
また非表示にすることも可能なのだが、オンオフを繰り返すとへそを曲げて出て来なくなるという小ネタもある。かわいい。



登場人物

レーア

本作のヒロイン。
コロニー連合軍の名家の出身だったが、ある事情から士官学校を退き、コロニー警備会社所属のMSパイロットとなっていた。
フロンティアⅣがコロニー軍に襲撃された際に主人公やカレヴィとともにアークエンジェルに身を寄る。
搭乗機体はガンダムエクシアダブルオーライザーダブルオークアンタ

カレヴィ

地球軍所属のパイロット。階級は少尉。
主人公とレーアを引っ張るリーダー格で、面倒見の良い兄貴分的性格。
搭乗機体はウイングガンダム、ウイングガンダムプロトゼロ。

ショウマ

地球軍所属のパイロット。階級は曹長。
戦災孤児だったがフェズに拾われて育てられ、武術の手ほどきも受けた…のだが、MF専用スーツが恥ずかしいということでMFには乗らない。センス自体もなかなか開花しないようだ。
しかし中盤にて…
搭乗機体はゼータプラスC1ゴッドガンダム

フェズ

地球軍所属のパイロット。階級は少尉。
ショウマの武術の師匠であると同時に、身寄りのない彼にとって親のような存在。
カレヴィとは昔馴染みのようだ。
搭乗機体はシャイニングガンダム

ルル

地球軍中佐。
階級にしてはかなり幼いがこれは軍高官である親の過保護が原因で、本人はあまり快く思っていない。
アークエンジェル曳航任務に参加した際にフロンティアⅣ襲撃に巻き込まれてしまい、艦長代理として実戦を経験する羽目になってしまう。

マドック

地球軍少佐。
かつては艦長を務めていたことがあり、ルルの親から補佐役に指名されてアークエンジェル曳航任務に参加。
ルルが艦長代理となってからは頼りない彼女を時に叱咤しつつ、その成長を見守っている。

ヴァルダー

コロニー連合軍准将。どこぞの暗黒の破壊将軍とはたぶん無関係。
地球侵攻作戦の指揮を取り、さまざまな特殊兵器を繰り出してくる。

エイナル

コロニー連合軍所属のパイロット。階級は少尉。
カレヴィとはライバル関係。
任務には忠実なものの、民間人の命を作戦成功より優先するなど甘い部分もある。その分部下には慕われているが……
搭乗機体はトールギスガンダムエピオン

ベロニカ

コロニー連合軍所属のパイロット。階級は少佐。
地上攻撃部隊の指揮を担当するが、戦闘狂な性格から最前線にも頻繁に出る。
搭乗機体はアドラステア、ラフレシア

ルスラン

コロニー連合軍所属のパイロット。階級は中尉。
孤児だった幼いころにヴァルダーに拾われ、その恩に報いるために戦う。
搭乗機体はガンダムGP-03デンドロビウム*2ディビニダド



余談

  • 2016年3月、続編である「ガンダムブレイカー3」が発売された。
  • 前作のセーブデータは引き継ぎ可能で、引き継ぎ時に使っていた機体のパーツがレベル0で入手できる。
  • カレヴィが戦闘中に頻繁に言うセリフ「仕方ねえんだ!」はプレイヤーの間でよくネタにされており、3のPVでユーザーからの改善希望点が表示された際にサラッと紛れ込むほど。


「このwikiには追記・修正が満ちている・・・。」
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年12月26日 20:15

*1 首の境がない肥満体系のサイコパスな目をした男性で、プレイヤー=客を見下していると取られかねない謎カメラアングルの演出もある

*2 架空の1/60スケールモデル。実在したら何十キロになるやら