サブ・フライト・システム(ガンダムシリーズ)

登録日:2021/07/30 Fri 16:29:00
更新日:2021/08/30 Mon 12:17:38
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サブ・フライト・システムとは、『機動戦士ガンダム』を始めとするガンダムシリーズの作品群に登場する支援機である。
また、一部では支援方法としても使われている。
略称はSFS(Sub Fright System)。




概要


サブ・フライト・システム(以下SFS)は、モビルスーツの戦地輸送及び重力下における自由飛行が不可能な機体の空中戦闘を可能にするための支援機である。
ほぼ全ての機体に共通する外見として、モビルスーツを乗せて空中飛行をするので上部が平面の全翼機や無全翼機が多いのと、STOL機能搭載やホバリング可能な性能を持っている。
搭乗したモビルスーツは立膝や腹這いになってグリップやフットレストにマニュピレータを掴ませる事で機体を安定化させるが、
熟練したパイロットだと立った状態でも安定させていたり、一度離脱して空中落下しつつ戦闘をした後に再度機体へ戻ってくるというような芸当もする。
基本的にSFS1機につきモビルスーツ1機の搭載が原則ではあるが、大きさによっては2機搭載できるスペースを持つ機体や、宇宙専用のSFSは上下に貼り合わせるようにして2機運用するケースもある。
モビルスーツが上部に乗って運用するだけなら無人でも運用可能だが、機首には1~2名ほどの操縦席が設けられている機体も少なからず存在し、
SFS側のパイロットは、モビルスーツパイロットの代わりに機体操縦や搭載火器の制御を受け持つ。
無人で使えるせいか、囮としてならともかくVガンダムのボトムアタックみたいに使われることもよくある。

宇宙世紀、特に一年戦争期では空中飛行できるモビルスーツはおらず、可能とするのはグフフライトタイプのような例外中の例外や大型MA群のみであった。
そんな状況にあってモビルスーツの戦地までの短時間輸送は魅力的なもので、主要目的では無かったにしろド・ダイYSのような支援戦闘機を誕生させる基盤となった。
そのためグリプス戦役以後は戦略・戦術的に有用であるとされ、次々と専用機の開発が進んでいった。
中には本来SFS機能を持たないΖガンダムデルタプラスのような可変機体が、変形時の上部に他のモビルスーツを乗せて空中機動をするような本来想定されていない運用方法を見せた他、
リゼルやアンクシャのように変形状態におけるSFSとしての運用を前提とする機体も出てきている。

アナザーガンダムでは、SFSに頼らずとも重力下で自由飛行が可能なモビルスーツは珍しくなく、
例えば『新機動戦記ガンダムW』や『機動戦士ガンダム00』などでは、ガンダムが単独行動を想定して開発されており、重力下の自由飛行機能が標準になっている。
一方で『機動戦士ガンダムSEED』では、モビルスーツは基本的に宇宙空間での運用を想定して作られているため、物語開始時点で地球連合が開発した5機のガンダムは単独飛行が出来なかったが、
重力下でもモビルスーツを戦闘で運用していたZ.A.F.T.はSFS及び単独飛行可能な機体も開発・運用しており、奪取されたガンダム4機が重力下でSFSを用いる場面もあった。
『SEED』後半にはガンダムタイプにも単独で飛行可能なフリーダムや分離してSFSとしても運用できるリフターを装備したジャスティスなども登場し、
続編となる『SEED DESTINY』では、元々単独飛行機能を持つものはもちろん、飛行機能を持つバックパックを装備すれば汎用モビルスーツでも単独飛行が可能となり、それに比例してSFSの出番は少なくなった
(この辺はフライトユニット装備で飛行する機体の多かった『機甲戦記ドラグナー』から影響を受けているという理由もある)。

なおSFSという名称は本来、宇宙世紀におけるMSの支援機として用いられたものである*1
そのためアナザー作品等ではSFSの呼称がなされていないものの、その機能から一般的にSFSとして認識される機体も存在する。
SFSと認識される機体を含め、大体の特徴は以下のようなもの。もちろん、これがすべてを決めるわけではない。

1.平面的なデザイン
2.機体の上部にMSが乗る
3.乗っているMSがそのまま戦闘可能(≠輸送機)
4.自身の戦闘能力はそれほどでもない
5.SFS単体でも行動が可能(≠補助ブースター)
6.名前が面白い


可変機体(TMA・TMS)との区別

Ζガンダム序盤に登場したアッシマーを初めとする可変機体の登場により、単機でSFSの役割も兼ねるモビルスーツが一時台頭するようになった。
その諸戦闘でも自由飛行できるアッシマーに苦戦するガンダムMk-Ⅱや百式などが演出されており、
SFS運用機よりも可変機を優先して作ればいいのではないかと思ってしまう。
しかし可変機はSFSと違い、整備性が非常に悪く運用コストが高いという欠点を持っていた。
操縦性に関してもパイロットの質を選ぶという文言が大概ついており、部隊編成でもデルタプラスは連携が取りづらいと倉庫行きになっていたという供述もあったため、戦略的には歓迎されていた訳ではなかった。
この辺の解説はこの作品がかなり詳しく説明している。機会があれば是非購読してみよう。


登場作品


機動戦士ガンダム

Gファイター

地球連邦軍が開発した機体で、MSを挟み込むように格納して格納したり、上に乗ったり、様々な運用ができる。詳細は項目参照。
連邦系SFSの元祖とされる機体だが、移動砲台バストライナーをSFSの系譜に加える意見もある*2

ド・ダイYS

ジオン公国軍が運用した機体で、この手のメカの元祖といえる存在。
本来は爆撃機であり、サブフライトシステムとして開発されたわけではなく積載量に余裕があったからという理由でザクやグフを載せて運ぶようになったという経緯を持つ。
特にグフとの組み合わせが有名で、グフは航続距離と高速展開能力を、ド・ダイは対空迎撃能力を補うことができたとされ主に直立姿勢で乗る形で運用されていた。
因みに、参考までにグフの重量は全備重量で約75t
ド・ダイの寸法は全長23mとされ、それより少し大きいサイズの実在する輸送機、川崎C-1の最大離陸重量は約38t
元のスペック異常では? 或いは熱核ジェットエンジン恐るべしと言うべきか。

機動戦士ガンダムMSV

ライトライナー

簡易SFS。SFSとは言うが、その実は「MS版ハンググライダー」に近い。
他には後述のルッグンに似た運用もされるなど、総じてSFSらしい立ち乗りや膝立ち状態での飛行は不可能である。

MS-X

バストライナー

連邦軍がフルアーマーガンダムのために開発した補助兵器。単独でも運用可能。
扁平な中型突撃艇の上部に艦艇用ビーム砲を装備したもので、SFSと砲台の機能を併せ持つ機動砲台と呼ぶべきもの。
しかし、火力面ではビームライフルだけでも十分だったことと宇宙では重量増も大した問題とされなかったことから机上の空論に終わってしまった。
しかしコンセプトは悪くなかったので以降のSFS開発に活かされた。

コルベット・ブースター

ライトライナーの後継機で、こちらはMSの上半身に覆い被せるようにして運用する。

ガンキャリー

ヘビーガンダムの移動を補助するための輸送機で、Gアーマーの後継機に当たる。

スキウレ

ジオン軍の開発したMS用補助兵器。
言わばジオン版バストライナーで、4方向にノズルを備えたスペースボードにビグロのメガ粒子砲を取り付けた簡易的な構造ながら、
これを用いればザクであっても機動力が上がり、強力なビーム兵器での攻撃も可能となると高い利便性を誇っているが、量産はされなかった。
ガランシェール隊がガルダ攻撃に用いたのもこれのメガ粒子砲。

スクート

ジオン軍の開発したMS移動用ロケットボード。
水中スクーターの宇宙・MS版と呼ぶべき代物。

機動戦士ガンダム 第08MS小隊

ド・ダイII

MSとの併用を基本として再設計されたド・ダイYSの後期型、もしくは後継機。
エンジン回りを大幅に強化・大型化し、ミサイルランチャーが排されている。ついでに色が青系統になった。

ただし08小隊劇中では二機がかりでアプサラスを吊り下げ運搬する、良くも悪くも普通の輸送機的な扱いくらいしか出番がなく、*3
映像作品でSFSとして使われたのはUCのトリントン基地襲撃だったりする。

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY

揚陸用ホバークラフト

ジオン残党が使用するMS用揚陸艇。
作中では強奪されたGP02Aを回収しユーコン級へ収容した。

機動戦士Ζガンダム

ベースジャバー

地球連邦軍(ティターンズ)の大気圏内用SFS*4
大気圏内用SFSとしてはその後も長く登場する。
『ガンダムUC』には小型高性能化したマイナーチェンジ版が運用されている。

フライングアーマー

ガンダムMk-Ⅱを参照。Mk-Ⅱとの運用を念頭に設計され、一般的な機体の使用は想定していない実質専用装備。
本来は大気圏降下用の装備だが、ホバー機構により大気圏内ではSFSとしても運用が可能。

ド・ダイ改

エゥーゴの大気圏内用SFS。名前こそド・ダイの系譜を示すが、外見的にはほとんど名残は残っていない。
『ΖΖ』ではハヤト・コバヤシがダブリン攻防戦で搭乗、彼の最後の乗機となった。

ゲター

連邦軍(ティターンズ)の宇宙用SFS。ライバルのシャクルズより大きい。

シャクルズ

エゥーゴの宇宙用SFS。
グリプス戦役の終盤でエマ・シーンの乗るガンダムMk-Ⅱが中破した際には、これに乗せることで機動力を補っていた。

機動戦士ガンダムΖΖ

メガライダー

項目参照。分類としてはSFSではなく「モビルスーツ支援マシン」とされるが、機能的にはSFSとメガ・バズーカ・ランチャーを合わせたものとされる。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

89式ベースジャバー

連邦の宇宙用SFS。
宇宙用なので当然かもしれないが、名前と違って実はゲターの後継機。
94式のブースターを装備した機体が『NT』に登場する。

シャクルズ

ネオ・ジオンの宇宙用SFS。
名前が同じなのは「生産ラインが共通しているから」だという。

機動戦士ガンダムUC

94式ベースジャバー

89式の後継機。ブースターの規格がMSと共通化され、フルコーンや『NT』のジェスタは、これのブースターを装備している。
なお大気圏内で飛んでいたのは(改修後の)初代ベースジャバー*5

LCAC

原作小説に登場。水陸両用ホバークラフト。
ガンダム世界では珍しい水上航行をメインとする存在。ジェスタを乗せてダカールで暴れるジオン残党軍相手に優勢を取った。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

2021年公開の映画版では、(他のメカニック共々)デザインが大幅に現代風アレンジされている。

ギャルセゾン

マフティーの大気圏内用SFS。
球状の推進器を四基備えており、全体的なシルエットは砲台部を除いたスキウレにも似ている。
ゲームではメガ粒子砲を二門搭載していたが、劇場版アニメではコクピット下部に機関砲が確認できる。

ケッサリア

連邦のSFS。
『UC』まで初代ベースジャバーが活躍していたことを考えると、大気圏内に現れた久しぶりの新型SFSとなる。
大型MSのグスタフ・カールを2機搭乗させられる大きさと推力を有している。

機動戦士クロスボーン・ガンダム

アクシリオ

木星帝国のSFS。でも単行本だとMA表記。
上部に座席の付いた潜水艦あるいは魚雷といった風貌で、機首にはメガ粒子砲が搭載されている。
その通り跨がるようなかたちでMSが搭乗し、メガライダーのように運用される。

ソステード

木星帝国のSFS。エイのような形状をしている。

ノッセル

サナリィが開発したSFS。MSが直立状態で乗るのが特徴で、そのシルエットはさながらルームランナーあるいは立ち乗りジェットスキー。
かなりの高性能機で月から地球間を単独航行でき、大気圏突入・飛行もこなせる万能機。
MSを土下座の姿勢で乗せてマントで覆うという荒業で船に偽装することも出来る。
鋼鉄の7人作戦ではアラナ・アビジョの補助機として運用された。
居住性もかなり良好なようで、木星への移動中はパイロットがMSのコクピットではなくこちらで過ごすことで、
「狭いコクピットで数日間に渡って1人で過ごすことによるパイロットへの心理的な負担」という、同作戦における最大の懸念事項のひとつが解消されることとなった。

ノッセラ

ノッセルをベースにブラックロー運送が開発した実質的な後継機。
MSを2体まで載せられるようになった。

機動戦士Vガンダム

ザンネック・ベース

ザンネック/ゲンガオゾを参照。
一応SFSに分類されるが、ザンネックの専用装備にあたる。

アインラッド、ツインラッド

ゲドラフ/ブルッケングを参照。
こちらは逆に、ゲドラフの専用装備っぽく見えるけど一般向けのSFS。

セッター

リガ・ミリティアのSFS。
登場したのは『V』からだが、開発されたのはU.C.100年前後。
小型MSの黎明期に作られたので従来の18m級、小型化以降の15m級MSの両方に対応している。

機動戦士ガンダムSEED

地球連合軍やオーブはMSへの空中機動力の付与を「大気圏内飛行を可能とするストライカーパックないし追加装備で行う」という方針が見て取れ、
「SFSとして運用可能な可変機」はともかくとしても「SFS」を開発・運用しているのはザフトのみである。

グゥル

ザフト軍のSFS。正式名称は「モビルスーツ支援空中機動飛翔体」。武装としてミサイルランチャーを二基装備する。
無人操縦される比較的小型なタイプで、ベースジャバー等の様に腹這いになれるだけのサイズはないため、専ら立ち乗りで運用される。
カタパルトに格納されている間は二つ折りにするようにして折り畳まれ、射出後に空中で展開される。
重量約103tにも上る重量級MSであるデュエルASを乗せても軽快に飛び回るなど、サイズに反して推力は宇宙世紀のSFSにも引けは取らない程に高い。
ド・ダイのオマージュなのか、その割に元々は単なる輸送機として開発されたというのだから、相変わらずガンダム世界の航空機の性能の高さには驚かされるばかりである……
ザフトは単独飛行可能なディンや地上でも軽快な機動力を持つバクゥラゴゥも保有している他、そもそも『SEED』時点では地球連合軍の航空戦力はMAと戦闘機くらいなためか、
どちらかと言えば空中戦というより海上戦におけるサポート機の感が強い*6
『DESTINY』の時代では大気圏単独飛行可能なMSも増えたが、ザクウォーリア等単独飛行できない機体も少なからず残っているため、数を減らしつつも未だ現役。

ファトゥム-00

ジャスティスガンダムの背部ユニット。
技術的にはグゥルの後継機にあたり、こちらも正式名称は「MS支援空中機動飛翔体」となる。
基本的にはジャスティスの背部もしくは両肩部に装着され、メインスラスターとして当該機の単独飛行を可能とさせているが、
背部から分離した状態ならば、ジャスティス以外のMSがSFSとして運用することも可能。
OPでは分離したこれにジャスティスが乗って敵に突撃するカットがあるが、本編では偵察時以外上に乗る使い方はせず、
基本的には肩に接続して推力を高めたり、ファトゥムを分離して単機で敵に突撃させるなどの脱着式を活かした運用が主であった。
なお、初期設定ではフルバースト・モードのフリーダムをこちらに乗せる案があったが、
本編ではクサナギに張り付いた状態でフリーダムがジャスティスのファトゥム-00の上に乗って同時にフルバーストを行ったのみである。
詳細は項目参照。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY

ファトゥム-01

∞ジャスティスガンダムの背部ユニットで、ファトゥム-00の後継機。
全体的に00よりもシャープなシルエットとなり、折り畳み式となった大きな主翼と高い推力で機体の機動力を補強する他、
機体の底面にMSが掴んでぶら下がれるグリップが追加されており、単体でMSの牽引も可能となっている。
実弾兵器はオミットされているが、一方で主翼部にビームブレイド、機体の頭部には対装甲用ナイフなどが装備され、
元々近接戦に強く設計された∞ジャスティスが本機をも格闘戦用の装備として用いられるようになっている。
詳細は項目参照。

機動戦士ガンダムAGE

ウェイボード

地球連邦軍が使う大気圏用のSFS。
三部で初めて登場したがそれ以前から使われていたかは不明。

ファルシアベース

ファルシアを参照。
SFSとしても使えるが、思考波の受信補助装置がメインとなる。

ガンダム Gのレコンギスタ

宇宙世紀の遥か未来であるリギルド・センチュリーの世界では民間に普及しているようなMSも普通に飛行するものが多いが、
そんな時代でも航続距離や飛行高度の延長、はては物資や人員の輸送までSFSは現役である。
なお、この時期のSFSは有人機が一般的らしく、主要人物も何人か搭乗したことがある。

シングルエフラグ

キャピタル・アーミィの運用するSFS。
人員輸送にも使われるが、なんと上面にシートをポン付けしただけという恐ろしいもの。
風防などもなく、搭乗者は全く保護されていない。
かなりの人気機種のようで、他のSFSも十把一絡げに「エフラグ」と呼ばれることも多い。

ダベー

キャピタル・アーミィの運用するSFS。
シングルエフラグを2機並行に繋ぎ合わせたかのようなデザイン。

ランゲバイン

キャピタル・アーミィが単独飛行能力を持たないウーシァ用に開発したMS用エアーバイク。
全体的にメガライダーに似た構成で、機首にはメガランチャーを備える。
宇宙でも使用可能で、劇中ではウーシァからの遠隔操作による攪乱攻撃に用いられた。

フライスコップ/レイドル/ビレイ

アメリア軍の運用するSFS。
五角形の機体がフライスコップ、円盤型で機体下部にスキッドが露出しているのがレイドル、二等辺三角形の全翼機がビレイ。

アリンカト

トワサンガのMS支援機。
上部にMS1機が搭乗可能の他、前方左右にも2機のMSを牽引可能。
武装は火球状のビームを放つ機首のメガビームランチャーとビームバルカン、ビーム砲内蔵のクローが2基。
どちらかと言えばMAのような形状をしている。


∀ガンダム

スカート

他のガンダムシリーズより遥か未来とも思われる正暦世界となると、飛行に類するシステムを有してる場合には殆どのMSが重力下の大気圏内でも自由に動けているのだが、
ディアナ・カウンターの親衛隊機スモーがスカートと呼ばれる、その名の通りのスカート状の着脱式の補助スラスターを飛行による移動に利用する場面が描かれている。
ただし、別の場面でも解るようにスモー単体でも大気圏内での自由飛行に近い移動は可能であるので積極的に利用する価値があるものなのかは不明だし、戦闘に用いられるような場面は存在していない。
恐らくは、スモー単体での飛行に類するシステムがFRP(Field Repulsion Processer=空間斥力処理装置)と呼ばれる、
何も無い空間自体に斥力を発生させてそれを見えない足場として移動する特殊なものであるために、普通の飛行をするために用いられているのだろう。
実際、実は発掘兵器だとも予想されるスモー本来の装備ではなく、スカートのみは正暦時代のムーンレィスの装備を転用したものであるらしい。

ガンダムビルドファイターズトライ

メガライドランチャー

ガンプラ心形流のサカイ・ミナトが製作した百万式に装備されるバックバック。
小型化したメガライダーにウイングバインダーを装備したようなスタイルで、原型機のように座乗するほどのサイズは無いが、分離して機体を牽引する「メガフライヤー形態」でSFSとして機能する。

機動戦士ガンダム サンダーボルト


ド・ダイ

一年戦争終結後にジオン軍が放棄したド・ダイYSを、南洋同盟が改修・運用する機体。
オリジナルと比べて機体上部のインテークやコクピットが小型化し、B-2爆撃機のように偏平な全翼機然としたシルエットとなっている。

ゲター

地球連邦軍スパルタン部隊が運用。
非常に巨大な主翼が追加され、ドダイ同様全翼機を思わせる形状にリデザインされた。

コルベット・ブースター

ゲターに代わってアニメ版に登場。初出は『MS-X』。ライトライナー同様MS用ハンググライダー。
リデザインにより機首コクピットが追加されて単独飛行が可能になり、加えて機体上部にMSを乗せる運用することもできる、

Gジェネオリジナル

フライター

CROSSRAYSで新たに登場したSFS。
前作GENESISから復活したSFSが継続されているのだが、本作参戦作品でSFSが登場するのがSEED系のグゥルしか無かったため、オリジナル枠として追加されている。

トレイター

同上。


SFS機能を有している機体/SFS的運用が可能な機体


コア・ブースター

本来は単なる戦闘機だが、機動戦士ガンダム THE ORIGINではガンダムを上に乗せて飛行することが可能で、機体上部にはマニピュレーターで握るためのグリップも取り付けられている。

Ζガンダム

「ウェイブライダー」と呼ばれる巡航形態への変形を行い、重力下でも単独飛行できる上、他の機体を載せて大気圏突入や大気圏内での飛行を行うことができる。

ガザ・E

量産機だがMA形態に変形した状態で他の機体を上に乗せて運ぶことが出来る。機体自体がMA形態での運用を意識して設計されている。

デルタプラス

「ウェイブライダー」と呼ばれる巡航形態への変形を行うことが出来る。推力にはかなり余裕があるため、劇中ではユニコーンガンダムを背中に乗せて無限軌道を展開するシーンもあった。

リゼル

運用方針からしてSFS機能を有するよう設計されており、MA形態時にジェガンを連れていけるよう背部にグリップが設置されている。
OVA版ではジェガンやロトを牽引する姿が見られた。

アンクシャ

リゼル同様に設計段階からSFS機能を組み込まれており、MA形態時には背部が極端に平面になってグリップが展開できる。
小説版ではガルダから撤退するバンシィを移送するシーンがある。

風雲再起

ガンダムマックスター

ガンダムエアマスター

ガンダムアシュタロン

長距離移動をする時にMA形態に変形してガンダムヴァサーゴを乗せている。
ただしヴァサーゴ自体に飛行能力が無い訳ではない他、ハーミットクラブになってからもサテライトランチャー発射のため背中に乗せていたりする。

レイダーガンダム

MS状態でも大気圏内での単独飛行が可能なほどの推力を持つが、MA形態になると上にMS一機を載せても飛行できるほどの推力を得られるため、
本編では大気圏内での出撃時や空中から砲撃戦を行う際、大気圏内での飛行能力を持たないカラミティガンダムをMA形態の本機の上に乗せて補助するという運用が行われた。

ガンダムキュリオス

タクラマカン砂漠でウラン貯蔵施設を襲撃したテロ組織に対する武力介入を行った際、ミサイルコンテナを懸架したうえで上部にガンダムデュナメスを腹這いに乗せていた。

アリオスガンダム

海中深くから水面に飛び出す時、ダブルオーガンダムに主翼部分を掴ませ一気に加速している。

ガンダムAGE-2ダークハウンド

グレイズ・リッター

乗せていたというより乗られた。

立体化


いわゆる旧キットに類するプラモデルでは、Gファイターやド・ダイYSが発売。特にド・ダイYSは現在も新作が無いため、再販のたびに購入する人は多い。

HGUCでは幾らか発売している。
ΖガンダムからはガンダムMk-Ⅱ&フライングアーマーというセットが一般販売。
ガンダムUCでは、UC版ベースジャバーと89式ベースジャバーが一般販売されている。
プレミアムバンダイ限定で、ド・ダイ改とΖ劇中カラー及びUCジオン残党カラーのベースジャバー(UC版のリデコ) 、94式ベースジャバーが発売していた。
THE GUNDAM BASEではいわゆる『リアルタイプカラー』を意識したオリジナルカラーのド・ダイ改(マーキングデカール付き)が販売。後に出たリアルタイプカラーガンダムMk-Ⅱ辺りと合わせるのが良いか。
ガンダムビルドファイターズトライからはメガライドランチャーが単体で発売。

EXモデルではド・ダイIIが発売。
ただしこの手のキットにしては珍しくスタンドが付いておらずスタンド穴の開口も無い。

RE/100では、MGジェガンの発売と同時に89式ベースジャバーがプレミアムバンダイ限定で発売。

SDガンダムでは、ガシャポンでは単体で商品化されているものが複数存在する他、BB戦士のザクⅢにド・ダイ改が付属していた。

ゲームでの活躍


Gジェネ

Portableまで機体枠の横に装備する事ができた。これにより地上用MSが大気圏内ステージでも空中適性Aを持って移動が可能となった。
しかしWARS移行は削除され、代わりにアビリティで地上適性や水中適性を上げる事で走破性を確保する方針に移行。
だがGENESISで再復活。上記のアビリティも継続するので半ば死に装備と化しているが、一部地上移動できない地形を無視してステージを移動できる利点は捨てがたい。

ガンダムバトルシリーズ

宇宙世紀の機体を中心に、アサルトサヴァイブではグゥルまで参戦。
性能的にはどの機体を選んでも大して変わりはないが、搭乗中は作中のように空中から相手を圧倒できる。
また敵がSFSに搭乗している場合もあり、うまく攻撃を当てるとMSだけを落下させて強奪することもできる。

機動戦士ガンダム Extreme vs.シリーズ

百式ディジェが変形コマンドを入力する事で、ブースト消費しつつド・ダイ改に乗り高速移動する。
その状態で特定コマンドを押すとド・ダイ改を体当たりのようにぶつけたり、底部を前面に出してガードするなど様々な方法を見せる。
その他にもスモーがスカートを装備したり、ガンダムマックスターがシールドに乗って滑空するなど要所要所で各機にSFS的要素を垣間見せている。
しかしSEED系列のグゥルやAGEのウェイボートなど、アニメでは搭乗した機体が参戦していてもコマンドで乗り合わせないなど絶対的要素ではない。

スパロボシリーズ

ゲームバランスの都合や戦闘アニメを作る手間などから、一部MSの武器の演出でしか登場しない*7(ゲドラフなどSFSの運用を基本とした機体除く)。
陸戦用の機体を飛行可能にするためには、強化パーツミノフスキークラフト」等が必要になる。
ユニットとして登場した例は、Gファイターやメガライダーのようにパイロットが動かすのが基本な機体のみである。
ちなみに、小隊制を採用している『Z』では、ダイターン3が「リフター機能」という特殊能力を持っている。
小隊員を空に浮かせる効果があるのだが、恐らくダイファイターに変形したダイターンがSFSとしての役目を果たしているのだろうと思われる。




余談


ゲタという通称で呼ばれることもあり、宇宙世紀では「ゲタ履きのMS」という表現がなされている。
日本でしか知名度が無さそうだが、宇宙世紀を代表する履物なのだろうか。

初代SFSのド・ダイYSの由来が「土台」であることは一目瞭然だが、一覧からわかるように、このセンスを受け継いだSFSも多い。
また「航空機+MS」という演出の初出は、こちらではなく15話の偵察機ルッグンにぶら下がるザクである*8



追記・修正は滞空と滑空ができるようになってからお願いします。

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最終更新:2021年08月30日 12:17

*1 名称の初出は『Z』。

*2 あちらにも「MSの航続距離を延長する」用途が期待されていたため。

*3 その為か「アプサラス運搬用に再設計された」とする資料もある

*4 『ZZ』では潜水する描写もある。

*5 「いつまで使ってるんだ」と言いたくなるが、地球上ではトリントン基地にアクア・ジムやジムⅡが配備されているレベルなので、相対的にはそこまで旧式ではない。

*6 母艦のボズゴロフ級潜水空母と合わせた、海上・水中戦での運用が想定されている模様。

*7 ガンダムMk-Ⅱの「フライングアーマー突撃」、ディジェの「ビームナギナタ」、ジェスタの「トライスター・フォーメーション」など。

*8 あの劇場版でカットされた「ククルス・ドアンの島」である。