アットウィキロゴ

純愛山河メヌエット

登録日:2015/03/01 Sun 00:05:00
更新日:2026/07/22 Wed 19:28:12
所要時間:約 5 分で読めます






純愛山河メヌエットとはアニメ版こちら葛飾区亀有公園前派出所作中作。作者は乙姫菜々。週刊サファイアの看板漫画らしい。
原作の97巻「アフレコ見学会の巻」を元にしており2000年の4月30日に放送された「アニメで儲けろ!」に登場した。

劇中ではメヌエットの登場人物、愛と誠が、
「誠君」
「愛ちゃん」
「誠君」
「愛ちゃん」
「誠君」
「愛ちゃん」
「誠君」
「愛ちゃん」
2人が見つめあいながら繰り返すだけの内容しか確認できていない(両津が3ページくらいしか読まずに酷評したと思われる)為、詳細は不明。

アニメ化の際に試写会に来た両津が帰ろうとすると、以前両津のフィギュアを作った立石玩具の社長と社員が暗い顔をして入口に座っていた。
両津が訳を聞くと、立石玩具がメヌエットのスポンサーとして出資していたらしいが、会社から出した玩具が劇中に出てないらしい。
どんな玩具かと聞くと、
愛の変身タンバリンセットという変身アイテムの玩具だった。
変身ポーズも決めており、
パランリパレンラバテレンレン クルクルミラクルラブリーチェーンジ
という変身の掛け声も決めていた。
「原作は純愛ものだし、主人公はごく普通の女子高校生だから、変身アイテムという原作を無視した玩具なんぞ採用されるはずがない」とツッコむ両津*1だが、金の亡者両津は謝礼の言葉に反応し、「利益の50%をいただく」と要求し、「このままではどのみち売れないから」と必要経費として割り切り契約する。

両津は乙姫の代理人を名乗り、強引にスタッフ達を騙して作り直した。

こうしてアニメ「メヌエット」は第2話より「主人公如月愛が、変身アイテムで美少女戦士に変身する」という原作ガン無視の超展開になったのであった……。

そうしている間にもスポンサー会社がどんどん両津と契約していき、両津は「あれも出せこれも出せ」「子供が欲しくてほしくてたまらなくなるようなものをサブリミナル的にジャンジャーンと!」と強引に変えてしまい、メヌエットの内容は原作とはかけ離れていく。

そして最後は…
・「史上空前絶後!愛、爆死!?青木ヶ原を血に染めて」とおおよそ純愛とは思えないサブタイトルがつけられる
・誠が敵に洗脳されて巨大ロボに搭乗して愛と戦う
・愛が5姉妹という設定にされ、4人の姉が自転車に乗って駆けつける
・そして姉たちも変身し、メヌエットマシーンなる合体ロボに乗って戦う
・プッピー、ヤッピー、トッピーというマスコットキャラが登場する
・愛がお茶漬けを食べてパワーアップするこれについては部分的だが一応時代が追いついた
・原作の再現がセリフのみ
…と、純愛とひどくかけ離れたオタキングもビックリのカオスアニメに変わり果ててしまい、編集長が「……これは最早、メヌエットではない!」と打ち切りにした。

当然、両津の言うとおりに作ったのに打ち切りにされ、次の番組が決まっていないアニメスタッフは両津に抗議をした。
両津が提案した後番組は「ロボ刑事番長」であった。なお、こちらもこちらで凄まじい記録を総なめにしたのである。どんな記録かは該当項目を参照。


◆余談

  • この話のように、スポンサーの都合で原作と別物になった少女向けアニメは、現実にもかなり多くある。その代表例としてよく挙げられるのが『赤ずきんチャチャ』である。
    この『赤ずきんチャチャ』、原作はドタバタギャグコメディー少女漫画なのだが、アニメ化される際に玩具会社のタカラ(現タカラトミー)がスポンサーがついたためと、
    当時『美少女戦士セーラームーン』が大人気だったため、主人公チャチャがマジカルプリンセスという原作にないキャラに変身したり、話の内容もメヌエットほど原型を留めてないわけではないが悪の大魔王を倒すというストーリーに変わった。もっとも、メヌエット程原形を留めていないアニメはそうないだろうが…
  • 『赤ずきんチャチャ』以外にも、20年ほど前までの少女漫画アニメは「玩具会社がスポンサーに付く」というのが基本だった上、少女漫画は少年誌と違い月刊しか存在しないため、アニメがすぐ原作に追いついてしまうという都合もあって、原作にないキャラやアイテムが登場したり、オリジナルストーリーが大半だったりといったことが度々あった。
  • カードキャプターさくら』も放送期間は1999年度から2000年末だったにも関わらず、途中で3か月間ほど放送されないという事態になった。クリアカード編のアニメ版も12話でいったん放送終了となったが、その後のアニメ展開は数年たった今もない。。
  • 上記でしばしば挙げた『テレビアニメ版星のカービィ』も原作と大きく異なる物語になっており、主要キャラクターの多くがアニメオリジナルになっているため「ゲームと別物とみなせるか」で評価が両極端に変わる。もっとも、原作がアクションゲームの上に第1作目は予算がなさ過ぎてアニメ化を想定できなかった事*2、セリフがあまり多くない事や、初代の発売から10年足らずでアニメ化した事を考えるとある意味では「製作上の都合*3」だったのかもしれないが。
  • ちなみに乙姫の声優である鈴木真仁は『赤ずきんチャチャ』の主人公チャチャを演じた。また『チャチャ』の制作会社は、『こち亀』と同じスタジオぎゃろっぷである。
    これだけで元ネタと断じるのは酷であろうが、そのアニメでSMAPとしてOPテーマを歌い、その上主要キャラであるリーヤの声を演じていた香取慎吾が後に実写ドラマ版『こち亀』で両津を演じる……という謎の縁も生まれている。
  • 上に挙げたものに限らず、「原作付きアニメが原作を改変した内容にしたら原作ファンから不評を買う」という事例はざらにある*4。本作はそういった業界事情を風刺、あるいは自虐した話……なのかもしれない。もっとも、メヌエットに関しては原作を改変する必要性はないしだろうし*5、そもそもメヌエットのアニメが滅茶苦茶になった事の発端は上記の「変身タンバリン」だし、これは元凶と言える立石玩具の面々が原作の表紙くらいしか見ずに作ったものと思われるが…
  • こち亀のアニメ監督である高松信司がのちに監督する『銀魂』でもアニメ制作のメタエピソードの話がある。
    また、こち亀のアニメは以前にもアニメ制作をメタった話がいくつかある。また高松は以前からアニメ制作のアニメを作ってみたかったらしい。
  • この話はアイキャッチが、いつものBGMではなくアニメ『メヌエット』のBGMが使われている。またEDも、この時期は小町と奈緒子が歌う「毎日、ノープロブレム」なのだが、この話だけ「ロボ刑事番長の歌*6」に変わっている。
    ちなみにメヌエットのBGMは同じスタジオぎゃろっぷ制作の変身ヒロインアニメ『ナースエンジェルりりかSOS』の流用である。
  • 劇中で描かれなかったが、竜千士や編集長がアニメ『メヌエット』がおかしくなったのは両津の仕業である事を知ったのかは不明。もちろん打ち切り後に何らかの形で知ったと思われるが…。
  • なお、次の話は両津の子供時代のとある思い出が描かれた感動回「友情の翼」であり、カオスな今回の話との温度差がすごいことになっている。

追記・修正は原作通りにお願いします。



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年07月22日 19:28

*1 実際に監督の1人からも「いったい何に変身するんだ!?」と突っ込まれた。

*2 25周年に記載されたファミ通の記事では開発中512バイト(記事の画像1枚くらい)の容量に収まるように作られていた事が語られた。

*3 実際にニンテンドーオンラインマガジンでも監督が「ゲームのアニメ化で成功した試しが少なく抵抗感があった」と話していた。

*4 実際に監督の1人が「原作通りにやれって苦情はちょくちょく来る」と述べており、それに対して「原作通りにやるなって苦情は初めて」と話していた。

*5 実際に苦情のはがきに「メヌエットでやる意味がない」「これだったらメヌエットの要素を一切なくした方がいい」「完全オリジナルでやれ」という苦情があった。

*6 背景は大半がメヌエットのものだが、最初と最後だけロボ刑事番長のもの。