エアーマン(ロックマンエグゼ)

登録日:2015/03/10 (火) 13:56:32
更新日:2024/12/12 Thu 15:56:09
所要時間:約 7 分で読めます





バトルネットワーク ロックマンエグゼ2』に登場するネットナビの一種。
属性は無。『エグゼ4』以降にも出ていれば風系統になったかもしれない。

CV:千葉進歩(アニメ版)

モデルは『ロックマン2』にボスロボットとして登場したワイリーナンバーズの1体、DWN.010 エアーマン遊戯王に出てくる同名のモンスターは無関係。
ドライヤーをモチーフにデザインされているが、本家と比べて大きな変更点はない。
質感は1960年代に流行したアメ車を参考にしている。

ガス会社の集金用のナビをカスタマイズしたものなので、戦闘力はそんなに高くはない。
序盤に登場するボスという事もあり、「エアーマンが倒せない」と歌われるほど*1だった本家と比べ、かなり弱く設定されている。
しかし入浴中という確実な密室、かつ無防備な隙を突いてガス漏れを発生させるなど、凶悪さに関しては別の側面で侮れない。
なんなら湯沸かし器をわざと不完全燃焼させて一酸化炭素中毒を引き起こしたりもできそうだが、そこまではやらなかったのがせめてもの救いか。


活躍

エグゼ2の第1話に、ガス会社の社員でネットマフィア「ゴスペル」の構成員でもある風吹アラシの持ちナビとして登場した。
風吹の命令でやいとの家の風呂場にあるガス湯沸かし器のシステムに侵入し、換気システムを誤作動させてガス漏れ事件を引き起こす。
やいとを人質にとって綾小路家に身代金を要求しようとしたが、湯沸かし器の電脳にやってきたロックマンとのネットバトルで破れ、デリートされた。

第8話ではコトブキマンションの電脳にある電磁波プログラムの前に、コピーデータとしてクイックマンやカットマンと共に立ちはだかる。
とはいえ、終盤も終盤なのに性能はV1(最初に対峙した時と同じ)なので、下手するとそこら辺のウイルスの方が強かったりする。


主な技と強さ

  • エアボンバー
前方に爆風を発射して攻撃する。
バージョンが上がる毎にスピードは速くなる。
『エグゼ6』のブラストマンも同じ技を使用するが、あちらと違って無属性

  • エアシューター
3つの小さな竜巻を同時に発射する。
この竜巻は盾も兼ねており、ロックバスターやキャノン系など貫通しない攻撃を弾いてしまう。
竜巻のスピードはそれぞれ異なるので、しばらく待つと隙間ができる。
また、穴を越えられないのでパネルアウトで防ぐことが可能。

  • トルネード
相手エリアに竜巻を2つ発生させる。
しばらく経つと縦か横方向に移動して交差する。


風や竜巻に関する技で攻撃する。シナリオで戦うのが第1話なため、そんなに怖い相手ではない。
3種類ある攻撃も、落ち着いて対処すればどれもかわせるものなので、ノーダメージで勝つのも難しくはない。
しかし技の1つのエアシューターを発射している時は、攻撃が弾かれる可能性もあるため、焦って撃ってしまわないようにしたい。
貫通性能を備えたショックウェーブを使い、エアシューター越しに攻撃を仕掛けるというのも戦略のひとつ。

シナリオで倒すと、今度はデンサンエリア1でV2と戦う事ができ、そこで倒すと今度はV3がランダムエンカウントで出現するようになる。
だがこのV2以降が厄介で、HPだけが上がる前作までとは違って今回からは攻撃力まで強化されるようになった。しかもエアーマンの場合は攻撃のテンポもバージョンが上がる毎に速くなる。
そのため、エアシューターのすぐ後にエアボンバーなど、技を重ねて繰り出してくるようなパターンも珍しくなくなるので、攻撃が避けづらいものとなる。
ちなみにV3のHPは700もあるので、序盤で入手できるチップだけだと火力不足に陥り、バトルが長期化する事も。
なので前作と同じ感覚で序盤のうちに挑もうとすると、まさに「エアーマンが倒せない」状態になって苦戦する危険性もある。
とはいえこの時点でP.Aガッツシュートとドリームソード1(どちらも威力400)があるので、必要なチップがあればV3チップ狙いもそこまで難しいわけではない。
さらに言えばシナリオを中盤以降までしっかり進めていたなら、それほど脅威ではなくなるわけだが。


ナビチップ

彼のナビチップを使うと、目の前の縦列にエアシューターを3つ発生させ、真横に発射。結果的に全体を攻撃できる。
エアーマンV1で攻撃力40、V2で70、V3で100。貫通性能を持っているが、穴パネルは通過できない。竜巻発生パネルにいる敵には2ヒットする。
V1でも最前列の敵には80ダメージ、それ以外の敵にも40ダメージが約束される*2ため、ガッツマンと並んで序盤の全体攻撃として活躍してくれる。

更にエアーマンV1ならたったの16MBなので、レギュラー指定も容易。なんだったらガッツマンV1(32MB)より軽い。
開幕竜巻ぶっぱでウイルスを吹き飛ばす頼れる相棒になってくれる。そしてブラザースタイルまっしぐら。
もっとも、最初のスタイルチェンジが発現する頃には流石に火力不足になってくるはずだが、なにぶん全体攻撃ながら容量の軽さで仕事ができるエアーマンだけにという独自の強みは捨てがたい。

ところがエアーマンV2だと34MB、エアーマンV3だと72MBとやたら容量が増加している。明らかに攻撃力の増え方と釣り合ってない大容量なんですが…。
もっともこれは(ロールを除く)ナビチップ全体に言える問題で、各V3などはレギュラー指定できないように意図的に高く設定されている節がある。

数値付加系のチップと案外相性はよく、シナリオや対戦で安定して使う事も可能(対戦で2ヒットさせるにはある程度の工夫は必要)。
上述の序盤から使える高威力のP.Aを使ったりすれば序盤でもV3は取れ、当時はナビチップの投入制限がクラス分けなどではなかったので5枚積みして頼ることも出来る。
ちなみにチップトレーダー限定だが無印~V3まで全てに*コードが入手可能なナビチップでもある。


本編以外の活躍

風吹の命令で、とある倉庫でネットバトルをしていた熱斗と炎山を急襲し、ロックマンをゴスペルへ連れ帰ろうとする。
そのロックマンを人質にしてブルースに抵抗しないよう要求したが、炎山はそれを拒否。
やむなくロックマンをデリートしようとしたが、その前にロックマンにサイトスタイルの力の発動を許してしまう。
その力を下からモロに食らってしまい、それに耐え切れずに吹き飛び一瞬でデリートされた。

風吹と一緒にWWWタワーを襲った後は、かねてから彼らが計画していた「秋原町誘拐作戦」を実行する。
ウイルスを率いて秋原町を乗っ取り、駆けつけたブルースやロックマンと戦闘になりかけたが風吹の命令で一旦退却。
次にライフライン管理センターをカットマンと共に襲撃したが、そこにロックマンとアイスマンが立ちはだかる。
カットマンとのコンビネーションで優勢に戦っていたが、熱斗のひらめきでロックマンとアイスマンも連携をとり、最後はフレイムブレードを使われてカットマンと共にデリートされた。
ちなみにこの作品では語尾に「~だホア」とつけて話す。

  • アニメ版
第1期から登場。
原作と同様にやいとの家のガス湯沸かし器を誤作動させるが、やはり同じようにロックマンにデリートされた。
しばらくして再登場したが、既に風吹が逮捕されているため自律型ナビとなっている。
後に電脳獣ゴスペルに吸収されるが、ゴスペルがデリートされた時には他のナビと共に復活した。

その個体はどうなったかは分からないが(AXESS41話のゲームのランキング6位に名前が確認できる程度)、Streamでアステロイドのエアーマンが登場し、今度はコード将軍のナビとなった。

こちらでは電脳空間よりもディメンショナルチップの力により現実世界に実体化している時間の方が長く、ライカプリンセス・プライドを狙って雄たけびを上げながら暴れ回ったがCFサーチマンによって倒された。
コード将軍はクリームランドの戦力増強のためにエアーマンを解析して量産し、アステロイドの軍団を作ることを計画していたがこちらのエアーマン軍団もナイトマンによって全て処分された。
元はガス会社の集金用ナビだったはずなのに、かなりの大出世である。


追記・修正はよく換気をした後でお願いします。


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最終更新:2024年12月12日 15:56

*1 より正確には「エアーマンすら倒せないようじゃこの先どうにもならない」と揶揄する歌だったりする。実際ゴリ押し上等で突撃してみればあっさり倒せてしまうので…

*2 1枚でワイドソードとキャノン3発をいっぺんに使っているようなものと思えば、序盤の敵を掃討するには悪くない。