ハンドガン(AC)

登録日:2015/03/14 Sat 13:04:00
更新日:2025/02/15 Sat 20:58:15
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クロスコンバットはまかせろー(バリバリ

(;´神`)やめて!
(#´神`)そんなことよりグレネードを装備したまえ、諸君。

ハンドガンとは、フロム・ソフトウェアの手になるメカカスタマイズアクション『ARMORED CORE』シリーズに登場する兵装の一種である。


概要

近距離戦闘用に調整され、高い衝撃力を武器に相手を削る超軽量火器。初代から皆勤賞。

初代以外ではほとんど仕様は変わっておらず、そこそこの威力と衝撃力(そしてLRまでは熱量)を持ちながら、非常に装備時負荷が低い(これは初代でも)のが特徴。
そういう意味では現実世界に存在する拳銃とほとんど変わらず、基本的にはサブウェポンと言っても差し支えはない。
しかし、シリーズによって衝撃力や熱量の扱いが異なる影響をモロに受ける武器種であり、大体同じような能力傾向ながら立ち位置や運用が変わっているのが特徴的。

装備時負荷の低さから複数積みが非常に容易であり、高機動近距離戦型がハンガー込みでフル装備して主兵装にすることも、
汎用タイプのハンガーに最後の一刺しとして忍ばせることもできる。その辺はパルスガンと同じ……というかこっちが元祖。

相性のいい火器としては、有効射程や攻撃特性のほとんどが被っているパルスガン、衝撃で直撃見込みが増大するショットガン
同じく有効射程がほとんど同じマシンガンなど。左腕のものはグレネードのサイト拡大などにも用いられた。
もちろんWハンドガンも、近距離高機動射撃戦がセオリーの対人戦においては有効なアセンの一種。
このように近距離戦のスーパーサブとしての地位を確立していたハンドガンだったが、Vで初代へ回帰するかのように固め装備として再覚醒した。
衝撃の仕様が激変した6でも「威力より衝撃」という武器傾向は変わらずといったところ。

各世代のハンドガン

  • 第一世代(初代シリーズ)
実は初代ではカステラことWG-HG512を除き拡散弾を投射する仕様であり、事実上ショットガンだった。詳細はショットガンの項目をどうぞ。
初代では衝撃で吹き飛ばしつつエリアオーバーを狙ったり、レーザーブレードをフルヒットさせるための布石として用いられる。
そのため、ガチタン勢は苦肉の防御策として、足元にグレネードを叩き込んだ爆風で敵機を諸共に吹き飛ばす禁じ手『グレネードバリア』を編み出すに至った。
MOA以降は反動の仕様変更に伴い下位モデルが軒並み衝撃力不足になったため、WG-HG1の一強となっている。なお、軸武器*1なので扱いには習熟と2P側の奪取がいる。

  • 第二世代(2シリーズ)
さすがにエリアオーバーが狙えるほどの衝撃力は失われたが、熱量概念導入により、反動と熱で相手の動きを阻害しながら戦うという運用概念が生まれる。
もっとも結局は3まで固め斬り用だった。
軽量で総合力に優れ、どんな機体にも積めるZWG-HG-111を装備した機体が流行した。
111ハンドを被弾すると確実に固まる上にこれから逃げるスピードがなかった軽二はカテゴリーごと産廃扱いに。
AAで速度上限が緩和されたので若干マシになった。

  • 第三世代前半(3シリーズ)
ここから熱暴走狙いの武器へとシフトしていく。
一応他の武器に比べると比較的衝撃力は高い部類にあったが、一部の脚部を除き完全に無効化される上に固めを狙う意義が薄れたためほぼ気にする必要はない。
熱暴走も含めると重量効率に優れた武器であり、積載量の苦しいアセンで用いられた。
主に採用されたのはCWG-HG-80(3)、CWG-HG-150(SL)。

サイレントライン・ポータブルでは、携帯機種への移植の弊害である『対戦における機動性概念の変化』とそれに伴う引き篭もり型ガチタン普及から重装甲型の需要が高まり、
左腕の盾で防ぎながら敵の接近を押し止め、AP勝ちを狙えるとしてハンドガンの需要が高まった。
これは相手の熱暴走まで耐え凌ぎつつ、燃えればOBからのミサ垂れ流しで撃破/AP勝ちを狙うというもの。
そういう意味では機動性を稼ぎやすいフロートも強かったと言われている。
この場合は俗に熱ハンドと呼ばれるCWG-HG-200Hが多用された。総合性能は破格だが重量もハンドガン離れしている。

  • 第三世代後半(NXシリーズ)
格納概念実装で覚醒し、近距離戦のスーパーサブとしての地位を確立する。機体負荷の極限までの低さも高ポイント。
Wライフルを投げ捨てて二丁拳銃(トゥーハンド)に切り替えるというのは、高いロマン性を持ちながら有効なアセン。
パルスガンと混在し、最初から超近距離戦仕様に仕立てて近接旋回戦を挑んだりと、組み方次第で主力火器としても運用できる。
一度は《リボリボポリポリ》*2を組んだことがあるレイヴン諸氏も多いだろう。

熱攻めが呆れるほどに有効なFFでもその有効性は変わらず、インサイドナパームと組み合わせれば何もさせずに焼き尽くすことすら可能。
エネルギータンクならばただただキャタピラを転がすだけの標的車、脚付きならば飛び跳ねるだけの的と化す。
ナパームが強力なだけだって?それを確実に当てるのに固めるのが有効なんでしょうが。

  • 第四世代(4シリーズ)
中距離以遠では完全に死亡するが、マシンガンばりの速射性能による屈指の瞬間火力を誇る。ただし継戦能力は死亡宣告。
バズーカ並みというお察しな弾速も相まって、ロマン性は結構高いのだがあまり顧みられることはなかったりする。なお衝撃値は更に空気と化した。
LAREのようなベレッタM93Rをモチーフとしたらしきハンドガンも登場。カッコイイ。
なおLARE以外のハンドガンはリボルバー型なのにマガジン装弾数二桁という謎構造をしている。

  • 第五世代(Vシリーズ)
概要にある通り、初代に回帰したかのように衝撃力に特化した火器へと変貌する。
ブレードやとっつきを確実にぶち込むための布石として、あるいは両手から抗いきれぬ衝撃を撃ち込んで蹴り飛ばすなど、いっそ清々しいまでに近接戦に特化した方向へ変化した。
また対反動値を超える衝撃を与えると防御値が2割下がるという仕様があり、防御値が重要なVシリーズにおいては「ハンドガンの衝撃に耐えうる対反動値や防御値を確保するかどうか」がアセンの指標の一つとなるなど存在感がかなり大きくなっている。
VDでは軽量ながら、ガトリングとライフルの中間的な攻撃能力の火器として活躍中。ただし継戦能力は低く、全体的な対反動値の上昇で硬直も取りにくくなった。
そもそも継戦能力を考慮したハンドガン自体希少種なのは密に、密に。

  • 第六世代(VIシリーズ)
機体負荷の低さと衝撃力は変わらず、今作から登場し衝撃力で相手の態勢を崩す「スタッガー」システムとも噛み合っている。
さらにハンガーと肩武器の選択も可能であり、ミサイルやキャノン、ブレードとハンドガンWトリガーの両立も可能。
急接近からWトリガーやXトリガーで崩し、ハンガーの近接武器で仕留める、往年の固め切りのようなアセンも組めるだろう。
同様に高衝撃かつ至近距離に強いショットガンは強力なライバルだが、負荷の低さで十分に差別化はできている。
有効射程が短い問題も、今作の主要な戦闘レンジが近~中距離なこともあってそこまで目立った短所にはなっていない。
むしろ深刻なのは低火力で、カテゴリ全体として直撃補正が低いためスタッガー状態の敵に撃ち込んでも大したダメージにならない。それにセミオート射撃なので指も忙しい
浮いた積載を追撃向けの強力な武器に割きワンチャンスを狙うか、軽さに振り切って攪乱するか…といったところだろうか。

また、今作から新カテゴリとして今までありそうでなかった「レーザーハンドガン」と「ニードルガン」が登場。
レーザーハンドガンは純粋にレーザーライフル系の重量互換といった趣であり、ハンドガンのような衝撃力は全く期待できない。
しかし産廃というわけでは全くなく、豊富な弾数と低負荷による取り回しの良さから様々なミッションでの活躍が見込める。
特にEN射撃武器適正最高の代わりにピーキーな性能のVE-20Bとの相性は抜群で、W鳥ではシャレにならない瞬間火力を叩き出す。
序盤に受けられる訓練プログラムの報酬として入手可能というお手軽さも相まって多くのレイヴンがお世話になったことだろう。
ニードルガンはハンドガンの亜種といった性能で連射力が高く、より衝撃を溜めることに重きを置いた性能になっている。セミオートなので指の負担はさらに大きい。
衝撃がとにかく優秀だったため対人戦で流行したが、アップデートで衝撃とリロードがナーフされるお仕置きを食らうことに。


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最終更新:2025年02月15日 20:58

*1 初代シリーズにあった概念で、FCSの着弾予測に対して実際の着弾が1F遅れる現象を持つ武器。呼称についての経緯は複雑なので割愛。

*2 リボハンことCR-WH01HPを両腕に、格納にポリハンことCR-WH69Hを2つ組み込んだアセン