堂馬広登

登録日:2015/3/17(日) 19:14:05
更新日:2024/11/26 Tue 15:42:48
所要時間:約 6 分で読めます





蒼穹のファフナー』シリーズの登場人物。
CV:佐々木望


■人物像
2132年12月15日生まれで一騎達からみると1つ年下の後輩にあたる。
目立ちたがり屋で周囲と比べて子供っぽさが際立つが根は素直で繊細な少年である。
東京に出てスターになること。
実家は定食屋「堂馬食堂」を営んでおりシリーズには父親の量平と姉の舞が登場している。
島の子供達が主に一騎が厨房に立つ「楽園」に集まっているが、逆に「堂馬食堂」にはAlvisの戦闘員が集まっている。
そのせいか、『EXODUS』においてはタンクトップ姿の男たちが食堂に大挙するという非常に暑苦しい絵面になっている。

一期の後半にはパイロット候補に選ばれたもののファフナーには乗らずパイロットとして活躍するのは劇場版から。
彼もまたフェストゥムとの戦いを通して成長していった一人である。


■本編での活躍
蒼穹のファフナー
13歳。初登場は10話。
中学校の進路相談の場で自分の夢が叶わないと知ったショックから島の体制に反発し、学校の放送室に立て籠もる。
生徒会長である剣司の説得は相手にしない一方で、大人たちには内に秘めたる外の世界への憧れや自分の思いを吐露する。
最終的には大人たちの懸命説得を聞き入れて投降した。
その後、島のローカルTVに歌謡ショーの体裁をとって出演、やけに時代錯誤な衣装を纏いノリノリな姿が映し出されていた。

中盤以降は同学年の、里奈、乙姫らと行動を共にする姿が多く描かれていた。
22話ではゴウバインに頼らず戦うことを決めたから「きっと君を守ってくれるから」とゴウバインマスクを譲り受けた。


蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH
15歳。同期のパイロットたちと共に高校の生徒会役員を務める。
どこか子供っぽいところは相変わらず。
尊敬する先輩である衛と同じ機体「ファフナー マークフュンフ」に搭乗し、彼と同様にゴウバインマスクを着用して出撃する。
今作の「フェストゥム=きれい」発言の担当。
かつての衛の戦いぶりやファフナー搭乗時の変性意識の影響もあって独断専行が目立ち、連携して守り合うことを重視する剣司には一際強く反発していた。
しかし、先輩たちの体を張って必死に仲間を守り合う姿を目の当たりにしたことで考えを改めていく。

第二次蒼穹作戦の最終局面では島のコアと代替コアの芹を直接吸収せんとするフェストゥムの攻撃をマークフュンフのイージスで食い止めるべく奮戦。
しかし次第に敵の力に押されていき、もはやこれまでかというところで一騎の駆るマークザインが合流。
ザインの同化能力によって強化されたイージスを使い島の防衛に成功し、戦いから無事に生還。
芹の「フェストゥムが痛みを訴えている」という言葉の意味を実感していた。

余談だが今回マスク着けた広登が生き残ったことによりマスクを外した衛が戦死したことと併せて視聴者からは「ゴウバインマスクは生存フラグではないか」とネタにされることになる。


蒼穹のファフナー EXODUS
18歳。現役のファフナーパイロットの一人で後輩組のリーダー格。芹にほのかな思いを寄せる。
性格は相変わらずな面もある一方、パイロットとしての責任を自覚しており自分に何が出来るのかを考えるなど成長したところもみられる。
かつて反発した剣司に対しても尊敬の念を抱くようになったようだ。

アルヴィス広報部の歌謡部門を担当しており、芹を巻き込みながら様々な番組を制作・出演している。
しかしローカルアイドルという形で自分の夢を実現したはいいものの、あまりにも番組を作り過ぎたため同期達からは呆れられている。

1話でかつて衛がしたように、ゴウバインマスクを自分を尊敬する後輩の水鏡美三香に継承した。なおマスクはなくともゴウバインとは名乗るようである。
島を訪れた人類軍(エスペラント)にはかなり好意的で相互理解の為、人類軍一行の紹介番組を制作することもあった。
自称島のアイドルとして、島と外の世界の架け橋となり人間同士の争いをなくすのが自分の責務だと考えシュリーナガルへの遠征作戦に参加する。

シュリーナガルの地でも番組制作の為、事あるごとににカメラを回して現地の様子を記録している。
フェストゥムの襲撃を受け部隊の身動きが取れず人類軍とは音信不通という状況でも不安な素振りをみせなかったり、街の惨状を目の当たりにしても動揺せず「来たことで誰でも苦しみは同じだと知ることができてよかった」と言うなどメンタルの強さを発揮している。
この辺りは外に出てから絶望してばかりの暉とは対照的である。

なお、
   自身の夢を出来る範囲で叶えた
   同型機を使う後輩にマスクを継承した
   メンタル面においても成長をみせている
   遠征前に芹とフラグを建てた
……等々他の登場人物と比べてやたらと不吉なフラグを建てていることから視聴者間では割と早い内から死亡フラグ筆頭キャラとしての扱いを受けていた。

が、最強戦力のザインとニヒト(と頼れる先輩)が遠征組に合流、島の残留組が遠征組以上にヤバイことになっているという状況から現在は「これでも比較的マシだろ」という評価に落ち着くというよくわからないことに。










以下、第二期ネタバレにつき注意






















『EXODUS』第二期の開幕となる14話。
シュリーナガルからの脱出行の中、希望を持ち帰るという信念のもと奮戦していたが、交戦規定アルファ(フェストゥム殲滅を最優先し、敵味方なくその場の全てを破壊する緊急指令。バスターコールのようなもの)が発令されたことで「始末」に現れたアルゴス小隊のダスティン・モーガンの狙撃によりコックピットを撃ち抜かれ、死亡。
あまりにも呆気なく、味方のはずの人類に殺されるという無残な末路を辿ることになってしまった。

遺体はマークフュンフごと人類軍アルゴス小隊に回収され、フュンフは解体処分を受けた後マークレゾンの素体とされてしまった。
また、その遺体は小さなクーラーボックスの中に詰め込まれるという有様(つまりその程度の量しか残っていないということでもある)であり、アルゴス小隊員には邪魔な荷物程度にしか思われていなかった。
紆余曲折ありながらも遺体はクーラーボックスごと総士と溝口の手によって人類軍から奪還され、漸く島に帰る事が出来たが彼を知る全員を悲しみの底へ叩き落とした*1
暉は突然クロッシングが途切れた広登はマークフュンフごと人類軍に連れ去られたと思い、彼の代わりに旅路の映像記録を残す様になるが、真矢が人を撃った事と彼の死を引き金に暉の心は徐々に壊れていく……

その後、17話で里奈の夢の中に現れてゴルディアス結晶の成長メカニズムについてヒントを提示し、
海神島上陸作戦時にゼロファフナーに搭乗、SDPの副作用で昏睡状態に陥った里奈を同化現象から庇うように彼女とゼロファフナーの接続を切って肩代わりしたことで限界を迎えた暉の走馬灯にウォルターと名も無き少女と共に現れ、
「いつか皆がいく場所」に向かうバスの中で暉を迎え、里奈の夢の中で島のゴルディアス結晶へと還った。


衛の前例とあわせ、ゴウバインヘルメットを「受け継ぐ」のは生存フラグ、「託す」のは死亡フラグという図式が定着しつつある。

遠征中に死亡したためSDPが発現することはなかったが、放送終了後のイベントで冲方丁がに寄せられた質問への回答によると、
もし発現していたら能力は『敵の力を弱める』、副作用は『敵の痛みを背負ってしまう』だったらしい。
これは広登の「敵と分かり合いたい」「そのために敵に近付きたい」という思いから来たものだとか。


■機体
ファフナー マークフュンフ
ノートゥングモデルの五番機で同世代では唯一の先輩から受け継いだ機体。機体色は黒。
1期のスカラベR型との戦闘でワームスフィアに呑まれて一度大破したが、その後再建造された。
防御型でエネルギーシールド「イージス」を装備する。
武装は基本的にイージスのみだが遠征作戦の際にはルガーランスも使用している。

広登の戦死後アルゴス小隊により回収・解体処分となり、ザルヴァートルモデルマークレゾンの素体とされた。アルヴィスには後継型の「ツクヨミ」が存在。







スーパーロボット大戦UX
第二部から登場するが、本格的に参戦するのは第三部から。
能力値は芹とほぼ同じだが、マークフュンフのイージス装備と「鉄壁」があるおかげで前線でも戦える。
ガードがあればダメージを更に軽減できるので、余裕があれば付けてあげよう。
もし衛が生存した場合、マークフュンフが一機しかないため取り合いになってしまうのが最大の欠点。ホリー姉ちゃんが余計なコトを言うから…
エイーダの大ファンで、灯篭流しの日に対面した時には大はしゃぎしていた。
エピローグでは原作と違い日本が健在のため、東京でスターになる夢を叶えるべく芹と共に本土への進学を目指す様子が描かれる。
『EXODUS』へのフラグが圧し折られたのが幸いと言えよう。




追記・修正はゴウバインマスクを受け継ぎ、後輩に託してからお願いします。

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最終更新:2024年11月26日 15:42

*1 クーラーボックスの中身を見た家族の反応と、雑に回収されクーラーボックスに詰め込まれたまま常温放置されていただろうという描写、カノンのSDPの記録から確認出来る劇中で広登が「いなくなった」と思われる日付から無言の帰島まで約4カ月経過していると思われることから、恐らく腐敗もかなり進行していたのかもしれない……