マークザイン

登録日:2019/11/21 Thu 02:20:41
更新日:2020/05/25 Mon 20:55:29
所要時間:約 19 分で読めます







かつて真壁紅音だった者よ……この機体を、是非君からアルヴィスの子どもに渡してやってくれ。




マークザイン(Mark Sein)とは、『蒼穹のファフナーシリーズ』に登場する対フェストゥム用の人型兵器「ファフナー」の一つ。

目次





マークザイン


分類:ファフナー/ザルヴァートルモデル
全高:約45m
重量:不明
武装:ホーミングレーザー発振器×2、同化ケーブル×6
特殊機能:同化能力

開発者:日野洋治
搭乗者:真壁一騎、日野美羽



機体概要

日野洋治がミツヒロ・バートランドと共に5年の歳月をかけて、新国連のモルトヴァ基地で造り上げたファフナー。
ザルヴァートルモデルと呼ばれる機種に属し、マークニヒトとは兄弟機とも云える機体。
名前の「ザイン」は、英語でいうにexistence/beingに当たるドイツ語の『Sein(存在)』

マークザインもマークニヒトも、人類がフェストゥムに勝つために生み出された人類軍の切札的存在であるが、
ニヒトの開発コンセプトが『一体でも多く敵を倒す』ことなのに対し、ザインは『一人でも多く味方を生き残らせる』ことが開発コンセプトと、兄弟機ながら設計思想は真逆。
洋治の思想は真壁紅音の「人類とフェストゥムの融合による共存」と共有しており、後に彼女と融合したミョルニアから皆城乙姫を介して、
「フェストゥムの攻撃から人類を守るパターン」としてアルヴィス内のサーバーに転送されている。

機体色はやや薄緑がかった白白銀
ボディデザインは基本的に人類軍のグノーシスモデルや竜宮島のノートゥングモデルなどに近い人型。
肩部にはホーミングレーザー発振器や同化ケーブルなど後のニヒトと同型の装備を有しており、翼を広げたようなシルエットを持っていた。
しかし、初陣時にイドゥンを含めた複数のフェストゥムと同化、全てドロドロに溶けた後にコアが単独再生。
色も光沢のある銀白色と曲線の多い、有機的な細身のシルエットに生まれ変わっている。

再生時に背部のスタビライザーを残し武装を失ったものの、以下の能力が付加されている。

  • フェストゥムへの同化耐性
  • 自己修復能力
  • 形状変化能力*1
  • フェストゥムと同じ同化能力
  • フェストゥムの攻撃を片手で弾くほど無効化する
  • 武器との同化で(この際手首部分が結晶化する)威力を大幅に高める
  • 本来同化される側にあるはずのフェストゥムを逆に同化し返して存在を喰う


……という風に、もはやファフナーの枠を超えた別の存在へと変化しており、
遠見千鶴の分析では乙姫と同様に同化現象を起こしながら個体としての存在を保ち続ける」と評されている。

操縦方式はノートゥングモデルと同じニーベルング・システム、擬似的なものではないシナジェティック・コードによるものだが、
ノートゥングモデルを遥かに上回る性能は単独でも竜宮島を護れるほどの戦闘力を誇る。
同化前のマークザインに初めて一騎が搭乗した際に「体の感覚が全然違う……!」と称しているが、
これは従来のファフナーが「違う自分」になることで操縦が可能になるのに対し、ザインは自分が「違うモノ」にならないと性能を発揮する以前に操縦すら出来ないからである。

また、ノートゥングモデル以上に搭乗者の同化現象をより加速させるというリスクも秘めている。
この対策として機体には通常の三倍ものフェンリル(自爆装置)が積み込んでおり、搭乗者が完全に同化されると自動的に作動、機体を跡形も残さないほど消滅してしまうと言われている。
一騎以外のコードを受け付けないほど同調しているのに対し、剣司らも一度は自分の機体を新国連に改造させて乗り込もうとしたほどだが、この機体の特異性と危うさを全身で理解した一騎本人から静止されている。

その事実が判明した以降は、本気でザインが暴れると島にも被害が出かねない事と一騎への負担軽減のためにリミッターを付けて運用されることになった。
とはいえ、戦況は苛烈を極め竜宮島からは数々の戦死者を生み出していき、一騎もまた幾度と無く身体を蝕まれ半身不随の状態となり、遂には失明しかけたうえ一年にも及ぶ昏睡状態に陥っている。



武装/攻撃

  • ホーミングレーザー発振器
同化前の装備。
両肩部分に接続されているドラム型のホーミングレーザー発振機関。
上部の円形部分がせり出し、その円周のスリット部分から赤いレーザーを放射する。
イドゥン戦で使用、一騎を含めたグノーシスモデルでも傷一つもつけられなかったその皮膚に風穴を開けた。


  • 同化ケーブル
こちらも同化前の装備。
レーザー発振器基部から左右に伸びたアームに接続されているアンカー状の特殊装備。
イドゥン戦で使用、肉を切らせて骨を断つ形で捕縛しゼロ距離でレーザーを浴びせた。


  • ルガーランス
ファフナーないしマークザインを代表する武器。
この武器は至近距離でフェストゥムの体表に突き刺した後、刀身を展開させて露出したコアめがけて内蔵式荷電レールガンを直接撃ち込むのが基本的だが、マークザインが使用すると同化能力の影響で威力が一気に増大する。

『DA』における初陣ではカノンのベイバロン・モデルが使用するものを借用。
バスターライフルのごとく極太の荷電ビームが放たれプレアデス型を粉々に打ち砕いた。
第21話「咲良-みらい-」からは二刀流ならぬ二槍流も披露。一振りで無数のスフィンクス型を斬り伏せるほどの戦闘力を見せている。

ルガーランス自体は『HAE』で改良されて遠距離戦も想定した仕様になっているが、それを差し引いてもマークザインが使用した時には飛びぬけて凄まじい威力を誇っている。

EXODUS』では刀身を展開しディアブロ型によって同化されかけた人々を救済している。
それは人類軍の兵士ひとりのみならず、ザインを中心に街一帯を結晶で覆い尽くしひとりで同化代替を担ったり、敵味方を識別する光の矢を放ったり、某ライザーソードのごとき光の刃を生み出したりもしている。
さらに折れた刀身も自己修復させたり、投擲しただけでこれまで同化に苛まれてきた搭乗者を肩代わりする様も見せている。何かがおかしい。


  • ガルム44
マークアハトの使用する携帯式マシンガン。
竜宮島の帰還時に使用、同化した影響で着弾時にはグレネードのごとくプレアデス型に大打撃を与えた。


  • ピラム
伸縮式のワイヤーの先端部に刃が施されており、敵に突き刺し電撃を流し込む。
第19話で装備、マークジーベンに接近するコアギュラ型を同化しないまま撃破した。



作中の活躍

Dead Aggressor

お披露目は第13話「侵蝕-フェストゥム-」ラストから。

第11話「旧新-じんるいぐん-」にて、『どこにもいない』と戦う意義を見出せなくなった一騎は、ゆきっぺ先生こと狩谷由紀恵の誘いを受け竜宮島から逃げるように荒廃した世界を見に行くが、
日野道生とカノンの奇襲を受けて身柄を拘束されてしまう。
愛機だったマークエルフもまた人類軍に鹵獲され、それに内蔵されたシステム・コアをマークザインに転用されている。

第14話ラストにて、洋治の頼みを受けたミョルニアが搭乗。
情報と言う概念を理解したイドゥンの襲撃から一騎を救い出し対面する形で終了、第15話「記憶-さけび-」にて息子に託される。


『私』は、日野洋治によってマークザインをお前に渡す。

マークザイン……? 日野さんが……?

日野洋治はもういない。『我々』は、『私』にこれ以上の分岐を許さない。

待って、母さん! 母さんなんだろう!?

真壁紅音はもういない。『私』はお前たちが『フェストゥム』と呼ぶ存在だ。

『私』は、『お前』と言うアルヴィスの子にミールの器を渡す。乗れ。


やがて、イドゥンと対峙したミョルニアは『我々』ではなく『私』として自己を確立しつつあることを疎まれて食われてしまう。
それを目の当たりにした一騎は激昂、戦いを挑むが怒りに任せた状態に反応するかの如く周囲一帯のフェストゥムごとイドゥンと同化し、マグマ状に融解した巨大な赤子を作り出す形で『無』の中へ取り込まれた。

過去の記憶と向き合う中、一騎は左眼部を包帯で覆った幼い総士のビジョンを垣間見る。
そして、彼の左目を傷つけ失明させてしまったトラウマが再発。
これまで友から逃げ続ける日々を甘受してきたことを思い出す。


なんで……一騎(おれ)がやった』って言わなかったんだ? 総士……
そのせいで俺はずっと、お前に謝ることすらできず……ずっと……

その傷のせいで、お前はファフナーに乗れないんだろう!?
だったら、なんで俺を責めないんだ!?
なんで『一騎(おれ)がやった』って言ってくれなかった!?
俺が逃げたからか!?
あの時、お前を置いて逃げたからか!?

……怖かったんだ。
お前を傷つけた自分が恐かったんだよ。
だから逃げたんだ!!

お前は、俺を怒ってるんだろう?
俺を憎んでるんだろう!?
だから俺に『戦って死ね』って言いたいんだろう!? 総士!!


これまで蓋をしてきた心の傷を抉られ、今まで抑えていた感情が一気に爆発。
罪悪感に囚われ、堰を切ったかのごとく一騎が涙ながらに叫ぶ。
顔を上げると、そこにいた総士のビジョンは消えていた。


……ずっと、『いなくなりたかった』
俺なんか、『いなくなればいい』って……でもせめて、お前に謝りたくて……


ひとり、自己否定に苛まれながらも本心を吐露する一騎に、幼い少女(乙姫)の声が響く。


はじめての『痛み』……
そのコアが、『わたし』『わたし』として目覚めさせたように、
あなたが『総士』『総士』にした、大事な傷。自分である証。
総士はね、一騎に感謝してるんだよ。


無邪気でありながらもどこか達観した口調で少女は一騎に封じられた記憶を思い出させる。
そこには、左掌から結晶を出す総士がそこにいた。
瞳が金色に輝く友を見て、幼い一騎は怯え……左瞳を傷つけてしまう。
やがて、再び包帯を覆った総士のビジョンが現れ、真実を語り出す。


同化現象って言うんだって。
ぼくたちの体の中に記された、遠い場所への『帰り道』なんだって。

『帰り道』……?

ミールの因子がぼくらの遺伝子に移植されてるんだって、父さんが言ってた。


やがて一騎の肉体からもかつて総士の掌から現れたように、結晶体が浮かんでくる。


ぼくはこの島のコアを守るために生きてるんだって、父さんに言われた。
自分や、他の誰かの為に生きてちゃいけないんだって。

ぼくは、はじめから『どこにもいない』んだ。
だったら、おまえと一つになれる場所に帰りたい。一騎……


総士の姿を借りたフェストゥムに戸惑う一騎を諭すように少女は言う。


同化現象はひとつだけれど、それ以外の道もある。
わたしたちの体には、帰り道と一緒にこれからの道も記されている。
あなたはどちらを選ぶ、一騎?
あなたは、『そこにいる』……?
それとも、『いなくなりたい』

俺は、ただ……
総士と、もう一度話がしたいだけだ!


結晶体が砕け散ると共に、消え去るビジョン。
少女は一騎にこの感謝の言葉を述べ去っていく。


あなたは『ここにいる』ことを選んだんだよ。
会話は、自分が自分であり、人が人であることの証拠だよ、一騎。
コアに進むべき道を示してくれて、ありがとう――


やがて胎児だったマグマが黒く固まり、そこから新たに白銀の巨体――新たなマークザインが姿を現すのだった。

第16話「朋友-おかえり-」にて竜宮島に帰還。
ノートゥングモデルでも歯が立たなかった攻撃を片手で受け止め、埋め尽くさんばかりに張り付いたプレアデス型の群れを同化し、
総士のクロッシングによって人類軍や剣司・咲良ゴウバインを苦戦させたプレアデス型を撃破した。
ここに至る前の再会時の会話は屈指の名シーンとして有名。


……総士。

一……騎……?

システムとクロッシングしたい。
マークエルフと同じようにできるはずだ。

今更お前が……何を……?

総士……お前は『この島だけが楽園だった』って言った。
俺はその意味も……お前が考えていることもわからないまま、ただお前の言う通りに戦った。
だけど今は、少しだけ……わかった気がする。

何をわかった……?

お前が……苦しんでたことが。
俺たちが何も知らない時から、お前は島を守ろうとしてくれた。
翔子の時も、甲洋の時も…お前ひとりで痛みを背負ってた。
お前は決して……


総士の瞳から、流れる一筋の涙。


……その機体の識別コードは?

マークザイン!

クロッシングのために、機体を登録する……5秒待て!

総士?

……すぐに済む!


この後、ステルス能力を見破った総士のナビゲートによりガルム44でプレアデス型に大打撃を与えた後、ルガーランスからの超強力な荷電ビームで一気に粉砕。
やがて「島の情報を漏洩した」罰として一騎は懲罰房で一時謹慎処分となるが、総士の登録によりマークザインは一騎専用機として正式に運用されることになる。
ただし、その同化現象が一騎にかける負担も判明したため、同化能力を制限するリミッターが設けられることとなった。

第23話「劫掠-おとり-」では乙姫と共にウルドの泉に向かいイドゥンに侵入されたジークフリード・システムの奪回に向かうが、憎しみを理解し暴れ回るイドゥンのマークニヒトの介入で失敗。
道生をはじめ多大の犠牲者を生み出し、ジークフリードごと総士を奪われる最悪の事態となった。


返せ!! 総士を返せぇ!! 返せぇぇぇぇぇ!!


第25話&最終話では総士奪回のため第一次蒼穹作戦を展開。
人類軍とフェストゥムの混戦に挑んだ際には両手にルガーランスを携え、マークジーベン(真矢)・マークアハト(剣司)・マークドライ(カノン)との連携によるフォーメーション・クロスドッグの先陣を務める。


俺は……お前だ。お前は……俺だ。


イドゥンの駆るニヒトの乱入に悩まされながらもミョルニアが導き出したルートでニヒトによる「無」の空間に突入、乙姫の助力で総士を救い出すことに成功。
その影響で一騎は失明するが、真矢のマークジーベンの力を借りて空へ上昇し同化しようとする北極のミールを破壊する。
だが、ニヒトの悪あがきで総士もろとも「無」の空間に引きずり込まれるが甲洋の助けによって脱出、ニヒトはイドゥンと共にザインの中に同化された。
その後、発進前に撃墜された人類軍の輸送船を発見、奇跡的にエンジンが無傷だったためそれと同化し竜宮島に帰還するのだった。


HEAVEN AND EARTH



なんで、お前たちなんだ……? なんで総士じゃない!?


突如竜宮島に漂着した人類軍の戦略船B29に導かれるかの如くスフィンクス型が出現。
失明していた一騎は意識内でクロッシングした総士の導きで11番デッキ内に格納されていたマークザインで迎撃する。
怒りのルガーランスを叩きつけたものの、長い尾と赤い姿(エウロス型)に変化、人類軍の兵器を模倣した武器による反撃を受けてしまう。
急激な同化現象にも苛まれるものの、真矢・剣司・カノンの援護を受け渾身の力を振り絞りフルパワーの荷電レールガンで撃破した。

ボレアリオスミールがフェストゥムを介してザインに干渉したことで一騎が総士と共に封印が破られ、マークニヒトが解放。
フェストゥムのメッセンジャーであること以外に己の役目を見出せず苦悩する来主操をパイロットとし竜宮島のコアを同化しようとするが、一騎はザインで出撃しこれを阻む。


そうだ、ずっと一緒に『あいつ』を封じてた……俺とお前で。
総士……俺がやる。お前が望むなら……!


ルガーランスを武器に憎しみに縛られる来主のニヒトと交戦しながら、マークドライツェンに接触。
「お前は、ここにいろ。『いなくなる』のは、俺だけでいい……!」と、同化現象で『いなくなり』かけたカノンを救い出すが、「無」の祝福を受け逆にニヒトに封じ込められてしまう。
その後、第二次蒼穹作戦で甲洋のマークフィアーの同化に加え、真矢のジーベンに胸部にマインブレードを突き立てられたことで一騎とザインが復活。
バリアを展開し島を喰らわんとするフェストゥムから守る広登と同調し力を与えた後、ニヒトと上空でなぐりあい蒼穹を繰り広げた。


何で何も止めない?何で諦める!?
嫌いなものは全部消すだけか!?

ミールは新しく生まれるはずだった!
君たち『人類の火』が、何もかも変えたんだ!!

お前がもう一度変えろ!
お前がいることに総士は賭けた!
お前を俺たちに出会わせた! お前たちを変えるために!!

俺はもう選ばされたんだ!!
君たちを傷つけて、今更どう変われるんだ!?

俺も……総士に『傷』を負わせた。
ずっと『痛み』を背負わせてた。
でもあいつは、俺を信じてくれた。


両腕部を砕かれながらも、ザイン=一騎はかつて自己否定に苛まされた自身と重ね合わせ、ニヒト=来主に手を差し伸べる。


お前は……俺だ。俺は……お前だ。

選ぶんだ……何度でも。
悲しいからってあきらめないで……『そこにいる』ことを、選び続けろ。


同化作用で来主からニーベルングシステムの呪縛を解放するが、同時にその肩代わりを受けて一騎が『いなくなり』かけてしまう。


嫌だ!! 消えないで、一騎!!

ミール……俺はもう、戦いたくない!!


ついに本心をさらけ出した来主は『祝福』で一騎を救い出し、人類軍の核攻撃から庇い竜宮島を去る。
最後の瞬間、来主はニヒトから離脱し総士と一騎を再会させており、傷ついたザインを支えるニヒトの図で物語を終えている。


EXODUS



マークザインには、誰も乗らないんだな……


第二次蒼穹作戦後、『搭乗者の命を吸う』*2特殊すぎる機体がためにギプスを巻いたかのような状態で封印されており、コアを摘出した後ニヒト共々破棄する予定だった。
が、敵襲を感知してニヒト共々ファフナー単独で総士にクロッシングを要請する、一騎がザインを気に掛ける描写が入る等、封印されている状態でも不穏な雰囲気を漂わせていた。

そして第6話「祝福のとき」にて、『エスペラント』である美羽を連れた派遣部隊の危機を感じ取った乙姫の『娘』ともいえる存在・織姫の「二つで一つの力」という言葉を受け、
『命の使い道』を決めた一騎が総士と共に島外派遣部隊への援軍として向かう。


ずっと、こいつに呼ばれてる気がしてた……『ここにいる理由を教えてくれ』って。


カノンの静止を振り切り、一騎はザインへ乗り込む場面や第7話「超次元戦闘」における前期OPをBGMに「祝福」を受けて再起動するザインの場面は第1作からのファンは様々な意味で涙なしでは見られなかったであろう。

第9話「英雄二人」にて、ついに総士が駆るニヒトと共にシュリーナガルの戦場に躍り出る。


守るよ……みんなを。それが多分、俺の命が『ここにいる』理由だから。

これが俺の、『祝福』だ!


angelaが歌う挿入歌「そして、蒼穹へ」をBGMにルガーランスでアザゼル型ロードランナー配下のフェストゥムをなぎ倒しながら
三体の大型フェストゥムを喰らい返し、ルガーランスを構えただけでシュリーナガル全域ごと搭乗者すべての同化を肩代わりしたり、
無数のフェストゥムを倒すだけでなく同化されたナレイン一派の兵士を生死問わず救い出していく場面は一騎の『全能感からくる救済意識」という変性意識の発現によるもの。
まさに洋治とミツヒロが作ろうとした『人類救済の力=救世主(ザルヴァートル)が具現化した存在で、魔王のごとき強さを見せつける総士のニヒトと対を為すものといえる。
その後、ロードランナーともニヒトとのツインドッグで渡り合い、二機の力を合わせたゼロ距離レールガンで大ダメージを与え撤退に追い込んだ。

以降はナレイン一行の最大戦力として脱出行に加わり、アビエイターなど各アザゼル型とその群れを相手に死闘を演じていく。
当初はニヒト共々、その同化速度を考慮してか決戦戦力として温存されていたが、一行の保有戦力が目減りする内に温存する余裕が無くなってしまい、通常戦力として運用せざるを得なくなってしまう。
凄まじい戦闘能力の代償としてリミッターを施されず、脱出行の最中に拮抗剤のストックが底を尽いた事も合わさり、搭乗による同化現象も確実に一騎の体を蝕んでいく。
やがて第21話「目覚めの時」におけるアビエイター戦の最中でついに右腕一本失い、その続きの第22話「憎しみの記憶」にてコアを貫き同化するが、
アビエイターが最期の足掻きで放った超高熱の中で機体が融け落ちるという形で相打ちに追い込まれ、消し炭同然の岩塊状態になってしまった。

昏睡状態に陥った一騎は、第24話「第三アルヴィス」にてカノンと翔子の姿を借りた島のミールの『祝福』を受ける。
そして、『生と死の循環』を超えて『世界の傷を塞ぎ、存在と痛みを調和させる者』という使命を持ち『永遠の戦士』となった。*3
消し炭の状態だったザインも剣司のSDPを借りて元通りとなり、かつ寿命のタイムリミットもなくなったおかげで、
海神島でディアブロ型に同化された剣司や、危機に陥った美三香たち後輩組に対して『存在』の祝福を与えることで同化を解除して救い出した。

最終話「竜宮島」では、第四次蒼穹作戦においてプロメテウスのコアの差し金で『憎しみの器』と化したジョナサン・ミツヒロ・バートランドが駆るマークレゾンとの最終決戦に挑む。
プロメテウスによるアイの自爆と精神支配に苦戦するが、島のミールにより振りほどくことに成功。
上空でニヒトとのツインドッグでレゾンのシールドを無効化させ、互いにルガーランスを腹部に受けながらザイン=一騎は同化作用でジョナサンに語りかける。


俺は、お前を信じるよ。

お前の心は今、『どこにいる』? ミツヒロ……


記憶を取り戻し愛する者を手にかけた罪と痛みを思い出したジョナサンは戦意喪失。
プロメテウスにより『無』の空間に引きずり込まれるものの、一騎は甲洋と来主の力でザインごと帰還するのだった。



『THE BEYOND』


依然竜宮島部隊の主戦力であるが、搭乗者が一騎から美羽へと変更されている。
かつて一騎以外では操縦出来ないと云われてたザインに美羽が搭乗出来ている理由は今のところ不明。

一騎搭乗時と外観は特に変わっておらず主武装もルガーランス。
ただしエスペラントとしての美羽の力である『おはなし』をすることで、ある程度のフェストゥム相手なら説得し戦意を喪失させ無力化することが可能となっている。
また、そういった戦法を行ううえでの安全を確保するためか、イージスを内蔵した新型の強襲型トルーパーモデルが七機随伴する。

なお美羽は洋治の孫であるため祖父の造った機体に乗っていることになる。



【余談】


専用BGM「マークザイン」

斉藤恒芳氏作曲・ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団演奏による壮厳な演奏が特徴で、使用した場面は少ないものの、物語を大いに盛り上げる名曲。
処刑BGMとしては敵だけでなく味方サイドの死者も出している上に、他のシリーズでも更なる嵐の予感を感じさせる不穏さを視聴者側にも感じさせている。


ROBOT魂

2011年7月30日にバンダイから発売された『ROBOT魂』版マークザインはホワイトパールの塗装が美しく、スリムかつ有機的なシルエットを引き立たせている。
また、飛行時のスタビライザーや同化時の結晶はクリアパーツで再現されており、手首部ごと結晶パーツを交換することで劇中のシチュが再現可能。
ルガーランスも二振り用意されているだけでなく、マークアハトの装備のはずのガルム44も付属。第16話のあの場面も再現できるぞ!

『EXO』での活躍もあって2020年現在では当然ニヒトともども超プレミア価格となっている。


外部出演

スーパーロボット大戦シリーズには、ファフナー系統の作品が参戦した『K』並びに『UX』に登場。いずれの作品でも概ね原作同様の扱いである。
『K』ではそこまでの扱いはされなかったが、『UX』では文字通り対フェストゥム用決戦兵器と評しても過言でない強機体として猛威を振るった。
ちなみに、『UX』では第3部開始と共にマークザイン始めファフナー勢は劇場版仕様に武装が変化し、ザインは最強武装が遠距離、準最強武装が近距離と少し運用に迷うラインナップになる。

なお、いずれの作品でも原作と異なり、マークザインにリミッターを付ける描写は存在してない



編集のため、項目を追記・修正する……5秒待て!

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