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更新日:2025/04/29 Tue 09:13:45
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『
蒼穹のファフナー』シリーズに登場する軍事組織。
正式名称は『新国連人類軍』(NUNHF)。
フェストゥムという
未曾有の危機に対抗するため、新国連を中心に各国の軍隊を統合して2115年に結成された。
『
新国連』という組織も同年に結成されているのだが、これは全世界でフェストゥムとの戦闘状態に入った(というかほぼ一方的に人類がボコられ続けた)ことで国家としての枠を完全に取っ払った体制を取る必要があったことと、
旧(現実世界と一緒であるなら、ニューヨークにある)国連本部がおそらくフェストゥムとの戦闘で破壊されたことが理由である。
そのため新国連本部は南アフリカに存在している。
ロボットアニメおなじみの、無能や腐敗でおなじみ「主人公勢力とは異なる思惑で行動している正規軍」だが、
その中でも、良くも悪くも大半は悪い独特な個性を持った組織となっており、本作の物語を強く引き立てている存在と言ってよいだろう。
概要
前述の通りフェストゥムに対抗する挙党体制を敷くための組織であり、これ以降世界中の軍隊は「人類軍」として統一されている。
設立から30年以上人類を守るため戦ってきたが、フェストゥムと人類の圧倒的すぎる戦力差の前には悉く敗戦を強いられており、人類は人口と生存圏をどんどん減らし続けている。
人口密集地域である欧州や北米の大半、旧中国の大半の悉く撃破したフェストゥムもろとも文字通り消滅させられ、残ったユーラシア北部に壁を作って逃れるなど生存圏を大きく絞りこまれて困窮しているのが本編時点での地球であり、
また、戦争が長期化していることで、フェストゥム襲来後に生まれ育った『平和を知らない世代』が中核を担っているという点は見逃せない。
フェストゥムに対しては襲来初期の時点で目的がある程度人類側にも推察されているが、会話によるコミュニケーションは不可能、思考を読ませても彼らに想いを届けられない(概念として理解できない)し読ませた人間は同化で「いなくなる」。
なので新国連……というか人類サイドとしては、人類の生存のために「フェストゥムは外敵として殲滅するほかない」というのが基本スタンスである。
主人公たちが属する竜宮島陣営はフェストゥムとの相互理解で戦いを終わらせられないか模索しているが、1期序盤の時点ではそんな手段があるはずもなく、かと言って戦い続けても未来がないので戦い以外の術を探さざるを得ないというのが正しい。
このため、フェストゥムを討つ剣たる「ファフナー」は最初に竜宮島陣営が開発に成功しているし、当時の総司令である皆城公蔵も「相互理解による平和は否定はしないが基本的にはいずれ戦わざるを得ない」といういわゆる「殲滅(決戦)論寄り」のスタンスであった。
そんな竜宮島陣営だがかつては新国連と協調して(おそらくは人類軍として)フェストゥムと戦っていた。
公式年表から逆算すると、最低でも2年間、遅くとも世界安全保障会議が行われる2118年まではその体制であったと考えられる。
だが、彼らの故郷である日本で発見された瀬戸内海ミール(フェストゥムを生み出す北極ミールとは別に発見された情報体)が2116年に暴走し、当時日本国内に滞在していた者達から受胎能力を完全に奪ってしまう。
新国連はこれをミールによる汚染であると断定し、汚染拡大を防ぐために受胎能力を奪われた日本人諸共日本を消滅させることを決定。人類軍は日本全土に核攻撃を行い日本列島を一部を残し完全に消滅させてしまった。
竜宮島は核攻撃から逃れたわずかな日本人によって作られ、自分たちを狙う新国連とフェストゥムから逃れるための箱舟なのである。
この事件から本編まで28年しか経っていないので、島民の中には人類軍を嫌う者も多い。
これ以降、日本人以外にミールの「毒素」が確認できない、つまり受胎能力喪失が発生していないため日本人を問答無用で抹殺するという方針は少なくとも本編開始の2146年時点では無い様子。
だが本編以前の時系列においては必ずしもそうではなかったことを示唆する描写が『EXODUS』で描かれている。
しかしながら、新国連の自業自得とはいえ人類軍としてフェストゥムと戦わないくせに自分たちよりも明らかに強力な戦闘力を持つ竜宮島は彼らからすれば目の上のたん瘤である。
そのため例えば
- 竜宮島の行動次第ではその強大な戦力が丸ごとフェストゥムに渡ってしまうので彼らが人類軍の制御下に居ないのは好ましくない
- そもそもフェストゥムは学習能力が高いので、竜宮島の持つファフナーを学習して更にフェストゥムが強くなってしまうのはいけない
- 竜宮島のファフナーに搭載された自爆用気化爆弾「フェンリル」は国際条約に違反している
など、どうにか口実を付けてその力を奪い取ろうと画策している。
なおこれは対竜宮島に限った話ではなく、同じ人類でありながら自分たちに反目する勢力には軒並み容赦が無い様子。
その為か(フェストゥムを殲滅する事以外、何も考えていない)ミツヒロは真矢に「お父さんは(心を持たない)フェストゥムとどこが違うの?」と言われ、決別されている。
他者の存在を認めず、相手を消すか支配しようとするその在り方は、ある意味「人間」そのもの。
”竜を追う者は竜になる”と言うように、フェストゥムとの戦いの結果、思考を捨て去るという共通点が出来てしまったのは皮肉といえよう。
もっとも、竜宮島の人々(特に大人たちはいずれも選抜されたプロジェクトメンバーでありいわば「プロ」である)はかつての「平和」を忘れないよう様々な大掛かりな仕掛けを講じたことで、自らを憎悪に染めることを防いだのである。
人類軍はフェストゥムと戦うことで生存圏を獲得する以外を全て捨てることで生き残ってきた集団であり、こうなってしまったのを彼らの怠惰や無能として扱うことはできないだろう。
また、フェストゥムによって人生を狂わされ彼らへの憎悪に走る人物だらけかというとそうでもなく、カノンのように「命令に従って戦うこと以外の人生を知らない」という人も多いようである。
後述のように、劇中ではその行動の殆どが直接・間接的に主人公勢力である竜宮島の受難に関係し、
その竜宮島と相反する存在であるが故に、結果として大半の行動が裏目に出ることになるため、ともすれば「人類の破滅を導く傍迷惑な無能集団」にも見えてしまうが、
こういったジャンルによくある無能体制組織と異なるのは、あくまで人類という種の生存に対しては本気であること。
非道の数々はひとまず置いておいて、人類の生存圏は全面的に彼らが戦って守ってきたものなのは確かである。なにせ、竜宮島はその戦いから「逃げて」いたのだから。
彼らはあくまで「人類」の敵ではないのである。
なお竜宮島が逃げていたのは人類軍が隙あらば牙を剥いてくるせいでもあるが、島に入り込んでいたダブルスパイからの情報で情勢が変わりつつあることを察知していた節がみられる。公蔵が「決戦」寄りのスタンスだったのも、それが一因と考えられる。
1期では最大の軍事拠点であるモルドヴァをフェストゥムに攻撃されるなど甚大な被害を受けるが、北極と宇宙に存在するフェストゥムの中核を同時に叩く「ヘブンズドア作戦」を決行。
別の思惑で参戦した竜宮島部隊の活躍もあり作戦は成功し、中核たるミールは破壊されるがこれによって様々な群れが生まれるようになり、人類軍はありとあらゆる手を使ってこれを殲滅しようとしていたようだ。
一方で、長すぎる争いに疲れ戦い以外の選択肢を模索する人類軍部隊が現れるようになったり、フェストゥム側にも人類が放棄した土地で穏やかに暮らす群れが居たり、蒼穹の綺麗さを愛でる個体が発生している。
また、新国連と人類軍の間でも考え方に微妙な溝が生じるようになってきている。
『EXODUS』では新国連が「こいつら本当に人類を守る気があるのか?」と視聴者どころか人類軍の将校にすら疑われるようなことを繰り返していたが、やはり「人類という種の生存に対しては本気であった」事がのちに判明している。
トリプルプラン
新国連のトップである女傑へスター・ギャロップが提唱した人類救済プランであり、人類軍は基本的にこのプランに基づき動いている。
「敵を倒し味方を生存させ人類を救う」という傍から見れば素晴らしい計画だが、実際には「敵は倒せずどんどん強大化していき味方は減り続け人類の生存圏が無くなっていく」という真逆の状況である。
内容としては以下の通り。
「とにかく手段を問わずフェストゥムを殲滅する」という方針。後述の交戦規定アルファの根幹を成す作戦である。
この「フェストゥム」には「フェストゥムに同化された(かもしれない)人類」も含まれており、要するに味方諸共敵を殲滅する方針である。
実際には敵の殲滅には至らず味方ばかりがいなくなっている。
開戦初期に立案された計画。
フェストゥムの中核が北極にあるのは判明していたのでそこから人類の生存圏までの間に壁や地下トンネルを建設しフェストゥムの襲来を防ぐ、というもの。
実際は超次元現象を起こすフェストゥムにそんなものが効くわけもなく、単に人類の生存圏を減らすだけに終わった。
一方、地下深くに掘られたトンネルはフェストゥムの読心を防ぐことが可能であり、「EXODUS」で比較的安全な移動ルートとして活用されることになったのだが、
前述の北極における最終決戦。
実は単にミールを破壊するだけでなく、宇宙でフェストゥムに奪われた人工衛星を奪還し地球の通信網を回復させるという目的もあった。
ミールの破壊には成功したものの結果的には脅威を増やすだけであり、しかも人工衛星の奪還には失敗したため、人類軍の中では公には「作戦は失敗した」とされている。
だが実際には……?
交戦規定アルファ
フェストゥムに有効な手立てが
核兵器くらいしかないとはいえ、やたらと核をぶっぱする連中で、わかっているだけでも、
- 瀬戸内ミールに侵食され子孫が生せなくなった日本にぶっぱして消滅させる。そのせいでフェストゥムの「飽和」現象に関するデータもロスト。
- 一時占拠した竜宮島から撤収する際、置き土産として潜水艦に仕込んだ時限式フェンリルをプレゼント。さらに多弾頭核ミサイルもおまけしてぶっぱ。
- 『HAE』序盤で操の属するミールに開幕ぶっぱ
- HAE終盤でフェストゥムとの対話を試みる竜宮島にぶっぱして共々消毒しようとする
- 太平洋地域最大の補給拠点に核ミサイルでバスターコール。残存戦力はおろか、未脱出の難民諸共フェストゥムを殲滅(撃ち漏らし多数)、この補給拠点が消失すれば数百万人が餓え死にするのもお構いなし。
- ダッカ基地近郊での戦闘においてペルセウス中隊及び竜宮島部隊にバスターコール。真矢の訴えにも耳を貸さずぶっぱしようとした寸前で爆撃機が撃墜されたため発射されることは無かったが…
- アルゴス小隊・フェストゥム・竜宮島Alvis&ペルセウス中隊&ボレアリオスミール属フェストゥムが入り乱れる大混戦の最中、潜水空母からこっそり多弾頭核ミサイルをバースデープレゼント。竜宮島部隊により全弾撃墜されたからいいものの、万一撃ち漏らしがあった場合難民も竜宮島も全滅である。
- 奪われたマークレゾンおよびダーウィン基地に取り残された不満分子(バーンズ派)目掛けてぶっぱ…しようとしたが、真矢の体を張ったOHANASHIにより、一帯に発せられた交戦規定アルファを撤回させた為不発に終わる。
- 竜宮島と交戦中のベイグラントにシュゥゥゥーッ!!←New!散々利用してきた挙句制御不能になれば即ぶっぱとある種清清しささえ感じるが、この一撃でベイグラントを地上に引きずり落とせたというまさかの好アシストとなった。
この異常なまでの引き金の軽さは『
EXODUS』で登場した"交戦規定アルファ"に起因している。
これは
同化された対象への攻撃を全面的に許可するもので、戦術的にはディアブロ型等に寄生された自軍や同化された土地に対する攻撃許可、戦略的には汚染された地域を自軍や民間人諸共核で吹き飛ばすという物騒極まりない規定である。
命令とはいえ友軍や民間人を巻き添えにする行為を
顔色一つ変えずに実行する姿は、上記の
思考の放棄と醜悪かつ凶暴な人間の性から来ている。
その命令は絶対であり発令した本人か、より上位からの停止命令でしか解除されない。従わなかった者は良くて降格処分、最悪排除の対象と見做されて
アルゴス小隊により処理される。
もっとも、同化された人間は絶対に助けられないどころか次の瞬間自分や仲間を攻撃してくる。
奇跡でも無ければ助けられない以上、少なくとも同化された友軍機に対する交戦規定はどうしようもないものとして考えられている様子。
ちなみに本編では描写がないものの、竜宮島でも敵に同化されたら味方でも撃つという方針は存在している(小説版では実際にそれが行われている)。
それでも核で無事な味方諸共消し飛ばそうとする方の交戦規定には大体愕然とされるのだが……
そして14話での一件を踏まえると、
「ヘスター以下好戦派にそぐわない者の排除の為にアルゴス小隊を動かす大義名分として使われているのでは?」
という推察を呼んだ。
ちなみにさすがの人類軍も最初から核をポンポン撃ちまくっていたわけではない。
1期でフェンリルが大量破壊兵器として条約違反とされていることからも分かるが、自らの生存圏を放射能汚染で減らしかねない核攻撃はあくまで最終手段的な使い方であり北極の決戦でも描写されている限りにおいては使用していない。
タガが外れたのは北極ミールの破壊後と考えられる。「ミール破壊後も残存するフェストゥムを撃滅する」ためにあちこちで核攻撃を行うようになったのだろう。
竜宮島との関係
前述の通りかつて日本を滅ぼしたことからその生き残りである竜宮島の面々は人類軍に対して良い感情を持っていないが、
竜宮島側は同じ人類同士の戦闘を避け、基本的に不干渉としている。
島の位置が特定された後は、
マークゼクスの引渡し要求や島自体を占領する等ひっきりなしに絡んでくる。
因みにフェストゥムの襲撃により果たされなかったゼクスの接収は、貴重なコアや関連技術獲得という意味では非常に大きなものがあるとしても、
その特性上まともに運用することははほぼ不可能と思われる。
ジリ貧な状況を打開するため、自ら吹っ飛ばそうとしておきながら竜宮島にも決戦にあたり派兵を要求。
もっとも竜宮島もこの時点では絶望の二文字であったため、作戦を受諾している(その後に「未来につながる希望」が示され、この作戦を利用して別の目的を果たそうとした)
中枢たるミールを撃滅し、フェストゥム根絶を図った最終決戦として、綿密な作戦を立てても読心能力の前では無意味となるため、”各自が目に付いた敵を倒しつつ可能な限り前進する”という戦術もへったくれもないヘブンズ・ドア作戦を敢行する。
竜宮島の協力もあり北極ミールの撃破には成功するものの、フェストゥムが個としての存在を獲得したため根絶には至らなかった。
一応大気圏外にも展開していたようだが、北極ミール撃破後に活動停止したフェストゥム諸共燃え尽きて落ちてきている。
本編終了後は各地に残るフェストゥムを虱潰しに殲滅する泥沼の局地戦を展開。
操の群れのように積極的な敵対行動をとっていなくてもお構いなしに殲☆滅し、HAEでのフェストゥム暴走の原因となった。
これは単なる敵対存在でしかないフェストゥムがいつ活発な行動をとるか分からないゆえの先制攻撃でもあった。
『EXODUS』では1期で行われた真壁一騎の「協力」(※無断採取)や北極ミールの欠片を利用することで人類軍もそれなりに強いファフナーを運用可能となったが、結局フェストゥムも強くなっておりジリ貧なのは相変わらず。
長きにわたる戦闘行為から物資や人材が浪費されても尚終わりの見えない戦いに疲弊しきっている状況にあり、何と大将クラスの人材が100人以上いる
(これは人材が豊富とかそういう話ではなく、指揮系統が完全に分断されてしまっており組織だった抵抗を行うための苦肉の策である)。
竜宮島以外にもフェストゥムとの共生による戦いの終結を目指す一派が現れるようになったが、これはヘスターの「真のトリプルプラン」にとって邪魔な存在であった事から、味方撃ち専門小隊を擁し、フェストゥムに同化されたと断定して不穏分子を排除するようになった。
また、実はヘブンズドア作戦の最大の目的である「人工衛星の奪還」は成功しており、なんと北極ミールの欠片から生まれたアザゼル型D型種『ベイグラント』を人工衛星に同化させている。
これによって世界各地の情報を得たり、他のアザゼル型も含むフェストゥムの群れに邪魔な人類や敵対するミールの情報を流して襲わせるといった行為も行っていた。
共存ではなく殲滅を掲げる集団でありながらその長だけはフェストゥムを密かに利用していたというとんでもない事実がここにきて判明するのであった。新国連上層部のトップシークレットではあったようだが。
そして時期こそ不明だが、第3Alvis「海神島=アトランティス」を襲撃しそこにいた日本人の生き残りを皆殺しにしていることも言及されている。
1期で描写された同じく壊滅した第2Alvisの蓬莱島と比べてもほぼ更地状態(最低限の防衛施設しか残っていなかった)であったことから日本人=即抹殺対象だった時代の話かもしれないが、
いずれにせよここでの虐殺の果てに島の人型コアを奪い取り、アザゼル型D型種『ベイグラント』に無理やり同化させて同個体のコントロールに利用していた。
しかもそれだけにとどまらず、意のままに操れる人造人間"パペット"も島の人型コアを使って作り出しては(利用価値がないものを)処分し作り出しては処分し……を繰り返していた。
実はヘスターには20億の(※EXODUS時点でもうそれぐらいしか残っていない)人類を犠牲にしてでも真の平和に漕ぎつけるための計画が存在しておりここまでの暴虐もそれを実現するための策に過ぎなかった。
だが、長年に渡って弄ばれ、パペットを生み出しては文字通り殺し続けたベイグラントは「パペットの生誕と心の死」を以って生と死の循環を理解し、更に搾取されてきた事から
支配と搾取と悪意をも学習。
ついに反旗を翻し、ジョナサンを器として
ザルヴァートルモデル・マークレゾンを奪取。アトランティスの住人以下自分達を弄ばれた
憎悪によって
そのゴルディアス結晶を真っ赤に成長させ、憎しみのコアとなってしまった。
ベイグラントは失脚したバーンズを頭に据え、多数のパペットを含めた残存兵力を纏め第3勢力として分裂。
竜宮島と海神島に牙を剥くも、竜宮島が開示した情報により自分達がこれまで葬ってきたものを理解したことで更なる離反を呼び瓦解した。
THE BEYONDでは憎しみのコアが「マレスペロ」と名を改め、人類を殲滅或いは(祝福による)支配するためのフェストゥムによる軍事勢力を結成。
離散して「群れ」となっていたフェストゥムの多くがマレスペロに支配されて一丸となって人類を攻撃する異常事態となった。
最早人類同士でいがみ合っている場合ではなく、人類軍、新国連、そして海神島Alvisはここにきてついに(直接的ではないものの)協力関係を結ぶようになった。
人類軍が海神島の航路を確保する見返りに海神島はファフナー関連の技術や、安全な通信手段を提供したりしている様子。
しかしそこから掌を返して……なんてこともなく完結し、友好は保たれることになった。とりあえず、当分は。
やはりというべきか海神島、そして復活した竜宮島陣営は新国連には属することはなく、あくまで対等の立場で復興に向けた協調関係を結ぶという形で幕を下ろしている。
所属する(していた)人物
●へスター・ギャロップ
新国連事務総長。1期及びEXODUSでは人類軍の長でもある女傑。
アトミックBBA。
1期時点では序盤から出てくるのだが、権力志向が強く自身の権力を磐石にしようと目論む描写が多い。
翔子がいなくなった原因を作ったのもコイツ。
一応新国連のトップであってヘブンズドア作戦の総指揮官ではない(そもそもヘブンズドア作戦自体、前述の通り指揮系統自体が存在しない)のだが、フェストゥムとの最終決戦ですら指揮は取らず命令したあとは司令室で
ワインを飲むだけなので無能説も囁かれていた。
フェストゥムを倒し人類を守るという信念自体は本物だが、1期の時点では原則的に竜宮島視点で描かれていることもあってお邪魔虫的なポジションで描かれていたといえる。
このせいでスパロボUXでは外道にホイホイついていき最終的に死亡するという情けない最後を迎えている
漫画版ではモルドヴァ基地を脱出した後、搭乗していた飛空艇をニヒトに攻撃され死亡しているのでEXODUS放送後は「
死んでいたらどれだけ状況が好転していたか」と歯噛みする視聴者も多い。
『EXODUS』ではタカ派の旗振り役として強硬な姿勢を更に強めており、開幕早々、竜宮島・シュリーナガル両方に交戦規定アルファを発令するなどまさに絶好調。
(因みに自身は大都市部と変わりない発展を遂げている後方の安全圏で立ったり座ったりしながら擦った揉んだしている。…いや、立場的に当然なんやけど。)
戦略的な交戦規定アルファ(核攻撃による大規模殲滅)は彼女が出しており、その点で1期よりも圧倒的に存在感と視聴者からのヘイトが増している。
終盤には人類軍の捕虜になった真矢を「ミツヒロに似て冷静」と評し、彼女を自らの後継者に据えようと様々な厚遇と情報開示を行っていく。
その過程でへスター自身にも焦点があたり、かつては彼女は米国大統領令嬢として暮らしていたが対人類軍の結成にあたって父を失い、それにめげずに遺志を継ぎ、新国連を、ひいては人類軍を率いてきた「鉄の女」であることが明かされた。
まがりなりにも長期政権を築き上げる政治手腕を持っており、彼女の存在がなければ人類軍をまとめきれずに物語開始前に人類が詰んでいた可能性も否定はできない。
むしろこの世界においてはヘスターとその手下達こそが「普遍的な思考の人類」「(非道を含めて)人類の体現」であり、彼女らを否定する事は「人類の否定」に繋がるという側面を持っている。
彼女の信念は「例え自らが憎まれ役となったとしても、本当に守りたい人達を守り抜く」というものであるが、これは奇しくも脱出行で真矢が到達した信念と一緒である。
人類を無駄に減らしているだけにしか見えなかったへスターの真の目的は『フェストゥム因子への抗体を持つ5万人による人間主体の社会の再生』。
たとえそれが他の20億人をフェストゥムと共倒れさせ自らが(旧)人類を滅ぼした悪魔だと形容されようとも、フェストゥムに命を奪われない新たな人類こそが人類種の希望でありヘスターの「本当に守りたい人達」であったのだ。
「フェストゥムとの共存」も純粋な人間ではなくなるという意味では人類滅亡とも言えるし、フェストゥムに命を奪われない新たな人類が彼らに滅ぼされない保証はない。
この辺りも、「竜宮島やシュリーナガルの人達を守るために同じ人類を撃つ」真矢と重なる部分である。
ただしこのプランはバーンズ将軍が調べ上げた結果であり本当にヘスターがそんなプランを遂行していたのかは最後まで分かっていない。状況証拠としてはクロではあるが。
一方、これまで揺るがなかった交戦規定アルファを、真矢(とヘスター)の命を賭けた説得で撤回したことで彼女の中にも変化が生じたのか、25話では核攻撃で竜宮島を援護するというまさかのアシストを行った。
あの核攻撃で反旗を翻したベイグラントを竜宮島に始末させる腹積もりだったかも知れないが、『
浄化の光』と称しつつも「自分は甘くなったのだろうか」と真矢に言葉を投げかけている。
アトランティスコアの言う「理由がわかったら憎しみが薄れる」という理屈を同じ話の中で実証してみせたのだ。
THE BEYONDでも健在だが、年齢も年齢なためか孫を後継者として育成している。
ベイグラントを失い人類軍も事実上直接の支配下におけなくなった上に、憎しみのアトランティスコアであるマレスペロに統率された群れは人を支配してファフナーまで使うようになったため自身のプランがかなり難しい状況に置かれている事もあるのだろうが、
アルタイルミールと対話を成立させてマレスペロに対抗するというAlvisの方針を「期待せざるを得ない」と評するなど、自身のプラン以外の方針も評価するようになった模様。
また、必要とあらば憎まれ役になる覚悟を完全に決めた真矢のことは更に高く評価している様子。
●ダッドリー・バーンズ
前線指揮を取る人類軍大佐。優秀らしいが良くも悪くも強引な面が目立つ職業軍人らしい人物で、真壁史彦や溝口さんとは知己。
竜宮島占拠時は司令室の椅子に座ってドヤ顔かましたが、目覚めたコアにより三日天下だった。
最終話では総攻撃『ヘブンズドア』に参加し、潜水艦で肉薄するも、
マークニヒトのワームスフィアを喰らい死亡した。
………と思われていたが『EXODUS』13話で右目を失うも将軍に昇格し、生存確認。
いつまで経っても終わらない戦いと拡大する戦禍に違和感を覚え、ヘスターとの対立派閥を水面下で作っているようではあった。
23話で遂に反旗を翻したが、それが交渉に来たところに遺体が入ったケースと爆弾入りケースをすり替え、知己ごと爆殺して責任を押し付けというクソオブクソだったので、ヘスターに見抜かれてあっさり失敗。
むしろヘスター打倒までしかビジョンのないバーンズが全権を握ろうものなら更なる混迷に突入していたのでは……とも思えてしまう。
その後、アトランティスコアに乗せられ、急拵え勢力の『世界の王(笑)』として侵攻するが、それ故に全体を掌握し切れず、史彦の情報開示で部隊の統制喪失。銃を下ろした自軍相手に交戦規定アルファを発令するが、混乱の隙を衝いたボレアリオスに自艦の制御を奪われて終わった。
バーンズはやっぱり最後までバーンズだった。
一方でこの戦闘でベイグラントの支配から(強引に)脱することができたようで、THE BEYONDでは新国連から独立する形で人類軍を率いて再び人類の生存圏をかけた戦いに身を投じるようになる。
ある意味溝口さんよりしぶとい。
●日野洋治
元竜宮島の人間であり、道生の父。
「一人でも多くの兵士を生き延びさせる」設計思想の持ち主で、島を離れても思想は変わらず、マスター型フェストゥム・
ミョルニアを身近に置き、共存を模索する人類軍の良心。
息子を島から連れ出したことで無為な戦いをさせてしまったことに負い目を感じていた。
自身の研究成果である
マークザインを一騎に託し、フェストゥムが情報を理解した事を歓びながら、だからこそ情報流出を防ぐために、道生への謝罪とともに司令室諸共自爆した。
結果的に平和に硬直化する竜宮島に、
マークザインという「圧倒的な力」と、北極ミールから分化したミョルニアが持つ「情報」というブレイクスルーを送り込んだ形になった。
なお、必殺鬼畜兵器
ティターンモデルはミツヒロと彼の合作である。
●ミツヒロ・バートランド
ザルヴァートルモデル建造のプロジェクトリーダー。
その設計思想は「より多くの敵を倒す」こと。
元竜宮島の人間で、千鶴先生の元旦那で、弓子と真矢の父。因みに長女の弓子は千鶴先生が17歳で出産した子である(ミツヒロ自身も19歳前後)。
どうも若いころは使命感に燃える青年だったらしい。
本編開始の8年前に島を出ており、真矢は6歳ぐらいの頃だったので父にはそこまで悪い感情を抱いていなかった(真矢が持っているカメラはミツヒロの物である)が、弓子からは家族を捨てたことや友人達に犠牲を強いたことなどで嫌悪されていた。
竜宮島がフェストゥムとは可能な限り戦わず、人類とフェストゥムから隠れ続ける方針を崩さないことに反目し人類軍に組したようだ。
人類軍では洋治と共に
最終決戦用ファフナーを開発しており、彼が洋治のザインに遅れて完成させたのが
マークニヒトである。
島の子供たちを
ファフナーの電池呼ばわりする独善的、且つ傲慢な性格をしている
とことん災厄しか齎さない男である。
18話で島に再訪し、弓子・千鶴を島外追放した上で真矢を人類軍に引き込もうとしたが先述の言葉で拒否され、23話でイドゥンにコントロールを奪われた
マークニヒトに司令室もろとも潰されて死亡。
漫画版ではモルドヴァ基地脱出直後、搭乗していたヘスターと共に飛空艇を攻撃され、フェストゥム殲滅という夢が否定(ニヒト)された。
「勝てるなら何も残らなくていい」という彼の言も含め、フェストゥムへの憎しみに凝り固まった結果道を踏み外した男というのが1期における彼の人物像ではあった。
スパロボUXでは言動を目の当たりにした者たちから非難を浴びるが、一部の者たちにはフェストゥムへの憎しみのあまり大切なものを見失った悲しい人物と評された。
+
|
『EXODUS』でも名前のみが登場する。 |
ジョナサン・ミツヒロ・バートランドという「息子」が登場し彼の口からその名が語られる。
真矢より2歳年下の異母兄弟なのだが、島を出た直後ハッスルした…にしても真矢と年齢近すぎない?と思ったら、彼の技術を使用して作られたコアの端末「パペット」というオチが付いた。
ジョナサンはパペットという作られた存在であり記憶も捏造と考えられるが、そんな捏造された記憶ですら「(人格的に)父とは思えない男」と評されており、多くの視聴者がそれに頷いたとか……
本作において実はヘスターと共同で、フェストゥムや第3Alvisのコアすらも利用したトリプルプラン(おそらく真のトリプルプランも含めたもの)を立案していた事が判明。
前述の通りアザゼル型を誘導し、追っ払うミサイル爆撃座標を宇宙から送れるアザゼル型ベイグラントや新世代の技術に彼が持ち込んだ技術、人類軍で暖めていたアイデアは彼のものであり、それをヘスターが後を継いで使用しているという図式。コイツがいなければ『THE BEYOND』まで続くあの厄介な敵も生まれなかったはず
1期でもヘスターが最後にミツヒロを悼む言葉を呟いているが、本作では彼女がミツヒロを喪ったことによる影響を重く見ている事がわかる。
「フェストゥムへの憎しみに染まった」とされる彼にしてはずいぶんとフェストゥム寄りの計略だが、そもそも彼の集大成たるマークニヒト自体が「フェストゥムを殺すフェストゥム」のようなものなので利用できるものは敵でも使う、ということなのだろう。
また、真のトリプルプランにも一枚噛んでいるのなら「勝てるなら何も残らなくていい」という1期での彼の言葉は意味が変わってくる。
なお彼がフェストゥムへの憎しみに染まった理由は不明、というか本当に憎しみに染まっていたのかは今となっては分からない。
ジョナサンは父を「フェストゥムの憎しみ一辺倒だった」と評しているが前述の通りパペットである彼の言葉故にその信ぴょう性は不明瞭。
若いころは使命感に燃える青年だったという千鶴さんの見立てからすると、彼もまた使命の遂行のために人間性を捨てたまさに”竜を追う者は竜になる”を字で行ったのだろうか……
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コイツさえいなければと言いたくなることしきりだが、ミツヒロが齎したファフナーの技術発展が無ければそれはそれで人類滅亡が近づいていた可能性も否めず、あまりにも功罪デカい男。
彼の作ったマークニヒトは竜宮島に激甚な被害を齎す羽目になるが、数奇な運命を辿った末に竜の島を再び目覚めさせる最大の鍵として活躍することになる。
ペルセウス中隊
●ナレイン・ワイズマン・ボース
シュリーナガル基地及びペルセウス中隊司令官で、階級は大将。
前述の通り大将は100人以上いるので階級に意味はないと本人は謙遜というか自虐しているが、人格者にして優秀な司令官であることは間違いなく、それが故に人類軍内部でも大きな影響力を持っている。
ダッカ基地のカマル司令や『ヘブンズドア』から生還したバーンズ等支持者も多い。
かつてはハワイのポリアフ輸送基地司令だったが、ロードランナーと交戦規定アルファにより壊滅。基地が友軍の爆撃を受けた際、エメリーを保護した。
エメリーを介してフェストゥムと対話できる能力を持つ人間『エスペラント』の存在を知ったことで、いつ終わるとも知れない不毛な殺し合いを続けるのではなく、対話による和解という希望を見出し、インドのシュリーナガルでミールと共存する生存圏を築き上げる。
その後、エメリーから『アルタイル』の存在と、対話に必要な人材『日野美羽』の存在を聞かされ、助力を仰ぐために竜宮島に来訪する。
この経緯から人類軍でも屈指の話の分かるおじさんであり、しかも竜宮島が辿った経緯から圧力は一切かけず何なら自らを下に(後述するが一兵士扱いでいいとまで言っている)してまで対話の姿勢を示した。
そのため、竜宮島とは若干考え方の違いこそあれど比較的早期に打ち解け全面的に協力する体制を確立させている。
1期・HAEまでの目線からすればあまりに良識がありすぎるので、視聴者からはエメリー共々度々黒幕扱いされたりしていた
どうやら当初は自分がアルタイルと対話するつもりだったらしく、自ら同化実験を行い後天的にフェストゥム因子を移植している。
いわゆる「マカベ因子」で後天的に因子を獲得した他のファフナーパイロットと違い、その体は総士と同様、フェストゥム(シュリーナガルミール)によって保たれている状態。
対話する能力は得られなかったが、その副産物としてファフナーの搭乗が可能となった。
EXODUSのファフナーは1期までと違い(戦闘力の低下は否めないが)成人でも一応操縦可能になるぐらいにはなっているのだがそれでもナレインのような壮年男性では本来操縦不能であり、世界最高齢ファフナーパイロットを半ば自虐的に自称している。
終盤では継戦可能なパイロットがほぼいなくなってしまったため自らファフナーに搭乗。
陸戦型サンダルフォン装備で飛び回り、竜宮島ファフナー隊ですら初見でわからん殺しをされたとはいえ苦戦したディアブロ型に付け入る隙を与えず撃破してみせた。
ミールによって命が保たれていることに全面的に感謝しつつ、基本的には目的(彼の場合は、シュリーナガルの民間人を安全な地へ運び、ミールを根付かせて再び生まれさせアルタイルと対話できるようにする)を達成するために自らの命を使うことに何ら躊躇がなく、
生存限界が迫る一騎に「ミールの祝福」を受けその生存限界を超えることを提案したりもしていた。
そのため視聴者からは、「全員で生き残る」という基本方針の竜宮島といずれ確執が起こるのでは……と懸念されたりもしていた。
ちなみにコア型フェストゥム……つまり人の姿と心を持つコアは流石に見たことがなかったらしく、彼が島を訪問した際にはまだ眠っていた織姫が実際に歩き喋る姿を見て驚愕していた。この時手をワキワキしていたので視聴者から不審者呼ばわりされたのは言うまでもない
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『世界最高齢のファフナーパイロット』 |
海神島の戦いではアショーカを同化しようとするベイグラントを押しとどめる。
エメリーを含むエスペラント達同様、再び世界樹アショーカとして成長を開始したミールに力を与えるために「命をミールに還す」決断をし、そのまま砕け散って「いなくなり」、機体は爆散。
彼がミールに命を還したことを機にアショーカはバリアを顕現させ、マークニヒトがベイグラントの元に向かうまで持ちこたえさせた。
視聴者の懸念と裏腹に、その最期までミールと共に在り続けた男だった。
なお海神島では自分よりも遥かに若い剣司に指揮系統を委ねており、あくまで一パイロットとして戦っていた。
『THE BEYOND』ではアショーカのコアが成長した少女ルヴィ・カーマが登場するが、彼女はレスバが妙に強く話術に優れておりナレインの影響があるのでは?と視聴者から言われたりしている。
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●ウォルター・バーゲスト
彼のいた戦場は必ず激戦区で、戦闘シーンが挟まるたびにジョナサンと交わされる「ジョナサンか?」「ウォルターか!?」というやり取りはEXODUSの定番だった。
元は爆撃機の搭乗員であり、『HAE』終盤に竜宮島とボレアリオスに核攻撃を仕掛けた爆撃機の副操縦士を務める。この当時は少佐だったが、ハワイ・ポリアフ基地における交戦規定アルファ発令に反対したことで少尉に降格。
というか前述の通り本来は降格で済まされるはずもなく、おそらくは元居た部隊には居られなくなりペルセウス中隊に流れ着いた、という感じである様子。
ペルセウス中隊ではファフナー・ドミニオンズモデルのパイロットとして活躍しており、脱出行にも参加。
広登の死を受け止めきれず、真矢と同じようになろうとして擦り切れそうになっていた暉に来歴を明かす事で敢えて憎ませ、精神を繋ぎ止める等、不器用だが気遣いの出来る好人物。
これをきっかけに暉と交流を深め、奇妙ではあるが信頼関係を築く。
『HAE』終盤に竜宮島に攻撃したことについて暉から「俺達を憎んでいたのか」と問われたのに対し「いや、ただ命令を実行しただけだ」と答える場面は、人類軍兵士の在り方を伺わせるものとなっている。
暉もそれを受け、ウォルターが壊そうとしたものが何だったのか、竜宮島に来て実際に見てほしいと告げウォルターも快諾。
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驚きの生存率で第二の溝口さん化すると思われたが…… |
21話で捕獲されそうになった真矢と暉を逃がすため、アルゴス小隊を相手取って奮戦。
「君達の島を見たかった」と言い遺し、ハインツ機と潜水艦数隻を道連れにして自爆した。
その後、海神島上陸作戦で「いなくなる」寸前の暉の走馬灯の中に広登・名も無き少女と共に現れ、「いつか皆がいく場所」に導いた。
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●ジョナサン・ミツヒロ・バートランド
ペルセウス中隊所属のファフナーパイロット。
ミツヒロの実子であり、真矢たちの異母弟。真っ直ぐで思慮深い好青年。
ファフナーに乗れるのは一騎が提供した因子を投与したためであり、他のパイロット共々、一騎に感謝と憧れを抱く。
母を早くに亡くし、父からは実験動物のように扱われることもあったため、唯一残った親類である美羽たちを守りたいと強く思い、弓子や美羽とは良好な関係を築く。
が、千鶴からは「とても真剣で使命に燃えていて、怖いくらい若い頃のミツヒロに似ている」と言われたり、案の定、フェストゥム(特にディアボロ型)に対し、激しい憎悪を剥き出しにして突撃したり、ザルヴァートルモデルに強い執着を見せたりと色々不穏な人物である。
とはいえ脱出行ではアイやビリーを励ましたり、竜宮島の面々を気遣うなど好青年っぷりは変わらなかった。
ちなみに父に関しては前述の通り良い感情は抱いていないが、それでも父親なので複雑な思いはある様子。そのため、真矢や一騎から「ミツヒロ」と呼ばれることについては全く気にしていない。
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「理由なき憎しみの器」 |
正体はミツヒロが自らの子という設定で造り上げた人工パイロット「パペット『ミツヒロ・バートランドタイプ7型』」であり、ベイグラントのコアが生み出したフェストゥム・グレゴリ型に寄生されていた。
アルゴス小隊やアザゼル型・アビエイターが執拗に脱出行組を襲撃できていたのは、無自覚ながらジョナサン自身が情報を与えていたからである。「スパイ」の存在を疑っていたジョナサン自身がスパイだったのだ。
そして脱出行の末、グレゴリ型が表層化して肉体をハッキングし、一行と敵対。
連行後、無理やり肉体をハッキングした影響精神が不安定になってしまい、スパイとしての役目も終わったということで真矢の目の前で真実を暴かれる。
何だかんだ言って「ミツヒロ・バートランドの息子」であることを誇りに思っていたようでそのあまりの救いようのない事実に狂乱するが、直後に自我を抹消されてしまう(この時の最後の台詞が「父さん……」なのがまたツライ)。
が、反逆の機会をうかがっていたベイグラントのコアに同化(というよりは空っぽになってしまった器に新たな役割を与えられ)され、その『憎しみの器』として覚醒。
マークレゾンを強奪するが、ジョナサンの意志はまだ残っており、島へ帰還するジーベンとニヒトへの追撃を圧しとどめていた。
「アーカディアンプロジェクトのコアを同化」「人間の姿を乗っ取(られ)る」「ザルヴァートルモデルを強奪する」と、実質的にイドゥンと同様のポジションになったと言えるが、
ベイグラントのコアは元・第3アルヴィス海神島の人型コアであることからかジョナサンを完全に同化してしまうことはせず、偽りの記憶と偽りの彼女(アイ)を与えることで不安定だった彼の人格を安定化させ、
掌握した人類軍の救世主にしてファフナー部隊の隊長という役目を与えている。
第4次蒼穹作戦では一騎以下フェストゥム組を含めた島のファフナー部隊を終始圧倒する力を見せ付けるも、一騎によって微かに残っていた自我を呼び覚まし、自分がアイを撃ったことを思い出したことで正気を取り戻す。
一騎に自分を撃てと懇願するがアトランティス(ベイグラント)コアのワームにザインと共に呑まれ、後には宇宙に浮かぶゴルディアス結晶とマークレゾン(=ジョナサン自身)のみが残された……
THE BEYONDではアトランティスコア(マレスペロ)が力をつけて宇宙に戻り、数年後にジョナサンを進化させたマイスター型フェストゥム「ケイオス・バートランド」を作り出している。傀儡にされた後のジョナサン以上に希薄な人格。
マレスペロは自分と同様に人間の都合で弄ばれたジョナサンに対して何かしら情があるのか、ケイオスに対してはかなり柔らかい接し方をしている。
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●アイシュワリア・フェイン
ジョナサンの同僚で、彼と同じく一騎に憧れている。ジョナサンと恋仲だった。
シュリーナガル襲撃の際、竜宮島遠征部隊の輸送機護衛のために部隊を率いて防空を担うがディアブロ型に同化されてしまう。
真矢が取り除こうとしたが、「私が『いる』間に撃って」とドラゴントゥースの銃口をコックピットに向けさせる。
奇跡的に一騎の介入により助かったが、取り除かれた時には全身が結晶化しており、恐らく「いなくなる」寸前だった。その後、ごく短期間で戦線に復帰。
人を撃った真矢を気遣って「今度誰かを撃つ時が来たら私が撃つ」と発言した事もあるが、竜宮島との合流直後にグレゴリ型に乗っ取られたジョナサンに撃墜されて死亡した。
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はずだったが……… |
アトランティスコアが姿を模した人形を生成し、愛するもの・守るべき者としてジョナサンに与えられるが、一騎からジョナサンを庇いフェンリルを起動して自爆。再び「いなくなった」。
ザルヴァートルモデルにフェンリルが通じないのは過去の事例から見ても明らか(実際ザインもノーダメージだった)なので、普通に考えればアトランティスコアの人形である彼女がそのような判断を行うわけがない。
一方で守るべきものを喪ったジョナサンは憎しみのままに暴れ回っており、言うなれば「そのため」に造られた存在であったと考えられる。
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●ビリー・モーガン
空気の読めない発言をする女好きのお調子者。
だが一般人を殺したフェストゥムに猛攻を加える暉に対し「武器がもったいないよ」とやんわり諌め、竜宮島の「外」の過酷で人の死が一般化してしまった世界で生きてきた事を思い知らせた。
アイとジョナサンを慕い、真矢達とも良好な関係を築く好青年なのだが、実の兄であるダスティンが自分達を襲う勢力だという事に気付いてしまい苦悩する日々を送る。
21話の乱戦で拿捕され、兄の計らいでアルゴス小隊に編入。捕虜となった真矢の身を案じ、無事逃げ延びてくれることを願うも唯一の肉親だった兄を彼女に討たれてしまう。
その後再会したジョナサンやアイの変節に気づけず、流されるままに竜宮島侵攻に加わり、兄の敵として真矢に追い縋る。
キースと共に自爆しようとするが、ハッキングにより不発、さらにコックピットを抜き出されて生き残る。
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すべての終わった後……… |
兄も仲間も失い、何が正しいのかも分からず涙を流しながら真矢に銃を向けるが、結局撃つことすら出来ず、溝口に側頭部を撃たれて即死した。
ある程度とは言え考えを放棄できるくらい優秀な仲間や身内に恵まれていたのもあったが、その結果は状況に振り回され、最後まで自分で選べなかった故の末路だった…。
最終的に島の人間に銃を向けた男ではあったが、「THE BEYOND」ではナレイン将軍たちと同様に「いなくなった人達」として丁重に扱われている描写がある。
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アルゴス小隊
元はモーガン隊(太平洋艦隊第3ファフナー大隊)として、後のペルセウス中隊の面々と共に戦っていたが、ポリアフ基地で壊滅した後に転属している。
この時の戦闘が
トラウマになっている者達が多いようで、そこをヘスター達に上手く利用されてしまっているようだ。
●ダスティン・モーガン
ビリーの兄。1話では割と恰幅のいいおじさんだったのだが、味方殺しを経験した為か後に登場した際には1話とは比較にならないほどやつれた事が指摘されている。
また、自分があてがわせた後方任務にビリーが就いていると思い込んでいたが、14話で最悪の再会を果たすまでナレインの人選でペルセウス中隊に再配属された事を知らなかった。
14話で広登を殺害し、視聴者の憎悪を加速させた。
彼自身は「上からの命令は絶対」「同化された人間は次に自分や仲間を襲う(ので始末するしかない)」というポリシーを持ってはいるが、ビリーだけはどうにかして生かそうとするなどチグハグな面もあり、彼もまた「壊れた」人間と言えなくもない。
南アフリカの本部にフェストゥムが襲来した際には直後に交戦規定アルファが発令されたことでフェストゥムそっちのけで「味方殺しの脱走者」である真矢のマークジーベンをアルゴス小隊員共々襲撃するが、覚悟を完全に決めきった真矢によって小隊員は全員一瞬で撃破されてしまう。
自身はどうにか食らいつき、ジーベンの手脚にダメージを与え捕縛に成功したかと思った次の瞬間、コックピットにマインブレードを叩き込まれて爆死。
●キース・ウォーター
もともと陽気な性格でムードメーカーだったが、アザゼル型の存在に心を折られた故の諦観からか同胞殺しの任務を茶化したり、任務前に酒を飲む等、擦れた雰囲気を纏っている。
一応、ダスティンのことは気に掛けているようで、弟のことで思い悩む彼に対しビリー1人助けたってバレやしないといった提案をしたりもしていた。
それ以降は悪辣な言動が目立ち、拿捕した真矢を終始あざ笑うなどしていたがその真矢に仲間を全員討たれてしまう。自身も瞬殺されるが辛うじて生存し、ジョナサンの煽りもあって真矢への憎しみに駆られる事になる。
最終戦ではほぼ精神崩壊に近い状態で真矢に突撃し、ビリーと共に真矢諸共フェンリルでの自爆を図るが、ハッキングにより不発。
コックピットを開放してジーベンからの接続ケーブルを切断、それでも再起動直後に振り解かれた為、道連れは叶わず、そのまま巻き込まれる。この直後、正気に戻ったのか、それとも自身の戦いの終わりに安堵したのか、穏やかな表情を浮かべたが、直後に文字通り狂ったようにけたたましい笑い声をあげながら宙へ堕ちていった…
元人類軍
竜宮島占拠時に取り残された人類軍の一員。
彼らは上からの命令によって捨て駒にされたという経緯もあって島の面々からも特に排斥されることなく「新たな住人」として迎え入れられており、
島の「平和」という文化に戸惑ったりしながらも島の住人として定着した。また、その経験を買われてか、頭数が減った指導部の穴埋めとして作戦会議に出席している。
島のミールの加護下でなければ被爆症状が悪化してしまう島の大人達の中にあって、溝口と並んで数少ない島の外での活動が可能な面々でもある。
『HAE』でのフェストゥム来襲が人類軍の核攻撃に因るものであったことに責任を感じ、嘗てのL計画をなぞった元人類軍メンバーによる特攻作戦を立案したが「島の住人」を犠牲には出来ないと却下されている。
『EXODUS』では完全に島の人として生活しており、結婚しているメンバーもいる。
『THE BEYOND』ではこれに加え、少ないながらも脱出行で生き残った人類軍(ペルセウス中隊)の面々も含まれている様子。元の経緯が経緯なだけに、彼らも苦楽を共にした仲間として受け入れられている。
●イアン・カンプ
イアンは自分達を受け入れてくれた竜宮島に報いようとする実直な漢。
メカニックの補佐としてファフナーの整備・開発、『EXODUS』では漫画執筆を再開した保のアシスタントも務める。
「信じられない」が口癖。常識では考えられないことがしょっちゅう起こるのが竜宮島なので仕方ない。
●ジェレミー・リー・マーシー
ジェレミーはお団子ヘアが特徴の美人さんでアルヴィスではオペレーターを担当。
『EXODUS』でも続投。島に受け入れられたことに恩儀を感じており、上記の特攻を立案した際は自分達の責であることを涙ながらに訴えた。こんな美人を核で吹っ飛ばそうとする人類軍の頭がおかしいのは確定的に明らか。
『THE BEYOND』の描写からすると真壁司令に惚れているらしい。対抗馬が強すぎる。
●陳晶晶(チン・シャオシャオ)
●ベラ・デルニョーニ
●オルガ・カティーナ・ベトレンコ
蒼穹作戦にサポートメンバーとして、また第二次蒼穹作戦にCDCオペレーターとして参加。
もともとはノートゥングモデル搭乗の為に選抜された精鋭だが、この当時の人類軍パイロットにはフェストゥム因子がない上、自力でシナジェティック・コードを形成できずシミュレーターで違和感を感じ、操縦不能に陥っている。
なおこの事実はミツヒロにも伝わったらしく、島の子供(というか真矢)でないとザルヴァートルモデルは運用できないと確信させることになったようだ。
『EXODUS』ではすっかり島に馴染んでおり、ファフナーには乗れないが3人共CDCオペレーターを担当。
理論上はペルセウス中隊の面々のように因子の後天付与でファフナーに乗れないことはないはずだが、リスクが高すぎることをAlvisが許すわけもなく、また年齢の関係もあってそういう話には一切ならない。
オルガは島外派遣メンバーとして派遣され、溝口さんの相棒として活躍するも15話で負傷。
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遠征部隊のデータを持って帰還したが…… |
竜宮島を目前にウォーカー率いるフェストゥムの襲撃を受ける。
戦闘機の後席に座っていたが、操縦担当者が「いなくなる」間際にオルガ側へ操縦を移譲したため、変態機動に負傷を感じさせずに耐えながらもCDCのデータ受信完了まで時間を稼ぐが、その最中に負傷が悪化、夥しく出血。
自身を迎え入れてくれた感謝と竜宮島の美しさへの感嘆を口にした直後、特攻を仕掛けるが、彗のSDPで彼女のみゼクス改へ引き寄せられる。
しかし、彗の目前に現れたのは特攻の勢いのままコックピットに放り出され、コックピット前面に全身を強打。その場を血に染めて息絶えるだけのオルガであった……。
恐らくもう長くは持たない身ではあっただろうが、魂は島に迎えられ、皮肉なことに「いなくなった」中では数少ない遺体が残った住人だった。
その凄惨な死の様子は、変性意識の影響もありゲーム感覚で戦闘をしているところがあった彗にとって非常にショッキングなものであり、一時はまともに食事が取れないほどに著しく精神的に動揺させた。
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シャオはAlvis内で知り合った男性と結婚したらしく、理髪店で他の住人と親しげに会話している場面も見られた。
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『THE BEYOND』では娘も生まれ、結婚に伴い「貴志シャオ」と名を改めている。 |
シャオの娘は剣司と咲良の息子である衛一郎と仲が良く、有事の際はAlvisでの任務がない(と思われる)咲良が面倒を見ているようで近藤夫妻にもよく懐いている。
しかし、ベノン軍のCDC襲撃によって死亡。3人娘はついにベラ1人になってしまった。
また、夫である貴志承平も同じ戦いで戦闘機パイロットとして戦死してしまい、遺された娘は近藤家が引き取ることとなった。
両親の仇を撃つためにファフナーに乗りたいという娘の様子を見て、咲良は「昔の自分と一緒」だと思いこのような悲劇を終わらせたいと願うのであった。
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保有するファフナー
モデル名は
キリスト教関連から取られることが多いが、ファフナーの由来は北欧神話なのでちょっとちぐはぐなことになっている。
『蒼穹のファフナー』第1期
グノーシス、メガセリオン、ベイバロン、そして決戦用モデルのザルヴァートルの4種が登場。ザルヴァートルモデル以外は実も蓋も無い言い方をするとやられメカなのでなげやりでシンプルなデザインとなっている。
ファフナー自体が竜宮島で初めて実用化されたという経緯からして開発には島出身者の日野洋治とミツヒロ・バートランドが関与しているのはほぼ確実ではあるが、竜宮島と違いミールから発生するファフナー(≒フェストゥム)のコアが調達できないためザルヴァートルモデル以外はコアを搭載しないモデルとなっている。
もっとも竜宮島にしても1期時点ではミールから発生するファフナーコアは大量調達できなかったので、仮に竜宮島を接収できていてもどのみち人類軍の膨大な人員を賄うほどのコア内蔵ファフナーは用意できなかったことであろう。
ノートゥングモデルの完成前にはすでに実用化されていたようだが、コア内蔵ではないので基本性能はノートゥング・モデルより大きく劣る。
メガセリオンとベイバロンはパイロット次第ではノートゥング・モデルに勝るとも劣らない戦いは可能だが、基本不利なのは変わらない。
ジークフリード・システムも当時の人類軍にはなく、島のシステムとのクロッシングも不完全。
ニーベルング・システムによる思考制御・体感操縦式という基本こそ変わらないが、コアを内蔵していないのでファフナー搭乗による同化現象の進行は起こらない。
変性意識についても本来は発生しない(『EXODUS』の公式設定でもハッキリ明言されている)はずのだが、道生は「変性意識で粗暴な性格になる」と洋治が言及している。
設定の変遷なのか、洋治がそう思ってただけで実際は道生が単にハイテンションになっていただけなのかは不明である。
また、グノーシス・モデル以外は一定値以上のシナジェティック・コードを持たないパイロットは操縦できない。
シナジェティック・コード自体はフェストゥム因子に関わらず誰もが持っているが、メガセリオンとベイバロンは乗れるパイロット自体が限定されている。
コード生成の設定上、ノートゥングモデルと同様に年齢制限もある(道夫さんはかなりギリギリの年齢)。
一応ファフナーであるため読心能力は最低限防ぐことができるが、あくまで最低限。
搭乗しても同化現象は起こらないのは利点だが、読心を防ぐ能力が不足しているためフェストゥムにやられるリスクの方が圧倒的に高いことを考えると正直どっちもどっちである。
不足している性能を数を頼んだ物量作戦で補うという戦術を取っているが、そもそも上位のノートゥングモデルですら苦戦する相手に数でかかっても結果はお察しの通りである。
ザルヴァートルモデルは名前の通り最終決戦(ヘブンズドア作戦)での切り札とすべく開発されているが、コアの搭載を前提としているため事実上のワンオフモデルとして捉えている様子。
あんな化け物が何十機もあったらそれはそれでとてもヤバい。
▷グノーシスモデル
最もよわい(確信)一般的な量産モデル。
ギリシャ語で『知識』の名の通り、訓練をすれば誰でも操縦することが可能。
シナジェティック・コードを持たないパイロットのために疑似的にシナジェティック・コードを形成するシステムが備わっているためだが、ぶっちゃけ性能は一般兵器に毛が生えた程度しかない模様。
モルドヴァ基地では一騎が搭乗し、段違いの動きを見せたのでパイロット次第ではいい戦いができなくはないようだが……
固定装備として右腕にガトリングガン、左腕に
レールガンが取り付けられており弾幕を張るのがお仕事。見た目はさながら
武器腕やデストロイドである。
▷メガセリオンモデル
エースパイロットに支給されている重装型。
重装甲故に搭乗には心理的重圧が掛かり、乗りこなすにはタフな精神力を要求される。
一般機にはグレーの塗装が施されている。また、搭乗技術に卓越し
「トリプルシックス」の異名を持つ道生機は青紫を施され、「666」の登録ナンバーが機体頭部の右側面に刻印されている。
メイン武装は専用のプラズマライフル。
カァオ!のような威力はない。
道生機は竜宮島に戻った後暫く戦力として運用されていたが、スカラベR型との戦闘で四肢を失い大破。修理パーツの融通がきかなかったのか、空座だったマークアインに乗り換えた。
メガセリオンとは聖書・ヨハネ黙示録に登場する大いなる獣のこと。
▷ベイバロンモデル
近・中距離戦を主眼に置いて機動性を活かした軽量型で、特に女性と相性が良い機体とされる。
カノンの前半の搭乗機。
メガセリオンよりも生産数が少ないレアな機体であり、エース限定機と察せられる。
女性パイロットの搭乗を示す
赤い塗装を施されている機体が多く、
ベイバロン(紅い衣の魔女)の名の由来ともなっていて、カノン機は主に
赤いルガーランスを使用していた。(ザインが初めて使用したのもこれ。)
メガセリオン同様、カノンが竜宮島に所属するようになってからも引き続き運用されていたが、
スカラベR型との戦闘で右腕を失い、修理が間に合わない内に襲来した
マークニヒトを迎撃したが、ワームスフィアを喰らって大破した。
カノンはすんでのところで脱出したが、機体はマークアインのフェンリルに巻き込まれて消滅したと思われる。
なお、ベイバロンとは聖書・ヨハネ黙示録17章で言及される大淫婦バビロン(大いなるバビロン又はマザーハーロットとも)を指す
のだが、女性搭乗機にビ○チなんて命名するセンスは如何なものか。
▷ザルヴァートルモデル
救世主の名を冠した最終決戦用機体。人類軍では初のコア搭載機である。
洋治とミツヒロが島を出てでも作りたかった機体であり、後の世界に凄まじい影響をもたらすことになる。
『蒼穹のファフナーEXODUS』
ヘブンズドア作戦で北極ミールが「砕け散った」事でミールの欠片を入手することが出来た(ということになっている)人類軍は、コア内蔵型ファフナーの量産化に成功。
新たに3機種を主力モデルと入れ替える形で戦線に投入している。
搭乗制限に関しては一騎が人類軍に囚われた際に収集された遺伝子情報から後天的にフェストゥム因子、通称「マカベ因子」を付与する術を確立しており、
流石に壮年は無理だが2~30代ぐらいの年齢でも因子を付与すればファフナーの搭乗が可能になっている。
一方竜宮島の子供たちのように胎児の時点で遺伝子レベルで定着させている訳ではないので寿命が激減するという欠点を持っており、その余命は10年に満たないとされる。
機体自体もコア内蔵になったことで性能が飛躍的に向上。
ファフナーという機体の性質上、パイロットの力量に大きく左右されるのは変わらないが、エースが乗ればスフィンクス型フェストゥム程度であれば瞬殺できるほどになった。
ミョルニアが竜宮島にもたらした「情報」は人類軍側にももたらされているのか、ノートゥングモデル同様にスフィンクス型のワームスフィア程度なら直撃しても無傷で済むくらいになっている。
更にジークフリードシステムも搭載できるようになり、クロッシングによってより高度な戦術をフェストゥム相手に行えるようになった。
しかしながらこれによってファフナー搭乗時に同化現象が発生するようになってしまったのも事実。「敵にやられる前に機体に喰われる」リスクも跳ね上がった。
同化現象の進行スピードについてはティターンモデルや1期のノートゥングモデルに比べると圧倒的に抑えられてはいるが、EXODUSのノートゥングモデルほどではない。
脱出行ではかなりの長期間同化現象が抑制できていたが、これは竜宮島勢が持ち込んだ拮抗薬が(人類軍の基準で)凄まじく優秀だったことが理由であり拮抗薬が尽きると次から次へとパイロットが倒れ「いなくなって」いった。
ここまで性能が高まったにも関わらず、フェストゥムの進化もあってやられメカ的な立場はそこまで変わらない。
脱出行の面々やアルゴス小隊の機体はかなり強いことが描写されているが、それでも島のミールに比べコアの出力がかなり低いらしく、改良型ノートゥング・モデルやエインヘリヤル・モデル、そして勿論ザルヴァートル・モデルに比べると性能差は否めない。
変性意識については発生しないので、読心への対抗についても強化はされているが島の機体ほどではないと考えられる。
ちなみに使用しているコアの出所が不明だったが、アトランティスミールが生み出したコアを使っていたことが判明している。
後にエインヘリヤル・モデルのデータが提供されたことで性能や同化現象の抑制能力が更に上がっているようだが、『THE BEYOND』ではギガンテス型に一瞬で消し飛ばされたりしている。
一方でここまでの作品ではせいぜい人類を精神的に苦しめる手段に過ぎなかった「フェストゥムが人類軍のファフナーを奪ってそのまま使う」のを、『THE BEYOND』では当たり前のようにやってくるようになった。
フェストゥムが主要な戦力として使えるぐらいに人類軍ファフナーの性能向上が著しいことを伺わせるが、人類、特に人同士の戦いを忌避するパイロットが多く所属する海神島陣営にとっては非常に厄介な敵となっている。
ちなみにどういう訳か、彼らが使役するファフナーは全てペルセウス中隊カラーの青色となっている。1話で人類軍所属の他カラーの機体が出ているのでCGモデルの都合という訳ではなく意図的なものだろう。
ちなみにデザイン的には3モデルともCGモデルが書き起こされていることもありいずれも鋭角的でカッコよくなっている。
曲面が多いデザインである島のファフナーとは好対照といえるか。立体化が待たれる。
▷トローンズモデル
メガセリオンモデルの
後継機であり、大隊指揮官
専用機。
人類軍もジークフリード・システムを採用するようになり本機はそれを搭載している。
これによって適切な状況把握が可能になったが、シナジェティック・コード形成に伴う心理的重圧も健在。
機体自体はまだしも、ジークフリード・システムとのクロッシングや入ってくる情報の処理と言った面でパイロットへの負荷が激しい。
同化現象については他モデルよりも酷いという描写はなく、これについては経緯は不明ながら島と同様の進歩を遂げていると考えられる。
その重装甲は非常に頼もしく、ファフナーのハンドガン程度なら楽に防げる。
主武装として上下に2発ずつ
ミサイルが装備されたライフルを装備し、手甲にはビーム砲付きの鋏が仕込まれている(ハインツが苦し紛れに使ってたアレ)。
棘型スラスターが特徴的な空戦型は『ラファエル』、肩に大型レーザー砲を装備可能な陸戦型は『サンダルフォン』と呼ばれる。
ラファエルの飛行速度はマークジーベンを上回るほど速く、真矢も感心していた。
サンダルフォンはあまり出てこないが、ナレイン将軍の活躍や後期OPでのカットが印象的。
因みにトローンズとは「
座天使」を意味する。
THE BEYONDではなんとマレスペロ(≒ラスボス)が搭乗している。「(肉体を青年レベルに成長させたので)ファフナーにも乗れるよ」と事前に発言していたがまさかコレに乗ってくるとは思うまい。
真矢のアズライールと互角に張り合うが、マレスペロ的には戯れもしくはアルタイルを憎しみで染めてケイオスに譲り渡す際の器に過ぎないらしく大した活躍はしない。
▷ドミニオンズモデル
中隊指揮官用機。劇中では空戦仕様の『ガブリエル』他、14話冒頭でアビエイターと対峙した『陸戦重装型(仮)』や、ダッカ基地所属の『陸戦型(仮)』が登場。
なんとザルヴァートル・モデルの量産化を目論んで開発された機体である。
しかしながらコアの出力不足が原因でザルヴァートル・モデルには及ばない。というか同化やらなんやら色々あってファフナーと言っていいかもわからない存在になった奴やら起動するだけで人類軍のパイロットを消し飛ばす化け物とかと性能がどっこいであってたまるか。
パワーズを3機率いて戦闘を行うが、元が元なだけに同化耐性が高いパイロットでないと操縦できない。しかも機体性能自体はトローンズ・モデル以下。
だがその分継戦能力が高くなっており、パイロット次第ではトローンズ・モデルどころかノートゥング・モデルとも張り合える性能を発揮できる。
主にガンドレイクの類似武装「ベヨネット」と、射出可能な大量のマインブレード?を刃にした実体剣を使用し、背部のウエポンラックに合計2本まで搭載している。陸戦重装型(仮)は肩部の装甲にイージスを装備しており、15話で交戦規定アルファによる味方からの銃撃を防いでいるシーンがある。繰り返すが、
あのザルヴァートルモデルが原型機である。なお、ドミニオンズは「
主天使」を指す。
『EXODUS』ではジョナサンやウォルターが乗っているので印象の強い機体であろう。やられ描写もそこまで多くはない。
▷パワーズモデル
4機中隊の主力となるグノーシスモデルの
後継機。搭乗可能な人員を増やす為のシステムを搭載した結果、原型機より大型化してティターンモデル並の全高になってしまった。
作中では第1話から陸戦仕様の『オリンピア・エンジェルス』がビリー機として登場し、2話では空戦仕様の『アリエル』に換装(違いは両肩のユニット)。陸戦仕様には重装タイプの『エイワース』も存在する。
グノーシス・モデル同様「誰でも乗れる」事をコンセプトにしており、マカベ因子の移植さえ出来ていればシナジェティック・コードが無くても乗れる。
固定兵装として右肩に
ガトリング砲、左肩にミサイルポッドを装備し、エイワースは追加された肩部装甲にイージスらしき装備を搭載している(オリンピア・エンジェルスやアリエルに関しては不明)。近接戦では電熱カッターのようなヒートソードを使用する。
「最前線で悪魔と戦うので堕天しやすい」『
能天使』の名の通り、同化促進剤と因子移植を用いて強引に搭乗する事も可能で、その運用方法故かパイロットが砕け散った比率が高く、
最もパイロットに優しくない。
嫌なネーミングセンスである。
そんな事もあってグノーシス・モデルのようにあっけなく散るシーンが最も多いファフナーだが、ビリーのように最後まで機体やフェストゥムに喰われず生き残る者もいるなどどうにもならない欠陥機という訳ではない。
適切に運用できればその高火力を発揮することができ、特にビリーは自身の同化耐性の高さから生涯パワーズモデル乗りを宣言し、進んで本機に搭乗しているのだとか。
『THE BEYOND』ではベノンが使役する本機が多数登場し、海神島陣営を苦戦させている。
フェストゥム相手ではやられ役だが、一応人間だった存在が乗っているので彼らからすれば戦いにくいことこの上ない。
海神島での戦闘では美羽のマークザインを以てしても支配を解くことができない上にフェンリルで自爆特攻をしかけてきたため、美羽は苦悩しつつ彼らを同化し「いなくなる」道を与えた。だが終盤では……
スーパーロボット大戦シリーズでは
ガンダムシリーズも参戦しており、より有名な地球規模の組織が存在するため、基本的にはそちらと統合されている。
地球連合軍に統合されている。実質的な親玉である
ジブリールがあまりにも小物過ぎであり、
ヘスター自身は蒼穹作戦において
最前線で陣頭指揮をとるド根性ババアに改変された上に
最終的にオーブや自軍と和解(実質的に竜宮島とも和解)するため、原作や『UX』(後述)より「悪の組織」のイメージが非常に薄い。
どうしてヘスターが性格改変されたのかというと、ライターの原作理解が足りないから……
ではない。
テキスト合計3行ぐらいしか情報がないが、K世界のヘスターは50年前にビルドベースと邪魔大王国の戦いに巻き込まれており、それがきっかけで根性と「人類同士争うよりも外敵を倒すことを優先すべき」という思想が身についたと思われる。
ファフナーの扱いが散々な本作だが、その結果人類軍がまともな組織になっているのが皮肉かつやりきれないところである
「まあ、そうなるように自分で書いたわけなんですがね。改めて製品版をプレイしてみて思ったこと。ハザード外道すぎワロタw」
第1部までは
地球連邦軍と統合されている。そのため人類軍のメンバーや兵器はすべて地球連邦軍所属。
特に良心である洋治は終始地球連邦軍所属であり、
マークザインも地球連邦製である。
本作の連邦軍は『
劇場版ガンダム00』というシリーズ通しても屈指の綺麗な連邦なので、まぁ早い話が汚れ役担当である。
『K』もそうだがフェストゥムが作中前半では表立って活動していない事もあって人類軍(担当)の方針は軍縮傾向の連邦軍と噛み合わず、割と鼻つまみ者扱いだったり。
そのため第1部終盤でフェストゥムのみならず
バジュラや
スクラッグを排除するために
ハザードとヘスターの手により地球連邦軍とは別の特殊部隊として設立。
良い部分は全部地球連邦軍に置いていったのか、やることなすこと全てが極悪非道そのもので、
私利私欲の塊であるハザードとよりによってそのシンパに成り下がってしまうヘスターを旗頭に、
虚栄心を満たしたいだけのマッドサイエンティストであるドクターミナミ、
浄化を受けていながらも現在の宇宙の真理に到達する為には手段を選ばないショット、
平和ボケした日本の目を醒まさせると言いながら実際はただの快楽主義テロリストである朗利&金本といった
どいつもこいつもロクでもない連中ばかりが所属・協力しているため、最早原作の面影をとどめておらず、
ハザードの私兵集団と言ってもいいような組織となっている。
主力兵器もファフナーじゃないし。
故に大統領や
カティを始めとする地球連邦軍の良識派たちからは
「アロウズの再来」と見なされ、不信感を抱かれていた。
最終的な所業を鑑みたらアロウズの方がマシだったかもしれない。
こんな連中の中に放り込まれた人類軍の良心ことアレックス(鈴木君の父親の方)が本当に可哀想である。
まぁ、彼が人類軍にいなければそれはそれで第一次蒼穹作戦時にUXは詰んでいたのだが…。
主な悪行についてはハザードの項にも詳しいが、最終的に
ELSとの対話を前に
人類を見捨てて宇宙へトンズラした挙句、フロンティア船団と結託してバジュラ本星を侵略するという暴挙をしでかしたため、遂に大統領はUXに人類軍
討伐を依頼。
バジュラ本星近くにてハザードがUXに誅殺され、ヘスターのいた本隊もショット及びギャラクシー船団の黒幕である電脳貴族の裏切りにより、
別行動を執っていた
ノーヴル一派を除いて壊滅。その後、ノーヴル一派もUXとの戦闘で倒されたことで完全に全滅した。
地球圏にまだ残党が残っている可能性が無きにしも非ずだが、何かしでかそうものなら新生加藤機関(主要メンバー:
正義の味方・
本当の暴力・
寺生まれのDさん・
地獄コンビその他)が黙っていないだろう。
このように原作とはかけ離れた組織と成り果ててしまったUX人類軍だが、
後の『EXODUS』での
アルゴス小隊の外道ぶりはUX人類軍もかくやであった。ヘスターの掘り下げが行われたことで「
ヘスターはこんなこと言わない」になっちゃったりもしてるけども。
全くの余談ながら、本作における強硬派のBBAと穏健派のBBA筆頭であるヘスターと大統領は担当声優が同じ藤田淑子女史だったりする。
追記・修正はフェストゥムに核ぶっぱしてからお願いします。
- もし、溝口さんがビリー撃ってなかったらどうなってたんだろう。撃てずに銃を下して真矢に抱きしめられて慰められるか、それとも、錯乱のあまり我を失って撃ってしまったか……。 たぶん前者だと思うけど。 -- 名無しさん (2016-01-22 19:27:24)
- 人類軍への嫌悪が増したのはウォルターさん乗ってた爆撃機が島に核撃ったからだけど、暉が答えを見つけ出せたのもそのウォルターさんとの語らいがあったからだろうな -- 名無しさん (2016-01-22 21:30:53)
- コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-01-30 20:39:40)
- 人間性を削ぎ落としてるとか書かれてるけど、ありとあらゆる意味において人類軍が人類でしょ。他者の存在を認めず、相手を消そうとする。私欲の為なら平気で侵略および略奪行為を行う。とか正に人間の在り方そのものだし。 -- 名無しさん (2016-02-05 21:55:56)
- もし、EXODUSの後にUXが作られたら(再現はHoEまで)、ヘスターの扱いもマシになってたかな……。 -- 名無しさん (2016-03-08 15:26:53)
- そういや広登とUXの衛は二人とも人類軍にやられたわけだが、これは岸本みゆきがマークフュンフに与えた祝福・・・? -- 名無しさん (2016-04-06 17:56:41)
- ナレイン一派は何人生き残ったんだろう?パイロットは全滅みたいだけど -- 名無しさん (2016-08-04 09:02:35)
- ゆきっぺはアルビスを自分たちの世代を実験モルモットにしたことを恨んでいるような態度だったけど(弓子と道生には仲間意識を持ち、島自体は好きな模様)、自分達を最もモルモット扱いし、仲間の仇であるはずのミツヒロ(親父の方)には心酔しているのがワケガワカラナイヨ・・・。ハッ、もしかしてゆきっぺの正体ってパペットなんじゃあ・・・? -- 名無しさん (2017-02-12 21:44:20)
- ↑外面を取り繕うことだけはうまかったんじゃないのミツヒロ? 再会するまで真矢は普通に父として慕っていたし、仲間を失ったゆきっぺの心の隙間を利用したのか。 -- 名無しさん (2017-03-29 21:48:35)
- EXODUSが不完全燃焼気味だったけど続編やるならどうなるんだろうな、流石にもう戦力残ってなさそうだが -- 名無しさん (2017-08-16 13:55:01)
- BeyondのPVでは、バーンズ生きとったんかワレからの核ぶっぱで草も生えぬ -- 名無しさん (2018-01-05 21:17:17)
- へスターが目指している計画なんだが、仮面ライダー鎧武のプロジェクト・アークに近いし -- 名無しさん (2018-01-17 14:24:34)
- ゆきっぺは千鶴先生を恨んでるみたいだったが、ミツヒロが口車で千鶴先生のせいに仕立て上げた可能性もある -- 名無しさん (2019-04-16 23:29:51)
- 島占領された時に監視してた兵士がいつの間にか咲良たちのババ抜き見に来てるのなんか和む -- 名無しさん (2019-11-05 23:39:14)
- ミツヒロとジョナサンの名前がごっちゃになってた(息子の方を指して「ジョナサン」表記と「ミツヒロ」表記が混在してた)箇所を修正。息子の方は全て「ジョナサン」表記で統一しました。修正漏れがあったらすみません -- 名無しさん (2019-11-14 03:49:04)
- ↑2ゆきっぺはハニトラスパイの側面があるからな。皆城はあくまでも情報源として付き合っていたのであって本命はミツヒロだったんだろ。つまり不倫でそのうえで明確にミツヒロは千鶴さんを嫌いになり切れてないのに気づいてたからじゃないかな。単純に前の女ってだけで嫌いな可能性もあるが。つまり娘位の女に手を出してたわけで、ミツヒロ潰されろって言いたくもなる。 -- 名無しさん (2023-06-15 09:20:43)
- EXO時のクロウラーの本部襲撃が実はかなりきつかったみたいね。BYONDでは完全に分裂してへスターとバーンズが仕切ってるけども零れ落ちたゲリラ連中とかがゴロゴロいそうで怖いな。今までの所業をかなぐり捨てて竜宮島と交信してるけどそんだけ余裕無いんだろうな。 -- 名無しさん (2023-06-15 09:25:16)
最終更新:2025年04月29日 09:13