近藤剣司

登録日:2012/05/06(日) 02:18:05
更新日:2020/06/04 Thu 13:41:13
所要時間:約 5 分で読めます




「そりゃ、仲間だからな。置いてって欲しけりゃ、そう言えよ。」



近藤(こんどう)剣司(けんじ)とは、『蒼穹のファフナーシリーズ』の登場人物。






※この項目はネタバレを含みます。



■人物像

竜宮島に住まう少年。前髪やや逆立てた茶色の短髪が特徴。
主人公・真壁一騎たちとは同期の幼馴染。
島では母・彩乃との二人暮らし。
周りからは全然意識されていないが、実は生徒会長である(おそらく、RIGHT OF LEFTの将陵僚の後任)。

自称イケメン、普段から女子にモテたいと公言するナンパな性格で、お調子者な典型的な三枚目。
一方で非常に仲間想いな一面もあり、明るい性格もあって同期の中でもムードメーカー的立ち位置で、後輩からも慕われている。
また、同い年の要咲良に惚れており、一途に想いを寄せている。
「父親のように強い男」が趣味の咲良に振り向いてもらいたいという思いから、中学時代には一騎に度々決闘を挑んでは撃退されている。


ファフナーパイロット候補生に選ばれた際は、恐怖心を押し殺して咲良のそばにいるためにその任をうける。

天才症候群によって「直観的回答力」に優れる。
わかりやすく言うなら、カンが鋭いということ。ニュータイプとは少し違う。
言うなればどんな小難しい数式も「最終的な答え」は一瞬で導き出せるが、「そこに至るまでの途中式」が全く分からないというもの。
劇中で、その才能は遺憾なく発揮される。
直観的に相手の弱点を狙ってしまうなど、劇中においては難敵を打破する切っ掛けとなる。

ファフナー搭乗時は、変性意識によりお調子者な態度からは一変、極端に臆病な性格になる。
恐怖を押し殺して戦いに参加しているが故の変性意識なのかもしれない。
とはいえ戦闘では作戦通りに戦ったり仲間の窮地には本能的に動いてしまうこともあるので決してビビっているだけではない。

??『(殺し屋のプロとしての条件は)10%の才能と20%の努力、そして30%の臆病さ…残る40%は"運"だろうな…』



■本編中の活躍

Dead Aggressor

14歳。
前述の通り学生生活の傍ら一騎に勝負を挑んでは負ける日々を送っていた。

第一話でのフェストゥム襲来を経て自分の母をはじめとした島の本島の姿を知っていき、咲良や小楯衛らと共に、パイロット候補生となる。
当初は機体の問題や適性の優劣もあって実戦に参加してはいなかったが、一騎が島から離れ戦力が不足する中、衛…もといゴウバインと共に正式にパイロットに抜擢。
そして咲良を加えた三人で初陣を迎え、変性意識のせいでややへっぴり腰になりつつも親友同士による絶妙なコンビネーションにより、フェストゥムを撃退した。

一騎の帰参や、日野道生カノン・メンフィスの帰属を経て竜宮島の戦力が充実してもなお前線で戦い続け、パイロット同士の親交も進展。
戦いへの恐怖を自覚した咲良にも寄り添い続け、距離も縮まっていった。リア充爆発しろ!

しかしそんな中、漸く想いが通じ合った咲良が同化現象によって倒れてしまう。
当然剣司の心は揺さぶられ咲良を守るためそれを押し殺して戦いに出るが、追い打ちをかけるように親友である衛が無残な姿で戦死する光景を目の当たりにしてしまう。
遂に心の限界を超えてしまった剣司は死の恐怖から戦えなくなり、戦闘に参加するのを拒み引きこもってしまう。まだ中学生(14歳)である。無理はないだろう。
仲間達の説得を受けても戦闘から逃げ出してしまい恐怖と自責の念に苛まれながらも、母としての彩乃の優しい言葉もあって剣司は戦いから逃避し続ける。

しかし、剣司の不幸は終わらなかった。
島にイドゥンの駆るマークニヒトが襲来し、剣司がおびえて戦闘に出られない中、衛が命と引き換えに仕留めたはずのスカラベR型種の根がアルヴィスを破壊。
その中で彩乃はギリギリまで一騎に指示を与えたことと引き換えに根に押しつぶされその命を落としてしまう。

「自分が戦わなかったからだ」と自己嫌悪に陥いり、追い込まれていく剣司。
しかし、澄美(咲良の母)やカノンとの対話を経て立ち直ろうと決意。(このくだりはドラマCD:GONE ARRIVEにて補完されている)
そして咲良が倒れて以来、久々に一騎に決闘を申し込み、(ハンデを負っているとはいえ)一騎から初めて一本とることができたのだった。

剣司「一騎…俺も、衛みたいに、強くなれるかな…?
一騎「ああ…なれる


その後、島と人類の未来を左右する蒼穹作戦に参加。
作戦中、皆城総士による「消耗戦」によって、一騎たちと分断された先で、剣司はイドゥンの駆るマークニヒトと出会い、戦闘となる。
……この時突進して来るニヒトを見て「あ、剣司オワタ\(^o^)/」と思った人、先生怒らないから出てきなさい。

無敵とも思えるマークニヒトの猛攻を前に剣司も死を予感するが、共に戦う仲間達を守るため心を奮い立たせ一撃を与えることに成功し、これが、竜宮島サイドの勝機となった。
(総士がフェストゥムに教えようとした「存在することの痛み」を、剣司の一撃がイドゥンに理解させたためである。)

直後駆けつけた一騎たちとの合流に成功し見事、蒼穹作戦を完遂。

そして真矢やカノンたちと帰島した後、遅れて島に戻ってきた一騎を迎えに駆けだす姿が描かれた。


HEAVEN AND EARTH


衛や千沙都(衛の母)がTVアニメ本編で死亡したため、小楯家が運営する銭湯「竜宮城」で手伝いや保の世話をしている。
さらに、同化現象の後遺症で未だ車椅子生活を余儀なくされている咲良の介護もしている。剣司働きすぎである。
咲良との仲もTV版から一層進展しているようだ。

引き続き学校の生徒会長も務めているが上記のように多忙な為、議事は副会長のカノンに一任している模様。


依然レギュラーパイロットを務めているがその中でも、先輩格として成長した姿が見られる。
総士がいないため、戦闘指揮は彼が担っているようだ。

戦闘では自身の変性意識を抑え込み、「仲間を守る」という姿勢を示し懸命に戦う。
特に里奈が窮地に陥ってからの彼の姿は非常にカッコよく、自分に反発していた広登の信頼を勝ち取っている。

第二次蒼穹作戦では遊撃部隊として咲良、西尾姉弟と共に敵の本拠地へ突入。
その際囚われていたミョルニアを偶然解放しており、竜宮島のコアが危機を脱する手助けをした。

HAE内では映像による直接的な描写はないが、EXODUSのPVにて咲良に連れ添っていた事から生存していたことが確定した。


EXODUS

19歳。
ファフナーパイロットとしては既に引退。同化現象の治療を受ける咲良の近くにいたからか医療の道を志し、今では遠見千鶴の後継者と言うべき存在に。
相変わらず咲良との仲も良好である。

平時は学校の養護教諭を勤め、パイロットのメディカルチェックもこなしている。
また、パイロット時にファフナー部隊を指揮していた経験から、総士の不在時にはジークフリードシステムの第二指揮者としてシステムを駆る。
というのも剣司の天才症候群「直観的回答力」が総士・彗の情報並列処理ほどではないにせよ、残留組の中でシステムに適任であったため。
彗は唯一の飛行型であるゼクス改アマテラスのパイロットであるのもあり、必然的に剣司にお鉢が回ることに。
しかし、パイロット(特に彗)にちゃんと指示を聞いてもらえなかったり痛みのフィードバックで気絶してしまったりと、総士ほど上手く扱えていない。
また肉体的な痛みのフィードバックに関しても、フィードバックに涙目になる・医務室のベッドに氷嚢片手に突っ伏す、とかなり苦労しており、これに耐え抜いていた総士の人間離れぶりが際立つ。

と言っても気絶に関しては戦闘開始から短時間の間に
1.ボディーブロー 2.片足損壊 3.全身を満遍なく焼かれる
4.左腕切断 5.全身強打 6.ボディーブロー複数回
7.右半身圧潰,複数箇所の内蔵破裂,右足複雑骨折,子宮へのボディーブロー直撃
という壮絶な痛みが雪崩れ込んできた結果であり、短期間の気絶で済んでいるだけでもかなり頑張った方と言える。

なお、彗が剣司に反発したのは彗→里奈→剣司⇔咲良という人間関係と、彗自身の変性意識が原因と思われる。

17話でカノンがSDPを行使し、自分の質量を削りきってしまった事により「いなくなった」後、18話で喫茶「楽園」にてカノンの遺品である翔子が使っていた帽子を後輩や咲良と共に発見。医療担当として誰よりもカノンの異変に気付けなかった事を悔やんでいた。
だが、カノンの未来介入・改変によって剣司がSDPに伴う新しい同化現象のメカニズムに気が付き、早期に同化現象の進行を緩める薬を作り上げられたことが、後輩達の延命に繋がっていった。

第三次蒼穹作戦時には、咲良の反対を押し切ってパイロットに復帰。マークアハトにジークフリードシステムとスレイプニールシステムを搭載し、同時起動しつつ戦場を駆けずり回る荒業を行使している。
「電池切れ」と皮肉混じりに嘯いている咲良とは違い、彼は本当に「電池切れ」であり1期時点で搭乗可能時間が20時間を切っているので生命に関わる危険行為である。
発現したSDPは『薬』。直接の接触やトルーパーモデルを介して対象の痛みや同化を自身に移して肩代わりする。
新たな同化現象は『感覚鈍麻』。少しずつではあるが、痛覚や触覚が鈍くなっているようである。
他の面々に比べれば軽微と思われがちだが、痛覚は「これ以上はやばい」という身体が発する警報でありストッパーであると某青狸言っているように、同化現象や被弾する事による状況判断に影響が出る危険性が高い。

第三次蒼穹作戦直前、ミールの力が減衰した事に伴い咲良の母であり恩人の澄美の被曝症状が急激に悪化、病床に臥せってしまう。
そこで、彼女を安心させるために神前式を執り行い咲良と結婚。零央の父に結婚指輪を作ってもらい、咲良と共に生き残る事を誓った。
これ以降、出撃時に結婚指輪をペンダントとして身に付けるようになる。

以降、第三次蒼穹作戦や海神島上陸作戦という激戦に指揮官として参加するも生存。
甲洋帰還時にはカノンの手と声に導かれ彗と共に島のミール及びゴルディアス結晶とクロッシング、ゴルディアス結晶に「還った」者達をメッセンジャーとしたミールと対話した。
一騎覚醒時にはゴルディアス結晶に「還った」カノンの声に導かれてSDPによりトルーパーモデルを介してマークザインを復活させる。
海神島上陸作戦ではディアブロ型に同化されてしまうという絶体絶命の危機に瀕するが、覚醒した一騎の祝福により九死に一生を得た。
戦線復帰以降、もはや死亡フラグの火薬庫状態であり視聴者を大層恐れさせたが、これにて最後まで生存を果たす。
しかし、余命幾許もなかった澄美が総員退避したAlvisのCDCに残り、遺言を残して竜宮島と共に永久の眠りについた事で咲良は剣司以外の、剣司は咲良以外の自分に繋がる人物の大半を失ってしまう事に……


<THE BEYOND>

竜宮島の島民たちと共に海神島に身を寄せている。
咲良との間に一人息子・衛一郎を儲けており、親子三人での生活を送っているなど、色々あり過ぎる同期組の中では珍しく「普通の幸せ」を勝ち取っている。
また、その幸せの影響か恰幅が良くなっており、同期の中では一番ビジュアルの変化が激しい。

第五次蒼穹作戦ではジークフリードシステム担当に戻っているが、作戦中セレノアによるクロッシングへの侵入を受け同化されかけ、クロッシングの強制解除と同化拮抗薬の投与でなんとか乗り切っている。
三年後はジークフリードシステム担当を彗に譲り、史彦の補佐や医療担当に落ち着いた。
一児の父ということもあってか大人の落ち着きを身に付けており、帰還した総士(こそうし)にも暖かな眼差しを向けている。



■搭乗機

ノートゥングモデル マークアハト

中距離支援型の第8番機。
主武装は、ガルム44(銃)、ルガーランス、メデューサ(大型ビーム砲)。
蒼穹作戦では分割型のジークフリードシステムと小型イージスを搭載した。
他の機体に比べるとそれほど大きなアドバンテージは持っておらず『DA』では剣司の変性意識も考慮しマークドライやマークフュンフとのツイン、トリプルドックを基本に運用されていたが、直感力によって相手の急所を捉え撃破するなど時折活躍を見せた。
『HAE』では改良によって諸性能が向上している。
『EXO』開始時は剣司がパイロットとして引退したことや後継者がいないこともあり、無人機試験用として隠居状態であったが中盤以降エインヘリアルモデルへと改修され戦線復帰を果たす。


◇エインヘリアルモデル マークアハト改

カノンが遺した設計図を基に改修されたマークアハト。
武装はガルム44とメデューサであることが多い。
前述の通りジークフリード・システムを搭載しての前線指揮に、試験機時代に搭載されたスレイプニール・システムでトルーパーモデルの操作も担う。
SDP発現後は各種指揮にトルーパーや自身を介した損傷機体の回復、パイロットの同化現象抑制、例によって同化の危機に陥る嫁の救出、
時にはディアブロ型に侵食されたり過酷な任務の数々をこなす竜宮島ファフナー部隊の要である。
剣司の身体が心配されたが、カノンが命をかけて伝えた技術の結晶・エインヘリヤルモデルへの改装がギリギリのところで守ってくれたようだ。
剣司と共に四度の蒼穹作戦全てに唯一参加し生還した歴戦の機体(ドライも全ての蒼穹作戦に参加しているが、第一次蒼穹作戦時はカノンが搭乗していた)。



■関連人物


  • 近藤彩乃
剣司の母。フェストゥムによって日本人の受胎能力が奪われた時、海外にいたためその難を逃れた。
そのため、剣司は竜宮島の子供たちの中で唯一自然受胎で生まれている(僚も自然分娩の可能性あり)。
竜宮島を運営する「アーカディアン・プロジェクト」の創始者のひとりであり、生化学の権威。
竜宮島そのものや、ノートゥングモデルを開発したのは彼女である。
言動が軽い剣司を「馬鹿息子」となじるものの、息子を愛する良い母親。
だが、咲良の昏睡・衛の死と続き、一騎にギリギリまで指示を出した事でマークニヒトの襲撃により成長した「根」に潰されて死亡してしまい、立て続けに不幸に見舞われることに…

  • 小楯衛
剣司を本当に理解してくれる親友。
彼の勇敢で、かつ無残な死にざまは、剣司に大きな影響を与える。
剣司にとって最悪だったのは、ワームスフィアでひしゃげたコックピットブロックが身動きの取れない彼の目の前に落ちたことだろう。

  • 要咲良
思い人であり、親友。当初は「姉御」と呼んでつき従っていた。
TVアニメ中盤以降、剣司といい感じになる。
21話のラストにて同化現象に倒れるが、ミョルニアのもたらした治療法によって快復。
『HAE』では車椅子ながらも元気な姿で剣司とイチャついている
『EXO』ではめでたく結婚し、2年後である『BEY』の第五次蒼穹作戦時点では既に子供が生まれている。

  • 真壁一騎
(一方的な申し込みだが)決闘を度々している。
ただし関係は険悪ではなく、孤立しがちな一騎をむしろ孤独から救っているともいえる。
ファフナーでの戦闘を通して、友情を深める。

  • 皆城総士
一期の頃は絡みは少なく、『EXO』でも入れ替わりに指揮官になっているが他人を思いやる者同士関係は良好な様子。
第四次蒼穹作戦の前には、剣司と互いを慮る姿も見られた。
総士が執り続けていた指揮を預けて安心しているくらいには信を置かれているようである。

  • 小楯保
衛の父。
剣司が衛の死に対する責任を感じていたこともあり、蒼穹作戦後酒浸りになってからはずっと彼に世話をやかれていた。
復帰後は共にアルヴィスを支えており、剣司と咲良の結婚式では亡き衛と千沙都の写真を手に参列している。

  • 要澄美
想い人の母にして、母彩乃を喪った後に後見人として剣司を助けてくれた恩人。
…だが、第三次蒼穹作戦前にミールの力が減衰した事によりミールが抑制していた被曝症状が悪化。彼女を安心させる為に咲良との結婚式を執り行った。これにより恩人が義母となった形になる。
だが、それっきり病床に伏してしまい、海神島上陸作戦直前には「もう一度発作が起きればその時が自分の最期」という末期状態だった。
そして、孫の顔を見せる前に対話の時の為に海中へ没するAlvis及び竜宮島のCDCに残り……



■外部出演

スーパーロボット大戦シリーズ

スーパーロボット大戦UX

自軍パイロットの中では唯一性格が「弱気」だが、劇場版設定の第三部からは「強気」になる上に、貴重な精神コマンド「激励」を覚える。
ただしマークアハトの武装にルガーランスとレールガンがなくなるのが欠点。
第二部中盤では原作同様、咲良が同化したことにより一旦離脱する。
ニヒト強襲時には彩乃を喪い塞ぎ込むが、シンと保から衛の死を聞かされたことをきっかけに自軍に復帰する。
ストーリーの都合上、「引きこもるきっかけ」と「立ち直るきっかけ」となる死が入れ替わっているのが微妙に原作と違う点。


追記・修正は、ババァ声な美人の嫁がいる養護教諭を務めるリア充で、熟練パイロットな人にお願いします。

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