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「A」(地獄先生ぬ~べ~)

登録日:2015/03/21 Sat 21:05:26
更新日:2026/08/14 Fri 02:31:20
所要時間:約 5 分で読めます





赤が好き?

白が好き?

それとも青が好き?

概要


CV:子安武人(令和アニメ版)

漫画地獄先生ぬ~べ~』に登場する怪人物。
赤いマントを羽織り、仮面をつけたマジシャンかピエロのような姿をしている。
設定のモデルは有名な都市伝説赤マントの怪人」。

下校中の子供ばかりを狙う猟奇殺人鬼で、子供に上記の質問をし、答えた子供を殺害する。
「赤が好き」と答えた子供は血まみれにされ、「白が好き」と答えた子供は体中の血を抜かれ、「青が好き」と答えた子供は水に沈められて殺される。
「A」が出現する時、大人たちはよそよそしく冷たい態度をとるようになる。これは、子供たちに「A」の存在を知られないように戒厳令を敷き、大人たちだけで「A」と対決するとされているため。
妖怪ではなくれっきとした人間だが、人間離れした身体能力を有している。
噂では、元は普通の床屋だったが子供のイタズラで店が火事になり、その際に「A」も大ヤケドを負ってしまったために子供ばかりを狙っているとされるが真偽は不明*1
しかし先述の子どもに対する質問の中で出てくる3色は床屋の店先に置かれているサインポール(クルクル回転する3色のアレ)に因んだものと思われ、元は床屋であったという噂の根拠になっている。

実は、質問に答えなければ襲われる事がない


本編では第24話「「A」がきた!!」に登場。
下校時刻まで学校に残っていた広達の前に出現し、質問に答えた達を襲う。
手始めに上述の質問に対して『』と返答した美樹を誘拐し、身体に重りを複数括り付けた上で貯水槽の中に沈めて溺死させようとしぬ~べ~がそんな美樹を発見して救出している間に今度は童守小に現れて質問に『』と答えた郷子首に細い金属製のパイプのようなものを3本突き刺して血を抜いて殺そうとした挙句に郷子と共に童守小に残っていたが質問に『』と答えていた為に隠し持っていた大鎌で胴体を肩口から袈裟斬りに切り付けて血塗れにする。*2しかしすんでの所で学校に戻ってきたぬ~べ~が割って入り、殺害は失敗に終わるがその後鬼の手をも物ともせず妖怪じみた動きで執拗に広を狙ったため遂にぬ~べ~の逆鱗に触れ「幽体摘出」で魂を引き剥がされて地獄に送りこまれかけた*3が、なおも抵抗しぬ~べ~を投げ飛ばす。
しかし、その時にストーブの火が燃え移り炎上し、窓から落下した。
遂に伝説の殺人鬼も終わりかと思われたが、何と何事もなかったかのように起き上がって仮面を拾い上げ、マントを翻すといずこかへ消えていった。

その他、第48話「妖怪大集合!」ではぬ~べ~の水晶玉が投影した幻影として、
第224話~第235話「結成!!童森妖怪妖撃団編」では妖怪博士・百鬼久作によって創られた妖怪軍団の一体として登場している。




そして、月日は流れ…



「A」再来


ぬ〜べ〜NEOにおいて


2015年、続編『地獄先生ぬ~べ~NEO』にて再び登場。
童守町のはずれにある廃屋で眠りから覚め、復活。
以前、ぬ~べ~と対決した時以来の出現で、今回初めて出現したのは昭和12年である事や、ほぼ10年周期で現れている事が明らかになった。
「A」が復活した廃屋には昭和10年におきたバス事故の新聞記事が壁に貼られている。
この時代には大人たちでさえ実在を疑う者が多く、丑光が模倣犯の可能性を持ち出してやっと他の教師達も腰を上げた程。
ただし丑光自身はオカルトマニアとしての知識から「A」を休眠を行うことで生き長らえる体質の人間ではないかと推測し、
繭の放置された廃屋を見つけ出している。

出現して早くも一人の児童を殺害。以前同様子供達には戒厳令が敷かれたが、ネットの普及した現代ではあまり効果がなく、子供達に情報が漏れてしまった。
さらに子供を殺そうとした所を警察に見つかり、銃で撃たれてもなお殺そうとしたがぬ~べ~が鬼の手で霊体を掴んで行動不能にした事で遂に逮捕された。

しかし、取調べには一切答えず、さらには着けている仮面は顔に食い込んでいて無理に取ろうとすると肉まではがれてしまうため素顔もわからず、銃で撃たれた傷もみるみるうちに治り、相変わらず人間離れした様子を見せる。
そして、取調べの最中手錠を外し逃走。再び童守町へ姿を消す。

その後、「A」を追うぬ~べ~に丑光が「A」の正体に迫る情報を発見する。
昭和10年、A県の小学校の遠足バスが事故をおこし、その時赤間のぶ子という女の子が死亡した。
他の児童は何とか脱出したがのぶ子だけは車体にはさまれて血まみれになり、そのうち出血多量で真っ白になっていった。やがて、バスがかたむきバスと一緒に川に転落して沈んでしまったのだという。
のぶ子の父親は生き残った児童の親達を娘を見殺しにしたと糾弾。遂には引率の先生を殺害し、失踪。それと同時に近隣の学校で児童が切りつけられる事件が多発するようになり、警察は父親を指名手配したがとうとうつかまらなかったのだという。
「血まみれ」「失血」「水没」…丑光はその父親が今も「A」として殺人を行っているのではないかと考えたのだ。

一方、外出禁止を無視して外に出たケント達の前に「A」が出現。質問に答えたケント達を襲う。
駆けつけたぬ~べ~がのぶ子の霊を呼び出し、説得を試みる。
現れたのぶ子の霊に「A」は歩み寄りその身を抱きしめる。

「A」が人の心を取り戻し、これで「A」の恐怖も解決したと思われたが…


ちがう お父さんじゃない…


何と「A」はのぶ子の霊をバラバラに引き裂き、再び鎌を構え襲い掛かってきた。「A」はのぶ子の父親ではなかったのだ。
やむをえずぬ~べ~は鬼の手NEOで「A」を攻撃し、「霊体切断」で「A」を引き裂く。
「A」は血しぶきをあげ、川へ転落していった。

後の調査で、「A」が復活した家はのぶ子の父親が最後に住んだ家であり、「A」はたまたまそこで眠っていただけであった事が判明した。
父親はすでに病死した事が確認されている。
また、「A」が転落した川を警察が捜索したが何も見つからなかった。

事件後、「A」は本当は何なのか聞く郷子にぬ~べ~は

この世には 俺にも…わからん存在はある…

と答え、「A」の正体は謎のままとなった。


令和版


原作において描かれた凶行のあまりの凄惨さ故に一部ではアニメ化は不可能ではないか?という声も囁かれていた*4中でAと並んで作中屈指のトラウマ回とされる『てけてけの怪』が令和版において初のアニメ化を果たしたのに続くかのように令和版二期においてこちらもアニメ化。

基本的な特徴は原作を踏襲しながらも後述の通り原作の仮面のデザインに明確なモデルが存在している為に権利関係のトラブルを避ける為か仮面のデザインに微妙に変更が加えられてる。
またストーリー面においても放送時間帯が深夜となっている今作であっても流石に原作の凶行をそのまま映像化する事は不可能だったのか美樹に対する犯行はロープで縛られて川に落とされるという形に変更された他、その後の郷子や広に対する犯行の描写も原作と比べてマイルド*5な形となっている。

しかし作中においては童守町内でAの目撃証言が報告されるとぬ〜べ〜をはじめとした童守小の教員全員のスマホに「童守防犯通信」なる警報がさながら緊急地震速報の如く一斉送信されるといった描写*6がある他、普段は超恐がりである事がコミカルな描写と共に強調されていた律子先生ですら今回に限ってはそのコミカルな面を一切見せずに教師として生徒の為に事の対処に当たっている事が描かれる等Aの出現がどれ程の異常事態かを強調する描写を多数盛り込む事で原作とは違った形での恐怖の描かれ方がされている。

またFate/Grand Orderのメフィストフェレスやスーサイド・スクワッドジョーカーそしてボボボーボ・ボーボボ等狂人キャラを演じる事にも定評のある子安武人氏の怪演や普段とは明らかに毛色の違うBGMの数々等も恐怖を助長する形となっている。

また劇中においてAの出自について語られる際には先述の「元は普通の床屋だったが子供のイタズラで店が火事になり、その際にAも大ヤケドを負ってしまったために子供ばかりを狙っている」というエピソードにも触れられるがその一方で関東大震災の際に誕生した事が示唆されるような描写もされているなど今作においてもその正体不明さが強調されている。

オチについても、倒されたAがそのまま放置されるのは不自然だと判断されたようで、 救急隊員に回収されたAが救急車の中で蘇生し、そのまま街に飛び出して姿を消す という形に変更されている。

余談

  • 仮面のデザインは47歳の若さで夭逝した人形作家・天野可淡氏の作品を参考にしているとのこと。

  • 元ネタは「赤マント」という都市伝説。そのため上述した霊水晶の記憶として現れた幻を見た不良は「赤マント」と叫んでいる。

  • 「A」が何者であるかは上述の通り原作本編では結局のところ不明とされているが、無印連載中に出版された公式ファンブック『地獄先生ぬ~べ~大百科』では、「心の醜さのあまり、生きながら妖怪と化してしまった人間」と明確に人間が妖怪化した存在として分類されている。このタイプとして、他には元は気功師だったが、人間の気を吸うことに目覚め、吸血鬼と化した男がいる。

  • 1996年のアニメ版には未登場。劇場版第一作に登場する天狗塚の悪霊が中盤まで仮面に黒いマントという似た姿をしている。


追記が好き?

修正が好き?

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最終更新:2026年08月14日 02:31

*1 服や仮面の下から見える地肌は火傷のように爛れており、大火傷を負ったのは事実だと思われる

*2 尚この一連の流れの中で美樹は最早苦しんでいる様子すらなく死相が浮かんだ顔で目を見開いたまま水中を漂っている所を発見され、郷子は首に突き刺さった3本のパイプから水道の蛇口の如く血を噴き出して絶叫する等後年と比較してよりホラー色が前面に押し出されていた連載初期の頃という事を加味しても際立って凄惨な描写となっている。

*3 後述の通りAは極めて特異な存在ではあるがそれでも「生きている人間」である為、幾ら生徒が命の危険に晒されているとはいえこのシーンにおけるぬ〜べ〜の行為は「自らの霊能力を用いて人間を故意に殺害する」というものであり、ぬ〜べ〜がどれほどまでにこの時追い詰められていたか、そしてそのような選択肢を選ばざるを得なくなるほどにAは危険な存在であるという事が窺える

*4 現に旧アニメ版ではアニメ化されなかった

*5 郷子はAが首に突き刺そうと投げ付けた金属パイプが飼育小屋のニワトリに突き刺さってそこから滴り落ちた血を浴び、広は斬り付けられる直前に投げ付けた人体模型が代わりに一刀両断される等

*6 その際の通知音は国民保護サイレンを彷彿とさせる不安を煽るものとなっていた