フィアッセ・クリステラ

登録日：2015/04/23 Thu 14:05:23
更新日：2023/01/22 Sun 19:26:41
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歌を歌うって事はね……自分の魂を人に届ける事だって……これはママの口癖。

出典：とらいあんぐるハート3 ～Sweet Songs Forever～、ivory、JANIS、
©1998～2002JANIS©ivory、2000年12月8日

とらいあんぐるハート3のメインヒロインの一人。

CV：長崎みなみ、KOTOKO(歌パート)

誕生日：1月24日
星座：みずがめ座
身長：160cm
体重：49kg
3サイズ：B93／W60／H90
血液型：0型

イギリス人で長い金髪に特徴的な二本の触覚を持つ美少女。
翠屋のチーフウェイトレスとして働いており、高町家の長女的存在。
ちなみに高町家にではなく、幼馴染でアメリカで大人気のシンガー、アイリーン・ノアと一緒に別の場所に住んでいる。

母親は世紀の歌姫、ティオレ・クリステラ、父親はイギリス上院議員のアルバート・クリステラ。
フィアッセ自身、駆け出しの歌手としても活動していたが、
2年ほど前に喉を傷めてしまったため休業、治療のために来日しており縁のある翠屋で働く事に。

アルバートと高町士郎は非常に仲が良く、それが切掛けで士郎は桃子と出会う事になるほど。
フィアッセは士郎と最初に仲良くなり、その後恭也と美由希と仲良くなった。
そのため高町家とクリステラ家の付き合いは長く、正月や夏休みと言った長期休暇の際にはお互いの家に行き来している。
そのため高町家の皆とは親戚の様な友達の様な不思議な関係。

なお美由希ルートをクリアしないと攻略出来ない。

■人物

長女的存在でありながらも子供っぽいところがある。
動物に好かれやすいらしく久遠にも懐かれていた。

恭也に嫁にもらって貰う等幼い頃から言っており、
実際幼い恭也と婚約の口約束をした事はあるが、恭也は本気にしていない。

現在の高町家で唯一、運転免許を持っている。他には士郎が取得していた。
探し物が上手で、よく恭也や美由希の無くし物を探し出したりしていた。

月村忍認定高町家最強ランキング1位、恭也認定高町家料理ランキング3位の実力を持つ。　　　　　

バイリンガルであり、幼少の頃からゆうひの関西弁を英語に翻訳するなど高い言語能力を持ち、なのはに英語を教えたりしている。

車に仕掛けられた爆弾テロの際に士郎に命を救われた過去があり、同時に士郎が死んでしまった原因でもある。

士郎の最後の言葉「無事かい……？　よかった――」が夢に出るほどその事を悔やんでおり、
幼少期は殻に籠ってしまうほどだったが、椎名ゆうひと出会う事で歌を歌って生きていく勇気をもらった。

ちなみに士郎は爆弾テロで亡くなった事から遺体も残らず亡くなったと思われがちだが、一応肉体は残っている。
士郎はフィアッセを庇い無数の破片で体を貫かれ命を落とした。つまり破片が刺さった個所次第ではアニメルートへ……。

■ネタバレ

出典：とらいあんぐるハート3 ～Sweet Songs Forever～、ivory、JANIS、
©1998～2002JANIS©ivory、2000年12月8日

実はフィアッセは『変異性遺伝子障害』を患っている。
この病気は約20年前に世界中で多発的に発病した新病で、
先天的に遺伝子に特殊な情報が刻まれており、それによって死ぬことはないものの様々な障害を引き起こす難病である。

フィアッセの場合『変異性遺伝子障害』の中でも特殊な『高機能性遺伝子障害』、
略して『HGS』と呼ばれるもので、2のヒロインの仁村知佳やリスティと同じ病気。

フィアッセの病気の正式名称は『変異性遺伝子障害Pケース・種別XXX』
知佳の場合は『種別XX』とされていた。
なおPケースとされる人はHGSの中でも強い力を持つが、そのためか健常者を対等の人間とは思えないというケースがあるらしい。

『高機能性遺伝子障害』の患者は脳内器官の異常発達、細胞に含まれる珪素等の要素から特別な能力を持つようになる。
早い話が超能力者になってしまう病気である。
そのため迫害や差別される危険性を孕んでいるため、世間には公表されていない。

『夜の一族』も遥か昔、遺伝子障害で特殊能力に目覚めているため近い関係なのかもしれない。

HGS患者は能力と個性から持ち主によって形状の異なる『フィン』と呼ばれる光の翼をもつ。
通常の能力者はこのフィンで光や風からエネルギーを吸収したり、自身の余剰エネルギーで超能力を使用したりする。
フィアッセのフィンは『AS-30・ルシファー』と言い、世界でフィアッセのみ確認されている黒い翼が展開される。
この翼は上記の特性を何故か持っておらず、フィアッセは自分の命を削る事で超能力を使用する。
喉を傷めてしまったのも、友達を守るためにこの力を使ったせいだった。

フィアッセは1㎏以下縦横50cm以内なら引き寄せたり動かしたり出来る。それ以上は負担が大きい。
フィアッセはこの力を憎んでいるが、日常生活が忙しい時はつい使ってしまうようだ。

幼い頃からフィアッセはこの力を気にしていたのだが、
そこに士郎の事件が重なり黒い翼は呪いの象徴なのではないのかと感じるようになってしまう。

フィアッセはこの病気を桃子に打ち明けているが他の人には言っていなかった。
過去、美由希を助けるために恭也の前で使った事がある。
しかし恭也はその事を誰にも口外しないと約束したため、恭也は忘れるように努めているうちに完全に忘れていた。

■本編

城島晶と鳳蓮飛は屋根に上って降りられない猫を助けようとして、屋根から転落してしまう。
高町恭也は神速を使って助けようとしたが、間に合いそうになく、
そんな時フィアッセは二人を助けるために隠していた超能力を使ってしまう。

フィアッセは皆に病気のことを打ち明け、皆に怖がられるのが怖かったのだと告げる。
しかし晶や美由希達はそんなフィアッセを受け入れてくれた。

フィアッセはティオレが主催のチャリティーコンサートに出演した後、日本を離れる事になっていた。
その日が近づく事に恭也は胸を傷める。

その後、恭也は水溜りに落ちそうなフィアッセを助ける代わりに自身がずぶ濡れになり風邪をひいてしまった。

フィアッセは恭也の看病をしている最中愛の告白をし、恭也と結ばれる。

それからティオレは来日しコンサートの準備が開始したが、そこに美沙斗が現れコンサートを中止するように告げる。

…………フィアッセが……優しい歌を歌うのが夢で、仕事なように……。

父さんや俺は……そんな人たちを守るのが……仕事で、なによりやりたいことだから……。

……恭也は、士郎とは違うよ……。

……うん……違うよ。違うけど……同じ道を行く。

コンサート当日、会場近くの廃ビルで恭也は美沙斗を止めるために激闘を繰り広げるが、美沙斗の依頼主が廃ビルごと爆破して後始末しようとする。
その時異変に気付いたフィアッセが駆けつけ超能力を使い二人を助け出す。

そしてフィアッセの背中には漆黒ではなく、純白の翼が展開されていた――

何気に恭也が最後まで活躍するルートである。

■リリカルおもちゃ箱

桃子と一緒にクロノが高町家に通う事になる切っ掛けを作る。
エンディングの『君よ優しい風になれ』はフィアッセの新曲。

■魔法少女リリカルなのはシリーズ

他のヒロインと同じく出番は一切ない。一応メインヒロインの片割れなのに……。
ただテロは時期がずれたとはいえ起きてはいるので、存在しているのだろうか……？

存在を匂わすといえば小説版になのはの心情として、
「士郎の事故の原因となった相手を憎むのは簡単だった。しかし憎んでも悲しみは簡単には終わらない」といった旨が書かれている。
この憎んでいる相手がフィアッセ、もしくはアルバートだとすれば、それなりに交流を持っているのかもしれない。

まぁ時期が数年違えば士郎がボディガードした相手がアルバートとは限らないし、庇った相手もフィアッセではないかもしれないが。
そもそも、なのはの憎んだ相手はテロを起こした方かもしれないし。

ちなみに都築氏がかつてあったサイト内で一応イギリスに居ると答えている。
士郎の事故自体はあったので本編ほどではないが、心に刻まれてしまったようだ。

■関連人物

ティオレ・クリステラ

CV：北条明日香(原作)、斉藤恵理(OVA)
フィアッセの母親で60歳を超えている。恭也以上にいたずら好き。
『世紀の歌姫』と呼ばれていた伝説のシンガーであり、ゆうひが憧れている人物。
現在は歌手の養成学校、クリステラ・ソングスクールの校長をしている。

生まれは内戦中の中東でティオレは混血児。
貧しく薬もろくに存在しないため家族を病気で亡くし、ティオレも子供の頃の傷跡が原因で子供が40を過ぎるまで出来なかった。
そんな境遇から歌を歌い、施しを貰って過ごしていたようだ。
その後12歳の頃アイリーンの祖母エヴァーグレイスに助けられ、イギリスに行き歌手として大成功する。
福祉やボランティアに熱心なのはこの頃の経験故。

最後は孫を抱く事が出来たものの死去。海鳴の墓地(OVAではソングスクール)で眠る。
ちなみに孫は恭也似とフィアッセ似の二人。

アルバート・クリステラ

CV：佐々木一郎
フィアッセの父親で士郎とは親子並に年が離れていたが親友同士。
イギリス上院議員で医療改革に力を入れていたが、それをよく思わない連中に命を狙われており士郎とはその縁で知り合った。
士郎が桃子と出会ったのもアルバートのボディガードをしていた時。
たとえ命を狙われ、その結果親友を失う事になっても志を曲げない強い人。

A'sで登場したグレアム提督はアルバートそっくり。金髪から銀髪にしただけ(あと髭が微妙に違う)
イギリス出身である事、クライドとの関係といった境遇が似ている事。
さらにクロノが恭也にさらに似た事等から、アルバートはグレアム提督のモデルなのかもしれない。
きっと手抜きじゃないはず……。

椎名ゆうひ

CV：鳥居花音
『SEENA』という芸名で活躍している通称『天使のソプラノ』忍はゆうひの大ファン。
2のヒロインの一人で本編終了後、イギリスに行ってクリステラ・ソングスクールに通いだす。英語をまったく話せないのに……。
そこで自身の関西弁を英語で翻訳してくれたフィアッセと仲良くなり、トラウマを持っているフィアッセを立ち直らせた。

本編で海鳴に帰ってくるが、高級ホテルのスイートルームを借りたのに恭也たちに貸してあげる。
ちなみにこのホテルは士郎と桃子が出会った場所でもある。

そのスイートルームで恭也とフィアッセは――

■余談

ビジュアルファンブックで設定集などが掲載されたのだが、その中でもフィアッセB案は一際異彩を放っている。
もはや異種姦ってレベルではないほど。
それはなんていうか……緑というか昆虫というか、触覚というかミミズというか……。
ドデカイ目にタラコ唇、申し訳程度の翼に制服というヒロインらしさ。
とにかく一度見たら忘れられないメインヒロイン案だった。

追記・修正はB案フィアッセを攻略したい方がお願いします。

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