プレデター2

登録日:2015/09/12 (曜日) 22:29:24
更新日:2024/02/13 Tue 21:41:23
所要時間:約 9 分で読めます




キャンディータベル?


狩猟解禁!獲物は人間!!




プレデター2とは1990年に公開された映画であり、「プレデター」シリーズの第2作目。
上映時間は108分。

全米公開は11月23日、日本公開は翌年の1月12日。

シュワ映画の名作の1つとしても有名な初代プレデターの続編。
鬱蒼と生い茂る密林から闘争の絶えないロスというコンクリートジャングルへと舞台を移している。
前作と同じく姿を隠した異形の狩人に次々と人々が謎の怪死を遂げていくという未知の事件に立ち向かう
ダニー・グローヴァー演じるマイク・ハリガン警部補とその部下たちの闘いを見事に演出している他、
前作ではその素性に多くの謎が残ったプレデターという種族の設定がより深く掘り下げられている。

監督はジャック・バウアーでおなじみのドラマ『24』シーズン1のスティーブン・ホプキンス。


あらすじ


増加する人口密度と異常気象による猛暑、更には麻薬シンジケートとの争いが絶えない熱気を帯びたロサンゼルス。
ロス市警のマイク・ハリガン警部補はそんな腕利きのゴロツキ達相手との闘争の日々を送っていた。
しかしある日の事、いつもように部下と共に麻薬シンジケート・スコルピオ団のアジトに突入した彼らが見たのは、
とても人間業とは思えない姿になり果てた無数の惨殺死体だった。
麻薬取締局員を名乗るキースという男の介入も交える中、事件の不可解さは混迷を極めていくばかり。
本部長からの圧力も何のその、事件の真相を突き止めるべくハリガンたちは独自に行動を起こしていく。
そんな中、ロスのビルの屋上から獲物を見下ろす新たな狩人の姿があった……


登場キャラクター

登場人物


  • マイク・ハリガン(ダニー・グローヴァー)
CV:内海賢二(ソフト版)、池田勝(テレビ朝日版)
筋骨隆々、ゴリラを思わせる屈強な肉体とそれに比例する度胸の強さを持つロス市警所属の刑事。
(階級は警部補となっているが字幕版では警部と訳されている)
抗争の絶えないロスの前線で活躍を続ける腕利きだが、その意志の強さゆえに頑固な面もあり上からの命令に「知ったことか!!」だの「聞いてなかった」だのと無視して度々問題行動を起こす暴れん坊としても有名。
おまけに煙は好まなかったり高所恐怖症だったりと意外に繊細な面もあったりする。
特にプレデターの追跡中には高層ビルの崖っぷちで「これは木登りの逆なだけだ」と言い聞かせるなどビクビクだった。
また、新入りのジェリーにチームワークの大切さを説く一方で、敵討ちに燃える余りに自身が1人で突っ走ろうとするなど熱くなりやすい。
部下のダニーが殺されたことにより敵討ちに闘志を燃やし、ロスのビル群での激しい戦闘、チェイスを経た末に宇宙船内でプレデターを仕留めることに成功。
その勇姿はプレデター一族の長老からも称賛されるほどであった。

  • ピーター・J・キース(ゲイリー・ビジー)
CV:大塚芳忠(ソフト版)、樋浦勉(テレビ朝日版)
麻薬取締局に勤めるスーツが正装のエリート局員。
最初こそ見え見えの演技でハリガンとも協力し合おうとしたが、ハリガンからにべも無く断られ、
後に事件現場で出くわした際には自らの権力をちらつかせて彼に脅しをかけた。
不可解な行動が多いことからハリガンたちにマークされ続けていた。
後半で判明したその正体は初代プレデターの事件を受けて、プレデターの捕獲という特殊任務を帯びたエージェント。
体温遮断の防護服と放射線の塵、液体窒素ガンなど数々の武装と策を練ってプレデターを追い込むも、
即座に対応したプレデターに部下を全滅させられた挙げ句に自身も深手を負ってしまう。
しかししぶとく生き延び、窮地に追い込まれたハリガンを庇う形でプレデターに向かっていくも、ディスクブレイドによって斬り殺される。

  • ダニー・アーチュリータ(ルーベン・ブラデス)
CV:沢木郁也(ソフト版)、牛山茂(テレビ朝日版)
ハリガンの部下の1人で、彼とは15年の付き合いがある相棒同士。愛称は『ダニー・ボーイ』。
カナディアンネックレスとハンチング帽がトレードマークで、突っ走りやすいハリガンを側で支える女房役とも言える。
麻薬シンジケートとの抗争でもハリガンと共に愛銃のS&W M4506片手に大活躍である。
しかし2度目のプレデターによる惨殺事件が起きた際、自らも証拠品を取ろうと独断専行してしまい、
その果てにプレデターと遭遇、必死に応戦するも奮闘虚しくリストブレイドによって殺害される。

  • ジェリー・ランバート(ビル・パクストン)
CV:江原正士(ソフト版)
ハリガンの部下の1人でチームの新入り、刺激を求めてロスに転属してきた冒険野郎。またの名を『ローン・レンジャー』。
お喋りでやたらと物事を大袈裟に表現する軽い性格で、当初はハリガンたちからも快く思われていなかった。
しかしその腕前は本物のようで尾行任務を始めとして各所で活躍を見せる。
地下鉄に姿を現したプレデターをレオナと共に迎撃、暗闇の車両内で交戦するも返り討ちに遭い死亡。
歯ごたえのある獲物として認識され、今作のプレデターのコレクションの1つとして頭蓋骨を引き抜かれてしまう。

  • レオナ・キャントレル(マリア・コンチータ・アロンゾ)
CV:戸田恵子(ソフト版)、佐藤しのぶ(テレビ朝日版)
ハリガンの部下の1人で紅一点。荒くれ者どもが集うロス市警にいるだけあって男勝りを地で行く女傑。
新入りのジェリー相手にも容赦なく、軽口を叩く彼の金的を容赦なく握りつぶしたりもしたが、
ジェリーの気の良さもあってすぐに軽口を叩き合う程に意気投合していた。
地下鉄でのプレデターの激闘の末に自らも銃で武装していたために殺されかけるも、妊娠していたことによって難を逃れた。

  • キング・ウィリー(カルヴィン・ロックハート)
CV:掛川裕彦(ソフト版)、大友龍三郎(テレビ朝日版)
スコルピオ団の商売敵でロスで最も強い力を持つ麻薬シンジケート「ブードゥー団」のボスで、自らも熱心なブードゥー教の信者。
プレデターの正体を探るべくやってきたハリガンに、ブードゥー教の占いでプレデターを悪魔と称する。
ハリガンが去った後にプレデターの襲撃に遭い、仕込み杖と刀の二刀流スタイルで立ち向かうも、
ほんの数秒で頭部をお持ち帰りされるという雑な扱いを受けている。*1

  • ゴールドトゥース(マイケル・マーク・エドモンソン)
金色のリボルバー二丁と同じく金色の飾りを身に着けたドレッドヘアの黒人男性。
コロンビア・マフィアのボス、ラモン・ヴェガが愛人とヤッてる最中に襲撃を仕掛けたブードゥー団の実行犯の一人でラモン・ヴェガを逆さづりにし、呪術的な儀式を交えて手に掛ける。

…が、彼もまたプレデターの襲撃を受け、応戦するも仲間が次々に殺された挙句に最後の一人となってしまう。
直後に姿を現したプレデターを見て恐怖のあまり絶叫、そのまま殺された。
殺害後は他のブードゥー団の実行犯と共に生皮を剥がされて逆さづりに。

彼がラモン・ヴェガを手に掛ける直前に言った「災難だと思って諦めるんだな!」という台詞は
プレデターにも気に入られ、作中でも真似されている。


  • フィル・ハイネマン(ロバート・ダヴィ)
CV:玄田哲章(ソフト版)、屋良有作(テレビ朝日版)
ロス市警の最高責任者で、暴れん坊で命令無視を繰り返すハリガンには頭を悩ませている。
しかし、根っこではハリガンのことを信頼し、その身を案じてプレデター事件から手を引くように助言したりもした。

  • ラモン・ヴェガ(コリー・ランド)
コロンビア・マフィアのボスの男性。
おっぱいのデカい愛人とヤッてる最中に敵対するブードゥー団の襲撃を受け、命乞いとして莫大な金で見逃してもらおうとするも金の問題ではないと一蹴されてしまう。
挙句の果てに、逆さづりにされたまま儀式的な方法(本人曰くイカれてる)で心臓を切り裂かれ死亡。
プレデターの襲撃後、生皮を剥がされたブードゥー団の死体と共に逆さづりのまま放置されていた。
当然ながら彼だけ生皮を剥がされてなかったため、ハリガン達も違和感を抱くことに…


  • メアリー(テリー・ウィーゲル)
170cmの長身に加えて、豊満な肉体美を持つドスケベ痴女
先述のラモン・ヴェガの愛人というかカキタレというか情婦というか肉便器。
モーテルのガラス越しに、髪と爆乳を激しく振りかざす騎乗位を見せつける形で登場。
セクロスの途中でブードゥー団の襲撃に遭うわ、おまけにプレデターまで襲いに来るわで運のない女性。
しかし命は無事だっただけマシか。
全裸でいたため、形の良い乳房だけでなく陰毛まで映っている。
しかし日本ではテレビ放送時はもちろん、DVD版などでも基本的にボカシがかかっている。
しかし揺れるオッパイはしっかりと確認できるので、一見の価値あり。
ちなみにプレデター襲撃の際にブードゥー団が銃を乱射しているがこの時よく見ると裸のまま走り回って逃げていることがわかる。



  • トニー・ポープ(モートン・ダウニーJr.)
CV:池田勝(ソフト版)、朝戸鉄也(テレビ朝日版)
犯罪報道番組「HARD CORE」のアナウンサー。
しかし犯罪者とはいえ死んだ人間を屑呼ばわりするなど非常識極まりない発言が目立つ。
レオナ曰く「血の匂いを嗅ぎつけてやってくる男」
作中では報道をジェリーに妨害されたり怒り心頭のハリガンにカメラごと殴り飛ばされたりと自業自得な目にばかり遭っている。

登場プレデター


  • プレデター・ハンター
ロスの熱気に誘われて姿を現した新たな狩人。
前作のウォーリアーと同様にハンターの名称は便宜的な物で作中では呼ばれていない。
武装がプラズマキャノンやリストブレードの2つだけだったウォーリアーとは違い、その2つに加えて、
二股の穂先を発射するスピアガンや伸縮式ランス、捕獲用ネットランチャーにブーメラン式ディスクブレイドなど新兵器で重武装している。
豊富な武装を巧みに用いて人々を狩り続けロスを恐怖のどん底へと叩き込んだ。その一方で幼女がごっこ遊びで持ってた水鉄砲に驚いたり、女子供を殺さない独自のルールの持ち主でもある。
定期的に食肉工場で牛肉を食べていたところをハリガンとキース率いる特殊部隊と相対、
放射性の塵によるトラップを即座に見抜いてマスクのセンサーの認識システムを変更するなど頭もキレる。
ハリガンとの激闘でマスクを破壊され、ディスクブレイドを奪われた挙げ句に自爆の為のガントレットコンピューターを左腕ごと切り取られる。
それでも尚激しいチェイスを繰り広げて、その末にハリガンを地下に隠していた母船に誘い込み最終決戦を挑むも、
一瞬の隙を突かれてハリガンにどてっ腹をディスクブレイドでぶっ刺されて死亡。自身の武器で死んでしまうことが最大の『災難』だったかもしれない。

エイリアンVSプレデター』の監督によれば、コイツもまたウォーリアーと同様に成人前の若い個体だったらしい。
確かに、水が光学迷彩装置の弱点であると知らなかった辺り、経験の浅さを感じさせる。
また、少し追い詰められただけであっさり自爆装置を作動させる姿は、まるでゲームが思い通りに進まず、勝負を投げようとする子供のようである。
この時のハンターはハリガンと共にビルの外壁にしがみついている状態であり、銃で撃たれていたとは言え、どう考えてもそこまで詰んではいない。
実際に、自爆装置を左腕ごと失い、更にビルから落下しながらも勝負を続行していたので、敗北が確定していたウォーリアーと比べると、十分に挽回のチャンスは残されていたはずである。
但し上記のようにあくまで監督の発言であるため注意が必要である。
というのもプレデターに限らずアメリカでは監督ではなく映画会社に権利が帰属することが一般的であるため、監督や脚本家などのスタッフの個人的見解と会社側の見解(公式設定)に食い違いが発生することがよくある。
事実、DVD等でスタッフのインタビューや音声解説が流れる際には多くの作品で免責事項として「インタビュー(音声解説)の内容は会社の見解を代表するものではない」ということが通知される。

なお根本的な問題としてプレデターシリーズの権利を持つ20世紀フォックスは2019年にディズニーに買収されている。
その為上記の発言が現状どこまで有効なものかハッキリしていないという点にも注意が必要である。

  • ロストクラン
ハンターを倒した直後に複数現れたプレデターたちで、それぞれデザインの違うマスクや衣服を纏っている。
息絶えたハンターを抱えて母船の奥へと運搬して行ったり、勇敢に闘ったハリガンを手を出すことなく見守ったりしていた。

  • エルダー・プレデター
一族を纏める長老のプレデター。
因みにエルダーというのは 長老 を指す呼称であり固有名称ではない。
(今作とエイリアンVSプレデターに登場したエルダーは別個体とのこと)
下顎や額のデザイン、ドレッドヘアーが青色など通常のプレデターとは各所で違う部分が見受けられる。
設定によれば単独でエイリアンクィーンを狩れる程に実力が高いんだとか。
ハンター相手に勝利を収めたハリガンに、嘗て自分が狩った人間からの戦利品である1715年製のフリントロック式拳銃を手渡し、
その勇姿を称えた上で他の仲間にも手出しをさせず、母船と共に地球を去っていった。
「受ケ・取レ…勇者ヨ…」


余談


ハイネマン本部長を吹き替えたのがソフト版が玄田哲章、テレビ朝日版が屋良有作であり、本心ではないとはいえ部下のハリガンを道具呼ばわりしていたが、
共に初代でシュワちゃん演じるダッチを吹き替えたことを合わせると何ともなシーンと言える。

新米刑事のジェリーを演じるビル・パクストンはエイリアン2でもハドソンという海兵隊員として登場しており最終的に殺されている。
このことからエイリアンとプレデター双方に殺された男としてネタにされることがある。

2018年12月5日には吹替えの帝王シリーズ第15弾として、従来のソフト版に加えてテレビ朝日版の日本語音声も収録した、
コレクターズブルーレイボックスが発売されている。



心配するなよ、また追記・修正される。

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最終更新:2024年02月13日 21:41

*1 頭部=頭蓋骨を抜き取られるというのはプレデターからすれば歯応えのあった相手というある意味敬意を示す意思表示でもあるため、そういう意味では雑ではなく寧ろ奮戦した方と考えられなくもないが