エージェント・オブ・シールド(海外ドラマ)

登録日:2015/12/03 Thu 18:45:44
更新日:2025/04/21 Mon 03:53:41
所要時間:約 13 分で読めます




『エージェント・オブ・シールド(Marvel's Agents of S.H.I.E.L.D.)』とは、米国の海外ドラマ。

マーベルコミック原作の映画『アベンジャーズ』のその後を世界を描いたドラマであり、同作に登場したフィル・コールソンを主役に据えたスピンオフ作品。
マーベル・シネマティック・ユニバースとは世界観を共有しており、映画各作品とのサイドストーリーとしても展開している。
シーズン1の終盤、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の一連の事件が本作にも大きな影響を与えたりと、放送時期の映画と連動したエピソードも制作されている。

2013年9月24日からアメリカのABC(放送局)で放送されており、2020年までに計シーズン7が放送。
同年放送のシーズン7を持って、シリーズもストーリーも完結した。
のちに日本でもシーズン1がWOWOWで放送、CS放送のDlifeでも放送された。
現在はディズニーの動画サブスクサービス「ディズニープラス」で全シーズンが配信されている。
2016年にはシーズン4のサイドストーリーとしてミニシリーズ『エージェント・オブ・シールド:スリングショット』がABC.comで配信*1された。*2


【ストーリー】


全世界を震撼させた「アベンジャーズの戦い」。戦いの終結後、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.はより一層世界の監視を強め、宇宙からの侵略者や超人達から一般市民を守るために活動していた。

S.H.I.E.L.D.の捜査官グラント・ウォードは、ある日、新チームに招聘される。
そこは死んだはずのフィル・コールソンをリーダーとする精鋭部隊だった。他のメンバーは技師のフィッツと生物科学者のシモンズ、輸送担当のメリンダ・メイ。

特殊工作員として活躍していたウォードはチームの一員になることに難色を示すが、つかみどころのないコールソンに、のらりくらりと絡め取られ、全世界で起こる事件の調査解決に向かう。

そして、明らかになるS.H.I.E.L.D.という組織の本当の実態と陰謀、本当の敵と迫りくる強大な影、さらに強力な超人やエイリアン...果たして彼らは、ヒーローたちの影に隠れながら、地球を、未来を救うことができるのか...?



【登場人物】

フィル・コールソン

(演:クラーク・グレッグ/吹替:村治学)

主人公。
チームを率いるリーダーであり、S.H.I.E.L.D.長官に最も信頼される敏腕エージェント。
「アベンジャーズの戦い」で死亡したと思われていたが、奇跡的に一命を取り留め、S.H.I.E.L.D.に復帰する。
任務では基本的に人命を尊重しており、警察の手に負えない超人でも説得あるいは連行で対象者を保護・拘束して事件を解決するようにしている。*3
ちなみに彼の復活に関しては、ヒーロー達にはトップシークレット扱いなために秘匿されている。
タヒチはいいところ。


スカイ

(演:クロエ・ベネット/吹替:渋谷はるか)

経歴が謎に包まれている天才ハッカーで事実上のもう一人の主人公。
自分の生い立ちや両親を知るためがきっかけでハッカーとなり、ライジング・タイドという組織に属していたが、成り行きでS.H.I.E.L.D.のメンバーと行動を共にしていくことになり、様々な事件を経て成長していく。
とあるエピソードでは、ハッキング仲間とベッドインして下着姿を披露するというサービスシーンがあった。
ブラック・ウィドウよろしくシーズンごとに髪型や化粧がガラリと変わっている。
+ ネタバレ
本名は「デイジー・ジョンソン」。両親は医師のカルビン・ザボと、クリー人が人類を改造して作った能力者(インヒューマンズ)の一人にしてそのリーダー的存在であるジャーイン。
シーズン2において経歴が明らかになり、プエルトリコの地下に作られていたクリー人の実験施設の跡へ入った時にテリジェン・クリスタルによって、振動を操るインヒューマンズに覚醒。当初は両腕の骨が砕けるなど力を制御できていなかったが、衝撃波で相手を吹っ飛ばしたり高所へジャンプしたり、徐々に制御できるようになっていく。

シーズン4では訳あって独自に自警団活動を行っており世間では「クェイク」という名前で呼ばれるようになっている。


グラント・ウォード

(演:ブレット・ダルトン/吹替:花輪英司)

諜報・爆薬・格闘のプロフェッショナル。
元秘密工作員で、いかなる時も冷静沈着、有能なエージェント。
周囲からも頼られる一方で、チームプレーが苦手であり、当初は一癖も二癖もあるS.H.I.E.L.D.のメンバーとは反りが合わなかったが、次第に打ち解けていく。
しかし、その正体は...
+ ネタバレ
実は数十年前からS.H.I.E.L.D.を乗っ取っていたヒドラの工作員の一人でありシーズン1終盤で正体を表しコールソンたちと敵対する。


メリンダ・メイ

(演:ミンナ・ウェン/吹替:沢海陽子)

戦闘・操縦のプロである寡黙な東洋系の美女。
コールソンとは旧知の仲であり、敵地の中でたった一人で戦い生き残った過去から「騎兵」と称される。
ちなみに見た目は30代であるが、演じる女優は何と本作に出演した時点で50代!



レオ・フィッツ

(演:イアン・デ・カステッカー/吹替:落合佑介)

兵器技術のエキスパート。
シールドメンバーが使用する様々な機器の開発を担当しており、シモンズとはシールド・アカデミー時代からの友人。
二人での分析調査能力はずば抜けている。


ジェマ・シモンズ

(演:エリザベス・ヘンストリッジ/吹替:宮下ともみ)

医学・生物化学のエキスパート。
シールド・アカデミーを優秀な成績で卒業した天才科学者であり、リーダーのコールソンも信頼する若き実力者。
フィッツと仲がいい。


アントニー・トリプレット

(演:B・J・ブリット/吹替:名村幸太朗)

S.H.I.E.L.D.エージェントの一人。もともとは別チームのメンバーだったがシーズン2からはコールソンのチームに加わる。
実直かつ善良な人物で、コールソンも「S.H.I.E.L.D.の理念に最も近い人物」と後に評したほど。
祖父はハウリング・コマンダーズのメンバーの一人、ゲイブ・ジョーンズ。この祖父が残した兵器の数々(多分スターク社製)は今でもちゃんと作動する優れもの。


アルフォンソ・“マック”・マッケンジー

(演:ヘンリー・シモンズ/吹替:間宮康弘)

シーズン2から登場するS.H.I.E.L.Dエージェントでメカニックを担当。
真面目かつ気さくな性格であり、とある理由で脳に障害を患っていたフィッツをサポートしたりした。判断力にも優れておりそうしたことからコールソンからもかなり信頼されており、シーズン3では長官代理に任命されたほど。
コールソンの愛車「ローラ」を気に入っており、いつか触らせてもらおうと思っている。
息抜きでPlayStation4ゲームをしていることも。


エレナ・“ヨーヨー”・ロドリゲス

(演: ナタリア・コルドバ=バックリー/吹替:相田さやか)

シーズン3から登場しS.H.I.E.L.D.に加わった能力者。
高速で移動することが可能であり相手に大きな隙を作ることが可能。とあるエピソードではこの能力を使って(実質的に)周囲の時間の流れをスローにするという離れ技を披露している。
ただしクイックシルバーの高速移動とは少々趣が異なり、『高速移動を止めると必ず始点の位置に戻ってくる』という特性がある。また移動できる距離も短い。
この元の場所に戻ってくる様子からマックから“ヨーヨー”というあだ名(兼コードネーム)がつけられた。
そのマックとは次第に親密な関係になっていく。
『スリングショット』では主人公を務めた。


ランス・ハンター

(演:ニック・ブラッド/吹替:滝知史)

シーズン2と3に登場したエージェント。
腕はいいが少々不真面目かつ直情型な性格であり、時に暴走してメンバーたちを困らせることも。
お金にシビアな面もあるがいつ死ぬかもわからない現場で働く者としては至極真っ当だし、なんだかんだ義理人情や友情も持ち合わせている人間臭い男である。
ちなみに彼を雇うように推薦したのは元嫁のボビーで、そのことを知った瞬間は愕然としていた。
以降、ボビーとはひたすら皮肉合戦を繰り返している。仲良くケンカしな。


バーバラ・"ボビー"・モース

(演:エイドリアンヌ・パリッキ/吹替:林真理花)

シーズン2と3に登場した金髪セクシー美女エージェント。コミック読者には「モッキンバード」の名前でマンシング誕生にも関わったことでおなじみのキャラ。
某盲目弁護士のように両手に持ったバトンと高い身体能力を用いて戦う。
人当たりが良いがその反面、組織や任務の為なら仲間も売ることも辞さない一面も。
実はハンターの元嫁で当初彼との関係はぎくしゃくしていたが最終的にはヨリを戻している。(コミックではハンターとは無関係であったがドラマの影響か否かドラマ放映後に描かれたコミックでは二人がバディとして描かれるようになっている)
……と思ってたらまた別れたことが後にハンターの口から語られる。このケンカップルはこれだから。
彼女とハンターを主役にしたスピンオフ『Most Wanted』も企画されていたがお蔵入りしている。


ニック・フューリー

(演:サミュエル・L・ジャクソン/吹替:竹中直人)

これまた説明不要のS.H.I.E.L.D.長官。
コールソンの生存を知る数少ない人物であり、シーズン1の第2話・第22話のゲストとして登場。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』での一連の事件により表舞台から退く決意を固め、コールソンを新たな長官に任命した。
日本でもあらかじめ登場が告知されていたが、竹中直人が吹き替えを続投する事は、WOWOWでの吹き替え版初放送まで伏せられていた。


マリア・ヒル

(演:コビー・スマルダーズ/吹替:本田貴子)

映画でおなじみフューリーの副官。シーズン1の第1話・第20話のゲストとして登場。シーズン2でも第19話において登場しウォードをコールソンのチームに引き入れたりロキの杖の行方についてコールソンと話し合った。


ジョン・ギャレット

(演:ビル・パクストン/吹替:中村秀利)
S.H.I.E.L.D.の高レベル・エージェントで軍事専門家。かつてはコールソンの相棒だったらしい。
自信家な男だが実際能力は高い。
+ ネタバレ
実は彼もヒドラの工作員で、シーズン1における黒幕の一人。『クレアボヤント(※透視能力者の意)』の名を使い、裏で暗躍していた。
バレた切っ掛けはウィンター・ソルジャー事件での混乱の中で発した何気ない一言をコールソンが聞き逃さなかったからだが、それまでは全くバレずにやり過ごしていた辺り、相当な曲者にして獅子身中の虫である。*4

中の人はアニヲタ的に言うと「メーン」を連呼している彼を演じた人。


グレン・タルボット

(演:エイドリアン・パスダー/吹替:水野龍司)

アメリカ空軍大佐*5。ステレオタイプな鬼軍曹然とした人物でありコールソンとは犬猿の仲でS.H.I.E.L.D.とも当初は対立していたが後に和解し協力し合う関係になる。
いかんせん、「S.H.I.E.L.D.は信用ならない」との考えから当初は足並みが揃わなかったが、ウィンター・ソルジャー事件のやらかしを考えれば信用されないのも無理はないし、コールソンもその点を承知の上で何とか協力しようと試みていたのだがとにかくいらん横槍(主にヒドラの)が入って関係性はなかなか進まなかった。
また、本人は軍人としては(多少、物言いが過激なところはあれど)まともで、妻子への愛情も深い良き父親である。*6
+ その後……
デイジーの偽者に頭を撃たれ、奇跡的に助かったもののやはり脳に損傷を負ってしまう。心配する妻子に対し、ヒドラ党員は言葉巧みに「治療が必要だ」と彼を預けるよう促し、洗脳を施す。
コールソンが再会した時には(一見すると落ち着いているように見えるが)感情的・精神的に不安定な状態となっており、さらにグラヴィトニウムを取り込むことに成功し、重力を操るヴィラン『グラヴィトン』となってしまった。

本来のグラヴィトンであるフランクリン・ホールもちゃんといて、「グラヴィトニウムに取り込まれるもまだ中にいる」というそれっぽいフラグも立てていたのだが、タルボットに取り込まれたことで完全に消滅してしまった。

キャラクターとしては2003年版の『ハルク』にも出ており、サディアス・“サンダーボルト”・ロス将軍とも(ベティの元カレということもあって)関係がないこともないのだが、こちらの世界での関係性ははっきりしない。
ちなみに中の人はアニメ『アイアンマン』でトニー・スターク/アイアンマンの声優を務めていたりもする。


マイク・ピーターソン

(演:J・オーガスト・リチャーズ/吹替:佐藤美一)

シーズン1第1話で初登場。超人を作るムカデ計画に実験台として参加し、『アイアンマン3』に登場したエクストリミスや超人血清を元に作られたセンチピード血清によって力を得た能力者。コールソンたちの頼れる助ッ人として度々登場・活躍する。
本人の意思とは裏腹にどんどんサイボーグ化していき、人間辞めてるレベルのパワーを得てしまうことに。


エリック・ケーニグ

(演:パットン・オズワルト/吹替:嶋田翔平)

シーズン1で初登場。カナダの雪山の奥にあるフューリーの秘密のS.H.I.E.L.D.基地「プロヴィデンス」にニューヨーク決戦以降ずっと一人駐在しているエージェント。
フレンドリーな性格でほとんどは弟と「コール・オブ・デューティー」のオンラインプレイをしたりして過ごしている。
メインキャラではないが度々彼の姉弟が登場している。


ホールデン・ラドクリフ

(演:ジョン・ハナー/吹替:森田順平)

シーズン3後半で登場した人物。超人主義者とのことで人体改造に詳しい、いわゆる便利な科学者ポジションにして屈指のトラブルメイカー。
同シーズンでは(敵側に脅され命の危険があったため仕方なく)『プリミティブ(※原始人の意)』という即席の戦闘要員を創造してしまう。
さらにシーズン4では特別顧問ポジションとして協力するも、これまた自身が創造した『ライフ・モデル・デコイ(人間そっくりのアンドロイド。略してLMD)』のエイダが暴走してしまう。
そしてこれらの混乱を招いても本人としては「仕方なかった、悪気は無かった!」の一点張り。なまじ技術力は高いだけに本当に困った人。

演じているのは『ハムナプトラ』シリーズで“肝心な時にしか役に立たない男”の役で知られるお人。


ジェフリー・メイス

(演:ジェイソン・オマラ/吹替:てらそままさき)

シーズン4からS.H.I.E.L.D.の新しい長官として登場した人物。三代目キャプテン・アメリカが基となっている。
元はジャーナリストだったがウィーンで起きた国連会議のテロ事件に巻き込まれた際に女性を庇うように救助したところを激写され、そこから愛国者として注目が集まるようになり、此度S.H.I.E.L.D.の新長官となった。
とはいえ新参者ゆえ、善人ではあるがいささか空回り気味。
彼もまたインヒューマンであり、キャップのように(いわゆるスーパーパワーはないが)人間が人間でいられる限界ギリギリの身体能力を持つ。
+ しかし……
しかし実際のところはごく普通の感性を持ったごく普通の人。
救助の一件もつまずいて転んだだけで、女性のことも見えていなかったが、その誤解を訂正しても「謙遜しているだけ」ととられてしまい、あれよあれよという間に祭り上げられてしまった。
インヒューマンであるというのも全くの嘘で、実際は彼専用に調整された超人血清もどきで限定的に得られたパワーでしかない。
周りを騙し続けているような現状に後ろめたさを覚えている、がそれでも周りの期待に応えなければ……と一人悩んでいたことをコールソンに打ち明けてからは他のメンバーとも態度が軟化していった。
“色々と誤解されている人”という点ではこの人が近いだろうか。真相を話した時はコールソンも「ハッタリが上手い」と(いい意味で)評価した。


ロビー・レイエス/ゴーストライダー

(演:ガブリエル・ルナ/吹替:桐本拓哉)

シーズン4第1話で初登場。アメコミにおける四代目ゴーストライダーを基にした人物で、このシーズンにおけるいわゆる助っ人キャラ。
過去に交通事故で死の瀬戸際に陥った時に先代ゴーストライダー*7に助けられ、そして先代(の中の復讐の精霊)と契約を交わしたことでゴーストライダーとなった。
その筋力や生命力の高さは本家アベンジャーズのサーファー君緑色の大男と比べても何ら遜色が無いレベルで、更に物理的な力が通用しない霊的存在に対しても問題なしと来てる。
そしてこれらのパワーは別にあの炎のドクロ頭に変身しなくても行使可能である。*8

シーズン途中で色々あってチームから離れるも、終盤でカムバック。
それまでは現場にたまたま落ちてた鎖を使う程度でしかなかったが、ここにきてチェーンウィップとしてメインウェポンに昇格し、さらに次元間を越えてテレポートする能力まで習得した。

ちなみに彼の中の復讐の精霊は先代から引き継ぐ形*9で乗り移っており、劇中ではロビーの身体を離れて別の人物にも乗り移っている。


ディーク・ショウ

(演:ジェフ・ウォード/吹替:星野貴紀)

シーズン5から登場するシールドが2091年の未来に来た先で出会ったスカベンジャー。
シールドに地球の崩壊とクリー人の支配によって変わり果てた未来の惨状を説明し、彼らの現代への帰還と未来の人類を支配するクリー人カサイアスの打倒を手助けする。
シールドが過去へと戻った際のアクシデントで現代へと飛ばされ直後にシールドと合流、共に地球崩壊の危機に立ち向かう。
最初は荒れた人間社会で生きてきた故にちょい悪でややささくれ立った性格をしていたが、現代に来てからは元いた時代と縁が切れたことや夢に見たかつての地球の文明を体験したためか性格も丸くなりネタキャラ化、時代間の文化の違い故に良くも悪くも浮世離れした言動をとるなどシリアスな展開の多い本作における癒し要員になっていく。
+ 実は...
実はフィッツとシモンズの孫であり、このことが発覚してからは二人を「じいじ」「ばあば」と呼んで馴れ馴れしく接するように。フィッツからは元々性格が合わないこともあってウザがられていた。

シーズン5終了時に時間の流れが変わったため消えてしまった……ように描写されていたが、シーズン6では普通に生きてて現代社会に馴染んでいた。なんなんだ君は。




【余談】

MCUとの繋がりはシーズン1では映画の裏側を描いたスタイルであったがシーズン2、3は『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』や『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の出来事が少し語られる程度であり、シーズン4以降は放送年に公開された映画に関連する要素が出てくるくらい*10になって完全に独自のストーリーを辿って行った。映画とドラマの関わりが薄くなった件に関しては、マーベル・テレビジョンの指揮を務めていたアイザック・パルムッターが、人種やジェンダーなどの認識を巡ってケヴィン・ファイギと根深い確執を抱えている事情や、それに対するディズニーの介入によってマーベル・スタジオがディズニー直属の映画部門として再編され、テレビジョンとは管轄が別々となった事も一因となっている。

基本的に放送年=舞台年であるが、2019年放映のシーズン6とその直後の出来事であるシーズン7は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』及び『アベンジャーズ/エンドゲーム』の影響が一切無い。*11これは上記二作の内容が関係者以外は一切シークレットであり、ドラマの制作事情を抜きにしても本作のスタッフにも内容が殆ど伝わってなかったのが理由である。
これに関してファンの間ではシーズン6以降はMCUとは異なるタイムラインであると解釈する人が多く、エグゼクティブ・プロデューサーのジェフ・ベルとジェド・ウェドンやマーベル・テレビジョンのジェフ・ローブもMCUのタイムラインには従わないとする発言をしている*12
しかしその一方で「都合の悪い点を回避できる最も簡単な方法は『インフィニティ・ウォー』の前に舞台を設定することだった」という趣旨の言葉を語る一幕もあり、公式の正式な設定も為されることはなく現状としては視聴者の解釈次第な状態となっている。
本筋から枝分かれした「もしも……」の世界程度に考えておくのがいいのだろう。8年後問題のようにTVAのミスとして扱われる可能性もあるかもしれないが。




ウォード「どうでもいいアニヲタ民のために項目を追記・修正?」

コールソン「どうでもいいアニヲタ民など一人もいない」


Connected Story:MARVEL'S INHUMANS


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最終更新:2025年04月21日 03:53

*1 日本ではWOWWOWで放送

*2 同作に関してはディズニープラスでの配信がされていない。その代わりにYoutubeで無料配信はされているが吹替や字幕は無いため違う意味で視聴の敷居は高い。

*3 ただし、フランクリン・ホール博士やスコーチのようにあらゆる手を尽くしても説得や生け捕りが不可能な件に関してはやむなく見殺しにしたり始末したりする場合もある。

*4 部下たちはトリプレット以外ヒドラ党員で固められており、統率も取れている。バレた後でトリプレットは憤慨していたが、そんな近くにいてもヒドラ党員であることをおくびにも出さなかったのだろう。

*5 後に准将になる

*6 誤解により妻を拘束してしまった際には「本当に申し訳ないことをしてしまった」と落ち込んでいた。完全なとばっちりなので無理もない。

*7 バイクに乗ってるが何者なのかはわからない。なにせドクロ頭なので人相全くわからないし。

*8 メタ的に言えば、一々CG加工する手間を省きたいのかもしれないが、その分いざ変身した時のカタルシスは高い。

*9 なので先代は人間に戻れたものと思われるが真相は不明。

*10 シーズン4なら『ドクター・ストレンジ』に合わせて魔術やポータルが、シーズン5なら『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に合わせてサノスの存在が描写される。シーズン2,3も前者は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に登場したクリー人の存在が語られ、後者は『シビル・ウォー』でも描かれた「復讐の連鎖」がテーマの一つとなっている。

*11 なお、シーズン7には直接クロスオーバーしないものの『アベンジャーズ/エンドゲーム』を意識したような描写が見受けられる。

*12 「COLLIDER」2019年5月10日『”Marvel’s Agents of S.H.I.E.L.D.” EPs on Season 6 and Not Following the MCU Timeline』。