西住みほ(ガールズ&パンツァー)

登録日:2016/02/09 Tue 23:01:47
更新日:2025/02/01 Sat 21:59:50
所要時間:約 15 分で読めます


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パンツァー・フォー!


『西住みほ』とは、『ガールズ&パンツァー』の登場人物。
同作の主人公であり、基本的にアニメは彼女の視点から描かれている。

〜プロフィール〜

所属校:黒森峰女学園→県立大洗女子学園
学年:2年生(普通一科)
所属:あんこうチーム(旧Aチーム)
担当:隊長・戦車長(黒森峰時代は副隊長、模擬戦では装填手)
身長:158cm
B-W-H:82-56-84
出身:熊本県熊本市
家族:父・母・
誕生日:10月23日
年齢:16歳
血液型:A型
好きな食べ物:マカロン
嫌いな食べ物:ピーマン
好きな教科:国語
嫌いな教科:美術*1
趣味:ぬいぐるみ集め
日課:ジョギング
好きな花:桜
好きな戦車:II号戦車E/F型
座右の銘:友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である*2
CV:渕上舞


〜概要〜

大洗女子学園所属の高校二年生で、黒森峰女学園から転校してきた女子高生。
あんこうチーム車長及び大洗戦車道チームの隊長を務める。

乙女の嗜みとして名高い戦車道の流派の1つ“西住流”の家元(TVシリーズ時では師範)を務める西住しほの娘であり、西住まほという1つ上の姉がいる。
母や姉に対して人格的な猜疑はないものの、母が厳格に学ばせている西住流の流儀には疑問視しているところがあり、
とある出来事をきっかけに黒森峰から戦車道の授業がない大洗女子学園に転校した。

ちなみに第一話にて起床した際、遅刻ギリギリの時間というわけでもないのに目覚ましの音にかなり慌てて飛び起き、
ベッドの上に布団を畳んで迅速に着替え出し「そっか……もう家じゃないんだ!」と喜ぶシーンがある。
武道の家系として、それなりに厳しい生活習慣を送っていたことがうかがえる。

ひとたび戦車に乗れば経験と技量に裏打ちされた巧みな指揮で学園を勝利に導く名隊長となるが、
私生活においてはそこそこ……というか結構なドジっ娘で人見知り。
しかし、私生活においても戦車道においても友達思いな性格は一貫しており、いついかなる時でも友達や仲間を見捨てる選択は絶対に取らない。
他の隊長のように圧倒的なカリスマ性や威厳性こそないが、的確な指示と仲間を思いやる采配でチームメイトから慕われ、信頼されている。

大洗に来てまだ日が浅いため「あんこう踊り」がどんなものか知らなかったり、
大洗の地理や名物といった事柄に疎かったりするため、チームメイト、特にあんこうチームのメンバーに色々教えてもらう一幕も。

記憶力が良く、曰く「いつ友達になってもいいように」クラス全員の顔、名前や誕生日を記憶しており、
話しかけてきてくれた沙織と華の名前を彼女らが名乗る前に呼び、驚かせていた。
教養もあるのか歴女チームが合点がいくワードをさっと出し、彼女らを感心させている。

コンビニが好きで特にこれといった用事がなくても30分以上時間を潰せるコンビニ好き。
見つけたそばからカゴに放り込んでいくのではなく、全体をじっくり見て回ってからまとめて購入するタイプ。
地元のコンビニよりも品揃えが豊富で目新しい物があるのも嬉しいんだとか。

『ボコられグマのボコ』というシリーズのテディベアの愛好家であり*3、部屋にはボコシリーズのテディベアが並んでいる。
特に包帯で腕を吊ったボコがお気に入りで、抱いて一緒に眠るほど気に入っている。
あんこうチームの面々にはその良さがわかってもらえず仕舞だったが、劇場版で遂に待望の同志が登場した。
他にも『赤毛のアン』のファンで、カナダのプリンスエドワード島に行きたいらしい。


~実力~

得意とするのは車長*4。苦手だが一応操縦も出来るらしい。
練習試合時には本業のメンバー程ではないがスムーズに砲弾を用意する場面も。
大洗チームの頭脳であり、主力のあんこうチームを支える軍神。

西住流の家元として培った経験や技量、姉のまほからも賞賛される「柔軟な発想」による指揮・作戦立案能力は非凡で卓越した物がある。
他メンバーの能力や頑張りがあってこそ……とはいえ、みほ以外は全員素人で戦車も数年以上放置された型落ちもいいとこのものばかりの戦力で、
戦車道を復活させた直後の、ほとんど経験のないメンバーを率いての出場で大洗を全国大会優勝まで導く手腕は見事と言う他ない*5
母や姉のためだけに続けていた黒森峰時代でも下級生でありながら(優勝候補であり9連覇中の中で)副隊長、それもフラッグ車を務めていた辺りに対外的な実力評価がうかがえる。
全体への指揮はもちろん、搭乗車への戦闘指揮も抜群。あんこうチームの技術と連携の高さも相まって隊長車に恥じない強さを発揮。
フェイントを多用する他、急停止による敵弾回避のタイミング取りの冴えは凄まじく、砲手として名高いナオミ(同じく砲手として名高いノンナと同格レベル)のほぼ不意打ちの砲撃すら間一髪で察知して回避している。

言動も、平時は弱気とも取れる控えめさや、想定外の事におろおろしてしまう等の面からちょっと頼りないが、
戦車道、特に戦車に乗り込むと途端に凛とした面構えになり、どんなに劣勢でも粘り強く、冷静に状況判断・作戦立案を行い、
同乗者はもちろん、各チームに明朗な口調で作戦指示を行う、頼もしい車長となる。
また、「勝利至上主義」「勝つためには犠牲を厭わない」西住流本家とは違い、「皆と一丸となって」「危険な状態の仲間は必ず助ける」のがみほ流。
たとえ戦局的には見捨てることがセオリー的に正しい状況であってもそれは変わらない。
「勝つため」というよりは「皆と一緒に楽しむ」というスタンスなので、士気が高いならば自分の作戦とは正反対のものであっても皆のほうに合わせることも。

まともな人数と車輌があればまた違ったのかもしれないが、所属する大洗は少人数で火力が心もとないため、基本的には逃げながら戦う手法を取り、
得意とするのは重戦車が身動きが取りにくく障害物も多く、その分小柄な戦車が機動力と操縦技術をフルに活かせる市街地戦。
その他、煙幕による目眩ましや戦場の構造物・地形を活かした奇襲など、相手を翻弄する手法も積極的に用いる。

全国大会では基本的に強豪校ばかりと当たったこともあり、上記の戦術の他、
  • 通信が傍受されていると分かった途端に無線を使わず各車に連絡する方法に移行、筒抜けの無線は相手を誘導するための虚偽の囮として使用
  • 正攻法ではどうやっても装甲を抜けない相手に対してその巨体を逆に利用、
    1両を履帯の下に潜り込ませて身動きがとれないようにし、もう1両を乗っけて砲身を封じて生じた隙に通常狙えない弱点へ砲撃
  • 意図的に作られた包囲の甘い部分やフラッグ車ではなく、敢えて一番守りが堅い部分に突っ込んで虚を突く
等々、敵側に意図を悟らせない奇策を以って窮地を脱し、反撃の糸口を掴むということをほぼ毎試合行っており、
ケイからは「エキサイティングでクレイジーな戦い」と称され、ダージリンからは「次は何を見せてくれるの?」と期待されている。
この奇想天外な作戦で相手の虚を突く本領は、かつて所属していたことでその戦力を知り尽くす黒森峰線にて発揮され、
埋められない絶対的な戦力差に苦しめられるも、全体を通して見ればおおよそみほの作戦通りに事が進んでいた。末恐ろしい。

ただし、これはあくまで大洗女子の心もとない戦力をフォローする為の「苦肉の策」であり、
十分な戦力がある場合は、セオリー通りの戦法を取る事がベターという考えも持っている*6
総じて「戦力が十分、かつ有利な状況ではセオリー優先の凡庸な指揮官になり得るが、危機的・不利な状況での判断力や作戦立案力は異常に優れている」、
良く言えば『土壇場で真価を発揮するタイプ』、口さがない言い方をすれば、『肝心な時しか頼りにならない指揮官』、『ここぞという時しか役に立たない指揮官』といった所か。
そういった意味では、黒森峰時代や最終章の「普段の指揮は隊長に任せ、自身は副隊長として補佐・バックアップに回る」という体制は、みほの特長を活かす上では理に適っていたのかもしれない。
また、最初期を除いて彼女たちあんこうチームがフラッグ車になることが少ないのも、みほ本人もそういった部分を自覚しているからかもしれない。

また、これらの奇策などを構築するためにも情報収集は欠かせないため、緒戦では戦果を挙げるよりも情報を集める方にリソースを割き、
自身も敵影に気を付けながら地形の把握や敵戦力の分析を行い、ゆっくりじっくりと手を進めていくのがいつものパターン。
戦闘以前の情報収集にも力を入れているが、誤情報を鵜呑みにしてピンチになってしまったこともある。

そして何よりみほの戦い方も本質は皮肉にも「仲間の犠牲、捨て駒」を前提としたものが多い。
ただし(言い方は悪いが)「必要な犠牲」かつ、立派にこなしたチームに対しては(たとえ失敗気味だとしても)気付く範囲でフォローは欠かしていない。
またそれに至るまではチームメンバーをできるだけ被撃破させないように立ち回る。
他にもチームメンバーが自主的にそういった捨て身の戦法を取ることも多い。
大洗女子チームが「勝利のために自分が撃破されることを厭わないし、そういった戦法を否定しない」事はそれだけ西住みほという隊長に対して仲間からの信頼が大きい証拠と言えよう。
外伝作品においてはそんなみほの事を「部下たちに死に場所という花道を与える」「それに勝つためには狂いが足りない」とまで称されており、実のところ彼女の一番怖いところは仲間たちから最大限信頼されているところだろう。
前述のフォローの件に加え「必要ではない犠牲」に関しては気に留めてしまうことも多く、そういう意味ではやはり「戦争向きではない」「戦車道における」指揮官の器と言えよう。

戦車乗りとしての胆は据わりきっており、たとえ顔のすぐそこを砲弾や弾丸が飛んでいっても怯まずに眼前を睨みつづける。
自分がミスをすれば素直に謝罪し、チームメンバーがミスをしても怒鳴りつけたりせず、まずはリカバー・フォローを優先し、後に優しく的確な助言を行う。
味方の戦車が行動不能となった時も、まずはその戦車の乗員の無事を確認するなど、どんな時もチームメンバーのことを第一に考えている。
また、車長・隊長として指示・号令をする際には、みほの性格もあって声を張り上げたりはしないが、
基本的に冷静ではきはきとしたそれらはメンバーの耳に届きやすく、メンバーが内容を違えたり聞き取れなかったりすることはまずない。

運動神経もなにげに高水準であり、数メートルはあろう崖をほぼ無傷で降りた上潜水して水中で戦車のハッチを開けたり、
やはり数メートルは幅があろう戦車間を一度も落ちることなく跳躍して飛び切る等、運動部でも十二分にエースとなれそうな具合。
最終章に至っては砲弾を避けるのに慣れていたからと喧嘩慣れしているであろうムラカミのパンチを全てかわした挙句、
170cmかつ筋骨隆々な体格をしている彼女を背筋力だけでブン投げている
まあどれだけ車輌が横転・回転しようと怪我はしないのがガルパン世界の常識なので、少なくとも丈夫さに関しては他のキャラも大概だが。
とはいえ視力は麻子、その他各戦車のポジションは本業メンバーには敵わないらしい。
特に「操縦は苦手」と少なくとも本人は思っているらしく、事情により麻子が操縦席から離れる際はそのまま操縦手にはならず、経験のある優花里に操縦を任せ自分は装填手を務めた。


~性格~

前述のとおり普段は大人しく控えめで、周囲を引っ張っていくというよりは周囲に合わせて行動するタイプ。
私生活では、ちょいちょい転びかけたり、よそ見して看板に顔をぶつけたり、
床に落ちたペンを取ろうとして机の上のものを落とし、それを拾おうとして更に落とす等、かなりドジな一面も。
嬉しいことがあると小躍りしたりで浮かれてドジが加速する。
表情豊かだがそれゆえに(?)、生徒会から呼び出しを食らった後は死んだ魚のような目(俗にいうレ○プ目)をかました。第一話前半で。
物語が進むつれそういったドジな一面は薄れていったものの、天然ボケなところは一貫していた。

嫌味がなく素直な性格で、普通なら照れてしまうような他人への賞賛も素直に行い、困っている人がいるなら助けようとする非常に良い子。
物語開始当初は人見知りだったが、沙織と華という友人と出会い、戦車道と向き合う覚悟を決めてからはそれが薄れ、優花里に自分から話しかけるなどの積極性も見せるようになった。
まあ人見知りが完全になくなったわけではなく、「人見知り?何それ美味し(ry」なケイのフレンドリーさに気圧されている場面もあったが、まあそれも魅力の一つだろう。
戦車道に関しても正々堂々と戦い、遺恨を残さない気持ちのいいスタイルゆえか戦った相手や見る人を惹きつけ友達にしてしまう。
試合中は散々な言葉を浴びせていたカチューシャもすっかり応援してくれるようになったあたり、相当なものだといえよう。
ダージリンにそれを指摘されても、本人曰く「それは……皆さんが本当に素敵な人達だから」だとか。

上述の通り各員に負担がかかったり無茶振りに限りなく近い命令も多かったりと、普通なら反発するメンバーが出てきてもおかしくはないのだが、
みほの仲間を第一に考えて行動する優しい性格を知っているからか、チームメイトは皆みほを信頼し、その采配に応えている。
プラウダ高校との試合にて寒さや窮地での負担で士気が落ちていた際には、突如としてあんこう踊りを一人ではじめ、
それを見た沙織達が「あの恥ずかしがり屋のみほが皆を励ますために体を張ってる」として加わる場面からも独特の人望がうかがえる。
また、腹を括ればどんなに絶望的な状況でも諦めず、投げ出さず、最善の一手を導き出す勝負強さと度胸を見せる。
この時のみほは普段の気弱さなどどこにも見当たらない、頼れる隊長といった雰囲気を纏っている。西住殿マジ軍神。

ただ人の前に立つのが慣れていないせいもあって、隊長として締めの一言を求められる度に困惑するなど、そこだけはあまり改善されていない。
唯一の経験者で隊長の立場ゆえ相談に来るメンバーが多く、一度に捌ききれずに困っていたことも*7
作戦名やチーム名を決めているのはみほだが、チーム名は動物の名前だったり作戦名は「こそこそ作戦」や「もっとこそこそ作戦」「もくもく作戦」「ぱらりら作戦」etc....
生徒会長の杏たちからは「可愛いじゃん」という評価だが、桃を始めとした一部の面々からは「どうにかならなかったのか……」と不評。
正しい判断だったか自信を持てない過去の行動、隊長としての責務に気持ちが沈むことも多いが、その度に仲間たちの励ましに助けられている。
色々あって離れていた戦車道にも最終章時点では愛着があるらしく、知り合った大洗生徒を戦車道にスカウトするシーンもある。

なお、幼少期は現在の姿からは想像できないほどのわんぱく娘で、森の中を駆け回る野生児だったらしい。
先述の身体能力の高さはこの頃から裏打ちされたものであることが分かる。
公式から発売されたグッズではクワガタを両手に持って誇らしげにしてる「ドヤ顔ダブルクワガタ」なる姿も見られる。


~来歴~

本編開始前、黒森峰時代は副隊長として姉のまほを補佐し、前年度決勝戦ではフラッグ車を担当するなど、戦車道の才覚を発揮していたことがうかがえる。
しかし、決勝戦で味方の戦車が崖から落ちて川に沈む事態に直面してしまい、みほは独断で戦車を飛び出して崖を滑り下り、川に飛び込んで該当車のハッチを解放して乗員を助けるが、
フラッグ車の車長がいなくなるという好機をプラウダが見逃すはずもなく、黒森峰は敗北して準優勝になってしまった。
その件で母のしほから叱責され、西住流の戦車道に耐え切れなくなり、逃げ出すように戦車道のない大洗女子学園に転校した。

大洗女子学園に転校してからは人見知りな性格が災いして友人がいなかったが、第1話で話しかけてきてくれた武部沙織、五十鈴華と友人となる。
しかし喜びもつかの間、選択授業で戦車道が復活し、みほは生徒会から戦車道を選択するように強要される。
思い悩むみほを見かねた沙織と華は「嫌なら嫌と言おう」とみほを励まし、生徒会に抗議するために三人で生徒会室に向かう。
だが、沙織と華が戦車道に興味をもっていたことを知っていたみほは、自分のわがままに彼女たちを巻き込むことを嫌い、
生徒会の要請を受けることを決意し、新たに出来た友人と共に再び戦車道と向き合うことになった。

再び戦車道を歩むと決めたみほは、「お尻が痛くなるから」という理由で戦車にクッションを持ち込もうとする沙織や華に
呆れ混じりの戸惑いを隠せずにいたが、芳香剤他諸々まで加え、「汚れるから土足禁止にしない?」とまで言い出し単なる趣味で塗装をしようとする沙織、
そしてそれを本当に実行してしまった(戦略的には邪魔でしかない旗付きや金ピカボディ)大洗メンバーを前に思わずお腹を抱えて笑い、
黒森峰の時代とは本当に何もかもが違うことを実感したことでどこか吹っ切れる。
前述の負い目から最初は車長を辞退していたものの、類まれな指揮能力を示したことで車長の位置に収まる。
桃が立てた作戦の憂慮すべき点として意見具申した内容が的中し、
その危機的状況の中あと一歩というところまで聖グロリアーナ女学院を追い詰めた実力を再確認され隊長にも任命される。

紙一重もあるものの戦車道大会を勝ち続け、準決勝戦で廃校の危機、生徒会メンバーの学校にかける想いを知った後は隊長として、学園を愛する一人の生徒として更なる尽力を注ぐ。
知恵と力の限りを振り絞った決勝戦では姉のまほとの一騎打ちに勝利したことで廃校を免れ、当初はしほもみほの勝手な振る舞い*8に勘当しようとしたが、優勝した時には遠くから拍手を送った。
“一丸となり決して仲間を見捨てない”。信念を確固たるものにしたみほは、自らまほの元に赴いて、晴れやかな顔で万感の想いを伝えた。

「見つけたよ、私の戦車道……!」


~人間関係~

大洗での初めての友達。「みぽりん」というあだ名でみほを呼ぶ。
沙織の方から話しかけてきてくれた経緯があるからか、
彼女のコミュニケーション能力の高さを非常に評価しており、「誰とでもすぐ仲良くなれるから」という理由で通信手を勧めた。
料理スキルにも感嘆していて、沙織の手料理を口にした際には存分に頬を綻ばせて喜んでいた。
精神面でもみほを支える一人で、決勝戦でウサギさんチームを助けに行くかどうかで葛藤していた時にも背中を押してもらっている。

同じく大洗での初めての友人。
華のいける花が好きで、華道について教えてもらおうと頼んだこともある。結果は……うん。
流派の名を背負う者同士として共感を覚えているようで、
自分のやりたいことを当主である母に真っ向から伝えて華道からも家からも逃げず向かい合った華の姿に勇気をもらったことも。

思い切って話しかけたところから始まった右腕友達。
戦車道の流派の家元、全国でも指折りの強豪校である黒森峰で下級生の頃から副隊長を務めていた、
自分のマニアックな戦車の話にも付いてきてくれるetc....と、様々な要素から非常に慕われており、
みほのためなら侵入から偵察まで危険が伴うものであれこなしてしまう事実上の腹心。
去年の大会を見ていたため、あんこうチームの中ではみほの転校の動機をどことなく察している唯一のメンバー。
気遣い屋な優花里のそれとない言葉に救われている部分は多々あることだろう。

成り行きで助け、あんこうチームの一員になった友達。
遅刻寸前にもかかわらず、低血圧故に身体を引きずるようにゆっくりとしか登校できない麻子を見るに見かねて肩を貸したことで「西住さんには借りがある」と縁が出来る。
彼女の低血圧によるダウン癖にもめげずに沙織らと共に一緒に戦えるようにサポート。
クールで素っ気ないように見えて、いつでもおばあちゃんを気にかけている麻子の優しい一面にはとても好印象。
おばあちゃんから「……よろしく」と言われた時も嬉しそうな笑顔で返している。
麻子の操縦技術には全幅の信頼を寄せていて、かなり無茶な指示を出し心配されても「麻子さんなら大丈夫!」と言い切る程。

実母。西住流家元。
日本有数の戦車道名家の家元として厳しい態度をとっており、娘達からは恐れられているフシがある。
前年度の大会での独断専行を厳しく咎め、みほが大洗女子に転校するきっかけにもなった。
しかし、みほはしほが「邪道」と語った己のやり方を貫き、彼女なりの戦車道を通して姉のまほと彼女が率いる黒森峰に勝利した時は、
観戦していた席で2人の娘の激闘を静かに、穏やかな表情で讃えるなど、母親としての顔自体は別にちゃんとある。
全国大会決勝にて一定の和解を果たしたまほに対し、こちらは劇場版の時期に至っても未だみほからは苦手意識を持たれているが、
しほも上記の通り最早みほを咎めるつもりは無いのか、劇場版では杏からの協力要請に応じた上、みほと大洗の実力も認めている様子がある。

実姉。黒森峰メンバー。
テレビのインタビューにおいて「(戦車道とは)決して逃げ出さないことです」と告げたり、
戦車喫茶でも特にこれといった言葉をかけなかったことから険悪ともとれる雰囲気を出していたが、実際には祖母を心配して焦る麻子に助けヘリを出したり、憤る母に対しみほを弁護するなど、
妹やその友人たちに気を配る妹想いな優しいお姉ちゃんであり、クールで無口な性格故に険悪に見えていただけであった。
立場ゆえ決勝戦ではみほを潰しにかかるも、負けた後は潔く完敗を認めて大洗チームの健闘を讃え、姉として優しく声をかけた。

黒森峰メンバー。
みほが転校したため、副隊長を引き継いだ。
戦車喫茶であんこうチームと会った時に大洗女子を無名校と言い捨てるなど、プライドゆえか少々噛みつきタイプな性格。
決勝戦時、大洗戦車道チームを率いるみほに対して「邪道は叩き潰してあげるわ」と宣戦布告するも、大洗女子の運と奇策と綱渡りの戦術で決定打を与えられず、
フラッグ車同士の一騎打ちでまほを倒した事で認めたのか、今までとは打って変わって笑みを浮かべながら「次は負けないわよ」とみほに声をかけた。

  • 赤星小梅
黒森峰メンバー。
前年度決勝戦で、川に沈んだ戦車乗員の一人。
みほが転校したので、もしかして戦車道をやめてしまったのではないかと不安に駆られていたが、みほが戦車道を続けていたことを知り安堵。
試合前にみほの元に駆けつけて改めての感謝と、戦車道を続けてくれていたことの嬉しさを涙混じりに伝えた。
ちなみに、小説版では彼女の役割は上述のエリカが担っている。

生徒会チーム。
当初は無理矢理戦車道に引きずりこもうとした経緯であまり良い印象はなかったものの、
「連帯責任」として自分たちもあんこう踊りに参加したり等で徐々に緩和されていく。
生徒会の学校にかける想いと、極端なまでに勝利にこだわる理由を知ってからはより覚悟を強くする。

一年生チーム。
練習試合の最中に車輌を放って逃走するも、あんこうチームの奮戦を見て自分たちの考えが甘かったことを自覚。
試合後、逃げ出したことをチーム全員で謝罪した際に、自分たちを咎めるどころか戦車道を続けることを喜んでくれたみほを「西住隊長」と慕うようになる。
以後は捨て身とも言える全霊の姿勢でみほの作戦に応え、見違えるほどの活躍と成長を得ていく。

歴女チーム。
『これが本当のアンツィオ戦です!』ではアンツィオの戦車の情報を知るべく、歴女チームのシェアハウスに行った。

アリクイさんチームのリーダー兼車長にして、実はクラスメイトだった人物。
クラスメイト故に顔と名前は把握していたが接触機会は無く、『これが本当のアンツィオ戦です!』では廊下でねこにゃーからみほに話しかけようとしていた様子。

  • 菊代さん
リトルアーミー』及び漫画版に登場する西住家の使用人。
多忙なしほに代わってまほみほ姉妹の世話をしていた。
みほのことを深く愛しており、悩むみほに様々なアドバイスを送っていたが、
その立場としほへの恩義から西住流に抱いていた疑問には立ち入ることができなかった。

  • 中須賀エミ
『リトルアーミー』シリーズの登場人物。
ドイツからの転校生(ハーフ)であり、ドイツ代表だった姉がまほのスポーツマンシップに反するような攻撃によって敗北したことで、
当初はみほにも攻撃的な態度をとっていたが、後に親友となり、互いの戦車道を見つけた時に再び会う事を誓う。

ガールズ&パンツァー 劇場版』で登場した島田流の後継者。
「ボコミュージアム」で出会い、初めての「ボコられグマのボコ」を愛する同志。
大洗廃校をかけた試合では彼女が率いる大学選抜チームと激闘を繰り広げ、まほとの連携プレーで彼女との決戦を制する。
試合終了後は「ボコミュージアム」で彼女に譲った限定品のボコの人形を勲章として渡され、戦車道を行く者として、ボコを愛する者として彼女と友達となった。



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最終更新:2025年02月01日 21:59

*1 沙織曰く「何を描いているのか分からないくらい絵が下手」らしい。

*2 コッツェブー(18世紀から19世紀にかけて活躍したドイツの劇作家)の言葉

*3 作中で「最強のボコファン」という異名が付けられている。

*4 各車輌の司令塔。上部ハッチから顔を出しての状況判断や測量、各員への指示等を一手に担う。いわば「戦車の頭脳」である。

*5 『劇場版』ノベライズでは文科省上層部からも「普通なら未経験者がまともな戦車戦ができるようになるまで半年ほどかかるところをわずか一カ月程度で戦力化した」と高く評価されている。

*6 指揮官としては当たり前なのだが、彼女の持ち味である臨機応変さや奇抜な戦術の数々が使えなくなるのも事実。そのせいで劇場版、最終章第一話ではピンチに陥った。

*7 後に麻子達と分担することで改善した。

*8 元々は戦車道をやりたくないというみほに応えて転校させたので、大洗側に事情があったとはいえ傍目にはみほが約束を破ったように見える。