西住しほ(ガールズ&パンツァー)

登録日:2024/02/08 Thu 05:07:17
更新日:2025/04/17 Thu 13:49:40
所要時間:約 10 分で読めます






戦車道にまぐれ無し。あるのは実力のみ



西住しほとは、アニメ『ガールズ&パンツァー』の登場人物。



◆プロフィール

肩書き:西住流戦車道家元
出身校:黒森峰女学園
担当:戦車長
家族:夫・長女・次女
年齢:非公表
誕生日:7月29日
CV:冬馬由美


【概要】

主人公の西住みほ及び姉であるまほの母。姉がいたら「さほ」で娘がもう1人産まれたら「むほ」になるかもしれない
容姿は黒髪ロングで娘たち同様整った顔立ちをし、二次元界隈でお馴染みの美人な母親キャラの一人。
女子高生たちの戦車道がメインであるガルパンにおいて、作中の出番は僅かながらも人気が高いキャラクターで、ファンからの愛称はまんま「家元」である。というかオタク界隈では完全に「家元=この人」扱いになってる


【人物】

熊本県にある戦車道流派の名門・西住流の師範で、第63回戦車道全国高校生大会後に家元を襲名した。
また、高校戦車道連盟の理事長とプロリーグ設置委員会の委員長を務める。
黒森峰女学園は西住流と繋がりが深く、実質「黒森峰の戦車道=西住流」である。
劇場版では西住流と並ぶ戦車道の名門として島田流が登場している。

まほに「西住流そのもの」と称される厳格な性格で、戦車道においては西住流の鉄則である強きことを重視する勝利至上主義者であり、作中では笑顔を見せた事がなく、良くて微笑みか大半は真顔か険しい顔をしているまさしく女傑。
実家には西住流の心構えを現した「前進あるのみ」「猪突猛進」「紫電一閃」などの掛け軸がかかっている。こらそこ!知波単みたいなノリって言うな!
作中では戦車に乗る機会に恵まれないが、コミカライズの『マジノ戦』の黒森峰時代や『もっとらぶらぶ作戦!』ではまほと同様ティーガーIに搭乗している。
『リトルアーミー』では西住流の勝利至上主義ゆえに中学生日本チームの試合で味方の救護に向かったドイツ代表のフラッグ車をまほの戦車が撃破し、ドイツ代表の姉を持つ中須賀エミがまほを恨む遠縁となった。

作中での刺々しい態度から一見毒親のように見えてしまうが、みほが戦車道をやめる原因がしほとの衝突なのは事実であるものの、戦車道から身を引こうとしたみほが戦車道の授業のない大洗女子に転校すること自体は許している(劇中でみほが学費や生活費を稼ぐ描写などがないため、経済的援助も行っている様子)。
つまり「戦車道をやりたくないのならやめて普通の学校生活を送ってもいい」というスタンスではあり、戦車道において厳しいのは確かだが、戦車道の家元という立場から考えると意外と大らかとも言える。
そして当のみほは会長に巻き込まれる形で半ば強引に戦車道を再開するハメになったため、しほからしたら「みほがどうしても嫌がったので戦車道をやめて転校する事を許可したのに、余所の学校に行ったらなぜか戦車道を再開している」というあんまりな有様なので、一度みほに勘当を言い渡そうとしたのも当然と言えば当然ではある。
もっとも、大会決勝戦で娘たちの戦車道を見届けた以降は態度が軟化し、キャラデザの杉本功によるお疲れ様本カウントダウン絵では幼少期の娘たちに合わせた元気溌溂とした姿や、山下いくとによる寄稿絵では幼少期のまほを叱っている一幕など、度々母親としての一面も描かれている。


【作中の活躍】

ガールズ&パンツァー

第62回戦車道全国大会決勝戦の最中にみほがチームメイトの救助を優先するために独断行動を取った事を厳しく叱責する。
新聞で黒森峰を去ったみほが大洗女子で戦車道を続けている事を知り、勘当を言い付けるため第63回戦車道全国大会準決勝の大洗女子学園VSプラウダ高校に出向いた。
一方的な試合展開から一度は見切りをつけようとするも、まほの意見を聞き入れ観戦を継続。
試合終了後はプラウダ側の落ち度を指摘し、決勝ではまほに王者の戦いを見せるよう言明する。
決勝戦の大洗女子学園VS黒森峰女学園という娘たちの戦いを見届け、大洗女子が全国優勝を成し遂げた際には人知れず微笑みながら拍手を送った。


ガールズ&パンツァー 劇場版

直接対面する事はなかったが、まほの反応やお土産からみほが帰宅した事を察し、その後訪れた陸自の蝶野亜美から大洗女子の廃校を聞き、来年黒森峰がリベンジを果たすためという名目で協力する。
角谷杏が大洗女子の廃校を撤回させるために召集した日本戦車道連盟理事長の児玉七郎や亜美と共に、戦車道の重鎮の1人として文科省の役人である辻廉太を相手に直談判する。
優勝校の廃校による悪影響や後進育成の重要性を説き、プロリーグ設置委員会の委員長が内定している自身の進退で圧を掛け、大学選抜チームとの試合を確約させた。
一連の話の中で大洗女子の優勝をまぐれ扱いした役人に対して「戦車道にまぐれ無し。あるのは実力のみ」と大洗の戦車道、ひいてはみほを認めた発言をしている。プラウダ戦で勢いに乗って突貫してしまいカチューシャの3時間待ちがなければ勝てなかった事は忘れて差し上げろ
島田流戦車道の家元であり、大学戦車道連盟の理事長と大学選抜強化チームの役員を兼務する島田千代に事の経緯を話し、試合の承認を得た。
大洗女子学園VS大学選抜チームでは、優雅に観戦する千代とは対照的に、雨が降ろうが傘を差さずに不動の姿勢で娘たちの勇姿を見届ける。


【コミカライズの描写】

ガールズ&パンツァー リトルアーミー/リトルアーミーⅡ

無印はみほの小学生時代を舞台にしており、肩書きは西住流戦車道の師範代。
ドイツ戦時に味方チーム救助に向かうフラッグ車を落としたまほの行動に違和感を覚えたみほから是非を問われるも、敵に温情をかける悩みを「愚問」と称し甘さを捨てる事を言いつけた。

ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!

ギャグ漫画の例に漏れず、天然ボケキャラとして盛大なキャラ崩壊を起こしている。グッズやソシャゲなどでの家元の扱いはまさにこれだが…
日常会話ではお互いを「ちよきち」「しぽりん」と呼び合うほどの仲良し関係である。
夫の常夫と共演した時には、落ち込む常夫を気遣って借りてきたボコの着ぐるみを着るという夫婦仲の良さを見せた。
普段の態度では距離感のある幼少期の娘たちと着ぐるみの力を借りて至福の一時を過ごし、同じく着ぐるみで乱入してきた常夫とプロレスを行うも、本人曰く「西住の血で」攻撃を全て避けてしまい、解釈違いを起こしたみほに泣かれてしまったがまほが上手く場を収めた。


【人物関係】

西住家の次女。
戦車長として類い稀なセンスを持つが、勝利至上主義である西住流やしほの方針とはソリが合わずにいた。
62回大会の決勝戦でチームメイトの救出を優先して優勝を逃した事に叱責を受け、戦車道をやめるために大洗女子に転校し、仲間たちと出会い戦車道全国大会に出場する。
全国大会優勝を経て心境に変化が見られ、劇場版では大洗女子の廃校撤回を求めて味方についているが、みほ視点では蟠りが残っているため、実家帰宅時に顔を合わせないようまほが気を遣っていた。

西住家の長女。
西住流の後継者であり、高校MVPや国際強化選手にも選ばれた優れた戦車長。
しほと同様に厳格な振る舞いをしているが、内心はみほに対する優しさを持ち合わせた妹思いの姉である。二次創作では変態シスコンお姉ちゃんにされがちだが

  • 西住常夫
しほの夫。
自動車や戦車の整備士をしているツナギを着た男性で、しほとは早婚で入婿として西住家に入ったという設定以外は殆ど不明な人物。フレーバーテキストの産物だから致し方なし
堅物のしほを口説き落とした人物として一部界隈で注目されている。薄い本では主にNTR担当
『もっとらぶらぶ作戦です!』では顔こそ見えないが登場し、千代曰く「地味」だが愉快な性格をしている模様。ボコを始めとした着ぐるみを戦車道関係者の宴会用に借り、しほと共に着ぐるみプロレスに興じて幼少期の娘たちを喜ばせた。やっぱり恐妻家らしい

  • 島田千代
島田流戦車道の家元であり、飛び級大学生(実年齢13歳)である島田愛里寿の母親。そしてしほと共に入浴や水着やコスプレといった露出度の高い姿を世間に晒すもう一人のふしだらな家元
娘の愛里寿に大洗女子を徹底的に叩きのめすよう言明するなど西住流に対するライバル意識をうかがわせるが、試合ではしほの近くに座って妙に息の合ったリアクションを見せながら観戦する。
『もっとらぶらぶ作戦です!』では、しほと付き合いの長い凸凹コンビのような関係性を築いており、酒を飲みながら嘘か真か分からない西住姉妹の過去回想風パロディを思い出話として大学選抜チームに語った。

  • エクレール
ガールズ&パンツァー 激闘!マジノ戦ですっ!!』に登場するマジノ女学院の隊長。そしてまさかのゲロイン
黒森峰を率いていた現役時代のしほに憧れを抱き、伝統の防衛戦術ではなく機動力を活かしたサン・シール流を導入し、前隊長であるマドレーヌとの試合に勝利して隊長の座を継いだ少女。
新戦術による練度不足や3年生の不在、チームメイトとの不仲といった多くの諸問題を抱える中、大洗女子との練習試合を経て自身を含めた学院の全てが伝統であるとして新たな一歩を踏み出した。
エクレールの回想では黒森峰の制服を着て戦車に乗る女子高生時代のしほが描かれている。え?今でも着てるじゃないかって?アニメ本編では着てないですよ

  • 井手上菊代
『リトルアーミー』で登場した西住家に仕えるお手伝いさん。
恩人であり仕えてる立場のしほに逆らう事はできないが、みほの自主性を尊重し自身で戦車道への答えを出す事を望んでいる。
しほからも信頼を置かれ、戦車道連盟に協力し有望な選手のスカウトを行なっている。
名字の井手上は西住小次郎の部下・井手上武夫がモデル。

  • 中須賀エミ
『リトルアーミー』ではみほの小学生時の同級生で『リトルアーミーII』の主人公。
『リトルアーミーII』では戦車道世界大会に向けて日本代表候補の勧誘に来た菊代からしほとの対面を冗談で勧められたが全力で拒否。
小学生時代に会った印象から苦手意識を持ち、トラウマ級の圧の強さを「鬼」や「般若」と例えている。

  • カチューシャ&マリー
それぞれプラウダ高校BC自由学園の隊長。
『もっとらぶらぶ作戦です!』でそれぞれ迷子になっていた所、ノンナや部下と間違えて不躾な態度で話しかけてしまい、即座に間違いに気付いて硬直してしまう彼女らに対してしほは無言で引率した。

  • 澤梓
ウサギさんチームの戦車長。
『もっとらぶらぶ作戦!』でみほに憧れる梓が「西住流戦車道のススメ」という本を参考にするも、バニー姿のしほが様々な訓練に挑むという珍妙なものであり、内容はファンクラブによる妄想の産物だった。え?実際に着てるじゃないかって?だからアニメ本編では着てないですよ
ちなみに製作した西住流ファンクラブの正体は千代であり、心当たりのあったしほはティーガーIでこち亀の大原部長オチばりに殴り込みをかけるのだった。


【西住流戦車道】


撃てば必中 守りは堅く 進む姿は乱れ無し

鉄の掟 鋼の心 それが西住流


歴史は1754年まで遡り、細川重賢が設立した藩校時習館で武田流弓馬軍礼故実をベースとする騎射道を学んだ西住流初代の西住流弓術を源流とする。
プロイセン式騎馬術を参考に西住流馬上鉄砲術へ姿を変え、日本に導入された戦車を取り入れ西住流戦車道に発展した。

西住流の資本力により高性能の戦車を保有し、攻撃に重きを置いた機動戦による突破戦術に優れる。
西住流の真髄は小隊に分散して柔軟に周囲と連携し、相手の予測を超えた速度で移動し主力に奇襲を仕掛ける戦いにあり、実現可能なら優れた戦果を期待できるが、各小隊長に求められる総合能力や大局的視野といった水準は非常に高かった。
前段階として密集体系の奇襲を教えていたが、これは玄人向けとされる島田流の忍者戦法と比較しても理解しやすく初心者向けでもあったため、次第に密集体系を中心としたカリキュラムに移行していった。
そうして乱れの無い陣形に裏打ちされた堅牢な防御と電撃戦という黒森峰が得意とする戦術を構築。
みほの臨機応変に対応しチームワークを重視する自由な戦車道は、本来の西住流に近づいているとも言える。

黒森峰女学園とは設立当時から深い結びつきがあり、西住流が戦車道師範を務め、家元の家系であるしほ、まほ、みほの3人は同学園に一度は身を置いている。
戦車道全国大会では西住流を学んだ黒森峰が飛び抜けた戦歴を残し、大会9連覇を成し遂げた。
その後2年連続優勝を逃しているが、62回大会の決勝戦は敗北しながらもまほがMVPに選ばれ、63回大会の決勝戦は妹・みほの大洗女子と姉・まほの黒森峰という西住流同士の対戦であり、西住流擁する学校が結果を残している。
また、圧倒的に戦力差のある大学選抜チームに対し、全国大会優勝のみほを筆頭に、まほを中心とした黒森峰が参戦しており、西住姉妹と島田流家元の娘・島田愛里寿が最終決戦を繰り広げ、二大流派が未だ優れた実力を持つ事が証明された。


【ガールズ&パンツァー 戦車道大作戦!】

ガルパンファンからの人気を鑑みたのか、2020年にソーシャルゲーム『ガールズ&パンツァー 戦車道大作戦!』にて島田千代と共に参戦。
『戦車道大作戦!』はキャラクターが生徒という扱いなため、キャラガチャは総じて生徒ガチャと銘打たれているが、しほと千代に限っては明らかに生徒ではないのでユーザーから親ガチャとも呼ばれている。
最高レアの実装周期は千代と共にみほ、武部沙織、他校隊長と同程度という最速ペースで、生徒たちと同様バニーやウエディングドレスなど、多種多様なコスプレに興じるハメになっており、年齢的にもキャラ的にもアニメで着る事が無いであろう各学校の制服など、バリエーションに富んだ衣装の一枚絵を描き下ろしている。
千代と共に大洗女子の制服※丈が足りないためヘソ出しが出た時には公式絵として初めてなのに何故か見慣れた格好として界隈が大変な盛り上がりを見せ、フィギュア化された家元衣装ver(薬指に結婚指輪が嵌めてある左手が別パーツとして同梱している事から大いに話題となった)に続き、こちらの大洗女子制服姿もフィギュア化を果たした。
実装された姿は家元コスプレショーとも呼ばれ、娘たちが母親の霰もない姿を目撃して唖然とするイラストも多く作られ、ファミ通の最終章第3話直前特集では「家元これくしょん〜家これ〜」と銘打たれ、界隈の反応やコスプレの一覧が紹介されている。
他にも裸ワイシャツの抱き枕カバーやバスローブ姿のタペストリーなどのグッズが発売されている。


【二次創作について】

※公式とは一切関係ないのでご注意下さい。

+ ...
ガルパンの人妻母親キャラとして、作中の錚々たるメンバーに並ぶほどのシェアを獲ている。
アニメ本編で全くそんな描写はないが、人妻キャラの宿命で同人誌のシチュエーションは定番の寝取られや浮気ものが大半を締め、「ふしだらな母と笑いなさい」という言ってない台詞がしほの名言としてネタにされている。やだもー。
なお、このセリフの元ネタ自体は「まほの他にも倒さなければならない姉が5人いて、その理由はしほが性欲満たした結果みたいな感じだから」という2コマギャグである。
あまりにもネタにされてきたため、西住しほや家元で検索すると「ふしだら」や「浮気」がサジェストに入ってしまっている。
ぶっちゃけガルパン放映当時からずっとこういう方面での人気だったので、現在の公式の扱いはエロ人気を逆輸入したと言われることが多い
余談だが、エロ系の二次創作において顔・体ともに年相応に加齢させられている場合が結構ある。こちらのキャラは大体原作通りなのにあんまりである。
また、ガルパンのキャラクターデザイン原案であるメカ少女で有名な島田フミカネ氏が、X(twitter)にてメカ少女ジャンルに進出した西住しほを描いた。


【余談】

名字である西住のモデルは、戦車長として活躍し初の軍神として知られる西住小次郎。
西住家の実家が熊本県に設定されているのは、西住小次郎の出身地にあやかっている。



追記、修正なくして大きな勝利を得る事はできないのです

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最終更新:2025年04月17日 13:49